JP3751380B2 - 電気機械パワー相互変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気力を介して電気パワーを機械パワーに変換し、機械パワーを電気パワーに変換する電気機械パワー相互変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、モータ・発電機には、強力な推力を引き出すために電流線の構造が巻線構造となっている。因みに、同期および直流と誘導型モータ・発電機は、固定側、回転等移動側ともに一般に巻線構造となっている。
この誘導型には、かご型と巻線型の2種があり、巻線型は同期・直流機と同様であり、一方、かご型回転子巻線においてはロータバーとバーの端部を互いに接続する短絡リングから構成されているが短絡リングで周回コイルを形成するロータバーはハーフコイルと見なすことができることから1回巻きコイルに分類することができ、固定、回転等移動側とも巻線構造といえる。
【0003】
また、リラクタンス型、ヒステリシス型モータ・発電機は励磁一次電流が一般に巻線構造となっている。
更に、超電導及び永久磁石モータ・発電機においても利用電流線は一般に巻線構造となっている。
H.Sequentz,“Herstellung der Wicklungen electrisher Maschinen”(三井久安・松井昌夫・松延謙次 訳「電機子コイルの製作と保守」p204〜215)によれば、巻線種には、多回巻、1 回巻のほか、ハーフコイルがあるが、この場合は、コイル寸法が一定以上の大きさの場合、完全な巻き回コイルとして製作せずに、2本のハーフコイルを製作し、それらを組み合わせて巻き構造とする方法が採られており、あくまでコイル巻線を前提としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
モータを代表とする電気パワーから機械パワーへのパワー変換則は、電流量、ベクトル電流線長、ベクトル磁束密度、ベクトル電流線移動速度の各ベクトルをベクトル積として表す磁気力と、その電流線の移動速度との積で表すことが一般に知られている。
【0005】
その磁気力の構成要素である磁束密度を形成させる励磁電流は、超電導電流を除き、ジュール熱発生を伴う実電流と、ジュール熱発生を伴わない電流等価磁化電流との2つに分類され、その実電流には、線電流とバルク電流の2電流があり、また、その実電流励磁の方法が直接励磁と空間を隔てた間接励磁による区分として、一次実電流励磁と二次実電流励磁の2つに分類される。
【0006】
一次実電流による励磁磁束密度は、励磁一次電流、ベクトル電流線長、電流可変速度に比例し、渦電流で知られるバルク二次実電流による励磁磁束密度は、そのバルクの導電率、透磁率、励磁一次電流、電流可変速度に比例し、更に、バルク二次等価電流による励磁磁束密度は、励磁一次電流に比例し、それら磁束密度はいずれも、それぞれの電流線との距離に反比例することが知られている。
【0007】
したがって、電気機械パワー変換のパワーを大きくする手段の一つ、すなわち、励磁電流量を大きくすることにより、励磁磁束密度を高密度化する手段として、一般に巻線構造とする場合が多くある。
また、電気パワーから機械パワーにおける磁気力は、ニュートンの作用反作用の法則が一般的に成り立つ領域での利用が一般であり、その場合、電流線系と磁束密度系ともに磁気力作用を受けるが、どちらか一方を静止させ、他方を移動させることとなる。
【0008】
したがって、電気パワーから機械パワーへのパワー変換を連続して行う方法で、磁束密度系を固定静止させ、電流線を可動させる場合において、その可動電流線に対して、磁力作用が有効に作用するように、空間的に可動電流線に同期して、磁場を変化させる、すなわち、磁気有効作用力を可動電流線に同期して移動させることにより、連続的にその移動電流線に機械パワー変換させることが一般的な工学的利用法である。
【0009】
そのように連続してパワー変換する場合において、その移動電流線を基準系とするとき、その磁束密度形成に資した励磁電流巻線は、移動電流線が形成した磁束密度中を、相対的に同期速度で、移動することとなるため、その電流巻線に、同期速度とその磁束密度のベクトル積に等しい電界が発生し、その電界を巻き線全長に渡り積分したときに得られる電圧が全逆起電力となることが知られている。
【0010】
したがって、この全逆起電力は、巻線長と同期速度に比例することから、同期速度が高速となればなるほど、電界の強さが強くなり、その電界を全電流長に渡って積分した積分値、すなわち、巻線に誘起される逆起電力は巻線の1巻き毎に加算され、巻線長が長くなれば長くなるほど大きくなり、巻線には高い電圧が掛かることになる。
【0011】
その結果、高耐圧に絶縁した巻線を利用しなくてはならなくなり、巻線の高コスト化、低信頼度化をもたらす。
このような従来の巻線の利用を変更し、本発明のような電気機械パワー相互変換装置(電線方式)とする場合は、非巻線構造の直線的励磁電流線を高速な電流ベクトル切り替え速度を持つ切り替え器に接続する必要があるが、これらの仕様に応え得る高速度・大電流仕様の半導体が開発されてきたことから、この非巻線構造の直線的電線方式による電気機械パワー相互変換装置の実用化が可能となった。
【0012】
これにより、汎用の低圧仕様の絶縁電線の利用が可能となり、低コスト化と高信頼性化が引き出せることとなった。特に、可動大電流線として超電導線を利用する場合は、現在開発された通電電流容量の半導体でも十分に所要の推力が引き出せるため、今後の半導体の技術進展に伴い、発明の効用はさらに広がるものと考えられる。
【0013】
次に、巻線長と巻線に供給する電力供給単位が長い場合、一部の巻線に支障を来した場合、支障範囲が大きいため、供給の重畳化をするなどの方法を講じ、その結果、設備コストを上昇させる結果となっている。
本発明は、上記問題点を解決するために、可動電流線と駆動力電流線との電流線間の磁気力作用において、逆起電力が発生する電線長を1電流線長として短小化することによる誘起電圧の低電圧化、また、複数の駆動力電流線を可動電流線に近接平行して設置し、その駆動力電流線を可動電流線が通過する毎に瞬時に、駆動力電流線を通流する電流ベクトルを切り替えることにより、所要の推力を得ることができる電気機械パワー相互変換装置を提供することを目的とする。
【0014】
更に、本発明は、回生時に発生する誘起電圧も同様に低電圧化することができる電気機械パワー相互変換装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
(1)磁気力を介して電気パワーと機械パワー間の相互変換を行う電気機械パワー相互変換装置において、
(a)電磁力作用体である移動体(1)の断面の中心から放射状に、又は移動体(1)の断面に接する多角形の複数辺から直角に、上下対を含めた左右対称対としてそれぞれ単独に張り出した脚状平板(2)と吊架状平板(3)と翼状平板(4)と
(b)前記脚状平板(2)と吊架状平板(3)と翼状平板(4)に内在させた可動電流線(5)と、
(c)該可動電流線(5)に対して磁気力作用を与える駆動力電流線(12)とを備え、
(d)前記可動電流線(5)と駆動力電流線(12)の作用力により、機械的パワーを得て、回生パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0016】
(2)上記(1)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線が可動する平面からある距離を隔てた平行平面上に前記可動電流線を配置し、この可動電流線在平面に対して、片側平面、複数片側平面、前記可動電流線在平面を中心とする両側対平面に、複数両側対平面、及びこれらを組み合わせた平面に駆動力電流線群を対向させ、進行移動する可動電流線に対して、進行前方に位置し、前記可動電流線の方向と同一の電流方向にある吸引駆動力を与える吸引電流線と、その後方にあって、電流方向が逆の方向の電流方向にあり、可動電流線に反発駆動推力を与える推進電流線とを具備するようにしたものである。
【0017】
(3)上記(2)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線の電流方向が交互に配置される場合、駆動力電流線の電流方向が同一線上で正・逆2方向に流れるように電流方向を制御する方式により、可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、駆動力電流線と可動電流線の構成により、この可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0018】
(4)上記(2)記載の電気機械パワー相互変換装置おいて、前記可動電流線の電流方向が交互に配置される場合、駆動力電流線の電流方向を相互異方向とする線条を1対として、両線で2方向性を確保するように電流方向を制御することにより、可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、この可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0019】
(5)上記(2)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線の電流方向が交互に配置される場合、可動電流線の配置ピッチ間隔で駆動力電流線の電流方向を交互に変えるように電流方向をあらかじめ設定することにより、可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、駆動力電流線と可動電流線の構成により、この可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0020】
(6)上記(2)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線の電流方向が同一方向に配置される場合、前記可動電流線の配置ピッチ間隔の中央に電流方向を異方向とする仮想可動電流線が配置されたと仮想し、上記(3)、(4)又は(5)記載の電流供給方式によって、駆動力電流線の電流方向を制御することにより、前記可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、この可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0021】
(7)上記(2)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線から推力作用を受けて進行移動する可動電流線に対して、直角、又は略直角をなす空間平面に複対数の駆動力電流線を配置し、それら駆動力電流線を同一の回路構成とすることにより、電力供給線から電流ベクトル制御装置を介して供給される電流が同一回路に供給されることから、同一平面内に位置する駆動力電流線の電流起動・停止を統一することができる結果、同一平面内に位置する駆動力電流線からの駆動推力が、可動電流線に推進リザルタント駆動力として左右に均整に与えられため、不整のない駆動力の前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、この可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0022】
(8)上記(2)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線において、同一配電母線を介して同一回路を構成することで、電力供給線から電流ベクトル制御装置を介して供給される電流が同一回路に供給されることから、駆動力電流線の電流起動・停止を統一することができ、同一平面内に位置する駆動力電流線からの駆動推力が左右に不整することなく、前記可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進を可能とし、その結果、前進・後進の両進行方向において、前記可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0023】
(9)上記(2)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線への供給開始、電流ベクトル制御、供給停止する方法において、電力供給指令は、可動電流線ピッチ、可動電流線の稼働情報、可動電流線の本数、各可動電流線の電流ベクトル、配置情報、運行計画情報などの日々の運行に関わる駆動力電流制御に必要な情報を、列車走行に先立ち、全電流ベクトル制御装置の記憶装置に記憶させ、駆動力電流供給装置に必要な都度発せられる前方列車情報と接近する列車の車両の異常状態情報などの運行修正下達情報、地震等の災害情報に伴う緊急下達情報と、各個別電流ベクトル制御装置からの異常上位通報との双方向情報伝送路として、双方向通信線によりリンク構成し、また、通信途絶、制御不能等の異常時の電源供給断を指令する機構であり、電力供給指令と通信リンクする電流ベクトル制御装置において、
(a)駆動開始・停止及び列車速度・位置検出車上制御方式は、移動体(車体)の供給オン信号発信器から発する開始信号を受信した電流ベクトル制御装置は、他のスレーブ電流ベクトル制御装置に対してマスター装置となり、マスター電流ベクトル制御装置はIDナンバー情報を受信確認情報として車上に送信し、この地上ID情報信号を受信する移動体の地上交信装置は、その地上ID情報から現在位置を知り、マスター電流ベクトル制御装置は、指定するスレーブに対して初期微動指令を出して、移動体を進行させ、その微動による可動電流線の位置変化に伴う受信IDナンバー情報と前受信IDナンバー情報とから速度を演算し、その速度と列車速度プログラムから所要の電流ベクトル量を算出し、その電流ベクトル量をマスター電流ベクトル制御装置に通報し、その電流ベクトル量を受信したマスター電流ベクトル制御装置は、予め前方指定位置にあるスレーブ電流ベクトル制御装置と最終供給位置にあるスレーブ電流ベクトル制御装置までの、自己を含めた全電流ベクトル制御装置に対して通報し、受信全電流ベクトル制御装置は各駆動力電流線への電流ベクトル供給を開始し、移動体の供給停止オフ信号発信器から発する供給停止オフ信号を受信したスレーブ電流ベクトル制御装置は駆動力電流線への電流供給を停止する方式であり、
(b)駆動力開始・停止制御及び列車速度・位置検出地上制御方式は、
(b−1)可動電流線と駆動力電流線が移動体の進行方向に対する直角平面に位置するとき、可動電流線の進行方向直角への電磁吸引力が駆動力電流線に対して最大となることを利用した圧力センサーの圧力感知による各可動電流線の位置検出方式、
(b−2)可動電流線の移動に伴って駆動力電流線に誘導される電界が駆動力電流線の励磁電界を減殺することから、駆動力電流線のターミナル間電圧が無誘導時より小さく変化すること利用した電圧検知による各可動電流線の位置検出方式、
(b−3)可動電流線が駆動力電流線に接近するに連れて、可動電流線から発する磁界が次第に増加し、その磁界を感知する磁界センサーの磁界が可動流動線と対面したときが最大となる方向の磁界を最大磁界として記憶した磁界センサーにおいて、磁界センサーがその記憶する最大磁界値と感知する時、可動電流線と駆動力電流線が対面したとみなすことによる各可動電流線の位置検出方式であり、
以上の(a)、(b−1)、(b−2)、(b−3)の位置検出方式のほか、別に定める可動電流線の位置検出方式により、先頭可動電流線検出の電流ベクトル制御装置がマスター電流ベクトル制御装置となり、他の電流ベクトル制御装置はマスター電流ベクトル制御装置の下にスレーブ電流ベクトル制御装置となり、マスター電流ベクトル制御装置は、蓄積されたプログラムされた運行計画から列車進行方向と管轄スレーブ電流ベクトル制御装置を決めた後、自己を含めたスレーブ電流ベクトル制御装置に対して電流供給を開始を指示し、指示命令を受けた各電流ベクトル制御装置は予め蓄積プログラムに則り電流ベクトルを決定し、駆動力電流線に電流供給を開始し、管轄スレーブ電流ベクトル制御装置の最終スレーブ電流ベクトル制御装置は、次のマスター電流ベクトル制御装置から停止命令を受けて停止し、先頭スレーブ電流供給制御装置から一つ先のスレーブ電流ベクトル制御装置に対して電流供給の開始を指示する方式であり、この地上方式と車上方式の2 つの方式のいずれか、または、組み合わせにより、駆動力電流線への電流供給を継続することによって、可動電流線に連続的に駆動力を与えていくようにしたものである。
【0024】
(10)上記(3)又は(4)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線において、直流正極電力供給線と負極電力供給線との間にアースする中性帰線を配置し、正極・中性帰線間にあってはP極相を、負極・中性帰線間にあってはN極相を電流ベクトル制御する電流ベクトル制御装置を介して、P極相電流ベクトル制御装置とN極相電流ベクトル制御装置が相互にインターロック制御の下に、前記駆動力電流線への電流供給を行い、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトルを設定し、その設定電流ベクトルに応じて、電流ベクトル制御装置で電流ベクトルデューティ制御するようにするようにしたものである。
【0025】
(11)上記(3)又は(4)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線において、交流P波相配電線と交流N波相配電線との間にアースする中性帰線を配置し、正極・中性帰線間にあってはP波相を、負極・中性帰線間にあってはN波相を電流ベクトル(位相制御も特に指定しない限り、以下において含む。) 制御する電流ベクトル制御装置を介して、P波相電流ベクトル制御装置とN波相電流ベクトル制御装置が相互にインターロック制御の下に、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、前記可動電流線の移動速度を2倍の駆動力電流線で除した値、又は直近近傍の整数値を周波数とするように、周波数制御された電力供給線から前記駆動力電流線への電流供給を電流ベクトル制御するようにしたものである。
【0026】
(12)上記(3)及び(4)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線において、交流P波相配電線と交流N波相配電線との間にアースする中性帰線を配置し、正極・中性帰線間にあってはP波相を、負極・中性帰線間にあってはN波相を電流ベクトル(位相制御も特に指定しない限り、以下において含む。)制御する電流ベクトル制御装置を介して、P波相電流ベクトル制御装置とN波相電流ベクトル制御装置が相互にインターロック制御の下に、
(a) 前記可動電流線の最大移動速度を2倍の駆動力電流線で除した値、または、直近近傍の整数値を周波数とする周波数の全波整流波形、
(b) 商用周波数を全波整流した全波整流波形、以上の2つの波形を有する電流供給線から、前記駆動力電流線への所要電流ベクトル量を、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトル制御装置で電流ベクトル制御して、電流供給するようにしたものである。
【0027】
(13)上記(5)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線への電流供給において、交流P波相配電線と交流N波相配電線との間にアースする中性帰線を配置し、正極・中性帰線間にあってはP波相を、負極・中性帰線間にあってはN波相の電流ベクトル制御する電流ベクトル制御装置を介して、P波相電流ベクトル制御装置とN波相電流ベクトル制御装置が相互にインターロック制御の下に、
(a) 前記可動電流線の最大移動速度を2倍の駆動力電流線で除した値、又は直近近傍の整数値を周波数とする周波数の全波整流波形、
(b) 商用周波数を全波整流した全波整流波形、以上の2つの波形を有する電流供給線から、前記駆動力電流線への所要電流ベクトル量を、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトル制御装置で電流ベクトル制御して、電流供給するようにしたものである。
【0028】
(14)上記(6)記載の電気機械パワー相互変換装置において、相互変換装置における駆動力電流線への電流供給において、上記(10)、(11)、(12)、(13)記載の電流ベクトル制御方法により、前記駆動力電流線への電流供給制御するようにしたものである。
(15)上記(1)乃至(14)のいずれか1項に記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線と駆動力電流線において、可動流動線と駆動力電流線を円形に配置する、
(a)高電位リングと低電位リングに複数の接触舟を設け、高電位リングから低電流電位リング間に可動電流線を配置して、電流供給を受ける方式、
(b)高電位リングと低電位リングに、それぞれ接触舟を設け、高電位リングから低電流電位リング間に葛折配線した可動電流線を配置して、電流供給を受ける方式、
(c)超電導電流、磁化電流線の場合はループ構成を複数配置する方式、の3つの方式において、電流異方向2重配置(a)方式、(b)、(c)方式は、可動電流線の電流ベクトルが交互に変わることから、上記(3)、(4)、(5)記載の電気機械パワー相互変換装置を適用し、電流同方向配置(a)方式は、上記(6)記載の電気機械パワー相互変換装置を適用することにより、可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、前記可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0029】
(16)上記(9)乃至(13)のいずれか1項に記載の電気機械パワー相互変換装置において、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトル制御装置を可動流動線と駆動力電流線に各配備することにより、可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、正回転、逆回転が可能となり、該駆動力電流線と可動電流線の構成により、可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0030】
(17)上記(1)記載の電気機械パワー相互変換装置において、可動電流線・浮上可動電流線と総ての駆動力電流線間において、可動電流線・浮上可動電流線を内在させる移動体側平板に、その可動電流線から発生する磁界を強める電磁鋼板を、可動電流線と浮上可動電流線の内側、または、それら全体を覆うような形状として取り付け、その強化した磁界と駆動力電流線とにより可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、駆動力電流線と可動電流線の構成により、この可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにしたものである。
【0031】
(18)上記(1)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線を収納する筐体に、電流方向が相互に異にする浮上可動電流線を収納する構成において、前記浮上可動電流線の電流線間隔が進行方向に対して、地上に配置される胡座8の字浮上力電流線間の内方に配置される浮上可動電流線に対して、
(a−1)別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトルを設定し、その設定電流ベクトルに応じて、浮上力電流ベクトル制御装置を介して、浮上用電力線から直接供給して浮上用電流を電源励磁方式、
(a−2)前記可動電流線及び浮上可動電流線が動的に変位することにより、浮上力電流線及び駆動力電流線に誘導電流を発生させ、その各線に発生する誘導電流を合成したリザルタント浮上誘導電流で励磁する誘導励磁方式、の2つの浮上電流励磁方式をそれぞれ単独に、あるいは、組み合わせて励磁する励磁方式により、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、P極浮上力電流ベクトル制御装置とN極浮上力電流ベクトル制御装置がそれぞれ相互にインターロックを施して、P極電力線とN極電力線のどちらか一方に、中性帰線を接続にする浮上力電流線を接続することにより、異なる電流方向の浮上可動電流線のどちらにも励磁できる浮上力電流線において、
(b−1)前記脚状、懸架状平板に収納する浮上可動電流線において、浮上可動電流線の左右両サイドに同型の胡座8の字型浮上力電流線を地上側に配置し、浮上可動電流線と浮上力電流線との磁気力作用により、リザルタント浮上力を、更に、両サイドの電流線のターミナルの両者を、(a−1)励磁方式の場合には静電キャパシタンスを介し、また、(a−2)励磁方式にあっては直接、接続することにより案内力を得る胡座8の字型両サイド浮上・案内方式、必要により、浮上力が不足する場合に、浮上可動電流線の直下に補助浮上力電流線を配置する浮上方式と、
(b−2)前記翼状平板に収納する浮上可動電流線と可動電流線において、浮上可動電流線の上下両サイドに同型の8の字型浮上力電流線及び駆動力電流線を地上側に配置し、浮上可動電流線及び可動電流線と、浮上力電流線と駆動力電流線の磁気力作用により、リザルタント浮上力を、更に、両サイドの電流線のターミナルの両者を、(a−1)励磁方式の場合には静電キャパシタンスを介し、また、(a−2)励磁方式にあっては直接、接続することにより、案内力を得る8の字型両サイド浮上・案内方式により、浮上・案内を得るようにしたものである。
【0032】
(19)上記(1)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線を収納する筐体に同方向の電流を収納する浮上可動電流線において、
(a−1)前記可動電流線及び浮上可動電流線が浮上力電流線の幾何学的中央位置より変位することにより、それら両電流が可動するに伴い発生するリザルタント誘導浮上電流、
(a−2)別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトルを設定し、その設定電流ベクトルに応じて、浮上力電流ベクトル制御装置を介して、浮上用電力供給線から直接供給される浮上用電流、の2つの浮上電流励磁方式をそれぞれ単独に、あるいは、組み合わせて励磁する励磁方式により、P極浮上力電流ベクトル制御装置とN極浮上力電流ベクトル制御装置がそれぞれ相互にインターロックを施して、前記速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、P極電力線とN極電力線のどちらか一方に、中性帰線接続する浮上力電流線を接続することにより、励磁する該浮上力電流線において、
(b−1)前記脚状、懸架状平板に収納する浮上可動電流線において、浮上可動電流線の左右両サイドに同型の胡座8の字型浮上力電流線を地上側に配置し、浮上可動電流線と浮上力電流線との磁気力作用により、リザルタント浮上力を、両サイドの両者を静電キャパシタンスを介して接続することにより案内力を得る胡座8の字型両サイド浮上・案内方式、必要により、浮上力が不足する場合に、浮上可動電流線の直下に補助浮上力電流線を配置する浮上方式、
(b−2)前記翼状平板に収納する浮上可動電流線と可動電流線において、浮上可動電流線の上下両サイドに同型の胡座8の字型浮上力電流線を地上側に配置し、浮上可動電流線及び可動電流線と浮上力電流線との磁気力作用により、リザルタント浮上力を、両サイドの両者を静電キャパシタンスを介して接続することにより案内力を得る胡座8の字型両サイド浮上・案内方式により浮上・案内を得るようにしたものである。
【0033】
(20)上記(12)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記浮上力電流線において、鉛直平面上に配置される浮上力電流線を一配線とし、それらの配線が同一母線から供給されることにより、1 母線供給により、浮上力の均一性と同一信頼性を確保するようにしたものである。
(21)移動体に取り付けられたピックアップコイルに対向する上記(1)記載の駆動力電流線に対して、上記(10)、(11)、(12)又は(13)記載の供給方式を採るとき、その駆動力電流線供給のオン・オフ作動を高速に行うことにより、移動体に取り付けられたピックアップ電流線、または、ピックアップコイルに発生する誘導電流を発生させ、その誘導起電力を利用する方式により、非接触集電するようにしたものである。
【0034】
(22)上記(1)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記移動体車体に取り付けたエネルギー授受体と地上に設置した永久磁石と電磁石による併用励磁体(永久磁石の磁気を電磁石により常時減磁させて、移動体のエネルギー授受体の出現時に、移動体の運動エネルギーを移動体の減速度に応じて加励制御し、発生する反発浮上力を制御しつつ、エネルギー授受体にその運動エネルギーを放電する。) による移動体の制動方式で、車上エネルギー授受体をリアクションプレートとする場合においては、そのプレートにて電気エネルギーを消費させ、消費エネルギーが大量な場合には、そのリアクションプレートの加熱を地上からの水スプレーにより降熱する、あるいは、車上エネルギー授受体をピックアップコイルとする場合は、そのピックアップコイルの電極に専用回線を通じて、抵抗、又はエネルギー蓄積体を接続して電気エネルギーを消費させる、または、その電極から専用回線を通じて接続する受放電樋を滑走する受放電橇に接続し、該受放電橇と滑走接触する受放電樋に接続する地上側エネルギー消費体、又は蓄積体に放電する方式、以上のいずれか、または、これらの組み合わせによって、移動体を制動させるようにしたものである。
【0035】
(23)上記(16)記載の電気機械パワー相互変換装置とは、別に所要のブレーキを確保する必要がある場合、車外から集電された電源や車内電源から、車内電源とは別の専用回線を通じて、車上に搭載されたブレーキ用コイルに、直流、又は交流、あるいは、交流に直流を重畳した交流が通電され、その通電された励磁コイルが移動に伴って地上に敷設されたリアクションプレートに誘導する渦電流とその励磁コイルとの相互作用により、ブレーキ力を確保するようにしたものである。
【0036】
(24)超電導コイル、電磁石コイルの同軸内方に永久磁石を配置して、超電導磁石、電磁石と永久磁石をハイブリッド磁石化し、永久磁石の磁化電流とコイル電流の合成電流を仮想電流線とし、この仮想電流線を上記(1)記載の可動電流線とし、各コイル電流のクエンチに対しても電流が残置することにより、前記可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、駆動力電流線と可動電流線の構成により、この可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力、浮上力を得るようにしたものである。
【0037】
(25)上記(2)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線間から、移動体平板の移動に伴って平板が押しのける空気が逸失することを制限するように、また、渦電流走行抵抗を高めるように、その線間を渦電流損を誘発させる材料で密封し、予め設定した制動区間において、空気抵抗を増加させる方式により、移動体に制動力を与えるようにしたものである。
【0038】
(26)上記(1)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記移動体の縦分岐装置として、翼状平板で構成される移動体にあっては、その翼型平板が通過する推力路に対して、上下昇降フラップで、水平路、上・下ランプ路を構成することにより、待避移動体に対しては、分岐通過速度と乗り心地の見地から適当な曲線を選定した緩和曲線を構成するように待避路に接続し、追い越し移動体に対しては、追い越し推進路に接続する縦分岐推進路方式、吊架状平板及び脚状平板で構成される移動体に対しては、その吊架状及び脚状平板が通過する推力路に対して、上下昇降フラップで、水平路、上・下ランプ路を構成することにより、待避移動体に対しては、同様な緩和曲線を構成するように待避路に接続し、追い越し移動体に対しては、追い越し推進路に接続する縦分岐推進路方式を採用するようにしたものである。
【0039】
(27)上記(1)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記移動体の進行路を分岐する平面分岐装置として、推力路及び走行路の両者を平面可動させ、待避移動体に対しては、待避推進路に接続し、待避接続後、追い越し移動体に対しては、追い越し路に回復接続するようにしたものである。
(28)上記(1)記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線と可動電流線、浮上電流線と浮上力電流線、ピックアップ電流に送電するアンテナ線と励磁駆動力電流線、それぞれから発生する磁界の磁路に対して、移動体の各電流線の移動空間を磁界の磁路ギャップとし、そのギャップを通過磁路とする閉磁路を地上に構成させ、また、車上と地上両者により構成させ、漏洩磁界を減少させる磁気シールド構造を施すほか、同時に発生する電磁界に対しては、その磁気シールド表面に電磁シールド材を具備するようにしたものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
【0041】
【第1実施例】
本発明の第1実施例について説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における移動体内の可動電流線の概略構成図である。
図1(a)に示すように、電磁力作用体である移動体1の断面の中心Oから放射状に、又は図1(b)に示すように、移動体1の断面に接する多角形の複数辺(一辺のみを含む)から直角に、上下対を含めた左右対称対としてそれぞれ単独に張り出した脚状平板2、吊架状平板3、翼状平板4と、これらを組み合わせて張り出した平板2,3,4に内在させた電流(抵抗ゼロの電流線を含めた実電流線及び表層及びバルクに流れる渦電流及び磁化電流等により磁場を発生させる能力を持つ等価電流を含め、以下、電流と呼ぶ)線を、可動電流線5(進行方向Z軸方向)に対して直角をなす電流成分を有する電流線を意味し、可動電流線と呼ぶこととし、また、この可動電流線の可動とは移動体に組み込まれていることを意味する。
【0042】
その可動電流線と磁気力反作用を受ける駆動力電流線(定義は、以下の項で行う)を地上側に固定する場合は、可動電流線は可動することになるが、可動電流線を固定すれば、駆動力電流線は、可動することになるため、どちらの線を可動電流線、あるいは、駆動力電流線と呼称するかは、単にどちらを固定し、他方を可動状態とするかで決まり、相対的なものである。
【0043】
したがって、以下においては、それらの電流線について、字句通りに記述するが名称置換、すなわち、固定側(可動側配置を制限するものではない。)と呼び、その可動電流線を、一つ、又は進行方向(Z軸方向)に対して左右対称の中心軸にアースする場合、あるいは、左右対称の位置に複数対個設置(以下、駆動力電流線の数量については、必要推力に対応して決まるべきであるから、特に必要としない限り、必要個とする)の外、それらを必要により組み合わせる。
【0044】
なお、図1(a)及び図1(b)において、矢印は可動電流線5を示し、ここではその方向は放射方向であるが、中心方向のものもある。
【0045】
【第2実施例】
本発明の第2実施例について説明する。
図2は本発明の第2実施例を示す電気機械パワーの相互変換装置における駆動力電流線の可動電流線への駆動力作用の概略構成図であり、図2(a)から順次図2(c)へと可動電流線が移動方向であるX軸方向に移動する。
【0046】
第1実施例の可動電流線の移動方向Xに対して、その可動電流線11の片側、又は両側の可動電流線11に駆動力を作用する駆動力電流線群(以下、線群を一括して駆動力電流線12〔推進電流線12Aと吸収電流線12Bからなる〕と呼ぶ)を対向構成し、進行移動する可動電流線11に対して、進行前方に位置し、可動電流線11の方向と同一の電流方向にある駆動力電流線12を、可動電流に対して吸引作用し、吸引駆動力を与えるので吸引電流線12Bと呼び、その後方にあって、電流方向が逆の方向の電流方向にある駆動力電流線を可動電流線11に対して反発作用により駆動推力を与えることから、推進電流線12Aと呼ぶとき、同一方向の電流の可動電流線11が1線以上の場合に、その駆動力電流線12の可動電流線11に対する作用力が有効作用力として、唯一となる場合は、吸引電流線12Bと推進電流線12Aが移動体(図示なし)に駆動力を作用し、その作用力を利用することができる。
【0047】
また、駆動力電流線12と、可動電流線11が、それぞれ複数ある場合は、ある駆動力電流線12は、ある可動電流線11には吸引推進力を、ある可動電流線11には吸引逆進力を、ある可動電流線11には反発推進力を、ある可動電流線11には反発逆進力を与えることから、これらを総じて(以下、総じての意味は、吸引推進力と反発推進力の推進駆動力と、吸引逆進力と反発逆進力の逆駆動力の引き合算力を意味し、全体として目的方向の駆動力を得るという意味である)吸引電流線12Bが可動電流線11に対して吸引駆動力を作用し、また、総じて推進電流線12Aが可動電流線11に対して推進駆動力を作用する。
【0048】
【第3実施例】
本発明の第3実施例について説明する。
図3は本発明の第3実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における交互方向流可動電流線と2方向流駆動力電流線の説明図である。
第2実施例の可動電流線11の電流方向が交互に配置される場合において、駆動力電流線12の電流方向が同一線上で正・逆2方向に流れるように電流方向を制御する方式により、可動電流線11に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進・後進が可能となり、駆動力電流線12と可動電流線11の作用により、可動電流線11に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得ることができる。なお、図3(a)及び図3(b)において、11aは先頭可動電流線、11bは最後尾可動電流線、12aは先頭駆動力電流線、12bは最後尾駆動力電流線を示している。
【0049】
【第4実施例】
本発明の第4実施例について説明する。
図4は本発明の第4実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における相互方向流可動電流線と異方向流1対駆動力電流線の説明図である。
第2実施例の可動電流線11の電流方向が交互に配置される場合において、駆動力電流線12の電流方向を相互異方向とする線条を1対として、両線で2方向性を確保するように電流方向を制御することにより、可動電流線11に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進・後進が可能となる。なお、図4(a)及び図4(b)において、11aは先頭可動電流線、11bは最後尾可動電流線、12aは先頭駆動力電流線、12bは最後尾駆動力電流線を示している。
【0050】
【第5実施例】
本発明の第5実施例について説明する。
図5は本発明の第5実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における交互方向可動電流線と1方向流駆動力電流線の説明図である。
第2実施例の可動電流線11の電流方向が交互に配置される場合において、可動電流線11の配置ピッチ間隔で駆動力電流線12の電流方向を交互に変えるように電流方向を予め設定することにより、可動電流線11の前進・後進の駆動力を間欠的に与えることができる。つまり、可動電流線11に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進・後進が可能となる。なお、図5(a)及び図5(b)において、11aは先頭可動電流線、11bは最後尾可動電流線、12aは先頭駆動力電流線、12bは最後尾駆動力電流線を示している。
【0051】
【第6実施例】
本発明の第6実施例について説明する。
図6は本発明の第6実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における単一方向流可動電流線と2方向、異方向流、1方向流駆動力電流線の説明図である。
第2実施例の可動電流線11の電流方向が同一方向に配置される場合、その可動電流線12の配置ピッチ間隔の中央に、電流方向を異方向とする仮想可動電流線(仮想配置であることから、当然電流は流れていない)11cが配置されたと仮想して、第3実施例の電流供給方式〔図6(a)参照〕、第4実施例の電流供給方式〔図6(b)参照〕、第5実施例の電流供給方式〔図6(c)参照〕の電流供給方式によって、駆動力電流線12の電流方向を制御することにより、可動電流線11に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進・後進が可能となる。なお、図6(a)、図6(b)、図6(c)及び図6(d)において、11aは先頭可動電流線、11bは最後尾可動電流線、12aは先頭駆動力電流線、12bは最後尾駆動力電流線を示している。
【0052】
【第7実施例】
本発明の第7実施例について説明する。
図7は本発明の第7実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流の回路構成図である。
図7(a)及び図7(b)において、21は正極電力供給線、22は帰線、23はアース、24は負極電力供給線、25は電流ベクトル制御装置である。
【0053】
第2実施例の駆動力電流線12において、進行移動する可動電流線11に対して、直角、又はほぼ直角(ここにおける「ほぼ」とは、曲線軌道を可動電流線11が移動する場合には、その曲率分だけ直角からずれるという意味であり、以下特に必要としない限り、近似的な意味も含め、直角とする)をなす、空間平面に複対数の駆動力電流線12を配置し、それら駆動力電流線12を同一の回路構成とすることにより、正極電力供給線21から電流ベクトル制御装置25を介して供給される電流が同一回路に供給されることから、同一平面内に位置する駆動力電流線12の電流起動・停止を統一することができる。したがって、同一平面内に位置する駆動力電流線12からの駆動推力が、可動電流線11に推進リザルタント駆動力として左右に均等に与えられるため、不整のない駆動力の前進、後進が可能となる。
【0054】
【第8実施例】
本発明の第8実施例について説明する。
図8は本発明の第8実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線の同一母線回路(請求項5対応)構成図である。なお、図7と同じ部分には同じ番号を付してそれらの説明は省略する。
【0055】
第2実施例の駆動力電流線12において、同一配電母線を介して、同一回路を構成することにより、駆動力電流線12から電流ベクトル制御装置25を介して供給される電流が同一回路に供給されることから、駆動力電流線12の電流起動・停止を統一することができ、同一平面内に位置する駆動力電流線12からの駆動推力が左右に不整することなく、可動電流線(図示なし)に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進を可能とし、前進、後進の両進行方向において、可動電流線に機械的パワーを与えることができる。なお、21Aは正極電力供給配電母線、24Aは負極電力供給配電母線である。
【0056】
【第9実施例】
本発明の第9実施例について説明する。
図9は本発明の第9実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線へ電流供給開始、電流ベクトル制御、供給停止方法、列車速度・位置検出の説明図(その1)、図10はその駆動力電流線への電流供給開始、電流ベクトル制御、供給停止方法、列車速度・位置検出の説明図(その2)である。
【0057】
図9において、11は可動電流線、12は駆動力電流線、11aは先頭可動電流線、11bは最後尾可動電流線、26は電力供給線、27はマスター電流ベクトル制御装置(M)、28はスレーブ電流ベクトル制御装置(S)、29は双方向通信線、30は地上交信装置、31は移動体(車体)、32は供給開始オン信号発信器、33は供給停止オフ信号発信器である。
【0058】
駆動力電流線12への供給開始、電流ベクトル制御、供給停止する方法において、電力供給指令は、可動電流線ピッチ、可動電流線の稼働情報、可動電流線の本数、各可動電流線の電流ベクトル、配置情報、運行計画情報などの日々の運行に関わる駆動力電流制御に必要な情報を、列車走行に先立ち、全電流ベクトル制御装置27の記憶装置に記憶させ、前記駆動力電流供給装置に必要な都度発せられる前方列車情報と接近する列車の車両の異常状態情報などの運行修正下達情報、地震等の災害情報に伴う緊急下達情報と、各個別電流ベクトル制御装置からの異常上位通報との双方向情報伝送路として、双方向通信線29によりリンク構成し、また、通信途絶、制御不能等の異常時の電源供給断を指令する機構であり、この電力供給指令と通信リンクする電流ベクトル制御装置において、
(a)駆動開始・停止および列車速度・位置検出車上制御方式は、移動体(車体)31の供給開始オン信号発信器32から発する開始信号を受信した電流ベクトル制御装置は、他のスレーブ電流ベクトル制御装置28に対してマスター装置となり、マスター電流ベクトル制御装置27はIDナンバー情報を受信確認情報として車上に送信し、この地上ID情報信号を受信する移動体31の地上交信装置30は、その地上ID情報から現在位置を知り、マスター電流ベクトル制御装置27は、指定するスレーブに対して初期微動指令を出して、移動体31を進行させ、その微動による可動電流線11の位置変化に伴う受信IDナンバー情報と前受信IDナンバー情報とから速度を演算し、その速度と列車速度プログラムから所要の電流ベクトル量を算出し、その電流ベクトル量をマスター電流ベクトル制御装置27に通報し、その電流ベクトル量を受信したマスター電流ベクトル制御装置27は、予め前方指定位置にあるスレーブ電流ベクトル制御装置28と最終供給位置にあるスレーブ電流ベクトル制御装置28までの、自己を含めた全電流ベクトル制御装置に対して通報し、受信全電流ベクトル制御装置は各駆動力電流線12への電流ベクトル供給を開始し、移動体31の供給停止オフ信号発信器33から発する供給停止オフ信号を受信したスレーブ電流ベクトル制御装置28は駆動力電流線12への電流供給を停止する方式である。
(b)駆動力開始・停止制御および列車速度・位置検出地上制御方式は、
(b−1)図10(b)に示すように、可動電流線11と駆動力電流線12が移動体(車体)31の進行方向に対する直角平面に位置するとき、可動電流線11の進行方向直角への電磁吸引力が駆動力電流線12に対して最大となることを利用した圧力センサー35の圧力感知による各可動電流線11の位置検出方式と、
(b−2)図10(a)に示すように、可動電流線11の移動に伴って駆動力電流線12に誘導される電界が駆動力電流線12の励磁電界を減殺することから、駆動力電流線12のターミナル間電圧が無誘導時より小さく変化することを利用した電圧検知による各可動電流線11の位置検出方式と、
(b−3)図10(c)に示すように、可動電流線11が駆動力電流線12に接近するにつれて、可動電流線11から発する磁界が次第に増加し、その磁界を感知する磁界センサー36の磁界が可動流動線11と対面した時が最大となる方向の磁界を最大磁界として記憶した磁界センサー36において、磁界センサー36がその記憶する最大磁界値と感知する時、可動電流線11と駆動力電流線12が対面したとみなすことによる各可動電流線11の位置検出方式であり、以上の(a)、(b−1)、(b−2)、(b−3)の位置検出方式のほか、別に定める可動電流線11の位置検出方式により、図10(d)に示すように、先頭可動電流線11a検出の電流ベクトル制御装置がマスター電流ベクトル制御装置となり、他の電流ベクトル制御装置はマスター電流ベクトル制御装置の下にスレーブ電流ベクトル制御装置となり、マスター電流ベクトル制御装置は、蓄積されてプログラムされた運行計画から列車進行方向と管轄スレーブ電流ベクトル制御装置を決めた後、自己を含めたスレーブ電流ベクトル制御装置に対して電流供給を開始を指示し、指示命令を受けた各電流ベクトル制御装置は予め蓄積プログラムに則り電流ベクトルを決定し、駆動力電流線12に電流供給を開始し、管轄スレーブ電流ベクトル制御装置の最終スレーブ電流ベクトル制御装置は、次のマスター電流ベクトル制御装置から停止命令を受けて停止し、先頭スレーブ電流ベクトル制御装置から一つ先のスレーブ電流ベクトル制御装置に対して電流供給の開始を指示する方式であり、この地上方式と車上方式の2つの方式のいずれか、または、組み合わせにより、駆動力電流線12への電流供給を継続することによって、可動電流線11に連続的に駆動力を与えていくことができる。
【0059】
【第10実施例】
本発明の第10実施例について説明する。
図11は本発明の第10実施例を示す電気機械パワーの相互変換装置における駆動力電流線への電流ベクトル供給方法(直流)の説明図であり、図11(a)及び図11(b)はその駆動力電流線への電流ベクトル供給システムの概略構成図、図11(c)はP極相駆動力電流、図11(d)はN極相駆動力電流の説明図である。
【0060】
図11において、41は直流P極相配電線、42は直流N極相配電線、43はは中性帰線、44はアース、46はP極相電流ベクトル制御装置、47はN極相電流ベクトル制御装置であり、P・N波IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)はそれぞれオン・オフ・インターロック制御を行う。
【0061】
第3実施例の駆動力電流線12において、その駆動力電流線12への電流供給制御する電流ベクトル供給制御装置を介して、図11(a)に示すように、直流P極相配電線41か直流N極相配電線42かのいずれか、又は、図11(b)に示すように、直流P極相配電線41と直流N極相配電線42の両極とアースする中性帰線43との間に配置し、その駆動力電流線12への電流供給にあたって、P極相電流ベクトル制御装置46とN極相電流ベクトル制御装置47が相互にインターロック制御を施し、別に与えられる速度設定情報と可動電流線11の位置情報に基づき、電流必要量と電流方向を設定し、その設定電流ベクトルに応じて、図11(c)に示すように、電流ベクトル制御装置でP極相電流ベクトルデューティ制御、図11(d)に示すように、電流ベクトル供給制御装置でN極相電流ベクトルデューティ制御を行う。なお、12′は対駆動力電流線である。
【0062】
【第11実施例】
本発明の第11実施例について説明する。
図12は本発明の第11実施例を示す電気と機械パワーの相互変換装置における駆動力電流線への電流供給方法(交流可変周波数180°異位相全波整流)の説明図であり、図12(a)及び図12(b)はその駆動力電流線への電流供給システム概略構成図、図12(c)はP波相の駆動力電流の説明図、図12(d)はN波相の駆動力電流の説明図である。
【0063】
第3実施例の駆動力電流線12において、図12(a)及び図12(b)に示すように、交流P波相配電線51と交流N波相配電線52との間にアース54する中性帰線53を配置し、正極・帰線間にあってはP波相を、負極・帰線間にあってはN波相を電流ベクトル制御する電流ベクトル制御装置57を介して、P波相電流ベクトル制御装置56とN波相電流ベクトル制御装置57が相互にインターロック制御の下に、別に与えられる速度設定情報と可動電流線11の位置情報に基づき、可動電流線11の移動速度を2倍の駆動力電流線12で除した値、または、直近近傍の整数値を周波数とするように、周波数制御された電力供給線から駆動力電流線12への電流供給を、図12(c)に示すように、電流ベクトル位相制御することができる。
【0064】
その駆動力電流線12への電流供給位相制御する電流ベクトル供給位相制御装置を介して、駆動力電流線12の線間(以下、駆動力電流線ピッチと言う)を通過する可動電流線11の通過時間の逆数の2分の1倍の周波数となるように周波数制御された交流P極相配電線51及び交流N極配電線52(交流正極に対して180°位相を異にする回線による全波整流)とアースする中性帰線53との間に駆動力電流線12を配置し、P波相電流ベクトル制御装置56とN波相電流ベクトル制御装置57が相互にインターロック制御され、別に与えられる速度設定情報と可動電流線11の位置情報に基づき、電流必要量(必要電流量における必要とは、可動電流線11の進行移動性能に応じた必要量を意味し、その量を位相制御することができる。以下、電流必要量は同じ意味とする)と電流方向を設定し、その設定電流ベクトルに応じ、電流ベクトル供給位相制御装置でベクトル位相制御する。なお、12′は対駆動力電流線である。
【0065】
【第12実施例】
本発明の第12実施例について説明する。
図13は本発明の第12実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流供給方法(非可変周波商用周波による周波数180°異位相全波整流)の説明図であり、図13(a)及び図13(b)はその駆動力電流線への電流供給システムの概略構成図、図13(c)及び図13(d)はその180度異位相全波整流異位相2回線による駆動力電流の説明図である。
【0066】
第3実施例又は第4実施例の駆動力電流線12への電流供給において、図13(a)及び図13(b)に示すように、駆動力電流線12への電流供給において、交流P波相配電線51と交流N波相配電線52との間にアース54する中性帰線53を配置し、正極・帰線間にあっては、図13(c)に示すように、P波相を、負極・帰線間にあっては、図13(d)に示すように、N波相の電流ベクトル制御するN波相電流ベクトル制御装置57を介して、P波相電流ベクトル制御装置56とN波相電流ベクトル制御装置57が相互にインターロック制御の下に、
(a) 可動電流線11の最大移動速度を2倍の駆動力電流線で除した値、または、直近近傍の整数値を周波数とする周波数の全波整流波形、
(b) 商用周波数を全波整流した全波整流波形、以上の2つの波形を有する電流供給線から、駆動力電流線12への所要電流ベクトル量を、別に与えられる速度設定情報と可動電流線11の位置情報に基づき、電流ベクトル制御装置で電流ベクトル制御して、電流供給する。
【0067】
【第13実施例】
本発明の第13実施例について説明する。
図14は本発明の第13実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流供給方法(半波整流正負2重供給)の説明図であり、図14(a)はこの電流供給システムの概略構成図、図14(b)はその半波整流異位相2回線、1回線による駆動力電流の説明図である。
【0068】
図14において、61は低電位電力供給線、62はP波相電流ベクトル制御装置、64は高電位電力供給線、65はN波相電流ベクトル制御装置、67は帰線、68はアースである。
第5実施例の駆動力電流線への電流供給において、図14(a)に示すように、交流P波相電力供給線としての低電位電力供給線61と交流N波相電力供給線としての高電位電力供給線64の間にアース68する帰線67を配置し、図14(b)に示すように、正極・帰線間にあっては、P波相を、負極・帰線間にあっては、N波相を電流供給制御する電流ベクトル制御装置を介して、P波相電流ベクトル制御装置62とN波相電流ベクトル制御装置65が相互にインターロック制御の下に、
(a)可動電流線11の移動速度を2倍の駆動力電流線12で除した値、又は直近近傍の整数値を周波数とするような周波数を半波整流した半波整流波形、
(b)商用周波数を半波整流した半波整流波形、以上の2つの波形を有する電力供給線から、駆動力電流線12への所要電流ベクトル量を、別に与えられる速度設定情報と可動電流線11の位置情報に基づき、各電流ベクトル制御装置62,65で電流ベクトル制御して、電流を供給する。
【0069】
【第14実施例】
本発明の第14実施例について説明する。
図15は本発明の第14実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流供給方法の説明図であり、図15(a)はその電流供給システムの概略構成図、図15(b)はその180°異位相半波整流異位相2回線による駆動力電流の説明図である。そして、図15(a)と図15(b)は第10実施例(図11)と、図15(c)と図15(d)は第11実施例(図12)と同様同じ番号を付しており、それらの説明は省略する。
【0070】
第6実施例の電気機械パワー相互変換装置における、駆動力電流線12への電流供給において、上記第10、第11、第12又は第13実施例の電流ベクトル制御方法により、駆動力電流線12へのベクトル電流供給制御を行う。
【0071】
【第15実施例】
本発明の第15実施例について説明する。
図16は本発明の第15実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における可動電流線と駆動力電流線の回転方向配置と回転型電気機械パワーの相互変換装置についての説明図である。
【0072】
図16(a)に示すように、高電位電力線71に接続される高電位リング73と、低電位電力線72に接続される低電位リング74と、これらのリング73,74間を可動電流線75で接続してなる可動電流線直線配線ロータを構成する。また、図16(b)に示すように、高電位電力線71に接続される高電位短絡リング76と、低電位電力線72に接続される両側に1対の低電位リング74とを設け、これらの1対の低電位リング間を可動電流線75で接続してなる可動電流線交互配置型ロータを構成する。
【0073】
更に、図16(c)に示すように、電流保存型として、可動電流線ループ配線ロータ77を構成する。
また、図16(d)に示すように、高電位電力線81に接続される高電位リング83と、低電位電力線82に接続される低電位リング84とを対向させ、その高電位リング83には可動電流線葛折り配線ロータ85を接続する。
【0074】
更に、図16(e)に示すように、高電位電力線81に接続される高電位リング83と、低電位電力線82に接続される低電位リング84とを対向させ、その間に可動電流線葛折り配線ロータ85を接続する。
また、図16(f)に示すように、P極電力線91と中性帰線93間に電流ベクトル制御装置87を介して接続される駆動力電流線95と、N極電力線92に接続され、電流ベクトル制御装置87を介してP極電力線91に接続される。そして、各種ロータ97が駆動力電流線95に作用する。
【0075】
このように、可動電流線と駆動力電流線において、可動流動線と駆動力電流線を円形に配置する、
(A)図16(a)又は図16(b)に示すように、高電位リング73と低電位リング74に複数の接触舟を設け、高電位リング73から低電位リング74間に可動電流線75を配置して、電流供給を受ける方式と、
(B)図16(d)又は図16(e)に示すように、高電位リング83と低電位リング84に、それぞれ接触舟を設け、高電位リングから低電位リング間に、葛折り配線した可動電流線85を配置して、電流供給を受ける方式と、
(C)図16(f)に示すように、超電導電流、磁化電流線の場合はループ構成を複数配置する方式との3つの方式において、電流異方向2重配置(A)方式、(B)方式、(C)方式は、可動電流線の電流ベクトルが交互に変わることから、上記第3、第4又は第5実施例の電気機械パワー相互変換装置を適用し、電流同方向配置(a)方式は、上記第6実施例の電気機械パワー相互変換装置を適用し、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、駆動力電流線を例示することにより、推進リザルタント駆動力が与えられ、正回転、逆回転が可能となり、駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得る。
【0076】
【第16実施例】
本発明の第16実施例について説明する。
図17は本発明の第16実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における可動電流線と駆動力電流線の両者を電流ベクトル制御装置により制御する構成の説明図である。なお、前記した実施例と同様の部分については、同じ符号を付してそれらの説明は省略する。
【0077】
第9実施例乃至第13実施例のいずれか1つの実施例の電気機械パワー相互変換装置において、電流ベクトル制御装置46,47を可動電流線11と駆動力電流線12に各配備し、別に与えられる速度設定情報に基づき、駆動力電流線12を例示することにより、可動電流線11に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後退が可能となり、駆動力電流線12と可動電流線11の作用により、可動電流線11に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得る。
【0078】
【第17実施例】
本発明の第17実施例について説明する。
図18は本発明の第17実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力増加用電磁鋼板を用いた駆動システムを示す図、図19は本発明の第17実施例を示す電気機械パワーの相互変換装置における駆動力増加用電磁鋼板の構成図である。
【0079】
図中、99は電磁鋼板、101は浮上可動電流線、102は可動電流線可動線収納筐体、103は脚状対応可動線収納板、104は翼状対応可動線収納板である。
これらの図に示すように、可動電流線11・浮上可動電流線101と総ての駆動力電流線12間において、可動電流線11・浮上可動電流線101を内在させる移動体側平板に、その可動電流線11から発生する磁界を強める電磁鋼板99を、可動電流線11と浮上可動電流線101の内側、または、それら全体を覆うような形状として取り付け、その強化した磁界と駆動力電流線12とにより、可動電流線11に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、駆動力電流線と可動電流線の構成により、この可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得る。
【0080】
【第18実施例】
本発明の第18実施例について説明する。
図20は本発明の第18実施例を示す浮上可動電流線同方向浮上方式(その1)を示す図であり、左右胡座8の字ターミナル間静電キャパシタンス配電による案内と浮上力電流線長が浮上可動電流線長の2倍長で、浮上力電流線胡座8の字コイルの配電ピッチが浮上可動電流線長の1/2例を示している。図21はその浮上可動電流線同方向浮上方式(その2)を示す図、図22はその浮上可動電流線同方向浮上方式(その3)を示す図、図23はその浮上可動電流線同方向浮上方式における補助なし浮上力電流線と補助付き浮上力電流線との説明図、図24はその浮上可動電流線同方向浮上方式(その4)を示す図、図25はその浮上可動電流線同方向浮上方式(その5)を示す図である。
【0081】
可動電流線を収納する筐体に、電流方向が相互に異にする浮上可動電流線を収納する構成において、浮上可動電流線101の電流線間隔が進行方向に対して、地上に配置される胡座(あぐら)8の字浮上力電流線110間の内方に配置される浮上可動電流線101に対して、
(a−1)別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトルを設定し、その設定電流ベクトルに応じて、浮上力電流ベクトル制御装置112,113を介して、浮上用電力線としてのP極電力線114、N極電力線115、中性帰線116から直接供給して浮上用電流を電源励磁方式、
(a−2)可動電流線及び浮上可動電流線101が動的に変位することにより、浮上力電流線111及び駆動力電流線に誘導電流を発生させ、その各線に発生する誘導電流を合成したリザルタント浮上誘導電流で励磁する誘導励磁方式、の2つの浮上電流励磁方式をそれぞれ単独に、あるいは、組み合わせて励磁する励磁方式により、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、P極浮上力電流ベクトル制御装置112とN極浮上力電流ベクトル制御装置113がそれぞれ相互にインターロックを施して、P極電力線114とN極電力線115のどちらか一方に、中性帰線116接続にする浮上力電流線111を接続することにより、異なる電流方向の浮上可動電流線101のどちらにも励磁できる浮上力電流線101において、
(b−1)前記脚状、懸架状平板に収納する浮上可動電流線において、浮上可動電流線101の左右両サイドに同型の胡座8の字型浮上力電流線110を地上側に配置し、浮上可動電流線101と浮上力電流線111との磁気力作用により、リザルタント浮上力を、更に、両サイドの電流線のターミナルの両者を、(a−1)励磁方式の場合には静電キャパシタンスCを介し、また、(a−2)励磁方式にあっては、図21又は図22に示すように、直接、接続することにより案内力を得る胡座8の字型両サイド浮上・案内方式、必要により、浮上力が不足する場合に、浮上可動電流線101の直下に、図23に示すように、補助浮上力電流線111−1を配置する浮上方式と、
(b−2)前記翼状平板に収納する浮上可動電流線と可動電流線において、図24又は図25に示すように、浮上可動電流線の上下両サイドに同型の8の字型浮上力電流線及び駆動力電流線を地上側に配置し、浮上可動電流線としての可動浮上ループ線120及び可動電流線と、浮上力電流線と駆動力電流線118,119の磁気力作用により、リザルタント浮上力を、更に、両サイドの電流線のターミナルの両者を、(a−1)励磁方式の場合には静電キャパシタンスCを介し、また、(a−2)励磁方式にあっては直接、接続することにより、案内力を得る8の字型両サイド浮上・案内方式により、浮上・案内を得るようにしたものである。なお、117は浮上電流ベクトル制御装置、130は左右短絡線である。
【0082】
このように、この実施例では、本発明の電気と機械パワーの相互変換装置における通浮上力電流線のあぐら(胡座)8の字回路構成(図示なし)を用いる。
【0083】
【第19実施例】
本発明の第19実施例について説明する。
図26は本発明の第19実施例を示す浮上可動電流線同方向浮上方式の構成図である。
この実施例では、可動電流線を収納する筐体140に同方向の電流を収納する浮上可動電流線120において、
(a−1)可動電流線及び浮上可動電流線120が浮上力電流線の幾何学的中央位置より変位することにより、それら両電流が可動するに伴い発生するリザルタント誘導浮上電流、
(a−2)別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトルを設定し、その設定電流ベクトルに応じて、浮上力電流ベクトル制御装置134,135,136を介して、浮上用電力供給線としての高電位電力供給線(P極電力線)131、低電位電力供給線(N極電力線)132、中性帰線133から直接供給される浮上用電流、の2つの浮上電流励磁方式をそれぞれ単独に、あるいは、組み合わせて励磁する励磁方式により、P極浮上力電流ベクトル制御装置134とN極浮上力電流ベクトル制御装置135がそれぞれ相互にインターロックを施して、前記速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、P極電力線131とN極電力線132のどちらか一方に、中性帰線133を接続する浮上力電流線111を接続することにより、励磁する浮上力電流線において、
(b−1)前記脚状、懸架状平板に収納する浮上可動電流線において、浮上可動電流線120の左右両サイドに同型の胡座8の字型浮上力電流線を地上側に配置し、浮上可動電流線120と浮上力電流線111との磁気力作用により、リザルタント浮上力を、両サイドの両者を静電キャパシタンスを介して接続することにより案内力を得る胡座8の字型両サイド浮上・案内方式、必要により、浮上力が不足する場合に、浮上可動電流線120の直下に補助浮上力電流線(図示なし)を配置する浮上方式、
(b−2)前記翼状平板に収納する浮上可動電流線120と可動電流線(図示なし)において、浮上可動電流線120の上下両サイドに同型の胡座8の字型浮上力電流線111を地上側に配置し、浮上可動電流線120及び可動電流線と浮上力電流線111との磁気力作用により、リザルタント浮上力を、両サイドの両者を静電キャパシタンスを介して接続することにより案内力を得る胡座8の字型両サイド浮上・案内方式により浮上・案内を得るようにしたものである。
【0084】
【第20実施例】
本発明の第20実施例について説明する。
図27は本発明の第20実施例を示す浮上可動電流線の同一回路構成図であり、図27(a)は浮上力電流線111と浮上可動電流線101の長さが同長で、浮上力可動電流線111の電流方向が異なり、浮上力可動電流線111は高電位電力供給線131と中性帰線133から受電する方式である。なお、132は低電位電力供給線である。
【0085】
また、図27(b)は浮上力電流線111より長い浮上可動電流線101であり、浮上力可動電流線111の電流方向が異なり、浮上力可動電流線111は高電位電力供給線131からの受電する方式である。
この実施例では、浮上力電流線において、鉛直平面上に配置される浮上力電流線を一配線とし、それらの配線が同一母線から供給されることにより、1 母線供給により、浮上力の均一性と同一信頼性を確保するようにしたものである。
【0086】
【第21実施例】
本発明の第21実施例について説明する。
図28は本発明の第21実施例を示す電気機械パワーの相互変換装置における非接触集電方式の構成図(その1)、図29はその非接触集電方式の構成図(その2)である。なお、前記実施例と同じ部分については、同じ符号を付してそれらについての説明は省略する。
【0087】
この図において、142は脚状、懸架状型の車上ピックアップ電流線、143は翼状型の駆動力電流線、151はP極電力線、152はN極電力線、153は帰線、154は電流ベクトル制御装置である。
この実施例では移動体(車体)100に取り付けられたピックアップコイルに対向する前記第1実施例の駆動力電流線に対して、前記第10実施例、第11実施例、第12実施例又は第13実施例記載の供給方式を採るとき、その駆動力電流線供給のオン・オフ作動を高速に行うことにより、移動体100に取り付けられたピックアップ電流線142、または、ピックアップコイルに発生する誘導電流を発生させ、その誘導起電力を利用する方式により、非接触集電するように構成している。
【0088】
そして、図29に示すように、ピックアップコイル電流線142による発電電力は各線を並列・直列を自在に結合して必要な電流電圧を求める。
【0089】
【第22実施例】
本発明の第22実施例について説明する。
図30は本発明の第22実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における地上配置永久磁石電磁コイル併用制動システムの構成図である。
この図において、160は車上エネルギー授受体としてのリアクションプレート、161は電磁石と永久磁石による併用励磁体であり、電源161Aと、永久磁石と電磁石の組み合わせ体161Bからなっている。162は受放電樋、163は受放電橇、164は地上負荷・エネルギー蓄積装置、165は車上ピックアップコイル、166は水スプレー、167は車上負荷・エネルギー蓄積装置である。
【0090】
すなわち、電磁石と永久磁石を有し、列車がいない場合、永久磁石の磁界方向に対する電磁石の逆励磁で無磁界状態から列車接近に伴う永久磁石同方向電磁石励磁で磁気抵抗強化する。なお、無電源停電でも磁気抵抗を確保する絶対停止方式である。
第1実施例の電気機械パワー相互変換装置において、移動体(車体)100に取り付けたエネルギー授受体と地上に設置した永久磁石と電磁石による併用励磁体161(永久磁石の磁気を電磁石により常時減磁させて、移動体100のエネルギー授受体の出現時に、移動体100の運動エネルギーを移動体100の減速度に応じて加励制御し、発生する反発浮上力を制御しつつ、エネルギー授受体にその運動エネルギーを放電する) による移動体100の制動方式で、車上エネルギー授受体をリアクションプレート160とする場合においては、そのプレート160にて電気エネルギーを消費させ、消費エネルギーが大量な場合には、そのリアクションプレート160の加熱を地上からの水スプレー166により降熱する、あるいは、車上エネルギー授受体をピックアップコイル165とする場合は、そのピックアップコイル165の電極に専用回線を通じて、抵抗、又は車上エネルギー蓄積装置167を接続して電気エネルギーを消費させる、又はその電極から専用回線を通じて接続する受放電樋162を滑走する受放電橇163に接続し、その受放電橇163と滑走接触する受放電樋162に接続する地上側エネルギー消費体、又は蓄積体に放電する方式、以上のいずれか、または、これらの組み合わせによって、移動体100を制動させるように構成している。
【0091】
【第23実施例】
本発明の第23実施例について説明する。
図31は本発明の第23実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における誘導発電ブレーキ(車上ブレーキ専用コイル)の構成図である。
この実施例では、上記実施例16に記載の電気機械パワー相互変換装置とは別に、所要のブレーキを確保する必要がある場合、車外から集電された電源や車内電源から、車内電源とは別の専用回線を通じて、移動体(車体)100上に搭載された電磁誘導ブレーキ用励磁コイル171、172に、直流、又は交流、あるいは、交流に直流を重畳した交流が通電され、その通電された励磁コイルが移動に伴って地上に敷設されたリアクションプレート173に誘導する渦電流とその励磁コイルとの相互作用により、ブレーキ力を確保するようにしたものである。
【0092】
【第24実施例】
本発明の第24実施例について説明する。
図32は本発明の第24実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動システムの構成図である。
超電導コイル、電磁石コイルの同軸内方に永久磁石を配置して、超電導磁石、電磁石と永久磁石をハイブリッド磁石化し、永久磁石の磁化電流とコイル電流の合成電流を合成仮想電流線183とし、この合成仮想電流線183を上記第1実施例に記載のように可動電流線182とし、各コイル電流のクエンチに対しても電流が残置することにより、可動電流線182に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、駆動力電流線(図示なし)と可動電流線182の構成により、この可動電流線182に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力、浮上力を得るように構成している。なお、181は永久磁石磁化電流線、184は可動電流線収納板である。
【0093】
【第25実施例】
本発明の第25実施例について説明する。
図33は本発明の第25実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動電流線配置空間制動方式(停止制動常用区間用)の構成図である。
第2実施例に記載の電気機械パワー相互変換装置において、駆動力電流線12間から、移動体平板の移動に伴って平板が押しのける空気が逸失することを制限するように、また、渦電流走行抵抗を高めるように、その線間を渦電流損を誘発させる材料185で密封し、例えば、線間を電磁鋼板又は樹脂材で充填し、可動電流線(図示なし)の走行に伴う磁気抵抗、空気抵抗の走行抵抗を増加させる。
【0094】
このように、予め設定した制動区間において、空気抵抗を増加させることにより、移動体100に制動力を与えるように構成されている。
なお、駆動電流線間は通過走行線路において空気流通用スペースがある。ただし、駆動電流線間は待避線路において、空気流通用スペースはない。
ここでは、予め設定した区間として、待避走行線路とした場合の例で、必要な制動区間、ターミナル駅近接区間等に設定する。
【0095】
【第26実施例】
本発明の第26実施例について説明する。
図34は本発明の第26実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における上下方向縦分岐装置(その1)の構成図、図35はその上下方向縦分岐装置(その2)の構成図である。
【0096】
図34(a)及び(b)に示すように、通過推力路191から待避推力路192へ推進する場合には、移動体(車体)100は分岐フラップ193が下降することにより誘導される。
図34に示すように推進する場合には、移動体100は分岐フラップ193が下降することにより誘導される。
【0097】
図35(c)に示すように、通過推力路191から上分岐推力路195に推進する場合には、移動体100は分岐フラップ193が上降することにより誘導される。
なお、201は上位駆動・浮上電流線、202は下位駆動・浮上電流線である。
【0098】
第1実施例の電気機械パワー相互変換装置において、移動体100の縦分岐装置として、翼状平板で構成される移動体100にあっては、その翼型平板が通過する通過推力路191,192,194,195に対して、上下昇降(分岐)フラップ193で、水平路、上・下ランプ路を構成することにより、待避移動体に対しては、分岐通過速度と乗り心地の見地から適当な曲線を選定した緩和曲線を構成するように待避推進力路192に接続し、追い越し移動体に対しては、追い越し推力路に接続する縦分岐推力路方式とし、吊架状平板及び脚状平板で構成される移動体に対しては、その吊架状及び脚状平板が通過する通過推力路191に対して、上下昇降フラップ193で、水平路、上・下ランプ路を構成することにより、待避移動体に対しては、同様な緩和曲線を構成するように待避推力路192に接続し、追い越し移動体には、追い越し推進路に接続する縦分岐推力路方式を採用するようにしたものである。
【0099】
【第27実施例】
本発明の第27実施例について説明する。
図36は本発明の第27実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における平面分岐装置の構成図である。
第1実施例の電気機械パワー相互変換装置において、移動体100の進行路を分岐する平面分岐装置として、推力路及び走行路の両者を平面可動させ、待避移動体に対しては、待避推力路192に接続し、待避接続後、追い越し移動体に対しては、追い越し路に回復接続するようにしたものである。なお、211は待避走行路、196は通過線路である。
【0100】
【第28実施例】
本発明の第28実施例について説明する。
図37は本発明の第28実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における車内シールドの構成図である。
第1実施例の電気機械パワー相互変換装置において、駆動力電流線12と可動電流線11、浮上電流線と浮上力電流線、ピックアップ電流に送電するアンテナ線と励磁駆動力電流線、それぞれから発生する磁界の磁路に対して、移動体100の各電流線の移動空間を磁界の磁路ギャップとし、そのギャップを通過磁路とする閉磁路を地上に構成させ、また、車上と地上両者により構成させ、漏洩磁界を減少させる磁気シールド構造を施すほか、同時に発生する電磁界に対しては、その磁気シールド表面に電磁シールド材を具備する。つまり、移動体100には車上シールド221、地上側には地上シールド222を設ける。
【0101】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0102】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
モータ・発電機の界磁に対する作用電流線素は、作用力を大きくするため、一般に巻線構造となっている。この巻線構造をとると逆起電力が一巻き毎に加重されて、巻線に高い電圧がかかることになるため、高耐圧に絶縁した巻線を利用しなくてはならないので、巻線の高コスト化、信頼度の低下をもたらす。
【0103】
本発明によれば、従来の巻線に代えて、可動電流線と駆動力電流線との電流間の相互作用により、低い電圧で大電流を供給することにより、電気と機械パワーの相互変換を行い、移動体の駆動を行うことができる。
したがって、巻線への高い電圧の供給による絶縁性の問題を解決し、低い電圧による安全な給電を行い得る電気と機械パワーの相互変換装置を提供することができる。
【0104】
特に、磁気浮上方式への適用により、巻線への高い電圧の供給による絶縁性の問題、保守管理・安全性の問題を解決することができる。
また、電流路のスイッチングに関しても、IGBTの改良により大電流、かつ高速度開閉が可能になってきたことにより、本発明の実用化が可能になった。
これにより、汎用の低圧仕様の絶縁電線が利用できることになり、低コスト化と信頼性の向上を図ることができ、特に、超電導界磁の場合は、現在開発された半導体装置でも十分に所要の推力が引き出せるため、半導体の技術の進展に伴い、本発明の効用は更に広がるものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における移動体内の可動電流線の概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線の可動電流線への駆動力作用の概略構成図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における交互方向流可動電流線と2方向流駆動力電流線の説明図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における相互方向流可動電流線と異方向流1対駆動力電流線の説明図である。
【図5】本発明の第5実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における交互方向可動電流線と1方向流駆動力電流線の説明図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す電気機械パワーの相互変換装置における単一方向流可動電流線と2方向、異方向流、1方向流駆動力電流線の説明図である。
【図7】本発明の第7実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流の回路構成図である。
【図8】本発明の第8実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線の同一母線回路構成図である。
【図9】本発明の第9実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流供給開始、電流ベクトル制御、供給停止方法、列車速度・位置検出の説明図(その1)である。
【図10】本発明の第9実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流供給開始、電流ベクトル制御、供給停止方法、列車速度・位置検出の説明図(その2)である。
【図11】本発明の第10実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流ベクトル供給方法(直流)の説明図である。
【図12】本発明の第11実施例を示す電気と機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流供給方法(交流可変周波数180°異位相全波整流)の説明図である。
【図13】本発明の第12実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流供給方法(非可変周波商用周波による周波数180°異位相全波整流)の説明図である。
【図14】本発明の第13実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流供給方法(半波整流正負2重供給)の説明図である。
【図15】本発明の第14実施例を示す電気と機械パワー相互変換装置における駆動力電流線への電流供給方法の説明図である。
【図16】本発明の第15実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における可動電流線と駆動力電流線の回転方向配置と回転型電気機械パワーの相互変換装置についての説明図である。
【図17】本発明の第16実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における可動電流線と駆動力電流線の両者を電流ベクトル制御装置により制御する構成の説明図である。
【図18】本発明の第17実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力増加用電磁鋼板を用いた駆動システムを示す図である。
【図19】本発明の第17実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動力増加用電磁鋼板の構成図である。
【図20】本発明の第18実施例を示す浮上可動電流線同方向浮上方式(その1)を示す図である。
【図21】本発明の第18実施例を示す浮上可動電流線同方向浮上方式(その2)を示す図である。
【図22】 本発明の第18実施例を示す浮上可動電流線同方向浮上方式(その3)を示す図である。
【図23】本発明の第18実施例を示す浮上可動電流線同方向浮上方式における補助なし浮上力電流線と補助付き浮上力電流線との説明図である。
【図24】本発明の第18実施例を示す浮上可動電流線同方向浮上方式(その4)を示す図である。
【図25】本発明の第18実施例を示す浮上可動電流線同方向浮上方式(その5)を示す図である。
【図26】本発明の第19実施例を示す浮上可動電流線同方向浮上方式の構成図である。
【図27】本発明の第20実施例を示す浮上可動電流線の同一回路構成図である。
【図28】本発明の第21実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における非接触集電方式の構成図(その1)である。
【図29】本発明の第21実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における非接触集電方式の構成図(その2)である。
【図30】本発明の第22実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における地上配置永久磁石電磁コイル併用制動システムの構成図である。
【図31】本発明の第23実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における誘導発電ブレーキ(車上ブレーキ専用コイル)の構成図である。
【図32】本発明の第24実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動システムの構成図である。
【図33】本発明の第25実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における駆動電流線配置空間制動方式(停止制動常用区間用)の構成図である。
【図34】 本発明の第26実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における上下方向縦分岐装置(その1)の構成図である。
【図35】 本発明の第26実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における上下方向縦分岐装置(その2)の構成図である。
【図36】 本発明の第27実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における平面分岐装置の構成図である。
【図37】 本発明の第28実施例を示す電気機械パワー相互変換装置における車内シールドの構成図である。
【符号の説明】
1,31,100 移動体(車体)
2 脚状平板
3 吊架状平板
4 翼状平板
5,11,75,182 可動電流線
12,95,118,119 駆動力電流線
12A 推進電流線
12B 吸収電流線
11a 先頭可動電流線
11b 最後尾可動電流線
12a 先頭駆動力電流線
12b 最後尾駆動力電流線
21 正極電力供給線
21A 正極電力供給配電母線
22,43,53,67,93,116,133,153 中性帰線
23,44,54,68 アース
24 負極電力供給線
24A 負極電力供給配電母線
25,86,87,134,135,136,154 電流ベクトル制御装置
26 電力供給線
27 マスター電流ベクトル制御装置(M)
28 スレーブ電流ベクトル制御装置(S)
29 双方向通信線
30 地上交信装置
32 供給開始オン信号発信器
33 供給停止オフ信号発信器
35 圧力センサー
36 磁界センサー
41 直流P極相配電線
42 直流N極相配電線
46 P極相電流ベクトル制御装置
47 N極相電流ベクトル制御装置
51 交流P波相配電線
52 交流N波相配電線
56,62 P波相電流ベクトル制御装置
57,65 N波相電流ベクトル制御装置
61 低電位電力供給線
64 高電位電力供給線
71,81 高電位電力線
72,82 低電位電力線
73,83 高電位リング
74,84 低電位リング
76 高電位短絡リング
77 可動電流線ループ配線ロータ
78 葛折配線した可動電流線
85 可動電流線葛折り配線ロータ
91,114 P極電力線
92,115 N極電力線
97 各種ロータ
99 電磁鋼板
101 浮上可動電流線
102 可動電流線可動線収納筐体
103 脚状対応可動線収納板
104 翼状対応可動線収納板
110 胡座(あぐら)8の字浮上力電流線
111 浮上力電流線
111−1 補助浮上力電流線
112 P極浮上力電流ベクトル制御装置
113 N極浮上力電流ベクトル制御装置
117 浮上電流ベクトル制御装置
120 可動浮上ループ線(浮上可動電流線)
130 左右短絡線
131 高電位電力供給線(P極電力線)
132 低電位電力供給線(N極電力線)
134 P極浮上力電流ベクトル制御装置
135 N極浮上力電流ベクトル制御装置
140 可動電流線を収納する筐体
142 脚状、懸架状型の車上ピックアップ電流線
143 翼状型の駆動力電流線
151 P極電力線
152 N極電力線
160 リアクションプレート(車上エネルギー授受体)
161 永久磁石と電磁石による併用励磁体
161A 電源
161B 永久磁石と電磁石の組み合わせ体
162 受放電樋
163 受放電橇
164 地上負荷・エネルギー蓄積装置
165 車上ピックアップコイル
166 水スプレー
167 車上負荷・エネルギー蓄積装置
171,172 電磁誘導ブレーキ用励磁コイル
173 リアクションプレート
181 永久磁石磁化電流線
183 合成仮想電流線
184 可動電流線収納板
191 通過推力路
192 待避推力路
193 分岐フラップ
194 下分岐推力路
195 上分岐推力路
196 通過線路
201 上位駆動・浮上電流線
202 下位駆動・浮上電流線
211 待避走行路
221 車上シールド
222 地上シールド

Claims (28)

  1. 磁気力を介して電気パワーと機械パワー間の相互変換を行う電気機械パワー相互変換装置において、
    (a)電磁力作用体である移動体(1)の断面の中心から放射状に、又は移動体(1)の断面に接する多角形の複数辺から直角に、上下対を含めた左右対称対としてそれぞれ単独に張り出した脚状平板(2)と吊架状平板(3)と翼状平板(4)と
    (b)前記脚状平板(2)と吊架状平板(3)と翼状平板(4)に内在させた可動電流線(5)と、
    (c)該可動電流線(5)に対して磁気力作用を与える駆動力電流線(12)とを備え、
    (d)前記可動電流線(5)と駆動力電流線(12)の作用力により、機械的パワーを得て、回生パワーを発生させ、制動力を得るようにしたことを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  2. 請求項1記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線が可動する平面から、ある距離を隔てた平行平面に前記可動電流線を配置し、該可動電流線在平面に対して、片側平面、複数片側平面、該可動電流線在平面を中心とする両側対平面に、複数両側対平面、及びこれらを組み合わせた平面に駆動力電流線を対向させ、
    進行移動する前記可動電流線に対して、進行前方に位置し、前記可動電流線の方向と同一の電流方向にある吸引駆動力を与える吸引電流線と、
    その後方にあって、電流方向が逆の方向の電流方向にあり、前記可動電流線に反発駆動推力を与える推進電流線とを、
    具備することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  3. 請求項2記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線の電流方向が交互に配置される場合、前記駆動力電流線の電流方向が同一線上で正・逆2方向に流れるように電流方向を制御することにより、前記可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進・後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  4. 請求項2記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線の電流方向が交互に配置される場合、前記駆動力電流線の電流方向を相互異方向とする線条を1対として、両線で2方向性を確保するように電流方向を制御することにより、前記可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  5. 請求項2記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線の電流方向が交互に配置される場合、前記可動電流線の配置ピッチ間隔で前記駆動力電流線の電流方向を交互に変えるように電流方向を予め設定することにより、前記可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  6. 請求項2記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線の電流方向が同一方向に配置される場合、前記可動電流線の配置ピッチ間隔の中央に電流方向を異方向とする仮想可動電流線が配置されたと仮想し、請求項3、4又は5記載の電流供給方式によって、前記駆動力電流線の電流方向を制御することにより、前記可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  7. 請求項2記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線から推進作用を受けて進行移動する可動電流線に対して、直角、又は略直角をなす、空間平面に複対数の駆動力電流線を配置し、該駆動力電流線を同一の回路構成とすることにより、電力供給線から電流ベクトル制御装置を介して供給される電流が同一回路に供給されることから、同一平面状に位置する駆動力電流線の電流起動・停止を統一することができ、同一平面内に位置する駆動力電流線からの駆動推力が、前記可動電流線に推進リザルタント駆動力として左右に均等に与えられるため、不整のない駆動力の前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  8. 請求項2記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線において、同一配電母線を介して同一回路を構成することにより、前記駆動力電流線から電流ベクトル制御装置を介して供給される電流が同一回路に供給されることから、前記駆動力電流線の電流起動・停止を統一することができ、同一平面内に位置する駆動力電流線からの駆動推力が左右に不整することなく、前記可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進を可能とし、該前進、後進の両進行方向において、前記可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  9. 請求項2記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線へ供給開始、電流ベクトル制御、供給停止する方法において、電力供給指令は、可動電流線ピッチ、可動電流線の稼働情報、可動電流線の本数、各可動電流線の電流ベクトル、配置情報、運行計画情報などの日々の運行に関わる駆動力電流制御に必要な情報を、列車走行に先立ち、全電流ベクトル制御装置の記憶装置に記憶させ、駆動力電流供給装置に必要な都度発せられる前方列車情報と接近する列車の車両の異常状態情報などの運行修正下達情報、地震等の災害情報に伴う緊急下達情報と、各個別電流ベクトル制御装置からの異常上位通報との双方向情報伝送路として、双方向通信線によりリンク構成し、また、通信途絶、制御不能等の異常時の電源供給断を指令する機構であり、該電力供給指令と通信リンクする電流ベクトル制御装置において、
    (a)駆動開始・停止および列車速度・位置検出車上制御方式は、
    移動体の供給オン信号発信器から発する開始信号を受信した電流ベクトル制御装置は、他のスレーブ電流ベクトル制御装置に対してマスター装置となり、マスター電流ベクトル制御装置はIDナンバー情報を受信確認情報として車上に送信し、この地上ID情報信号を受信する移動体の地上交信装置は、その地上ID情報から現在位置を知り、前記マスター電流ベクトル制御装置は、指定するスレーブに対して初期微動指令を出して、移動体を進行させ、その微動による可動電流線の位置変化に伴う該受信IDナンバー情報と前受信IDナンバー情報とから速度を演算し、その速度と列車速度プログラムから所要の電流ベクトル量を算出し、その電流ベクトル量を前記マスター電流ベクトル制御装置に通報し、その電流ベクトル量を受信した前記マスター電流ベクトル制御装置は、予め前方指定位置にあるスレーブ電流ベクトル制御装置と最終供給位置にあるスレーブ電流ベクトル制御装置までの、自己を含めた全電流ベクトル制御装置に対して通報し、受信全電流ベクトル制御装置は各駆動力電流線への電流ベクトル供給を開始し、移動体の供給停止オフ信号発信器から発する供給停止オフ信号を受信したスレーブ電流ベクトル制御装置は駆動力電流線への電流供給を停止する方式であり、
    (b)駆動力開始・停止制御および列車速度・位置検出地上制御方式は、
    (b−1)可動電流線と駆動力電流線が移動体の進行方向に対する直角平面に位置するとき、可動電流線の進行方向直角への電磁吸引力が駆動力電流線に対して最大となることを利用した圧力センサーの圧力感知による各可動電流線の位置検出方式と、
    (b−2)可動電流線の移動に伴って駆動力電流線に誘導される電界が駆動力電流線の励磁電界を減殺することから、駆動力電流線のターミナル間電圧が無誘導時より小さく変化すること利用した電圧検知による各可動電流線の位置検出方式と、
    (b−3)可動電流線が駆動力電流線に接近するに連れて、可動電流線から発する磁界が次第に増加し、その磁界を感知する磁界センサーの磁界が可動流動線と対面した時が最大となる方向の磁界を最大磁界として記憶した磁界センサーにおいて、磁界センサーがその記憶する最大磁界値と感知する時、可動電流線と駆動力電流線が対面したとみなすことによる各可動電流線の位置検出方式であり、以上の(a)、(b−1)、(b−2)、(b−3)の位置検出方式のほか、別に定める可動電流線の位置検出方式により、先頭可動電流線検出の電流ベクトル制御装置がマスター電流ベクトル制御装置となり、他の電流ベクトル制御装置はマスター電流ベクトル制御装置の下にスレーブ電流ベクトル制御装置となり、マスター電流ベクトル制御装置は、蓄積され、プログラムされた運行計画から列車進行方向と管轄スレーブ電流ベクトル制御装置を決めた後、自己を含めたスレーブ電流ベクトル制御装置に対して電流供給を開始を指示し、指示命令を受けた各電流ベクトル制御装置は予め蓄積プログラムに則り電流ベクトルを決定し、駆動力電流線に電流供給を開始し、管轄スレーブ電流ベクトル制御装置の最終スレーブ電流ベクトル制御装置は、次のマスター電流ベクトル制御装置から停止命令を受けて停止し、先頭スレーブ電流ベクトル制御装置から一つ先のスレーブ電流ベクトル制御装置に対して電流供給の開始を指示する方式であり、この地上方式と車上方式の2つの方式のいずれか、または、組み合わせにより、駆動力電流線への電流供給を継続することによって、可動電流線に連続的に駆動力を与えていくことを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  10. 請求項3又は4記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線において、直流正極電力供給線と負極電力供給線との間にアースする中性帰線を配置し、正極・中性帰線間にあってはP極相を、負極・中性帰線間にあってはN極相を電流ベクトル制御する電流ベクトル制御装置を介して、P極相電流ベクトル制御装置とN極相電流ベクトル制御装置が相互にインターロック制御の下に、前記駆動力電流線への電流供給を行い、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトルを設定し、その設定電流ベクトルに応じて、電流ベクトル制御装置で電流ベクトルデューティ制御するようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  11. 請求項3又は4記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線において、交流P波相配電線と交流N波相配電線との間にアースする中性帰線を配置し、正極・中性帰線間にあってはP波相を、負極・中性帰線間にあってはN波相を電流ベクトル制御する電流ベクトル制御装置を介して、P波相電流ベクトル制御装置とN波相電流ベクトル制御装置が相互にインターロック制御の下に、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、前記可動電流線の移動速度を2倍の駆動力電流線で除した値、または、直近近傍の整数値を周波数とするように、周波数制御された電力供給線から前記駆動力電流線への電流供給を電流ベクトル制御することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  12. 請求項3及び4記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線への電流供給において、交流P波相配電線と交流N波相配電線との間にアースする中性帰線を配置し、正極・中性帰線間にあってはP波相を、負極・中性帰線間にあってはN波相の電流ベクトル制御する電流ベクトル制御装置を介して、P波相電流ベクトル制御装置とN波相電流ベクトル制御装置が相互にインターロック制御の下に、
    (a) 前記可動電流線の最大移動速度を2倍の駆動力電流線で除した値、または、直近近傍の整数値を周波数とする周波数の全波整流波形、
    (b) 商用周波数を全波整流した全波整流波形、以上の2つの波形を有する電流供給線から、前記駆動力電流線への所要電流ベクトル量を、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトル制御装置で電流ベクトル制御して、電流供給することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  13. 請求項5記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線への電流供給において、交流P波相電力供給線と交流N波相電力供給線との間にアースする中性帰線を配置し、正極・中性帰線間にあってはP波相を、負極・中性帰線間にあってはN波相を電流供給制御する電流ベクトル制御装置を介して、P波相電流ベクトル制御装置とN波相電流ベクトル制御装置が相互にインターロック制御の下に、
    (a)前記可動電流線の移動速度を2倍の駆動力電流線で除した値、又は直近近傍の整数値を周波数とするような周波数を半波整流した半波整流波形、
    (b)商用周波数を半波整流した半波整流波形、以上の2つの波形を有する電力供給線から、前記駆動力電流線への所要電流ベクトル量を、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトル制御装置で電流ベクトル制御して、電流供給することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  14. 請求項6記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線への電流供給において、請求項10、11、12又は13記載の電流ベクトル制御方法により、前記駆動力電流線への電流供給制御することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線と駆動力電流線において、可動流動線と駆動力電流線を円形に配置する、
    (a)高電位リングと低電位リングに複数の接触舟を設け、前記高電位リングから低電流電位リング間に可動電流線を配置して、電流供給を受ける方式と、
    (b)前記高電位リングと低電位リングに、それぞれ接触舟を設け、前記高電位リングから低電流電位リング間に葛折配線した可動電流線を配置して、電流供給を受ける方式と、
    (c)超電導電流、磁化電流線の場合はループ構成を複数配置する方式との3つの方式において、電流異方向2重配置(a)方式、(b)方式、(c)方式は、可動電流線の電流ベクトルが交互に変わることから、請求項3、4又は5記載の電気機械パワー相互変換装置を適用し、電流同方向配置(a)方式は、請求項6記載の電気機械パワー相互変換装置を適用し、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、駆動力電流線を例示することにより、推進リザルタント駆動力が与えられ、正回転、逆回転が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  16. 請求項9乃至13のいずれか1項に記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記電流ベクトル制御装置を可動電流線と駆動力電流線に各配備し、別に与えられる速度設定情報に基づき、駆動力電流線を例示することにより、可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後退が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  17. 請求項1記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線・浮上可動電流線と総ての駆動力電流線間において、可動電流線・浮上可動電流線を内在させる移動体側平板に、その可動電流線から発生する磁界を強める電磁鋼板を、前記可動電流線と浮上可動電流線の内側、または、それら全体を覆うような形状として取り付け、その強化した磁界と前記駆動力電流線とにより、可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  18. 請求項1記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線を収納する筐体に、電流方向が相互に異にする浮上可動電流線を収納する構成において、該浮上可動電流線の電流線間隔が進行方向に対して、地上に配置される胡座8の字浮上力電流線間の内方に配置される浮上可動電流線に対して、
    (a−1)別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトルを設定し、該設定電流ベクトルに応じて、浮上力電流ベクトル制御装置を介して、浮上用電力線から直接供給して浮上用電流を電源励磁方式、
    (a−2)前記可動電流線及び前記浮上可動電流線が動的に変位することにより、浮上力電流線及び駆動力電流線に誘導電流を発生させ、その各線に発生する誘導電流を合成したリザルタント浮上誘導電流で励磁する誘導励磁方式、の2つの浮上電流励磁方式をそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて励磁する励磁方式により、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、P極浮上力電流ベクトル制御装置とN極浮上力電流ベクトル制御装置がそれぞれ相互にインターロックを施して、P極電力線とN極電力線のどちらか一方に、中性帰線に接続にする浮上力電流線を接続することにより、異なる電流方向の浮上可動電流線のどちらにも励磁できる浮上力電流線において、
    (b−1)前記脚状、懸架状平板に収納する浮上可動電流線において、浮上可動電流線の左右両サイドに同型の胡座8の字型浮上力電流線を地上側に配置し、該浮上可動電流線と浮上力電流線との磁気力作用により、リザルタント浮上力を、更に、両サイドの電流線のターミナルの両者を、(a−1)励磁方式の場合には静電キャパシタンスを介し、また、(a−2)励磁方式の場合には直接、接続することにより案内力を得る胡座8の字型両サイド浮上・案内方式、必要により、浮上力が不足する場合に、浮上可動電流線の直下に補助浮上力電流線を配置する浮上方式と、
    (b−2)前記翼状平板に収納する浮上可動電流線と可動電流線において、浮上可動電流線の上下両サイドに同型の8の字型浮上力電流線および駆動力電流線を地上側に配置し、該浮上可動電流線及び可動電流線と、浮上力電流線と駆動力電流線の磁気力作用により、リザルタント浮上力を、更に、両サイドの電流線のターミナルの両者を、(a−1)励磁方式の場合には静電キャパシタンスを介し、また、(a−2)励磁方式の場合には直接、接続することにより案内力を得る8の字型両サイド浮上・案内方式により、浮上・案内を得ることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  19. 請求項1記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記可動電流線を収納する筐体に同方向の電流を収納する浮上可動電流線において、
    (a−1)前記可動電流線及び前記浮上可動電流線が浮上力電流線の幾何学的中央位置より変位することにより、それら両電流が可動するに伴い発生するリザルタント誘導浮上電流、
    (a−2)別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、電流ベクトルを設定し、その設定電流ベクトルに応じて、浮上力電流ベクトル制御装置を介して、浮上用電力供給線から直接供給される浮上用電流、の2つの浮上電流励磁方式をそれぞれ単独に、あるいは、組み合わせて励磁する励磁方式により、P極浮上力電流ベクトル制御装置とN極浮上力電流ベクトル制御装置がそれぞれ相互にインターロックを施して、別に与えられる速度設定情報と可動電流線の位置情報に基づき、P極電力線とN極電力線のどちらか一方に、中性帰線を接続する浮上力電流線を接続することにより、励磁する浮上力電流線において、
    (b−1)前記脚状、懸架状平板に収納する浮上可動電流線において、浮上可動電流線の左右両サイドに同型の胡座8の字型浮上力電流線を地上側に配置し、前記浮上可動電流線と浮上力電流線との磁気力作用により、リザルタント浮上力を、両サイドの両者を静電キャパシタンスを介して接続することにより案内力を得る胡座8の字型両サイド浮上・案内方式、必要により、浮上力が不足する場合に、前記浮上可動電流線の直下に補助浮上力電流線を配置する浮上方式、
    (b−2)前記翼状平板に収納する浮上可動電流線と可動電流線において、前記浮上可動電流線の上下両サイドに同型の胡座8の字型浮上力電流線を地上側に配置し、前記浮上可動電流線及び可動電流線と浮上力電流線との磁気力作用により、リザルタント浮上力を、両サイドの両者を静電キャパシタンスを介して接続することにより案内力を得る胡座8の字型両サイド浮上・案内方式により浮上・案内を得ることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  20. 請求項12記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記浮上力電流線において、鉛直平面上に配置される浮上力電流線を一配線とし、それらの配線が同一母線から供給されることにより、1母線供給により、浮上力の均一性と同一信頼性を確保することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  21. 移動体に取り付けられたピックアップコイルに対向する請求項1記載の駆動力電流線に対して、請求項10、11、12又は13記載の供給方式を採るとき、その駆動力電流線供給のオン・オフ作動を高速に行うことにより、移動体に取り付けられたピックアップ電流線、又はピックアップコイルに発生する誘導電流を発生させ、その誘導起電力を利用する方式により、非接触集電することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  22. 請求項1記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記移動体に取り付けたエネルギー授受体と地上に設置した永久磁石と電磁石による併用励磁体による移動体の制動方式で、車上エネルギー授受体をリアクションプレートとする場合においては、そのプレートにて電気エネルギーを消費させ、消費エネルギーが大量な場合には、そのリアクションプレートの加熱を地上からの水スプレーにより降熱する、あるいは、車上エネルギー授受体をピックアップコイルとする場合は、そのピックアップコイルの電極に専用回線を通じて、抵抗、又はエネルギー蓄積体を接続して電気エネルギーを消費させる、又はその電極から専用回線を通じて接続する受放電樋を滑走する受放電橇に接続し、該受放電橇と滑走接触する受放電樋に接続する地上側エネルギー消費体、または、蓄積体に放電する方式、以上のいずれか、または、これらの組み合わせによって、移動体を制動させることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  23. 請求項16記載の電気機械パワー相互変換装置において、別に所要のブレーキを確保する必要がある場合、車外から集電された電源や車内電源から、車内電源とは別の専用回線を通じて、車上に搭載されたブレーキ用コイルに、直流、又は交流、あるいは、交流に直流を重畳した交流が通電され、その通電された励磁コイルが移動に伴って地上に敷設されたリアクションプレートに誘導する渦電流とその励磁コイルとの相互作用により、ブレーキ力を確保することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  24. 超電導コイル、電磁石コイルの同軸内方に永久磁石を配置して、超電導磁石、電磁石と永久磁石をハイブリッド磁石化し、永久磁石の磁化電流とコイル電流の合成電流を仮想電流線とし、該仮想電流線を請求項1記載の電気機械パワー相互変換装置の可動電流線とし、各コイル電流のクエンチに対しても電流が残置することにより、可動電流線に推進リザルタント駆動力が与えられ、前進、後進が可能となり、前記駆動力電流線と可動電流線の構成により、該可動電流線に機械的パワーを与え、回生電気パワーを発生させ、制動力、浮上力を得るようにすることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  25. 請求項2記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記駆動力電流線間から、移動体平板の移動に伴って平板が押しのける空気が逸失することを制限するように、また、渦電流走行抵抗を高めるように、その線間を渦電流損を誘発させる材料で密封し、予め設定した制動区間において、空気抵抗を増加させる方式により、移動体に制動力を与えることを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  26. 請求項1記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記移動体の縦分岐装置として、翼状平板で構成される移動体にあっては、その翼型平板が通過する通過推力路に対して、上下昇降フラップで、水平路、上・下ランプ路を構成することにより、待避移動体に対しては、分岐通過速度と乗り心地の見地から適当な曲線を選定した緩和曲線を構成するように待避路に接続し、追い越し移動体に対しては、追い越し推進路に接続する縦分岐推力路方式とし、吊架状平板及び脚状平板で構成される移動体に対しては、その吊架状および脚状平板が通過する通過推力路に対して、上下昇降フラップで、水平路、上・下ランプ路を構成することにより、待避移動体に対しては、同様な緩和曲線を構成するように待避路に接続し、追い越し移動体に対しては、追い越し推力路に接続する縦分岐推力路方式を採用することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  27. 請求項1記載の電気機械パワー相互変換装置において、前記移動体の進力路を分岐する平面分岐装置として、推力路及び走行路の両者を平面可動させ、待避移動体に対しては、待避推力路に接続し、待避接続後、追い越し移動体に対しては、追い越し路に回復接続することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
  28. 請求項1記載の電気機械パワー相互変換装置において、駆動力電流線と可動電流線、浮上電流線と浮上力電流線、ピックアップ電流に送電するアンテナ線と励磁駆動力電流線、それぞれから発生する磁界の磁路に対して、移動体の各電流線の移動空間を磁界の磁路ギャップとし、そのギャップを通過磁路とする閉磁路を地上に構成させ、また、車上と地上両者により構成させ、漏洩磁界を減少させる磁気シールド構造を施すほか、同時に発生する電磁界に対しては、その磁気シールド表面に電磁シールド材を具備することを特徴とする電気機械パワー相互変換装置。
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