JP3751112B2 - 頸動脈波検出装置 - Google Patents

頸動脈波検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、頸動脈から発生する脈波を検出する頸動脈波検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
診断を目的とする頸動脈波形の検出や、脈波伝播速度の基準点とする頸動脈波の検出などのために、所定のバネ式ホルダで頸を挟んで圧力検出素子を含む頸動脈波センサを頸動脈に向かって所定の押圧力で押圧することにより、その頸動脈から発生する脈波を検出する頸動脈波検出装置が種々提案されている。たとえば、開昭59−111106号公報に記載された頸動脈波検出装置がそれである。
【0003】
【発明が解決すべき課題】
ところで、上記従来の頸動脈波検出装置には、前記頸動脈波センサを押圧状態で支持するために、全体としてヘッドホンのような湾曲した形状を備えて生体の頸にそれを弾性的に挟持する把持装置が用いられ、その一方の端部および他方の端部に前記頸動脈センサとパッドとがそれぞれ取り付けられる。しかしながら、そのような頸動脈波検出装置では、専ら頸動脈波センサおよびパッドが生体の頸に接触し、把持装置の中間部がその頸の表面から離隔する傾向にあるため、把持装置の中間部が頸の表面に接触するまで自由に回動できる。このため、上記従来の頸動脈波検出装置によれば、生体の体動などにより把持装置の中間部が回動するに伴って頸動脈センサの押圧姿勢が変化し、頸動脈波の検出が不安定となり、検出精度が低下するという不都合があった。
【0004】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、頸動脈波を安定して検出することができる頸動脈波検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a) 生体の頸動脈に押圧されてその頸動脈から脈波を検出する頸動脈波センサと、(b) その頸動脈波センサを支持する支持部材と、その支持部材に連結されて前記生体の頸の外周面のうち頸動脈波センサによる押圧部位と反対側の部位に接触させられる接触部材とを有し、前記生体の頸を把持するために全体として一平面内で湾曲させられるとともに、装着状態では弾性復帰力によりその支持部材と接触部材とが相互に接近する方向に付勢された把持装置とを、備えた頸動脈波検出装置であって、(c) 前記把持装置の接触部材が、その他端に向かうほど断面が減少する弾性変形可能な部材により構成されたことにある。
【0006】
【発明の効果】
このようにすれば、把持装置の支持部材と、その支持部材に連結されている接触部材が全体として一平面内で湾曲させられており、しかもその接触部材は、その他端に向かうほど断面が減少する弾性変形可能な部材により構成されていることから、頸の外径が異なる生体に対しても、その頸の表面に対する接触面積が充分に得られるとともに、頸の表面に対する面圧分布が比較的均等となり易い。このため、接触部材の中間部が頸の表面に接触してそれから離隔せず、その接触部材の中間部の回動が発生しないので、頸動脈波の検出が不安定となったり検出精度が低下したりするという不都合が解消される。また、把持装置の接触部材の頸の表面に対する面圧分布が比較的均等となるので、生体の装着感が改善される。
【0007】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記頸動脈波センサは、前記頸動脈に押圧される圧力検出素子が設けられた押圧面と該押圧面から離れるほど相互の距離が小さくなる一対の側面とを備えて並列させられた複数個の押圧方向移動部材と、一端が開口する収容穴と、該収容穴の側壁面に形成されて内側から外側へ向かうほど相互の間隔が大きくなる相対向する一対の傾斜面とを備え、前記複数個の押圧方向移動部材のうちの両端に位置するものの側面と該一対の傾斜面とが摺接した状態でそれら複数個の押圧方向移動部材を保持するハウジングと、前記収容穴の内側に向かうほど相互の間隔が大きくなる一対の側面を備えて前記押圧方向に直交する方向の移動可能に設けられ、該一対の側面が前記押圧方向移動部材の側面に摺接した状態で該押圧方向移動部材の間に介挿された横方向移動部材とを、含んで構成される。このようにすれば、複数の押圧方向移動部材が比較的均等の押圧力で頸の表面に押圧されるので、装着感が一層改善されるとともに、圧力検出素子が頸動脈の真上の位置に容易に装着される利点がある。
【0008】
また、好適には、前記ハウジングは、前記複数個の押圧方向移動部材およびそれらの間に介挿された横方向移動部材を挟む一対の側壁と、その横方向移動部材を前記押圧方向に直交する方向に案内するためにその側壁に形成された直線状の案内穴とを備えたものであり、上記横方向移動部材は、その案内穴と係合する係合突起部を備えたものである。このようにすれば、頸動脈波検出装置が比較的小型に構成される利点がある。
【0009】
また、好適には、前記頸動脈波検出装置の接触部材は、略同様の幅寸法を有する弾性板材であって、厚みが該接触部材の先端へ向かうほど減少する形状を備え、その内周面が生体の頸に接触させられるものである。このようにすれば、接触部材の形状を略同じ幅寸法とすることができる利点がある。また、比較的型成形が容易な合成樹脂により接触部材を成形する場合には、頸動脈波検出装置を軽量とすることができる。
【0010】
また、好適には、前記頸動脈波検出装置の接触部材は、一定の厚みを有する弾性板材であって、幅寸法が該接触部材の先端へ向かうほど減少する形状を備え、その内周面が生体の頸に接触させられるものである。このようにすれば、一定の厚みの板材から接触部材を形成することができるので、頸動脈波検出装置が安価となる。
【0011】
また、好適には、前記把持装置の支持部材と接触部材とは、それらの基端部が前記一平面に直交する一軸まわりに相互に回動可能に連結され、且つその一軸まわりにその支持部材と接触部材とが相互に接近する方向へ回動するように付勢するスプリングが設けられたものである。このようにすれば、生体の頸径の変化範囲が広くても把持装置が適切に挟持できる利点がある。
【0012】
また、好適には、前記ハウジングが前記把持装置の支持部材に対して、前記一平面内において前記把持装置の内側に位置し且つその一平面に垂直な揺動中心軸まわりの揺動が可能に、それらハウジングと把持装置の一端部とを連結する揺動連結装置を、前記頸動脈波検出装置が含むものである。このようにすれば、ハウジングと把持装置の一端部とが、揺動連結装置によって揺動可能に連結されているので、頸部の表面の凹凸形状が複雑であって変化し易いものであっても、頸動脈に対する押圧方向移動部材の押圧条件が一層安定する。すなわち、頸動脈波センサの頸動脈に対する押圧方向が頸の表皮に対して略直角方向となり、その押圧姿勢が改善される。
【0013】
また、好適には、前記揺動連結装置は、前記ハウジングの側壁の外壁面にそれぞれ形成され、前記揺動中心軸を中心とする一対の部分外周面と、前記把持装置の一端部に形成された二股に分岐する分岐部と、その分岐部に形成されて前記一対の部分外周面と摺接する一対の部分内周面とを含むものである。このようにすれば、揺動連結装置が簡単に構成される利点がある。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、生体の頸動脈に押圧されてその頸動脈から脈波を検出する頸動脈波検出装置10の外観構成を説明する図である。
【0015】
図1において、頸動脈波検出装置10は、生体の首を把持するために全体として一平面内で湾曲させられるとともに弾性復帰力により縮径方向に付勢された把持装置12と、その一端部に装着された頸動脈波センサ14と、その頸動脈波センサ14が把持装置12の一端部に対して、上記一平面内において把持装置12の内側に位置し且つ上記一平面に垂直な揺動中心軸Cまわりの揺動が可能に、それら把持装置12および頸動脈波センサ14を揺動可能に相互に連結する揺動連結装置16とを備えている。
【0016】
上記把持装置12は、合成樹脂により型成形され或いは金属製の板材が曲成されることにより比較的剛性が高く湾曲した形状とされ、且つ上記頸動脈波センサ14を支持する支持部20と、この支持部20に対して比較的剛性の高い連結部材22を介して回動可能に連結された湾曲形状の弾性変形可能な板ばね部材24とから構成された接触部26とを備えている。上記支持部20の他端部すなわち基端部と上記接触部26の一端部すなわち基端部に設けられた連結部材22とは、ピン28によりそのピン28まわりの回動可能に相互に連結され、支持部20の他端部と接触部26の一端部22との間に張設されたコイルスプリング30により、上記支持部20および接触部26は相互に接近する方向、それらが閉じる方向、或いは支持部20および接触部26の相互の湾曲形状が形成する円の縮径方向に付勢されている。
【0017】
前記支持部20は、頸動脈波センサ14を支持するためのものであって、その一端部すなわち分岐部は二股状に分岐させられており、その二股状の一端部の間において前記頸動脈波センサ14が揺動可能に連結されている。支持部20の二股状の一端部には、前記揺動中心軸Cを中心とする部分内周面34がそれぞれ形成されるとともに、上記頸動脈波センサ14の表面および裏面からそれぞれ突設された凸部36の段差面には、上記部分内周面34と摺接する一対の部分外周面38がそれぞれ形成されており、上記頸動脈波センサ14は、支持部20の一端部に対して、揺動中心軸Cまわりの揺動可能に連結されている。したがって、上記部分内周面34が形成された支持部20の二股状の一端部と、上記部分外周面38が形成された凸部36が、前記揺動連結装置16を構成している。なお、上記凸部36には、部分外周面38を底面とする溝40が形成されるとともに、その溝40の内壁面には、円弧状溝42が形成されており、支持部20の一端部において部分内周面34に沿って形成された円弧状突起44がその円弧状溝42内に嵌め入れられていることにより、頸動脈波センサ14の支持部20からの脱落が防止されている。上記部分外周面38、円弧状溝42、円弧状突起44は上記部分内周面34と同様に揺動中心軸Cを中心とする円弧である。
【0018】
前記頸動脈波センサ14は、図2に詳しく示すように、断面コの字状の本体50と、前記凸部36を有して本体50の表裏に固着された一対の側壁52とから成り、内周側の一端(図2の上端)が開口する収容穴54が形成されたハウジング56を備えている。並列させられた複数個(本実施例では3個)の押圧方向移動部材58と、それら押圧方向移動部材58の間に介挿された横方向移動部材60とは、上記収容穴54に収容されることにより、ハウジング56に保持されている。前記揺動中心軸Cは、装着時において頸動脈の中心に略位置するように3個の押圧方向移動部材58のうちの中央に位置するものの中心線上であってその押圧面64の中心部近傍に略位置させられている。
【0019】
上記押圧方向移動部材58は、頸動脈に向かって押圧される圧力検出素子62が設けられた押圧面64とその押圧面64から離れるほど相互の距離が小さくなる一対の側面66とを備えており、押圧面64側の端部が露出した状態で上記収容穴54内に収容されている。上記圧力検出素子62により検出された脈波信号はリード線68を介して、図示しない測定回路へ供給される。
【0020】
前記ハウジング56の本体50には、前記並列する複数個の押圧方向移動部材58のうちの両端に位置するものの側面66に対向してそれと摺接した一対の傾斜面70が形成されている。また、複数個の押圧方向移動部材58の間に介挿された横方向移動部材60には、上記収容穴54の内側へ向かうほど相互の間隔が大きくなる一対の側面72が形成されており、それら側面72は上記押圧方向移動部材58の一対の側面66と摺接させられている。
【0021】
収容穴54内の複数個の押圧方向移動部材58およびそれらの間に介挿された横方向移動部材60を挟む一対の側壁52には、横方向移動部材60を押圧方向に直交する横方向に案内するために直線状の案内穴74が形成されている。また、その横方向移動部材60には、その案内穴74に係合してそれに案内される小径ローラ76が突設されている。これにより、横方向移動部材60は押圧方向の移動が不能かつそれに直交する横方向の移動が可能とされている。本実施例では、この小径ローラ76は係合突起部として機能している。
【0022】
ここで、前記把持装置12の接触部26は、頸の径の変化に拘わらず、その内周面のうちのかなりの部分が頸の表面に対して接触し且つその接触面の面圧が比較的均等に分布するように構成されている。すなわち、湾曲した接触部26のうちの中間部および先端部を占める板ばね部材24は、均一な厚みを有する板材から切断および曲成されることにより図1に示すように湾曲させられていると同時に、図3の展開図に示すように、その幅寸法が先端、他端、或いは自由端に向かうほど小さくされている。これにより、同じ幅寸法の板ばね部材に比較して、頸の径が変化したとき、たとえば頭の径が拡大して長手方向においてその曲率が同様の円弧とされたとき、頸の表面に対する接触面積が充分に得られるとともに、それに対する面圧が比較的均等に分布される。
【0023】
以上のように構成された頸動脈波検出装置10によれば、把持装置12の接触部26は、その先端に向かうほど断面が減少する弾性変形可能な部材により構成されていることから、頸の外径が異なる生体に対しても、その内周面のかなりの部分或いは略全域が頸の表面に接触してその接触面積が充分に得られるとともに、頸の表面に対する面圧分布が比較的均等となり易い。このため、接触部材の中間部が頸の表面に接触してそれから離隔せず、その接触部材の中間部の回動が発生しないので、頸動脈波の検出が不安定となったり検出精度が低下したりするという不都合が解消される。また、把持装置の接触部材の頸の表面に対する面圧分布が比較的均等となるので、生体の装着感が改善される。
【0024】
また、本実施例によれば、頸動脈波検出装置10の接触部材すなわち板ばね部材24は、一定の厚みを有する弾性板材であって、幅寸法が該接触部材の先端へ向かうほど減少する形状を備えたものであるので、一定の厚みの板材から接触部材を形成することができるので、頸動脈波検出装置10が安価となる。
【0025】
また、本実施例によれば、把持装置12において一平面内において湾曲する支持部20と接触部26とは、それらの基端部が、ピン28により前記一平面に直交する一軸まわりに相互に回動可能に連結され、且つその一軸まわりにその支持部20と接触部26とが相互に接近する方向へ回動するように付勢するコイルスプリング30が設けられたものであるので、生体の頸径の変化範囲が広くても把持装置12が適切に挟持できる利点がある。
【0026】
また、本実施例によれば、並列させられた複数個の押圧方向移動部材58の間に、押圧方向に直交する横方向の移動可能に設けられた横方向移動部材60が介挿され、横方向移動部材60の一対の側面72が押圧方向移動部材58の側面66に摺接させられているので、頸動脈波検出装置10が頸部に装着されて頸動脈波センサ14が頸部表面に押圧されると、複数の押圧方向移動部材58は、その押圧面64における圧力が等しくなるようにその押圧方向の移動位置が決定される。これにより、頸動脈は、それと交差する方向に配列された複数の押圧方向移動部材58の押圧面により押圧されることになるので、頸部の表面の凹凸形状が複雑であって変化し易いものであるにもかかわらず、頸動脈に対する押圧方向移動部材58の押圧条件が好適に安定する。したがって、その押圧方向移動部材58の押圧面に設けられた圧力検出素子62によって、頸動脈波を安定して検出することができる。
【0027】
また、本実施例によれば、前記ハウジング56は、複数個の押圧方向移動部材58およびそれらの間に介挿された横方向移動部材60を挟む一対の側壁52と、その横方向移動部材60を押圧方向に直交する横方向に案内するためにその側壁52に形成された直線状の案内穴74とを備えたものであり、上記の横方向移動部材60は、その案内穴74と係合する小径ローラ76を備えたものであるので、頸動脈波検出装置10が比較的小型に構成される利点がある。
【0028】
また、本実施例によれば、頸動脈波検出装置10は、生体の首を把持するために全体として一平面内で湾曲させられるとともに弾性復帰力により縮径方向に付勢され、ハウジング56がその把持装置12の一端部に対して、上記一平面内において把持装置12の内側に位置し且つその一平面に垂直な揺動中心軸Cまわりの揺動が可能に、ハウジング56と把持装置12の一端部とを連結する揺動連結装置16を備えていることから、ハウジング56と把持装置12の一端部とが、揺動連結装置16によって揺動可能に連結されているので、頸部の表面の凹凸形状が複雑であって変化し易いものであっても、頸動脈に対する押圧方向移動部材の押圧条件が一層安定する。
【0029】
また、本実施例の揺動連結装置16は、ハウジング56の側壁52の外壁面にそれぞれ形成され、前記揺動中心軸Cを中心とする一対の部分外周面38と、把持装置12の一端部に形成された二股に分岐する分岐部と、その分岐部に形成されて前記一対の部分外周面38と摺接する一対の部分内周面34とを含むものであるので、揺動連結装置16が簡単に構成される利点がある。
【0030】
次に、本発明の他の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図4は、生体の頸動脈に押圧されてその頸動脈から脈波を検出する頸動脈波検出装置80の外観構成を説明する図であり、図5は図4のA−A断面図である。尚、本実施例における頸動脈波センサ84は、ハウジング110と、このハウジング110内において各押圧力が均等となるように支持された3本の押圧方向移動部材112とを備えているが、前述の実施例の頸動脈波センサ14およびその支持構造と殆ど同じ構成を有するため詳細な説明は省略する。
【0031】
図4において、頸動脈波検出装置80は、生体の首を把持するために全体として一平面内で湾曲させられるとともに弾性復帰力により縮径方向に付勢された把持装置82と、その一端部に装着された頸動脈波センサ84と、その頸動脈波センサ84が把持装置82の一端部に対して、上記一平面内において把持装置82の内側に位置し且つ上記一平面に垂直な揺動中心軸Cまわりの揺動が可能に、それら把持装置82および頸動脈波センサ84を揺動可能に相互に連結する揺動連結装置86とを備えている。
【0032】
上記把持装置82は、合成樹脂製の比較的剛性が高く湾曲した形状を備えて頸動脈波センサ84を支持する支持部88と、この支持部88に対して一端部が回動可能に連結され、合成樹脂から湾曲して形成されることにより弾性変形可能な接触部90とを備えている。支持部88は、図5に示されるように、上記一平面に平行な面により分割された表側部材92および裏側部材94が互いに組合わせられ且つ固定されることにより構成されている。上記支持部88の他端部即ち基端部と上記接触部90の一端部すなわち基端部とは、接触部90の基端部に設けられた穴部96内に裏側部材94の他端部に設けられた円柱状突起98が嵌め入れられることにより、その円柱状突起98のまわりに回動可能に相互に連結されている。
【0033】
また、穴部96と円柱状突起98との間の空間に設けられる巻きばね100により、上記支持部88および接触部90は相互に接近する方向、それらが閉じる方向、或いは支持部88および接触部90の相互の湾曲形状が形成する円の縮径方向に付勢されている。穴部96はその外周部の円周方向の一部分が歯車状をしており、表側部材92にねじ止めされるオイルダンパー102の回転軸に噛合されている。
【0034】
図4に示されるように、支持部88の一端部すなわち先端部には、その幅方向に所定の間隔を隔て且つ円弧状の案内穴104をそれぞれ備えた一対の支持ブラケット106が内周側に突き出すように設けられており、頸動脈波センサ84のハウジングの側面にそれぞれ突設された2対の係合ローラ108が、その案内穴104内に移動自在に収容されてその内壁面に係合されるようになっているので、頸動脈波センサ84の支持部88からの脱落が防止されるようになっている。また、上記案内穴104は揺動中心軸Cを中心とする円弧に沿って形成されているので、その案内穴104によって上記係合ローラ108が案内されることにより、頸動脈波センサ84は支持部88の一端部に対して揺動中心軸Cまわりに揺動可能に連結されている。したがって、上記案内穴104が形成された支持ブラケット106および係合ローラ108が、前記揺動連結装置86を構成している。
【0035】
ここで、本実施例の接触部90は、その幅寸法は程一定であるが、径方向の厚み寸法が基端部から先端部へ向かうほど小さく形成されているので、同じ厚み寸法のものに比較して、頸の径が変化したとき、たとえばその頭の径が拡大して長手方向においてその曲率が同様の円弧とされたとき、その内周面のうちの略全域が頸の表面に接触してその接触面積が充分に得られるとともに、それに対する面圧が比較的均等に分布される。
【0036】
また、本実施例において、頸動脈波検出装置80の接触部88は、略同様の幅寸法を有する弾性板材であって、厚みがその接触部88の先端へ向かうほど減少する形状を備えたものであるので、接触部88の形状を略同じ幅寸法とすることができるとともに、比較的型成形が容易な合成樹脂により接触部88を成形する場合には、頸動脈波検出装置80を軽量とすることができる。
【0037】
また、本実施例の頸動脈波検出装置80は、生体の首を把持するために全体として一平面内で湾曲させられるとともに弾性復帰力により縮径方向に付勢され、ハウジング110がその把持装置82の一端部に対して、上記一平面内において把持装置82の内側に位置し且つその一平面に垂直な揺動中心軸Cまわりの揺動が可能に、ハウジング110と把持装置82の一端部とを連結する揺動連結装置86とを備えていることから、ハウジング110と把持装置82の一端部とが、揺動連結装置86によって揺動可能に連結されているので、頸部の表面の凹凸形状が複雑であって変化し易いものであっても、頸動脈に対する図4の押圧方向移動部材112の押圧条件が一層安定する。
【0038】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0039】
たとえば、前述の実施例において、接触部26、90は、その先端に向かうほど、幅寸法および厚み寸法が小さくなるように形成されていても差し支えない。要するに、接触部26、90は、その先端に向かうほど断面が減少する弾性変形可能な部材により構成されればよいのである。
【0040】
また、前述の実施例の揺動連結装置16は、一平面内で湾曲させられた把持装置12のその一平面内においてその把持装置12の内側に位置し且つ上記一平面に垂直な揺動中心軸Cまわりの揺動が可能に、ハウジング56と把持装置12の一端部とを連結するものであったが、揺動中心軸Cは必ずしも把持装置12の内側に位置するものでなくてもよい。
【0041】
また、前述の実施例の揺動連結装置16は、ユニバーサルジョイント形式の自由度を備えた連結装置であっても差し支えない。
【0042】
また、前述の実施例の把持装置12は、合成樹脂製或いはばね材製の湾曲形状の弾性体から一体に構成されたものであっても差し支えない。
【0043】
その他、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である頸動脈波検出装置の構成を説明する正面図である。
【図2】図1の実施例の頸動脈波センサの構成を説明する、一部を切り欠いた拡大図である。
【図3】図1の実施例の板ばね部材の展開図である。
【図4】本発明の他の実施例である頸動脈波検出装置の構成を説明する正面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【符号の説明】
10、80:頸動脈波検出装置
12、82:把持装置
14、84:頸動脈波センサ
16、86:揺動連結装置
20、88:支持部(支持部材)
26、90:接触部(接触部材)

Claims (1)

  1. 生体の頸動脈に押圧されて該頸動脈から脈波を検出する頸動脈波センサと、
    該頸動脈波センサを支持する支持部材と、該支持部材に連結されて前記生体の頸の外周面のうち該頸動脈波センサによる押圧部位と反対側の部位に接触させられる接触部材とを有し、前記生体の頸を把持するために全体として一平面内で湾曲させられるとともに、装着状態では弾性復帰力により該支持部材と該接触部材とが相互に接近する方向に付勢された把持装置と、
    を備えた頸動脈波検出装置であって、
    前記把持装置の接触部材が、その先端に向かうほど断面が減少する弾性変形可能な部材により構成されたことを特徴とする頸動脈波検出装置。
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