JP3792614B2

JP3792614B2 - Painted metal plate for whiteboard

Info

Publication number: JP3792614B2
Application number: JP2002191853A
Authority: JP
Inventors: 正樹佐藤; 薫兒島; 謙二輿石; 元樹遠山
Original assignee: Nisshin Steel Co Ltd
Current assignee: Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority date: 2002-07-01
Filing date: 2002-07-01
Publication date: 2006-07-05
Anticipated expiration: 2022-07-01
Also published as: JP2004034387A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、罫線，記号，模様等の画像を任意に形成でき、メモ，行動予定等をスムーズに書き込め、施工性も改善したホワイトボード用塗装金属板に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ホワイトボードは、水性又は油性インキのフェルトペン等による書込みが可能で、書き込まれた文字，図形等を容易に拭取り消去できるため、従来の黒板に代えて使用されている。ホワイトボードは、合成樹脂シートを基材にした軟質ホワイトボード，鋼板等の金属板を機材にした硬質ホワイトボードに大別される。
軟質ホワイトボードは、巻取り可能で軽量な性質を活用し、たとえば電子写真複写装置と組み合わせ、記載した文字、図形等を直ちに複写する機能を備えた製品としても提供されている。適当な大きさに裁断して、任意の場所に張り付ける簡易型のホワイトボードとして使用されることもある。たとえば、軽量性を活かして壁に簡単に張って使用できるため、場所を取らずに空間を有効利用できる行事予定表，行動予定表として使用できる。
【０００３】
硬質ホワイトボードは、基材が金属板であるので軟質ホワイトボードに比較して強度が高く、形状に自己保持性があるため壁面の一部として建築物に組み込むことができ、常設型のホワイトボードに使用されている。たとえば、飲食店の内壁に組み込まれ、本日のおすすめメニューを表示する使用形態等では、強度，加工性をもつことから湾曲した面に施工する場合もある。ホワイトボードを湾曲させると、表示内容の視認可能な角度が広がる利点も生じる。
【０００４】
ホワイトボードは、基材と表面層との間に方眼や罫線等のパターンが形成される場合が多く、一般にグラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等の印刷によってパターンが形成されていた。近年では、小ロット多品種対応としてコンピューターグラフィックスを用いて製版工程を必要としない静電転写記録法，インクジェット法，感熱転写記録法等もパターン形成に採用されている。
たとえば、特開平１０−８９６号公報，特開平１０−１３８６９１号公報，特開平１０−２６８４２７号公報では、基材となる樹脂シートの上に露光・現像処理による方法，静電転写記録方法，インクジェット記録方法，感熱転写記録方法等の記録方法により画像を形成し、その上に更に表面層を形成した画像付きホワイトボードシートが紹介されている。特開昭６１−５８７９４号公報では、感光性樹脂を用いて素材の表面に所定の画像を描画し、その上にウレタン樹脂等の合成樹脂膜を被覆した画像付きホワイトボード用シートが紹介されている。しかし、透明保護樹脂膜で印刷層を保護する方法は、作業効率が大幅に低下することから小ロットで且つ短納期への対応は困難である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ホワイトボードには、油性や水性のホワイトボードマーカーでイラストや文字が描きやすく且つ消しやすいことが要求される。従来法で形成した画像の上に表面層を形成した画像付きホワイトボードでは、イラストや文字を消去する際に画像が劣化しやすい。画像層の上に表面層を形成することなく、スクリーン印刷等の方法で罫線を基材表面に直接描画することも可能である。しかし、ホワイトボード表面はマーカーインクが容易に除去可能な表面層になっているので、使用中に画像の剥離が懸念される。
【０００６】
具体的には、掲示板や予定表として使用されるホワイトボードにおいて月日等の定形の文字や罫線を表面樹脂層に後から描いたり印刷すると、マーカーインクを拭き取る際に印刷層も拭かれるので文字や罫線が徐々に薄れ耐久性が劣る。しかも、画像や印刷表面部は、ホワイトボードの表面とは異なり、ホワイトボード用インクが付着すると取れにくい個所でもある。更には、画像や印刷によってホワイトボード表面に凹凸ができ、凹凸によって書き味が損なわれる。
本発明者等は、従来法の欠点を克服する軟質ホワイトボードとして、昇華性染料の熱転写で印刷模様を付与することを特願２００１−１７５２５５号で提案した。先願では、昇華性染料染着層が厚み方向に形成された透明又は半透明の樹脂塗膜を下地樹脂層に積層したフィルムを壁面に貼り付けることによりホワイトボードを構築している。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、先願で提案した昇華性染料を熱転写した画像付きホワイトボードを更に発展させたものであり、形状の自己保持性に必要な強度をもつ金属板を基材とし、基材表面に設けた透明又は半透明樹脂層の厚み方向に昇華性染料染着層を基材・金属板の上に形成して模様を発現させることにより、パターン又はビジュアルを印刷したホワイトボードを少量多品種で容易に生産でき、表面が平滑で書きやすく、耐摩耗性，耐久性，可撓性に優れ、施工が容易なホワイトボード用塗装金属板を提供することを目的とする。
【０００８】
本発明のホワイトボード用塗装金属板は、数平均分子量が１０，０００以下のポリエステル樹脂を主成分とし、樹脂固形分１００質量部に対するメラミン系硬化剤を２０〜１５０質量部の割合で配合され、ガラス転移温度（Ｔ g ）が２０〜６０℃の範囲に調整され、透明又は半透明で染着性の良好な樹脂塗膜が設けられた金属板を基材とし、昇華性染料の転写によって昇華性染料染着層が樹脂塗膜の厚み方向に形成されていることを特徴とする。
透明又は半透明で染着性の良好な樹脂塗膜の上に、フッ素系樹脂層を積層しても良い。トリアジン系紫外線吸収剤及びベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を単独又は複合で透明又は半透明樹脂層に添加すると、昇華性染料の耐光性が向上し、長期間にわたって鮮明な画像が維持される。
【０００９】
【作用及び実施の形態】
本発明に従ったホワイトボード用塗装金属板は、鋼板，ステンレス鋼板，めっき鋼板，アルミニウム板，アルミニウム合金板，銅板等を基材・金属板１に使用し、基材・金属板１の表面に透明又は半透明の樹脂塗膜２を設けている（図１）。基材・金属板１と樹脂塗膜２との間に、白色ベースコート３（ｂ）、或いは更にプライマ層４（ｃ）を必要に応じて設けても良い。白色ベースコート３は基材・金属板１の色調を隠蔽し、プライマ層４は防錆顔料の添加等によって基材・金属板１の腐食を防止する。
【００１０】
合成樹脂シートに比較して強度が高く、形状を自己保持できる金属板を基材にしているため、ホワイトボードの設置に際しては壁面等の支持体を必要とせず、建築物の所定個所に取り付けられる。普通鋼，フェライト系ステンレス鋼，各種めっき鋼板等の磁性材料を基材・金属板１に使用すると、磁石が吸着されるホワイトボードとなる。磁石の吸着が可能なことは、先願のホワイトボード用シートでは得られない長所であり、ホワイトボードの使い勝手を向上させる。
塑性変形，弾性変形等で必要形状に変形できることも、基材・金属板１の使用に由来する利点である。すなわち、設置個所への適合性を高めるため施工時にホワイトボードを変形させる必要が生じることもあるが、金属板を基材にしていることから目標形状に容易に変形でき、支持体の必要なく変形後の形状も保持される。設置個所や嗜好に応じて曲面状にホワイトボードを設置する場合にも、ホワイトボードを容易に曲げ加工できる。曲面状のホワイトボードは、熱転写で付与された印刷模様と相俟って建築物自体の意匠性を向上させる。
【００１１】
樹脂塗膜２は、昇華性染料の熱転写によって昇華性染料染着層５が形成される層であり、昇華性染料の熱転写後に必要に応じてフッ素樹脂等の保護皮膜６が積層される。樹脂塗膜２は、昇華性染料染着層５で発現する印刷模様の反射濃度を十分に確保するため５μｍ以上の膜厚で形成することが好ましい。白色ベースコート３に代え、クリア樹脂を含めた他の色調を呈する樹脂層を形成することもでき、単層又は複層構成の何れであってもよい。保護皮膜６は、省略することも可能である。
【００１２】
透明又は半透明の樹脂塗膜２に付与される罫線等の画像は、昇華性染料を所定パターンで塗布した転写シートを樹脂塗膜２に重ね合わせて加熱・加圧し、樹脂塗膜２の厚み方向に昇華性染料が浸透した昇華性染料染着層５を形成することによって付与される。
昇華性染料が樹脂塗膜２の厚み方向に染着しているため、摩耗によって樹脂塗膜２が多少減耗しても画像の色調がほとんど変化せず、樹脂塗膜２が完全に減耗しない限り模様が完全になくなることもない。また、昇華性染料染着層５が形成された後でも凹凸のない平滑表面であるため、印刷部分も、印刷されていない部分と同様の書き味を呈し、イレイザーによる消去性も、スクリーン印刷等で罫線等を表面に直接描画した従来のホワイトボード用シートと比較して格段に優れている。
【００１３】
透明又は半透明の樹脂塗膜２を形成する樹脂としては、転写シートから移行してくる昇華性染料を受容して良く染まる樹脂であることが要求される。ホワイトボード用シートとしての用途を考慮し、数平均分子量が１０，０００以下のポリエステル樹脂を主成分とし、樹脂固形分１００質量部に対するメラミン系硬化剤を２０〜１５０質量部の割合で配合され、ガラス転移温度（Ｔg）が２０〜６０℃の範囲にある熱硬化性樹脂塗料を用いる。
【００１４】
透明又は半透明の樹脂塗膜２の上に設けられる保護皮膜６は、ポリエチレン，ポリプロピレンと同様に昇華性染料に染着されることなく昇華性染料を透過させる特性をもっている。そのため、保護皮膜６を透過した昇華性染料で樹脂塗膜２が染着され、鮮明な転写模様が発現される。しかし、フッ素樹脂は、アクリル樹脂と比較して透明性が劣り、外部との相互作用が極めて小さく非粘着性を示すため十分な層間密着性を得ることが困難である。フッ素系樹脂の非粘着性と層間密着性をバランスさせるためには、フルオロオレフィンとフルオロオレフィン以外の単量体とを共重合させ、或いはフッ素樹脂にアクリル樹脂を添加することが好ましい。
【００１５】
ホワイトボード用塗装金属板の表面材は、マーカーによる筆記性及び消去性が良好であることが要求される。「筆記性」は、ホワイトボード用マーカーのインクが塗装金属板表面に濡れやすい程度をいう。筆記性が良好であると筆記した文字がにじんだり、崩れたりしない。「消去性」は、逆にホワイトボードマーカーのインキ液が塗装金属板表面に濡れにくい程度をいう。消去性が良好であると筆記した文字等をイレイザーで塗装金属板表面から簡単に除去することができる。したがって、ホワイトボード用塗装金属板として適した表面材としては、相反する「筆記性」と「消去性」をうまくバランスさせた材料が好ましい。フッ素系樹脂は本来、インキ液を弾く性質を有しているのでフッ素樹脂にアクリル樹脂や架橋剤を添加することにより「筆記性」と「消去性」をうまくバランスさせることが必要である。このように調整したフッ素系樹脂は、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂にシリコン系界面活性剤又はフッ素系界面活性剤を添加した樹脂とは異なり、多少樹脂の表層が摩耗しても、「筆記性」と「消去性」のバランスは変化しない。保護皮膜６を省略する場合には、樹脂種の選択・組合せにより「筆記性」と「消去性」をバランスさせた特性を樹脂塗膜２に付与する。
【００１６】
保護皮膜６を形成するフッ素系樹脂としては、フルオロオレフィン類の共重合体或いはフルオロオレフィン類とフルオロオレフィン以外の単量体との共重合体が好ましい。このようなフルオロオレフィン系共重合体の調整に使用されるフルオロオレフィンの具体的なものとしては、フッ化ビニル，フッ化ビニリデン，トリフルオロエチレン，テトラフルオロエチレン，クロロトリフルオロエチレン，ヘキサフルオロプロピレン，炭素数１〜１８のパーフルオロアルキルトリフルオロビニルエーテル等が挙げられる。
【００１７】
２種以上のフルオロオレフィンを共重合することにより、フルオロオレフィン類のみを単量体成分とする共重合体が得られる。また、フルオロオレフィン類とこれらと共重合可能な単量体類との共重合により溶剤に可溶なフルオロオレフィン系共重合体を調整できる。フルオロオレフィン類と共重合可能なビニル系単量体としては、メチルビニルエーテル，n-ブチルビニルエーテル，シクロヘキシルビニルエーテル，シクロペンチルビニルエーテル等のアクリル又はシクロアルキルビニルエーテル類、酢酸ビニル，プロピオン酸ビニル，酪酸ビニル，ピバリン酸ビニル，バーサイフク酸ビニル，安息香酸ビニル，p-t-ブチル安息香酸ビニル，シクロヘキサンカルボン酸ビニル，酢酸イソプロペニル等のカルボン酸ビニルエステル類、2-ヒドロキシエチルビニルエーテル，3-ヒドロキシプロピルビニルエーテル，4-ヒドロキシブチルビニルエーテル，2-ヒドロキシエチルアリルエーテル，2-ヒドロキシエチル（メタ）アクリレート等の水酸基を有する単量体類、アクリル酸，メタアクリル酸等のカルボキシル基を含有する単量体類、N,N-ジメチルアミノエチル（メタ）アクリレート，N,N-ジメチルアミノエチルビニルエーテル等のアミノ基を有する単量体類、グリシジルビニルエーテル、グリシジル（メタ）アクリレート等のエポキシ基を有する単量体類、トリメトキシビニルシラン，トリエトキシビニルシラン，2-トリメトキシエチルビニルエーテル，γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の加水分解性シリル基を有する単量体類、2-トリメチルシリルオキシエチルビニルエーテル、4-トリメチルシリルオキシブチルビニルエーテル等のシリルオキシ基を有するビニル系単量体類、トリメチルシリル（メタ）アクリレート，ビニル-5-トリメチルシリルオキシカルボニルペンタノエート等のシリルオキシカルボニル基を有する単量体類、エチレン，プロピレン，塩化ビニル，各種アルキル（メタ）アクリレート等が挙げられる。
【００１８】
フッ素系樹脂に添加するアクリル系樹脂としては、アクリル酸エステル又はメタアクリル酸エステルを含む単独重合体又は共重合体であり、反応性官能基を有するもの及び有しないものの何れも使用可能である。
昇華性染料で予め模様を付けた転写シートを透明又は半透明の樹脂塗膜２又は保護皮膜６に接触させて加熱・加圧すると、昇華した染料が樹脂塗膜２に浸透し、昇華性染料染着層５によって厚み方向に染着した模様が形成される。転写シートとしては、グラビア印刷，オフセット印刷，スクリーン印刷等で作製できる。小ロット印刷用としては、コンピューターグラフィックスを用いることにより製版工程が不要な電子写真法，静電記録法，インクジェット法，感熱転写法等によっても作製できる。
【００１９】
昇華性染料は、加熱された際に昇華、揮発等の現象により転移しうる染料をいい、たとえばキノフタロン誘導体，アントラキノン誘導体，アゾ系色素等の分散染料が好適に用いられる。従来から昇華熱転写、昇華転写捺染等で使用されている昇華性染料が特に制限なく使用でき、以下の染料が例示される。
イエロー系昇華性染料：
Kayacet Yellow AG，Kayaset Yellow TDN（以上、日本化薬製），RTY 52，Dianix Yellow 5R-E，Dianix Yellow F3G-E，Dianix Brillant Yellow 5G-E（以上、三菱化学製）、ブラスト Yellow 8040，DY108（以上、有本化学製），Sumikaron Yellow EFG，Sumikaron Yellow E-4GL（以上、住友化学製），FORON Brilliant Yellow SGGLPI（Sand社製），PS イエローGG（以上、三井東圧染料製）
【００２０】
マゼンタ系昇華性染料：
Kayaset Red 026，Kayaset Red 130，Kayaset Red B（以上、日本化薬製），Oil Red DR-99，Oil Red DK-99（以上、有本化学製），Diacelliton Pink B（以上、三菱化学製），Sumikaron Red E-FBL（以上、住友化学製），Latyl Red B（以上，DuPont社製），Sudan Red 7B（以上、BASF社製），Resolin Red FB，Ceres Red 7B（以上，Bayer社製）
シアン系昇華性染料：
Kayalon Fast Blue FG，Kayalon Blue FR，Kayacet Blue 136，Kayacet Blue 906（以上、日本化薬製），Oil Blue 63（以上、有本化学製），HSB9，RTB 31（以上、三菱化学製），Disperse Blue ＃1（以上、住友化学製）、MS Blue 50（以上、三井東圧染料製）、Ceres Blue GN（以上、Bayer社製），Duranol Brilliant Blue 2G（以上、ICI社製）
【００２１】
各色用の昇華性染料は単独で用いてもよく、２種以上を併用してもよい。黒色はイエロー、マゼンタ、シアン色用の昇華性染料を適宜混合することにより得られる。イエロー，マゼンタ，シアン以外の色の昇華性染料としては、昇華温度（液状物からの揮発温度を含む）が６０℃以上のものが適当である。昇華性染料を選択する際には昇華温度の高い染料の方が比較的分子量が高く、耐光性，耐熱性に優れる性質をもっているのでより好ましい。
【００２２】
透明又は半透明の樹脂塗膜２又は保護皮膜６と接触した状態で転写シートが加熱・加圧されると、転写シートに含まれている昇華性染料は、昇華して樹脂塗膜２を厚み方向に浸透する。そのため、厚み方向にほぼ均一に染着された透明又は半透明樹脂層で立体的な印刷模様が発現される。得られた印刷模様は、樹脂塗膜２の表面や保護皮膜６に昇華性染料が濃化したものではないため、「こすれ」により印刷薄れが生じることなく、また熱転写で意匠を付与した後に転写印刷層を透明樹脂によって保護する後工程も省略される。しかも、樹脂塗膜２の厚み方向に成長した昇華性染料染着層５で印刷模様が発現し、深み感，立体感，光沢度及び鮮映度に優れた印刷模様が得られる。このようにして、必要な模様を必要な時に簡便に付与することが可能になり、各種模様付けが要求されるホワイトボード用塗装金属板の小ロット生産が容易になる。しかも、所定の模様を付けたホワイトボード用塗装金属板としての在庫を必要とせず、ニーズに応じた模様付けが可能になる。また、透明又は半透明の樹脂塗膜２と白色ベースコート３との間に染料層が単独で存在せず、従来のラミネート方式又は塗装方式のホワイトボード用塗装金属板にみられた層間剥離も解消される。
【００２３】
透明又は半透明の樹脂塗膜２や保護皮膜６には、太陽光線や紫外線の透過による昇華性染料の褪色防止や樹脂塗膜２，保護皮膜６の光沢低下を防止するため、ベンゾトリアゾール系又はトリアジン系紫外線吸収剤を単独で又は複合して０.１〜１５.０質量％添加すると共に、ヒンダートアミン系光安定剤を０〜３.０質量％添加することが好ましい。
【００２４】
紫外線吸収剤としては、公知のベンゾトリアゾール系又はトリアジン系紫外線吸収剤が使用できる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、オクチル-3-[-t-ブチル-5-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)]-4-ヒドロキシフェニル]プロピネート（チバガイギー製：TINUVIN384），2-]2-ヒドロキシ-3,5-ビス(α，α'-ジメチルベンジル)フェニル]2H-ベンゾトリアゾール（チバガイギー製：TINUVIN900），メチル-3-[3-tブチル-5-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)]-4-ヒドロキシフェニル]プロピネートとポリエチレングリコール（分子量約300）の縮合物（チバガイギー製：TINUVIN1130），2-[2'-ヒドロキシ-3'-(3",4",5",6"-テトラヒドロフタルイミドメチル)5'-メチルフェニル]-ベンゾトリアゾール（共同薬品製
Viosorb 590）等が挙げられる。
【００２５】
トリアジン系紫外線吸収剤には、2-[4-[(2-ヒドロキシ-3-ジデシルオキジプロピル)-オキシ]-2-ヒドロキジフェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)1,3,5-トリアジンと2-[4-[(2-ヒドロキシ-3-トリデシルオキジプロピル)-オキシ]-2-ヒドロキシフェニル]-4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジンの混合物（チバガイギー製：TINUVIN400）が挙げられる。
これらの紫外線吸収剤は、単独でも、２種以上を混合しても使用することができる。使用量は０.１〜１５.０質量％含有させるのが良い。０.１質量％より使用量が少ないと透明又は半透明の樹脂塗膜２中に浸透した昇華性染料の耐光性が不十分であり、逆に１５.０質量％より多すぎると紫外線吸収剤による着色が観察される。着色は樹脂層が厚くなるほど顕著になる。
【００２６】
透明又は半透明の樹脂塗膜２や保護皮膜６の耐光性を更に向上させるため、好ましくはヒンダートアミン系光安定剤を０〜３.０質量％配合する。ヒンダートアミン系光安定剤には、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート（三共製：SANOL LS770），ビス(1,2,2,6,6-ペンダメチル-4-ピペリジル)セバケート（三共製：SANOL LS765），1-[2-[3-(3、5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]-4-[3-(3.5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]-4-[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン（三共製：SANOL LS2626），4-ベンゾイルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン（三共製：SANOL LS744），8-アセチル-3-ドデシル-7,7,9,9-テトラメチル-1,3,8-トリアザスピロ[4、5]デカン-2,4-ジオン（三共製：SANOL LS440），2-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2-n-ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)（チバガイギー製：TINUVIN 144），コハク酸ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)エステル（チバガイギー製：TINUVIN 780FF）、コハク酸ジメチルと1-(2-ヒドロキシエチル)-4-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジンの重縮合物（チバガイギー製：TINUVIN 622LD），ポリ[[6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)アミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]]（チバガイギー製：CHIMASSORB 944LD），N,N'-ビス(3-アミノプロピル)エチレンジアミンと2,4-ビス[N-ブチル-N-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)アミノ]-6-クロロ-1,3,5-トリアジンの重縮合物（チバガイギー製：CHIMASSORB 119FL），ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート（チバガイギー製：TINUVIN 292）、ビス(1-オクタオキシ-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート（チバガイギー製：TINUVIN 123），HA-70G（三共製），アデカスタブ LA-52，アデカスタブ LA-57，アデカスタブ LA-62，アデカスタブ LA-67，アデカスタブ LA-63，アデカスタブ LA-68，アデカスタブ LA-82，アデカスタブ LA-87（以上、旭電化工業製）等が挙げられる。
【００２７】
各種光安定剤は、単独でも、２種以上を混合しても使用できる。光安定剤の添加量を３.０質量％より多くしても樹脂中に浸透した昇華性染料の耐光性の向上は得られず、却って外観が低下する傾向がみられる。特に好ましくは０.１〜１.５質量％の範囲で光安定剤を添加する。
【００２８】
【実施例】
塗装金属板Ａの作製：
ポリカーボネート系無黄変型ウレタン樹脂 NY-331（大日本インキ化学工業製）にTINUVIN 384（紫外線吸収剤：チバガイギー製）を８質量部，TINUVIN 123（ヒンダートアミン系光安定剤：チバガイギー株式会社製）を１.５質量部配合し、透明樹脂塗膜２形成用の塗料を調製した。
塗装前処理したSUS340ステンレス鋼板に白色ポリエステル樹脂 FLC600（日本ペイント製）を塗布し、約１４０℃×１０分の加熱乾燥により乾燥膜厚２０μｍの白色ベースコート３を形成した。次いで、白色ベースコート３上に透明樹脂塗膜２形成用の塗料を塗布し、１４０℃×１０分の加熱乾燥により乾燥膜厚２０μｍの透明樹脂塗膜２を形成した。
【００２９】
塗装金属板Ｂの作製：
フルオネートK−703（大日本インキ化学工業製）にアミノ樹脂スーパーベッカミンJ−820−60（硬化剤：大日本インキ化学工業製），ネイキュアー3525（硬化触媒：楠本化成製），TINUVIN 384（紫外線吸収剤：チバガイギー製），TINUVIN 123（ヒンダートアミン系光安定剤：チバガイギー株式会社製）を配合し、保護皮膜６形成用の塗料を調製した。
塗装金属板Ａと同じ白色ベースコート３，樹脂塗膜２を設けたSUS430ステンレス鋼板に保護皮膜６形成用の塗料を塗布し、１４０℃×１０分の加熱乾燥により乾燥膜厚２０μｍの保護皮膜６を形成した。
【００３０】
塗装金属板Ｃの作製：
板厚０.５ｍｍの亜鉛めっき鋼板を脱脂，表面調整して塗布型クロメート処理を施した後、白色ポリエステル系樹脂塗料を塗布し、最高到達板温２２０℃で１分焼き付けることにより乾燥膜厚１５μｍの白色ベースコート３を形成した。次いで、白色ベースコート３にクリア樹脂塗料を塗布し、２３０℃で１分焼き付けることによりガラス転移温度（Ｔg）２０℃のクリア上塗り塗膜（樹脂塗膜２）を形成した。
【００３１】
クリア樹脂塗料としては、数平均分子量６，０００のポリエステル樹脂を主成分とし、樹脂固形分１００質量部に対する４０質量部のメラミンを配合し、更に塗料不揮発成分基準でTiNUVIN 400（トリアジン系紫外線吸収剤：チバガイギー株式会社製）及びTINUVIN 384（ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤：チバガイギー株式会社製）の１；１混合物を８質量部，TINUVIN 123（ヒンダートアミン系光安定剤：チバガイギー株式会社製）を１.５質量部添加したポリエステル系樹脂塗料を使用した。
【００３２】
塗装金属板Ｄの作製：
数平均分子量３，０００のポリエステル樹脂を主成分とし、樹脂固形分１００質量部に対して６０質量部のメラミンを配合したポリエステル系樹脂塗料をクリア樹脂塗料に使用する以外は、塗装金属板Ｃと同じ条件下で白色ベースコート３，樹脂塗膜２を形成した。この場合、樹脂塗膜２のガラス転移温度（Ｔg）は３５℃であった。
【００３３】
塗装金属板Ｅの作製：
数平均分子量２，０００のポリエステル樹脂を主成分とし、樹脂固形分１００質量部に対して８０質量部のメラミンを配合したポリエステル系樹脂塗料をクリア樹脂塗料に使用する以外は、塗装金属板Ｃと同じ条件下で白色ベースコート３，樹脂塗膜２を形成した。この場合、樹脂塗膜２のガラス転移温度（Ｔg）は５０℃であった。
【００３４】
昇華性染料を使用した模様の転写
シアンの昇華性染料 RTB 31 C.I.Disperse Blue 26（三菱化学製）から作製した昇華性染料インクを用い、インクジェット方式の画像プリントシステム（gradess：マーキングマジック製）でインクジェット記録紙にシアンのベタ模様を１０ｃｍ間隔で出力した。
得られたインクジェット記録紙を塗装金属板Ａ〜Ｅの塗膜面に重ね合わせ、温度１６５℃，圧力０.５ｋｇ／ｃｍ²で１５０秒間加熱圧着した。圧着完了後、塗装金属板Ａ〜Ｅからインクジェット記録紙を剥離した。
【００３５】
画像が転写印刷された塗装金属板Ａ〜Ｅの印刷部分と未印刷部分について、ホワイトボード用マーカー（コクヨ，サクラクレパス，パイロット製の青，赤，黒の３色）を用いて筆記試験した結果を表１に示す。比較のため、ホーロー引き製品（日学製）の表面にスクリーン印刷で線を直接描画したホワイトボードを使用した。
表１の調査結果にみられるように、塗装金属板Ａ〜Ｅからなるホワイトボードは、印刷部及び未印刷部共に筆記性，消去性に優れ、印刷部及び未印刷部によって違和感をおぼえることなく書込み及び消去が可能であった。これら特性は、市販のホワイトボートと比較したとき未印刷部については市販品と同等であったが、印刷部については本発明例のホワイトボードが格段に優れていた。
【００３６】

【００３７】
更に、塗装金属板Ａ〜Ｅから作製した画像入りホワイトボードの印刷部分と未印刷部分について、耐薬品性及び耐汚染性を調べた結果を表２に示す。耐薬品性は、試験片に各種試薬を０.２ｍｌ滴下し、時計皿で覆って室温（２０±２℃）で２４時間放置した後、水洗して塗装金属板表面の外観を調べた。耐汚染性は、汚染物質を付着させた試験片を同様な条件下で放置した後、家庭用中性洗剤を用いて洗浄することにより塗装金属板表面の外観を調べた。調査結果は次の４段階で評価した。
【００３８】

表２，３の調査結果から、本発明例では、印刷部，未印刷部共に耐薬品性，耐汚染性に優れており、印刷部と未印刷部との間に特性の実質的な差がなかった。
【００３９】

【００４０】

【００４１】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のホワイトボード用塗装金属板は、強度のある金属板を基材とし、基材表面に設けた透明又は半透明樹脂層の厚み方向に昇華性染料を浸透させることによって形成した昇華性染料染着層で罫線，記号，模様等の画像を発現させている。基材が金属板であるため支持体を別途必要とすることなくニーズに応じた形状で設置でき、磁性金属板を基材に使用する場合には磁石の吸着が可能なホワイトボードとなる。模様付与後においても塗装金属板表面の平滑性が維持され、模様印刷部と未印刷部との段差等に起因した違和感をおぼえることなく、良好な書き味で必要情報を書込みでき且つ消去できるホワイトボードとして使用される。更に、表層部が磨耗しても画像の鮮明度が損なわれないため、長期にわたって優れた意匠性が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に従ったホワイトボード用塗装金属板の断面構造を示す図[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a painted metal plate for whiteboard which can arbitrarily form images such as ruled lines, symbols, patterns, etc., can smoothly write notes, action schedules, etc., and has improved workability.
[0002]
[Prior art]
Whiteboards are used in place of conventional blackboards because they can be written with felt pens of water-based or oil-based inks, and written characters and figures can be easily wiped off. Whiteboards are roughly classified into soft whiteboards based on synthetic resin sheets and hard whiteboards based on metal plates such as steel plates.
Soft whiteboards are also available as products that utilize the light-weight nature that can be rolled up, and have the function of immediately copying written characters, figures, etc. in combination with an electrophotographic copying machine, for example. It may be used as a simple whiteboard that is cut into an appropriate size and pasted at an arbitrary place. For example, since it can be used by being easily put on a wall by utilizing its light weight, it can be used as an event schedule and an action schedule that can effectively use the space without taking up space.
[0003]
A hard whiteboard is made of a metal plate and has higher strength than a soft whiteboard. Its shape is self-holding, so it can be built into a building as part of a wall. Is used. For example, in a usage pattern that is built into the inner wall of a restaurant and displays today's recommended menu, it may be constructed on a curved surface because it has strength and workability. When the whiteboard is curved, there is an advantage that the visible angle of the display content is widened.
[0004]
In whiteboards, patterns such as grids and ruled lines are often formed between the base material and the surface layer, and the patterns are generally formed by printing such as gravure printing, offset printing, and screen printing. In recent years, an electrostatic transfer recording method, an ink jet method, a thermal transfer recording method, etc. that do not require a plate making process using computer graphics have been adopted for pattern formation in response to a variety of small lots.
For example, in JP-A-10-896, JP-A-10-138691, and JP-A-10-268427, a method using an exposure / development process, an electrostatic transfer recording method, and an ink jet on a resin sheet as a substrate. A whiteboard sheet with an image in which an image is formed by a recording method such as a recording method or a thermal transfer recording method and a surface layer is further formed thereon is introduced. Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-58794 introduces a whiteboard sheet with an image in which a predetermined image is drawn on the surface of a material using a photosensitive resin and a synthetic resin film such as urethane resin is coated thereon. Yes. However, the method of protecting the print layer with the transparent protective resin film is difficult to cope with a small lot and a short delivery time because the working efficiency is greatly reduced.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Whiteboards are required to be easy to draw and erase illustrations and characters with oily or water-based whiteboard markers. In a whiteboard with an image in which a surface layer is formed on an image formed by a conventional method, the image is likely to deteriorate when an illustration or a character is deleted. It is also possible to draw ruled lines directly on the substrate surface by a method such as screen printing without forming a surface layer on the image layer. However, since the surface of the whiteboard is a surface layer from which the marker ink can be easily removed, there is a concern about peeling of the image during use.
[0006]
Specifically, on whiteboards used as bulletin boards and schedules, if characters or ruled lines such as dates are drawn or printed on the surface resin layer later, the printed layer will be wiped off when the marker ink is wiped off. And the ruled line gradually fades and the durability is poor. Moreover, unlike the surface of the whiteboard, the image and the printed surface are also difficult to remove when the whiteboard ink adheres. Further, the surface of the whiteboard is made uneven by images and printing, and the writing quality is impaired by the unevenness.
The present inventors have proposed in Japanese Patent Application No. 2001-175255 that a printed pattern is imparted by thermal transfer of a sublimation dye as a soft whiteboard that overcomes the disadvantages of the conventional methods. In the prior application, a white board is constructed by attaching a film in which a transparent or translucent resin coating layer having a sublimable dye dye layer formed in the thickness direction is laminated on a base resin layer to a wall surface.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a further development of a whiteboard with an image obtained by thermal transfer of a sublimation dye proposed in a previous application. A metal plate having a strength necessary for self-holding of a shape is used as a base material, By forming a sublimation dye dyed layer on the substrate / metal plate in the thickness direction of the transparent or translucent resin layer provided, and expressing the pattern, a small number of whiteboards with printed patterns or visuals are available It is an object to provide a painted metal plate for whiteboard that can be easily produced, has a smooth surface, is easy to write, has excellent wear resistance, durability and flexibility, and is easy to construct.
[0008]
  The painted metal plate for whiteboard of the present invention,A polyester resin having a number average molecular weight of 10,000 or less is a main component, and a melamine-based curing agent is blended at a ratio of 20 to 150 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the resin solid content, and a glass transition temperature (T g ) Is adjusted in the range of 20-60 ° C, transparent or translucentA metal plate provided with a resin coating film having good dyeing property is used as a base material, and a sublimation dye dyeing layer is formed in the thickness direction of the resin coating film by transfer of the sublimation dye.
  Transparent or translucentWith good dyeing propertiesA fluorine-based resin layer may be laminated on the resin coating film. When the triazine-based UV absorber and the benzotriazole-based UV absorber are added singly or in combination to the transparent or translucent resin layer, the light resistance of the sublimation dye is improved, and a clear image is maintained over a long period of time.
[0009]
[Operation and embodiment]
The coated metal plate for whiteboard according to the present invention uses a steel plate, a stainless steel plate, a plated steel plate, an aluminum plate, an aluminum alloy plate, a copper plate, or the like as the base material / metal plate 1. A transparent or translucent resin coating 2 is provided (FIG. 1). A white base coat 3 (b) or a primer layer 4 (c) may be provided between the base material / metal plate 1 and the resin coating film 2 as necessary. The white base coat 3 conceals the color tone of the base material / metal plate 1, and the primer layer 4 prevents corrosion of the base material / metal plate 1 by adding a rust preventive pigment or the like.
[0010]
Because the base plate is a metal plate that has higher strength than a synthetic resin sheet and can hold its shape, it does not require a support such as a wall when installing a whiteboard, and can be attached to a specific location in a building. . When a magnetic material such as ordinary steel, ferritic stainless steel, and various plated steel plates is used for the base material / metal plate 1, a white board on which a magnet is adsorbed is obtained. The ability to attract the magnet is an advantage that cannot be obtained with the whiteboard sheet of the prior application, and improves the usability of the whiteboard.
It is an advantage derived from the use of the base material / metal plate 1 that it can be deformed into a required shape by plastic deformation, elastic deformation or the like. In other words, it may be necessary to deform the whiteboard during construction in order to improve the adaptability to the installation location, but since it is based on a metal plate, it can be easily transformed into the target shape and transformed without the need for a support The later shape is also retained. Even when a whiteboard is installed in a curved shape according to the installation location and preference, the whiteboard can be easily bent. The curved whiteboard improves the design of the building itself in combination with the printed pattern imparted by thermal transfer.
[0011]
The resin coating 2 is a layer on which a sublimation dye dyed layer 5 is formed by thermal transfer of a sublimation dye, and a protective coating 6 such as a fluororesin is laminated as necessary after thermal transfer of the sublimation dye. The resin coating 2 is preferably formed with a film thickness of 5 μm or more in order to sufficiently secure the reflection density of the printed pattern developed in the sublimable dye dyeing layer 5. Instead of the white base coat 3, a resin layer exhibiting another color tone including a clear resin can be formed, and either a single layer or a multilayer structure may be used. The protective film 6 can be omitted.
[0012]
An image such as a ruled line applied to the transparent or translucent resin coating film 2 is obtained by superposing a transfer sheet coated with a sublimation dye in a predetermined pattern on the resin coating film 2 and heating and pressurizing it. It is given by forming a sublimation dye dyeing layer 5 in which a sublimation dye penetrates in the direction.
Since the sublimation dye is dyed in the thickness direction of the resin coating film 2, the color tone of the image hardly changes even if the resin coating film 2 is slightly worn away by abrasion, and unless the resin coating film 2 is completely worn out. The pattern never disappears. Moreover, since the sublimation dye-dyed layer 5 is a smooth surface with no irregularities even after the sublimation dye dyeing layer 5 is formed, the printed portion exhibits the same writing feeling as the non-printed portion, and the erasability by the eraser is also screen printing, etc. Compared with a conventional whiteboard sheet in which ruled lines and the like are directly drawn on the surface.
[0013]
  The resin that forms the transparent or translucent resin coating 2 is a resin that accepts the sublimation dye transferred from the transfer sheet and dyes well.Is required. Considering its use as a whiteboard sheet,A polyester resin having a number average molecular weight of 10,000 or less is a main component, a melamine curing agent is blended at a ratio of 20 to 150 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the resin solid content, and a glass transition temperature (Tg) is 20 to 60 ° C. Is in the rangeA thermosetting resin paint is used.
[0014]
The protective film 6 provided on the transparent or translucent resin coating 2 has a property of allowing the sublimation dye to pass through without being dyed to the sublimation dye, like polyethylene and polypropylene. Therefore, the resin coating film 2 is dyed with a sublimation dye that has passed through the protective coating 6, and a clear transfer pattern is expressed. However, the fluororesin is inferior in transparency as compared with the acrylic resin, and the interaction with the outside is extremely small and non-adhesiveness is exhibited, so that it is difficult to obtain sufficient interlayer adhesion. In order to balance the non-adhesiveness and interlayer adhesion of the fluororesin, it is preferable to copolymerize a fluoroolefin and a monomer other than the fluoroolefin, or add an acrylic resin to the fluororesin.
[0015]
The surface material of the whiteboard painted metal plate is required to have good writing and erasing properties with a marker. “Writability” means the degree to which the whiteboard marker ink is easily wetted on the surface of the painted metal plate. Writable characters do not bleed or collapse when written well. On the contrary, “erasability” refers to the degree to which the ink liquid of the whiteboard marker is not easily wetted on the surface of the coated metal plate. Characters written as having good erasability can be easily removed from the surface of the painted metal plate with an eraser. Therefore, as a surface material suitable as a painted metal plate for whiteboard, a material having a well-balanced “writing property” and “erasing property” is preferable. Since the fluororesin inherently has the property of repelling ink, it is necessary to balance “writing property” and “erasability” by adding an acrylic resin or a crosslinking agent to the fluororesin. The fluororesin prepared in this way is different from a resin obtained by adding a silicone surfactant or a fluorosurfactant to a urethane resin or an epoxy resin. The balance of “erasability” does not change. When the protective film 6 is omitted, the resin coating film 2 is imparted with characteristics that balance “writeability” and “erasability” by selecting and combining resin types.
[0016]
The fluororesin that forms the protective film 6 is preferably a copolymer of fluoroolefins or a copolymer of fluoroolefins and monomers other than fluoroolefins. Specific examples of the fluoroolefin used for the preparation of such a fluoroolefin copolymer include vinyl fluoride, vinylidene fluoride, trifluoroethylene, tetrafluoroethylene, chlorotrifluoroethylene, hexafluoropropylene, C1-C18 perfluoroalkyl trifluorovinyl ether etc. are mentioned.
[0017]
By copolymerizing two or more kinds of fluoroolefins, a copolymer containing only fluoroolefins as monomer components can be obtained. Moreover, a fluoroolefin copolymer soluble in a solvent can be prepared by copolymerization of fluoroolefins and monomers copolymerizable therewith. Examples of vinyl monomers copolymerizable with fluoroolefins include acrylic or cycloalkyl vinyl ethers such as methyl vinyl ether, n-butyl vinyl ether, cyclohexyl vinyl ether, and cyclopentyl vinyl ether, vinyl acetate, vinyl propionate, vinyl butyrate, and pivalic acid. Vinyl, vinyl versuccinate, vinyl benzoate, vinyl pt-butyl benzoate, vinyl cyclohexanecarboxylate, vinyl ester of carboxylic acid such as isopropenyl acetate, 2-hydroxyethyl vinyl ether, 3-hydroxypropyl vinyl ether, 4-hydroxybutyl vinyl ether , 2-hydroxyethyl allyl ether, 2-hydroxyethyl (meth) acrylate and other monomers having a hydroxyl group, acrylic acid, methacrylic acid and other carboxyl groups Monomers that have amino groups such as N, N-dimethylaminoethyl (meth) acrylate, N, N-dimethylaminoethyl vinyl ether, and epoxy groups such as glycidyl vinyl ether and glycidyl (meth) acrylate Monomers having hydrolyzable silyl groups such as trimethoxyvinylsilane, triethoxyvinylsilane, 2-trimethoxyethylvinylether, γ-methacryloxypropyltrimethoxysilane, 2-trimethylsilyloxyethyl vinylether, Vinyl monomers having a silyloxy group such as 4-trimethylsilyloxybutyl vinyl ether, monomers having a silyloxycarbonyl group such as trimethylsilyl (meth) acrylate, vinyl-5-trimethylsilyloxycarbonylpentanoate, ethylene, The Pyrene, polyvinyl chloride, various alkyl (meth) acrylate.
[0018]
As the acrylic resin to be added to the fluororesin, a homopolymer or a copolymer containing an acrylic ester or a methacrylic ester, and any having or not having a reactive functional group can be used.
When a transfer sheet preliminarily patterned with a sublimation dye is brought into contact with the transparent or translucent resin coating 2 or the protective coating 6 and heated and pressurized, the sublimated dye penetrates into the resin coating 2, and the sublimation dye. A pattern dyed in the thickness direction is formed by the dyeing layer 5. The transfer sheet can be produced by gravure printing, offset printing, screen printing, or the like. For small lot printing, it can be produced by electrographic method, electrostatic recording method, ink jet method, thermal transfer method and the like which do not require a plate making process by using computer graphics.
[0019]
The sublimable dye refers to a dye that can be transferred by a phenomenon such as sublimation or volatilization when heated. For example, a disperse dye such as a quinophthalone derivative, an anthraquinone derivative, or an azo dye is preferably used. Sublimation dyes conventionally used in sublimation heat transfer, sublimation transfer printing, and the like can be used without particular limitation, and the following dyes are exemplified.
Yellow-based sublimation dye:
Kayacet Yellow AG, Kayaset Yellow TDN (above, Nippon Kayaku), RTY 52, Dianix Yellow 5R-E, Dianix Yellow F3G-E, Dianix Brillant Yellow 5G-E (above, manufactured by Mitsubishi Chemical), Blast Yellow 8040, DY108 (Arimoto Chemical), Sumikaron Yellow EFG, Sumikaron Yellow E-4GL (Sumitomo Chemical), FORON Brilliant Yellow SGGLPI (Sand), PS Yellow GG (Mitsui Toatsu Dye)
[0020]
Magenta sublimation dye:
Kayaset Red 026, Kayaset Red 130, Kayaset Red B (above, Nippon Kayaku), Oil Red DR-99, Oil Red DK-99 (above, Arimoto Chemical), Diacelliton Pink B (above, Mitsubishi Chemical) , Sumikaron Red E-FBL (above, manufactured by Sumitomo Chemical), Latyl Red B (above, made by DuPont), Sudan Red 7B (above, made by BASF), Resolin Red FB, Ceres Red 7B (above, made by Bayer)
Cyan sublimation dye:
Kayalon Fast Blue FG, Kayalon Blue FR, Kayacet Blue 136, Kayacet Blue 906 (Nippon Kayaku), Oil Blue 63 (Arimoto Chemical), HSB9, RTB 31 (Mitsubishi Chemical), Disperse Blue # 1 (above, manufactured by Sumitomo Chemical), MS Blue 50 (above, made by Mitsui Toatsu Dye), Ceres Blue GN (above, made by Bayer), Duranol Brilliant Blue 2G (above, made by ICI)
[0021]
The sublimable dyes for each color may be used alone or in combination of two or more. Black can be obtained by appropriately mixing yellow, magenta and cyan sublimation dyes. As the sublimable dyes other than yellow, magenta and cyan, those having a sublimation temperature (including the volatilization temperature from the liquid) of 60 ° C. or more are suitable. When a sublimation dye is selected, a dye having a higher sublimation temperature is more preferable because it has a relatively high molecular weight and excellent light resistance and heat resistance.
[0022]
When the transfer sheet is heated and pressurized in contact with the transparent or translucent resin coating 2 or the protective coating 6, the sublimable dye contained in the transfer sheet sublimates and thickens the resin coating 2. Infiltrate in the direction. Therefore, a three-dimensional printed pattern is expressed by the transparent or translucent resin layer dyed substantially uniformly in the thickness direction. Since the obtained printed pattern is not the one in which the sublimation dye is concentrated on the surface of the resin coating film 2 or the protective coating 6, printing does not occur due to “rubbing” and is transferred after the design is applied by thermal transfer. A post-process for protecting the printed layer with a transparent resin is also omitted. In addition, a printing pattern is developed in the sublimation dye dyeing layer 5 grown in the thickness direction of the resin coating film 2, and a printing pattern excellent in a sense of depth, a stereoscopic effect, a glossiness, and a sharpness is obtained. In this way, it is possible to easily apply a necessary pattern when necessary, and it becomes easy to produce a small lot of a whiteboard painted metal plate that requires various patterns. Moreover, it is not necessary to have a stock as a whiteboard painted metal plate with a predetermined pattern, and it is possible to apply a pattern according to the needs. In addition, there is no single dye layer between the transparent or translucent resin coating 2 and the white base coat 3, eliminating the delamination seen in the conventional laminated or painted whiteboard coated metal plates. Is done.
[0023]
The transparent or translucent resin coating 2 or the protective coating 6 has a benzotriazole or a protective coating 6 to prevent fading of the sublimation dye due to the transmission of sunlight or ultraviolet rays and to prevent the resin coating 2 and the protective coating 6 from lowering the gloss. It is preferable to add 0.1 to 15.0% by mass of a triazine-based ultraviolet absorber alone or in combination and add 0 to 3.0% by mass of a hindered amine light stabilizer.
[0024]
As the ultraviolet absorber, a known benzotriazole-based or triazine-based ultraviolet absorber can be used. Benzotriazole UV absorbers include octyl-3-[-t-butyl-5- (2H-benzotriazol-2-yl)]-4-hydroxyphenyl] propinate (manufactured by Ciba Geigy: TINUVIN384), 2-] 2 -Hydroxy-3,5-bis (α, α'-dimethylbenzyl) phenyl] 2H-benzotriazole (manufactured by Ciba Geigy: TINUVIN900), methyl-3- [3-tbutyl-5- (2H-benzotriazole-2- Yl)]-4-hydroxyphenyl] propinate and polyethylene glycol (molecular weight of about 300) (Ciba Geigy: TINUVIN1130), 2- [2'-hydroxy-3 '-(3 ", 4", 5 ", 6 "-Tetrahydrophthalimidomethyl) 5'-methylphenyl] -benzotriazole (Kyodo Pharmaceutical)
Viosorb 590).
[0025]
Triazine UV absorbers include 2- [4-[(2-hydroxy-3-didecyloxydipropyl) -oxy] -2-hydroxydiphenyl] -4,6-bis (2,4-dimethylphenyl) 1,3,5-triazine and 2- [4-[(2-hydroxy-3-tridecyloxydipropyl) -oxy] -2-hydroxyphenyl] -4,6-bis (2,4-dimethylphenyl)- A mixture of 1,3,5-triazine (manufactured by Ciba Geigy: TINUVIN400) can be mentioned.
These ultraviolet absorbers can be used alone or in combination of two or more. The amount used is preferably 0.1 to 15.0% by mass. If the amount used is less than 0.1% by mass, the light resistance of the sublimation dye penetrating into the transparent or translucent resin coating film 2 is insufficient. Conversely, if it is more than 15.0% by mass, the UV absorber is used. Coloring due to is observed. Coloring becomes more prominent as the resin layer becomes thicker.
[0026]
In order to further improve the light resistance of the transparent or translucent resin coating 2 or the protective coating 6, preferably 0 to 3.0% by mass of a hindered amine light stabilizer is blended. The hindered amine light stabilizers include bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) sebacate (Sankyo LS770), bis (1,2,2,6,6-pentamethyl- 4-piperidyl) sebacate (Sankyo: SANOL LS765), 1- [2- [3- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionyloxy] ethyl] -4- [3- (3.5 -Di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionyloxy] ethyl] -4- [3- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionyloxy] -2,2,6,6 -Tetramethylpiperidine (Sankyo: SANOL LS2626), 4-benzoyloxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine (Sankyo: SANOL LS744), 8-acetyl-3-dodecyl-7,7,9, 9-tetramethyl-1,3,8-triazaspiro [4,5] decane-2,4-dione (Sankyo LS440), 2- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxybenzyl) -2-n-Butylmalonate bis (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) Manufactured by TINUVIN 144), bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) succinate (manufactured by Ciba Geigy: TINUVIN 780FF), dimethyl succinate and 1- (2-hydroxyethyl) -4-hydroxy -2,2,6,6-Tetramethylpiperidine polycondensate (manufactured by Ciba Geigy: TINUVIN 622LD), poly [[6- (1,1,3,3-tetramethylbutyl) amino-1,3,5- Triazine-2,4-diyl] [(2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) imino] hexamethylene [(2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) imino]] ( Ciba-Geigy: CHIMASSORB 944LD), N, N'-bis (3-aminopropyl) ethylenediamine and 2,4-bis [N-butyl-N- (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) Amino] -6-chloro-1,3,5-triazine polycondensate (Ciba Geigy: CHIMASSORB 119FL), bis (1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidyl) sebacate (Ciba Geigy: TINUVIN) 292), bis (1-octaoxy-2,2,6,6-te Lamethyl-4-piperidyl) sebacate (manufactured by Ciba Geigy: TINUVIN 123), HA-70G (manufactured by Sankyo), ADK STAB LA-52, ADK STAB LA-57, ADK STAB LA-62, ADK STAB LA-67, ADK STAB LA-63, ADK STAB LA -68, ADK STAB LA-82, ADK STAB LA-87 (manufactured by Asahi Denka Kogyo Co., Ltd.).
[0027]
Various light stabilizers can be used alone or in admixture of two or more. Even if the addition amount of the light stabilizer is more than 3.0% by mass, the light resistance of the sublimation dye that has penetrated into the resin cannot be improved, and the appearance tends to deteriorate. Particularly preferably, the light stabilizer is added in the range of 0.1 to 1.5% by mass.
[0028]
【Example】
Preparation of painted metal plate A:
Polycarbonate non-yellowing urethane resin NY-331 (Dainippon Ink & Chemicals) 8 parts by weight of TINUVIN 384 (UV absorber: Ciba Geigy), TINUVIN 123 (hindered amine light stabilizer: Ciba Geigy) Was blended to prepare a paint for forming the transparent resin coating film 2.
A white polyester resin FLC600 (manufactured by Nippon Paint) was applied to a pre-painted SUS340 stainless steel plate, and a white base coat 3 having a dry film thickness of 20 μm was formed by heating and drying at about 140 ° C. for 10 minutes. Next, a coating material for forming the transparent resin coating film 2 was applied on the white base coat 3, and the transparent resin coating film 2 having a dry film thickness of 20 μm was formed by heating and drying at 140 ° C. for 10 minutes.
[0029]
Preparation of painted metal plate B:
Fluonate K-703 (Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.), Amino Resin Super Becamine J-820-60 (Curing Agent: Dainippon Ink Chemical Co., Ltd.), Necure 3525 (Curing Catalyst: Enomoto Kasei Co., Ltd.), TINUVIN 384 (UV) Absorbent: Ciba Geigy) and TINUVIN 123 (hindered amine light stabilizer: Ciba Geigy Co., Ltd.) were blended to prepare a coating for forming the protective film 6.
The coating for forming the protective coating 6 is applied to the SUS430 stainless steel plate provided with the same white base coat 3 and resin coating 2 as the coated metal plate A, and the protective coating 6 having a dry film thickness of 20 μm is formed by heating and drying at 140 ° C. for 10 minutes. Formed.
[0030]
Preparation of painted metal plate C:
Degreased and surface-adjusted 0.5mm thick galvanized steel sheet, applied chromate treatment, then applied white polyester resin paint and baked for 1 minute at a maximum plate temperature of 220 ° C, resulting in a dry film thickness of 15μm The white base coat 3 was formed. Next, a clear resin coating was applied to the white base coat 3 and baked at 230 ° C. for 1 minute to form a clear top coating film (resin coating film 2) having a glass transition temperature (Tg) of 20 ° C.
[0031]
The clear resin paint is composed mainly of a polyester resin having a number average molecular weight of 6,000, 40 parts by weight of melamine based on 100 parts by weight of resin solids, and TiNUVIN 400 (triazine UV absorber based on paint non-volatile components). : 1 product of TINUVIN 384 (benzotriazole type ultraviolet absorber: Ciba Geigy Co., Ltd.); 1 part of 1 mixture, TINUVIN 123 (hindered amine type light stabilizer: Ciba Geigy Co., Ltd.) 1 A polyester resin coating with .5 mass parts added was used.
[0032]
Preparation of painted metal plate D:
Painted metal plate C, except that a polyester resin paint containing a polyester resin having a number average molecular weight of 3,000 as a main component and blending 60 parts by mass of melamine with respect to 100 parts by mass of resin solids is used as a clear resin paint. A white base coat 3 and a resin coating film 2 were formed under the same conditions. In this case, the glass transition temperature (Tg) of the resin coating film 2 was 35 ° C.
[0033]
Production of painted metal plate E:
Painted metal plate C, except that a polyester resin paint containing a polyester resin having a number average molecular weight of 2,000 as a main component and blending 80 parts by mass of melamine with respect to 100 parts by mass of resin solids is used as a clear resin paint. A white base coat 3 and a resin coating film 2 were formed under the same conditions. In this case, the glass transition temperature (Tg) of the resin coating film 2 was 50 ° C.
[0034]
Pattern transfer using sublimation dyes
Cyan sublimation dye RTB 31 CIDisperse Blue 26 (manufactured by Mitsubishi Chemical) is used for sublimation dye ink, ink-jet image print system (gradess: made by Marking Magic), 10cm of cyan solid pattern on inkjet recording paper Output at intervals.
The obtained ink jet recording paper was superposed on the coating surface of the coated metal plates A to E, and the temperature was 165 ° C. and the pressure was 0.5 kg / cm.²For 150 seconds. After completion of the crimping, the inkjet recording paper was peeled from the coated metal plates A to E.
[0035]
Results of a written test on printed and unprinted parts of painted metal plates A to E with images printed using whiteboard markers (three colors: KOKUYO, Sakura Crepas, pilot blue, red, and black) Is shown in Table 1. For comparison, a white board in which lines were directly drawn by screen printing on the surface of an enameled product (Nisaku) was used.
As can be seen from the survey results in Table 1, the whiteboard made of the painted metal plates A to E has excellent writing and erasing properties in both the printed and unprinted parts, and does not cause a sense of incongruity between the printed and unprinted parts. Writing and erasing were possible. When compared with a commercially available white boat, these characteristics were equivalent to the commercially available product for the unprinted part, but the whiteboard of the example of the present invention was markedly superior for the printed part.
[0036]

[0037]
Furthermore, Table 2 shows the results of examining the chemical resistance and stain resistance of the printed portion and the unprinted portion of the white board with an image produced from the coated metal plates A to E. For chemical resistance, 0.2 ml of various reagents were dropped on the test piece, covered with a watch glass, left at room temperature (20 ± 2 ° C.) for 24 hours, washed with water, and the appearance of the surface of the coated metal plate was examined. Contamination resistance was examined by observing the appearance of the surface of the coated metal plate by leaving a test piece with a contaminant attached thereto under the same conditions and washing it with a neutral detergent for household use. The survey results were evaluated in the following four stages.
[0038]

From the investigation results of Tables 2 and 3, in the example of the present invention, both the printed part and the unprinted part are excellent in chemical resistance and stain resistance, and there is a substantial difference in characteristics between the printed part and the unprinted part. There wasn't.
[0039]

[0040]

[0041]
【The invention's effect】
As described above, the coated metal plate for whiteboard of the present invention uses a strong metal plate as a base material, and allows a sublimable dye to penetrate in the thickness direction of the transparent or translucent resin layer provided on the base material surface. Images of ruled lines, symbols, patterns, etc. are expressed in the sublimation dye dyeing layer formed by this. Since the base material is a metal plate, it can be installed in a shape according to needs without requiring a separate support, and when a magnetic metal plate is used for the base material, a white board capable of attracting magnets is obtained. Even after the pattern is applied, the smoothness of the surface of the painted metal plate is maintained, and it is possible to write and erase necessary information with a good writing quality without recognizing a sense of incongruity caused by the difference in level between the printed part and the unprinted part. Used as a board. Furthermore, since the sharpness of the image is not impaired even if the surface layer portion is worn, excellent design properties are maintained over a long period of time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a cross-sectional structure of a painted metal plate for whiteboard according to the present invention.

Claims

A polyester resin having a number average molecular weight of 10,000 or less is a main component, a melamine curing agent is blended at a ratio of 20 to 150 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the resin solid content, and a glass transition temperature (T g ) is 20 to 60. Sublimation dye dyeing layer is the thickness of resin coating film by sublimation dye transfer based on metal plate that is adjusted to the range of ° C and is transparent or translucent and provided with resin coating film with good dyeing property Painted metal plate for whiteboard, characterized in that it is formed in the direction.

The coated metal sheet for whiteboard according to claim 1, wherein a fluororesin layer is laminated on a transparent or translucent resin film having good dyeability .