JP3755609B2 - 像シフトが可能なズームレンズ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は像シフトが可能なズームレンズに関し、さらに詳細には、レンズ系を構成する一部のレンズ群を光軸にほぼ垂直な方向に移動させることにより像をシフトすることができるズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カメラでは、カメラを構成する各要素技術の電気的・機械的な進歩により、自動露出、自動焦点、フィルムの自動巻き上げ・巻き戻し等、各種操作の自動化が進んでおり、特に最近、自動露出や自動焦点の高精度化により、露出の過不足やピンボケによる写真撮影の失敗は激減してきた。そして、これらの要素技術の進歩に伴い、カメラ本体の小型化や軽量化が進んできている。
【0003】
また、近年、変倍比が2倍を越えるような、いわゆる高変倍ズームレンズが増えてきている。これらの高変倍ズームレンズでは、特に、望遠端の焦点距離が長焦点側に伸びており、被写体により近づいた迫力のある写真を撮ることができるようになってきている。
【0004】
ところが、カメラ本体の小型化・軽量化、あるいは焦点距離の長焦点化により、手ぶれによる写真撮影の失敗を招きやすい。そこで、手ぶれによる光学系の振動に起因する像位置の変動を補正する、いわゆる防振光学系に関して、これまでに種々の提案がなされてきている。特に、レンズ系の一部を光軸に対してほぼ垂直な方向に移動させることによって像をシフトさせ、手ぶれに起因する像位置の変動を補正するズームレンズが、例えば特開平4−362909号公報や特開平5−232410号公報に開示されている。
なお、本明細書において、レンズ系の一部を光軸に対してほぼ垂直な方向に移動させて手ぶれ等に起因する像位置の変動を補正することを「防振」という。
【0005】
特開平4−362909号公報によるズームレンズは、物体側より順に、正屈折力の第1レンズ群と負屈折力の第2レンズ群とにより構成されている。そして、第1レンズ群の一部のレンズ群は防振時における補正レンズ群であり、この補正レンズ群を光軸に対してほぼ垂直な方向に移動させて像を適宜シフトさせて手ぶれによる像位置の変動を補正している。また、フォーカシングに際して、第2レンズ群を光軸に沿って移動させている。
【0006】
特開平5−232410号公報によるズームレンズは、物体側より順に、正負正正の4つのレンズ群により構成された、いわゆる4群アフォーカル・ズームレンズである。そして、第2レンズ群を光軸に対してほぼ垂直な方向に移動させて防振を行い、第1レンズ群を光軸に沿って移動させて近距離物体に対するフォーカシングを行っている。
【0007】
一般的に、レンズ系の一部のレンズ群GBを光軸に垂直な方向にΔだけ移動させたとき、像面上における像のシフト量δは、次の式(a)により表される。
δ=Δ・β (a)
ここで、βはレンズ群GBよりも像側に配置されたレンズ群の使用倍率(結像倍率)である。
【0008】
|β|が小さくなると、所定量だけ像をシフトさせるためのレンズ群GBの所要移動量が大きくなりすぎて、防振機構の簡易構成化を図ることができない。逆に、|β|が大きくなると、レンズ群GBの位置制御の誤差が像面上で大きく拡大されすぎるため、レンズ群GBの移動制御を行うことが難しくなってしまう。したがって、レンズ群GBより像側に配置されるレンズ群の使用倍率βを適切な値にすることが要求される。
【0009】
ところで、一般的にレンズ系の近距離合焦方法として、次の3通りの方式が知られている。
(1)1群繰り出し方式
(2)インナー・フォーカス(IF)方式
(3)リア・フォーカス(RF)方式
なお、合焦機構の簡易構成化を図るために、フォーカシングレンズ群(合焦レンズ群)には、小型化および軽量化に加えてフォーカシング移動量が小さいことが要求される。
【0010】
一般に、第1レンズ群は像面から最も離れて配置されているためレンズ径が大きい。したがって、(1)の1群繰り出し方式は、フォーカシングレンズ群としてレンズ径の大きなレンズ群を選択することになり近距離合焦方法として適していない。
これに対し、(2)のインナー・フォーカス方式や(3)のリア・フォーカス方式によれば、フォーカシングレンズ群のレンズ径を小さくすることができるとともに、移動量を小さくすることもできる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特開平4−362909号公報においては、フォーカシングレンズ群である第2レンズ群は防振時の補正レンズ群である第1レンズ群よりも像側に配置されている。このため、同じ焦点距離状態であっても撮影距離が変化すると、第2レンズ群の結像倍率が変化する。その結果、所定量だけ像をシフトするための補正レンズ群の所要移動量も各焦点距離状態ばかりでなく各撮影距離状態によって変化してしまうので、像シフトを制御することが難しいという不都合があった。
【0012】
また、上述の特開平5−232410号公報においては、第1レンズ群を光軸に沿って移動させてフォーカシングを行っていた。したがって、前述のように、フォーカシングレンズ群である第1レンズ群のレンズ径が大きいという不都合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、フォーカシングレンズ群のレンズ径が小さく、像シフトの制御が容易で、像シフト時にも良好な結像性能を有するズームレンズを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明においては、ズームレンズを構成する1つのレンズ群GBの全体あるいは一部を光軸にほぼ垂直な方向に移動させて像をシフトすることが可能なズームレンズにおいて、
前記レンズ群GB中に、あるいは前記レンズ群GBに隣接して開口絞りSが設けられ、
前記レンズ群GBと最も物体側の第1レンズ群G1との間に配置されたレンズ群GFを光軸に沿って移動させて近距離物体への合焦を行い、
変倍時に、前記レンズ群GFと前記レンズ群GBとの光軸上の間隔が変化し、
前記開口絞りSは、変倍時に、前記レンズ群GBと一体的に移動することを特徴とするズームレンズを提供する。
【0014】
また、本発明の別の局面によれば、ズームレンズを構成する1つのレンズ群GBの全体あるいは一部を光軸にほぼ垂直な方向に移動させて像をシフトすることが可能なズームレンズにおいて、
前記レンズ群GBは、正の屈折力を有し、
前記レンズ群GB中に、あるいは前記レンズ群GBに隣接して開口絞りSが設けられ、
前記レンズ群GBより物体側に配置されたレンズ群GFを光軸に沿って移動させて近距離物体への合焦を行い、
変倍時に、前記レンズ群GFと前記レンズ群GBとの光軸上の間隔が変化し、
前記開口絞りSは、変倍時に、前記レンズ群GBと一体的に移動することを特徴とするズームレンズを提供する。
【0015】
【作用】
まず、像をシフトさせる方法に関して説明する。
一般的に、レンズ系を構成するレンズ群のうち一部のレンズ群を光軸に対して垂直な方向に移動させると、レンズ群の移動に伴って像面上で得られる像が光軸垂直方向にシフト(移動)する。
ところが、一部のレンズ群を光軸に対してほぼ垂直な方向に移動させる場合、像がシフトするにつれて諸収差の変動が生じ、画質が劣化してしまう。したがって、像シフトを可能にするには、シフトレンズ群(像をシフトする際に光軸垂直方向に移動するレンズ群)の移動による諸収差の変動を抑えて画質の劣化を減らす必要がある。
【0016】
次に、シフトレンズ群を光軸に対してほぼ垂直な方向に移動させた時の諸収差の変動を抑制する方法について、以下に述べる。
一般的に、レンズ系において、サイン・コンディション(正弦条件)が球面収差に比べて正に大きくなると、光軸上より軸外へ少し外れた近軸領域において、軸外光束が外コマ傾向を示す。逆に、サイン・コンディション(正弦条件)が球面収差に比べて負に大きくなると、内コマ傾向を示す。
このため、シフトレンズ群単独で球面収差とサイン・コンディションとがバランス良く補正されていないと、シフトレンズ群が光軸上より軸外に移動する際に画面中心部においてコマ収差が発生してしまう。すなわち、シフトレンズ群をシフトさせた際に発生する画面中心部での画質の劣化が著しくなってしまう。
【0017】
また、シフトレンズ群単独でのペッツバール和が適切な値となっていない場合、シフトレンズ群が光軸上より軸外に移動すると、一方の側では負の像面湾曲が、他方の側では正の像面湾曲が発生し、像面が傾いてしまう。このため、シフトレンズ群単独でのペッツバール和を適切な値にして、シフトレンズ群を移動させた際に発生する像面湾曲の変動を抑えなければならない。
さらに、シフトレンズ群における色収差の補正が不足すると、シフトレンズ群が移動する際に色収差の変動が生じてしまうため、シフトレンズ群単独での色収差の補正が必要とされる。
【0018】
本発明のズームレンズでは、シフトレンズ群を光軸とほぼ垂直な方向に移動させて像をシフトさせている。したがって、本発明の像シフトが可能なズームレンズを、例えば手ぶれを検知する検出手段およびシフトレンズ群を光軸とほぼ垂直な方向に移動させる駆動手段と組み合わせることにより、シフトレンズ群を駆動手段により適宜移動させて、手ぶれによる像位置の変動をシフトレンズ群の移動による像のシフトで相殺し、手ぶれに起因する像位置の変動を補正することが可能である。
【0019】
そこで、手ぶれ等に起因する像位置の変動を補正する具体的な方法について述べる。
本発明のズームレンズにおいて広角端から望遠端までの間の任意の焦点距離をfとし、ズームレンズの光軸を含む平面内におけるズームレンズ全体の傾き角度をεとすると、像面上での像位置の変動量δ’は次の式(b)で表わされる。
δ’=f・tanε (b)
【0020】
但し、傾き角度εが小さいものとして近似すると、像位置の変動量δ’は次の式(b’)で表わされる。
δ’=f・ε (b’)
一方、シフトレンズ群より像側に配置されるレンズ群の結像倍率をβとし、シフトレンズ群の光軸と垂直方向への変位量をΔとすると、近軸光線の像面上でのシフト量δは前述したように次の式(a)で表わされる。
δ=Δ・β (a)
【0021】
ここで、最も物体側のレンズ群よりシフトレンズ群までのレンズ群の合成焦点距離をfbとすると、結像倍率β=f/fbとなる。したがって、式(a)を次の式(a’)のように変形することができる。
δ=Δ・f/fb (a’)
ズームレンズが角度εだけ傾いたときの像位置の変動量δ’を補正するには、δ’=−δとなるようにシフトレンズ群を光軸と垂直方向に移動させて像を−δだけシフトさせればよい。なお、式(a’)と式(b’)とから、傾き角度εと変位量Δとの間には次の式(c)で表す関係が成立する。
Δ=−ε・fb (c)
【0022】
こうして、上述の式(c)式を満足するように、シフトレンズ群を光軸直交方向にΔだけ変位させることにより、手ぶれ等によるズームレンズの傾き角度εの揺れに起因する像位置の変動量δ’と防振動作による像のシフト量δとが相殺され、防振すなわち像位置変動の補正が可能となる。
【0023】
次に、レンズ群GFによりフォーカシング(合焦)を行う場合の条件について説明する。
フォーカシングレンズ群GFを光軸に沿って移動させてフォーカシングを行う場合、第1レンズ群G1乃至レンズ群GFによる像点の位置が一定となるように、レンズ群GFを移動させればよい。一般的に、フォーカシングレンズ群の移動量が小さいほど駆動が容易である。したがって、フォーカシングレンズ群GFの移動量Δを小さくするための条件について、薄肉レンズ系を用いて説明する。
【0024】
まず、図1に示すように、レンズ群GFよりも物体側に配置されるレンズ群全体をレンズ群GHとし、レンズ群GFよりも像側に配置されるレンズ群全体をレンズ群GSとする。また、物体距離D0が無限遠の時のレンズ群GHによる像点の位置をxとして、物体距離D0が有限距離の場合にレンズ群GHによる像点の位置がx’に移動するものとする。
そして、f(0)=x、f(−1/D0)=x’、レンズ群GHの屈折力をφhとして、m=−1/D0と表すと、レンズ群GHによる像点の位置f(m)は、次の式(d)で表される。
f(m)=1/(m+φh) (d)
【0025】
したがって、式(d)より、物体位置が無限遠から近距離に移動したときのレンズ群GHによる像点の移動量をδH (=f(m)−f(0))とすると、δH を小さくするには、レンズ群GHの屈折力φhの大きさが大きいことが望ましいことがわかる。
【0026】
次に、図2に示すように、レンズ群GFに対する物点の位置がδF だけ移動するとき、レンズ群GSに対する物点の位置を一定にするためにレンズ群GFをΔF だけ移動させるとすると、レンズ群GFの結像倍率をβF として、移動量ΔF は次の式(e)で表される。
ΔF =βF2/(βF2−1)・δF (e)
上述の式(e)において、k=βF2/(βF2−1)とすると、
1<k (βF2>1)
0>k (βF2<1)
となる。
【0027】
したがって、移動量ΔF をできるだけ小さくするには、βF2>1の場合にkをできるだけ1に近づける、つまり1/βF を0に近づけるのが望ましい。また、βF2<1の場合には、kをできるだけ0に近づける、つまりβF を0に近づけることが望ましい。
【0028】
本発明においては、レンズ群GBの全体、あるいはその一部をシフトレンズ群として、光軸に対してほぼ垂直な方向に移動させることによって像をシフトさせている。この場合、前述のように、シフトレンズ群を光軸とほぼ垂直な方向に移動させると、像面上における像はシフト量は、シフトレンズ群よりも像側に配置されるレンズ群の使用倍率βに依存する。したがって、シフトレンズ群より像側に配置されるレンズ群のうち1つのレンズ群を移動させて近距離合焦を行うと、前記使用倍率βが撮影距離に依存して変化してしまう。このため、像を所定量だけシフトさせるためのシフトレンズ群の所要移動量が撮影距離によって変化してしまい、その結果像のシフトを制御することが難しくなってしまう。
【0029】
そこで、本発明では、ズームレンズを構成する1つのレンズ群GBの全体、あるいはその一部を光軸にほぼ垂直な方向に移動させて像をシフトすることが可能なズームレンズにおいて、レンズ群GBより物体側に配置されるレンズ群GFを光軸に沿って移動させて近距離合焦を行う。こうして、レンズ群GBより像側に配置されるレンズ群の使用倍率を撮影距離の変化によらず一定とし、像を所定量だけシフトさせるためのレンズ群GBの所要移動量を撮影距離の変化によらず一定としている。その結果、本発明のズームレンズでは、シフトレンズ群GBによる像シフトの制御を、ひいては像位置の変動の補正を容易に行うことができる。
【0030】
また、前述の通り、第1レンズ群G1はレンズ径が大きいため、1群繰り出し方式を用いてフォーカシングを行うのは好ましくない。そこで、本発明においても、レンズ系において最も物体寄りに配置される第1レンズ群G1よりも像側に配置されたレンズ群GFによりフォーカシングを行う。こうして、フォーカシングレンズ群のレンズ径を小さくすることができる。
【0031】
また、軸上光束に比べて軸外光束の方が光軸から大きく離れて通過するような位置にシフトレンズ群GBを配置する場合、より光軸から離れた高さを通過する軸上光束に対しても収差が発生しないようにしなければならない。すなわち、シフトレンズ群が明るさにより有利な形状でなければならず、収差補正が難しくなり、その結果シフトレンズ群のレンズ構成が複雑になってしまう。
従って、本発明においては、シフトレンズ群を光軸直交方向に移動させた際の性能劣化を抑えて良好な結像性能を得るために、シフトレンズ群中、またはシフトレンズ群の物体側あるいは像側に隣接するように開口絞りSを配置して、軸上光束と軸外光束とにおいてシフトレンズ群を通過する高さの差を小さくすることが好ましい。
【0032】
特に、本発明においては、レンズ群GFがレンズ群GBの物体側に隣接して配置されることが好ましい。
これは、レンズ群GFを通過する軸外光束の高さが光軸から離れると、フォーカシング時にレンズ群GFを通過する軸外光束の高さが大きく変化するようになる。その結果、フォーカシング時に発生する軸外収差の変動を抑えることが困難となり、良好な結像性能が得られなくなるためである。
【0033】
以下、本発明の条件式について説明する。
本発明では、上述の構成に加えて、以下の条件式(1)を満足するのが好ましい。
(βt+1/βt)-2<0.16 (1)
ここで、
βt:レンズ群GFの望遠端における無限遠物体に対する結像倍率
【0034】
条件式(1)は、フォーカシングレンズ群GFの望遠端での使用倍率について適切な範囲を規定している。前述のように、フォーカシング時のレンズ群GFの移動量ΔF を小さくするには、レンズ群GFの使用倍率βF を0に近づけるか、あるいは1/βF を0に近づけることが必要とされる。
条件式(1)の上限値を上回った場合、フォーカシングに際してのレンズ群GFの移動量が大きくなりすぎて、レンズ群GFの前後にフォーカシング移動のための大きなスペースが必要となる。その結果、レンズ系が大型化してしまうので、好ましくない。
【0035】
本発明においては、前述のように、像をシフトさせた際すなわち防振時に発生する画質の劣化を抑えるために、シフトレンズ群において発生する球面収差とサイン・コンディションとをバランス良く補正することが必要である。このため、シフトレンズ群を少なくとも1枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとを備えた構成にすることが好ましい。
また、シフトレンズ群を構成する上述の正レンズと負レンズとについて適切な屈折率を選択することにより、シフトレンズ群単独でのペッツバール和を適切な値として、像シフト時に発生する像面湾曲の変動を良好に抑えることも可能である。さらに、シフトレンズ群を構成する上述の正レンズと負レンズとについて適切なアッベ数を選択することにより、像シフト時に発生する色収差の変動を良好に補正することもできる。
【0036】
なお、本発明においては、シフトレンズ群を光軸とほぼ垂直な方向に移動させることにより像を適宜シフトさせて、手ぶれに起因する像位置の変動を補正することが可能であるが、例えば撮影範囲を移動させるシフトレンズとして本発明のズームレンズを適用することも可能である。
【0037】
【実施例】
以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づいて説明する。
図3は、本発明の各実施例にかかるズームレンズの屈折力配分および広角端(W)から望遠端(T)への変倍時における各レンズ群の移動の様子を示す図である。
図3に示すように、本発明の各実施例にかかるズームレンズは、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5とを備え、広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2との空気間隔は増大し、前記第2レンズ群G2と前記第3レンズ群G3との空気間隔は減少し、前記第3レンズ群G3と前記第4レンズ群G4との空気間隔は増大し、前記第4レンズ群G4と前記第5レンズ群G5との空気間隔は減少するように、各レンズ群が物体側に移動する。
【0038】
〔実施例1〕
図4は、本発明の第1実施例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。
図4のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レンズL1からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズL21、両凸レンズL22および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL23からなる第2レンズ群G2と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL3からなる第3レンズ群G3と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL41、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レンズL42、および物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL43からなる第4レンズ群G4と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL51、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL52および両凹レンズ53からなる第5レンズ群G5とから構成されている。
【0039】
また、開口絞りSは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に配置され、広角端から望遠端への変倍に際して第4レンズ群G4と一体的に移動する。
図4は、広角端における各レンズ群の位置関係を示しており、望遠端への変倍時には図3に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動する。
また、第4レンズ群G4中の接合正レンズL42を光軸とほぼ直交する方向に移動させて像シフトさせ、手ぶれ等に起因する像位置の変動を補正している。
さらに、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側に移動させて、近距離物体へのフォーカシングを行っている。
【0040】
次の表(1)に、本発明の実施例1の諸元の値を掲げる。表(1)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表す。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
【0041】
非球面は、光軸に垂直な方向の高さをy、高さyにおける光軸方向の変位量をS(y)、基準の曲率半径すなわち非球面の頂点曲率半径をr、円錐係数をκ、n次の非球面係数をCn としたとき、以下の数式(f)で表される。
【数1】
各実施例の諸元表中の非球面には、面番号の右側に*印を付している
【0042】
【表1】
【0043】
図5乃至図10は実施例1の諸収差図である。図5は広角端(最短焦点距離状態)における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図6は中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図7は望遠端(最長焦点距離状態)における無限遠合焦状態での諸収差図である。
また、図8は広角端における撮影倍率−1/40での諸収差図であり、図9は中間焦点距離状態における撮影倍率−1/40での諸収差図であり、図10は望遠端における撮影倍率−1/40での諸収差図である。
【0044】
さらに、図11乃至図16は実施例1において光軸に対して0.01rad (ラジアン)だけ像シフトさせたときのコマ収差図である。図11は広角端における無限遠合焦状態でのコマ収差図であり、図12は中間焦点距離状態における無限遠合焦状態でのコマ収差図であり、図13は望遠端における無限遠合焦状態でのコマ収差図である。また、図14は広角端における撮影倍率−1/40でのコマ収差図であり、図15は中間焦点距離状態における撮影倍率−1/40でのコマ収差図であり、図16は望遠端における撮影倍率−1/40でのコマ収差図である。
【0045】
各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ=587.6nm)を、Gはg線(λ=453.8nm)をそれぞれ示している。また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さらに、球面収差を示す収差図において、破線はサイン・コンディション(正弦条件)を示している。
図11乃至図16の各収差図は、像高Yの正方向にレンズ成分L42を移動させたときのY=15.0,0,−15.0でのコマ収差を示している。
各収差図から明らかなように、本実施例では、各焦点距離状態および各撮影距離状態において像シフト時にも諸収差が良好に補正されていることがわかる。
【0046】
〔実施例2〕
図17は、本発明の第2実施例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。
図17のズームレンズは、物体側より順に、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レンズL1からなる第1レンズ群G1と、両凹レンズL21、両凸レンズL22および両凹レンズL23からなる第2レンズ群G2と、両凸レンズL3からなる第3レンズ群G3と、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正レンズL4からなる第4レンズ群G4と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL51、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL52および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53からなる第5レンズ群G5とから構成されている。
【0047】
また、開口絞りSは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間および第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間で第4レンズ群G4に隣接して配置され、広角端から望遠端への変倍に際して第4レンズ群G4と一体的に移動する。
図17は、広角端における各レンズ群の位置関係を示しており、望遠端への変倍時には図3に矢印で示すズーム軌道に沿って光軸上を移動する。
また、第4レンズ群G4全体を光軸とほぼ直交する方向に移動させて像シフトさせ、手ぶれ等に起因する像位置の変動を補正している。
さらに、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側に移動させて、近距離物体へのフォーカシングを行っている。
【0048】
次の表(2)に、本発明の実施例2の諸元の値を掲げる。表(2)において、fは焦点距離を、FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォーカスを表す。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。
【0049】
【表2】
【0050】
図18乃至図23は実施例2の諸収差図である。図18は広角端における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図19は中間焦点距離状態における無限遠合焦状態での諸収差図であり、図20は望遠端における無限遠合焦状態での諸収差図である。
また、図21は広角端における撮影倍率−1/30での諸収差図であり、図22は中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30での諸収差図であり、図23は望遠端における撮影倍率−1/30での諸収差図である。
【0051】
さらに、図24乃至図29は実施例2において光軸に対して0.005rad (ラジアン)だけ像シフトさせたときのコマ収差図である。図24は広角端における無限遠合焦状態でのコマ収差図であり、図25は中間焦点距離状態における無限遠合焦状態でのコマ収差図であり、図26は望遠端における無限遠合焦状態でのコマ収差図である。また、図27は広角端における撮影倍率−1/30でのコマ収差図であり、図28は中間焦点距離状態における撮影倍率−1/30でのコマ収差図であり、図29は望遠端における撮影倍率−1/30でのコマ収差図である。
【0052】
各収差図において、FNOはFナンバーを、NAは開口数を、Yは像高を、Dはd線(λ=587.6nm)を、Gはg線(λ=453.8nm)をそれぞれ示している。また、非点収差を示す収差図において実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。さらに、球面収差を示す収差図において、破線はサイン・コンディション(正弦条件)を示している。
図24乃至図29の各収差図は、像高Yの正方向に第4レンズ群G4を移動させたときのY=15.0,0,−15.0でのコマ収差である。
各収差図から明らかなように、本実施例では、各焦点距離状態および各撮影距離状態において像シフト時にも諸収差が良好に補正されていることがわかる。
【0053】
なお、上述の第1および第2実施例ではそれぞれ光軸に対して0.01および0.005[rad]だけ像シフトした場合の結像性能を例示的に示したが、本発明によればさらに大きな像シフト量に対しても良好な結像性能を得ることができる。
また、上述の各実施例では、像をシフトさせて像位置の変動補正をすることを目的としているために、シフトレンズ群を移動させる際に像面湾曲が発生しないようにしている。しかしながら、逆に、シフトレンズ群を移動させる際に所定量だけ像面が傾くようにして、本発明のズームレンズをチルトレンズとして用いることも可能である。
【0054】
【効果】
以上説明したように、本発明によれば、フォーカシングレンズ群のレンズ径が小さく、像シフトの制御が容易で、像シフト時にも良好な結像性能を有する高変倍ズームレンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォーカシングレンズ群GFの移動量Δを小さくするための条件について、薄肉レンズ系を用いて説明する図である。
【図2】レンズ群GFに対する物点の位置がδF だけ移動するときレンズ群GSに対する物点の位置を一定にするためにレンズ群GFをΔF だけ移動させる様子を示す図である。
【図3】本発明の各実施例にかかるズームレンズの屈折力配分および広角端から望遠端への変倍時における各レンズ群の移動の様子を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図5】実施例1の広角端における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図6】実施例1の中間焦点距離における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図7】実施例1の望遠端における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図8】実施例1の広角端における撮影倍率−1/40での諸収差図である。
【図9】実施例1の中間焦点距離における撮影倍率−1/40での諸収差図である。
【図10】実施例1の望遠端における撮影倍率−1/40での諸収差図である。
【図11】実施例1の広角端における無限遠合焦状態での像シフト時のコマ収差図である。
【図12】実施例1の中間焦点距離における無限遠合焦状態での像シフト時のコマ収差図である。
【図13】実施例1の望遠端における無限遠合焦状態での像シフト時のコマ収差図である。
【図14】実施例1の広角端における撮影倍率−1/40での像シフト時のコマ収差図である。
【図15】実施例1の中間焦点距離における撮影倍率−1/40での像シフト時のコマ収差図である。
【図16】実施例1の望遠端における撮影倍率−1/40での像シフト時のコマ収差図である。
【図17】本発明の第2実施例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図である。
【図18】実施例2の広角端における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図19】実施例2の中間焦点距離における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図20】実施例2の望遠端における無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図21】実施例2の広角端における撮影倍率−1/30での諸収差図である。
【図22】実施例2の中間焦点距離における撮影倍率−1/30での諸収差図である。
【図23】実施例2の望遠端における撮影倍率−1/30での諸収差図である。
【図24】実施例2の広角端における無限遠合焦状態での像シフト時のコマ収差図である。
【図25】実施例2の中間焦点距離における無限遠合焦状態での像シフト時のコマ収差図である。
【図26】実施例2の望遠端における無限遠合焦状態での像シフト時のコマ収差図である。
【図27】実施例2の広角端における撮影倍率−1/30での像シフト時のコマ収差図である。
【図28】実施例2の中間焦点距離における撮影倍率−1/30での像シフト時のコマ収差図である。
【図29】実施例2の望遠端における撮影倍率−1/30での像シフト時のコマ収差図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
S 開口絞り
Claims (6)
- ズームレンズを構成する1つのレンズ群GBの全体あるいは一部を光軸にほぼ垂直な方向に移動させて像をシフトすることが可能なズームレンズにおいて、
前記レンズ群GB中に、あるいは前記レンズ群GBに隣接して開口絞りSが設けられ、
前記レンズ群GBと最も物体側の第1レンズ群G1との間に配置されたレンズ群GFを光軸に沿って移動させて近距離物体への合焦を行い、
変倍時に、前記レンズ群GFと前記レンズ群GBとの光軸上の間隔が変化し、
前記開口絞りSは、変倍時に、前記レンズ群GBと一体的に移動することを特徴とするズームレンズ。 - ズームレンズを構成する1つのレンズ群GBの全体あるいは一部を光軸にほぼ垂直な方向に移動させて像をシフトすることが可能なズームレンズにおいて、
前記レンズ群GBは、正の屈折力を有し、
前記レンズ群GB中に、あるいは前記レンズ群GBに隣接して開口絞りSが設けられ、
前記レンズ群GBより物体側に配置されたレンズ群GFを光軸に沿って移動させて近距離物体への合焦を行い、
変倍時に、前記レンズ群GFと前記レンズ群GBとの光軸上の間隔が変化し、
前記開口絞りSは、変倍時に、前記レンズ群GBと一体的に移動することを特徴とするズームレンズ。 - 前記レンズ群GFは、前記レンズ群GBの物体側に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
- 前記レンズ群GFの望遠端における無限遠物体に対する結像倍率βtは、
(βt+1/βt)-2<0.16
の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記レンズ群GBの全体あるいは一部であって光軸にほぼ垂直な方向に移動されるレンズ群は、少なくとも1つの正レンズと、少なくとも1つの負レンズとを備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズを備えていることを特徴とするカメラ。
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