JP3750794B2 - Floor decorative panel - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、店舗内,オフィス内,一般住居内等に使用される床用装飾パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
床,壁,天井,間仕切り等の建築用資材として塩化ビニル樹脂パネルが使用されている。パネルの意匠性を高めるため模様を付与する場合、基材上にベース樹脂層を設けてスクリーン印刷,オフセット印刷等で印刷模様を形成し、印刷模様の上に透明樹脂の保護層を設ける方法や、模様チップで模様を形成した後、透明樹脂の保護層を設ける方法等が採用されている。ベース樹脂を設けた基材上に予め意匠模様を印刷した樹脂シートをラミネートすることによって印刷模様を付与することもある。
【0003】
たとえば、特開平10−183969号公報,特開平10−169713号公報では、スクリーン印刷又はロータリスクリーン印刷で着色インクによる柄状多色盛上げ印刷を基材に施した後、表面に透明樹脂層を積層している。特開平8−42121号公報では、印刷層及び透明樹脂層の組合せからなる模様部を基材表面に間歇的に設け、模様部よりも僅かに高い厚みで粒状体群を模様非形成部に接着することによりノンスリップ性を付与している。特開平8−109731号公報では、模様片集合体からなる模様層を基材表面に設け、透明樹脂層で模様片を固定している。特開平7−109818号公報では、カーペット模様を印刷したフィルム又はシートを合成樹脂製基材に積層し、或いは合成樹脂製基材にカーペット模様を印刷することによりカーペット調の合成樹脂製床材を製造している。
【0004】
床材は、踏圧,清掃時におけるブラシ,モップ等による摩擦に曝され、コスレが生じやすい環境で使用される。他方、床材用パネルに施される印刷インク層は、数μm程度の薄膜であり、皮膜強度も弱い。そのため、コスレによって印刷薄れが生じやすい。印刷薄れは、印刷模様を付与した後で印刷面保護用の透明樹脂層を設け、或いは印刷面を下層にして印刷フィルムを基材にラミネートすることによって防止できるが、印刷面の保護を必要とすることなく簡便な方法で装飾用床材を製造する実用的な方法はこれまでのところ提案されていない。
【0005】
保護層で印刷薄れを防止するとき、保護層とベースコート層との間に印刷層が介在することから、印刷層とベースコート層又は保護層との間の層間密着性が劣化しやすい。また、オフセット印刷又はグラビア印刷によって模様を形成した従来の装飾パネルでは、異なる模様ごとに高価な版ロールを必要とし、結果として小ロット生産では製品価格が高くなってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
昇華性染料で模様を形成した転写シートを用いて模様を付与する方法によるとき、保護層の必要なく熱転写等の簡便な意匠付与のみで装飾パネルを製造できる。たとえば、特開昭51−24313号公報では、オフセット,シルク,グラビア,転写等の印刷法で昇華性染料を塗装金属板のトップクリア層に印刷した後、加熱処理によって昇華性染料をクリア塗膜に浸透させている。特開昭54−104907号公報では、昇華性染料を用いた転写印刷によって塗装金属板上に印刷層を形成した後、表面にトップ塗膜を形成し、次いで加熱処理でトップ塗膜の内面から昇華性染料を浸透させている。特開平7−31931号公報では、金属板表面にプライマ塗膜及び有色トップ塗膜を形成したプリペイント金属板の塗膜に熱昇華性インクを浸透させている。特開平7−102733号公報では、金属板基材上に設けられている不透明樹脂層の内部に昇華型着色剤を浸透させている。
【0007】
ところが、通常のクリア塗膜は、平滑で光沢度及び鮮映度に優れているものの、床材等のように過酷な摩擦環境で使用される場合に必要な膜厚を確保することが困難である。因みに、40μm以上の厚膜でクリア塗膜を形成しようとすると、塗膜中に残留している溶剤が焼付け時に突沸し、「ワキ」と称されるピンホール状の塗膜欠陥が発生しやすくなる。しかも、通常のトップ塗膜ではF以上の鉛筆硬度のため磨耗しやすい。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、昇華性染料で染着しやすいポリ塩化ビニル樹脂や塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂を樹脂層の主成分とすることにより、光沢度や鮮映度の高い模様が再現でき、小ロット生産に適した床用装飾パネルを提供することを目的とする。
【0009】
本発明の床用装飾パネルは、ポリ塩化ビニル樹脂又は塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂製の基材と、基材表面に樹脂フィルムを熱融着することにより100μm以上の厚さで設けられた透明又は半透明樹脂層を備え、前記樹脂フィルムはポリ塩化ビニル樹脂又は塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂を主成分とし、可塑剤配合量が30質量%以下に、かつ前記ポリ塩化ビニル樹脂及び/又は塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂と前記可塑剤の合計配合量が60質量%以上に規制されており、前記透明又は半透明樹脂層の表面から転写シートの染料成分を厚み方向に浸透させてなる染着層により模様が付与されていることを特徴とする。
【0010】
透明又は半透明の樹脂層は、ポリ塩化ビニル樹脂及び/又は塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂と可塑剤とを合計配合量で60質量%以上含む樹脂組成物から作られ、トリアジン系,ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤やヒンダートアミン等の光安定剤が必要に応じて配合される。
【0011】
【作用】
本発明に従った装飾パネルは、たとえば下地基材1の表面に必要に応じてベースコート層2を設け、表層に透明又は半透明樹脂層3を形成している。透明又は半透明樹脂層3が表層にある限り、下地基材1と樹脂層3との間にベースコート層2を設けた装飾パネル(図1),透明又は半透明樹脂層3を下地基材1に直接設けた装飾パネル(図2)の何れであってもよい。ベースコート層2としては、白色に限らず、クリア樹脂を含めた他の色調が付与された樹脂層が使用される。
【0012】
昇華性染料を用いて樹脂層3を染着すると、樹脂層3の厚み方向に染着層4が形成される。染着層4は、従来の着色インクを樹脂層表面に塗布してできた模様層と異なり、樹脂層3が磨耗等によって多少減耗してもほとんど色調変化を起こさない。また、透明又は半透明樹脂層3が減耗し尽くさない限り染着層4が存在するので、鮮映度の高い模様が長期間にわたって維持される。
【0014】
【実施の形態】
下地基材1は、基材表面に形成されるベースコート層2及び樹脂層3との関連で材質が選択される。ポリ塩化ビニル樹脂や塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂をベースコート層2,樹脂層3に使用するとき、ベースコート層2,樹脂層3に対して親和性の高い同種の樹脂が使用される。
【0015】
透明又は半透明樹脂層3形成用の樹脂ベースとしては、転写シートから移行してくる昇華性染料を受容して良く染まる樹脂であるポリ塩化ビニルや塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマーが使用される。ポリ塩化ビニル樹脂や塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂は、溶融成形が可能なため厚膜フィルムの成形が容易なことも長所である。しかも、120〜160℃程度の温度で熱融着できる。熱融着による接合は、接着剤を用いた接合に比較して残留水分起因の剥離が生じる虞がなく、洗浄水と頻繁に接触する床材用途に適した接合法である。
【0016】
樹脂層3形成用の樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル樹脂及び/又は塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂のベースに可塑剤を配合することにより調製される。可塑剤は、付与した印刷模様が経時劣化して滲みを生じることを防止するために30質量%以下の配合量にしている。可塑剤配合量が30質量%を超えると、樹脂中の昇華性染料が安定的に固着されず、時間経過に伴って周辺に徐々に拡散して滲みが生じやすくなる。樹脂組成物には充填剤,安定剤,顔料等の添加剤が配合されるが、添加剤の配合量は40質量%未満にする。添加剤配合量が40質量%以上になると、樹脂の透明度が損なわれ、染着層4から発する染料の色調が添加剤で隠蔽され、彩度が高く鮮やかな色調の発現が困難になる。
【0017】
昇華性染料で予め模様を付けた転写シートを透明又は半透明樹脂層3に接触させて加熱すると、昇華した染料が樹脂層3の中に浸透して昇華性染料染着層4が形成され、表面から厚み方向に染着した模様が発現する。転写シートは、グラビア印刷,オフセット印刷,スクリーン印刷等で作製できる。小ロット印刷用には、製版工程を必要としないコンピュータグラフィックスを用いた電子写真法,静電記録法,インクジェット法,感熱転写法等も採用可能である。
【0018】
昇華性染料は、加熱された際に昇華,揮発等の現象によって樹脂層3に転移し得る染料をいう。なお、本件明細書では、液相からの揮発をも包含する意味で「昇華」を使用している。昇華性染料としては、たとえばキノフタロン誘導体,アントラキノン誘導体,アゾ系色素等の分散染料が好適に使用される。また、従来から昇華熱転写,昇華転写捺染等に使用されている昇華性染料は、特に制約なく樹脂層3の印刷に使用される。
【0019】
イエロー系染料としては、Kayaset Yellow AG, Kayaset Yellow TDN (以上、日本化薬株式会社製),RTY 52,Dianix Yellow 5R-E,Dianix Yellow F3G-E,Dianix Brilliant Yellow 5G-E(以上、三菱化学株式会社製),ブラスト Yellow 8040,DY108 (以上、有本化学株式会社製),Sumikaron Yellow EFG, Sumikaron Yellow E-4GL (以上、住友化学株式会社製),FORON Brilliant Yellow SGGLPI (Sand社製),PSイエローGG(三井東圧染料株式会社製)等がある。
【0020】
マゼンタ系の昇華性染料には、Kayaset Red 026, Kayaset Red 130, Kayaset Red B (以上、日本化薬株式会社製),Oil Red DR-99, Oil Red DK-99 (以上、有本化学株式会社製),Diacelliton Pink B (三菱化学株式会社製),Sumikaron Red E-FBL (住友化学株式会社製),Latyl Red B (Du Pont社製),Sudan Red 7B (BASF社製),Resolin Red FB, Ceres Red 7B (以上、Bayer社製)等がある。
【0021】
シアン系の昇華性染料には、Kayalon Fast Blue FG, Kayalon Blue FR, Kayaset Blue 136, Kayaset Blue 906(以上、日本化薬株式会社製),Oil Blue 63(有本化学株式会社製),HSB9, RTB31(以上、三菱化学株式会社製),Disperse Blue #1(住友化学株式会社製),MS Blue 50(三井東圧染料株式会社製),Ceres Blue GN(Bayer社製),Duranol Brilliant Blue 2G(ICI社製)等がある。
【0022】
各色用の昇華性染料は、単独でも或いは2種以上を混合しても使用される。黒色の色調は、イエロー,マゼンタ,シアン系の昇華性染料を適宜混合することにより得られる。イエロー,マゼンタ,シアン以外の色調をもつ昇華性染料としては、60℃以上の昇華温度(液相からの揮発温度も含む)を示す染料が好ましい。昇華性染料の選択に際しては、昇華温度の高い染料の方が比較的分子量が高く、優れた耐光性,耐熱性を塗膜に付与することから好ましい。
【0023】
下地基材1上の樹脂層3に接触した状態で転写シートを加熱すると、転写シートに含まれている昇華性染料が昇華し、図1,2に示すように樹脂層3を厚み方向に浸透する。そのため、厚み方向にほぼ均一に染着された昇華性染料染着層4が樹脂層3に形成され立体感のある印刷模様が得られる。得られた印刷模様は、樹脂層3の表層のみに昇華性染料が濃化したものではないため、コスレ等によって印刷薄れが生じることなく、また熱転写で意匠を付与した後の転写印刷層を透明樹脂で保護する後工程も省略される。しかも、厚み方向にほぼ均一に染着された透明又は半透明樹脂層3で印刷模様が発現されるため、深み感,立体感,光沢度及び鮮映度に優れた印刷模様となる。
【0024】
このようにして、必要な模様を必要なときに簡便に付与できるため、多様なニーズに対応して各種の模様を付けた装飾パネルの小ロット生産が容易になる。しかも、所定模様を付けた装飾パネルをストックしておく必要がないので、在庫負担が軽減される。また、透明又は半透明樹脂層3とベースコート層2又は下地基材1との間に染料層が単独で存在することがなく、従来のラミネート方式の装飾パネルにみられたような層間剥離も生じない。
【0025】
透明又は半透明の樹脂層3には、太陽光線や紫外線の透過による昇華性染料の褪色及び樹脂層3の光沢低下を防止するため、紫外線吸収剤を添加することができる。紫外線吸収剤としては、好ましくは大気雰囲気中、昇温速度5℃/分の加熱条件下において300℃で10質量%以下の重量減少となるベンゾトリアゾール系又はトリアジン系が使用される。具体的には、樹脂層3形成用の樹脂に1.5質量%以下の配合量でベンゾトリアゾール系又はトリアジン系紫外線吸収剤が配合される。また、3.0質量部以下のヒンダートアミン系光安定剤を配合すると、耐光性が一層向上する。
【0026】
ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤には、オクチル-3-[3-t-ブチル-5-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル]プロピネート(チバガイギー社製 TINUVIN 384),2-「2-ヒドロキシ-3,5-ビス(α、α'ジメチルベンジル)フェニル」-2H-ベンゾトリアゾール(チバガイギー社製 TINUVIN 900),メチル-3-[3-t-ブチル-5-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル]プロピネートとポリエチレングリコール(分子量約300)との縮合物(チバガイギー社製 TINUVIN 1130),2-[2'-ヒドロキシ-3'-(3",4",5",6"-テトラヒドロフタルイミドメチル)-5'-メチルフェニル]-ベンゾトリアゾール(共同薬品株式会社製 Viosorb 590)等が挙げられる。
【0027】
トリアジン系紫外線吸収剤には、たとえば2-[4-[(2-ヒドロキシ-3-ジデシルオキシプロピル)-オキシ]-2-ヒドロキシフェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジンと2-[4-[(2-ヒドロキシ-3-トリデシルオキシプロピル)-オキシ]-2-ヒドロキシフェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル-1,3,5-トリアジンの混合物(チバガイギー社製 TINUVIN 400)等が挙げられる。
【0028】
これらの紫外線吸収剤は、単独でも、2種以上を混合しても使用できる。紫外線吸収剤は、樹脂層3形成用樹脂組成物に0.1〜3.0質量%の割合で配合することが好ましい。耐光性の改善は0.1質量%以上の配合量で顕著になるが、3.0質量%を超える配合量では紫外線吸収剤による塗膜の着色も観察されるようになる。紫外線吸収剤による着色は、樹脂層3が厚くなるほど明確に観察される。
透明又は半透明の樹脂層3の耐光性を更に向上させるため、必要に応じてヒンダートアミン系光安定剤を塗料不揮発成分に対して3重量%以下の割合で配合させることが好ましい。ヒンダートアミン系光安定剤としては、次の物質が挙げられる。
【0029】
ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート(三共株式会社製 SANOL LS770),ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート(三共株式会社製 SANOL LS765),1-[2-[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]-4-[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(三共株式会社製 SANOL LS2626),4-ベンゾイルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(三共株式会社製 SANOL LS744),8-アセチル-3-ドデシル-7,7,9,9-テトラメチル-1,3,8-トリアザスピロ[4,5]デカン-2,4-ジオン(三共株式会社製 SANOL LS440),2-(3,5-ジ-t-ブチル-ヒドロキシベンジル-2-n-ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)(チバガイギー社製 TINUVIN 144),コハク酸ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)エステル(チバガイギー社製 TINUVIN 780FF),コハク酸ジメチルと1-(2-ヒドロキシエチル)-4-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジンの重縮合物(チバガイギー社製 TINUVIN 622LD),ポリ[[6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)アミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]](チバガイギー社製 CHIMASSORB 944LD),N,N'-ビス(3-アミノプロピル)エチレンジアミンと2,4-ビス[N-ブチル-N-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)アミノ]-6-クロロ-1,3,5-トリアジンの重縮合物(チバガイギー社製 CHIMASSORB 119FL),ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート(チバガイギー社製 TINUVIN 292),ビス(1-オクタオキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート(チバガイギー社製 TINUVIN 123),HA-70G(三共株式会社製),アデカスタブLA-52,アデカスタブLA-57,アデカスタブLA-62,アデカスタブLA-63,アデカスタブLA-67,アデカスタブLA-68,アデカスタブLA-82,アデカスタブLA-87(旭電化工業株式会社製)
【0030】
これらの光安定剤は、単独でも、或いは2種以上を混合しても使用できる。光安定剤を3.0重量%を超える多量に配合しても、樹脂層3に浸透した昇華性染料の耐光性を向上させる効果が飽和して増量に見合った改善が見られず、却って外観が劣化する傾向がみられる。光安定剤の配合量は、好ましくは0.5〜1.5重量%の範囲で調節される。
【0031】
透明又は半透明の樹脂層3は、ベースコート層2を介し(図1)、或いは下地基材1に直接(図2)形成される。何れの場合も、下地基材1やベースコート層2の色調が地模様になり、染着樹脂層4を介して観察される。そのため、下地素材の風合いを活かした独特の深み感がある装飾パネルが得られる。ベースコート層2としては、白色に限らず、任意の色調をもつ樹脂層やメタリック顔料の配向によってメタリック調を付与した樹脂層も使用できる。
【0032】
樹脂層3は、100μm以上の厚みで形成する。100μmに満たない薄膜では、土砂の持込がなく歩行量の少ない個所以外では床材としての使用に適していない。ポリ塩化ビニル樹脂又は塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂で形成された膜厚100μm以上の樹脂層3は、鉛筆硬度がHB以下と柔らかく弾力性に富むため磨耗しにくい特性も備えている。
土砂の持込がなく、台車の往来が予想される個所に適用される床材としては、200μm以上の厚膜で樹脂層3を形成することが好ましい。
【0033】
【実施例】
(下地として使用する樹脂積層材料の製造)
下地基材1に厚さ2.4mmの塩化ビニル樹脂ボードを使用し、下地基材1の上に厚さ0.45mmの白色塩化ビニルシート及び厚さ0.28〜0.50mmの透明塩化ビニルシートを重ね、圧力1.0kg/cm2を加えて140℃×24時間で熱融着することにより、ベースコート層2及び樹脂層3が設けられた樹脂積層材料を製造した。
【0034】
透明塩化ビニルシートとしては、次の透明塩化ビニルシートを使用した。
表1に示す配合割合でトリアジン系紫外線吸収剤TINUVIN 400(チバガイギー社製)とベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤TINUVIN 384(チバガイギー社製)の1:1質量混合物又はベンゾフェノン系紫外線吸収剤Viosorb 130(共同薬品株式会社製),ヒンダートアミン系光安定剤TINUVIN 123(チバガイギー社製),可塑剤(DOP)を塩化ビニル樹脂又は塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂に配合した樹脂組成物から作製したシート。
【0035】
【0036】
(昇華性染料を用いた模様の転写)
シアンの昇華性染料RTB 31 C.I. Disperse Blue 26(三菱化学株式会社製)から作製した昇華性染料インキを用い、インクジェット方式の画像プリントシステム(株式会社マーキングマジック製)でインクジェット記録紙にシアンのベタ模様を出力した。得られたインクジェット記録紙を樹脂積層材料の透明塩化ビニールシート面に重ね合わせ、温度165℃,圧力0.5kg/cm2で150秒間加熱圧着した。圧着完了後、樹脂積層材料からインクジェット記録紙を剥離した。なお、ほぼ同じ条件下で昇華するシアン,マゼンタ,イエローの昇華性染料の耐光性を比較するとシアンが最も耐光性に劣ることから、シアンの耐光性を基準にすることにより紫外線吸収剤及び光安定剤の添加効果を明確に知ることができる。
【0037】
作製された各装飾パネルについて、耐光性,反射濃度,色調変化,耐熱性,耐摩耗性及び密着性を調査した。
(耐光性試験)
試験温度63℃に設定したサンシャインカーボンアークウェザーメータ中、60分照射中に清水を12分間吹き付ける条件下で試験片を240時間放置した。240時間経過後の試験片の色調を測定し、未照射試験片との色差ΔEにより耐光性を評価した。なお、240時間後の色差ΔEが7以上では、床用パネルとして実用に供することは難しいと考えられる。
【0038】
(反射濃度)
5cm×5cmの試験片を用い、シアン転写部分の任意4箇所に測定点を設定し、各シアン転写部分の反射濃度を測定した。測定値を平均化することにより反射濃度とした。
(色調変化)
昇華性染料を用いた模様転写に先立って、紫外線吸収剤未添加試料と紫外線吸収剤添加試料の色調を測定し、両者の差Δb*を算出した。
【0039】
(耐熱性)
5cm×5cmの試験片にシアン100%で0.5ポイントの直線を出力した後、50℃に設定したギヤオーブンに500時間保持した。保持前後の表面試験片表面を比較観察することにより、滲みの程度から耐熱性を評価した。明らかな滲みが観察されたものを×,実用上問題はないが多少の滲みが観察されたものを△,滲みが観察されなかったものを○と判定した。
【0040】
(耐摩耗性)
径120mmの試験片中央に直径6mmの穴を開け、テーバー磨耗試験機に取り付けた。CS−10磨耗輪を使用して200回転させた前後の試験片の磨耗部分と非磨耗部分との色差(シアン)によって、模様の耐摩耗性を調査した。なお、200回転後の色差がΔE≧7であると、床用パネルとして実用に供することは難しいと考えられる。
(密着性)
JIS G3320に規定されている碁盤目を入れ、90度粘着テープ剥離を行い,碁盤目の脱落数から密着性を評価した。
【0041】
表2の調査結果にみられるように、何れの装飾パネルにあっても、優れた耐光性,反射濃度,色調変化,耐熱性,耐摩耗性及び密着性が示された。特に、耐光性の改善は、比較的少量の紫外線吸収剤を含む試験番号1.2との比較から明らかなように、紫外線吸収剤の増量に従って耐光性が改善される傾向が示された。しかし、3.0質量%を超える過剰量の紫外線吸収剤を添加すると、転写前のパネルの色調が大きく黄色味側に変化した(試験番号6.7)。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系(試験番号13.14)よりもトリアジン系:ベンゾトリアゾール系=1:1の質量比混合物の方が耐光性の改善に有効であった。耐熱試験による画像の耐滲み性は、試験番号8〜10,12との比較から可塑剤の配合量を少なくするほど向上するといえる。試験番号12,13との比較から、顔料及び安定剤の添加量を少なくするほど、高い反射濃度で鮮やかな色調の模様が再現されている。
【0042】
【0043】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の装飾パネルは、昇華性染料を用いた転写印刷によって染着性に優れたポリ塩化ビニル樹脂又は塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー樹脂の樹脂層に意匠模様を付与している。この意匠模様は、樹脂層の厚み方向に形成された染着層によって発現されるため、基材/樹脂層の間で層間剥離が生じることなく、深み感,立体感,光沢度及び鮮映度に優れ、識別性が極めて高い意匠を呈する。また、紫外線吸収剤や光安定剤の添加によって耐光性,耐熱性等が改善され、耐久性の良好な装飾床材として使用される。また、昇華性染料を用いた転写印刷で模様が形成されるため、必要な模様を必要なときに簡便に付与でき、多様なニーズに対応して各種の模様を付けた装飾パネルの小ロット生産が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ベースコート層2を介して下地基材1に設けた透明又は半透明樹脂層3を転写印刷した装飾パネルの断面模式図
【図2】 下地基材1に直接設けた透明又は半透明樹脂層3を転写印刷した装飾パネルの断面模式図[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a floor decorative panel used in a store, an office, a general residence, and the like.
[0002]
[Prior art]
Vinyl chloride resin panels are used as building materials such as floors, walls, ceilings, and partitions. When applying a pattern to enhance the design of the panel, a method of providing a base resin layer on the substrate, forming a printed pattern by screen printing, offset printing, etc., and providing a transparent resin protective layer on the printed pattern, A method of providing a protective layer of a transparent resin after forming a pattern with a pattern chip is employed. A printed pattern may be imparted by laminating a resin sheet on which a design pattern is printed in advance on a base material provided with a base resin.
[0003]
For example, in Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 10-183969 and 10-169713, a pattern-like multicolor raised printing with colored ink is applied to a substrate by screen printing or rotary screen printing, and then a transparent resin layer is laminated on the surface. is doing. In JP-A-8-42121, a pattern portion comprising a combination of a print layer and a transparent resin layer is intermittently provided on the surface of a substrate, and a granular material group is adhered to a non-pattern-formed portion with a thickness slightly higher than the pattern portion. By doing so, non-slip property is imparted. In JP-A-8-109731, a pattern layer comprising a pattern piece assembly is provided on the surface of a substrate, and the pattern pieces are fixed with a transparent resin layer. In JP-A-7-109818, a carpet-like synthetic resin flooring is obtained by laminating a film or sheet on which a carpet pattern is printed on a synthetic resin substrate, or printing a carpet pattern on a synthetic resin substrate. Manufacture.
[0004]
The flooring is used in an environment in which it is subject to friction caused by treading pressure, brushes, mops, etc. during cleaning and is likely to cause scouring. On the other hand, the printing ink layer applied to the panel for flooring is a thin film of about several μm and the film strength is weak. For this reason, printing fading is likely to occur due to rusting. Printing thinning can be prevented by providing a transparent resin layer for protecting the printing surface after applying the printing pattern, or by laminating the printing film on the base material with the printing surface as the lower layer, but it requires protection of the printing surface. So far, no practical method has been proposed for producing a decorative flooring by a simple method.
[0005]
When printing thinness is prevented by the protective layer, since the printing layer is interposed between the protective layer and the base coat layer, the interlayer adhesion between the print layer and the base coat layer or the protective layer is likely to deteriorate. In addition, the conventional decorative panel in which the pattern is formed by offset printing or gravure printing requires an expensive plate roll for each different pattern, and as a result, the product price becomes high in small lot production.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
When a pattern is applied using a transfer sheet formed with a sublimation dye, a decorative panel can be produced by simply applying a design such as thermal transfer without the need for a protective layer. For example, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 51-24313, after a sublimation dye is printed on a top clear layer of a coated metal plate by a printing method such as offset, silk, gravure, transfer, etc., the sublimation dye is cleared by heat treatment. To penetrate. In JP-A-54-104907, a printing layer is formed on a coated metal plate by transfer printing using a sublimation dye, and then a top coating film is formed on the surface, and then heat treatment is performed from the inner surface of the top coating film. Sublimation dye is infiltrated. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-31931, a heat sublimation ink is infiltrated into a coating film of a prepainted metal plate in which a primer coating and a colored top coating are formed on the surface of the metal plate. In JP-A-7-102733, a sublimation colorant is infiltrated into an opaque resin layer provided on a metal plate substrate.
[0007]
However, normal clear coatings are smooth and have excellent gloss and sharpness, but it is difficult to secure the necessary film thickness when used in harsh friction environments such as flooring. is there. By the way, when trying to form a clear coating film with a thickness of 40 μm or more, the solvent remaining in the coating film bumps at the time of baking, and a pinhole-shaped coating defect called “Waki” tends to occur. Become. In addition, a normal top coating tends to wear due to a pencil hardness of F or higher.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been devised to solve such problems. By using a polyvinyl chloride resin or a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin that is easily dyed with a sublimation dye as a main component of the resin layer. An object of the present invention is to provide a decorative panel for floors that can reproduce patterns with high glossiness and sharpness and is suitable for small lot production.
[0009]
The decorative panel for floor of the present invention is a transparent substrate provided with a base material made of polyvinyl chloride resin or vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin and a thickness of 100 μm or more by heat-sealing a resin film on the surface of the base material. Alternatively, a translucent resin layer is provided, and the resin film is mainly composed of a polyvinyl chloride resin or a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin, the plasticizer content is 30% by mass or less, and the polyvinyl chloride resin and / or chloride. Dyeing in which the total amount of vinyl-vinyl acetate copolymer resin and the plasticizer is regulated to 60% by mass or more, and the dye component of the transfer sheet is permeated in the thickness direction from the surface of the transparent or translucent resin layer. A pattern is given by the layer .
[0010]
The transparent or translucent resin layer is made of a resin composition containing a polyvinyl chloride resin and / or vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin and a plasticizer in a total blending amount of 60% by mass or more, and is a triazine or benzotriazole A light stabilizer such as hindered amine or the like is blended as necessary.
[0011]
[Action]
In the decorative panel according to the present invention, for example, a base coat layer 2 is provided on the surface of the
[0012]
When the
[0014]
Embodiment
The material for the
[0015]
As the resin base for forming the transparent or
[0016]
The resin composition for forming the
[0017]
When a transfer sheet preliminarily patterned with a sublimation dye is brought into contact with the transparent or
[0018]
The sublimable dye refers to a dye that can be transferred to the
[0019]
Yellow dyes include Kayaset Yellow AG, Kayaset Yellow TDN (Nippon Kayaku Co., Ltd.), RTY 52, Dianix Yellow 5R-E, Dianix Yellow F3G-E, Dianix Brilliant Yellow 5G-E (above, Mitsubishi Chemical) Blast Yellow 8040, DY108 (Arimoto Chemical Co., Ltd.), Sumikaron Yellow EFG, Sumikaron Yellow E-4GL (Sumitomo Chemical Co., Ltd.), FORON Brilliant Yellow SGGLPI (Sand Corp.), PS Yellow GG (made by Mitsui Toatsu Dye Co., Ltd.)
[0020]
For magenta-based sublimation dyes, Kayaset Red 026, Kayaset Red 130, Kayaset Red B (Nippon Kayaku Co., Ltd.), Oil Red DR-99, Oil Red DK-99 (Arimoto Chemical Co., Ltd.) ), Diacelliton Pink B (Mitsubishi Chemical Corporation), Sumikaron Red E-FBL (Sumitomo Chemical Co.), Latel Red B (Du Pont), Sudan Red 7B (BASF), Resolin Red FB, Ceres Red 7B (from Bayer).
[0021]
Cyan sublimation dyes include Kayalon Fast Blue FG, Kayalon Blue FR, Kayaset Blue 136, Kayaset Blue 906 (above, Nippon Kayaku Co., Ltd.), Oil Blue 63 (Arimoto Chemical Co., Ltd.), HSB9, RTB31 (Mitsubishi Chemical Corporation), Disperse Blue # 1 (Sumitomo Chemical Co., Ltd.), MS Blue 50 (Mitsui Toatsu Dye Co., Ltd.), Ceres Blue GN (Bayer Corporation), Duranol Brilliant Blue 2G ( ICI).
[0022]
The sublimable dye for each color is used alone or in combination of two or more. The black color tone can be obtained by appropriately mixing yellow, magenta, and cyan sublimation dyes. As the sublimation dye having a color tone other than yellow, magenta, and cyan, a dye exhibiting a sublimation temperature of 60 ° C. or higher (including a volatilization temperature from the liquid phase) is preferable. In selecting a sublimation dye, a dye having a higher sublimation temperature is preferable because it has a relatively high molecular weight and imparts excellent light resistance and heat resistance to the coating film.
[0023]
When the transfer sheet is heated in contact with the
[0024]
In this way, since a necessary pattern can be easily provided when necessary, small-lot production of decorative panels with various patterns corresponding to various needs is facilitated. In addition, since it is not necessary to stock decorative panels with a predetermined pattern, the stock burden is reduced. In addition, there is no single dye layer between the transparent or
[0025]
To the transparent or
[0026]
Benzotriazole-based UV absorbers include octyl-3- [3-t-butyl-5- (2H-benzotriazol-2-yl) -4-hydroxyphenyl] propinate (TINUVIN 384 manufactured by Ciba Geigy), 2- “2-Hydroxy-3,5-bis (α, α′dimethylbenzyl) phenyl” -2H-benzotriazole (TINUVIN 900 from Ciba Geigy), methyl-3- [3-t-butyl-5- (2H-benzo Condensation of triazol-2-yl) -4-hydroxyphenyl] propinate with polyethylene glycol (molecular weight about 300) (TINUVIN 1130, Ciba Geigy), 2- [2'-hydroxy-3 '-(3 ", 4" , 5 ", 6" -tetrahydrophthalimidomethyl) -5'-methylphenyl] -benzotriazole (Viosorb 590 manufactured by Kyodo Yakuhin Co., Ltd.) and the like.
[0027]
Examples of triazine ultraviolet absorbers include 2- [4-[(2-hydroxy-3-didecyloxypropyl) -oxy] -2-hydroxyphenyl] -4,6-bis (2,4-dimethylphenyl). -1,3,5-triazine and 2- [4-[(2-hydroxy-3-tridecyloxypropyl) -oxy] -2-hydroxyphenyl] -4,6-bis (2,4-dimethylphenyl- Examples include a mixture of 1,3,5-triazine (TINUVIN 400 manufactured by Ciba Geigy).
[0028]
These ultraviolet absorbers can be used alone or in combination of two or more. It is preferable to mix | blend a ultraviolet absorber with the ratio of 0.1-3.0 mass% in the resin composition for
In order to further improve the light resistance of the transparent or
[0029]
Bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) sebacate (SANYO LS770 manufactured by Sankyo Corporation), Bis (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) sebacate (Sankyo Corporation) SANOL LS765), 1- [2- [3- (3,5-Di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionyloxy] ethyl] -4- [3- (3,5-di-t-butyl -4-hydroxyphenyl) propionyloxy] -2,2,6,6-tetramethylpiperidine (SANOL LS2626 manufactured by Sankyo Corporation), 4-benzoyloxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine (Sankyo Corporation) SANOL LS744), 8-acetyl-3-dodecyl-7,7,9,9-tetramethyl-1,3,8-triazaspiro [4,5] decane-2,4-dione (SANOL LS440 manufactured by Sankyo Corporation) ), 2- (3,5-di-t-butyl-hydroxybenzyl-2-n-butylmalonate bis (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) (TINUVIN 144, manufactured by Ciba Geigy) Bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) succinate Tell (Ciba Geigy TINUVIN 780FF), polycondensate of dimethyl succinate and 1- (2-hydroxyethyl) -4-hydroxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine (Ciba Geigy TINUVIN 622LD), poly [[6- (1,1,3,3-tetramethylbutyl) amino-1,3,5-triazine-2,4-diyl] [(2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) Imino] hexamethylene [(2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) imino]] (CHIMASSORB 944LD manufactured by Ciba Geigy), N, N'-bis (3-aminopropyl) ethylenediamine and 2,4- Polycondensate of bis [N-butyl-N- (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) amino] -6-chloro-1,3,5-triazine (CHIMASSORB 119FL, manufactured by Ciba Geigy) , Bis (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) sebacate (TINUVIN 292 manufactured by Ciba Geigy), bis (1-octaoxy-2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) sebacate (TINUVIN 123 made by Ciba Geigy) , HA-70G (manufactured by Sankyo Corporation), ADK STAB LA-52, ADK STAB LA-57, ADK STAB LA-62, ADK STAB LA-63, ADK STAB LA-67, ADK STAB LA-68, ADK STAB LA-82, ADK STAB LA-87 (Asahi Denka Kogyo Co., Ltd.)
[0030]
These light stabilizers can be used alone or in admixture of two or more. Even if the light stabilizer is added in a large amount exceeding 3.0% by weight, the effect of improving the light resistance of the sublimation dye that has penetrated into the
[0031]
The transparent or
[0032]
The
As a flooring material applied to a place where no earth and sand are brought in and where the carriage is expected to come and going, it is preferable to form the
[0033]
【Example】
(Manufacture of resin laminate material used as a base)
A 2.4-mm-thick vinyl chloride resin board is used for the
[0034]
As the transparent vinyl chloride sheet, the following transparent vinyl chloride sheet was used.
A 1: 1 mass mixture of triazine UV absorber TINUVIN 400 (manufactured by Ciba Geigy) and benzotriazole UV absorber TINUVIN 384 (manufactured by Ciba Geigy) or benzophenone UV absorber Viosorb 130 (joint medicine) Co., Ltd.), a hindered amine light stabilizer TINUVIN 123 (manufactured by Ciba-Geigy), and a plastic composition (DOP) made from a vinyl chloride resin or a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin.
[0035]
[0036]
(Transfer of pattern using sublimation dye)
Using a sublimation dye ink made from cyan sublimation dye RTB 31 CI Disperse Blue 26 (Mitsubishi Chemical Co., Ltd.), a cyan solid pattern on inkjet recording paper with an inkjet image printing system (Marking Magic Co., Ltd.) Was output. The obtained ink jet recording paper was placed on the transparent vinyl chloride sheet surface of the resin laminate material, and thermocompression bonded at a temperature of 165 ° C. and a pressure of 0.5 kg / cm 2 for 150 seconds. After completion of the pressure bonding, the ink jet recording paper was peeled from the resin laminate material. Compared to the light resistance of cyan, magenta, and yellow sublimation dyes that sublime under almost the same conditions, cyan is the most inferior in light resistance. The effect of adding the agent can be clearly seen.
[0037]
About each produced decorative panel, light resistance, reflection density, a color tone change, heat resistance, abrasion resistance, and adhesiveness were investigated.
(Light resistance test)
In a sunshine carbon arc weather meter set at a test temperature of 63 ° C., the test piece was allowed to stand for 240 hours under conditions of spraying fresh water for 12 minutes during 60 minutes of irradiation. The color tone of the test piece after 240 hours was measured, and the light resistance was evaluated by the color difference ΔE from the unirradiated test piece. It should be noted that when the color difference ΔE after 240 hours is 7 or more, it is considered difficult to put it to practical use as a floor panel.
[0038]
(Reflection density)
Using a 5 cm × 5 cm test piece, measurement points were set at arbitrary four locations in the cyan transfer portion, and the reflection density of each cyan transfer portion was measured. The reflection density was obtained by averaging the measured values.
(Color change)
Prior to the pattern transfer using the sublimation dye, the color tone of the UV absorber-free sample and the UV absorber-added sample was measured, and the difference Δb * between them was calculated.
[0039]
(Heat-resistant)
A 0.5 point straight line was output at 100% cyan on a 5 cm × 5 cm test piece, and then held in a gear oven set at 50 ° C. for 500 hours. By comparatively observing the surface of the surface specimen before and after holding, the heat resistance was evaluated from the degree of bleeding. The case where clear bleeding was observed was evaluated as x, the case where there was no practical problem but slight bleeding was observed as Δ, and the case where bleeding was not observed was determined as ○.
[0040]
(Abrasion resistance)
A hole with a diameter of 6 mm was made in the center of a test piece with a diameter of 120 mm and attached to a Taber abrasion tester. The wear resistance of the pattern was investigated by the color difference (cyan) between the worn and non-weared portions of the test piece before and after 200 rotations using a CS-10 wear wheel. If the color difference after 200 rotations is ΔE ≧ 7, it is considered difficult to put it to practical use as a floor panel.
(Adhesion)
The grids defined in JIS G3320 were inserted, the adhesive tape was peeled 90 degrees, and the adhesion was evaluated from the number of grids dropped.
[0041]
As can be seen from the survey results in Table 2, excellent light resistance, reflection density, color tone change, heat resistance, wear resistance and adhesion were shown in any decorative panel. In particular, the improvement in the light resistance showed a tendency that the light resistance was improved as the amount of the ultraviolet absorber was increased, as is apparent from the comparison with test number 1.2 containing a relatively small amount of the ultraviolet absorber. However, when an excessive amount of ultraviolet absorber exceeding 3.0% by mass was added, the color tone of the panel before transfer was greatly changed to the yellow side (Test No. 6.7). As the ultraviolet absorber, a mass ratio mixture of triazine type: benzotriazole type = 1: 1 was more effective in improving light resistance than benzophenone type (Test No. 13.14). From the comparison with test numbers 8 to 10 and 12, it can be said that the bleeding resistance of the image by the heat test is improved as the blending amount of the plasticizer is decreased. From comparison with Test Nos. 12 and 13, a vivid color pattern with a high reflection density is reproduced as the addition amount of the pigment and the stabilizer is decreased.
[0042]
[0043]
【The invention's effect】
As described above, the decorative panel of the present invention gives a design pattern to a resin layer of a polyvinyl chloride resin or a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin excellent in dyeability by transfer printing using a sublimation dye. ing. Since this design pattern is expressed by a dyed layer formed in the thickness direction of the resin layer, there is no delamination between the base material and the resin layer, and a sense of depth, stereoscopic effect, glossiness, and sharpness It has a design that is excellent in discrimination and extremely high in distinguishability. Moreover, light resistance, heat resistance, etc. are improved by addition of an ultraviolet absorber or a light stabilizer, and it is used as a decorative flooring material with good durability. In addition, because patterns are formed by transfer printing using sublimation dyes, the necessary patterns can be easily applied when needed, and small-lot production of decorative panels with various patterns to meet various needs. Becomes easier.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a decorative panel on which a transparent or
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