JP3755072B2 - 小型回転アクチュエータ - Google Patents

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    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
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    • F15B15/06Mechanical layout characterised by the means for converting the movement of the fluid-actuated element into movement of the finally-operated member for mechanically converting rectilinear movement into non- rectilinear movement
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型回転アクチュエータ、詳しくは、ロボットハンド又はターンテーブル等が装着されるシャフトを備え、このシャフトに対し流体圧を動力源としラック及びピニオンを介して揺動運動をさせる小型回転アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型回転アクチュエータとして、シリンダが形成されたボディと、シリンダ内に往復動可能に収容され、外周面の一部に軸線方向に沿った帯状歯列を有するラックと、ラックの両端面に配設されるピストンと、軸部と該軸部の中間部に設けられラックの帯状歯列に噛合するピニオンとを有し、軸部の先端部がボディから突出しかつピニオンがボディ内に位置するようボディに配されるシャフトと、ボディ内に配設されシャフト軸部の末端部を回動自在に支持する軸受と、を備え、ピストンの往復運動をラック及びピニオンを介してシャフトの揺動運動に変換する小型回転アクチュエータが知られている。
【0003】
さらに、この種の小型回転アクチュエータには、シャフトの揺動角度を規制するために角度調整機構が組み込まれており、この角度調整機構は、例えば実公平4−39450号公報に記載されるように、シリンダの端面側に配設されピストンと当接することでピストンの移動距離を規制し間接的にシャフトの揺動角度を規制するストッパーボルトによって構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の小型回転アクチュエータは比較的大型であり、例えば実公平4−39450号公報に記載のアクチュエータにあっては、ストッパーボルトをシリンダ端面側に配設していることからシリンダの軸線方向と一致する方向の寸法が大きく、小型化に限界があるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点にかんがみなされたものであり、その主目的とするところは装置の小型化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の小型回転アクチュエータは、ボディと、該ボディに形成された互いに平行な第1シリンダ及び第2シリンダと、前記第1シリンダ内に軸線方向に沿って往復動可能に収容され、外周面において第2シリンダと対向する部位に軸線方向に沿った第1帯状歯列を有する第1ラックと、前記第2シリンダ内に軸線方向に沿って往復動可能に収容され、外周面において第1シリンダと対向する部位に軸線方向に沿った第2帯状歯列を有する第2ラックと、前記第1ラックの両端面に配設される第1、第2ピストンと、前記第2ラックの両端面に配設される第3、第4ピストンと、軸部と該軸部の中間部に設けられ前記第1ラックの前記第1帯状歯列及び前記第2ラックの前記第2帯状歯列に噛合するピニオンとを有し、前記軸部の先端部が前記ボディから突出しかつ前記ピニオンが前記ボディ内に位置するよう前記ボディに配されるシャフトと、前記ボディ内に配設され前記シャフト軸部の末端部を回動自在に支持する軸受と、を備え、前記ピストンの往復運動を前記第1ラック、前記第2ラック及び前記ピニオンを介して前記シャフトの揺動運動に変換する小型回転アクチュエータにおいて、前記シャフト軸部の前記ピニオンよりも先端側の部位に配設され前記ボディ内に位置するストッパーと、前記ボディに配設され、前記シャフトの揺動時前記ストッパーと当接し前記シャフトの揺動角度を規制するストッパーボルトとを備え、前記第1ラックは、前記シャフト軸部に対しほぼ直交する第1平坦面を前記ストッパー側に有するとともに前記シャフト軸部に対しほぼ直交する第2平坦面を前記軸受側に有し、前記第2ラックは、前記シャフト軸部に対しほぼ直交する第3平坦面を前記ストッパー側に有するとともに前記シャフト軸部に対しほぼ直交する第4平坦面を前記軸受側に有し、前記ストッパーは、前記第1シリンダの内周面と前記第1平坦面との間に形成される空間、及び、前記第2シリンダの内周面と前記第3平坦面との間に形成される空間に、部分的に侵入した状態で配置され、前記軸受は、前記第1シリンダの内周面と前記第2平坦面との間に形成される空間、及び、前記第2シリンダの内周面と前記第4平坦面との間に形成される空間に、部分的に侵入した状態で配置されることを特徴とする。
【0007】
【発明の作用効果】
本発明によると、シャフト軸部のピニオンよりも先端側の部位にストッパーを配設しこのストッパーをボディ内に位置させるとともに、シャフトの揺動角度を規制するためのストッパーボルトをシャフトの揺動時ストッパーと当接するようボディに配設したため、従来技術のようにストッパーボルトをシリンダ端面側に配設しピストンをストッパーボルトに当接させることでシャフトの揺動角度を規制する小型回転アクチュエータと比べ、シリンダの軸線方向と一致する方向の寸法を小さく設定することができる。
【0008】
また、本発明によると、ラックの帯状歯列に隣接する二つの部位のうち少なくとも一方の部位にシャフト軸部に対しほぼ直交する平坦面を形成したため、ラックの幅すなわちシャフト軸部の軸線方向と一致する方向の寸法が小さくなり、さらに、この平坦面に近接してストッパー又は軸受を配置させたことにより小型回転アクチュエータのシャフトの軸線方向と一致する方向の寸法を小さく設定することができる。
【0009】
このように、本発明によると、小型回転アクチュエータのシリンダの軸線方向と一致する方向の寸法、及び、シャフトの軸線方向と一致する方向の寸法、のいずれの寸法をも小さく設定できるようになり、小型回転アクチュエータの小型化及び軽量化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は、一実施例による小型回転アクチュエータの斜視図、図2は、同アクチュエータの水平断面図、図3は、同アクチュエータの横断面図、図4は、同アクチュエータの部分切欠平面図をそれぞれ示している。
【0012】
図1〜図4に示すように、本実施例のアクチュエータはボディ1を備える。ボディ1には、二つの水平貫通孔(第1シリンダ2a及び第2シリンダ2b)が互いに平行に形成され、第1シリンダ2aには、両端面に第1、第2ピストン3a、3bが固定された第1ラック4aが往復動可能に収容され、第2シリンダ2bには、両端面に第3、第4ピストン3c、3dが固定された第2ラック4bが往復動可能に収容されている。
【0013】
第1ラック4aは、図2に示すように、その外周面において第2シリンダ2bと対向する部位に、軸線方向に沿った第1帯状歯列41aを有している。また、第1ラック4aは、図3に示すように、その外周面において第1帯状歯列41aに隣接する二つの部位に、水平な第1平坦面42a及び第2平坦面42bを有している。同様に、第2ラック4bには第2帯状歯列41b、第3平坦面42c及び第4平坦面42dが形成されている。
【0014】
ボディ1の左右側面には、第1、第2圧力ポート51a、51bを有する第1シリンダカバー5aと圧力ポートを有していない第2シリンダカバー5bが取り付けられ、第1シリンダ2a内に第1圧力室6aと第2圧力室6bが、第2シリンダ2b内に第3圧力室6cと第4圧力室6dがそれぞれ形成されている。そして、第1シリンダ2aの第1圧力室6aと第2シリンダ2bの第4圧力室6d、第2シリンダ2bの第3圧力室6cと第1シリンダ2aの第2圧力室6bは、それぞれ第1流体通路7a及び第2流体通路7bによって連通し、第1シリンダ2aの第1圧力室6aに加えられた流体圧が同時に第2シリンダ2bの第4圧力室6dにも加えられ、また、第2シリンダ2bの第3圧力室6cに加えられた流体圧が同時に第1シリンダ2aの第2圧力室6bにも加えられるよう構成されている。これらの圧力室6a〜6dは、第1、第2ピストン3a、3bに配設されたピストンシール31a、31b、31c、31dによって気密性が保たれている。
【0015】
ボディ1には、第1、第2シリンダ2a、2bの間の壁部中央に、垂直貫通孔11が第1、第2シリンダ2a、2bと連通して形成されている。この垂直貫通孔11には、シャフト8の一部が配設されている。シャフト8は、先端部81aに図示しないロボットハンド又はターンテーブル等が装着される軸部81と、この軸部81の中間部に設けられ第1、第2ラック4a、4bの第1、第2帯状歯列41a、41bと噛合するピニオン82とから構成されている。軸部81には、その末端部に第1軸受83が、ピニオン82より先端側にストッパー84が、ストッパー84より先端側に第2軸受85がそれぞれ配設されている。シャフト8は、ベアリング押え9がボディ1の上面に固定されることによってボディ1に対し回動可能に固定されている。
【0016】
ボディ1には、第1、第2ストッパーボルト10a、10bがその各先端部が垂直貫通孔11に突出するよう水平に配設されている。第1、第2ストッパーボルト10a、10bは、図4に示すように、ストッパー84と当接可能に配置され、シャフト8の揺動角度を180°に規制するものである。
【0017】
ストッパー84は、図3及び図5(A)に示すように、第1、第2ラック4a、4bの上側の第1、第3平坦面42a、42cに近接して配置され、また、第1軸受83は、同じく図3及び図5(A)に示すように、第1、第2ラック4a、4bの下側の第2、第4平坦面42b、42dに近接して配置されている。
【0018】
次に、上記のように構成された小型回転アクチュエータの動作を説明する。
【0019】
図2に示す状態から第1シリンダカバー5aの第1圧力ポート51aに流体圧が加えられると、第1ラック4aが図面右方向へ移動を開始し、同時に、流体圧は第1流体通路7aを経て第2シリンダ2bの第4圧力室6dに加えられ、第2ラック4bが図面左方向へ移動を開始する。この第1、第2ラック4a、4bの移動により、ピニオン82は時計方向へ回動しシャフト8が回動する。そして、シャフト8が180°回動すると、ストッパー84が第1ストッパーボルト10aに当接し、シャフト8は回動を終了する。
【0020】
その後、今度は第1シリンダカバー5aの第2圧力ポート51bに流体圧が加えられると、第2ラック4bが図面右方向へ移動を開始し、同時に、流体圧は第2流体通路7bを経て第1シリンダ2aの第2圧力室6bに加えられ、第1ラック4aが図面左方向へ移動を開始する。この第1、第2ラック4a、4bの移動により、ピニオン82は反時計方向へ回動しシャフト8が回動する。そして、シャフト8が180°回動すると、ストッパー84が第2ストッパーボルト10bに当接し、シャフト8は回動を終了する。
【0021】
以上説明したように、本実施例の小型回転アクチュエータによると、シャフト軸部81のピニオン82よりも先端側の部位にストッパー84を配設しこのストッパー84をボディ1内に位置させるとともに、シャフト8の揺動角度を規制するためのストッパーボルト10a、10bをシャフト8の揺動時ストッパー84と当接するようボディ1に配設したため、従来技術のようにストッパーボルトをシリンダ端面側に配設しピストンをストッパーボルトに当接させることでシャフトの揺動角度を規制する小型回転アクチュエータと比べ、シリンダ2a、2bの軸線方向と一致する方向の寸法を小さく設定することができる。
【0022】
また、本実施例によると、ラック4a、4bの帯状歯列41a、41bに隣接する二つの部位にシャフト軸部81に対しほぼ直交する平坦面42a〜42dを形成したため、ラック4a、4bの幅すなわちシャフト軸部81の軸線方向と一致する方向の寸法が小さくなり、さらに、図5(A)に示すように、この平坦面42a〜42dに近接してストッパー84及び軸受83を配置させたことにより小型回転アクチュエータのシャフト8の軸線方向と一致する方向の寸法を小さく設定することができる。すなわち、ラック4a、4bが平坦面を有していない場合には、図5(B)に示すように、ストッパー84及び軸受83はいずれもラック4a、4bから離れた位置に配置しなければならず、このことによってアクチュエータの高さ方向の寸法が大きくならざるを得ないが、本実施例によると、図5(A)に示すように、この高さ方向の寸法を小さく設定できる。
【0023】
このように、本実施例によると、小型回転アクチュエータのシリンダ2a、2bの軸線方向と一致する方向の寸法、及び、シャフト8の軸線方向と一致する方向の寸法、のいずれの寸法をも小さく設定できるようになり、小型回転アクチュエータの小型化及び軽量化を図ることができる。
【0024】
なお、上述した実施例では、二つのシリンダにそれぞれラックを収容したタイプの小型回転アクチュエータを示したが、本発明はこのタイプのアクチュエータのみに限定されるものではなく、シリンダを一つしか有していないタイプのアクチュエータに対しても適用できる。また、ラックの平坦面は、シャフトの軸線方向において一つのみ形成されていてもよく、この場合にあってもシャフトの軸線方向と一致する方向の寸法を小さく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による小型回転アクチュエータの斜視図である。
【図2】同アクチュエータの水平断面図である。
【図3】同アクチュエータの横断面図である。
【図4】同アクチュエータの部分切欠平面図である。
【図5】本実施例の効果を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 ボディ
a 第1シリンダ
b 第2シリンダ
a 第1ピストン
b 第2ピストン
c 第3ピストン
d 第4ピストン
a 第1ラック
b 第2ラック
41 a 第1帯状歯列
41 b 第2帯状歯列
42 a 第1平坦面
42 b 第2平坦面
42 c 第3平坦面
42 d 第4平坦面
8 シャフト
81 軸部
82 ピニオン
83 軸受
84 ストッパー
10a、10b ストッパーボルト

Claims (1)

  1. ボディと、
    該ボディに形成された互いに平行な第1シリンダ及び第2シリンダと、
    前記第1シリンダ内に軸線方向に沿って往復動可能に収容され、外周面において第2シリンダと対向する部位に軸線方向に沿った第1帯状歯列を有する第1ラックと、
    前記第2シリンダ内に軸線方向に沿って往復動可能に収容され、外周面において第1シリンダと対向する部位に軸線方向に沿った第2帯状歯列を有する第2ラックと、
    前記第1ラックの両端面に配設される第1、第2ピストンと、
    前記第2ラックの両端面に配設される第3、第4ピストンと、
    軸部と該軸部の中間部に設けられ前記第1ラックの前記第1帯状歯列及び前記第2ラックの前記第2帯状歯列に噛合するピニオンとを有し、前記軸部の先端部が前記ボディから突出しかつ前記ピニオンが前記ボディ内に位置するよう前記ボディに配されるシャフトと、
    前記ボディ内に配設され前記シャフト軸部の末端部を回動自在に支持する軸受と、
    を備え、前記ピストンの往復運動を前記第1ラック、前記第2ラック及び前記ピニオンを介して前記シャフトの揺動運動に変換する小型回転アクチュエータにおいて、
    前記シャフト軸部の前記ピニオンよりも先端側の部位に配設され前記ボディ内に位置するストッパーと、前記ボディに配設され、前記シャフトの揺動時前記ストッパーと当接し前記シャフトの揺動角度を規制するストッパーボルトとを備え、
    前記第1ラックは、前記シャフト軸部に対しほぼ直交する第1平坦面を前記ストッパー側に有するとともに前記シャフト軸部に対しほぼ直交する第2平坦面を前記軸受側に有し、
    前記第2ラックは、前記シャフト軸部に対しほぼ直交する第3平坦面を前記ストッパー側に有するとともに前記シャフト軸部に対しほぼ直交する第4平坦面を前記軸受側に有し、
    前記ストッパーは、前記第1シリンダの内周面と前記第1平坦面との間に形成される空間、及び、前記第2シリンダの内周面と前記第3平坦面との間に形成される空間に、部分的に侵入した状態で配置され、
    前記軸受は、前記第1シリンダの内周面と前記第2平坦面との間に形成される空間、及び、前記第2シリンダの内周面と前記第4平坦面との間に形成される空間に、部分的に侵入した状態で配置される
    ことを特徴とする小型回転アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015075179A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 株式会社北川鉄工所 回転装置
KR101862295B1 (ko) * 2016-02-24 2018-07-06 정의충 로터리 실린더

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