JP3749973B2 - 自動車用ブラインド巻取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、自動車の車窓用ブラインド、荷室カバー(トノカバー)等に用いられる自動車用ブラインド巻取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、自動車用ブラインド巻取り装置としては、既に実開昭59−38395号公報などに所載の構造が知られており、ここでは、ブラインドシートを巻回する筒状体を、左右一対の同軸シャフトに回転自在に支持すると共に、筒状体に内装されたコイル状捻りバネの端部を上記筒状体および上記同軸シャフトに連結して、上記筒状体にシート巻き戻し力を付与するように構成しているが、必要に応じて、巻取り装置を、車体に対して簡単に着脱できるようにするため、同軸シャフトは、バネ作用で軸方向に伸張されるように、筒状体に保持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなブラインド巻取り装置で問題になるのは、ブラインドシートを卷き取るための捻りバネとは別に、一方の同軸シャフトを筒状体の外端に向けて押圧するためのコイル状圧縮バネを装備する必要があり、そのような機能を実現するために、内部構造が複雑になり、コスト高となる。
【0004】
また、一方の同軸シャフトには、他方の同軸シャフトに対して、同軸心を保持するために、インナーブッシュを介して筒状体に支持されているが、他方の同軸シャフトに対して連結されていないので、捻りバネの負荷は、他方の同軸シャフトのみに掛かる。
【0005】
このため、車体側への取付に際して、位置合わせが必要になり、また、1軸シャフトを採用したブラインド巻取り装置に比較して、シート引き出しの際の、シャフトに掛かる捻りや曲げの負荷に対する強度が不十分となり、巻取りが均一にならず、ばたつきが生じるなどの使用上の不都合がある。
【0006】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、左右の同軸シャフトを互いに連結して、捻りバネの負荷を両シャフトで受けることにより、筒状体支持について、シャフトの実質的な強度不足を解消し、装置の取付けを容易にし、また、使用時の操作性を向上し、しかも、捻りバネに、シャフトの伸張のための機能を兼ねさせることで、構造を簡素化して、低コストが実現できるようにした自動車用ブラインド巻取り装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明では、ブラインドシートを巻回する筒状体を、左右一対の同軸シャフトに回転自在に支持すると共に、筒状体に内装されたコイル状捻りバネの端部を上記筒状体および上記同軸シャフトに連結して、上記筒状体にシート巻き戻し力を付与するように構成した自動車用ブラインド巻取り装置において、上記筒状体内に位置して、一方の同軸シャフトの端部に設けたインナーブッシュは、上記筒状体に回転自在に支持されており、他方の同軸シャフトは、上記インナーブッシュに対して、回転方向に関して係合すると共に軸方向に対して摺動自在に嵌合し、また、上記捻りバネで、上記筒状体の外端に向けて軸方向に弾持されており、前記捻りバネの軸方向弾性力に抗していずれかの同軸シャフトを筒状体内に押し込んだ状態で一対の同軸シャフトの外端部を車体側の取付ブラケットに装着することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。本発明に係わるブラインド巻取り装置は、基本的には、ブラインドシート1を巻回する筒状体2を、左右一対の同軸シャフト3,4に回転自在に支持すると共に、筒状体2に内装されたコイル状捻りバネ5の端部5A,5Bを筒状体2および同軸シャフトに連結して、筒状体2にシート巻き戻し力を付与するように構成したものである。
【0009】
第1乃至図4は、本発明の第1の実施の形態を示し、このブラインド巻取り装置は、筒状体2の両端にブッシュ6,7を固定しており、これらに対して、同軸シャフト3は、回転自在かつ軸方向摺動自在に保持され、シャフト4は回転自在に保持されている。また、各同軸シャフト3,4の外端部にはキャップ状のガイド部材8,9がピン固定で装着されており、このガイド部材8,9には、ブラインドシート1を引き出すための開口を備えた外筒(図示せず)が嵌合されている。
【0010】
この第1の実施の形態においては、筒状体2内部に、インナーブッシュ10が、回転自在かつ軸方向に摺動自在に設けられており、このインナーブッシュ10には一方の同軸シャフト3の端部が固定されている。また、他方の同軸シャフト4は、インナーブッシュ10に対して、回転方向に関して係合すると共に軸方向に対して摺動自在に嵌合する構造になっている。
【0011】
即ち、この実施の形態では、インナーブッシュ10には、その軸心に位置して、同軸シャフト4の端部を摺動自在に嵌合する摺動孔10Aが形成され、また、その両側で、軸方向に延びるスリット10B,10Bが形成されており、同軸シャフト4には、スリット10B,10B内で摺動するスライドピン11,11が装着されている。
【0012】
また、捻りバネ5は、同軸シャフト3,4に対して筒状体2を巻取り方向に弾持する弾持機能と共に、筒状体2の外端に向けて同軸シャフト3を軸方向に弾持する弾持機能を果たしている。このため、この実施の形態では、捻りバネ5は、軸方向に圧縮された状態で筒状体2内に収納され、一端5Aをブッシュ7に固定して、これを介して、筒状体2に連結されており、また、他端5Bをインナーブッシュ10に固定して、これを介して、同軸シャフト3,4に連結されている。
【0013】
図5及び図6は、本発明の第2の実施の形態を示し、本例は同軸シャフト4がスライドする。
この第2の実施の形態のブラインド巻取り装置は、筒状体2の両端にブッシュ6,7を固定しており、これらに対し同軸シャフト3は回転自在に保持され、シャフト4は回転自在かつ軸方向摺動自在に保持されている。筒状体2内部に設けられるインナーブッシュ10は、回転自在であるが軸方向への摺動は阻止され移動はできない。このインナーブッシュ10に一方の同軸シャフト3の端部が固定され、また、他方の同軸シャフト4は、インナーブッシュ10に対して回転方向に関して係合すると共に軸方向に対して摺動自在に嵌合している。
【0014】
そして、この第2の実施の形態においては、コイル状捩りバネ5は、端部5Aをブッシュ7に固定して、これを介して筒状体2に連結されており、他端5Bは同軸シャフト4に固定されている。従って、同軸シャフト4は、図5に示すように捩りバネ5に付勢されて外方(矢印A方向)に進出し、また、図6に示すように捩りバネ5に抗して内方(矢印B方向)に退入できる。しかして、捩りバネ5は、同軸シャフト3,4に対して筒状体2を巻取り方向に弾持する弾持機能と共に、筒状体2の外方に向けて同軸シャフト4を軸方向に弾持する弾持機能を果す。
他の構成は、第1の実施の形態と同様であり、図5及び図6ではガイド部材8,9は省略してある。
【0015】
そして、本発明に係るブラインド巻取り装置は、自動車の車体側には、従来と同様に、同軸シャフト3,4の外端部を受ける取付ブラケット(図示せず)が用意されており、捻りバネ5の軸方向弾性力に抗して、同軸シャフト3又は4を筒状体2内に押し込んだ状態で、取付ブラケットに同軸シャフト3,4を装着し、あるいは、そこから取り外すことによって取付け、取外しかできる。
【0016】
このような構成では、インナーブッシュ10を介して、同軸シャフト3,4は互いに連結されていて、ブラインドシート1の引き出しの際、捻りバネ5の捻り負荷を受け、曲げ負荷を受けることができるので、1軸シャフトを採用した従来のブラインド巻取り装置と同等の強度を確保できる。
【0017】
しかも、捻りバネ5がブラインドシートの巻き戻し機能を発揮するだけでなく、同軸シャフトの外部への伸張を促す弾持機能をも果たすことができるので、別に圧縮バネなどを用いる必要がなく、このために、部品点数が減少し、筒状体2の内部構造も大幅に簡素化でき、コストを低減できる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、以上詳述したように、ブラインドシートを巻回する筒状体を、左右一対の同軸シャフトに回転自在に支持すると共に、筒状体に内装されたコイル状捻りバネの端部を上記筒状体および上記同軸シャフトに連結して、上記筒状体にシート巻き戻し力を付与するように構成しているので、筒状体支持について、シャフトの実質的な強度不足を解消し、装置の取付けを容易にし、また、使用時の操作性を向上し、しかも、捻りバネに、シャフトの伸張のための機能を兼ねさせることで、構造を簡素化して、低コストが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施の形態を示す概略縦断側面図である。
【図2】同じく、図1のA−Aに沿う断面図である。
【図3】同じく、図1のB−Bに沿う断面図である。
【図4】同じく、分解した状態を示す概略縦断側面図である。
【図5】本発明に係わる第2の実施の形態を示す一部省略縦断側面図である。
【図6】同じく、作動状態を示す一部省略縦断面図である。
【符号の説明】
1 ブラインドシート
2 筒状体
3,4 同軸シャフト
5 捻りバネ
5A,5B 端部
6,7 ブッシュ
8,9 ガイド部材
10 インナーブッシュ
10A 摺動孔
10B スリット
11 スライドピン
Claims (1)
- ブラインドシートを巻回する筒状体を、左右一対の同軸シャフトに回転自在に支持すると共に、筒状体に内装されたコイル状捻りバネの端部を上記筒状体および上記同軸シャフトに連結して、上記筒状体にシート巻き戻し力を付与するように構成した自動車用ブラインド巻取り装置において、
上記筒状体内に位置して、一方の同軸シャフトの端部に設けたインナーブッシュは、上記筒状体に回転自在に支持されており、他方の同軸シャフトは、上記インナーブッシュに対して、回転方向に関して係合すると共に軸方向に対して摺動自在に嵌合し、また、上記捻りバネで、上記筒状体の外端に向けて軸方向に弾持されており、前記捻りバネの軸方向弾性力に抗していずれかの同軸シャフトを筒状体内に押し込んだ状態で一対の同軸シャフトの外端部を車体側の取付ブラケットに装着することを特徴とする自動車用ブラインド巻取り装置。
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- 1995-09-22 JP JP26908195A patent/JP3749973B2/ja not_active Expired - Fee Related
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