JP3750133B2 - 入力装置 - Google Patents
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Description
本発明は、複数の文字が入力可能な入力装置に関する。
【従来の技術】
キーボード(入力装置)については、近年、携帯端末などで、比較的小型のものが製品化されている。一方、携帯電話などで文字を入力するには、キーボードのように複数の文字を容易に入力できる文字入力部があれば便利である。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のキーボードでは、各キーがそれぞれ独立に配置されているため、操作者の指先が隣のキーに干渉し押下することがないよう、各キーは指先に対応した一定の占有面積が必要である。したがって、このようなキーの独立配置では、文字入力部の小型化に限界がある。本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、文字入力部の小型化が図れる入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、本体部と可動部とを有し、前記可動部が所定方向に移動することでオンされるスイッチを複数備えるとともに、前記所定方向を略垂直にして前記スイッチが所定面に載設される入力装置であって、(a)各スイッチの上方で前記所定面と略平行に張設される弾性シートと、(b)前記可動部それぞれの上方で、前記弾性シートの下面から前記所定方向に沿って延出するポールと、を備え、前記スイッチそれぞれは所定の文字が関連付けられるとともに、前記ポールは、可撓性を有しており、真っ直ぐな状態では前記ポールの一端から他端への力の伝達が可能であるが、湾曲する湾曲状態では前記力の伝達が困難であり、前記弾性シートの押下ポイントで下方に移動する1のポールを介して1のスイッチがオンされる一方、前記1のポールに隣接する隣接ポールが下方のスイッチと接触しても前記弾性シートの押下によって生じた弾性シートの傾斜により前記湾曲状態となって、前記隣接ポールを介したスイッチのオンができない。また、請求項2の発明は、本体部と可動部とを有し、前記可動部が所定方向に移動することでオンされるスイッチを複数備えるとともに、前記所定方向を略垂直にして前記スイッチが所定面に載設される入力装置であって、(a)各スイッチの上方で前記所定面と略平行に張設される弾性シートと、(b)前記弾性シートの下方で、前記可動部それぞれから前記所定方向に沿って延出するポールと、を備え、前記スイッチそれぞれは所定の文字が関連付けられるとともに、前記ポールは、可撓性を有しており、真っ直ぐな状態では前記ポールの一端から他端への力の伝達が可能であるが、湾曲する湾曲状態では前記力の伝達が困難であり、前記弾性シートの押下ポイントで弾性シートに接触する1のポールを介して1のスイッチがオンされる一方、前記1のポールに隣接する隣接ポールが上方の弾性シートと接触しても前記弾性シートの押下によって生じた弾性シートの傾斜により前記湾曲状態となって、前記隣接ポールを介したスイッチのオンができない。また、請求項3の発明は、本体部と可動部とを有し、前記可動部が所定方向に移動することでオンされるスイッチを複数備えるとともに、前記所定方向を略垂直にして前記スイッチが所定面に載設される入力装置であって、(a)各スイッチの上方で前記所定面と略平行に張設される弾性シートと、(b)前記所定方向に沿って前記可動部それぞれから前記弾性シートの下面に渡設されるポールと、を備え、前記スイッチそれぞれは所定の文字が関連付けられるとともに、前記ポールは、可撓性を有しており、真っ直ぐな状態では前記ポールの一端から他端への力の伝達が可能であるが、湾曲する湾曲状態では前記力の伝達が困難であり、前記弾性シートの押下ポイントで下方に移動する1のポールを介して1のスイッチがオンされる一方、前記1のポールに隣接する隣接ポールでは前記弾性シートの押下によって生じた弾性シートの傾斜により前記湾曲状態となって、前記隣接ポールを介したスイッチのオンができない。また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る入力装置において、前記ポールは、管状の形状を有する。また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る入力装置において、(c)前記スイッチそれぞれの周囲に設けられるとともに、前記弾性シートと前記所定面との間に渡設される弾性部材、をさらに備える。また、請求項6の発明は、第1の面における異なるポジションに関連付けられた複数の文字を入力可能な入力装置であって、(a)前記第1の面において、それぞれ平行に配置される複数のバーと、(b)前記第1の面を上方にシフトした第2の面において、それぞれ平行に張架されるとともに、前記複数のバーと立体交差する複数のストリングと、(c)前記複数のストリングのうち1のストリングが押下され、前記1のストリングと1のバーとが接触する場合に、前記1のストリングと前記1のバーとが接触する前記ポジションを検出する検出手段と、(d)対向する2辺の長さが等しい4の辺を有し、前記第1の面と直交方向に回動軸を有するヒンジで前記4の辺それぞれの両端が連結されるフレームとを備え、前記4の辺のうち対向する2の辺に、前記複数のバーが前記第1の面において回動自在に接続されるとともに、前記4の辺のうち前記2の辺以外の2辺に、前記複数のストリングが前記第2の面において回動自在に接続される。
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>図1は、本発明の第1実施形態に係る入力装置として機能する情報処理装置1の要部構成を示す斜視図である。情報処理装置1は、中央部11で折畳める小型のパーソナルコンピュータとして構成されており、表示部2と入力部3とを有するとともに、表示部2および入力部3と電気的に接続する制御部(図示せず)を有している。この制御部は、CPUとメモリとを有しており、情報処理装置1を統括制御する。表示部2は、液晶ディスプレイ21を有しており、この液晶ディスプレイ21では、操作者によって入力部3に入力された文字などが表示される。図2は、入力部3の構成を示す上面図である。また、図3は、図2のIII−III位置から見た縦断面図である。入力部3は、矩形断面を持つ凹部31を有するとともに、文字が表記される正方形状の文字部KPがその上面に設けられた矩形状のシート32を有している。このシート32は、主面方向に伸びる弾性材料で構成されており、凹部31を覆うようにその縁部が凹部31の側壁31aに接続して基底面31bと略平行に張設されている。シート32の上面には、例えば一定の硬度を有する透明のプラスチックで形成される円板状のプレート33が各文字部KPの中央部に設けられている。一方、シート32の下面には、複数の細長いポール34が接続しており、各ポール34の下方には、スイッチ35が配設されている。プレート33は、各ポール34に対応するシート32の対応ポジションごとに設けられている。このプレート33は、操作者の指先を文字部KPにガイドする役割を果たすとともに、その主面がポール34の中心軸に対して垂直となっているため、操作者の指先がプレート34を押下する際にポール34の移動方向を押込み方向CAに導く役割も担っている。ポール34は、例えばゴムなどの可撓性を有する材料で形成され、各スイッチ35の上方で、シート32の下面からスイッチ35の押込み方向CAに沿って延出している。このようなポール34の構成により、ポール34(の中心軸)が真っ直ぐな状態、すなわちポール34の上端面34Sと下端面34Tとが平行となる状態では、押込み方向CAに沿って上端面34Sから下端面34Tに力を伝達できる。一方、ポール34が湾曲する状態では、力を伝達しようとすれば座屈などにより湾曲の度合いが増加するため、上端面34Sから下端面34Tへの力の伝達が困難となる。なお、ポール34は、管状つまり中空の円筒構造を有するのが好ましい。管状であれば、ポール34が真っ直ぐの状態では力の伝達がよりスムーズに行え、またポールが屈曲する状態では荷重による屈曲がより激しくなるためである。また、荷重を除荷した際に屈曲するポール34が、真っ直ぐに戻る復元力も増加することとなる。スイッチ35は、本体部35aと可動部35bとを有しており、可動部35bが押込み方向CAに移動することでオン(導通)するようになっている。このスイッチ35については、押込み方向CAを略垂直にして本体部35aが基底面31bに載設される。また、スイッチ35の可動部35bは、中央部が隆起した曲面状の上端面(接触面)35fを有している。図4は、入力部3が操作者によって押下される様子を説明する図である。図4は、図3R>3に対応する入力部3の縦断面を示している。操作者の指先FGがポール34d直上のプレート33を下方(−Z方向)に押下する場合、押込み方向CAに沿って作用する力Faは、ポール34dの中心軸が真っ直ぐな状態であるため、ポール34dを介して可動部35bの上端面35fに伝達されてスイッチ35をオンにできる。この場合、プレート33は硬いため、プレート33の主面に垂直に作用する力Faを、この主面に対して垂直方向に伸びるポール34dに適切に伝達できることとなる。また、シート32は、指先FGが接触するプレート33の箇所(押下ポイント)で最も沈み込むため、指先FGが接触する箇所を中心にシート32には傾斜が生じる。このため、傾斜したシート32の下面から延出するポール34a、34b、34c、34e、34fの中心軸も鉛直(Z軸)方向から傾くこととなる。よって、ポール34a、34b、34c、34e、34fの上端面34S(シート32の下面)とスイッチ35の上端面35fとは平行でなくなるため、スイッチ35をオンさせるためにはポール34を曲げる必要がある。しかし、上述したように、ポール34が湾曲した状態で力を加えると、その湾曲度合いが増すため、スイッチ35に力を伝達できない。この場合、スイッチ35の上端面35fの中央部が隆起しているため、上端面35fの中心部から離れるほど、ポールの上端面34Sとスイッチ35の上端面35fとの平行度合いがより崩れる。このため、指先FG直下のポール34d以外の傾斜するポール34を介してスイッチ35をオンさせることがさらに困難となり、シート32の押下ポイントに対応するポール34dを介して1のスイッチ35を正確にオンできることとなる。各スイッチ35は、それぞれ文字部KPに表記される文字が関連付けられるとともに、入力部3の入力処理を行う制御チップと配線で接続されている。これにより、オンされたスイッチ35直上の文字部KPに表記される文字が操作者によって入力されたことを制御チップが認識でき、この入力情報を情報処理装置1の制御部に送信できることとなる。以上で説明した情報処理装置1の入力部3の構成により、あたかも針状のポールを指先に装着する如く各スイッチを押下できるため、文字部KP(スイッチ)の面積、配置間隔を小さくでき、文字入力部の小型化が図れる。
<第2実施形態>本発明の第2実施形態に係る情報処理装置1Aは、第1実施形態の情報処理装置1(図1参照)と類似の構成を有するが、入力部が相違している。図5は、情報処理装置1Aの入力部3Aの要部構成を示す横断面図である。本図は、シート32と基底面31bとの中間位置から下方(基底面31b側)を見た図を表している。入力部3Aは、第1実施形態の入力部3に対して、シート32と基底面31bとの間に渡設され、例えばスポンジで構成される弾性部材36が付加される構成となっている。この弾性部材36は、格子状の形状を有しており、スイッチ35それぞれの周囲を囲うように設けられる。この入力部3Aの構成により、入力部3Aが操作者によって押下される場合には、図6に示すように指先FG周辺で局所的にシート32の沈下が生じる。これにより、第1実施形態に対して、指先FG直下のポール34qに隣接するポール34p、34rの中心軸の傾きが増加するため、シート32の押下ポイントに対応するポール34qを介して、より確実に1のスイッチ35の押込み動作が可能となる。また、シート32の端部(特にシート32の4隅近傍の文字部KP)を押下する場合についても、局所的にシート32の沈下が生じるため、スムーズな押込み動作を行えることとなる。以上で説明した情報処理装置1Aの入力部3Aの構成により、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、押下ポイントでシート32が局所的に沈下するため、より確実に1のスイッチ35を押下できることとなる。
<第3実施形態>図7は、本発明の第3実施形態に係る入力装置として機能する情報処理装置4の要部構成を示す斜視図である。情報処理装置4は、中央部41で折畳める小型のパーソナルコンピュータとして構成されており、表示部5と入力部6とを有するとともに、表示部5および入力部6と電気的に接続する制御部(図示せず)を有している。この制御部は、CPUとメモリとを有しており、情報処理装置4を統括制御する。表示部5は、液晶ディスプレイ51を有しており、この液晶ディスプレイ51では、入力部6から操作者によって入力された文字などが表示される。図8は、入力部6の構成を示す上面図である。また、図9は、図8のIX−IX位置から見た縦断面図である。入力部6は、矩形断面を持つ凹部61を有するとともに、凹部61を覆うように絶縁性を有する矩形状のシート62が張設されている。このシート62は、主面方向に伸びる弾性材料で構成されており、その縁部が凹部61の側壁61aに接続し、基底面61bと略平行に拡げられている。凹部61の基底面61b(第1の面)では、文字が表記される30の正方形状の文字部MPが異なるポジションに設けられており、文字部MPの中央を通って等間隔に6本の金属棒(バー)63がX軸と平行に配置されている。この金属棒63は、導電性を有するとともに、その断面が三角形状で、金属弦65に対向する先端部が尖っている。また、凹部61の基底面61bには、金属弦65ごとに5つの矩形状の板バネ64がX軸方向に連なって配設されている。凹部61の基底面61bとシート62との間には、基底面61bを上方にシフトした第2の面において文字部MP中央の上方を通って等間隔に5本の金属弦(ストリング)65がY軸と平行に張架されている。この金属弦65は、導電性を有しており、その一方の端が板バネ64の上部に留められるとともに、他端が凹部61の側壁61aに接続している。このような配置により、金属弦65と金属棒63とは、文字部MPの中央で直交するように立体交差することとなる。ここで、金属弦65とシート62とは一定の離隔距離を有している。これは、操作者の指先が目標の金属弦65を押下する際に、隣接する金属弦65に対するシート62の影響を抑えるためである。すなわち、金属弦65とシート62との距離が接近している場合には、目標の金属弦65を押下する際に、隣接する金属弦65が沈下するシート62に押されて下方に移動することとなるが、この下方に移動する隣接の金属弦65が過って金属棒63に接触するのを防ぐためである。図10および図11は、入力部6が操作者によって押下される様子を説明する図である。図10は、図9に対応する入力部6の縦断面を示しており、図1111は、図8に対応する入力部6の上面図を示している。操作者の指先FGが金属弦65aを下方(−Z方向)に押下すると、板バネ64が湾曲し、指先FGの直下で金属棒63に金属弦65aが接触する。この場合、金属棒63は金属弦65に対向する端部が尖っているため、金属弦65が確実に1の金属棒63と接触することとなる。ここでは、図11のように、金属弦65aに隣接する金属弦65bは、指先FGによってX方向に押し退けられている。このように1本の金属弦65aを隔てた2本の金属弦65bの間隔が指先FGの幅以下であっても、弦の特性により押下される際に隣の金属弦65bがX方向に膨らむため、X方向に関して入力部6の小型化がさらに図れることとなる。金属弦65が押下されることにより、いずれかの文字部MPで金属棒63と金属弦65とが交差して接触することとなるが、この接触が生じる文字部MPを検出する方法を以下で説明する。図1212は、金属棒63と金属弦65とが接触する文字部MPを検出する方法を説明する図である。金属棒63には、それぞれ異なる電圧を発生する電圧源E1〜E6が接続される。例えば電圧源E1を0.1V、電圧源E2を0.2V、電圧源E3を0.3V、電圧源E4を0.4V、電圧源E5を0.5V、電圧源E6を0.6Vに設定して、金属棒63に異なる電圧を印可する。一方、金属弦65には、それぞれ電圧計D1〜D5が接続される。この電圧計D1〜D5は、例えばA/D変換器で構成されており、電圧計D1〜D5の計測結果は制御チップ69に入力される。このような構成により、例えば、文字部MPaで金属棒63と金属弦65とが接触する場合には、金属棒63と金属弦65とが導通するため、電圧計D3で電圧源E4により印可される0.4Vが検知される。この検知情報に基づき、制御チップ69は、接触ポジション、すなわち基底面61bにおける文字部MPaの位置を検出することができる。そして、制御チップ69は、文字部MPaに関連付けられた文字が操作者によって入力されたという情報を情報処理装置4の制御部に送信する。以上で説明した情報処理装置4の入力部6の構成により、金属棒と金属弦との接触によって文字を入力できるため、文字部MPの面積、配置間隔をを小さくでき、文字入力部の小型化が図れる。
<第4実施形態>図13は、本発明の第4実施形態に係る入力装置として機能する情報処理装置7の要部構成を示す正面図である。図14は、図13のQ−Q位置から見た縦断面図である。情報処理装置7は、小型のパーソナルコンピュータとして構成されており、表示部8と入力部9とを有するとともに、表示部8および入力部9と電気的に接続する制御部(図示せず)を有している。この制御部は、CPUとメモリとを有しており、情報処理装置7を統括制御する。また、情報処理装置7は、筐体71上に3つのスイッチ72を有している。このスイッチ72を操作することにより、操作者は情報処理装置7に対して簡単な入力を行える。表示部8は、液晶ディスプレイ81を有しており、この液晶ディスプレイ81では、入力部9から操作者によって入力された文字などが表示される。入力部9は、第3実施形態の入力部6と類似の構成を有している。すなわち、入力部9は、等間隔にX軸方向に配置される6本の金属棒91と、これらの金属棒91と空中で交差するとともに等間隔にY軸方向に張架される3本の金属弦92とを有している。一方、入力部9は、第3実施形態と異なり、シート62が省略されるとともに、Z軸と平行な回動軸ARを有する4つの蝶番(ヒンジ)93が端部に連結される3つの矩形平板94a〜94cと、方形状のプレート95とを備えている。この3つの矩形平板94a〜94cと情報処理装置7の入力部9側の側面7bとの4辺で入力部9のフレームが形成される。そして、その長さが等しく対向する2辺に相当する矩形平板94bおよび情報処理装置7の側面7bに、6本の金属棒91がXY平面において回動自在に接続されるとともに、その長さが等しく対向する他の2辺に相当する矩形平板94aおよび矩形平板94cに、3本の金属弦92がXY平面において回動自在に接続されている。このような入力部9のパンタグラフ状構造PTによって、3つの矩形平板94a、94b、94cと情報処理装置7の側面7bとからなるフレームが平行四辺形の形状を維持しつつ、方向RLに変形が可能となる。プレート95では、第1の面に相当する前面95fに、文字が表記される複数の文字部TPが設けられている。また、プレート95は、方向UD(X方向)にスライド可能な構成となっており、情報処理装置7に設けられる収容口73に収容することができる。以上のような入力部9の構成により、図15に示すように、パンタグラフ状構造を状態PT1から状態PT2を経て状態PT3に移行させ、プレート95を収容口73内に収容すれば、入力部9のスペースを削減できる。すなわち、情報処理装置7を使用しない場合や、スイッチ72による簡単な操作を行う場合には、図15のように入力部9をコンパクト化する。一方、文字などを入力する場合には、図13のように入力部9を展開して、多数の文字の入力を行えるようにする。なお、図12に対応する入力部9の配線については、例えば側面7b側の金属棒91の端部に電圧源を接続するとともに、矩形平板94c側の金属弦92の端部に矩形平板94c内の配線(図示せず)を介して電圧計を接続する。そして、例えばスイッチを切り替えることで、図13に示す展開状態では金属棒91に電圧源からの電圧を印可し、図15に示す状態では金属棒91に電圧を印可しないようにする。以上で説明した情報処理装置7の入力部9の構成により、第3実施形態と同様に、文字部MPの面積、配置間隔を小さくでき、文字入力部の小型化が図れる。さらに、入力部9がパンタグラフ状構造となっているため、入力部9を使用しない場合などにコンパクトにでき、省スペースに寄与することとなる。
<変形例>
・上記の第2実施形態の入力部については、次に示す構成でも良い。図16は、本発明の変形例に係る入力部3Bの要部構成を示す縦断面図である。入力部3Bは、第2実施形態の入力部3Aと類似の構成となっているが、スイッチ35の上端面35gが平面形状となっているとともに、この上端面35gから可撓性を有するポール34が押込み方向CAに沿って延出する点が異なっている。このような構成により、指先FGによってシート32が押下されるとシート32が沈下してポール34tに接触するため、この押下ポイントに対応するポール34tを介して、1のスイッチ35を押下できる。また、ポール34tに隣接するポール34uは、沈下するシート32に接触しないか、また接触しても傾斜するシート32により押下ポイントから離れる方向に曲げられるため、適切に指先FG直下の1つのスイッチ35を押下できることとなる。また、第2実施形態の入力部については、次に示す構成でも良い。図17は、本発明の変形例に係る入力部3Cの要部構成を示す縦断面図である。入力部3Cは、第2実施形態の入力部3Aと類似の構成となっているが、スイッチ35の上端面35gが平面形状となっているとともに、この上端面35gとシート32の下面との間に、可撓性を有するポール34tが押込み方向CAに沿って渡設される点が異なっている。このような構成により、指先FGによってシート32が押下されるとシート32が沈下してポール34vを下方(押込み方向CA)に移動させるため、この押下ポイントに対応するポール34vを介して1のスイッチ35を押下できる。また、ポール34vに隣接するポール34wは、シート32が傾くため湾曲することとなる。これにより、隣接するポール34wを介しては押下力が伝達されないため、適切に指先FG直下の1つのスイッチ35を押下できることとなる。
・上記の第1および第2実施形態におけるポールについては、チューブ状であることは必須でなく、中実な円柱状の形状でも、角柱状などの形状でも良い。
・上記の第1および第2実施形態については、シート上に円形のプレートを設けるのは必須でなく、特にプレートを設けなくても良い。また、プレートについては、円板状が必須ではなく、方形板状などの形状でも良い。
・上記の第1および第2実施形態のスイッチについては、各々独立しているのは必須でなく、全てのスイッチを1つのシートスイッチで構成しても良い。
・上記の第1実施形態におけるシートについては、厚さが一定であるのは必須でなく、端部に接近するほど薄くするようにしても良い。これにより、端部のシートの伸びが中央部よりも大きくなるため、端部に配置されるスイッチをポールを介してスムーズに押下することが可能となる。
・上記の第2実施形態については、基底面とシートとの間に弾性部材36を渡設するのは必須でなく、液体などを充填しても良い。この場合も、指先の接触するシート部分が局所的に沈下するため、適切なスイッチの押下が可能となる。
・上記の第3および第4実施形態については、第1の面に液晶ディスプレイなどの表示部を設けても良い。この場合には、表示画面を切替えることにより、文字部の配列を変更できる。その結果、ユーザは、所望の文字配列で入力を行えることとなる。
・上記の第3および第4実施形態における接触ポジションの検出については、金属棒に異なる電圧を印可するのは必須でなく、異なる周波数の交流を印可しても良い。また、スイッチを切替えることで1つの電圧源から各金属棒に順次に電圧を印可するようにしても良い。この場合には、印可タイミングと、そのタイミングで電圧が検出された金属弦との情報から押下された文字部を特定することとなる。
・本発明において、「文字」とは、符号や記号をも含む概念であり、また「可撓性を有するポール」とは、可撓性を有する区間を部分的に持つポールをも含むものとする。
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項5の発明によれば、各スイッチの上方で張設される弾性シートと、各スイッチの可動部との間にポールが設けられるため、文字入力部の小型化が図れるとともに、ポールが可撓性を有してポールが真っ直ぐな場合に力を伝達できるため、適切に1のスイッチをオンできることとなる。また、請求項4の発明については、ポールが管状の形状を有するため、ポールが真っ直ぐの場合には押下力の伝達がよりスムーズに行える。また、請求項5の発明については、スイッチそれぞれの周囲に設けられるとともに弾性シートと所定面との間に渡設される弾性部材を備える。その結果、押下ポイントでシートが局所的に沈下するため、より確実に1のスイッチをオンにできる。また、請求項6の発明によれば、第1の面においてそれぞれ平行に配置される複数のバーと、第1の面を上方にシフトした第2の面においてそれぞれ平行に張架されるとともに複数のバーと立体交差する複数のストリングとを備えるため、文字入力部の小型化が図れる。さらに、請求項6の発明については、第1の面と直交方向に回動軸を有するヒンジで4の辺それぞれの両端が連結されるフレームを備え、4の辺のうち対向する2の辺に複数のバーが第1の面において回動自在に接続されるとともに、この2の辺以外の2辺に複数のストリングが第2の面において回動自在に接続される。これにより、使用しない場合などに文字入力部をコンパクト化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る情報処理装置1の要部構成を示す斜視図である。
【図2】 入力部3の構成を示す上面図である。
【図3】 図2のIII−III位置から見た縦断面図である。
【図4】 入力部3が操作者によって押下される様子を説明する図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置1Aの入力部3Aの要部構成を示す横断面図である。
【図6】 入力部3Aが操作者によって押下される様子を説明する図である。
【図7】 本発明の第3実施形態に係る入力装置として機能する情報処理装置4の要部構成を示す斜視図である。
【図8】 入力部6の構成を示す上面図である。
【図9】 図8のIX−IX位置から見た縦断面図である。
【図10】 入力部6が操作者によって押下される様子を説明する図である。
【図11】 入力部6が操作者によって押下される様子を説明する図である。
【図12】 金属棒63と金属弦65とが接触する文字部MPを検出する方法を説明する図である。
【図13】 本発明の第4実施形態に係る入力装置として機能する情報処理装置7の要部構成を示す正面図である。
【図14】 図13のQ−Q位置から見た縦断面図である。
【図15】 入力部9がコンパクト化される様子を示す図である。
【図16】 本発明の変形例に係る入力部3Bの要部構成を示す縦断面図である。
【図17】 本発明の変形例に係る入力部3Cの要部構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,1A,4,7 情報処理装置、3,3A,3B,3C,6,9 入力部、31b,61b 基底面、32,62 シート、33 プレート、34 ポール、35 スイッチ、36 弾性部材、63,91 金属棒(バー)、65,92金属弦(ストリング)、93 蝶番(ヒンジ)、D1〜D5 電圧計、E1〜E6 電圧源、KP,MP,TP 文字部。
Claims (6)
- 本体部と可動部とを有し、前記可動部が所定方向に移動することでオンされるスイッチを複数備えるとともに、前記所定方向を略垂直にして前記スイッチが所定面に載設される入力装置であって、
(a)各スイッチの上方で前記所定面と略平行に張設される弾性シートと、
(b)前記可動部それぞれの上方で、前記弾性シートの下面から前記所定方向に沿って延出するポールと、を備え、
前記スイッチそれぞれは所定の文字が関連付けられるとともに、
前記ポールは、可撓性を有しており、真っ直ぐな状態では前記ポールの一端から他端への力の伝達が可能であるが、湾曲する湾曲状態では前記力の伝達が困難であり、
前記弾性シートの押下ポイントで下方に移動する1のポールを介して1のスイッチがオンされる一方、前記1のポールに隣接する隣接ポールが下方のスイッチと接触しても前記弾性シートの押下によって生じた弾性シートの傾斜により前記湾曲状態となって、前記隣接ポールを介したスイッチのオンができないことを特徴とする入力装置。 - 本体部と可動部とを有し、前記可動部が所定方向に移動することでオンされるスイッチを複数備えるとともに、前記所定方向を略垂直にして前記スイッチが所定面に載設される入力装置であって、
(a)各スイッチの上方で前記所定面と略平行に張設される弾性シートと、
(b)前記弾性シートの下方で、前記可動部それぞれから前記所定方向に沿って延出するポールと、を備え、
前記スイッチそれぞれは所定の文字が関連付けられるとともに、
前記ポールは、可撓性を有しており、真っ直ぐな状態では前記ポールの一端から他端への力の伝達が可能であるが、湾曲する湾曲状態では前記力の伝達が困難であり、
前記弾性シートの押下ポイントで弾性シートに接触する1のポールを介して1のスイッチがオンされる一方、前記1のポールに隣接する隣接ポールが上方の弾性シートと接触しても前記弾性シートの押下によって生じた弾性シートの傾斜により前記湾曲状態となって、前記隣接ポールを介したスイッチのオンができないことを特徴とする入力装置。 - 本体部と可動部とを有し、前記可動部が所定方向に移動することでオンされるスイッチを複数備えるとともに、前記所定方向を略垂直にして前記スイッチが所定面に載設される入力装置であって、
(a)各スイッチの上方で前記所定面と略平行に張設される弾性シートと、
(b)前記所定方向に沿って前記可動部それぞれから前記弾性シートの下面に渡設されるポールと、を備え、
前記スイッチそれぞれは所定の文字が関連付けられるとともに、
前記ポールは、可撓性を有しており、真っ直ぐな状態では前記ポールの一端から他端への力の伝達が可能であるが、湾曲する湾曲状態では前記力の伝達が困難であり、
前記弾性シートの押下ポイントで下方に移動する1のポールを介して1のスイッチがオンされる一方、前記1のポールに隣接する隣接ポールでは前記弾性シートの押下によって生じた弾性シートの傾斜により前記湾曲状態となって、前記隣接ポールを介したスイッチのオンができないことを特徴とする入力装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の入力装置において、
前記ポールは、管状の形状を有することを特徴とする入力装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の入力装置において、
(c)前記スイッチそれぞれの周囲に設けられるとともに、前記弾性シートと前記所定面との間に渡設される弾性部材、をさらに備えることを特徴とする入力装置。 - 第1の面における異なるポジションに関連付けられた複数の文字を入力可能な入力装置であって、
(a)前記第1の面において、それぞれ平行に配置される複数のバーと、
(b)前記第1の面を上方にシフトした第2の面において、それぞれ平行に張架されるとともに、前記複数のバーと立体交差する複数のストリングと、
(c)前記複数のストリングのうち1のストリングが押下され、前記1のストリングと1のバーとが接触する場合に、前記1のストリングと前記1のバーとが接触する前記ポジションを検出する検出手段と、
(d)対向する2辺の長さが等しい4の辺を有し、前記第1の面と直交方向に回動軸を有するヒンジで前記4の辺それぞれの両端が連結されるフレームと、を備え、
前記4の辺のうち対向する2の辺に、前記複数のバーが前記第1の面において回動自在に接続されるとともに、前記4の辺のうち前記2の辺以外の2辺に、前記複数のストリングが前記第2の面において回動自在に接続されることを特徴とする入力装置。
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