JP3750623B2 - 車輪洗浄機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車椅子の車輪の汚れを除去するために使用する車椅子の車輪洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
病院や医療施設等で使用される車椅子は、清潔であることが要求される。そのため、車椅子の車輪に付着した塵埃や車輪の汚れを除去するために、車輪の洗浄機が検討されている。車椅子の車輪の洗浄機としては、車椅子の車輪を車輪清掃用のロールに摺接する乾式の洗浄機(例えば、特開平8−308879号公報等)や、車輪の一部を水中に漬けて洗浄する湿式の洗浄機(例えば、特開平9−108266号公報等)が知られている。一方、本願出願人においても、既に、車椅子の車輪の間隔に応じて四輪の洗浄が可能で、洗浄能力の向上を図った車椅子の車輪洗浄機を提案している(特願2001−332182)。
【0003】
しかしながら、かかる車輪洗浄機においても、洗浄される車輪と洗浄ブラシとの接触部近傍から前記車輪を載置した回動式無端ベルト上面に流下する塵埃や汚れを含んだ使用済みの洗浄用媒体を効率的に除去し、前記車輪の再汚染を防止するという観点からは、依然として課題を残すものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、洗浄される車輪と洗浄ブラシとの接触部近傍から前記車輪を載置した回動式無端ベルト上面に流下する塵埃や汚れを含んだ使用済みの洗浄用媒体を前記車輪を再度汚染すること無く、前記車輪から効率的に隔離し、迅速に除去し得る車輪洗浄機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る車輪洗浄機にあっては、車椅子の車輪を上面に載置可能な回動式無端ベルトと、該回動式無端ベルト上に載置した前記車輪の下部に接触可能な洗浄ブラシと該洗浄ブラシと前記車輪の接触部近傍に洗浄用媒体を供給し得る洗浄用媒体噴出口とを有する洗浄ユニットと、を備えていて、前記車輪を前記回動式無端ベルト上で支持した状態で回転せしめる一方、前記洗浄ユニットで、前記車輪下部の両側面及び回動式無端ベルトとの接触面近傍を同時に洗浄し得る車輪洗浄機であって、前記回動式無端ベルト上面に回動方向に平行な複数の溝部を備えていることを特徴とするものである。
【0006】
請求項に係る車輪洗浄機にあっては、前記回動式無端ベルト上面露出部の端部に吸水シートを配設してなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。なお、本発明の車輪洗浄機は、下記の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、図1は本実施形態における車輪洗浄機の概略を示した斜視図である。図2は本実施形態における車輪洗浄機の洗浄ユニット2を示した斜視図である。図3は本実施形態において、車椅子の後輪を洗浄中の車輪洗浄機の要部を示す斜視図である。図4は本実施形態における洗浄ユニット2の移動の概略を示す図である。図5は、本実施形態における車輪洗浄機の回動式無端ベルト3の交換時の様子を示す斜視図である。図6は、本実施形態における車輪洗浄機の回動式無端ベルト3の交換の操作の概略を示す図である。以下、本実施形態の説明においては、説明の便宜上、車椅子は、原則として、車輪洗浄機の後方側から車輪洗浄機上に搬入されるものとし、車輪洗浄機上に搬入される車椅子の進行方向を前方、車輪洗浄機上に前方より後ろ向きに搬入された車椅子自体の左方向、右方向をそれぞれ左方向、右方向として説明する。
【0008】
本実施形態における車輪洗浄機は、図1及び図2に示すように、車椅子の車輪9を上面に載置可能な回動式無端ベルト3と、該回動式無端ベルト3の上に載置した前記車輪9の下部に接触可能な洗浄ブラシ4と該洗浄ブラシ4と前記車輪9の接触部近傍に洗浄用媒体を供給し得る洗浄用媒体噴出口6とを有する洗浄ユニット2(図2参照)と、を備えていて、前記車輪9を前記回動式無端ベルト3上で支持した状態で回転せしめる一方、前記洗浄ユニット2で、前記車輪9下部の両側面及び回動式無端ベルト3との接触面近傍を同時に洗浄し得る車輪洗浄機であって、前記回動式無端ベルト3の上面に回動方向に平行な複数の溝部10を備えるというものである。また、本実施形態における車輪洗浄機は、回動式無端ベルト3上面露出部28の端部29に吸水シート30を配設してなることを特徴とするものである。
【0009】
更に具体的には、本実施形態における車輪洗浄機は、図1に示すように、車椅子の左右の車輪9を載置する洗浄テーブル1と、この洗浄テーブル1の前方及び後方にスロープ11を備えている。洗浄テーブル1には、車椅子の左右の車輪9(図1には図示せず)が通過する通路13が左側及び右側にそれぞれ形成されており、この通路13の前後方向での中央部に回動式無端ベルト3が配設されている。回動式無端ベルト3は、洗浄テーブル1上に搬入した車椅子の車輪9を支持する一方、駆動装置(図示せず)により前後方向に回動、または、停止することができる。
【0010】
上記洗浄テーブル1は、左右の通路13を分断して中央部に待機ボックス12を備え、その内部に車椅子の前後左右4つの車輪9に対応した4つの洗浄ユニット2が収納されている。
【0011】
また、本実施形態における車輪洗浄機においては、洗浄テーブル1の右側横に電気部品等を収納した第1収納ボックス14と、スチーム発生器(図示せず)を収納した第2収納ボックス15と、手元スイッチ16を未使用の際に引っ掛けておく保持枠体17とを備えている。第1収納ボックス14は、車輪洗浄機に使用するタイマー、リレーなど各種電気部品、及び電源供給のメインスイッチ(図示せず)等を収納しており、また、これらは外部電源(図示せず)と配線19で接続されている。一方、手元スイッチ16は、第1収納ボックス14と配線18で接続されており、始動用と停止用の釦を備え、車椅子に乗った人又はその介護者が手元で操作できるようになっている。第2収納ボックス15は、上記したようにスチーム発生器を内蔵し、該スチーム発生器は、発生したスチームを、前記した洗浄用媒体として後述する洗浄ユニット2に供給する。第2収納ボックス15は、上面に前記スチーム発生器の水量不足を警告したり、スチーム温度が適温に達したかを表示する表示器20等を備えている。
【0012】
また、本実施形態における車輪洗浄機は、通路カバー22を備えており、上記した通路13をこの通路カバー22の上面に設けるという構成を採用している。さらに、この通路カバー22を含む洗浄テーブル1の下側内部には、洗浄ユニット2の移動に用いる各種ベルト、各種モータ等の駆動装置等を収容している。
【0013】
さらに、本実施形態における車輪洗浄機は、回動式無端ベルト3の上面に載置する車椅子の車輪9ごとに、その車輪9の下部に接触可能な洗浄ブラシ4と該洗浄ブラシ4と前記車輪9の接触部近傍に洗浄用媒体であるスチームを供給し得る洗浄用媒体噴出口6とを有する洗浄ユニット2を備えるものである。即ち、これらの洗浄ユニット2は、車輪9を洗浄する際に、前輪9bを車椅子の前側から、後輪9aを車椅子の後側から各車輪9の下部を挟み込むようにして包囲、接触する。
【0014】
図2は、後輪9aに対応する洗浄ユニット2aを例示するものであるが、本実施形態における車輪洗浄機の洗浄ユニット2は、車輪9(図2では図示せず)の下部にあって、車輪9の側面の外側に配置される外片31と、車輪9の側面の内側で外片31と対向して配置される内片33と、この外片31と内片33の基端部を連接する連接片32とを備えている。このため、洗浄ユニット2は、外片31と連接片32と内片33とで空間部34が形成され、この空間部34に車輪9の下部が挿入されることとなる。
【0015】
さらに、洗浄ユニット2は、前記した内片33の空間部34と反対側面から先端にかけて形成される連結カバー体35を有し、その基端部にスクリューシャフト36を連結している。また、連結カバー体35は、その先端部側であって、空間部34に挿入する車輪9に面する側面に圧力感知センサ5を備える。この圧力感知センサ5は、洗浄ユニット2を待機位置から車椅子の各車輪9の下部を包囲、接触する位置まで移動する際に、車輪9の存在を感知するものである。また、連結カバー体35は、その先端にスチーム配管8が接続されている。スチーム配管8はフレキシブルに構成され、洗浄ユニット2の移動に追随、対応できるようになっている。
【0016】
洗浄ユニット2は、外片31と内片33に、羽先を空間部34側に向けて洗浄ブラシ4を取付けている。この洗浄ブラシ4は、外片31と内片33の上側にあって、空間部34側に開口した横溝(図示せず)にその基端を挿入して取付けている。洗浄ブラシ4は、外片31と内片33とで1対の洗浄ブラシ4a、4bとなっており、連接片32側が羽先を長くしている。この1対の洗浄ブラシ4a、4bで、空間部34に挿入した車輪9の側面を両方から摺接する。また、洗浄ユニット2は、内片33の先端と接する連結カバー体35の一部に窪み38を形成し、内片33の横溝に洗浄ブラシ4aを取付け易くしている。
【0017】
さらに、上記洗浄ユニット2は、洗浄ブラシ4の上方に位置する、連接片32の上側にロール状の圧力感知ローラ7を備える。圧力感知ローラ7は、洗浄ユニット2を待機位置から車椅子の各車輪9の下部を包囲する位置まで移動する際に、車輪9を感知するものである。
【0018】
また、上記洗浄ユニット2は、連接片32の下側に空間部34内に洗浄用媒体であるスチームを噴出する噴出口6を備える。噴出口6は、スチームを車輪9に放射できるようになっている。使用されるスチームは、上記スチーム発生器で発生させ、洗浄テーブル1の中央カバー26と通路13の隙間から延びたスチーム配管8を通って洗浄ユニット2内に供給される。このスチームは、連結カバー体35や連接片32の内部にある配管(図示せず)を通って噴出口6より放射する。スチームは、噴出時には、90℃以上の温度を有し、車輪9の表面に70〜80℃程度の温度で当たるため、車輪9の洗浄と同時に車輪9を除菌、殺菌する効果をも有する。本実施形態における車輪洗浄機は、洗浄媒体にスチームを用いるので、熱水では除去され難い砂や塵の付着汚れをも容易に除去することが可能となる。
【0019】
さらに、本実施形態における車輪洗浄機は、上記洗浄ユニット2を4個備え、回動式無端ベルト3上に載置した車椅子の左右及び前後の各車輪9の位置を感知し、各洗浄ユニット2を待機位置である各待機ボックス12内から各車輪9の下部を包囲する位置まで移動可能に構成されている。
【0020】
即ち、車輪洗浄機は、洗浄テーブル1の内部に、図4で示すような左右移動用モータ41とテンションプーリ42を備え、左右移動用モータ41が稼動することで、左右移動用モータ41とテンションプーリ42間の第1のベルト43が回動する。この第1のベルト43に接続したプレート板44は、左右方向に付設されたスライド式レール46上に載っており、また、このプレート板44は、その上に前後移動用モータ45を設置している。前後移動用モータ45は、第2のベルト50を介して上記スクリューシャフト36のテンションプーリ47に接続している。また、プレート板44は、連結片48を介して洗浄テーブル1上に位置するところに収納プレート49を備える。収納プレート49は、前後方向に付設されたスライド式レール37を備え、このスライド式レール37上に洗浄ユニット2が載っている。
【0021】
本実施形態における車輪洗浄機は、左右移動用モータ41が稼動すると、第1のベルト43が回動し、第1のベルト43に接続したプレート板44が、スライド式レール46に沿って左右方向に移動する。このプレート板44の移動に伴って、収納プレート49及び洗浄ユニット2が左右方向に移動する。このとき収納プレート49は、洗浄テーブル1の通路カバー22の上面を摺動する。そして、洗浄ユニット2の圧力感知センサ5から左右移動用モータ41に信号が送信されるようになっており、圧力感知センサ5が所定の圧力を感知すると、左右移動用モータ41が停止するようになっている。
【0022】
次に、本実施形態における車輪洗浄機においては、前後移動用モータ45が稼動すると、第2のベルト50が回動し、スクリューシャフト36が回転してスライド式レール37に沿って洗浄ユニット2が前後方向に移動する。そして、洗浄ユニット2の圧力感知ローラ7から前後移動用モータ45に信号が送信されるようになっており、圧力感知ローラ7が所定の圧力を感知すると、前後移動用モータ45が停止するようになっている。上記車椅子の車輪洗浄機は、車椅子の車輪9の前後及び幅方向の位置を感知する車輪位置センシングユニットとして圧力感知センサ5と圧力感知ローラ7とを備えている。
【0023】
上記洗浄ユニット2は、洗浄が開始される前、上記待機ボックス12の所定の位置で、収納プレート49上に収容された状態で待機している。そして、洗浄が開始のスイッチが入り、左右移動用モータ41が稼動する。洗浄ユニット2は、待機ボックス12から左または右側にそれぞれ移動を開始し、圧力感知センサ5が車輪9の内側の側面に当たって車輪9の左右方向の位置を感知したところで、左右移動用モータ41が停止して、左右方向の移動が停止する。
【0024】
次に、前後移動用モータ45が稼動すると、洗浄ユニット2は、スクリューシャフト36の回転にともなって、収納プレート49から前又は後方向に進行し、車輪9の下部を洗浄ユニット2の空間部34内に挿入する。洗浄ユニット2は、圧力感知ローラ7が車輪9の接地面に当たったところで、前後移動用モータ45が停止して洗浄ユニット2の前後方向の移動を停止する。このようにして、洗浄ユニット2は、車椅子の左右及び前後の各車輪9の位置まで移動する。また、車輪洗浄機は、洗浄終了後に、前後移動用モータ45が稼動して洗浄ユニット2を収納プレート49上に収容し、次いで、左右移動用モータ41が稼動して洗浄ユニット2を待機ボックス12内に収納する。
【0025】
上記したように、本実施形態における車輪洗浄機は、スチームを車輪9に噴きつけて洗浄するので、熱水では除去され難い砂や塵の付着汚れをも容易に除去することが可能となる。
【0026】
しかしながら、洗浄される車輪9と洗浄ブラシ4との接触部近傍でスチームが冷却、液化して汚水が生成するため、洗浄される車輪9と洗浄ブラシ4との接触部近傍から車輪9を載置した回動式無端ベルト3の上面に流下するこのような塵埃や汚れを含んだ汚水を効率的に除去し、かかるスチームによる洗浄効果を最大限有効活用する必要がある。また、かかる要請は、本実施形態における車輪洗浄機のようにスチームを洗浄媒体とする場合のみに限られるものではなく、石鹸水等他の洗浄媒体を使用する他の実施形態においても等しく求められるところである。
【0027】
このため、本発明における車輪洗浄機においては、回動式無端ベルト3の上面に回動方向に平行な複数の溝部10を設けている。即ち、こうすることにより、例えば、スチームを洗浄媒体とする本実施形態においても、洗浄される車輪9と洗浄ブラシ4との接触部近傍から前記車輪9を載置した回動式無端ベルト3の上面に流下する塵埃や汚れを含んだ汚水を前記複数の溝部10に収容することができ、車輪9をかかる塵埃や汚れを含んだ使用済みの洗浄用媒体である汚水から効率的に隔離し、前記車輪9が、再度汚染されることを防止し得るというものである。
【0028】
さらに、本発明における車輪洗浄機においては、回動式無端ベルト3の上面露出部28の端部29に吸水シート30を配設している。こうすることにより、例えば、スチームを洗浄媒体とする本実施形態においても、洗浄される車輪9と洗浄ブラシ4との接触部近傍から前記車輪9を載置した回動式無端ベルト3の上面に流下する塵埃や汚れを含んだ汚水をこの吸水シート30により、回動式無端ベルト3の上面から迅速に除去することができ、車輪9が、再度汚染されることを防止することができることとなる。かかる吸水シ−ト30としては、例えば、吸水性のポリエステル繊維を含有したもの等が例示可能である。
【0029】
また、回動式無端ベルト3自体は、塵埃や汚れ及びこれらをを含んだ汚水と直接接触する部材であり、また、その上面に重量物である車椅子を載置し、しかも自ら回動する部材でもあるため、汚損や摩損による消耗が大きいことを考慮すると交換可能な構造とすることが望ましい。回動式無端ベルト3の交換可能な構造としては、例えば、図5及び図6に示すように、回動式無端ベルト3を嵌め込み式にするもの等が例示できる。この場合、回動式無端ベルト3は、洗浄テーブル1の左右の通路13を分離する中央部の下方隔壁51に形成した挿入口39に回動式無端ベルト3のロール軸40を嵌め込んで設置される。回動式無端ベルト3を交換する際は、回動式無端ベルト3に近傍する外枠23の上片24、回動式無端ベルト3に近傍する第1収納ボックス14の上片25、並びに、中央カバー26の回動式無端ベルト3側のカバー片27を跳ね上げて、交換するスペースを確保する構成とすることができる。
【0030】
次に、本実施形態における車輪洗浄機により車椅子を洗浄する方法の概略について説明する。
【0031】
まず、車輪洗浄機を電源に接続し、上記スチーム発生器を加温してスチームの使用が可能な状態とする。この際、スチーム発生器での水量が不足の場合は、予め水を補給しておく。次に、車椅子を介護者または利用者が操作して、前方のスロープ11から後ろ向きに洗浄テーブル1内に搬入する。
【0032】
次に、介護者または利用者が手元スイッチ16を操作して、洗浄の開始釦を入れる。このとき、タイマーで回動式無端ベルト3の作動時間を予め設定することにより、回動式無端ベルト3を1秒程度の短時間だけ回動させる。車椅子の前輪9bは、自在方向に向くものなので、回動式無端ベルト3上で停止したときに前輪9bの方向がばらばらである。そこで、回動式無端ベルト3を短時間だけ回動せしめることで、前輪を前後方向に揃えるようにする。
【0033】
その後、自動的に、洗浄ユニット2が待機ボックス12から移動を開始し、各車輪9の左右方向の位置、次いで、前後方向の位置を感知しながら各車輪9の下部まで移動し、前輪9bについては前側、後輪9aについては後側から包囲、接触する。そして、回動式無端ベルト3を回動させ、車輪9を回転させながら、噴出口6からスチームを噴出しつつ、洗浄ブラシ4を車輪9の両方の側面及び設置面に接触せしめ、車輪9を洗浄する。各車輪9にスチームを同時に噴きつけてもよいが、スチームの発生能力等を考慮して、例えば、最初に20秒程後輪9aに噴きつけ、その後10秒程前輪9bに噴きつける等時間差を設けるようにすることも可能である。これらスチームの噴出圧、噴出時間等は、使用者が所望の設定値に設定できるように構成することができる。
【0034】
洗浄が終了した後、回動式無端ベルト3を停止し、次いで、洗浄ユニット2を待機ボックス12内に収納する。この後、車椅子をスロープ11を経由して車輪洗浄機の外に搬出することができる。
【0035】
以上のようにして、この車輪洗浄機を用いて車椅子を洗浄することができる。本実施形態における車輪洗浄機は、各洗浄ユニット2が、圧力感知センサ5及び圧力感知ローラ7によって、車椅子の車輪9の位置を感知して車椅子の各車輪9の下部を洗浄ブラシ4で包囲、接触できる位置まで移動することができるので、車椅子を回動式無端ベルト3上に一度載置するだけで、車椅子の各車輪9の間隔に対応した四輪の洗浄を可能とするものである。また、本実施形態における車輪洗浄機は、車輪9の側面を両方から洗浄ブラシ4で摺接するので、車輪9の両側面に付着した汚れも確実に除去できる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る車輪洗浄機にあっては、車椅子の車輪を上面に載置可能な回動式無端ベルトと、該回動式無端ベルト上に載置した前記車輪の下部に接触可能な洗浄ブラシと該洗浄ブラシと前記車輪の接触部近傍に洗浄用媒体を供給し得る洗浄用媒体噴出口とを有する洗浄ユニットと、を備えていて、前記車輪を前記回動式無端ベルト上で支持した状態で回転せしめる一方、前記洗浄ユニットで、前記車輪下部の両側面及び回動式無端ベルトとの接触面近傍を同時に洗浄し得る車輪洗浄機であって、前記回動式無端ベルト上面に回動方向に平行な複数の溝部を備えていることを特徴とするので、洗浄される車輪と洗浄ブラシとの接触部近傍から前記車輪を載置した回動式無端ベルト上面に流下する塵埃や汚れを含んだ使用済みの洗浄用媒体を前記複数の溝部内に収容することができ、前記車輪をかかる塵埃や汚れを含んだ使用済みの洗浄用媒体から効率的に隔離し、前記車輪が、再度汚染されることを防止し得るという優れた効果を奏する。
【0037】
請求項に係る車輪洗浄機にあっては、前記回動式無端ベルト上面露出部の端部に吸水シートを配設してなることを特徴とするので、洗浄される車輪と洗浄ブラシとの接触部近傍から前記車輪を載置した回動式無端ベルト上面に流下する塵埃や汚れを含んだ使用済みの洗浄用媒体をこの吸水シートにより、前記回動式無端ベルト上面から迅速に除去することができ、前記車輪が、再度汚染されることを防止し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における車輪洗浄機の概略を示した斜視図である。
【図2】本実施形態における車輪洗浄機の洗浄ユニットを示した斜視図である。
【図3】本実施形態において、車椅子の後輪を洗浄中の車輪洗浄機の要部を示す斜視図である。
【図4】本実施形態における洗浄ユニットの移動の概略を示す図である。
【図5】本実施形態における車輪洗浄機の回動式無端ベルトの交換時の様子を示す斜視図である。
【図6】本実施形態における車輪洗浄機の回動式無端ベルトの交換の操作の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 洗浄テーブル
2 洗浄ユニット
2a 洗浄ユニット(後輪9a)
3 回動式無端ベルト
4 洗浄ブラシ
4a 洗浄ブラシ
4b 洗浄ブラシ
5 圧力感知センサ
6 洗浄用媒体噴出口
7 圧力感知ローラ
8 スチーム配管
9 車輪
9a 後輪
9b 前輪
10 溝部(回動式無端ベルト3)
11 スロープ
12 待機ボックス
13 通路(洗浄テーブル1)
14 第1収納ボックス
15 第2収納ボックス
16 手元スイッチ
17 保持枠体
18 配線
19 配線
20 表示器(第2収納ボックス15)
21 給水蓋
22 通路カバー
23 外枠
24 上片(外枠23)
25 上片(第1収納ボックス14)
26 中央カバー
27 カバー片(中央カバー26)
28 上面露出部(回動式無端ベルト3)
29 端部(上面露出部28)
30 吸水シート
31 外片(洗浄ユニット2)
32 連結片(洗浄ユニット2)
33 内片(洗浄ユニット2)
34 空間部
35 連結カバー体
36 スクリューシャフト
37 スライド式レール
38 窪み(連結カバー体35)
39 挿入口(下方隔壁51)
40 ロール軸(回動式無端ベルト3)
41 左右移動用モータ
42 テンションプーリ
43 ベルト(第1)
44 プレート板
45 前後移動用モータ
46 スライド式レール
47 テンションプーリ
48 連結片
49 収納プレート
50 ベルト(第2)
51 下方隔壁(洗浄テーブル1)

Claims (1)

  1. 車椅子の車輪を上面に載置可能な回動式無端ベルトと、該回動式無端ベルト上に載置した前記車輪の下部に接触可能な洗浄ブラシと該洗浄ブラシと前記車輪の接触部近傍に洗浄用媒体を供給し得る洗浄用媒体噴出口とを有する洗浄ユニットと、を備えていて、前記車輪を前記回動式無端ベルト上で支持した状態で回転せしめる一方、前記洗浄ユニットで、前記車輪下部の両側面及び回動式無端ベルトとの接触面近傍を同時に洗浄し得る車輪洗浄機であって、前記回動式無端ベルト上面に回動方向に平行な複数の溝部を備え、前記回動式無端ベルト上面露出部の端部に吸水シートを配設してなることを特徴とする車輪洗浄機。
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