JP3754310B2 - 自動車用補強部材の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車、トラックなど(以下自動車という)の側面に位置するドアに取付ける緩衝用又は補強用などに使用する補強部材に関し、特に、軽量で強度性の高いマグネシウム薄板を冷間プレス加工によりパイプ状に形成した補強部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、自動車に対する高度な安全性が要求されるようになり、エアバックやシートベルトなどが標準装備されている。さらに自動車の側面方向からの衝突事故から搭乗者を保護するために、ドアの補強と自動車全体の軽量化などが要請されている。ドアの補強には、図1に示すごとく、ドア1の内側でほぼ水平方向に補強部材3を取付け、万一の事故による外部からの衝撃によりドアを構成する鉄板が内側方向(座席側)に凹むことにより搭乗者が怪我するのを防止している。
【0003】
この補強部材は、軽量化を図るため薄い鉄板をパイプ状に形成して強化している。しかし、薄い鉄板で形成した補強部材では、万一の事故による衝撃に耐えることが困難であるため、軽量で丈夫なマグネシウム材をパイプ状に形成することにより衝突に対する強度を有した補強部材3が取付けられている。
【0004】
マグネシウム材により形成した補強部材3は、鉄の比重7.87に対し、比重が1.74と鉄の比重に比べて約1/4と軽量である。マグネシウムは、プレス加工により加圧成型すると、加圧硬化により極めて硬化性が高くなり、鉄製のパイプで形成した補強部材に勝るとも劣らぬ強度を有することなど多くの利点を有することが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
マグネシウム材は前記利点を有しているが、常温時において、素材の粘性度が低いため鉄板をプレス加工するのと同じように冷間プレス加工を行うと、材料の伸張力が少ないため板材を均一に延ばすことが困難で、押圧力が偏るとすぐにひび割れしやすい。また、プレス加工後、折り曲げに対する反発力が強いことから一定の形態に安定させることが困難であって、冷間プレス加工には熟練した技術と手間がかかるため非能率であるなどの問題点があった。
【0006】
一方、従来の補強部材3は、図2に示すように、パイプ状に形成してあるだけであるため、ドアの内側に取付ける補強部材3、即ち、補強ビームとして使用するとパイプ状の接合部4が溶接されていないため、衝撃時にこの接合部4が開き、補強部材として衝撃を十分に吸収することが困難である。さらに、補強部材3をパイプ状に形成してあるためドア用の補強ビームとしてしか使用できないという問題点を有していた。
【0007】
そこで、本発明は、マグネシウム薄板で一対のパイプ状部を有し、より強度性の高い補強ビームである自動車の一部品としての補強部材を形成することにより自動車全体の軽量化を図る製造方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、下面中央に設けた第1平坦部32の両端にそれぞれ第1アール部33、33を有した第1凸金型31aと、前記第1アール部33、33と合致する第1凹入部34、34を設けた第1凹金型31bとからなる第1金型31とで、上面または上下両面に薄いスチレンペーパーをそれぞれ複数枚介在させて、長方形をしたマグネシウム薄板10の伸張程度に応じてゆっくり降下させるプレス加工を所定のプレス力で複数回繰返し行うことにより、前記薄板の中央に存した平面部13の両側端の長辺11、11両端を上方に折り曲げて第1湾曲部15a、15aを形成する第1工程と、前記工程で第1湾曲部15a、15aを形成した前記薄板10の中央に存する平面部13を、下面中央に前記第1金型の第1平面部32より狭く設けた第2平坦部36の両側にそれぞれ第2アール部37、37を有した第2凸金型35aと、前記第2アール部37、37と合致する第2凹入部38、38を有した第2凹金型35bとからなる第2金型35とで、上面または上下両面に薄いスチレンペーパーをそれぞれ複数枚介在させて、前記薄板の伸張程度に応じてゆっくり降下させるプレス加工を所定のプレス力で複数回繰返し行うことにより、前記薄板の平面部13の両側を折り曲げて第2湾曲部15b、15bを形成し、該第2湾曲部の先端には立上部15c、15cを介して前記第1湾曲部15a、15aを有して全体を略凹形に形成する第2工程と、略凹形に形成したマグネシウム薄板10の前記第1湾曲部15a、15aを、中央下面に一対の湾曲させた凹入弧状部41、41を設けた第3凸金型40aと、前記凹入弧状部と合致させる第3凹入部43を設けた第3凹金型40bとからなる第3金型40で、上面または上下両面に薄いスチレンペーパーをそれぞれ複数枚介在させて、前記薄板の伸張程度に応じてゆっくり降下させるプレス加工を所定のプレス力で複数回繰り返し行うことにより、前記薄板の前記第1湾曲部15a、15aをプレス加工により弧状に巻回させてそれぞれ対をなすパイプ状部15、15を形成する第3工程とにより、一対のパイプ状部15、15を有した補強部材9、21を形成することを特徴とする。
【0009】
したがって、プレス加工時に折り斑やひび割れをおこすことなく確実に湾曲させながら折曲げ加工することができ、軽量で剛性の高い自動車用補強部材を提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図3は本発明に係る第1補強部材の斜視図、図4は第2補強部材の斜視図である。第1補強部材9は、図6に示すごとく、前記比重1.74のマグネシウム合金を圧延して形成した薄板(以下マグネシウム薄板という)10(例えば、板厚が1.5〜3mm、好ましくは約2mmの薄板状に形成したもの)の両側部分をプレス加工により円筒状に形成し、略平行に配して一対のパイプ状部15、15を形成してある。
【0011】
一対のパイプ状部15は、前記薄板の中央に位置する平面部13を中心にして両側部分である長辺11、11をロール状に中心方向に巻き込み、互いの外壁部分を直線状に接触させて接合部16を形成してある。これにより、従来例で示したマグネシウム薄板で形成した一本パイプのガードビームより強度の高い第1補強部材9を形成してある。
【0012】
この第1補強部材9を、図5に示したドア用の補強ビーム9aとして使用した場合、外部からの衝撃力は、1本ではなく2本からなるパイプ状部15の周方向にそれぞれ分散させて逃がすことにより衝撃力を吸収して耐久性を高めることができる。このパイプ状部15に加わる衝撃に対しては、互いのパイプ状部15の直線状に接した接合部16で支え合うと共に、パイプ状部15の長辺11の先端がそれぞれ平面部13に当接していることにより衝撃に耐えると共に、パイプ状部15の変形を防止することができ、外部からの衝撃に対して強度を高めることができる。この場合、必要なら接合部16およびパイプ状部の長辺の先端と平面部13とを公知の方法で固着させてもよい。
【0013】
図4に示した第2補強部材21は、例えば、板厚が1.5〜3mm、好ましくは約2mmに形成した前記マグネシウム薄板10の中間部分に設けた幅広の平面部22を介してマグネシウム薄板の両側部分に位置する長辺23、23をロール状に折り曲げて一対のパイプ状部25を形成してある。
【0014】
第2補強部材21は、一対のパイプ状部25の間に平面部22を位置させて左右両側にロール状に巻き込んで形成することにより、前記第1補強部材9より幅広の第2補強部材21を形成することができる。そのため、ドアの内側に補強部材として取付けた場合、上下方向に広い範囲で補強するすることができ耐衝撃性を高めることができる。
【0015】
第2補強部材21を幅広に形成して平面部22の上方に空間部26を設けたことにより、ドアの内側に取付ける補強ビームとしてだけでなく、エンジンルーム内でエンジンを支持するための補強部材、また、シャーシーの支持部材としても使用できるなど多目的に使用することができる。
【0016】
次に、第1、2補強部材9、21の製造方法について説明すると、9、21はマグネシウム薄板10を冷間プレス加工により形成した第1および第2補強部材である。このマグネシウム薄板10は冷間では粘性度が低いため、鉄板をプレスする場合と同じように大きな力を加えて一度に大きく変形させようとすると、該薄板の伸張力が少ないため均一に延びずにひび割れしやすい。そこで、マグネシウム材の有する性質から板厚が不均一になったり、ひび割れなどが生じるのを防止するため、従来は1回で行っていたプレス加工を数回の工程に分けて、一回のプレス加工による変形量を少なくして該薄板に無理な力が加わらないにするものである。
【0017】
なお、図中、45a、45bは凹金型内に上下動可能に装着されており、油圧装置などにより制御されるもので、プレス加工により各凹金型内で押圧成型されたマグネシウム薄板からなる半製品を案内しながら降下したり、半製品を押上げて取り外しを容易にしているが、必ずしも必要ではない。また、油圧装置に限らずスプリングやゴムまたは合成樹脂材などの弾性手段を使用しても良いことは勿論である。
【0018】
マグネシウム薄板10は、図6に示すごとく、マグネシウム合金を圧延して形成した板材を所定の大きさに打ち抜いたり、切り取りして略長方形の板材に形成し、長辺11、23および短辺12、27に何らの突出部や凹入部などの特殊な形状を設けずに、4辺をそれぞれ直線状に形成したため、材料であるマグネシウム薄板の製作を容易にし、また、プレス加工を容易にできるようにしてある。
【0019】
まず、第1工程いついて説明すると、図7、8に示すごとく、第1金型31でプレス加工することによりマグネシウム薄板10の長辺11、11部分を円形の約4分の1程度に湾曲させる。前記第1金型31は、中央下面に設けた第1平坦部32の下部両端を90度に湾曲させて第1アール部33を設けた第1凸金型31aと、前記凸金型31aと略合致するように第1凹入部34、34を中央上面の両側に設けた第1凹金型31bとからなり、図7に示すごとく、マグネシウム薄板10を上方からプレスして長辺11、11部分に略アール形の第1湾曲部15aを形成する。
【0020】
マグネシウム薄板10は硬質で反発力が強いため、前記第1アール部33と第1凹入部34を有した第1金型31により一度に大きな力でプレス加工すると、該薄板が均一に延びなかったり、局部的に過大な力が加わってひび割れを発生させるおそれがある。そのため、第1凸金型31aを該薄板の伸張程度に応じてゆっくり降下させることにより、所定の形状に変形することができる。
【0021】
第2工程について説明すると、図10、11に示すごとく、前記第1工程において、長辺11、11部分に第1湾曲部15aを設けたマグネシウム薄板10の平面部13に、第2金型35を用いてプレス加工して略凹形を形成する。この第2金型35は、中央下面に設けた前記第1金型の第1平面部32より狭く形成した第2平面部36の両端に、90度に湾曲させた第2アール部37、37を設けてあり、第2凸金型35aと該凸金型が合致する第2凹金型35bとからなる。
【0022】
前記第1工程と同様に第2凸金型35aを薄板の伸張程度に応じてゆっくり降下させてプレス加工することにより、中央に位置する平面部13の両側部分を略90度に折曲げて第2湾曲部15b、15bを形成する。該第2湾曲部の先端には、立上部15c、15cを介して前記第1湾曲部15a、15aを有してあり、全体として断面略凹形に形成してある(図12)。
【0023】
第3工程について説明すると、図13、14に示すように、第2工程で略凹形に形成したマグネシウム薄板10の第1湾曲部15a、15aを第3金型40でプレスして一対のパイプ状部15を設けた第1補強部材9を形成する。この第3金型40は、中央下面に一対の湾曲させた凹入弧状部41、41を設けた第3凸金型40aと、該凸金型40aの下面に設けた凹入弧状部41を合致させる第3凹金型40bとからなる。
【0024】
前記第1、2工程と同様に、所定の力で該薄板の伸張程度に応じて第3凸金型40aをゆっくり降下させてプレスする。第3凸金型40aを降下させるとマグネシウム薄板10の第1湾曲部15aの長辺11、11が、該第3凸金型40aの下面に設けた凹入弧状部41、41の内面に案内されてそれぞれロール状に丸まりながらパイプ状部15を形成する。ここで、第2凹金型35bの第2凹入部38の内径と、第3凸金型40aの外径と、第3凹金型40bの第3凹入部43の内径とはそれぞれ同じ寸法である。
【0025】
第3凸金型40aの凹入弧状部41、41の内面に沿って案内されて丸まりながら変形する第1湾曲部15aの長辺11は、第3凸金型40aが下端位置に降下したときにマグネシウム薄板10の平面部13上に当接し、略円形状をしたパイプ状部15をそれぞれ形成することができる。
【0026】
マグネシウム薄板10は、前記第1工程から第3工程の間で圧縮工程を繰り返し行うことによりパイプ状部15が加圧硬化され、丈夫で強度性の高い補強部材9を形成することができる。
【0027】
第2補強部材21の製造工程は、第1補強部材9の製造方法とほぼ同じであるため詳細な説明を省略するが、プレス加工を行うための金型(図示せず)がそれぞれ相違する。即ち、第2補強部材21を形成するための金型は、第2補強部材の中央に位置して設ける平面部22を広く形成するための平坦部をそれぞれ広く形成することは勿論である。
【0028】
前記した製造方法において、各工程におけるプレス加工は、材料の伸張度を確認しながら所定のプレス力で行う製法について説明したが、この製法に限るものではない。
【0029】
即ち、所定のプレス力で複数回繰り返して行うことができるのは勿論である。このように複数回に分けて繰り返して行うことにより、材質が均一に伸びる時間が生じると共に、それによって局部的に力が集中して薄板にひび割れが生じるのを防ぐことができる。
【0030】
さらに、マグネシウム薄板の上面または上下両面に、薄いスチレンペーパーをそれぞれ数枚介在させてプレス加工を行うと、摩擦抵抗が減少して製品である補強部材の表面に傷が付くのを防止し、仕上がり精度を高めることができる。
【0031】
前記のごとく、マグネシウム薄板10を用いて製造した第1、2補強部材9、21は、鉄の比重7.87に比してマグネシウムの比重が1.74と軽量で、鉄材の約1/4の重量で形成できる。この補強部材9、21を自動車のドア、すなわち前側ドア2ケ,後側ドア2ケの合計4ケのドアに装着させると、マグネシウム材からなる補強部材4ケと鉄材からなるガードビーム1ケの重量が略同じである。このように、マグネシウム材を使用することにより補強部材の重量を軽減することができる。
【0032】
また、第2補強部材21は、中央に設けた平面部22の上面で対をなすパイプ状部25の間に空間部26を形成することにより幅広に形成でき、自動車ドア用の補強ビームとしてだけでなく、車体の一部としてまたはエンジンを支持する補強部材として広く使用することができるので、車輛重量を軽減してエンジンの性能を向上させることができる利点を有している。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、マグネシウム薄板をプレス加工して複数のパイプ状部を一体に形成することにより、軽量であるにもかかわらず強度を高めて、安全性を高くすることができ、また、補強部材の表面に設ける平面部の面積を調整して形成することにより、補強面積を広くすることができると共に、車体の一部としてまたはエンジンを支持する補強部材として用途を広げて使用することができる。さらに、マグネシウム合金は、リサイクル特性及び再資源化特性も併せ持ち、環境適合性に優れている。
プレス加工が難しいマグネシウム薄板を、段階を分けてプレス加工をすることにより折り斑やひび割れを防止して加圧硬化性に優れた補強部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の補強ビームの取付状態を示す自動車ドアの内側板を取り外した状態の説明図である。
【図2】 従来のパイプ部材からなる補強ビームをドアの外面板と内面板の内部に取付た状態を示した要部断面図である。
【図3】 本発明にかかる第1補強部材の斜視図である。
【図4】 本発明にかかる第2補強部材の斜視図である。
【図5】 第1補強部材をドアの外面板と内面板の内部に取付けた状態を示した要部断面図である。
【図6】 本発明にかかる補強部材の素材を示したマグネシウム薄板の斜視図である。
【図7】 マグネシウム薄板の長辺の両端に第1金型を用いて第1工程のプレスする前の状態を示す断面図である。
【図8】 第1金型でプレスし、マグネシウム薄板の長辺の両端にそれぞれ第1湾曲部を形成した状態を示す断面図である。
【図9】 マグネシウム薄板の両端に第1湾曲部を形成した状態を示す断面図である。
【図10】 第2金型を用いて、マグネシウム薄板を第2工程のプレスする前の状態を示す断面図である。
【図11】 第2金型でマグネシウム薄板の中間部分を更にプレスした状態を示す断面図である。
【図12】 第2工程で断面略凹型にプレスした状態を示すマグネシウム薄板の断面図である。
【図13】 第3金型でマグネシウム薄板を第3工程のプレスする前の状態を示す断面図である。
【図14】 第3金型を用いてプレスしてパイプ状部を形成した状態の断面図である。
【図15】 第3工程において、マグネシウム薄板でパイプ状部を形成した補強部材の断面図である。
【符号の説明】
9 第1補強部材
10 マグネシウム薄板
11 長辺
13 平面部
15 パイプ状部
15a 第1湾曲部
15b 第2湾曲部
15c 立上部
21 第2補強部材
31 第1金型
31a 第1凸金型
31b 第1凹金型
32 第1平面部
33 第1アール部
34 第1凹入部
35 第2金型
35a 第2凸金型
35b 第2凹金型
36 第2平坦部
37 第2アール部
38 第2凹入部
40 第3金型
40a 第3凸金型
40b 第3凹金型
41 凹入弧状部
43 第3凹入部
Claims (1)
- 下面中央に設けた第1平坦部(32)の両端にそれぞれ第1アール部(33、33)を有した第1凸金型(31a)と、前記第1アール部(33、33)と合致する第1凹入部(34、34)を設けた第1凹金型(31b)とからなる第1金型(31)で、上面または上下両面に薄いスチレンペーパーをそれぞれ複数枚介在させて、長方形をしたマグネシウム薄板(10)の伸張程度に応じてゆっくり降下させるプレス加工を所定のプレス力で複数回繰返し行うことにより、前記薄板の中央に存した平面部(13)の両側端の長辺(11、11)両端を上方に折り曲げて第1湾曲部(15a、15a)を形成する第1工程と、
前記工程で第1湾曲部(15a、15a)を形成した前記薄板(10)の中央に存する平面部(13)を、下面中央に前記第1金型の第1平面部(32)より狭く設けた第2平坦部(36)の両側にそれぞれ第2アール部(37、37)を有した第2凸金型(35a)と、前記第2アール部(37、37)と合致する第2凹入部(38、38)を有した第2凹金型(35b)とからなる第2金型(35)で、上面または上下両面に薄いスチレンペーパーをそれぞれ複数枚介在させて、前記薄板の伸張程度に応じてゆっくり降下させるプレス加工を所定のプレス力で複数回繰返し行うことにより、前記薄板の平面部(13)の両側を折り曲げて第2湾曲部(15b、15b)を形成し、該第2湾曲部の先端には立上部(15c、15c)を介して前記第1湾曲部(15a、15a)を有して全体を略凹形に形成する第2工程と、
略凹形に形成したマグネシウム薄板(10)の前記第1湾曲部(15a、15a)を、中央下面に一対の湾曲させた凹入弧状部(41、41)を設けた第3凸金型(40a)と、前記凹入弧状部と合致させる第3凹入部(43)を設けた第3凹金型(40b)とからなる第3金型(40)で、上面または上下両面に薄いスチレンペーパーをそれぞれ複数枚介在させて、前記薄板の伸張程度に応じてゆっくり降下させるプレス加工を所定のプレス力で複数回繰り返し行うことにより、前記薄板の前記第1湾曲部(15a,15a)をプレス加工により弧状に巻回させてそれぞれ対をなすパイプ状部(15、15)を形成する第3工程とにより、一対のパイプ状部(15、15)を有した補強部材(9、21)を形成することを特徴とする自動車用補強部材の製造方法。
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