JP3749410B2 - 試験装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル制御方式の試験装置に関し、特に、試料に振幅が一定で周波数が変化する加速度を印加する加速度振幅一定掃引試験を行う場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、試料に繰り返し負荷を印加し、その力学的挙動を調べる材料試験がおこなわれている。このような試験を行う材料試験装置においては、試料に印加される荷重あるいは試料の変位をフィードバック信号とし、荷重あるいは変位が所定の目標負荷信号に追随するように制御するフィードバック制御系を用いて、各種の負荷パターンを試料に印加することができるようになされている。その1つとして、所定の振幅で低い(高い)周波数から高い(低い)周波数に徐々に変化する加速度を試料に印加する加速度振幅一定掃引試験がある。
【0003】
図2は、従来の材料試験装置を用いて、試料に所定の振幅で周波数が掃引される加速度を印加する加速度振幅一定掃引試験を行う場合の構成を示す機能ブロック図である。ここで、この試験装置における制御部にはデジタル制御方式が採用されており、所定のサンプリング周期(サイクル)ごとにサンプリングされたデータを用いてデジタル処理が行われている。
図2において、関数発生器1は、一定の振幅で周波数が掃引される正弦波信号Eiを発生する。具体的には、所定のサイクル毎に、そのタイミングにおける前記正弦波信号Eiに対応する値のデータが出力される。この信号Eiは、自動利得制御部(AGC部)2に入力され、偏差検出部4から所定のサイクルごとに出力される偏差信号Egがゼロとなるようにその振幅を制御され、該振幅が制御された信号がドライブ信号Edとして、プラント部10に供給される。
【0004】
プラント部10は試料に載荷するアクチュエータおよび該アクチュエータの駆動を制御するフィードバック制御部から構成されている。前記ドライブ信号Edは、加算点11に入力され、A/D変換器19から所定のサイクルごとに出力される変位信号Esとの誤差信号がErが出力される。この誤差信号Erは、PID調節部12で比例、積分処理され、D/A変換器13でアナログ信号に変換されて、アクチュエータ15を駆動するサーボバルブ14に供給される。これにより、アクチュエータ15が駆動され、試料に載荷される。16はアクチュエータのピストン、17は試料の変位あるいはピストン16の変位を検出する変位センサであり、該変位センサ17の出力は、変位用センサアンプ18を介してA/D変換器19に入力され、該A/D変換器19から変位センサ出力に対応する前記変位信号Esが出力される。
前記加算点11、PID調節部12、D/A変換器13、サーボバルブ14、アクチュエータ15、ピストン16、試料、変位センサ17、変位用センサアンプ18およびA/D変換器19により、変位信号をフィードバック信号とするフィードバック制御系が構成されており、試料の変位が前記ドライブ信号Edに追随するように制御される。
【0005】
また、前記ピストン16には加速度センサ20が接続されており、ピストン16の加速度、すなわち、試料に印加される加速度が検出される。この加速度信号は振幅検出部3に入力され、その振幅が検出される。この振幅は、偏差検出部4において、加速度の目標振幅を指定する目標振幅信号と比較され、その差を示す偏差信号Egが偏差検出部4から所定のサイクルごとに前記自動利得制御部(AGG部)2に供給される。前記AGC部2では、該偏差信号Egがゼロになるように前記正弦波信号Eiの振幅を前記サイクルごとに制御する。この制御は、例えば、前記信号Eiの振幅値から、前記偏差信号Egの1/nを1サイクルごとに減算していく方法で行われる。例えば、n=2とすると、Eiの振幅値を1サイクルごとにEg/2ずつ減少させる。したがって、偏差信号Egの値が小さくなるほど減少率は小さくなる。
【0006】
このように、変位信号をフィードバック信号とするフィードバック制御系に、検出した加速度信号が設定した目標振幅となるように振幅が制御された周波数掃引信号を、目標負荷信号として供給することにより、振幅一定周波数掃引加速度試験を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにして、加速度振幅一定掃引試験を行うことができる。しかしながら、加速度は変位の2回微分値であるため、前記変位の目標負荷信号として同一振幅の正弦波信号を入力したとき、前記加速度センサ20の出力値の振幅は、前記正弦波信号の周波数が高くなるにしたがって増加する。すなわち、変位信号がk倍の周波数となれば、加速度はk2倍の振幅となり、1デカード(10倍の周波数)当たり、40dB(100倍)の振幅増加となる。
したがって、加速度センサ20の出力の振幅を一定に保つためには、前記AGC部2において、1デカード当たり100倍の割合で振幅を絞らなければならないこととなる。前記図2中に示したように、前記AGC部2の入力である信号Eiは振幅一定の周波数掃引信号であるのに対し、その出力である駆動信号Edは時間経過に従って、その振幅が急速に減少する周波数掃引信号でなければならない。
【0008】
周知のようにAGC部2は一種の自動制御回路であるため、制御の目標値は一定の範囲に集中しているのが、制御上最大の効率(振幅一定保持特性)を保つことができる。しかしながら、前述のように、周波数が数デカード変化する場合、AGC部2の振幅制御に要する能力は、非常に負担の大きいものとなる。例えば、入力信号が1Hz〜1000Hzに変化する場合、AGC部2において120dBもゲインを絞ることが必要となる。これは、AGC部2の制御域を大きくすることが必要となり、制御効率が非常に悪いものとなってしまうとともに、高精度の制御を行うことも困難となってしまう。
【0009】
そこで本発明は、AGC部2の制御域を狭くすることができるとともに、高精度の処理を可能とした試験装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の試験装置は、振幅が一定で周波数が掃引される正弦波信号が入力され、制御信号に応じてその振幅を制御する自動利得制御部と、前記自動利得制御部の出力に対し、積分処理を2回実行する積分処理部と、前記積分処理部の出力を目標負荷信号として、試料に負荷を加える載荷手段と、前記試料の変位を検出する変位センサと、前記変位センサの検出出力が前記目標負荷信号に追随するようにフィードバック制御を行うフィードバック制御部と、前記試料に印加される加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサの出力の振幅を検出する振幅検出部と、前記振幅検出部の出力と目標振幅指定値との偏差を検出し、該偏差信号を前記自動利得制御部に前記制御信号として出力する偏差検出部とを有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の試験装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。この図において、前述した図2と同一の構成要素には同一の符号を付す。
図1において、1は一定の振幅を有し低い(高い)周波数から高い(低い)周波数へと徐々に変化する正弦波信号Eiを出力する関数発生器、2は制御信号Egに応じて前記正弦波信号Eiの振幅を制御する自動利得制御部(AGC部)、3はアクチュエータのピストン16に取り付けられた加速度センサ20からの加速度測定信号の振幅を検出する振幅検出部、4は目標振幅を指定する目標振幅指定信号と前記振幅検出部3で検出した加速度測定信号の振幅との差である偏差信号Egを前記AGC部2に出力する偏差検出部、5は前記AGC部2の出力に対し積分処理を2回施してドライブ信号Edを出力する積分処理部である。
【0012】
また、10はプラント部であり、前記積分処理部5からのドライブ信号Edと変位センサの出力信号の差である誤差信号Erを求める加算点11、前記誤差信号Erが入力されるPID調節部12、該PID調節部12の出力をアナログ信号に変換するD/A変換器13、該D/A変換器13からの信号により制御されるサーボバルブ14、該サーボバルブ14により駆動されるアクチュエータ15およびピストン16、試料の変位を検出する変位センサ17、変位センサ17の出力を増幅する変位用センサアンプ18、および、前記変位用センサアンプ18の出力をデジタルデータに変換して変位信号Esを前記加算点11に出力するA/D変換器19から構成されており、変位信号をフィードバック信号とするフィードバック制御系が構成されている。
【0013】
この図1に示すように、本発明の試験装置においては、前記自動利得制御部(AGC部)2と前記プラント部10との間に、前記AGC部2の出力に対して積分処理を2回行う積分処理部5が設けられている。そして、この積分処理部5により、前記AGC部2の出力を2回積分して変位の次元の信号に変換し、この変位の次元の信号を駆動信号Edとして前記プラント部10の加算点11に出力するようにしている。すなわち、本発明の試験装置においては、AGC部2の入力信号および出力信号は、いずれも加速度次元の信号とし、該加速度次元の信号を前記積分処理部で2回積分処理を行うことにより変位次元の信号Edに変換し、この変位次元の信号を変位フィードバック制御のプラント部10に入力するようにしている。
【0014】
前記図2に示した従来技術においては、前記AGC部2において、振幅一定の入力信号Eiの振幅を大きく絞ることが必要であったのに対し、図1に示した本発明においては、前記AGC部2においては、その必要はなく、制御効率のよい高精度の制御を行うことが可能となる。また、本発明においては、前記積分処理部5において入力信号の振幅を大きく絞り込むこととなる(周波数がk倍となったとき、振幅は1/k2となる)が、積分処理は単純な加算処理ですむために、高精度の処理を容易に実現することが可能である。
このように、本発明によれば、AGC部2の制御範囲を前述した従来技術の場合に比較して非常に狭くすることが可能となる。
【0015】
なお、以上においては、材料試験装置について説明したが、一定の振幅で周波数が掃引される変位、速度あるいは加速度を試料に印加する試験は、機械製品や電気機器などの耐久試験などに用いられている振動試験機などにおいても行われており、このような試験機にも本発明を適用することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の試験装置によれば、加速度の次元でAGC処理を行い、その結果に対して2回積分を行って変位次元に変換した信号を用いて変位フィードバック制御を行うようにしているため、AGC部の制御域を狭いものとすることができ、高精度のAGC処理が可能となるとともに、AGC部の設計が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の試験装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 従来の加速度振幅一定掃引試験を行う材料試験装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 関数発生器
2 自動利得制御部(AGC部)
3 振幅検出部
4 偏差検出部
5 積分処理部
10 プラント部
11 加算点
12 PID調節部
13 デジタルアナログ変換器
14 サーボバルブ
15 アクチュエータ
16 ピストン
17 変位センサ
18 変位用センサアンプ
19 アナログデジタル変換器
20 加速度センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル制御方式の試験装置に関し、特に、試料に振幅が一定で周波数が変化する加速度を印加する加速度振幅一定掃引試験を行う場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、試料に繰り返し負荷を印加し、その力学的挙動を調べる材料試験がおこなわれている。このような試験を行う材料試験装置においては、試料に印加される荷重あるいは試料の変位をフィードバック信号とし、荷重あるいは変位が所定の目標負荷信号に追随するように制御するフィードバック制御系を用いて、各種の負荷パターンを試料に印加することができるようになされている。その1つとして、所定の振幅で低い(高い)周波数から高い(低い)周波数に徐々に変化する加速度を試料に印加する加速度振幅一定掃引試験がある。
【0003】
図2は、従来の材料試験装置を用いて、試料に所定の振幅で周波数が掃引される加速度を印加する加速度振幅一定掃引試験を行う場合の構成を示す機能ブロック図である。ここで、この試験装置における制御部にはデジタル制御方式が採用されており、所定のサンプリング周期(サイクル)ごとにサンプリングされたデータを用いてデジタル処理が行われている。
図2において、関数発生器1は、一定の振幅で周波数が掃引される正弦波信号Eiを発生する。具体的には、所定のサイクル毎に、そのタイミングにおける前記正弦波信号Eiに対応する値のデータが出力される。この信号Eiは、自動利得制御部(AGC部)2に入力され、偏差検出部4から所定のサイクルごとに出力される偏差信号Egがゼロとなるようにその振幅を制御され、該振幅が制御された信号がドライブ信号Edとして、プラント部10に供給される。
【0004】
プラント部10は試料に載荷するアクチュエータおよび該アクチュエータの駆動を制御するフィードバック制御部から構成されている。前記ドライブ信号Edは、加算点11に入力され、A/D変換器19から所定のサイクルごとに出力される変位信号Esとの誤差信号がErが出力される。この誤差信号Erは、PID調節部12で比例、積分処理され、D/A変換器13でアナログ信号に変換されて、アクチュエータ15を駆動するサーボバルブ14に供給される。これにより、アクチュエータ15が駆動され、試料に載荷される。16はアクチュエータのピストン、17は試料の変位あるいはピストン16の変位を検出する変位センサであり、該変位センサ17の出力は、変位用センサアンプ18を介してA/D変換器19に入力され、該A/D変換器19から変位センサ出力に対応する前記変位信号Esが出力される。
前記加算点11、PID調節部12、D/A変換器13、サーボバルブ14、アクチュエータ15、ピストン16、試料、変位センサ17、変位用センサアンプ18およびA/D変換器19により、変位信号をフィードバック信号とするフィードバック制御系が構成されており、試料の変位が前記ドライブ信号Edに追随するように制御される。
【0005】
また、前記ピストン16には加速度センサ20が接続されており、ピストン16の加速度、すなわち、試料に印加される加速度が検出される。この加速度信号は振幅検出部3に入力され、その振幅が検出される。この振幅は、偏差検出部4において、加速度の目標振幅を指定する目標振幅信号と比較され、その差を示す偏差信号Egが偏差検出部4から所定のサイクルごとに前記自動利得制御部(AGG部)2に供給される。前記AGC部2では、該偏差信号Egがゼロになるように前記正弦波信号Eiの振幅を前記サイクルごとに制御する。この制御は、例えば、前記信号Eiの振幅値から、前記偏差信号Egの1/nを1サイクルごとに減算していく方法で行われる。例えば、n=2とすると、Eiの振幅値を1サイクルごとにEg/2ずつ減少させる。したがって、偏差信号Egの値が小さくなるほど減少率は小さくなる。
【0006】
このように、変位信号をフィードバック信号とするフィードバック制御系に、検出した加速度信号が設定した目標振幅となるように振幅が制御された周波数掃引信号を、目標負荷信号として供給することにより、振幅一定周波数掃引加速度試験を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにして、加速度振幅一定掃引試験を行うことができる。しかしながら、加速度は変位の2回微分値であるため、前記変位の目標負荷信号として同一振幅の正弦波信号を入力したとき、前記加速度センサ20の出力値の振幅は、前記正弦波信号の周波数が高くなるにしたがって増加する。すなわち、変位信号がk倍の周波数となれば、加速度はk2倍の振幅となり、1デカード(10倍の周波数)当たり、40dB(100倍)の振幅増加となる。
したがって、加速度センサ20の出力の振幅を一定に保つためには、前記AGC部2において、1デカード当たり100倍の割合で振幅を絞らなければならないこととなる。前記図2中に示したように、前記AGC部2の入力である信号Eiは振幅一定の周波数掃引信号であるのに対し、その出力である駆動信号Edは時間経過に従って、その振幅が急速に減少する周波数掃引信号でなければならない。
【0008】
周知のようにAGC部2は一種の自動制御回路であるため、制御の目標値は一定の範囲に集中しているのが、制御上最大の効率(振幅一定保持特性)を保つことができる。しかしながら、前述のように、周波数が数デカード変化する場合、AGC部2の振幅制御に要する能力は、非常に負担の大きいものとなる。例えば、入力信号が1Hz〜1000Hzに変化する場合、AGC部2において120dBもゲインを絞ることが必要となる。これは、AGC部2の制御域を大きくすることが必要となり、制御効率が非常に悪いものとなってしまうとともに、高精度の制御を行うことも困難となってしまう。
【0009】
そこで本発明は、AGC部2の制御域を狭くすることができるとともに、高精度の処理を可能とした試験装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の試験装置は、振幅が一定で周波数が掃引される正弦波信号が入力され、制御信号に応じてその振幅を制御する自動利得制御部と、前記自動利得制御部の出力に対し、積分処理を2回実行する積分処理部と、前記積分処理部の出力を目標負荷信号として、試料に負荷を加える載荷手段と、前記試料の変位を検出する変位センサと、前記変位センサの検出出力が前記目標負荷信号に追随するようにフィードバック制御を行うフィードバック制御部と、前記試料に印加される加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサの出力の振幅を検出する振幅検出部と、前記振幅検出部の出力と目標振幅指定値との偏差を検出し、該偏差信号を前記自動利得制御部に前記制御信号として出力する偏差検出部とを有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の試験装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。この図において、前述した図2と同一の構成要素には同一の符号を付す。
図1において、1は一定の振幅を有し低い(高い)周波数から高い(低い)周波数へと徐々に変化する正弦波信号Eiを出力する関数発生器、2は制御信号Egに応じて前記正弦波信号Eiの振幅を制御する自動利得制御部(AGC部)、3はアクチュエータのピストン16に取り付けられた加速度センサ20からの加速度測定信号の振幅を検出する振幅検出部、4は目標振幅を指定する目標振幅指定信号と前記振幅検出部3で検出した加速度測定信号の振幅との差である偏差信号Egを前記AGC部2に出力する偏差検出部、5は前記AGC部2の出力に対し積分処理を2回施してドライブ信号Edを出力する積分処理部である。
【0012】
また、10はプラント部であり、前記積分処理部5からのドライブ信号Edと変位センサの出力信号の差である誤差信号Erを求める加算点11、前記誤差信号Erが入力されるPID調節部12、該PID調節部12の出力をアナログ信号に変換するD/A変換器13、該D/A変換器13からの信号により制御されるサーボバルブ14、該サーボバルブ14により駆動されるアクチュエータ15およびピストン16、試料の変位を検出する変位センサ17、変位センサ17の出力を増幅する変位用センサアンプ18、および、前記変位用センサアンプ18の出力をデジタルデータに変換して変位信号Esを前記加算点11に出力するA/D変換器19から構成されており、変位信号をフィードバック信号とするフィードバック制御系が構成されている。
【0013】
この図1に示すように、本発明の試験装置においては、前記自動利得制御部(AGC部)2と前記プラント部10との間に、前記AGC部2の出力に対して積分処理を2回行う積分処理部5が設けられている。そして、この積分処理部5により、前記AGC部2の出力を2回積分して変位の次元の信号に変換し、この変位の次元の信号を駆動信号Edとして前記プラント部10の加算点11に出力するようにしている。すなわち、本発明の試験装置においては、AGC部2の入力信号および出力信号は、いずれも加速度次元の信号とし、該加速度次元の信号を前記積分処理部で2回積分処理を行うことにより変位次元の信号Edに変換し、この変位次元の信号を変位フィードバック制御のプラント部10に入力するようにしている。
【0014】
前記図2に示した従来技術においては、前記AGC部2において、振幅一定の入力信号Eiの振幅を大きく絞ることが必要であったのに対し、図1に示した本発明においては、前記AGC部2においては、その必要はなく、制御効率のよい高精度の制御を行うことが可能となる。また、本発明においては、前記積分処理部5において入力信号の振幅を大きく絞り込むこととなる(周波数がk倍となったとき、振幅は1/k2となる)が、積分処理は単純な加算処理ですむために、高精度の処理を容易に実現することが可能である。
このように、本発明によれば、AGC部2の制御範囲を前述した従来技術の場合に比較して非常に狭くすることが可能となる。
【0015】
なお、以上においては、材料試験装置について説明したが、一定の振幅で周波数が掃引される変位、速度あるいは加速度を試料に印加する試験は、機械製品や電気機器などの耐久試験などに用いられている振動試験機などにおいても行われており、このような試験機にも本発明を適用することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の試験装置によれば、加速度の次元でAGC処理を行い、その結果に対して2回積分を行って変位次元に変換した信号を用いて変位フィードバック制御を行うようにしているため、AGC部の制御域を狭いものとすることができ、高精度のAGC処理が可能となるとともに、AGC部の設計が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の試験装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 従来の加速度振幅一定掃引試験を行う材料試験装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 関数発生器
2 自動利得制御部(AGC部)
3 振幅検出部
4 偏差検出部
5 積分処理部
10 プラント部
11 加算点
12 PID調節部
13 デジタルアナログ変換器
14 サーボバルブ
15 アクチュエータ
16 ピストン
17 変位センサ
18 変位用センサアンプ
19 アナログデジタル変換器
20 加速度センサ
Claims (1)
- 振幅が一定で周波数が掃引される正弦波信号が入力され、制御信号に応じてその振幅を制御する自動利得制御部と、
前記自動利得制御部の出力に対し、積分処理を2回実行する積分処理部と、
前記積分処理部の出力を目標負荷信号として、試料に負荷を加える載荷手段と、
前記試料の変位を検出する変位センサと、
前記変位センサの検出出力が前記目標負荷信号に追随するようにフィードバック制御を行うフィードバック制御部と、
前記試料に印加される加速度を検出する加速度センサと、
前記加速度センサの出力の振幅を検出する振幅検出部と、
前記振幅検出部の出力と目標振幅指定値との偏差を検出し、該偏差信号を前記自動利得制御部に前記制御信号として出力する偏差検出部と
を有することを特徴とする試験装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP34998699A JP3749410B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34998699A JP3749410B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001165832A JP2001165832A (ja) | 2001-06-22 |
JP3749410B2 true JP3749410B2 (ja) | 2006-03-01 |
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ID=18407465
Family Applications (1)
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JP34998699A Expired - Fee Related JP3749410B2 (ja) | 1999-12-09 | 1999-12-09 | 試験装置 |
Country Status (1)
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JP4812726B2 (ja) * | 2007-10-01 | 2011-11-09 | 国際計測器株式会社 | 疲労試験装置 |
WO2009044747A1 (ja) * | 2007-10-01 | 2009-04-09 | Kokusai Keisokuki Kabushiki Kaisha | 疲労試験装置 |
JP4812725B2 (ja) * | 2007-10-01 | 2011-11-09 | 国際計測器株式会社 | 疲労試験装置 |
JP4589997B2 (ja) * | 2008-12-09 | 2010-12-01 | 国際計測器株式会社 | 振動試験装置 |
-
1999
- 1999-12-09 JP JP34998699A patent/JP3749410B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001165832A (ja) | 2001-06-22 |
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