JP3753072B2 - 直交周波数分割多重信号の生成方法、直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置 - Google Patents

直交周波数分割多重信号の生成方法、直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は直交周波数分割多重信号の生成方法、及びその復号化に係り、特に符号化されたデジタル映像信号などの情報信号を限られた周波数帯域の直交周波数分割多重信号、即ちOFDM信号(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex)を生成して送信及び受信を行なう直交周波数分割多重信号の生成方法、直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、圧縮符号化されたディジタル情報信号を伝送する伝送方式として直交周波数分割多重信号伝送方式が用いられるようになってきた。その直交周波数分割多重信号伝送方式は伝送すべき情報信号を多くの周波数の搬送波に分割して変調して伝送するため、各々の搬送波の変調速度を低くでき、マルチパスの影響をあまり受けずに信号を伝送できるなどの利点があり、2003年からの地上波ディジタル放送方式としての採用も決められている。
【0003】
また、多くの搬送波を用いて情報信号を伝送するため、伝送スペクトラムを矩形にできるなど周波数利用効率の高い伝送方式であり、直交周波数分割多重信号伝送方式は無線LAN(Local Area Network)等の通信分野にも使用されるようになってきた。
【0004】
このようにして直交周波数分割多重信号伝送方式を用いて伝送する直交周波数分割多重信号送信装置および受信装置は、マルチパス歪に対して伝送品質の劣化は少ないが、遠距離受信など信号の受信レベルが低下するとき、または多くの周波数で構成される搬送波のうちのいくつかが干渉を受けるときなどは、他の変調方式と同様に受信信号の品質が低下し、伝送される情報信号に誤りデータが含まれやすくなる。
【0005】
そのような誤り信号を正しい信号に訂正する方法として、例えばリード氏とソロモン氏達により発明されたリードソロモン符号などを用いることにより、予め誤り信号訂正用の冗長信号を生成し、それを付加して送信することにより、受信装置ではこの信号を基にして受信されたデータに誤り信号が含まれるかどうかを検出し、誤り信号が検出されたときは誤り訂正信号を用いてその誤り信号を正しいデータに訂正する、あるいは送信された情報信号に近い情報信号に補正するなどの誤り信号の検出、訂正、及び補正処理が行われている。
【0006】
このようにして、誤り訂正信号の付加された情報信号は直交周波数分割多重信号方式により変調された信号として伝送されるが、さらに弱電界受信に対する誤り信号耐性を強化するためにトレリス符号化が用いられる。
【0007】
そのトレリス符号化はp(pは整数)バイトの信号にq(qは整数)バイトの符号を付加し、p+qバイトの信号として伝送し、受信側ではこのp+qバイトの信号からpバイトの信号を復号する符号化方式で、そのトレリス符号化が用いられて伝送される信号は、冗長バイトであるqバイトの信号を伝送することにより伝送レートは高くなるが、その伝送レートが高くなったことによる誤り信号の増加分よりも、そのqバイトの信号を用いて訂正能力を強化した信号の方が誤り率が改善されるような符号生成方法として用いられている。
【0008】
このようにして、誤り信号訂正用の符号が付加された情報信号は直交周波数分割多重信号を構成するそれぞれの周波数の搬送波に多値変調を与えて送信するための直交周波数分割多重信号として生成されるが、ここでその直交周波数分割多重信号を生成する生成方法、その方法を搭載する送信装置、及び送信された信号を受信する受信装置について例を用いて説明する。
【0009】
図8に、従来の直交周波数分割多重信号送信装置のブロック図を示す。
この図に示す送信装置は、先に特開平9−153882号公報「直交周波数分割多重信号伝送方式、送信装置及び受信装置」にて開示された送信装置の主要部分であるが、同図において、入力端子1に供給されたディジタルデータは入力回路2に供給され、必要に応じて誤り訂正符号の付与がなされる。
【0010】
その誤り訂正符号の付加された信号はIFFT(Inverse fast Fourier transform;逆高速フーリエ変換)演算部4に供給され、そのIFFT演算部4では、供給されたディジタルデータは逆高速フーリエ変換演算されて同相信号(I信号;In-phase)および直交信号(Q信号;Quadrature)が生成される。
【0011】
そのIFFT演算部4により生成されたI信号とQ信号は、ディジタル直交変調器6に供給され、そこでは中間周波数発振器5より供給される中間周波数信号を搬送波として、その信号と、その信号を移相器51aにより90度移相された信号とが用いられて直交振幅変調(QAM;Quadrature Amplitude Modulation)がなされる。
【0012】
そして、例えばその中間周波数を中心値とし、中間周波数に対して正の周波数と負の周波数がそれぞれ128組の搬送波として、合計で257波の情報搬送波からなるOFDM信号として生成されている。
【0013】
そのディジタル直交変調器6より供給されたOFDM信号は、D/A変換器7に供給され、クロック分周器3から供給されるクロック信号がサンプリングクロック信号として用いられて、アナログ信号に変換され、その変換されたアナログ信号は周波数変換器8に供給される。
【0014】
その周波数変換器8では、供給されたアナログ信号は所定の送信周波数帯の高周波信号に変換され、その変換された高周波信号は、送信部9で電力増幅等の処理がなされ、図示しないアンテナより空間伝送路に放射されると共に、空間伝送路に放射された信号の一部は図示しない受信用アンテナで受信されて、直交周波数分割多重信号受信装置に供給される。
【0015】
図9に、従来の直交周波数分割多重信号受信装置例のブロック図を示す。
この受信装置は前記特開平9−153882号公報「直交周波数分割多重信号伝送方式、送信装置及び受信装置」に開示された受信装置の主要部分である。
【0016】
同図において、図示しない受信アンテナを介して供給されるOFDM信号は、受信部11により高周波増幅され、更に周波数変換器12により中間周波数に変換されて、中間周波増幅器13に供給されて増幅され、増幅して得られた信号はキャリア抽出および直交復調器14に供給される。
【0017】
そのキャリア抽出および直交復調器14におけるキャリア抽出回路部分では、入力OFDM信号の中心搬送波(キャリア)を位相誤差少なく、できるだけ正確に抽出するための回路であり、キャリア抽出および直交復調器14により抽出された中心搬送波信号は、中間周波数発振器15に供給され、そこで中心搬送波周波数に位相同期した中心周波数信号が生成される。
【0018】
その中心周波数信号の一方は、キャリア抽出および直交復調器14の直交復調器部に供給されると共に、他の一方は90度シフタ16によりその信号の位相が90度移相されて、上記直交復調器14に供給される。
【0019】
そのようにして、キャリア抽出および直交復調器14の直交復調器部からは、送信装置のD/A変換器7から出力されたアナログ信号と同等のアナログ信号(直交周波数分割多重信号)が復調されて得られ、その得られた信号の一方は同期信号発生回路17に供給されると共に、他方は低域フィルタ(LPF)18に供給され、それらの信号はOFDM信号情報として伝送された必要な周波数帯域の信号が通過されると共に、A/D変換器19に供給されてディジタル信号に変換される。
【0020】
さらに、上記キャリア抽出および直交復調器14より供給される復調アナログ信号の一方は、同期信号発生回路17に供給され、その同期信号発生回路17では、ガードインターバル期間を含む各シンボル期間で連続する信号として伝送されるパイロット信号に位相同期するサンプリング信号がサンプル同期信号発生回路部で発生される。
【0021】
その発生されたサンプリング信号とパイロット信号はシンボル同期信号発生回路部に供給され、位相状態が調べられることによリシンボル期間が検出されてシンボル同期信号が生成され、その生成されたシンボル同期信号が基にされてガードインターバル期間除去のためなどの復号動作用クロック信号が生成され、そのクロック信号はそれぞれの回路部に駆動信号として供給される。
【0022】
一方、上記キャリア抽出および直交復調器14より供給される信号のうち、他方の復調アナログ信号は、LPF18、およびA/D変換器19を介してFFT演算部20に供給される。
【0023】
そのFFT演算部20では、同期信号発生回路17より供給されるシステムクロック信号により制御されてA/D変換器19から供給される信号は高速フーリエ変換(FFT)演算がなされ、その供給された信号の各周波数毎の実数部信号(R信号)と虚数部信号(I信号)とが算出され、それらの算出された各周波数毎のR信号及びI信号は、それらの各々の信号レベルが基にされてディジタル情報信号が復号され、その復号されたディジタル情報信号は出力回路21に供給されて誤り訂正、及び並直列変換などの出力信号処理が行われて出力端子22に供給されるようにして復調動作がなされている。
【0024】
つぎに、特開平11−163823号公報「直交周波数分割多重信号伝送方法、送信装置及び受信装置」において、受信状況に応じて多数の符号化および変調方式が選択可能な直交周波数分割多重信号伝送方法として提案されており、それについて述べる。
【0025】
図10は、前記直交周波数分割多重信号伝送方法における、送信側の入力回路の主要部分を示す図であり、図11はその受信側の出力回路の主要部分を示す図である。
【0026】
その図10に示される入力回路は、前述の図8に示した従来の直交周波数分割多重信号伝送装置の入力回路2の代わりに用いられ、図11に示す出力回路は、前述の図9に示した従来の直交周波数分割多重信号伝送装置の出力回路21の代わりに用いられている。
【0027】
まず、図10に示される入力回路は、前述の図8に示した入力回路2ではそれぞれ単一の誤り訂正符号化回路および変調マッピング回路で構成されているのに比し、それぞれ複数の誤り訂正符号化レート、トレリス符号化レートおよび変調マッピング方式の中から、レート指定用制御信号(複数のレート指定信号を多重化した信号で、以下単純にレート指定信号と呼ぶことにする)により各レートを指定された誤り訂正符号化回路、トレリス符号化回路および変調マッピング回路と、フレーム合成回路とにより構成されている点で異なる。
【0028】
そして、出力回路については、前述の図9に示した出力回路21ではそれぞれ単一の復調デマッピング回路および誤り訂正回路により構成されているのに比し、図11に示す出力回路ではそれぞれ複数の復調デマッピング方式、ビタビ復号の復号レートおよび誤り訂正方式の復号レートの中から、レート指定信号により各レートを指定された復調デマッピング回路37、ビタビ復号回路38および誤り訂正回路39、及びフレームデコード回路36により構成されている点に特徴がある。
【0029】
前述の図10において誤り訂正符号化回路31は、例えば2種類の符号化レートの符号化回路からなり、たとえば受信装置から送信された上り変調データを受信復調して得られたレート指定信号に基づき、いずれか1種類の符号レートの符号化回路が選択使用されて、ディジタルデータを誤り訂正符号(例えばリード・ソロモン符号)を付加して、得られた信号をトレリス符号化回路32に供給する。
【0030】
トレリス符号化回路32では、符号化レートが例えば1/2、3/4、5/6および7/8の4種類の畳み込み符号化回路により構成されており、それらのレート指定信号に基づいて、いずれか1種類の畳み込み符号化回路が選択されて使用される。このようにして畳み込み符号化されたディジタルデータは、変調マッピング回路33に供給される。
【0031】
その変調マッピング回路33では、例えば4PSK、16QAM、64QAM、及び256QAMの4種類の変調方式に対応させて変調を行なうための変調マッピング回路から構成されており、前述のレート指定信号に基づき、いずれか1種類の変調マッピング回路が選択使用されて、変調マッピングされたディジタルデータが生成出力される。
【0032】
また、前述のレート指定信号は、誤り訂正符号化レート、トレリス符号化レート、および変調マッピング方式の各レートを示すID信号として後述のフレーム合成回路に供給される。
【0033】
そして、フレーム合成回路34では、変調マッピング回路33より供給される変調マッピングされたディジタルデータと、供給される上記のID信号とが、フレーム合成されてR信号、及びI信号として出力される。これらのR信号及びI信号は前述の図8のIFFT演算部4に供給されてIFFT演算され、同相信号(I信号)と直交信号(Q信号)に変換される。
【0034】
一方、受信装置では、前述の図9と共に説明したように、FFT演算により得られるR信号とI信号が、それぞれ図11のフレームデコーダ36に供給されてフレームデコードされ、デコードされて得られる変調マッピングされたディジタルデータは復調デマッピング回路37に供給され、さらにデコードされて得られたID信号は復調デマッピング回路37、ビタビ復号回路38および誤り訂正回路39に、それぞれレート指定信号として供給される。
【0035】
また、復調デマッピング回路37では、変調マッピング回路33の変調方式に対応して4PSK、16QAM、64QAM、及び256QAMの4種類の変調方式による復調デマッピング回路より構成されており、上記のレート指定信号に基づいて変調マッピング回路33で選択された変調方式と同じ変調方式の信号を復調するデマッピング回路が選択されて、入力信号として供給されたディジタルデータが復調される。
【0036】
そして、ビタビ復号回路38では、トレリス符号化回路32の4種類の符号化レートに対応した4種類の復号化レートのビタビ復号器から構成されており、上記のレート指定信号に基づき、トレリス符号化回路32で選択された符号化レートに対応する復号レートの信号はビタビ復号器に供給され、そこで復号されたデータは誤り訂正回路39に供給される。
【0037】
その誤り訂正回路39では、誤り訂正符号化回路31の2種類の符号化レートに対応する2種類の復号レートの誤り訂正回路で構成されており、上記のレート指定信号に基づいてビタビ復号器で復号された信号は、誤り訂正符号化回路31で選択された符号化レートに対応した復号レートにより誤り訂正のなされた復号データとして出力される。
【0038】
このように動作する従来の直交周波数分割多重信号伝送方法によれば、受信状況から最も伝送できるデータ量が多くなる送信側の誤り訂正符号化レート、トレリス符号化レート、および変調マッピング方式を、送信側に指定することにより、送信側からは受信状況の判定結果に応じた最適な直交周波数分割多重信号が生成されて伝送されるとともに、仮に受信状況が変化しても、その変化状況のもとで、最も多くのデータを伝送できるように送信パラメータの再設定が可能とされている。
【0039】
しかるに、前述の特開平11−163823号公報記載の方式において、ビタビ復号回路38は、異なるトレリス符号化のレートに対して共通する復号回路部分が少ないため、必要とされる符号化レートの数だけビタビ復号器が必要であり、同公報に示される例では、ビタビ復号回路38に、4種類の符号化レートのトレリス符号化回路32に対応する4種類の復号レートのビタビ復号器が必要とされている。
【0040】
さらに、ビタビ復号器は変調装置、及び復調装置のなかで最も回路規模の大きな部分であるので、符号化レートを変更するたびに、それらに対応する専用のビタビ復号器を用いて変調、ないしは復調を行う必要があり、これらの変調装置、ないしは復調装置における回路規模が大きくなってしまうといった欠点がある。
【0041】
この欠点を解決する方法の一つとして、特開平12−115117号公報「直交周波数分割多重信号伝送方法、送信装置及び受信装置」にて、トレリス符号化回路に畳み込み符号の一種であるパンクチャ符号を使用した直交周波数分割多重信号の伝送方法が提案されている。
【0042】
そのパンクチャ符号は、単一の符号化レート、例えば符号化レートが1/2である畳み込み符号から一定の法則に従ってデータを消去、即ちパンクチャすることによって、任意の符号化率の符号を生成するものであり、このパンクチャ符号に対するビタビ復号器は、パンクチャする前の元の符号、例えば符号化レート1/2に対応するビタビ復号器に小規模の回路を追加して任意の符号化レートの復号に対応する復号器を構成することができる。
【0043】
図12は、その復号器に係る提案である前述の特開平12−115117号公報における、送信側の入力回路の主要部分であり、図13は同公報における受信側の出力回路の主要部分を示したものである。これらの図12、及び13において、前述の図10、及び11と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0044】
この図12に示す入力回路は、前述の図8に示した従来の直交周波数分割多重信号伝送装置の入力回路2の代わりに用いられ、図13に示す出力回路は、前述の図9に示した従来の直交周波数分割多重信号伝送装置の出力回路21の代わりに用いられる。
【0045】
その入力回路の構成は、上述の図10の入力回路では、それぞれ複数の誤り訂正符号化レート、トレリス符号化レートおよび変調マッピング方式の中から、レート指定信号により各レートを指定された誤り訂正符号化回路31、トレリス符号化回路32、変調マッピング回路33、及びフレーム合成回路34にて構成されているのに対して、図12に示す入力回路では、トレリス符号化回路41には、単一の符号化レートのトレリス符号化回路が用いられており、その後段にレート指定信号により符号化レートを指定されたパンクチャ符号化回路42が使用されている点で異なっており、そのパンクチャ符号化回路42の出力信号は変調マッピング回路33に供給されている。
【0046】
一方、出力回路については、前述の図11に示した出力回路では、それぞれ複数の復調デマッピング方式、ビタビ復号の復号レート及び誤り訂正方式の復号レートの中から、レート指定信号により各レートが指定されて動作する復調デマッピング回路37、ビタビ復号回路38、誤り訂正回路39、及びフレームデコーダ36で構成されている。
【0047】
それに対して、図13に示す出力回路では、ビタビ復号回路46には、前記入力側と同じ単一の符号化レートに対応するビタビ復号器に追加回路を加えた復号回路が用いられており、その前段にレート指定信号により変換レートの指定されるデパンクチャ変換回路45が使用されている点に特徴があり、そのデパンクチャ変換回路45には復調デマッピング回路37の出力信号が供給されるようになされている。
【0048】
さらに、本願発明者が発明し本願出願人により出願された特開平12−244447号公報「直交周波数分割多重信号伝送方法、送信装置及び受信装置」、及び特開平13−36498号公報「直交周波数分割多重信号伝送方法、送信装置及び受信装置」には、前述の特開平12−115117号公報にて提案されたシステムを単一のシステムクロックで動作させる方法が用いられている。
【0049】
そして、本願発明者が発明し本願出願人により出願された特開平13−223664号公報「直交周波数分割多重信号生成方法、直交周波数分割多重信号生成装置、及びその復号装置」と、特願2000−159804号公報「直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置」(本願出願時に未公開)との両者には2次元のデータフレーム配列方法が開示されている。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特開平13−223664号公報「直交周波数分割多重信号生成方法、直交周波数分割多重信号生成装置、及びその復号装置」、及び特願2000−159804号「直交周波数分割多重信号生成装置と、直交周波数分割多重信号復号装置」(本願出願時に未公開)とには同一の構成である2次元データフレームの配列方法が開示されている。
【0051】
しかしそれらの開示された方法による誤り訂正では、データフレーム配列方法では誤り時間長が短いランダムエラーに対しては十分な訂正効果が得られるものの、時間が長いバーストエラーに対しては、例えば2次元インターリーブの手法を併用する場合であってもエラー訂正処理に係り好適な誤り訂正能力を有するものではなかった。
【0052】
一方、近年ではメモリ素子の記憶容量が大容量化されており、大容量の伝送すべきデータの一時記憶が容易になされるようになっており、3次元のデータフレーム配列を行うことにより、従来のX軸及びY軸の平面にデータを配列して行なう2次元のデータフレーム配列の他に、Z軸方向を含む3次元のデータフレーム配列を行なうようにする。
【0053】
その3次元のデータフレーム配列を用いて行なうOFDM信号によるデータの送信及び受信における誤り訂正処理は、例えば受信回路が瞬間的に飽和してしまうようなレベルの大きな雑音信号が入来するような場合であっても、受信回路の動作が正常に復帰して受信動作が行われるまでに生じる長いバーストエラー信号に対しても十分な誤り訂正効果を得ることが可能になる。
【0054】
さらに、3次元のデータフレーム構成を用いる場合は、3次元のインターリーブを併用することが容易であり、それにより好適な誤り訂正能力を得ることができるものであり、そのような誤り訂正能力を有する3次元のデータフレーム配列の手法を用いる直交周波数分割多重信号の生成方法、その方法を搭載する直交周波数分割多重信号生成装置、及びその生成装置により生成されて送信された信号を受信する直交周波数分割多重信号復号装置の構成を実現しようとするものである。
【0055】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために以下の1)〜3)の手段より成るものである。
すなわち、
【0056】
1) 伝送すべき情報信号を、バイト単位で2つの整数値p、qに対するpバイトを読み出し、後にqバイトの空のデータを読み出して間欠読出し信号を得、その得られた間欠読出し信号をトレリス符号化してトレリス符号化信号を得、その得られたトレリス符号化信号をパンクチャ符号化してパンクチャ符号化信号を得、その得られたパンクチャ符号化信号に誤り訂正付加情報を付加して誤り訂正付加情報信号を得、その得られた誤り訂正付加情報信号を複数の搬送波を用いて直交周波数分割多重信号を生成する直交周波数分割多重信号の生成方法であって、
前記パンクチャ符号化を行うための符号化レートはa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、及びak/bk(但しa1、a2、a3、・・・、ak、b1、b2、b3、・・・、及びbkは正の整数)で与えられる複数の符号化レートのうちの任意の1つを選択し、その選択された符号化レートにより前記パンクチャ符号化してパンクチャ符号化信号を得る第1のステップ(64)と、
前記得られたパンクチャ符号化信号のデータフレーム長を、a1、a2、a3、・・・、akの公倍数n、及びb1、b2、b3、・・・、bkの公倍数mに対し、X軸方向にn×bk/akバイトの長さ、及びY軸方向にm×ak/bk+r(但しrは0又は正の整数)の長さにより2次元配列した2次元配列データとして得る第2のステップ(65)と、
前記2次元配列データをZ軸方向に所定数配置して第1の3次元配列データを生成すると共に、その生成された配列データのZ軸方向に誤り訂正用信号を付加して第2の3次元配列データを前記誤り訂正付加情報信号として生成する第3のステップ(65)と、
を有することを特徴とする直交周波数分割多重信号の生成方法。
【0057】
2) 伝送すべき情報信号を、バイト単位で2つの整数値p、qに対するpバイトを読み出し、後にqバイトの空のデータを読み出して間欠読出し信号を得、その得られた間欠読出し信号をトレリス符号化してトレリス符号化信号を得、その得られたトレリス符号化信号をパンクチャ符号化してパンクチャ符号化信号を得、その得られたパンクチャ符号化信号に誤り訂正付加情報を付加した誤り訂正付加情報信号を得、その得られた誤り訂正付加情報信号を複数の搬送波を用いて直交周波数分割多重信号を生成する直交周波数分割多重信号生成装置であって、
前記パンクチャ符号化を行うための符号化レートはa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、及びak/bk(但しa1、a2、a3、・・・、ak、b1、b2、b3、・・・、及びbkは正の整数)で与えられる複数の符号化レートのうちの任意の1つを選択し、その選択された符号化レートにより前記パンクチャ符号化してパンクチャ符号化信号を得るパンクチャ符号化手段(64)と、
前記得られたパンクチャ符号化信号のデータフレーム長を、a1、a2、a3、・・・、akの公倍数n、及びb1、b2、b3、・・・、bkの公倍数mに対し、X軸方向にn×bk/akバイトの長さ、及びY軸方向にm×ak/bk+r(但しrは0又は正の整数)の長さにより2次元配列した2次元配列データとして得ると共に、前記2次元配列データをZ軸方向に所定数配置して第1の3次元配列データを生成し、その生成された配列データのZ軸方向に誤り訂正用信号を付加して第2の3次元配列データを前記誤り訂正付加情報信号として生成するフレーム配列手段(65)と、
を具備して構成することを特徴とする直交周波数分割多重信号生成装置。
【0058】
3) 伝送すべき情報信号を、バイト単位で2つの整数値p、qに対するpバイトを読み出し、後にqバイトの空のデータを読み出して間欠読出し信号を得、その得られた間欠読出し信号をトレリス符号化してトレリス符号化信号を得、その得られたトレリス符号化信号を符号化レートがa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、及びak/bk(但しa1、a2、a3、・・・、ak、b1、b2、b3、・・・、及びbkは正の整数)で与えられる複数の符号化レートのうちの任意の1つを選択し、その選択された符号化レートによりパンクチャ符号化し、そのパンクチャ符号化して得られるパンクチャ符号化信号のデータフレーム長を、a1、a2、a3、・・・、akの公倍数n、及びb1、b2、b3、・・・、bkの公倍数mに対し、X軸方向にn×bk/akバイトの長さ、及びY軸方向にm×ak/bk+r(但しrは0又は正の整数)の長さにより2次元配列した2次元配列データとして得ると共に、前記得られた2次元配列データをZ軸方向に所定数配置して第1の3次元配列データを得、その得られた配列データのZ軸方向に誤り訂正用信号を付加して第2の3次元配列データを前記誤り訂正付加情報信号として得、その得られた誤り訂正付加情報信号を基に生成された直交周波数分割多重信号を受信して前記情報信号を得るための直交周波数分割多重信号復号装置あって、
前記直交周波数分割多重信号を復調して、前記第2の3次元配列データを得る直交周波数分割多重信号復調手段(54)と、
前記第2の3次元配列データより前記第1の3次元配列データを得る復調デマッピング手段(72)と、
前記第1の3次元配列データを、前記選択された符号化レートに基づいてデパンクチャしてデパンクチャ信号を得るデパンクチャ手段(73)と、
前記デパンクチャ信号を、前記トレリス符号化と相補的な動作であるビタビ復号を行うことによってビタビ復号信号を得るビタビ復号手段(75)と、
を少なくとも具備して構成することを特徴とする直交周波数分割多重信号復号装置。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の直交周波数分割多重信号の生成方法、直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置の実施の形態につき、好ましい実施例により説明する。
図1は本発明に係る直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置の一実施例を示すブロック図である。
【0060】
同図に示すように、この実施の形態での直交周波数分割多重信号生成装置は入力回路51、及びOFDM送信部52より構成され、それらの全ての回路には単一のシステムクロック信号が供給され、そのクロック信号により駆動されて所望の信号処理動作がなされている。
【0061】
また、同図の右側に示される直交周波数分割多重信号復号装置は、OFDM受信部54、及び出力回路55より構成され、直交周波数分割多重信号生成装置と同様にすべての回路は単一のシステムクロック信号により駆動されている。
【0062】
次に、この様に構成される直交周波数分割多重信号生成装置(以下生成装置と略す)、及び直交周波数分割多重信号復号装置(以下復号装置と略す)の動作について述べる。
【0063】
まず、生成装置の入力回路51に供給される例えば圧縮符号化映像信号等の情報信号入力データは、そこで誤り訂正符号の付加、トレリス符号化、及びパンクチャ符号化等の処理がなされ、それらの処理のなされた信号はディジタル変調のための実数軸及び虚数軸で表される2次元平面内に定義される信号点配置の位置にマッピングがなされ、そのマッピングのなされたR(real)信号、及びI(Imaginary)信号のそれぞれはOFDM送信部52に供給される。
【0064】
そのOFDM送信部52では、それぞれの生成されて供給されたサブキャリアに対応するR信号、及びI信号によるそれぞれのマッピングデータがIFFT(Inverse fast Fourier transform;逆高速フーリエ変換)演算部に供給され、そこでは供給されたマッピングデータに従って変調されたサブキャリア信号が生成され、その生成されたキャリア信号は所定周波数の無線周波数信号に変換され、図示しない空中線より空間伝送路53に供給される。
【0065】
その空間伝送路53に供給された無線周波数信号は図示しない受信アンテナにより受信されてOFDM受信部54に供給され、ここではFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)演算部により、無線伝送されたそれぞれのサブキャリア信号に係るマッピングデータが復調され、復調して得られるR信号、及びI信号によるマッピングデータは出力回路55に供給される。
【0066】
その出力回路55では、供給されたR信号、及びI信号の復調電圧により表現されるマッピングデータを復調デマッピングにより復号することにより復号データとして得られ、その得られた復号データはデパンクチャ変換、ビタビ復号、及び誤り訂正処理がなされてデータ出力信号が得られる。
【0067】
次に、そのようにして供給される入力データの無線伝送を行うための生成装置、及びその復号を行なう復号装置の動作について更に述べる。
図2は、前述の図1における入力回路51の構成を詳述した一実施例を示すブロック図である。
【0068】
同図において、入力回路51は誤り訂正符号化回路61、間欠読み出し回路62、トレリス符号化回路63、パンクチャ符号化回路64、フレーム配列回路65、変調マッピング回路66、及びフレーム合成回路67より構成される。
次に、そのように構成される入力回路の動作について述べる。
【0069】
まず、誤り訂正符号化回路61には、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式などの符号化方式が用いられて圧縮符号化されたデジタル映像信号、及びデジタル音声信号などのデジタルデータが供給される。
【0070】
そしてその誤り訂正符号化回路61では、供給されたデジタルデータに例えばパリティデータを含めたデータ長105バイトに対してデータパリティデータ8バイトが誤り訂正用信号として付加されたリード・ソロモン符号RS(105、8)、ないしはRS(105、16)などの誤り信号訂正用符号が生成されて、付加される。
【0071】
そのパリティデータ量が8バイトとされるか、又は16バイトとされるかなどは空間伝送路の品質などに応じて供給されるレート指定信号を基にして指定される所望のバイト数の誤り訂正用符号が付加され、105バイトのデジタルデータとして生成される。
【0072】
そして、誤り訂正符号の付加されたデジタルデータは、供給されるデータにデータインタリーブが施されることによリバースト誤り信号に対しても誤り信号の訂正、ないしはコンシールメント(誤りデータの補正)がなされ易い信号として指定されて生成されるが、誤り訂正符号化回路61にはそのためのデータインターリーブを施すための大容量のメモリ(RAM:Random Access Memory)がなど内蔵されている。
【0073】
そのようにして1フレーム105バイト×後述の符号化に必要とされるフレーム数のデータはメモリに蓄えられながら所望の誤り訂正用データが付加されたデータとして生成され、その生成されたデジタルデータは間欠読み出し回路62に供給される。
【0074】
その間欠読み出し回路62では、誤り訂正符号化回路61に内蔵されるメモリに一時記憶されたデータは間欠読み出し回路62により間欠的に読み出され、その読み出されたデータはトレリス符号化回路63に間欠的に供給されるようにして、バイト単位の間欠的なデータとして間欠読み出しがなされている。
【0075】
その間欠読み出しは、間欠読みされたデータが供給されてなされるトレリス符号化回路63、及びパンクチャ符号化回路64によりなされるトレリス符号化レートに対応したデータの比率で行われる。
【0076】
例えばそのトレリス符号化レートが1/2、即ち符号化前のデータ量1に対して符号化されたデータ量が2となるような、符号化前に対する符号化後のデータ比率が1対2である符号化レートによるトレリス符号化がなされる場合は、1バイトのデータが誤り訂正回路61より読み出されて後に1バイトの空のデータ1バイトが付されるようにして間欠読み出しがなされる。
【0077】
そして、符号化レートが3/4として指定されるときは3バイトのデータを読み出した後に、1バイト(分母の4より分子の3を減じた数)の期間読み込みを停止してダミーの「0」データがトレリス符号化回路63に供給されるようになされる。
【0078】
そのようにされたデータの供給されるトレリス符号化回路63では、所定のトレリス符号化レートによりディジタルデータは畳み込みされてトレリス符号化信号が生成されるが、そのトレリス符号化回路63では内蔵される1種類の符号化回路により1つのトレリス符号化レートによるトレリス符号化がなされる。
【0079】
このようにして、間欠読み出し回路62で間欠読み出された信号はトレリス符号化回路63に供給され、その供給された信号は単一の符号化レートでトレリス符号化がなされ、そのトレリス符号化のなされた信号はパンクチャ符号化回路64に供給される。
【0080】
そのパンクチャ符号化回路64では、トレリス符号化回路63でなされた単一の符号化レート、たとえば符号化レートが1/2でなされたようなときは、畳み込み符号から一定の法則に従ってデータを消去、即ちパンクチャすることにより任意の符号化レートの符号を生成する。
【0081】
そして、その符号化レートとして、例えば1/2、3/4、5/6、及び7/8の、4種類の符号化レートの符号化データを得るときには、それらの符号化データは1/2、3/4、5/6、及び7/8のそれぞれ4種類のパンクチャ符号化回路のうち、それらのレートに対応するパンクチャ符号化回路が選定されて用いられ、符号化データの生成がなされる。
【0082】
そのようにして、パンクチャ符号化のなされたデータには空データの間欠読みされた個所にパンクチャ符号化データが挿入されるようにして連続する符号に符号化され、そのパンクチャ符号化されたパンクチャ符号化データはフレーム配列回路65に供給される。
【0083】
そのフレーム配列回路65では、供給されたパンクチャ符号化されたデータは所定の大きさのフレームに配列された信号として、フレーム配列回路内のメモリ素子に格納され、所望のデータ構造のデータとして一時記憶される。
次に、そのようにして一時記憶されるデータのフレーム構造について述べる。
【0084】
図3に、データの立体フレーム構造をX軸、Y軸、及びZ軸の3次元構造のデータとして示す。
同図において、X軸方向に1フレーム120バイトの、Y軸方向に46フレームの、そしてZ軸方向に同じく46フレームのデータが配列されている。
【0085】
その様に配列されるデータは、最初に供給されるデータがZ=1、及びY=1においてXが1から120まで配置され、次にZ=1、及びY=2においてXが1から120まで配置されるようにして、Z=1における120バイト×46フレームの平面データが配列される。
【0086】
そのようにしてZ=1の平面データが配列された後には、Z=2の平面データが配列され、同様にしてZ=3、4、・・・・、46のそれぞれにおける平面データが積み重ねられるようにしてX、Y、及びZ軸の3次元データとして配列される。
【0087】
そのようにして配列された3次元データは、複数あるトレリス符号化レートの値にかかわらず、1データブロックあたり253,920(120バイト×46フレーム×46フレーム)バイトの符号化データとされる3次元構造のデータ配列である。
【0088】
そして、そのデータ配列のX軸方向符号化データのフレーム長は120バイトであるが、その120バイトは4種類の符号化レート1/2、3/4、5/6、及び7/8で示される分数値の、分子1、3、5、及び7の公倍数である105に、それら4種類の符号化レートのうち最大である7/8の、逆数である8/7を乗じた値である。
【0089】
ここで1フレーム120バイトのうち、符号化前のデータフレーム長105バイトのデータを上記の1/2、3/4、5/6、及び7/8の4種類の符号化レートで符号化したときのそれぞれの値は210、140、126、及び120バイトのデータとなる。
【0090】
それらの4つの値は210=105×2/1、140=105×4/3、126=105×6/5、及び120=105×8/7として与えられるそれぞれの値であり、105が1、3、5、及び7の公倍数であることにより全ての符号化レートで符号化して得られる符号化データの値は整数値となっている。
【0091】
以上は、データフレーム長が105バイトであるときの例であるが、データフレーム長がそれぞれの符号化レートの分子1、3、5、及び7の公倍数でないときには、符号化後のデータ数は整数値で構成されるバイト数のデータとはならなくなり、小数を含むバイト数のデータが得られてしまう。
【0092】
そして、例えば符号化前の1フレームごとのデータにそれぞれ別の初期値を持つ、例えばM系列の符号を、2を法とした乗算をするなどによりスクランブル処理を行うような場合、及びそのようなスクランブル処理のなされたデータを符号化するに際し符号化前の1フレーム分の符号化データで符号化を完結させて、次のフレームのデータに関連を持たせないようにした符号化を行なうような場合では、前記の符号化後の1フレーム分の符号化データが整数バイトであるときの方が、整数バイト長のデータに対してのみトレリス符号化処理を行えばよいこととなるため、トレリス符号化回路の構成が簡単となり、そのための回路規模を削減できる。
【0093】
以上、データフレーム長が105バイトである場合について述べたが、データフレーム長が120バイトである場合には、符号化データフレーム長の120バイトから符号化前のデータフレーム長105バイトを減じた15バイトを、符号化前には値が0であるデータとし、符号化前のデータ105バイトの後に配置するようにすることにより、伝送されたデータに対して行なう後述のビタビ復号動作に対するデータ数を整数で扱うことができ、好適に動作する復号装置を構成することが出来る。
【0094】
以上、X軸方向に配列するデータ長とトレリス符号化、パンクチャ符号化、及び復号装置におけるビタビ復号動作について述べた。
次に、Y軸方向のデータ配列に係りX−Y平面の符号化データの1データブロックに含まれるフレーム数を42フレームとする場合のデータ構成について述べる。
【0095】
そのフレーム数が42である値は、符号化レート1/2、3/4、5/6、及び7/8のそれぞれの分母である2、4、6、8の公倍数48に、それらの符号化レートのうちの最大の値である7/8を乗じた値である。
【0096】
そして、X軸方向に120バイト、Y軸方向に42フレームを配列する5040バイトのデータブロックが生成されるための、符号化前のデータフレーム数は、符号化レートが1/2、3/4、5/6、及び7/8のときそれぞれに対して24、36、40、及び42フレームとなる。
【0097】
それらのフレーム数は24=5040×1/2×1/105、36=5040×3/4×1/105、40=5040×5/6×1/105、及び42=5040×7/8×1/105として得られる数であり、それは5040に符号化率を乗じることにより得られる符号化前の総データバイト数を、符号化前の1フレーム中のデータ長105で除した値になっている。
【0098】
そして、それぞれのフレーム数が整数の値として示されるのは、5040を105で除して得られる数の48が、それぞれの符号化レートの分母である2、4、6、及び8の公倍数であることによっている。
【0099】
ここでその値の48が、それぞれの符号化レートの分母の値に対する公倍数でないときには、符号化前のデータフレーム数が整数のフレーム数とはならなく、小数を含むバイト数のデータが得られることとなる。
【0100】
そして、前記符号化前のデータフレーム数が整数フレームとされるときには、誤り訂正符号を演算するための、特にデータアクセスのための回路構成が簡単にできるなどにより、生成装置側での誤り訂正符号生成のための回路規模を削減できる他に、後述の復号装置における誤り訂正回路においても回路規模の削減がなされる。
【0101】
以上のようにして、トレリス符号化、及びパンクチャ符号化を複数の符号化レートにより行う場合の符号の配置を、分数で示されるそれぞれの符号化レートに対するそれぞれの分子の値の公倍数を基にX軸方向のデータ数を定め、また分数で示される符号化レートのそれぞれの分母の値の公倍数を基にしてY軸方向のデータ数を定めるようにしてX軸及びY軸で表現される平面のデータを用いてトレリス符号化、及びパンクチャ符号化を行なうことによリX方向、及びY方向で扱うデータ数のそれぞれを整数で行なうことが出来るため、特にデータを分割して処理する各々の符号化に係る演算処理を容易にできる符号化回路を構成することが出来る。
【0102】
そのようにして、X軸及びY軸方向に割り切れる数のデータ数を用いて誤り訂正信号の付加、トレリス符号化、及びパンクチャ符号化を行なうことができるが、次に、そのような符号化データ処理において、Y軸方向に第2の誤り訂正用符号を生成して付加する場合のデータ構成について更に述べる。
【0103】
図4に、第2の誤り訂正用符号の付加される場合のX軸及びY軸方向の2次元データ配列について示す。
同図において、X軸方向には1、2、3、・・・・、及びn×bk/akバイトのデータが、そしてY軸方向には1、2、3、・・・・、m×ak/bk、m×ak/bk+1、・・・、及びm×ak/bk+rのデータが配列されている。
【0104】
ここで、Y軸方向のm×ak/bk+1、・・・、及びm×ak/bk+rのデータ領域が第2の誤り訂正用符号を配置する領域である。
前述のフレーム構成ではX軸方向に120バイト、Y軸方向に42フレームの平面データが配列されていたが、ここに示す例ではY軸方向の42バイトのデータにリードソロモン符号のパリティデータがrバイト付加されて配置されていることを示している。
【0105】
即ち、そのリードソロモン符号化により付加されるパリティデータ数rを例えば4バイトとするとき、X軸及びY軸で示される平面のデータ数は120バイトに42+4=46フレームを乗じた5520バイトのデータブロックとしての2次元データ配列の構成とされる。
【0106】
そのようにして生成された2次元データ配列をZ軸方向に複数平面配列することによリ3次元データ配列を生成することができる。
図5に、その3次元データ配列の構造を例示する。
【0107】
同図において、X軸方向には120バイトのデータがY軸方向には符号化レート1/2、3/4、5/6、及び7/8のそれぞれに対する符号化前のフレーム数が24、36、40、及び42として示されると共に、その42フレームのデータにリードソロモン符号により生成されるパリティデータ4バイトを記述する領域を含めた46フレームの位置が示されている。
【0108】
そして、Z軸方向にはY軸方向と同様に42フレームのデータにリードソロモン符号により生成される4フレームのデータを含めた46フレームのデータを格納する領域が示されている。
【0109】
そのようにして、Z軸方向をY軸方向と同様に42フレームのデータに4フレームのリードソロモンパリティデータを配列するようにしたのは、生成装置におけるリードソロモン符号器、及び復調装置側におけるリードソロモン復号器の構成を、Y軸用のパリティデータ処理とZ軸用パリティデータ処理とを共通にすることができるためである。
【0110】
そして、Y軸方向の他にZ軸の方向にもリードソロモン符号化によるパリティデータを付加して誤りデータの訂正を行なう場合には、特にZ軸方向のパリティデータはデータ間距離の長いデータ同士で演算されたデータが格納されており、特に復号装置に供給されるデータ入力にバースト誤りデータが含まれるような場合であっても、その誤りデータに対しても好適なエラー訂正処理の出来るデータ構造としての3次元インターリーブがなされる。
【0111】
このようにして構成される1フレームが120バイトであるX軸方向のデータをY軸方向に46フレーム、そしてZ軸方向に46フレーム配列すると、その3次元配列データは253,920バイトの3次元データ配列として生成されることになるが、その場合の3次元配列データ量は256kバイト(2Mビット)メモリに格納可能なデータ量である。
【0112】
以上は、符号化レートが1/2、3/4、5/6、及び7/8のそれぞれである場合の3次元配列データであるが、その符号化率は符号化レートがa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・・、ak/bkのように設定される場合であっても同様に構成することができる。
【0113】
図6に、その場合の3次元データ構成について示す。
同図において、それら複数の符号化レートの分子の値a1、a2、a3、・・・、akの公倍数をn、そして分母の値b1、b2、b3、・・・、bkの公倍数をmとするとき、X軸方向にはn×bk/ak、Y軸方向にm×ak/bk及び誤り訂正用のrフレームを、そしてZ軸方向にも同様にm×ak/bk及び誤り訂正用のrフレームを配列した3次元データ構成として同様の結果を得ることができる。
【0114】
以上のようにして、トレリス符号化及びパンクチャ符号化を複数の符号化レートにより符号化すると共に、好適なデータ間距離が用いられてインターリーブ処理のされた誤り訂正符号を付加するための3次元配列データの生成方法について述べた。
【0115】
そのようにしてトレリス符号化処理などがなされ、所定のフレーム配列とされた信号は、デジタル変調されたOFDM信号として生成されて伝送されるが、つぎにそのデジタル多値変調を行うための変調マッピングについて述べる。
【0116】
その変調マッピングは前述の図2に示した変調マッピング回路66によりなされるが、その変調マッピングはマッピングされたデータがデジタル変調器によりなされる例えばQPSK、16QAM、64QAM、256QAM、及び1024QAMなどの5種類のデジタル変調方式に対応させた個々の変調マッピング回路により構成されている。
【0117】
そして、それらの変調マッピング回路からは、前記のレート指定信号で指定されたレートの値に基づいて、5種類のデジタル変調方式のうちのいずれか1種類の変調マッピング回路が選択使用され、その回路により変調マッピングされたデジタルマッピングデータが生成され、フレーム合成回路67に供給される。
【0118】
そのフレーム合成回路67では、変調マッピング回路66より供給されるデジタルマッピングデータと、供給されるレート指定信号とを基にデジタルマッピングデータをフレーム合成されたフレーム合成信号として生成するが、そのフレーム合成信号には必要に応じてフレーム同期信号、ないしはID(Identification)信号などを含む合成信号として得ることもできる。
【0119】
前述のように、この生成装置では、2種類のリードソロモン符号、4種類のトレリス符号、及び5種類の多値変調数の合計40(2×4×5)通りの符号化および変調方式が選択可能とされており、フレーム合成信号はそれらの40種類の信号のうちの任意の1つの信号がフレーム合成回路67より供給されるようになされている。
【0120】
そのフレーム合成回路67により合成されて出力信号として供給されるR信号(信号の実数部;Real)及びI信号(信号の虚数部;Imaginary)は前述の図1のOFDM送信部52に供給され、そこではIFFT演算部に入力されてIFFT演算され、同相信号(I信号;Inphase)と直交信号(Q信号;Quadrature)に変換される。
【0121】
それらの変換されたI信号及びQ信号はデジタル直交変調器に供給されて中間周波数(IF)信号帯に直交変調されたデジタル変調信号として得られるが、それらの得られたデジタル変調信号はD/A変換されてアナログ信号とされた後に、周波数変換器に供給され、そこではRF(Radio Frequency)信号帯に周波数変換され、その周波数変換された信号は送信部に供給され、そこでは電力増幅がなされて図示しない送信アンテナより空間伝送路53に放射される。
【0122】
そのようにして空間伝送路に供給されたRF信号は、受信アンテナにより受信され、前述の図1に示したOFDM受信部54に供給され、同図と共に説明した受信動作が行われる。
【0123】
すなわち、OFDM受信部54では、RF信号は高周波増幅された後、周波数変換器にて中間周波数に周波数変換され、続いて増幅器で中間周波数増幅が行なわれた後、直交復調器によりI信号及びQ信号に分離された信号として得られる。
【0124】
それらの分離されて得られたI信号及びQ信号は、OFDM受信部54に設けられるLPFにより不要周波数成分が除去され、更にA/D変換器を介してI信号及びQ信号として高速フーリエ変換(FFT)演算部に供給され、そこではFFT演算によりR信号及びI信号のそれぞれが得られ、それらのR信号及びI信号は出力回路55に供給される。
【0125】
その出力回路55に供給されたR信号及びI信号はそこで復調動作がなされるが、次に出力回路55の構成と動作について述べる。
図7に、出力回路の構成を示す。
【0126】
同図に示す出力回路55は、フレームデコーダ71、復調デマッピング回路72、デパンクチャ変換回路73、RAM74、ビタビ復号器75、及び誤り訂正回路76より構成される。
【0127】
このように構成される出力回路55では、OFDM受信部54より供給されるR信号及びI信号が入力信号として供給され、且つ供給されるシステムクロック信号を基に出力回路55全体では、その単一のシステムクロックにより駆動されて供給される信号の復号動作が行なわれ、復号して得られる復号データ出力が出力信号として供給されるようになされている。
【0128】
次に、そのようになされる出力回路55の動作について更に述べる。
まず、OFDM受信部54より供給されるR信号及びI信号は、空間伝送路の品質が良好であるときには、前述の入力回路51から出力されたと同じデータフレーム配列の信号が出力回路55に供給される。
【0129】
即ち、フレームデコーダ71では前述の図2に示したフレーム合成回路67によりフレーム合成されたと相補的な特性により、OFDM受信部54から供給されたR信号とI信号のそれぞれは、フレームデコーダ71に供給されてフレームデコードされ、ここでデコードされて得られたレート指定信号は各回路ブロックのそれぞれに供給されると共に、そこでフレームデコードされて得られる変調マッピングされたデータは復調デマッピング回路72に供給される。
【0130】
復調デマッピング回路72では、変調マッピング回路66の変調方式に対応して例えばQPSK、16QAM、64QAM、256QAMおよび1024QAMの5種類の変調方式による復調デマッピング回路から構成されており、フレームデコードされたレート指定信号(変調側に対応したレート)に基づき、いずれか1種類の復調デマッピング回路が選択使用されて、復調デマッピングされた多値復調信号が生成されて出力される。
【0131】
そこで復調デマッピングされた多値復調信号は、復調デマッピング回路72に供給され、送信装置により生成されたと同じ構成の3次元データフレーム配列信号として生成される。
【0132】
そのようにして生成された3次元データフレーム配列信号は復調デマッピング回路72に供給され、供給された信号はその復調デマッピング回路72に内蔵された誤り信号訂正処理回路により、Y軸方向およびZ軸方向にパリティ演算されて付加されたパリティ信号を基に誤り信号訂正処理が行われて、誤り訂正信号処理のなされたデータフレーム配列信号が生成され、生成された信号はデパンクチャ変換回路73に供給される。
【0133】
そのデパンクチャ変換回路73では、前述の図2におけるパンクチャ符号化回路63においてパンクチャ(消去)されたデータの部分に、例えば値が「0」であるダミーデータが付加されて、パンクチャ符号化される前の例えば前述の符号化レートが1/2であるような単一の符号化レートによる畳み込み符号と同一形式の符号が生成される回路であり、そのダミーデータの部分は後述のビタビ復号器により正しいデータに置換される。
【0134】
そのようにして、このデパンクチャ変換回路73ではパンクチャ符号化回路64に対応されて、例えば1/2、3/4、5/6、及び7/8の4種類の符号化レートに対応したデパンクチャ変換回路により構成されており、上記のレート指定信号に基づいて、いずれか1種類のデパンクチャ変換回路が選択使用されてバイト単位のデータ処理によるデパンクチャ変換が行われる。
【0135】
そのようにしてデパンクチャ変換されたデータは、パンクチャ符号化する前のバイト単位の、間欠データの並びとされているので、それをそのままビタビ復号して正確な復号データとして得ることはできないため、その間欠データはRAM74ないしはFIFO(first in first out)メモリに120バイトの1データフレーム分のデータとして一時記憶される。
【0136】
そしてその一時記憶されたデータは、1フレーム105バイトごとの連続データして読み出され、残りの15バイトのデータは値が「0」であるデータに置換された信号として得られるようになされ、そのようにして得られた信号はビタビ復号回路75に供給される。
【0137】
そのビタビ復号回路75では、例えば符号化レートが1/2である変調側と同じ単一の符号化レートに対応したビタビ復号回路に追加回路が付加された回路によりビタビ復号がなされるが、その追加回路は、上記のデパンクチャ変換回路73でダミーデータとして付加されたデータが、ビタビ復号器75の内部のメトリック計算回路に供給されてメトリック計算がなされるときに、そのメトリック計算において付加された「0」データに対応するメトリックと、「1」データに対応するメトリックとの中間の値のメトリック値が用いられてビタビ復号が行われる回路である。
【0138】
そのようにして、このビタビ復号回路75では前記のデパンクチャ変換されたデータのビタビ復号が行われるようになされており、そのビタビ復号回路75に供給される1フレームのデータは、1データフレーム105バイトのデータの後に15バイトの「0」データが続けられるデータであり、「0」データの部分でビタビ復号回路中のパスメモリの内容を自動的にリセットすることができるものである。
【0139】
すなわち、「0」データをパスメモリ段数以上のビット数のデータとして続けて供給すればパスメモリに蓄えられているデータの全てを「0」とするとができるため、例えばパスメモリの段数が80段である場合であっても、15バイト、即ち120ビットの「0」のデータは十分な長さのデータである。
【0140】
このようにして、ビタビ復号回路75では、OFDM受信部などで受信データの復号時に誤りデータが生じたような場合に、その誤りデータが基にして生じるエラー伝播などの誤りデータの連鎖を防ぐためにビタビ復号回路を定期的にリセットする必要があるが、そのリセットを80段のパスメモリに対して行なうときなどでは80×状態数(64状態ならば5120個)のレジスタを一度にリセットする必要があり、そのリセットのための回路規模が大きくなってしまうのが通例であったが、上記の「0」データによるリセットでは回路規模を大幅に削減することができている。
【0141】
そのようにして、ビタビ復号されたデータは誤り訂正回路76に供給されるが、その誤り訂正回路76では前述の図2に示した誤り訂正符号化回路61における2種類の符号化レートに対応する2種類の復号レートによる誤り訂正回路により構成されており、上記のレート指定信号に基づき選択された方の誤り訂正信号処理の方法により誤り訂正のなされた復号データが誤り訂正回路76より供給される。
【0142】
このようにして、パラメータa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、ak/bkのk種類のいずれか1つのパラメータが用いられてトレリス符号化及びパンクチャ符号化がなされて符号化信号が生成されたときは、そのパラメータの分子a1、a2、a3、・・・、akに対する公倍数nと、分母b1、b2、b3、・・・、bkの公倍数mにより、データフレーム長がX軸方向にn×bk/akバイト、フレーム数がY軸およびZ軸のそれぞれ方向に(m×ak/bk+r)フレームの3次元配置のデータとして構成され、その構成された3次元配置データを基にトレリス符号化回路への入力データ数、及びパンクチャ符号化回路からの出力データ数を管理することにより、そのk種類のパラメータの内の任意のパラメータを設定して符号化を行う場合であっても扱われるデータ構成は整数のバイト数によるデータとして扱うことができるため、所定量の比較的大きなデータ数のデータをOFDM変調して伝送するための信号を生成する生成装置における符号化動作、及びその伝送されたデータの受信及び復号化を行なう復号装置における復号動作を、X軸、Y軸、及びZ軸の3次元データ構造により容易に符号化及び復号化を行える、生成装置、及び復号装置を構成することができると共に、それらの生成装置、及び復号装置内でなされるデータ管理はシステムクロック信号と送信、受信を行うデータ数の関係が一義的に定められるようになされており、比較的大量のデータを、しかもデータ長の長いインターリーブ間隔により誤り訂正信号処理を行ないつつバースト誤りに対しても誤りデータの訂正、ないしは補正のなされる直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置の構成を実現することができる。
【0143】
また、生成装置、及び復号装置の回路全体をバイト構成によるデータとして処理しているため、複数の誤り訂正符号化レート、及び複数のパンクチャ符号化レートに対応する3次元データフレーム配列として用いているので、誤り訂正符号化回路、トレリス符号化回路、及びビタビ復号回路のそれぞれの信号処理に係る回路規模を削減することができている。
【0144】
以上、伝送用として供給されるディジタルデータを3次元データフレーム配列として構成し、誤り訂正符号の付加、トレリス符号化、及びパンクチャ符号化を行なってOFDM信号を生成して伝送するための直交周波数分割多重信号の生成方法、及びその生成されて伝送されたOFDM信号を受信する直交周波数分割多重信号復号方法、及びそれらの機能を有する復号装置の構成について述べた。
【0145】
そして、パンクチャ符号化を行った後の3次元データフレーム配列は、前述の図6に示したようなデータフレーム配列を中心として述べたが、トレリス符号化を行うときの間欠読出し方法は自由であり間欠データを想定しながらあらかじめ定めた所定量少ないデータを読み出す方法によってもよい。
【0146】
その様にして読み出されたデータのデータブロックへの格納方法も自由であり、前述のように間欠データを読み出し順に配置する方法、ないしは間欠データをまとめて間欠データ用の領域に格納する方法などのいずれの方法によっても同様の、3次元のそれぞれの次元で整数個数のデータとして規則的に動作させるためのデータ配列方法を実現することができる。
【0147】
さらに、以上述べた3次元データフレーム配列では、Y軸方向とZ軸方向とで同一のフレーム数を用いる場合について述べたが、誤り訂正用パリティ信号の生成が煩雑にならない限りZ軸方向のフレーム数を異なった値とするのは自由である。
【0148】
そして、誤り訂正用パリティ信号をY軸の方向と、Z軸の方向に配置する例について述べたが、空間伝送路の状態が比較的良好であるときなどにはY軸方向の誤り訂正用パリティ信号の付加を行なわないようにし、少ない頻度で生じるバースト誤りデータの訂正はZ軸方向の誤り訂正用パリティ信号を用いて誤りデータの訂正を行う方法によってもよい。
【0149】
さらにまた、データフレーム配列を3次元構成とする方法について述べたが、メモリ容量に余裕がある場合などでは、更に長時間のバースト誤り信号の訂正、ないしは補正を行なうために第4の次元の軸を設けて4次元のデータフレーム配列、ないしは更に多次元のデータフレーム配列として構成することもできる。
【0150】
なお、ここに示した直交周波数分割多重信号生成装置、及びその復号装置は、生成装置により生成された直交周波数分割多重信号を電波として送信空中線より空間伝送路に放射し、その放射された信号を受信空中線で受信し、直交周波数分割多重信号復号装置により受信する方法について述べたが、伝送路は空間伝送路に限ることなく直交周波数分割多重信号が伝送できる媒体であれば有線媒体、あるいは光ケーブルなどの伝送媒体によってもよいことは勿論であり、その場合は上述の方法で生成した直交周波数分割多重信号を、その媒体で伝送するための伝送装置に供給して伝送し、伝送された信号の受信はその媒体で伝送された信号を受信するための受信装置で受信し、受信して得られた信号を受信装置の出力回路に供給して復号動作を行うようにする。
【0151】
そのような直交周波数分割多重信号の生成方法により生成された信号は、その伝送媒体に反射波が存在するような場合であるときは、直交周波数分割多重信号の特徴を活かした品質のよい情報信号の伝送が可能であり、さらに伝送される信号のレベルが低下し受信される信号の信号対雑音比が低下したような場合に対しても、前述の様に複数のレートで選択して符号化可能なトレリス符号化の手法を用い、誤り信号耐性のある復号装置を、比較的簡易な構成により実現することができるものである。
【0152】
以上、詳述したように、ここに示した実施例によれば、多くの符号化レートを有するトレリス符号化、多くの種類の多値変調が施される直交周波数分割多重信号の生成においても変調する信号データに端数が生じることがなく、従って直交周波数分割多重信号の生成を、誤り訂正符号化回路、トレリス符号化回路、パンクチャ符号化回路、変調マッピング回路、及びフレーム合成回路などの各種符号化回路を共通のシステムクロックで駆動しつつ一連の信号生成動作を行なえるため、伝送路の品質に合わせて複数の符号化レートにより適当な符号化レートを選定し、その選定された符号化レートに対応した直交周波数分割多重信号を、データの端数処理などの余分な信号処理を行うことなく、生成して送信するための簡易な直交周波数分割多重信号の生成方法および装置を構成することができ、また従来のX軸方向だけで無く、Y軸およびZ軸方向にも誤り訂正信号処理を行うことによって、更に長いバーストエラーを伴なって受信される信号に対しても十分な誤り訂正を行なった情報信号を受信することのできる復号装置を構成することができるものである。
【0153】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、パンクチャ符号化を行うための複数の符号化レートがa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、及びak/bk(但しa1、a2、a3、・・・、ak、b1、b2、b3、・・・、及びbkは正の整数)であり、且つa1、a2、a3、・・・、akの公倍数をn、及びb1、b2、b3、・・・、bkの公倍数をmとするとき、パンクチャ符号化を行なって得られたパンクチャ符号化信号のデータフレーム長をX軸の方向にn×bk/akバイトの長さ、Y軸の方向にm×ak/bk+r(但しrは0又は正の整数)の長さにより構成される2次元データとして生成し、その生成された2次元データをZ軸方向に所定数配置して第1の3次元データ配列信号を生成し、その生成された第1の3次元データ配列信号のZ軸の方向に、誤り訂正用信号を付加した第2の3次元データ配列信号を生成し、その生成された第2の3次元データ配列信号を基に前記直交周波数分割多重信号を生成するようにしているため、そのようにして生成された信号を基にOFDM信号を生成して送信及び受信を行なうときに時間の長いバーストエラー信号が発生するような場合であっても十分な誤り訂正効果を得ることのできる直交周波数分割多重信号を生成するための直交周波数分割多重信号を容易に生成することの出来る直交周波数分割多重信号の生成方法を提供することのできる効果がある。
【0154】
また、請求項2記載の発明によれば、パンクチャ符号化を行うための複数の符号化レートがa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、及びak/bk(但しa1、a2、a3、・・・、ak、b1、b2、b3、・・・、及びbkは正の整数)であり、且つa1、a2、a3、・・・、akの公倍数をn、及びb1、b2、b3、・・・、bkの公倍数をmとするとき、パンクチャ符号化を行なって得られたパンクチャ符号化信号のデータフレーム長をX軸の方向にn×bk/akバイトの長さ、Y軸の方向にm×ak/bk+r(但しrは0又は正の整数)の長さにより構成される2次元データとして生成し、その生成された2次元データをZ軸方向に所定数配置して第1の3次元データ配列信号を生成し、その生成された第1の3次元データ配列信号のZ軸の方向に、誤り訂正用信号を付加した第2の3次元データ配列信号を生成し、その生成された第2の3次元データ配列信号を基に前記直交周波数分割多重信号を生成するようにしているため、そのようにして生成された信号を基にOFDM信号を生成して送信及び受信を行なうときに時間の長いバーストエラー信号が発生するような場合であっても十分な誤り訂正効果を得ることのできる直交周波数分割多重信号を容易に生成するための直交周波数分割多重信号生成装置の構成を提供できる効果がある。
【0155】
さらに請求項3記載の発明によれば、パンクチャ符号化を行うための複数の符号化レートがa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、及びak/bk(但しa1、a2、a3、・・・、ak、b1、b2、b3、・・・、及びbkは正の整数)であり、且つa1、a2、a3、・・・、akの公倍数をn、及びb1、b2、b3、・・・、bkの公倍数をmとするとき、パンクチャ符号化を行なって得られたパンクチャ符号化信号のデータフレーム長をX軸の方向にn×bk/akバイトの長さ、Y軸の方向にm×ak/bk+r(但しrは0又は正の整数)の長さにより構成される2次元データとして生成し、その生成された2次元データをZ軸方向に所定数配置して第1の3次元データ配列信号を生成し、その生成された第1の3次元データ配列信号のZ軸の方向に、誤り訂正用信号を付加した第2の3次元データ配列信号を生成し、その生成された第2の3次元データ配列信号を基に前記直交周波数分割多重信号を生成するようにした信号を受信し、その受信した直交周波数分割多重信号を復調して、第2の3次元データ配列信号を得、その得られた第2の3次元データ配列信号より第1の3次元データ配列信号を得、その得られた第1の3次元データ配列信号をデパンクチャしてデパンクチャ信号を得、その得られたデパンクチャ信号をトレリス符号化と相補的な動作であるビタビ復号を行うことによってビタビ復号信号を得るようにしているため、そのようにして生成された信号を基に生成されて送信されたOFDM信号を受信するときに時間の長いバーストエラー信号が発生するような場合であっても容易に、且つ十分な誤り訂正効果を得ることのできる直交周波数分割多重信号復号装置の構成を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る形態の概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る送信装置の、入力回路の一実施の形態のブロック図である。
【図3】本発明の実施例に係る3次元のデータフレーム配列信号のデータ構成を示す図である。
【図4】本発明の実施例に係る2次元のデータフレーム配列信号のデータ構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例に係る3次元のデータフレーム配列信号のデータ構成を示す図である。
【図6】本発明の実施例に係る3次元のデータフレーム配列信号のデータ構成を示す図である。
【図7】本発明の実施例に係る受信装置の、出力回路の一実施の形態のブロック図である。
【図8】従来の送信装置のブロック図である。
【図9】従来の受信装置のブロック図である。
【図10】従来の送信装置における入力回路の一例のブロック図である。
【図11】従来の受信装置における出力回路の一例のブロック図である。
【図12】従来の送信装置における入力回路の一例のブロック図である。
【図13】従来の受信装置における出力回路の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1 データ入力端子
2 入力回路
3 クロック分周器
4 IFFT演算部
5 中間周波数発振器
6 デジタル直交変調器
7 D/A変換器
8 周波数変換器
9 送信部
11 受信部
12 周波数変換器
13 中間周波数増幅器
14 キャリア抽出及び直交復調器
15 中間周波数発振器
16 90°シフタ
17 同期信号発生回路
18 LPF
19 A/D変換器
20 FFT演算部
21 出力回路
22 復調信号出力端子
31 誤り訂正符号化回路
32 トレリス符号化回路
33 変調マッピング回路
34 フレーム合成回路
36 フレームデコーダ
37 復調デマッピング
38 ビタビ復号回路
39 誤り訂正回路
41 トレリス符号化回路
42 パンクチャ符号化回路
45 デパンクチャ変換回路
46 ビタビ復号回路
51 入力回路
52 OFDM送信部
53 空間伝送路
54 OFDM受信部
55 出力回路
61 誤り訂正符号化回路
62 間欠読出し回路
63 トレリス符号化回路
64 パンクチャ符号化回路
65 フレーム配列回路
66 変調マッピング回路
67 フレーム合成回路
71 フレームデコーダ
72 変調デマッピング回路
73 デパンクチャ変換回路
74 RAM
75 ビタビ復号回路
76 誤り訂正回路

Claims (3)

  1. 伝送すべき情報信号を、バイト単位で2つの整数値p、qに対するpバイトを読み出し、後にqバイトの空のデータを読み出して間欠読出し信号を得、その得られた間欠読出し信号をトレリス符号化してトレリス符号化信号を得、その得られたトレリス符号化信号をパンクチャ符号化してパンクチャ符号化信号を得、その得られたパンクチャ信号に誤り訂正付加情報を付加して誤り訂正付加情報信号を得、その得られた誤り訂正付加情報信号を複数の搬送波を用いて直交周波数分割多重信号を生成する直交周波数分割多重信号の生成方法であって、
    前記パンクチャ符号化を行うための符号化レートはa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、及びak/bk(但しa1、a2、a3、・・・、ak、b1、b2、b3、・・・、及びbkは正の整数)で与えられる複数の符号化レートのうちの任意の1つを選択し、その選択された符号化レートにより前記パンクチャ符号化してパンクチャ符号化信号を得る第1のステップと、
    前記得られたパンクチャ符号化信号のデータフレーム長を、a1、a2、a3、・・・、akの公倍数n、及びb1、b2、b3、・・・、bkの公倍数mに対し、X軸方向にn×bk/akバイトの長さ、及びY軸方向にm×ak/bk+r(但しrは0又は正の整数)の長さにより2次元配列した2次元配列データとして得る第2のステップと、
    前記2次元配列データをZ軸方向に所定数配置して第1の3次元配列データを生成すると共に、その生成された配列データのZ軸方向に誤り訂正用信号を付加して第2の3次元配列データを前記誤り訂正付加情報信号として生成する第3のステップと、
    を有することを特徴とする直交周波数分割多重信号の生成方法。
  2. 伝送すべき情報信号を、バイト単位で2つの整数値p、qに対するpバイトを読み出し、後にqバイトの空のデータを読み出して間欠読出し信号を得、その得られた間欠読出し信号をトレリス符号化してトレリス符号化信号を得、その得られたトレリス符号化信号をパンクチャ符号化してパンクチャ符号化信号を得、その得られたパンクチャ信号に誤り訂正付加情報を付加した誤り訂正付加情報信号を得、その得られた誤り訂正付加情報信号を複数の搬送波を用いて直交周波数分割多重信号を生成する直交周波数分割多重信号生成装置であって、
    前記パンクチャ符号化を行うための符号化レートはa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、及びak/bk(但しa1、a2、a3、・・・、ak、b1、b2、b3、・・・、及びbkは正の整数)で与えられる複数の符号化レートのうちの任意の1つを選択し、その選択された符号化レートにより前記パンクチャ符号化してパンクチャ符号化信号を得るパンクチャ符号化手段と、
    前記得られたパンクチャ符号化信号のデータフレーム長を、a1、a2、a3、・・・、akの公倍数n、及びb1、b2、b3、・・・、bkの公倍数mに対し、X軸方向にn×bk/akバイトの長さ、及びY軸方向にm×ak/bk+r(但しrは0又は正の整数)の長さにより2次元配列した2次元配列データとして得ると共に、前記2次元配列データをZ軸方向に所定数配置して第1の3次元配列データを生成し、その生成された配列データのZ軸方向に誤り訂正用信号を付加して第2の3次元配列データを前記誤り訂正付加情報信号として生成するフレーム配列手段と、
    を具備して構成することを特徴とする直交周波数分割多重信号生成装置。
  3. 伝送すべき情報信号を、バイト単位で2つの整数値p、qに対するpバイトを読み出し、後にqバイトの空のデータを読み出して間欠読出し信号を得、その得られた間欠読出し信号をトレリス符号化してトレリス符号化信号を得、その得られたトレリス符号化信号を符号化レートがa1/b1、a2/b2、a3/b3、・・・、及びak/bk(但しa1、a2、a3、・・・、ak、b1、b2、b3、・・・、及びbkは正の整数)で与えられる複数の符号化レートのうちの任意の1つを選択し、その選択された符号化レートによりパンクチャ符号化し、そのパンクチャ符号化して得られるパンクチャ符号化信号のデータフレーム長を、a1、a2、a3、・・・、akの公倍数n、及びb1、b2、b3、・・・、bkの公倍数mに対し、X軸方向にn×bk/akバイトの長さ、及びY軸方向にm×ak/bk+r(但しrは0又は正の整数)の長さにより2次元配列した2次元配列データとして得ると共に、前記得られた2次元配列データをZ軸方向に所定数配置して第1の3次元配列データを得、その得られた配列データのZ軸方向に誤り訂正用信号を付加して第2の3次元配列データを前記誤り訂正付加情報信号として得、その得られた誤り訂正付加情報信号を基に生成された直交周波数分割多重信号を受信して前記情報信号を得るための直交周波数分割多重信号復号装置あって、
    前記直交周波数分割多重信号を復調して、前記第2の3次元配列データを得る直交周波数分割多重信号復調手段と、
    前記第2の3次元配列データより前記第1の3次元配列データを得る復調デマッピング手段と、
    前記第1の3次元配列データを、前記選択された符号化レートに基づいてデパンクチャしてデパンクチャ信号を得るデパンクチャ手段と、
    前記デパンクチャ信号を、前記トレリス符号化と相補的な動作であるビタビ復号を行うことによってビタビ復号信号を得るビタビ復号手段と、
    を少なくとも具備して構成することを特徴とする直交周波数分割多重信号復号装置。
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