JP3747877B2

JP3747877B2 - Vehicle seat device

Info

Publication number: JP3747877B2
Application number: JP2002114965A
Authority: JP
Inventors: 聡昭仮屋; 智幸黒田
Original assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Current assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date: 2002-04-17
Filing date: 2002-04-17
Publication date: 2006-02-22
Anticipated expiration: 2022-04-17
Also published as: JP2003312323A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、側壁にフロントドアにより開閉される乗降口とリヤドアにより開閉される乗降口が形成された車両に設置されており、座席本体が車両前方を向く前向き位置と乗降口側を向く横向き位置との間でその座席本体を回転させる回転機構と、前記座席本体及び前記回転機構を車両前後方向にスライドさせるスライド機構と、前記回転機構及び前記スライド機構を動作させる制御手段と、前記制御手段に前記回転機構及び前記スライド機構を個別に動作させる指令を出すことができる操作手段とを備える車両用シート装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両用シート装置として実開平６−８９５号公報に開示されているものがある。この車両用シート装置は、座席本体Ｓが車両前方を向く前向き位置のときに、前後位置調整スイッチを操作すると、座席本体Ｓが前後スライドするようになっており、これにより、その前後位置を調整できるようになっている。また、この車両用シート装置は、車室のドア（図示されていない）が開かれている状態では、降車スイッチを操作すると、図１７に示すように、座席本体Ｓが予め設定された回転開始位置Ｐまでスライドした後（Ａ参照）、この回転開始位置Ｐで約45°乗降口の方向に回転し（Ｂ参照）、さらに座席本体Ｓが前方に一定距離だけスライドしつつ、約45°回転して、乗降口側を向く横向き位置となるようになっている（回転終了位置Ｃ参照）。これにより、乗員が楽に降車できるようになる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記した車両用シート装置は、座席本体Ｓと車体やドア等との干渉を考慮して、座席本体Ｓの回転開始位置Ｐが一個所に設定されており、その座席本体Ｓを回転開始位置Ｐまでスライドさせなければ、座席本体Ｓを乗降口側に回転させることはできないようになっている。
しかし、例えばフロントドアにより開閉されるフロント席用乗降口とリヤドアにより開閉されるリヤ席用乗降口とが両ドアを開くことにより連続した一つの乗降口を形成するいわゆるピラーレス構造で、両乗車口間に渡って座席本体Ｓをスライドさせることができるようになっている車両においては、両ドアが開かれた状態で、座席本体Ｓを回転させても座席本体Ｓがドアや車体に干渉しない位置（以下、干渉回避位置という）が両乗降口間の所定の範囲に渡って存在する。したがって、このような車両においても座席本体Ｓを一個所のみで回転できるようにすることは無駄に使用形態を制限することになる。かといって、上記干渉回避位置で自由に座席本体Ｓを回転できるようにすると、一方のドアが閉じている状態で、座席本体Ｓがこのドアに干渉する位置で回転させられる恐れがある。
【０００４】
そこで本発明は、より多くの使用形態に対応することができ、かつ座席本体がドアや車体に干渉することを防止できる車両用シート装置の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項１の発明は、フロントドアにより開閉される乗降口とリヤドアにより開閉される乗降口とが側壁に形成された車両に設置されており、座席本体が車両前方を向く前向き位置と乗降口側を向く横向き位置との間でその座席本体を回転させる回転機構と、前記座席本体及び前記回転機構を車両前後方向にスライドさせるスライド機構と、前記回転機構及び前記スライド機構を動作させる制御手段と、前記制御手段に対し前記回転機構及び前記スライド機構を動作させる指令を出すことができる操作手段とを備える車両用シート装置であって、前記フロントドアとリヤドアとの一方が開かれているドア片開状態、または両方が開かれているドア両開状態に応じて、前後スライド可能範囲内において前記座席本体の回転可能範囲がそれぞれ設定されており、前記制御手段は、前記座席本体がドア両開状態あるいはドア片開状態に応じた回転可能範囲内に配置されているときのみ、前記回転機構を動作可能に構成されている。
【０００６】
本発明によると、座席本体が回転可能範囲内に配置されているときに、その座席本体は車両前方を向く前向き位置と乗降口側を向く横向き位置との間で回転可能となる。さらに、座席本体の回転可能範囲は、フロントドアとリヤドアとの一方が開かれているドア片開状態、または両方が開かれているドア両開状態に応じて、前後スライド可能範囲内においてそれぞれ設定されている。
このように、ドア片開状態あるいはドア両開状態に応じて座席本体を異なる範囲で回転させることができるため、より多くの使用形態に対応することができ、かつ座席本体がドアや車体に干渉する位置で回転させられることがない。
【０００７】
また、請求項２に示すように、制御手段は、操作手段により座席本体を回転させる指令を受けたとき、前記座席本体がこの時のドアの状態（ドア両開状態あるいはドア片開状態）に応じた回転可能範囲内にない場合は、座席本体を前記回転可能範囲内に前後スライドさせたのち座席本体の回転を開始させる。このため、操作手段が座席本体を回転させる指令を出すための操作をするだけで、自動的に座席本体が両ドアの状態に応じた回転可能範囲に移動するため使用性が良いという効果がある。
また、請求項３に示すように、フロントドアにより開閉される乗降口とリヤドアにより開閉される乗降口は、両ドアを開くことにより連続した一つの乗降口を形成するようになっており、ドア両開状態に対応する回転可能範囲は、前記両乗降口に跨って設定されている。このため、両ドアを開くことにより、より広い範囲で座席本体を回転させることができる。
【０００８】
また、請求項４に示すように、フロントドアのみが開いたドア片開状態に対応する回転可能範囲は、ドア両開状態に対応する回転可能範囲内の前端に設定するのが好ましい。
また、請求項５に示すように、座席本体が前向き位置にあるときは、ドア両開状態あるいはドア片開状態に応じた各々の回転可能範囲から外れた位置まで前後スライドさせることができるため、回転可能範囲と関係無しに、座席本体の前向き位置での前後位置調整を広い範囲で行うことができる。
また、請求項６に示すように、リヤドアが閉じている状態では、座席本体を、前記リヤドアが開いている状態に対応する回転可能範囲の後端位置よりも手前の位置までしかスライドさせることができない構成である。このため、リヤドアが開いた状態ではより広い範囲で座席本体を回転させることができ、リヤドアが閉じた状態では座席本体の後方に確実に所定のスペースを確保することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、図１〜図１６に基づいて本発明の実施形態１に係る車両用シート装置の説明を行う。本実施形態では助手席を本発明に係る車両用シート装置とした場合について説明する。図１は本実施形態に係る車両用シート装置の座席本体の動作範囲等を表す模式平面図、図２は車両用シート装置の座席本体の動作状況等を表す斜視図、図３は車両用シート装置の背面図（Ａ）、側面図（Ｂ）、図４は車両用シート装置の前後スライド機構及び回転機構の斜視図である。また、図５〜図１６は、車両用シート装置の動作を表すフローチャート等である。なお、車室内の幅方向をＸ方向、前後方向をＹ方向、及び高さ方向をＺ方向として図示する。
【００１０】
車両用シート装置１が設置される車両Ｃは、図１（Ｂ）、図２（Ａ）に示すように、助手席側の側壁にヒンジ式のフロントドアＤｆにより開閉されるフロント席用乗降口Ｈ１とスライド式のリヤドアＤｒにより開閉されるリヤ席用乗降口Ｈ２とを備えている。また、両乗降口Ｈ１，Ｈ２間にはピラーがなく、両乗降口Ｈ１，Ｈ２は、両ドアＤｆ，Ｄｒを開くことにより連続した一つの乗降口Ｈとなるように形成されている。また、両ドアＤｆ，Ｄｒはそれぞれ個別に開閉することができ、個別に開いたフロント席用乗降口Ｈ１またはリヤ席用乗降口Ｈ２を通って、対応する助手席またはリヤ席に乗り込むことができるようになっている。
なお、両ドアＤｆ，Ｄｒが開いた状態が本発明のドア両開状態に相当し、フロントドアＤｆのみが開いた状態が本発明のドア片開状態に相当する。
フロントドアＤｆとリヤドアＤｒとの開閉状態は、図示されていないＦｒカーテシＳＷとＲｒカーテシＳＷとによって検出され、両カーテシＳＷの信号が車室内の制御装置（図示されていない）に入力される。
【００１１】
車両用シート装置１は、座席本体Ｓを車両前後方向にスライドさせて、その前後方向の位置を調整するためのスライド機構２０と、座席本体Ｓを、車両前方を向きかつ車室内に位置する乗車位置と、車両側方を向きかつ乗降口を経て車室外に移動させられた乗降位置との間で移動させるための振り出し機構１１を備えている。そして、座席本体Ｓを乗降位置に振り出すことにより、例えば座席本体Ｓに車椅子を接近させ、車椅子の使用者を、車椅子から座席本体Ｓへまたは座席本体Ｓから車椅子へ容易に移動させることができるようになっている。振り出し機構１１は、後述する回転機構５０と昇降スライド機構６０を主要部として構成されている。
なお、座席本体Ｓの前後スライド可能範囲の設定は後方にリヤ席があることから制限されている。即ち、座席本体Ｓの振出し動作は、フロントドアＤｆが開いた状態か、両ドアＤｆ，Ｄｒが開いた状態であれば、座席本体Ｓの振出し動作を開始する位置を制限することにより可能であるが、リヤドアＤｒのみが開いた状態では不可能となっている。
【００１２】
車両用シート装置１は、図４に示すように、車室の床部（図示されていない）に水平に固定される支持台１０を備えており、その支持台１０上に前後スライド機構２０を介して前後スライドテーブル４０が車両の前後方向にスライド可能な状態で設置されている。また、前後スライドテーブル４０上には、図３（Ａ）（Ｂ）に示すように、回転機構５０を介して回転テーブル６１が回転可能に設置されており、その回転テーブル６１上に昇降スライド機構６０を介して座席本体Ｓがスライド可能に載置されている。
ここで、図３（Ａ）（Ｂ）は、車室内に配置された車両用シート装置１を後方から見た概略図であり、図４に示す支持台１０等は省略されている。
【００１３】
前後スライド機構２０は、図４に示すように、前後スライドテーブル４０が支持台１０に対して車両の前後方向に移動できるように保持する左右一対の保持機構２２と、その前後スライドテーブル４０を支持台１０に対して移動させる移動機構３０とから構成されている。
保持機構２２は、車両前後方向に延びるレール状の固定側保持部材２４と、その固定側保持部材２４に沿ってスライド可能な移動側保持部材２６とから構成されており、左右の固定側保持部材２４が支持台１０の両端部に固定されている。
【００１４】
左右の移動側保持部材２６は、左右の固定側保持部材２４によって幅方向両側から挟まれた状態で前後スライドテーブル４０の下面に固定されている。固定側保持部材２４の内側面と移動側保持部材２６の外側面とは互いに対向しており、その内側面と外側面とに長手方向に延びるＶ字溝２４ａ，２６ａが形成されている。そして、両Ｖ字溝２４ａ，２６ａの間に多数の鋼球（図示されていない）が嵌め込まれている。これにより、移動側保持部材２６は固定側保持部材２４に対して前後方向にスライド可能、かつ上下動不能に保持される。
【００１５】
移動機構３０は、車両前後方向に延びるネジ軸３１と、そのネジ軸３１に螺合するスライドナット３３と、ネジ軸３１を軸回りに正転あるいは逆転させるスライドモータ３５とから構成されている。ネジ軸３１は、回転可能な状態で軸受け部材３２に支持されており、その軸受け部材３２が前記車室の床部に固定されている。なお、軸受け部材３２の内側には、スライドモータ３５の回転力をネジ軸３１に伝達する動力伝達部材（図示されていない）が設けられている。
スライドナット３３の上部にはブラケット３３ｂが固定されており、そのブラケット３３ｂが前後スライドテーブル４０の下面に連結されている。
【００１６】
この構造により、スライドモータ３５が駆動し、ネジ軸３１が正転あるいは逆転すると、ネジの作用でスライドナット３３がネジ軸３１に沿って前方あるいは後方に移動する。これによって、スライドナット３３にブラケット３３ｂを介して連結されている前後スライドテーブル４０がそのスライドナット３３と共に支持台１０に対して車両前後方向に移動する。
スライドモータ３５の動作は前述の制御装置によって制御される。また、スライドモータ３５には、そのスライドモータ３５の単位回転数あたり所定数のパルスを発生させるエンコーダ（図示されていない）が設けられており、そのエンコーダの出力が前記制御装置に送信される。
【００１７】
スライドモータ３５は、前記制御装置により後述する条件下で座席本体Ｓを位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）、位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）、振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）、及び振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）が設定された前後スライド可能範囲内で移動させるように制御される。位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）は、前後スライド可能範囲の前端位置に設定されており、座席本体Ｓとダッシュパネルやインストルメントパネル等との間に着座するのを妨げない程度の空間を確保できるように設定されている。位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）は、前後スライド可能範囲の後端位置よりも一定距離だけ前方に設定されており、座席本体Ｓがリヤ席の邪魔にならない位置に設定されている。振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）は、位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）よりも一定距離だけ後方に設定されており、フロントドアＤｆのみを開けた状態で座席本体Ｓを乗車位置へ振り出す際に座席本体Ｓやその乗員がフロントドアＤｆ、リヤドアＤｒ及びフロント席用乗降口Ｈ１の前縁に干渉しない位置に設定されている。振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）は、前後スライド可能範囲の後端位置に設定されており、フロントドアＤｆ、リヤドアＤｒを開けた状態で座席本体Ｓを乗車位置へ振り出す際に座席本体Ｓやその乗員がリヤドアＤｒやリヤ席用乗降口Ｈ２の後縁に干渉しない位置に設定されている。
【００１８】
ここで、スライドモータ３５には、その回転数に応じた数のパルス信号を発生させるエンコーダが設けられており、前記制御装置はこのパルス信号をカウントすることで座席本体Ｓの位置を演算するとともに、座席本体Ｓが位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）及び位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）に到達したことを検知している。また、振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）及び振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）にはそれぞれリミットＳＷ（Ｆｒ／Ｔ検出ＬＳ、Ｒｒ／Ｔ検出ＬＳ）が設けられており、これにより前記制御装置は座席本体Ｓが振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）及び振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）に到達したことを検出している。
【００１９】
前後スライドテーブル４０上に設置される回転機構５０は、図４に示すように、回転盤５２を備えている。回転盤５２は、外周に歯車５２ｗを備える外輪５２ｒと、その外輪５２ｒの内側に収納された内輪５２ｅとから構成されており、その外輪５２ｒと内輪５２ｅとが相対回転可能に保持されている。そして、回転盤５２の外輪５２ｒが前後スライドテーブル４０の上面に固定され、内輪５２ｅが回転テーブル６１（図３参照）に固定されている。さらに、回転テーブル６１の下面には、外輪５２ｒの歯車５２ｗと噛合する駆動歯車５４が水平回転可能な状態で装着されており、その駆動歯車５４に回転モータ５６が動力伝達部材（図示されていない）を介して接続されている。
【００２０】
この構造により、回転モータ５６が駆動され、駆動歯車５４が外輪５２ｒの歯車５２ｗに対して正転あるいは逆転すると、外輪５２ｒが固定されている前後スライドテーブル４０に対して内輪５２ｅが固定されている回転テーブル６１及びその回転テーブル６１に載置されている昇降スライド機構６０及び座席本体Ｓが水平方向に回動する。
回転モータ５６は、前記制御装置により後記する条件下で座席本体Ｓが車両前方を向く前向き位置と乗降口Ｈ側を向く横向き位置との間で、回転テーブル６１及び昇降スライド機構６０と共に回転するように、制御される。ここで、前向き位置と横向き位置とには、それぞれリミットＳＷ（0°ＬＳ）とリミットＳＷ（90°ＬＳ）が設置されており、各々のリミットＳＷによって座席本体Ｓが前向き位置にあるか、あるいは横向き位置にあるかを判定できるようになっている。
また、座席本体Ｓは、通常、前向き位置でロックされており、図示されていないロック解除モータが前記制御装置により駆動されることで、そのロック状態が解除される。
【００２１】
昇降スライド機構６０は、図３に示すように、座席本体Ｓを支持するとともに、その座席本体を乗降口Ｈから室外へ移動させる装置であり、二段式のスライド機構である。一段目の昇降スライド機構６２（第１昇降スライド機構６２）は、二段目の昇降スライド機構６４（第２昇降スライド機構６４）と協働して座席本体Ｓを回転テーブル６１に対して昇降スライドさせる機構であり、昇降モータ１（図示されていない）によって駆動される。なお、昇降スライド機構６２，６４の基本構成は前述の前後スライド機構２０とほぼ等しい。
第１昇降スライド機構６２には、その第１昇降スライド機構６２が下方に延びた状態（振出状態）で動作する下限リミットＳＷ（ＤＷ−１ＬＳ）と、第１昇降スライド機構６２が上方に引込まれた状態（引込み状態）で動作する上限リミットＳＷ（ＵＰ−１ＬＳ）が装着されている。
【００２２】
第２昇降スライド機構６４は、昇降モータ２（図示されていない）によって駆動される構成であり、その第２昇降スライド機構６４が下方に延びた状態（振出状態）で動作する下限リミットＳＷ（ＤＷ−２ＬＳ）と、第２昇降スライド機構６４が上方に引込まれた状態（引込み状態）で動作する上限リミットＳＷ（ＵＰ−２ＬＳ）とを有している。
第１昇降スライド機構６２及び第２昇降スライド機構６４の昇降モータ１，２は、前記制御装置により後記する条件下で座席本体Ｓを乗降口Ｈから室外へ、あるいは室外から車室内に移動させるように、制御される。即ち、前記制御装置が本発明の制御手段に相当する。
座席本体Ｓは、図２（Ｂ）に示すように、シートクッションＳ１とシートバックＳ２とを備えており、シートクッションＳ１の左側面にスライドスイッチＳｆｂと操作スイッチＳｕｄとが取付けられている。
【００２３】
次に、図５〜図８に基づいて、上記した車両用シート装置１のスライド動作説明を行う。ここで、図５から図７は車両用シート装置１のスライド動作を表すフローチャートであり、図８はスライド動作を表すタイムチャートである。
座席本体Ｓの左側面に設けられたスライドスイッチＳｆｂが前進方向にオンされると（図５ステップ１０１ＹＥＳ）、制御装置において座席本体前進プログラムが実行される（ステップ１０３）。
座席本体前進プログラムでは、図６に示すように、座席本体Ｓが前向き位置にあり（ステップ１１１ＹＥＳ）、第１昇降スライド機構６２が引込み状態（ステップ１１２ＹＥＳ）及び第２昇降スライド機構６４が引込み状態（ステップ１１３ＹＥＳ）のときに、スライドモータ３５が正転駆動される（ステップ１１４）。
なお、図８に示すように、座席本体Ｓが前向き位置のときは、0°ＬＳはオフであり、第１昇降スライド機構６２及び第２昇降スライド機構６４が引込み状態のときは、各々の上限リミットＳＷ（ＵＰ−１ＬＳ、ＵＰ−２ＬＳ）がオフである。
【００２４】
スライドモータ３５が正転駆動すると、前後スライド機構２０上の前後スライドテーブル４０がネジ軸３１とスライドナット３３との螺合作用により前進し、これによって前後スライドテーブル４０上に載置されている回転機構５０、回転テーブル６１、昇降スライド機構６０及び座席本体Ｓが前進する。そして、エンコーダのパルス積算値により座席本体Ｓが位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）に到達したことが検出されると（ステップ１１５ＹＥＳ）、スライドモータ３５が停止し、座席本体Ｓ等が位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）に保持される。なお、位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）の手前で座席本体Ｓ等のスライドを停止させる場合には、希望位置でスライドスイッチＳｆｂをオフする。
【００２５】
座席本体ＳのスライドスイッチＳｆｂが後進方向にオンされると（図５ステップ１０２ＹＥＳ）、制御装置において座席本体後進プログラムが実行される（ステップ１０４）。
座席本体後進プログラムでは、図７に示すように、前進の場合と同じ条件で（ステップ１２１〜ステップ１２３参照）、スライドモータ３５が逆転駆動される（ステップ１２４）。これによって、前後スライド機構２０の前後スライドテーブル４０及びその前後スライドテーブル４０上に載置されている回転機構５０、回転テーブル６１、昇降スライド機構６０及び座席本体Ｓが後進する。
【００２６】
このとき、フロントドアＤｆまたはリヤドアＤｒが閉じられていれば（ステップ１２５ＮＯ）、座席本体Ｓが位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）に到達した段階で（ステップ１２６ＹＥＳ）、スライドモータ３５が停止し（ステップ１２８）、座席本体Ｓ等が位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）に保持される。
また、フロントドアＤｆとリヤドアＤｒとが開かれていれば（ステップ１２５ＹＥＳ）、Ｒｒ／Ｔ検出ＬＳにより座席本体Ｓが振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）に到達したことが検出された段階で（ステップ１２７ＹＥＳ）、スライドモータ３５が停止し（ステップ１２８）、座席本体Ｓ等が振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）に保持される。
位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）等の手前で座席本体Ｓ等のスライドを停止させる場合には、希望位置でスライドスイッチＳｆｂをオフする。
ここで、図８は、位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）と位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）との間で座席本体Ｓをスライドさせた場合のタイムチャートを表している。
なお、座席本体ＳのスライドスイッチＳｆｂが本発明の操作手段に相当する。
【００２７】
次に、図９〜図１２に基づいて、車両用シート装置１の座席本体Ｓの振出し動作（降車動作）の説明を行う。ここで、図９から図１１は車両用シート装置１の振出し動作を表すフローチャートであり、図１２は振出し動作を表すタイムチャートである。
座席本体Ｓの左側面に設けられた操作スイッチＳｕｄが振出し方向にオンされると（図９ステップ１３１ＹＥＳ）、一定時間ブザーが鳴る（ステップ１３２）。そして、このときフロントドアＤｆが開かれていなければ（ステップ１３３ＮＯ）、異常警報が表示され（ステップ１３４）、座席本体Ｓの振出し動作が中止される。
【００２８】
フロントドアＤｆとリヤドアＤｒとが共に開かれている状態（ステップ１３３、ステップ１３５ＹＥＳ）、座席本体Ｓが振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）と振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）との間のいずれかの位置に配置されていれば（ステップ１３６ＹＥＳ）、座席本体Ｓの振出し回転プログラム（ステップ１３８）と振出しスライドプログラム（ステップ１３９）とが実行される。
また、座席本体Ｓが振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）よりも前方に配置されていれば（ステップ１３６ＮＯ）、座席本体Ｓが前後スライド機構２０の働きで自動的に振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）まで後進スライドした後（ステップ１３７）、振出し回転プログラム（ステップ１３８）と振出しスライドプログラム（ステップ１３９）とが実行される。
即ち、振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）と振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）との間の範囲が、本発明におけるドア両開状態に対応する回転可能範囲に相当する。
【００２９】
また、フロントドアＤｆが開かれて、リヤドアＤｒが閉じられている状態では（ステップ１３５ＮＯ）、座席本体Ｓが振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）に配置されていれば、座席本体Ｓの振出し回転プログラム（ステップ１３８）と振出しスライドプログラム（ステップ１３９）とが実行され、座席本体Ｓが振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）以外の位置に配置されていれば、座席本体Ｓが前後スライド機構２０の働きで自動的に振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）まで前進あるいは後進スライドした後（ステップ１３７）、振出し回転プログラム（ステップ１３８）と振出しスライドプログラム（ステップ１３９）とが実行される。
即ち、振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）が、本発明におけるドア片開状態に対応する回転可能範囲に相当する。
なお、図１２のタイムチャートは、フロントドアＤｆが開でリヤドアＤｒが閉の場合の振出し動作のタイムチャートを表している。
【００３０】
座席本体Ｓの振出し回転プログラムでは、図１０に示すように、第１昇降スライド機構６２が引込み状態（ステップ１４１ＹＥＳ）及び第２昇降スライド機構６４が引込み状態（ステップ１４２ＹＥＳ）のときに、前記ロック解除モータが駆動され、ロックが解除された状態で（ステップ１４３ＹＥＳ）で回転モータ５６が正転駆動される（ステップ１４４）。
【００３１】
回転モータ５６が正転駆動されると、駆動歯車５４が外輪５２ｒの歯車５２ｗに対して正転し、外輪５２ｒが固定されている前後スライドテーブル４０に対して内輪５２ｅが固定されている回転テーブル６１及びその回転テーブル６１に載置されている昇降スライド機構６０と座席本体Ｓが水平方向に左回転する。そして、座席本体Ｓが乗降口Ｈ側を向く横向き位置まで約90°回転した状態で、リミットＳＷ（90°ＬＳ）が動作（オン）し、一定時間（Ｔ２＝約59ms）後に回転モータ５６が停止する（ステップ１４６）。この状態で、座席本体Ｓ、昇降スライド機構６０及び回転テーブル６１は横向き位置に保持される。なお、リミットＳＷ（90°ＬＳ）が動作した後、一定時間後に回転モータ５６が停止するため、回転テーブル６１等は若干回転方向に押込まれ、ガタ等が生じ難くなる。
【００３２】
座席本体Ｓの振出し回転プログラムが終了すると、次に座席本体Ｓの振出しスライドプログラム（図１１参照）が実行される。
振出しスライドプログラムでは、先ず、昇降スライド機構６０の昇降モータ１と昇降モータ２とが振出し方向に同時に駆動される（ステップ１５１）。これによって、第１昇降スライド機構６２と第２昇降スライド機構６４とが振出し方向（下方に延びる方向）に動作し、座席本体Ｓが車室内から乗降口Ｈを通って室外に移動する。そして、第１昇降スライド機構６２の下限リミットＳＷ（ＤＷ−１ＬＳ）が動作することで（ステップ１５２ＹＥＳ）、昇降モータ１が停止する（ステップ１５３）。また、第２昇降スライド機構６４の下限リミットＳＷ（ＤＷ−２ＬＳ）が動作することで（ステップ１５４ＹＥＳ）、昇降モータ２が停止する（ステップ１５５）。この状態で、座席本体Ｓは、図２（Ａ）に示すように、室外の乗降位置に保持され、この位置で助手席乗員の乗降が行われる。
【００３３】
次に、図１３〜図１６に基づいて、室外に位置する座席本体Ｓを格納する格納動作（乗車動作）の説明を行う。ここで、図１３から図１５は車両用シート装置１の格納動作を表すフローチャートであり、図１６は格納動作を表すタイムチャートである。
座席本体Ｓの左側面に設けられた操作スイッチＳｕｄが格納方向にオンされると（図１３ステップ１６１ＹＥＳ）、一定時間ブザーが鳴り（ステップ１６２）、座席本体Ｓの引込みスライドプログラム（ステップ１６３）と座席本体Ｓの引込み回転プログラム（ステップ１６４）とが実行される。
【００３４】
座席本体Ｓの引込みスライドプログラムでは、図１４に示すように、昇降スライド機構６１の昇降モータ１と昇降モータ２とが引込み方向に同時に駆動される（ステップ１７１）。これによって、第１昇降スライド機構６２と第２昇降スライド機構６４とが引込み方向（上方に収納される方向）に動作し、室外の座席本体Ｓが乗降口Ｈを通って車室内まで移動する。そして、第１昇降スライド機構６２の上限リミットＳＷ（ＵＰ−１ＬＳ）が動作（オフ）することで（ステップ１７２ＹＥＳ）、一定時間（Ｔ１＝約60ms）後に昇降モータ１が停止する（ステップ１７３）。また、第２昇降スライド機構６４の上限リミットＳＷ（ＵＰ−２ＬＳ）が動作（オフ）することで（ステップ１７４ＹＥＳ）、一定時間（Ｔ１＝約60ms）後に昇降モータ２が停止する（ステップ１７５）。この状態で、座席本体Ｓは、車室内で乗降口Ｈ側を向く横向き位置に保持されるとともに、リミットＳＷ（90°ＬＳ）が動作（オフ）する。
【００３５】
座席本体Ｓの引込みスライドプログラムが終了すると、次に座席本体Ｓの引込み回転プログラム（図１５参照）が実行される。
これによって、回転モータ５６が逆転駆動され（ステップ１８１）、回転テーブル６１及びその回転テーブル６１に載置された昇降スライド機構６０と座席本体Ｓが前後スライドテーブル４０に対して水平方向に右回転する。そして、座席本体Ｓが車両前方を向く前向き位置まで回転した状態でリミットＳＷ（0°ＬＳ）が動作（オフ）し（ステップ１８２）、一定時間（Ｔ２＝約59ms）後に回転モータ５６が停止する（ステップ１８３）。
【００３６】
座席本体Ｓが前向き位置まで回転した状態で、その座席本体Ｓが位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）よりも前方に配置されていれば（図１３ステップ１６５ＮＯ）、リヤドアＤｒを閉じても座席本体Ｓはその位置に保持される。
しかし、座席本体Ｓが位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）と振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）との間に配置されていれば（ステップ１６５ＹＥＳ）、リヤドアＤｒを閉じると（ステップ１６６ＹＥＳ）、ブザーオン後、座席本体Ｓは自動的に前後スライド機構２０の働きで位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）まで前進する（ステップ１６７）。
なお、操作スイッチＳｕｄが本発明の操作手段に相当する。
【００３７】
このように、本実施形態に係る車両用シート装置１によると、フロントドアＤｆとリヤドアＤｒとが共に開かれている状態では、座席本体Ｓが、フロントドアＤｆにより開閉されるフロント席用乗降口Ｈ１とリヤドアＤｒより開閉されるリヤ席用乗降口Ｈ２との間に跨った振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）と振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）との間の範囲内の所望する位置で、座席本体Ｓを室外の乗降位置へ振出すことができる。したがって、例えば、座席本体Ｓを上記範囲の後端付近で振出すことにより、開いたフロントドアＤｆと振出した座席本体Ｓとの間に車椅子を配置したり、座席本体Ｓの左右両側に介護者が立ったりすることができ、また、座席本体Ｓを上記範囲の中間位置に配置することにより、乗員が乗降口の左右の側縁やドアより圧迫感を受けることなく、座席本体Ｓの振出しや引込みを行うことができるなど、より多くの使用形態に対応させることができる。
【００３８】
また、フロントドアＤｆが開放され、リヤドアＤｒが閉じている状態では、座席本体Ｓが振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）でのみ振出し動作ができるように自動的に切り替わる。したがって、座席本体Ｓやその乗員がドアや車体に干渉する位置で振出し動作が行われることがない。
また、座席本体Ｓが車両前方を向く前向き位置にある状態では、振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）よりも前方の位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）までスライドさせることができ、さらに少なくとも一方のドアＤｆ，Ｄｒが閉じられた状態では、振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）よりも前方の位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）までしかスライドさせることができないため、座席本体Ｓとその後方のリヤ席との間に、リヤ席の乗員のスペースを確実に確保しておくことができる。
【００３９】
また、フロントドアＤｆ及びリヤドアＤｒが開かれている状態で、座席本体Ｓが振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）と振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）との間の範囲にない場合、即ち、座席本体Ｓが位置調整時前方限界位置（Ｆｒ／Ｍ位置）と振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）との間の範囲にある場合に、座席本体Ｓを振出すための操作スイッチＳｕｄを操作すると、座席本体Ｓは自動的に振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）までスライドした後、振出し動作を開始する。また、フロントドアＤｆのみが開かれている状態で、座席本体Ｓが振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）にない場合に、座席本体Ｓを振出すための操作スイッチＳｕｄを操作すると、座席本体Ｓは自動的に振出し時前方限界位置（Ｆｒ／Ｔ位置）までスライドした後、振出し動作を開始する。このため、座席本体Ｓや乗員がドアや車体に干渉するのを防止でき、かつ使用性が良い。
【００４０】
また、両ドアＤｆ，Ｄｒを開いた状態では、上述のように、位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）より後方の振出し時後方限界位置（Ｒｒ／Ｔ位置）までスライドさせて、その位置で座席本体Ｓを振出すことができるが、この位置で座席本体Ｓを引込んだ後、リヤドアＤｒを閉じる（即ち、この位置で座席本体Ｓを振出すことができない状態にする）と、座席本体Ｓは自動的に、位置調整時後方限界位置（Ｒｒ／Ｍ位置）までスライドする。したがって、座席本体Ｓとその後方のリヤ席との間に、リヤ席の乗員のスペースが自動的に確保されるため、使用性が良い。
【００４１】
なお、本実施形態では、昇降スライド機構６０で座席本体Ｓを振出し可能な車両用シート装置１を例に説明したが、昇降スライド機構６０を有しない車両用シート装置に本発明を使用することも可能である。
また、本実施形態では、助手席に使用する車両用シート装置１を例に説明したが、助手席以外のシートに本発明の車両用シート装置を使用することも可能である。
また、座席本体Ｓに着座センサを設置して、乗員が着座している時と空席時とで座席本体Ｓのスライド速度及び回転速度等を変更できるようにしても良い。
【００４２】
また、本実施形態では、フロントドアＤｆにより開閉されるフロント席用乗降口Ｈ１とリヤドアＤｒにより開閉されるリヤ席用乗降口Ｈ２とが両ドアを開くことにより、連続した一つの乗降口Ｈを形成するいわゆるピラーレス構造の車両の助手席に本発明の車両用シート装置を適用した例を示したが、フロントドアＤｆにより開閉されるフロント席用乗降口Ｈ１とリヤドアＤｒにより開閉されるリヤ席用乗降口Ｈ２との間にピラーが存在し、リヤ席がなく、助手席をフロント席用乗降口に隣接する位置とリヤ席用乗降口に隣接する位置の間でスライド可能な車両の助手席にも適用可能である。
【００４３】
この場合、フロントドアのみを開けた状態に対応する回転可能範囲と、リヤドアのみを開けた状態に対応する回転可能範囲とが互いに離れて、フロント席用乗降口の側方とリヤ席用乗降口の側方に設定され、両ドアを開けた状態に対応する回転可能範囲は、フロントドアのみを開けた状態に対応する回転可能範囲と、リヤドアのみを開けた状態に対応する回転可能範囲を合わせた範囲となる。
また、回転可能範囲とは、幅があるものに限らず一個所であっても良い。
また、前後スライド範囲内での位置調整を無段でできるものに限らず、所定の間隔を空けた複数の位置でのみ位置決めできるものであっても良い。
【００４４】
【発明の効果】
本発明によると、より多くの使用形態に対応することができ、かつ座席本体や乗員がドアや車体に干渉するのを防止できる。さらに、使用性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態１に係る車両用シート装置の座席本体の動作範囲等を表す模式平面図（Ａ図）及び全体平面図（Ｂ図）である。
【図２】車両用シート装置の動作状況を表す斜視図（Ａ図）及び座席本体の斜視図（Ｂ図）である。
【図３】車両用シート装置の背面図（Ａ図）及び側面図（Ｂ図）である。
【図４】車両用シート装置の前後スライド機構及び回転機構の斜視図である。
【図５】車両用シート装置の動作を表すフローチャートである。
【図６】車両用シート装置の動作を表すフローチャートである。
【図７】車両用シート装置の動作を表すフローチャートである。
【図８】車両用シート装置の動作を表すタイムチャートである。
【図９】車両用シート装置の動作を表すフローチャートである。
【図１０】車両用シート装置の動作を表すフローチャートである。
【図１１】車両用シート装置の動作を表すフローチャートである。
【図１２】車両用シート装置の動作を表すタイムチャートである。
【図１３】車両用シート装置の動作を表すフローチャートである。
【図１４】車両用シート装置の動作を表すフローチャートである。
【図１５】車両用シート装置の動作を表すフローチャートである。
【図１６】車両用シート装置の動作を表すタイムチャートである。
【図１７】従来の車両用シート装置の動作を表す模式平面図である。
【符号の説明】
Ｄｆフロントドア
Ｄｒリヤドア
Ｓ座席本体
Ｓｕｄ操作スイッチ（操作手段）
ＳｆｂスライドスイッチＳｆｂ（操作手段）
Ｈ乗降口
Ｈ１フロント席用乗降口
Ｈ２リヤ席用乗降口
Ｆｒ／Ｔ振出し時前方限界位置
Ｒｒ／Ｔ振出し時後方限界位置
２０前後スライド機構（スライド機構）
５０回転機構
６０昇降スライド機構[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is installed in a vehicle in which a doorway that is opened / closed by a front door and a doorway that is opened / closed by a rear door are formed on a side wall, and a front-facing position where the seat body faces the front of the vehicle and a lateral position where the seat body faces the entrance / exit side. A rotation mechanism for rotating the seat body between the slide body, a slide mechanism for sliding the seat body and the rotation mechanism in the vehicle front-rear direction, a control means for operating the rotation mechanism and the slide mechanism, and the control means The present invention relates to a vehicle seat apparatus including an operation unit that can issue a command to individually operate the rotation mechanism and the slide mechanism.
[0002]
[Prior art]
One vehicle seat device is disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-895. In this vehicle seat device, when the front / rear position adjustment switch is operated when the seat body S is in a forward position facing the front of the vehicle, the seat body S slides back and forth, thereby adjusting the front / rear position. It can be done. In addition, in this vehicle seat device, when the getting-off switch is operated in a state where the door (not shown) of the passenger compartment is opened, as shown in FIG. 17, the seat body S starts to rotate in advance. After sliding to position P (see A), it rotates in the direction of about 45 ° entrance / exit at this rotation start position P (see B), and further, the seat body S rotates about 45 ° while sliding forward a certain distance. Thus, the horizontal position is directed to the entrance / exit side (see rotation end position C). As a result, the occupant can get off easily.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the vehicle seat device described above, the rotation start position P of the seat body S is set at one place in consideration of the interference between the seat body S and the vehicle body, the door, and the like. The seat body S cannot be rotated to the entrance / exit side unless it is slid.
However, for example, the front entrance door and the rear seat entrance opened and closed by the rear door have a so-called pillarless structure in which both doors are opened to form a continuous entrance and exit. In a vehicle in which the seat body S can be slid across, a position where the seat body S does not interfere with the door or the vehicle body even if the seat body S is rotated with both doors open. (Hereinafter referred to as an interference avoidance position) exists over a predetermined range between the entrances and exits. Therefore, even in such a vehicle, enabling the seat body S to be rotated at only one place wastefully limits the use form. However, if the seat body S can be freely rotated at the interference avoidance position, the seat body S may be rotated at a position where it interferes with the door while one door is closed.
[0004]
Therefore, an object of the present invention is to provide a vehicle seat device that can cope with more usage patterns and can prevent the seat body from interfering with a door or a vehicle body.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The above-described problems are solved by the inventions of the claims.
The invention according to claim 1 is installed in a vehicle in which a doorway that is opened and closed by a front door and a doorway that is opened and closed by a rear door is formed on a side wall, and a forward position where the seat body faces the front of the vehicle and the doorway side. A rotation mechanism that rotates the seat body between the lateral position facing the vehicle, a slide mechanism that slides the seat body and the rotation mechanism in the vehicle front-rear direction, and a control unit that operates the rotation mechanism and the slide mechanism; A vehicle seat device comprising: an operation means capable of issuing a command for operating the rotation mechanism and the slide mechanism to the control means, wherein one of the front door and the rear door is opened. The range of rotation of the seat body is set within the range that can be slid back and forth, depending on the state of the door or the state of both open doors. It is, wherein, only when the seat body is disposed within a rotatable range according to both the open state or the door member opened the door, and is operatively configured to the rotation mechanism.
[0006]
According to the present invention, when the seat body is disposed within the rotatable range, the seat body can rotate between a forward position facing the front of the vehicle and a lateral position facing the entrance / exit. In addition, the range of rotation of the seat body is set within the slidable range depending on whether the front door or the rear door is open or the door is open. Has been.
In this way, the seat body can be rotated in different ranges according to the door open state or the door open state, so that it is possible to cope with more usage patterns and the seat body interferes with the door and the vehicle body. It is not rotated at the position where
[0007]
According to a second aspect of the present invention, when the control means receives a command to rotate the seat main body by the operating means, the seat main body is brought into the door state at this time (door open state or door open state). If it is not within the corresponding rotatable range, the seat body is slid back and forth within the rotatable range, and then the rotation of the seat body is started. For this reason, there is an effect that the usability is good because the seat body automatically moves to the rotatable range according to the state of both doors only by the operation means performing an operation for issuing a command to rotate the seat body. .
According to a third aspect of the present invention, the entrance / exit opened / closed by the front door and the entrance / exit opened / closed by the rear door form a continuous entrance / exit by opening both doors. A rotatable range corresponding to the double-open state is set across the two entrances. For this reason, the seat body can be rotated in a wider range by opening both doors.
[0008]
According to a fourth aspect of the present invention, it is preferable that the rotatable range corresponding to the door open state where only the front door is open is set to the front end within the rotatable range corresponding to the door open state.
Further, as shown in claim 5, when the seat body is in a forward-facing position, the seat body can be slid back and forth to a position out of each rotatable range according to the door open state or the door piece open state. Regardless of the rotatable range, the front-rear position adjustment at the forward-facing position of the seat body can be performed in a wide range.
Further, as shown in claim 6, when the rear door is closed, the seat body can be slid only to a position before the rear end position of the rotatable range corresponding to the state where the rear door is open. It cannot be configured. For this reason, when the rear door is open, the seat body can be rotated in a wider range, and when the rear door is closed, a predetermined space can be surely secured behind the seat body.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the vehicle seat device according to the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In this embodiment, a case where the passenger seat is the vehicle seat device according to the present invention will be described. FIG. 1 is a schematic plan view showing the operating range of the seat body of the vehicle seat device according to the present embodiment, FIG. 2 is a perspective view showing the operating status of the seat body of the vehicle seat device, and FIG. 3 is the vehicle seat. The rear view (A), side view (B), and FIG. 4 of the apparatus are perspective views of the front and rear slide mechanism and the rotation mechanism of the vehicle seat apparatus. 5 to 16 are flowcharts showing the operation of the vehicle seat device. In addition, the width direction of a vehicle interior is illustrated as the X direction, the front-rear direction as the Y direction, and the height direction as the Z direction.
[0010]
As shown in FIGS. 1B and 2A, a vehicle C on which the vehicle seat device 1 is installed has a front seat entrance / exit that is opened and closed by a hinged front door Df on the side wall on the passenger seat side. H1 and a rear seat entrance / exit H2 that is opened and closed by a sliding rear door Dr. Also, there is no pillar between the two entrances H1 and H2, and the two entrances H1 and H2 are formed to be one continuous entrance and exit H by opening both doors Df and Dr. Further, the doors Df and Dr can be opened and closed individually, and can be boarded into the corresponding passenger seat or rear seat through the individually opened front seat entrance H1 or rear seat entrance H2. It is like that.
The state where both doors Df and Dr are open corresponds to the door double-open state of the present invention, and the state where only the front door Df is open corresponds to the door single-open state of the present invention.
The open / closed state of the front door Df and the rear door Dr is detected by an Fr courtesy SW and an Rr courtesy SW (not shown), and signals from both courtesy SW are input to a control device (not shown) in the vehicle interior.
[0011]
The vehicle seat device 1 has a sliding mechanism 20 for adjusting the position of the seat body S by sliding the seat body S in the vehicle front-rear direction and the seat body S facing the front of the vehicle and positioned in the vehicle interior. There is provided a swing-out mechanism 11 for moving between the position and the boarding / exiting position that is directed to the side of the vehicle and moved out of the passenger compartment through the entrance / exit. Then, by swinging the seat body S to the boarding / alighting position, for example, the wheelchair can be brought close to the seat body S, and the user of the wheelchair can be easily moved from the wheelchair to the seat body S or from the seat body S to the wheelchair. It is like that. The swing-out mechanism 11 includes a rotation mechanism 50 and a lift slide mechanism 60, which will be described later, as main parts.
In addition, the setting of the front / rear slidable range of the seat body S is limited because there is a rear seat at the rear. That is, the swinging operation of the seat body S can be performed by limiting the position at which the swinging operation of the seat body S is started if the front door Df is in the open state or the doors Df and Dr are in the open state. However, this is impossible when only the rear door Dr is open.
[0012]
As shown in FIG. 4, the vehicle seat device 1 includes a support base 10 that is horizontally fixed to a floor portion (not shown) of a passenger compartment, and a front / rear slide mechanism 20 is provided on the support base 10. The front / rear slide table 40 is installed so as to be slidable in the front / rear direction of the vehicle. Further, as shown in FIGS. 3A and 3B, a rotary table 61 is rotatably installed on the front / rear slide table 40 via a rotary mechanism 50, and the lift slide mechanism is mounted on the rotary table 61. The seat body S is slidably mounted via 60.
Here, FIGS. 3A and 3B are schematic views of the vehicle seat device 1 disposed in the vehicle compartment as viewed from the rear, and the support 10 shown in FIG. 4 is omitted.
[0013]
As shown in FIG. 4, the front and rear slide mechanism 20 supports a pair of left and right holding mechanisms 22 that hold the front and rear slide table 40 so that the front and rear slide table 40 can move in the front and rear direction of the vehicle, and the front and rear slide table 40. The moving mechanism 30 is configured to move with respect to the table 10.
The holding mechanism 22 includes a rail-like fixed-side holding member 24 that extends in the vehicle front-rear direction, and a movable-side holding member 26 that can slide along the fixed-side holding member 24. 24 is fixed to both ends of the support base 10.
[0014]
The left and right moving side holding members 26 are fixed to the lower surface of the front and rear slide table 40 in a state of being sandwiched by the left and right fixed side holding members 24 from both sides in the width direction. The inner side surface of the fixed side holding member 24 and the outer side surface of the moving side holding member 26 are opposed to each other, and V-shaped grooves 24 a and 26 a extending in the longitudinal direction are formed on the inner side surface and the outer side surface. A large number of steel balls (not shown) are fitted between the V-shaped grooves 24a and 26a. Thereby, the moving side holding member 26 is slidable in the front-rear direction with respect to the fixed side holding member 24 and is held so as not to move up and down.
[0015]
The moving mechanism 30 includes a screw shaft 31 that extends in the vehicle front-rear direction, a slide nut 33 that is screwed to the screw shaft 31, and a slide motor 35 that rotates the screw shaft 31 forward or backward about the axis. The screw shaft 31 is supported by a bearing member 32 in a rotatable state, and the bearing member 32 is fixed to the floor of the vehicle compartment. A power transmission member (not shown) that transmits the rotational force of the slide motor 35 to the screw shaft 31 is provided inside the bearing member 32.
A bracket 33 b is fixed to the upper portion of the slide nut 33, and the bracket 33 b is connected to the lower surface of the front and rear slide table 40.
[0016]
With this structure, when the slide motor 35 is driven and the screw shaft 31 rotates forward or backward, the slide nut 33 moves forward or backward along the screw shaft 31 by the action of the screw. As a result, the front / rear slide table 40 connected to the slide nut 33 via the bracket 33 b moves together with the slide nut 33 in the vehicle front-rear direction.
The operation of the slide motor 35 is controlled by the aforementioned control device. The slide motor 35 is provided with an encoder (not shown) that generates a predetermined number of pulses per unit revolution of the slide motor 35, and the output of the encoder is transmitted to the control device.
[0017]
The slide motor 35 controls the seat body S under the conditions described later by the control device, the front limit position (Fr / M position) during position adjustment, the rear limit position (Rr / M position) during position adjustment, and the front limit position ( Fr / T position) and the rear limit position (Rr / T position) at the time of swinging are controlled so as to move within a settable forward / backward slidable range. The front limit position (Fr / M position) at the time of position adjustment is set to the front end position of the front / rear slidable range, so as not to prevent sitting between the seat body S and the dash panel, instrument panel, etc. It is set so that space can be secured. The rear limit position (Rr / M position) at the time of position adjustment is set forward by a fixed distance from the rear end position of the front / rear slidable range, and is set to a position where the seat body S does not interfere with the rear seat. . The front limit position (Fr / T position) at the time of swinging is set to be a certain distance behind the front limit position (Fr / M position) at the time of position adjustment, and the seat body S is opened with only the front door Df opened. The seat body S and its occupant are set at positions where they do not interfere with the front door Df, the rear door Dr, and the front edge of the front seat entrance H1 when swinging out to the boarding position. The rear limit position (Rr / T position) at the time of swinging is set at the rear end position of the slidable range, and when the seat body S is swung out to the boarding position with the front door Df and the rear door Dr opened, the seat The body S and its occupant are set at positions where they do not interfere with the rear door Dr and the rear edge of the rear seat entrance H2.
[0018]
Here, the slide motor 35 is provided with an encoder that generates a number of pulse signals corresponding to the number of rotations thereof, and the control device calculates the position of the seat body S by counting the pulse signals. It is detected that the seat body S has reached the front limit position (Fr / M position) during position adjustment and the rear limit position (Rr / M position) during position adjustment. Further, limit SWs (Fr / T detection LS, Rr / T detection LS) are respectively provided at the forward limit position (Fr / T position) at the time of swing and the rear limit position (Rr / T position) at the time of swing. Thus, the control device detects that the seat body S has reached the forward limit position (Fr / T position) during swing and the rear limit position (Rr / T position) during swing.
[0019]
As shown in FIG. 4, the rotating mechanism 50 installed on the front / rear slide table 40 includes a rotating plate 52. The turntable 52 includes an outer ring 52r having a gear 52w on the outer periphery and an inner ring 52e housed inside the outer ring 52r. The outer ring 52r and the inner ring 52e are held so as to be relatively rotatable. And the outer ring | wheel 52r of the turntable 52 is being fixed to the upper surface of the front-back slide table 40, and the inner ring | wheel 52e is being fixed to the turntable 61 (refer FIG. 3). Further, a drive gear 54 that meshes with the gear 52w of the outer ring 52r is mounted on the lower surface of the rotary table 61 in a horizontally rotatable state, and a rotary motor 56 is connected to the drive gear 54 with a power transmission member (not shown). ) Is connected through.
[0020]
With this structure, when the rotation motor 56 is driven and the drive gear 54 rotates forward or reverse with respect to the gear 52w of the outer ring 52r, the inner ring 52e is fixed to the front and rear slide table 40 to which the outer ring 52r is fixed. The rotary table 61, the lifting slide mechanism 60 and the seat body S mounted on the rotary table 61 are rotated in the horizontal direction.
The rotary motor 56 rotates together with the rotary table 61 and the lifting slide mechanism 60 between a forward position where the seat body S faces the front of the vehicle and a lateral position where the seat body S faces the entrance / exit H under the conditions described later by the control device. To be controlled. Here, a limit SW (0 ° LS) and a limit SW (90 ° LS) are installed in the forward position and the lateral position, respectively, and the seat body S is in the forward position by each limit SW, or It can be determined whether it is in the horizontal position.
The seat body S is normally locked in the forward position, and the unlocked motor (not shown) is driven by the control device, so that the locked state is released.
[0021]
As shown in FIG. 3, the elevating slide mechanism 60 is a device that supports the seat body S and moves the seat body from the entrance / exit H to the outside of the room, and is a two-stage slide mechanism. The first stage lift slide mechanism 62 (first lift slide mechanism 62) cooperates with the second stage lift slide mechanism 64 (second lift slide mechanism 64) to slide the seat body S up and down with respect to the rotary table 61. This mechanism is driven by a lift motor 1 (not shown). The basic structure of the lift slide mechanisms 62 and 64 is substantially the same as that of the front and rear slide mechanism 20 described above.
A lower limit SW (DW-1LS) that operates in a state in which the first elevating slide mechanism 62 extends downward (a swinging state) and the first elevating slide mechanism 62 are drawn upward in the first elevating slide mechanism 62. The upper limit SW (UP-1LS) that operates in the closed state (retracted state) is mounted.
[0022]
The second lifting / lowering slide mechanism 64 is configured to be driven by the lifting / lowering motor 2 (not shown), and the lower limit SW (DW) that operates in a state where the second lifting / lowering slide mechanism 64 extends downward (the swinging state). -2LS) and an upper limit SW (UP-2LS) that operates in a state where the second elevating slide mechanism 64 is retracted upward (retracted state).
The elevating motors 1 and 2 of the first elevating / sliding mechanism 62 and the second elevating / sliding mechanism 64 are configured to move the seat body S from the entrance / exit H to the outside of the room or from the outside to the interior of the vehicle under the conditions described later by the controller. To be controlled. That is, the control device corresponds to the control means of the present invention.
As shown in FIG. 2 (B), the seat body S includes a seat cushion S1 and a seat back S2, and a slide switch Sfb and an operation switch Sud are attached to the left side surface of the seat cushion S1.
[0023]
Next, the sliding operation of the vehicle seat device 1 described above will be described with reference to FIGS. Here, FIGS. 5 to 7 are flowcharts showing the sliding operation of the vehicle seat device 1, and FIG. 8 is a time chart showing the sliding operation.
When the slide switch Sfb provided on the left side surface of the seat body S is turned on in the forward direction (step 101: YES in FIG. 5), the seat body forward program is executed in the control device (step 103).
In the seat main body advancement program, as shown in FIG. 6, the seat main body S is in the forward position (step 111 YES), the first elevating slide mechanism 62 is retracted (step 112 YES), and the second elevating slide mechanism 64 is retracted. In the state (YES in step 113), the slide motor 35 is driven forward (step 114).
As shown in FIG. 8, when the seat body S is in the forward-facing position, 0 ° LS is off, and when the first lifting slide mechanism 62 and the second lifting slide mechanism 64 are in the retracted state, each upper limit Limit SW (UP-1LS, UP-2LS) is off.
[0024]
When the slide motor 35 is driven to rotate forward, the front / rear slide table 40 on the front / rear slide mechanism 20 moves forward by the screwing action of the screw shaft 31 and the slide nut 33, thereby rotating on the front / rear slide table 40. The mechanism 50, the rotary table 61, the lifting / lowering slide mechanism 60, and the seat body S move forward. When it is detected that the seat body S has reached the front limit position (Fr / M position) during position adjustment based on the pulse integrated value of the encoder (YES in step 115), the slide motor 35 is stopped, the seat body S, etc. Is held at the front limit position (Fr / M position) during position adjustment. When the slide of the seat body S or the like is stopped before the front limit position (Fr / M position) during position adjustment, the slide switch Sfb is turned off at the desired position.
[0025]
When the slide switch Sfb of the seat body S is turned on in the reverse direction (YES in step 102 in FIG. 5), the seat body reverse program is executed in the control device (step 104).
In the seat main body reverse program, as shown in FIG. 7, the slide motor 35 is driven in reverse (step 124) under the same conditions as in the case of the forward movement (see step 121 to step 123). As a result, the front / rear slide table 40 of the front / rear slide mechanism 20 and the rotary mechanism 50, the rotary table 61, the lift slide mechanism 60 and the seat body S placed on the front / rear slide table 40 are moved backward.
[0026]
At this time, if the front door Df or the rear door Dr is closed (NO in step 125), when the seat body S reaches the rear limit position (Rr / M position) during position adjustment (YES in step 126), the slide motor 35 stops (step 128), and the seat body S and the like are held at the rear limit position (Rr / M position) during position adjustment.
If the front door Df and the rear door Dr are open (YES in step 125), it is detected by the Rr / T detection LS that the seat body S has reached the rear limit position (Rr / T position) at the time of swinging. (Step 127 YES), the slide motor 35 is stopped (Step 128), and the seat body S and the like are held at the rear limit position (Rr / T position) at the time of swinging.
When stopping the slide of the seat body S or the like before the rear limit position (Rr / M position) at the time of position adjustment, the slide switch Sfb is turned off at the desired position.
Here, FIG. 8 shows a time chart when the seat body S is slid between the rear limit position (Rr / M position) at the time of position adjustment and the front limit position (Fr / M position) at the time of position adjustment. Yes.
The slide switch Sfb of the seat body S corresponds to the operating means of the present invention.
[0027]
Next, based on FIGS. 9 to 12, the swinging-out operation (alighting operation) of the seat body S of the vehicle seat device 1 will be described. Here, FIG. 9 to FIG. 11 are flowcharts showing the swinging operation of the vehicle seat device 1, and FIG. 12 is a time chart showing the swinging operation.
When the operation switch Sud provided on the left side surface of the seat body S is turned on in the swing-out direction (step 131 YES in FIG. 9), a buzzer sounds for a certain time (step 132). At this time, if the front door Df is not opened (NO in step 133), an abnormality alarm is displayed (step 134), and the swing-out operation of the seat body S is stopped.
[0028]
When the front door Df and the rear door Dr are both open (step 133, YES at step 135), the seat body S is in the forward limit position (Fr / T position) when swinging out and the rear limit position (Rr / T position) when swinging out. (Step 136 YES), the swing rotation program (step 138) of the seat body S and the swing slide program (step 139) are executed.
Further, if the seat body S is disposed in front of the forward limit position (Fr / T position) at the time of swinging (NO at step 136), the seat body S is automatically moved forward by the front and rear slide mechanism 20 to the forward limit. After sliding backward to the position (Fr / T position) (step 137), the swing rotation program (step 138) and the swing slide program (step 139) are executed.
That is, the range between the forward limit position (Fr / T position) at the time of swing and the rear limit position (Rr / T position) at the time of swing corresponds to the rotatable range corresponding to the door open state in the present invention.
[0029]
In the state where the front door Df is opened and the rear door Dr is closed (NO in step 135), if the seat body S is disposed at the forward limit position (Fr / T position) at the time of swinging, the seat body S The swing rotation program (step 138) and the swing slide program (step 139) are executed, and if the seat body S is located at a position other than the forward limit position (Fr / T position) at the time of swing, the seat body S The forward / backward slide mechanism 20 automatically slides forward or backward to the forward limit position (Fr / T position) during swinging (step 137), and then the swinging rotation program (step 138) and the swinging slide program (step 139) are performed. Executed.
That is, the forward limit position (Fr / T position) at the time of swing corresponds to a rotatable range corresponding to the door piece open state in the present invention.
Note that the time chart of FIG. 12 represents a time chart of the swing-out operation when the front door Df is open and the rear door Dr is closed.
[0030]
In the swing rotation program of the seat main body S, as shown in FIG. 10, when the first elevating slide mechanism 62 is in the retracted state (step 141 YES) and the second elevating slide mechanism 64 is in the retracted state (step 142 YES), When the lock release motor is driven and the lock is released (YES in Step 143), the rotation motor 56 is driven to rotate forward (Step 144).
[0031]
When the rotary motor 56 is driven to rotate forward, the drive gear 54 rotates forward with respect to the gear 52w of the outer ring 52r, and the rotary table having the inner ring 52e fixed to the front / rear slide table 40 to which the outer ring 52r is fixed. 61 and the elevating slide mechanism 60 and the seat body S placed on the rotary table 61 are rotated counterclockwise in the horizontal direction. The limit SW (90 ° LS) operates (turns on) in a state where the seat body S is rotated about 90 ° to the lateral position facing the entrance / exit H side, and the rotary motor 56 is turned on after a certain time (T2 = about 59 ms). Stop (step 146). In this state, the seat body S, the elevating slide mechanism 60, and the rotary table 61 are held in the lateral position. Since the rotary motor 56 stops after a certain time after the limit SW (90 ° LS) is operated, the rotary table 61 and the like are slightly pushed in the rotation direction, and play or the like hardly occurs.
[0032]
When the swing rotation program for the seat body S is completed, the swing slide program for the seat body S (see FIG. 11) is then executed.
In the swing slide program, first, the lift motor 1 and lift motor 2 of the lift slide mechanism 60 are simultaneously driven in the swing direction (step 151). As a result, the first elevating / sliding mechanism 62 and the second elevating / sliding mechanism 64 operate in the swing-out direction (the direction extending downward), and the seat body S moves from the passenger compartment to the exterior through the entrance / exit H. Then, when the lower limit SW (DW-1LS) of the first elevating slide mechanism 62 is operated (YES in step 152), the elevating motor 1 is stopped (step 153). Further, when the lower limit SW (DW-2LS) of the second elevating slide mechanism 64 is operated (YES in step 154), the elevating motor 2 is stopped (step 155). In this state, as shown in FIG. 2A, the seat main body S is held at an outdoor boarding / exiting position, and passenger seat passengers get on and off at this position.
[0033]
Next, the storing operation (riding operation) for storing the seat body S located outside the room will be described based on FIGS. 13 to 16. 13 to 15 are flowcharts showing the storing operation of the vehicle seat device 1, and FIG. 16 is a time chart showing the storing operation.
When the operation switch Sud provided on the left side surface of the seat body S is turned on in the retracted direction (YES in step 161 in FIG. 13), a buzzer sounds for a certain time (step 162), and the retracting slide program for the seat body S (step 163). And the retracting rotation program (step 164) of the seat body S are executed.
[0034]
In the retracting slide program for the seat body S, as shown in FIG. 14, the elevating motor 1 and the elevating motor 2 of the elevating slide mechanism 61 are simultaneously driven in the retracting direction (step 171). Accordingly, the first elevating / sliding mechanism 62 and the second elevating / sliding mechanism 64 operate in the retracting direction (the direction in which the first elevating / sliding mechanism 64 is stored upward), and the outdoor seat body S moves through the entrance / exit H to the vehicle interior. Then, when the upper limit SW (UP-1LS) of the first elevating slide mechanism 62 is operated (OFF) (YES in step 172), the elevating motor 1 is stopped after a certain time (T1 = about 60 ms) (step 173). . Further, when the upper limit SW (UP-2LS) of the second elevating slide mechanism 64 is operated (OFF) (YES in step 174), the elevating motor 2 is stopped after a certain time (T1 = about 60 ms) (step 175). . In this state, the seat body S is held in a lateral position facing the entrance / exit H in the passenger compartment, and the limit SW (90 ° LS) is operated (off).
[0035]
When the retracting slide program for the seat body S is completed, the retracting rotation program for the seat body S (see FIG. 15) is executed.
As a result, the rotary motor 56 is driven in reverse (step 181), and the rotary table 61 and the lift slide mechanism 60 and the seat body S placed on the rotary table 61 rotate rightward with respect to the front and rear slide table 40 in the horizontal direction. . Then, the limit SW (0 ° LS) operates (off) in a state where the seat main body S rotates to the forward position facing the front of the vehicle (step 182), and the rotary motor 56 stops after a certain time (T2 = about 59 ms). (Step 183).
[0036]
If the seat main body S is rotated to the forward position and the seat main body S is disposed in front of the rear limit position (Rr / M position) during position adjustment (step 165 NO in FIG. 13), the rear door Dr is closed. Even so, the seat body S is held in that position.
However, if the seat body S is disposed between the rear limit position (Rr / M position) for position adjustment and the rear limit position (Rr / T position) for swing (YES in step 165), the rear door Dr is closed. (Step 166 YES), after the buzzer is turned on, the seat body S automatically moves forward to the rear limit position (Rr / M position) during position adjustment by the action of the front / rear slide mechanism 20 (step 167).
The operation switch Sud corresponds to the operation means of the present invention.
[0037]
Thus, according to the vehicle seat device 1 according to the present embodiment, when the front door Df and the rear door Dr are both opened, the seat body S is opened and closed for the front seat that is opened and closed by the front door Df. Within the range between the forward limit position (Fr / T position) when swinging and the rear limit position (Rr / T position) when swinging between H1 and the rear seat entrance H2 that is opened and closed by the rear door Dr. At a desired position, the seat main body S can be shaken out to a boarding / exiting position outside the room. Therefore, for example, by swinging out the seat body S near the rear end of the above range, a wheelchair is arranged between the opened front door Df and the seat body S that has been swung out, or caregivers are provided on the left and right sides of the seat body S. Further, by arranging the seat body S at an intermediate position within the above range, the seat body S can be swung out without receiving a feeling of pressure from the left and right side edges and doors of the entrance / exit. It is possible to accommodate a larger number of usage forms such as retraction.
[0038]
Further, when the front door Df is opened and the rear door Dr is closed, the seat body S is automatically switched so that the swing operation can be performed only at the forward limit position (Fr / T position). Therefore, the swing-out operation is not performed at a position where the seat body S or its occupant interferes with the door or the vehicle body.
Further, when the seat body S is in the forward-facing position facing the front of the vehicle, the seat body S can be slid to the front limit position (Fr / M position) for position adjustment ahead of the forward limit position (Fr / T position) for swinging. In addition, when at least one of the doors Df and Dr is closed, it can be slid only to the rear limit position (Rr / M position) for position adjustment ahead of the rear limit position (Rr / T position) for swing. Therefore, it is possible to ensure a space for the passengers in the rear seat between the seat body S and the rear seat behind the seat body S.
[0039]
Further, when the front door Df and the rear door Dr are opened, the seat body S is not in the range between the forward limit position (Fr / T position) at the time of swing and the rear limit position (Rr / T position) at the time of swing. In this case, that is, when the seat body S is in the range between the front limit position (Fr / M position) at the time of position adjustment and the front limit position (Fr / T position) at the time of swing, When the operation switch Sud is operated, the seat body S automatically slides to the forward limit position (Fr / T position) during swinging, and then starts swinging operation. Further, when only the front door Df is opened and the seat body S is not in the forward limit position (Fr / T position) at the time of swinging, if the operation switch Sud for swinging the seat body S is operated, the seat The main body S automatically slides to the front limit position (Fr / T position) at the time of swinging, and then starts the swinging operation. For this reason, it can prevent that the seat main body S and a passenger | crew interfere with a door or a vehicle body, and its usability is good.
[0040]
In the state where both doors Df and Dr are opened, as described above, the door is slid from the rear limit position (Rr / M position) at the time of position adjustment to the rear limit position (Rr / T position) at the time of swing. The seat body S can be shaken out at the position, but after the seat body S is pulled in at this position, the rear door Dr is closed (ie, the seat body S cannot be shaken out at this position). The seat body S automatically slides to the rear limit position (Rr / M position) during position adjustment. Therefore, the space for the occupant of the rear seat is automatically secured between the seat body S and the rear seat behind the seat body S, so that the usability is good.
[0041]
In the present embodiment, the vehicular seat device 1 that can swing out the seat body S by the elevating slide mechanism 60 has been described as an example. However, the present invention may be used for a vehicular seat device that does not have the elevating slide mechanism 60. Is possible.
Further, in the present embodiment, the vehicle seat device 1 used for the passenger seat has been described as an example, but the vehicle seat device of the present invention can also be used for a seat other than the passenger seat.
In addition, a seating sensor may be installed in the seat body S so that the sliding speed and rotation speed of the seat body S can be changed between when the occupant is seated and when the seat is empty.
[0042]
Further, in the present embodiment, the front seat entrance H1 that is opened and closed by the front door Df and the rear seat entrance H2 that is opened and closed by the rear door Dr open both doors, so that one continuous entrance and exit H is formed. Although an example in which the vehicle seat device of the present invention is applied to a passenger seat of a so-called pillarless structure vehicle to be formed is shown, a front seat entrance / exit H1 that is opened and closed by a front door Df and a rear seat that is opened and closed by a rear door Dr. There is a pillar between the entrance and exit H2, there is no rear seat, and the passenger seat can be slid between a position adjacent to the front seat entrance and a position adjacent to the rear seat entrance. Is also applicable.
[0043]
In this case, the rotatable range corresponding to the state where only the front door is opened and the rotatable range corresponding to the state where only the rear door is opened are separated from each other, and the side of the front seat entrance / exit and the rear seat entrance / exit The range of rotation corresponding to the state where both doors are open is set to the range of rotation corresponding to the state where only the front door is opened and the range of rotation corresponding to the state where only the rear door is opened. Range.
In addition, the rotatable range is not limited to a wide range, and may be one place.
Further, the position adjustment within the front / rear slide range is not limited to the stepless adjustment, and the position adjustment may be performed only at a plurality of positions with predetermined intervals.
[0044]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to deal with more usage patterns and to prevent the seat body and the occupant from interfering with the door and the vehicle body. Furthermore, usability is good.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B are a schematic plan view (A diagram) and an overall plan view (B diagram) showing an operation range and the like of a seat body of a vehicle seat device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view (A view) illustrating an operation state of the vehicle seat device and a perspective view (B view) of the seat body.
FIG. 3 is a rear view (A view) and a side view (B view) of the vehicle seat device.
FIG. 4 is a perspective view of a front / rear slide mechanism and a rotation mechanism of a vehicle seat device.
FIG. 5 is a flowchart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 6 is a flowchart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 7 is a flowchart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 8 is a time chart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 9 is a flowchart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 10 is a flowchart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 11 is a flowchart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 12 is a time chart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 13 is a flowchart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 14 is a flowchart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 15 is a flowchart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 16 is a time chart showing the operation of the vehicle seat device.
FIG. 17 is a schematic plan view showing the operation of a conventional vehicle seat device.
[Explanation of symbols]
Df Front door
Dr rear door
S Seat body
Sud operation switch (operation means)
Sfb slide switch Sfb (operation means)
H Exit
Entrance and exit for H1 front seat
H2 Rear seat entrance
Fr / T Front limit position when swinging out
Rr / T Rear limit position when swinging out
20 Front / rear slide mechanism (slide mechanism)
50 Rotating mechanism
60 Elevating slide mechanism

Claims

The doorway that is opened and closed by the front door and the doorway that is opened and closed by the rear door are installed on the vehicle formed on the side wall, and the seat body is between the forward position facing the front of the vehicle and the lateral position facing the doorway A rotation mechanism for rotating the seat body, a slide mechanism for sliding the seat body and the rotation mechanism in the vehicle front-rear direction, a control means for operating the rotation mechanism and the slide mechanism, and the rotation with respect to the control means A vehicle seat device comprising a mechanism and an operation means capable of issuing a command to operate the slide mechanism,
The range of rotation of the seat body is set within the slidable range according to the door open state where one of the front door and the rear door is open, or the door open state where both are open. The control means is configured to be able to operate the rotation mechanism only when the seat body is disposed within a rotatable range corresponding to a door open state or a door open state. A vehicle seat device.

The vehicle seat device according to claim 1,
When the control means receives a command to rotate the seat body by the operation means, and the seat body is not within the rotatable range according to the state of the door at this time, the seat body is moved back and forth within the rotatable range. A vehicular seat device characterized by starting rotation of a seat body after sliding.

The vehicle seat device according to claim 1 or 2,
The entrance and exit that is opened and closed by the front door and the entrance and exit that is opened and closed by the rear door form a single entrance and exit by opening both doors, and the rotatable range corresponding to the door both opened state is The vehicle seat device is set across the both entrances and exits.

The vehicle seat device according to claim 3,
A vehicular seat device, wherein a rotatable range corresponding to a door open state in which only a front door is open is set at a front end in a rotatable range corresponding to a door open state.

The vehicle seat device according to any one of claims 1 to 4,
When the seat body is in a forward-facing position, the vehicle seat device can be slid back and forth to a position deviated from each rotatable range according to the door open state or door open state.

The vehicle seat device according to any one of claims 1 to 4,
A vehicle characterized in that when the rear door is closed, the seat body can be slid only to a position before the rear end position of the rotatable range corresponding to the state where the rear door is open. Sheet equipment.