JP3747726B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、特に筒内噴射型内燃機関の冷間運転時の排気エミッション性能を改善する排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術と解決すべき課題】
筒内燃料噴射式内燃機関において、始動後速やかに触媒コンバータを活性化させるために主燃焼(エンジン出力を発生させるための燃焼)をリーン空燃比で行わせるとともに、膨張行程以降に追加燃料を燃焼室内に噴射供給し、この追加燃料を燃焼ガス中に残存する酸素で燃焼させることにより、触媒コンバータに高温の排気を供給するようにしたものがある(特開平08−296485号公報参照)。また、気筒毎にリッチとリーンの空燃比設定とし、それぞれの気筒から排出される未燃燃料と残存酸素とを触媒コンバータで反応させることによりその活性化を促すようにしたものが提案されている(特開平11−62563号公報参照)。
【0003】
しかしながら、いずれのものも触媒の活性過程に応じて適切な燃料供給を行っているわけではなく、このため触媒コンバータの温度を可能な限り速やかに上昇させるという観点からすると不十分である。また、気筒毎に空燃比を異ならせるものでは、空燃比の制御を通常の1度噴射の燃料噴射量を加減することで行っているので、気筒間トルク段差などの面から制御範囲に制約を受け、特に触媒活性が要求される低負荷時には排ガスの熱容量からも最適な触媒活性制御を行うことは困難である。
【0004】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたもので、触媒コンバータの活性状態に応じて複数回の燃料噴射による燃料供給の態様を制御することにより、触媒コンバータの昇温制御を最適化することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、排気通路に触媒コンバータを備え、1燃焼サイクル内で複数回の燃料噴射を行うことが可能な筒内燃料噴射式の多気筒火花点火式内燃機関において、触媒コンバータの活性が基準状態以下のときには全気筒にて圧縮行程以前の主噴射と膨張行程以降の副噴射とを含む複数回噴射により排気通路内での燃焼を発生させ、触媒コンバータの活性が基準状態を超えたときには一部気筒から未燃燃料が、他の一部気筒から残存酸素がそれぞれ排出されるように気筒毎に燃料供給を制御し、かつ未燃燃料を排出する気筒と残存酸素を排出する気筒とで気筒群を構成して気筒群単位で前記触媒コンバータを設ける
【0007】
第2の発明は、上記第1の発明において、全気筒の複数回噴射は、主噴射による空燃比が所定基準値以上の希薄空燃比であるときのみ行うようにした。
【0008】
第3の発明は、上記第1の発明において、触媒コンバータの温度が耐熱基準温度を超えたときは気筒毎の燃料供給制御を中断するようにした。
【0009】
第4の発明は、上記第1の発明において、触媒コンバータの活性状態を、触媒の温度で判定するようにした。
【0010】
第5の発明は、上記第1の発明において、触媒コンバータの活性状態を、機関始動時の水温と始動後経過時間とに基づいて判定するようにした。
【0011】
第6の発明は、上記第1の発明の気筒毎の燃料供給制御時に、触媒コンバータの活性状態が低いときほど主燃焼の空燃比を濃化して排気流量を減じるようにした。
【0012】
第7の発明は、上記第6の発明において、触媒コンバータの活性状態に応じて制御する空燃比につき、触媒コンバータの劣化状態に応じて、劣化が進んでいるときほど排気流量を減じる補正を施すようにした。
【0013】
第8の発明は、上記第7の発明において、触媒コンバータの劣化状態を、始動後経過時間から予測される触媒温度と実触媒温度の関係から判定するようにした。
【0015】
第9の発明は、上記第1の発明において、気筒群内での残存酸素と未燃燃料の割合が理論空燃比もしくは希薄空燃比となるように燃料供給を制御するようにした。
【0016】
第10の発明は、上記第9の発明において、気筒群単位で設けたフロント触媒コンバータの下流側に、複数の気筒群に共通のリア触媒コンバータを設けた。
【0017】
第11の発明は、上記第10の発明の燃料供給制御を、フロント触媒コンバータの活性状態の判定結果を優先して行い、フロント触媒コンバータが所定の活性状態に達した後、リア触媒コンバータの活性状態の判定結果に基づいてリア触媒コンバータを活性化する燃料供給制御を行うようにした。
【0018】
第12の発明では、上記第11の発明において、フロント触媒コンバータが所定の活性状態に達した後のリア触媒コンバータの活性化は、共通のフロント触媒コンバータを有する気筒群毎の燃料供給制御により行うようにした。
【0019】
【作用・効果】
本発明では、触媒コンバータが十分に活性化するまでの間、主噴射または副噴射による燃料供給を触媒コンバータの活性状態に応じて制御する。触媒コンバータの活性状態は、その温度を検出することにより直接的に判定し、または機関始動後の水温と始動後経過時間とから推定することができる。
【0020】
冷間始動直後など触媒コンバータの活性が基準状態よりも低い場合は、全気筒で主噴射および副噴射による複数回の噴射制御を行い、排気通路内で未燃燃料を燃焼させて触媒活性を促進する。その後、この制御により触媒コンバータの活性が基準状態を超えた場合は、気筒毎に空燃比を異ならせて未燃燃料または残存酸素が排出されるように燃料供給制御(以下これを「リッチ/リーン制御」という。)を行い、触媒コンバータ内で燃焼を発生させる。触媒コンバータの低活性状態では排気通路内での燃焼ガスの昇温により触媒温度を高めることが有効であり、触媒コンバータの活性がある程度高まって触媒自体の反応による発熱を見込める状態となって以降は、排気通路内での燃焼よりも未燃ガスを触媒にて燃焼させる方が触媒活性化にはより効率がよい。
【0021】
したがって、上記燃料供給制御により低温時の触媒コンバータの昇温を効果的に促すことができ、低温運転条件下での排気エミッション性能を確実に改善することができる。また、上記燃料供給制御において、特に濃混合気形成のための追加燃料を副噴射により供給することにより、主噴射のみで同様の制御を行おうとする場合に問題となる気筒間トルク変動や運転性の悪化を回避することができる。
【0022】
上記燃料供給制御において、触媒活性が基準状態以下の間の全気筒に対する複数回噴射は、主噴射による空燃比がある基準値以上の希薄空燃比に制御される運転域でのみ行うことが望ましい。主噴射による燃焼後の排気ガス中にある程度の酸素が含まれていないと副噴射による燃焼を効果的に行うことができない。また、上記リッチ/リーン制御は、触媒保護の観点から、触媒コンバータの温度が所定の耐熱基準温度を超えたときは中断することが望ましい。
【0023】
活性化の過程にある触媒の昇温を促進するには、排気流量ないし空間速度(排気流量/触媒容量)を小さくして未燃燃料の酸化効率を高めることが有効である。ただし同一空燃比で排気流量を減じようとすると出力不足傾向となるので、主燃焼の空燃比を濃化してやる。これにより、所要のトルク要求を満たしつつ、触媒活性のための熱量を最大限とすることができる。この空燃比濃化の制御は触媒が劣化しているときにも有効であり、触媒コンバータの劣化が進んでいるときほど排気流量を減じてやることで所要の昇温特性を維持することが可能である。なお触媒コンバータの劣化状態は、例えば始動後の経過時間から予測される触媒温度と実温度との関係から判定することができる。即ち、予測温度よりも実温度が低ければ触媒劣化と判定でき、そのときの温度差から劣化の進行状態を判定することが可能である。
【0024】
4気筒以上の多気筒機関では、リッチ/リーン制御において残存酸素を排出する気筒と未燃燃料を排出する気筒とを特定気筒の組み合わせ同士でグループ化した気筒群を構成し、各気筒群単位で触媒コンバータを設けた構成とすることにより、機関や触媒コンバータの特性に応じたタイミングで残存酸素および未燃燃料を触媒コンバータに供給して触媒の昇温を最適化することができる。この場合、気筒群内での残存酸素と未燃燃料の割合が理論空燃比もしくは希薄空燃比となるように燃料供給を制御することが望ましい。
【0025】
また、上記の気筒群単位で設けた触媒コンバータ(フロント触媒コンバータ)の下流側に、各気筒群に共通のリア触媒コンバータを設けた構成とすることもできる。この場合、燃料供給制御はフロント触媒コンバータの活性状態の判定結果を優先して行い、フロント触媒コンバータが所定の活性状態に達した後、リア触媒コンバータの活性状態の判定結果に基づいてリア触媒コンバータを活性化する燃料供給制御を行う。また、フロント触媒コンバータが所定の活性状態に達した後のリア触媒コンバータの活性化は、共通のフロント触媒コンバータを有する気筒群毎のリッチ/リーン制御により行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1または図2は本発明を適用した内燃機関の構成例である。図において、1は4ストローク型直列4気筒形式の直噴式火花点火機関の本体(以下「エンジン」という。)、2と3はそれぞれその吸気通路と排気通路である。4A,4B,4Cは排気通路3の途中に設けられた触媒コンバータであり、この場合図2に示したように#1気筒と#4気筒とからなる第1気筒群の排気通路に第1の触媒コンバータ4Aが、#2気筒と#3気筒とからなる第2気筒群の排気通路に第2の触媒コンバータ4Bが、さらにこれらの下流側に前記各気筒群に共通の触媒コンバータ4Cが配設されている。なお、以後触媒コンバータ4Aまたは4Bをフロント触媒、触媒コンバータ4Cをリア触媒と呼称する。フロント触媒4Aまたは4Bにはフロント触媒温度センサ17が、リア触媒4Cにはリア触媒温度センサ18がそれぞれ設けられている。また、フロント触媒4Aの上流側には空燃比センサ19が設けられている。第1のフロント触媒4Aと第2のフロント触媒4Bの昇温特性が同じである場合は、いずれか一方の温度を検出すれぱよいが、2つの触媒の昇温特性が異なる場合は、昇温が遅い特性を有する方の触媒に温度センサ17を取付けるようにすればよい。
【0027】
また、図において9は点火栓、10はエンジン1の燃焼室内に直接燃料を噴射供給するように設けられた燃料噴射ノズル、12はエンジン吸入空気量を検出するエアフローメータ、13はスロットルチャンバ、14はスロットルバルブ、15はスロットルバルブを駆動するスロットルアクチュエータである。16はスロットルバルブ14の開度を検出するスロットル開度センサ、20はエンジン冷却水温度を検出する水温センサ、21はエンジンクランク軸の位置および回転速度を検出するクランク角センサ、22はアクセルペダルの踏み込み操作量を検出するアクセル開度センサである。
【0028】
23はコントローラであり、各種運転状態信号に基づいて、燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、スロットル開度等を総合的に制御する。例えば、詳細は後述するが、燃料噴射量制御を例にとると、コントローラ23はエアフローメータ12からの吸入空気量信号とクランク角センサ21からのエンジン回転速度信号とから基本燃料噴射量を算出し、これを冷却水温度、スロットル開度等により補正して得た噴射量信号を噴射パルスとして燃料噴射ノズル10に出力する。燃料噴射量は基本的には燃料噴射ノズル10の開弁時間(噴射パルス幅)と燃料圧力との関数として決まるので、これらのパラメータに基づいて目標とする燃料量となるように演算またはテーブル検索により燃料噴射パルス幅の設定および補正を行う。
【0029】
また、コントローラ23による燃料噴射制御では、エンジン運転状態に応じて1燃焼サイクルの間に複数回の燃料噴射を行う。基本的には圧縮行程以前の燃料噴射(主噴射)と膨張行程以降の燃料噴射(副噴射)の2度噴射を行う。主噴射はその後の着火・燃焼によりエンジントルクを発生させるための燃料噴射であり、副噴射は排気中の残存酸素による燃焼で触媒コンバータの昇温を促すために行う。また、主噴射の時期についてもエンジン運転状態に応じて制御を行い、例えば燃料を吸入行程内で噴射供給することにより着火までの間に燃焼室およびシリンダ内に十分に燃料を拡散させ、均質な混合気を形成して均質燃焼を行わせる。または、燃料を圧縮行程に入ってから噴射供給し、点火栓近傍に濃混合気を集中させることによりリーン空燃比による成層燃焼を行わせる。吸入行程噴射は主として大きな出力を要するときに行い、圧縮行程噴射は主として部分負荷での燃費および排気エミッションを改善するときに行う。
【0030】
次に、上記コントローラ23における燃料供給制御の詳細につき、図3以下に示したフローチャートに沿って説明する。各フローチャートは、イグニッションスイッチがONとなっている間コントローラ23により周期的、例えば約10ms毎に実行される制御ルーチンを示している。
【0031】
図3は、各触媒4A〜4Cの温度状態に基づき、最も効率良くその温度を上昇させることができる運転モードを求め、当該運転モードを示すフラグF1の設定を行う処理である。なお、以下の説明では原則として2つのフロント触媒4A,4Bは前者4Aで代表させる。
【0032】
この処理では、まずS101にてフロント触媒温度センサ17の出力信号からフロント触媒温度Tcat1を、リア触媒温度センサ18の出力信号からリア触媒温度Tcat2を、それぞれ読み込む。次いで、S102にてフロント触媒温度Tcat1が、フロント触媒4Aの活性開始温度より低いか否かを判断する。ここでは、活性開始温度としてフロント触媒4Aが排気中のHCを50%浄化する温度であるT50を用いている。
【0033】
上記S102での判断がYESである場合(Tcat1<T50)、S103にてフロント触媒4Aに流入する排気の温度を高くすることによりフロント触媒4Aを昇温させることが効率的なので、全気筒で主噴射に加えて副噴射を行う運転モード(全気筒副噴射モード)を選択する。この場合、フラグF1を1に設定する。これに対して、S102の判断がNOである場合(Tcat1≧T50)、S104にてフロント触媒温度Tcat1がフロント触媒4Aの活性完了温度より低いか否かを判断する。ここでは、活性完了温度として、フロント触媒4Aが排気中のHCを90%浄化する温度であるT90を用いている。
【0034】
S104での判断がYESである場合(T50≦Tcat1<T90)、即ちフロント触媒4Aが半活性状態にある場合、流入する排気の温度を高くするよりも、酸素と未燃燃料とを供給してフロント触媒4A内で酸化反応を促進させた方が効率的な昇温が行えるので、S105にて、フロント触媒4Aに未燃燃料を含む排気と残存酸素を含む排気とがそれぞれ異なる気筒から流入する運転モード(リッチ/リーン運転モード1)を選択する。この場合、フラグF1を2に設定する。
【0035】
本実施形態では、フロント触媒4Aの活性化が完了した後にリア触媒4Cに対する昇温制御を実施する。そのため、S104の判断がNOとなったときにはリア触媒4Cの昇温に適した運転モードを選択する処理へ進む。フロント触媒4Aの昇温制御を優先するのは、排気浄化システム全体を早期に活性化させようとする場合にその方が有利となるからである。ここでは、S104の判断がNOである場合(Tcat1≧T90)、次いでS106にてリア触媒温度Tcat2が活性開始温度T50より低いか否かを判断する。
【0036】
S106の判断がYESである場合(Tcat2<T50)、リア触媒4Cに流入する排気の温度を高くすることによりリア触媒4Cを昇温させることが効率的である。この場合、全気筒副噴射モードを選択してもリッチ/リーン運転モードを選択しても良いが、リア触媒4Cに近い位置で熱を発生させた方が効率的にリア触媒4Cを昇温させることができるので、ここではS107にてF1を2(リッチ/リーン運転モード1)に設定する。即ち、ここでリッチ/リーン運転モード1を選択するのは、フロント触媒4Aを昇温させるためではなく、フロント触媒4Aでの酸化反応を促進することによりフロント触媒4Aから出てリア触媒4Cに流入する排気の温度を高くするためである。なお、フロント触媒温度Tcat1がフロント触媒4Aの耐熱許容温度に近づいたときはリッチ/リーン運転モードによる昇温制御を一旦停止するようにすると良い。
【0037】
一方、S106の判断がNOである場合(Tcat2≧T50)、さらにS108にてリア触媒温度Tcat2がリア触媒4Cの活性完了温度T90より低いか否かを判断する。ここでの判断がYESである場合(T50≦Tcat2<T90)、即ちリア触媒4Cが半活性状態にある場合、流入する排気の温度を高くするよりも、酸素と未燃燃料とを供給してリア触媒4C内で酸化反応を促進させた方が効率的な昇温が行えるので、S109にて、リア触媒4Cに流入する排気を気筒群単位でリッチとリーンにする運転モード(リッチ/リーン運転モード2)を選択する。この場合、フラグF1を3に設定する。S108の判断がNOである場合(T90≦Tcat2)、排気浄化システム全体の活性化が完了したことになるので、特別な昇温制御を行わない通常運転モードを選択する。この場合、フラグF1を0に設定する。
【0038】
この処理の最後には、S111にて、これまでの処理で設定したフラグF1の値をコントローラ23内のメモリに記憶させる。メモリに記憶された値は他の処理ルーチンからも参照することが可能な状態となる。
【0039】
次に、図4に示した目標燃焼圧トルク演算ルーチンについて説明する。これは運転者が要求しているトルクとエンジンのフリクション等とを考慮し、燃焼によって発生させるべき目標トルクTTCを算出する処理である。この処理ではまず、S201にて、クランク角センサ21が出力する所定クランク角の基準信号の発生時間間隔からエンジン回転速度Neを算出する。また、アクセル開度センサ22の出力信号からアクセル開度APを、水温センサ20の出力信号から水温Twをそれぞれ読み込む。
【0040】
次に、S202にてエンジン回転速度Neとアクセル開度APとに基づいて、運転者が要求しているトルクに相当するTTC1を求める。このためには、例えばNeとAPとに応じてTTC1の値を記憶させてある制御マップから値を検索する。TTC1の値は、通常はNe、APが大きいほど大きくなる特性が設定されている。
【0041】
次のS203では、エンジン回転速度Neと水温Twとに基づいて、現在のエンジン回転を維持するのに必要なトルクに相当するTTC2を求める。例えば、水温Twが低いときは潤滑油の粘度が高くなり、摺動部分のフリクションが大きくなるので、TTC2の値も大きくなる。
【0042】
S204では、上記TTC1とTTC2との値を加算して、最終的な目標燃焼圧トルクTTCを求め、これを次のS205にてコントローラ23内のメモリに記憶させる。
【0043】
図5は目標当量比演算ルーチンである。これは、主燃焼時の目標当量比TFBYAを算出する処理である。なお、当量比は理論空燃比/空燃比で定義される値であり、当量比=1は理論空燃比を、当量比>1はリッチ空燃比を、当量比<1はりーン空燃比を示す。
【0044】
ここでの目標当量比設定の基本的な考え方は以下の通りである。
1:触媒昇温制御を行わない通常運転時
その時の運転条件下で、安定した燃焼を維持しつつ最も燃費特性が良好となる、即ち、最もリーン側の当量比を主燃焼の目標当量比とする。
2:全気筒副噴射モードによる運転時
副噴射した燃料は、主燃焼後も燃焼室内に残存する酸素で燃焼させるので、この残存酸素量を多くするほど副噴射燃料を良好に燃焼させることができ、あるいは副噴射燃料量を多くすることができることになる。主燃焼後の残存酸素量を多くするには、主燃焼の当量比を小さくすれば良いので、全気筒副噴射モードによる運転時は、通常運転時と同じく可能な限りリーン側の当量比を主燃焼の目標当量比とする。
3:リッチ/リーン運転モード1,2による運転時
リッチ/リーン運転は、リッチ運転気筒(気筒群)から未燃燃料を、リーン運転気筒(気筒群)から酸素をそれぞれ排出させ、これらを触媒上で反応させることで触媒を昇温する運転であり、このときの触媒昇温効率は、触媒の未燃燃料酸化効率が高いほど高くなる。活性化途上の触媒の未燃燃料酸化効率を高くする方法としては、排気流量を小さく、即ち空間速度SV(=流入排気流量/触媒容量)を小さくする。エンジンの発生トルクを同一としつつ排気流量を小さくするには、主燃焼の当量比を大きくすればよい。このような観点から、リッチ/リーン運転モード1,2による運転時は、触媒がある程度の未燃燃料酸化効率を発揮しうる空間速度SVが得られるように主燃焼の目標当量比を設定する。
【0045】
上記処理につきフローチャートに沿って詳説すると、まずS301にてクランク角センサ21が出力する所定クランク角の基準信号の発生時間間隔からエンジン回転速度Neを算出する。また、水温センサ20の出力信号から水温Twを、フロント触媒温度センサ17の出力信号からフロント触媒温度Tcat1を、リア触媒温度センサ18の出力信号からリア触媒温度Tcat2をそれぞれ読み込む。次にS302にて、コントローラ23内のメモリから、記憶されている目標燃焼圧トルクTTCとフラグF1とを読み込む。
【0046】
S303では、エンジン回転速度Neと目標燃焼圧トルクTTCとに基づき、図6に示す制御マップから目標当量比のマップ設定値TFBYAmpを検索する。本実施形態では、部分負荷領域をリーン空燃比運転領域(TFBYAmp<1)に設定している。リーン空燃比運転領域内のマップ設定値は、エンジン暖機完了後の状態において安定した燃焼が得られる最もリーン側の値に設定してある。
【0047】
次のS304では、水温Twに基づき、目標当量比に対する水温補正係数TWKを算出する。TWKは、水温Twがエンジンの暖機完了を示す温度以上であるときに1となり、それ以下の温度範囲では水温Twが低くなるほど値が大きくなる。即ち、水温Twが低いときは燃焼が不安定になりやすいので、目標当量比の値を大きくして空燃比をリッチ側へ補正する。さらに、S305では、目標当量比のマップ設定値TFBYAmpに水温補正係数TWKを乗算して、仮の目標当量比TFBYA1を算出する。TFBYA1は、現在の水温状態において安定した燃焼が得られる最もリーン側の当量比を表すことになる。
【0048】
S306では、上述のようにして求めた仮の目標当量比TFBYA1が0.9以下であるか否かを判断する。本実施形態では、当量比0.9以下のリーン空燃比で主燃焼を行わせることが可能なときに限って触媒昇温制御の実行を許可するようにしているので、本ステップの判断がYESのときだけリッチ/リーン運転用の目標当量比を算出する。なお、当量比が0.9より大きいときに触媒昇温制御を行わないのは次の理由による。即ち、0.9より大きい当量比で主燃焼を行った場合、主燃焼後に残存する酸素の量が非常に少なくなる。このような状態で全気筒副噴射運転を行っても、副燃料噴射量を非常に少量とせざるを得ず、有効な触媒昇温を行うことができない。また、リッチ/リーン運転を行うにしても、リッチ気筒から排出される未燃燃料量を非常に少量とせざるを得ず、やはり有効な触媒昇温を行うことができない。
【0049】
S307では、フラグF1が2であるか否か、即ちリッチ/リーン運転モード1が選択されているか否かを判断する。この判断においてYESである場合(F1=2)、フロント触媒温度TCat1に基づいて仮の目標吸入空気量TQa1を算出する。TQa1は、半活性状態にあるフロント触媒4Aが、ある程度の未燃燃料酸化効率を発揮しうる空間速度SVが得られる排気流量に対応する吸入空気量であり、図7に例示したようにTcat1が低いほど小さい値となる。次に、S309にて、仮の目標吸入空気量TQa1と目標燃焼圧トルクTTCとから、リッチ/リーン運転用の目標当量比TFBYA2を算出する。TQa1の吸入空気量に対しTTCのトルクを発生させるだけの燃料を噴射したときの当量比がTFBYA2である。
【0050】
一方、S307の判断がNOである場合(F1が1ではないとき)、さらにS310にてF1が3であるか否か、即ちリッチ/リーン運転モード2が選択されているか否かを判断する。この判断がYESである場合(F1=3)、S311にて、リア触媒温度Tcat2に基づいて仮の目標吸入空気量TQa2を算出する。TQa2は、半活性状態にあるリア触媒4Cが、ある程度の未燃燃料酸化効率を発揮しうる空間速度SVが得られる排気流量に対応する吸入空気量であり、Tcat2が低いほど小さい値となる(図7参照)。なお、図7においてTQa2がTQa1より大となっているのは、リア触媒4Cの容量をフロント触媒4Aの容量よりも大としているからである。
【0051】
次に、S312にて、仮の目標吸入空気量TQa1と目標燃焼圧トルクTTCとから、リッチ/リーン運転用の目標当量比TFBYA2を算出する。次のS313では、S309あるいはS312で算出したTFBYA2が0.9より大きいか否かを判断する。S313の判断がYESである場合(TFBYA2>0.9)、最終的な目標当量比TFBYAの値を0.9とする。なお、このような目標当量比の制限を行うのは、S306について説明した理由と同様である。
【0052】
もしS313の判断がNOである場合(TFBYA2≦0.9)、次いでS315にてTFBYA2の値がTFBYA1より大きいか否かを判断する。この判断がYESである場合(TFBYA2>TFBYA1)、S316にてTFBYA2の値を最終的な目標当量比TFBYAとする。
【0053】
他方、S306の判断がNOである(リッチ/リーン運転が許可されない)場合、S307とS310の判断が何れもNOである(リッチ/リーン運転が選択されていない)場合、S315の判断がNOである(リッチ/リーン運転用に算出した目標当量比TFBYA2ではリーンの度合いが大きすぎて安定した燃焼が得られない)場合には、それぞれS305で算出した仮の目標当量比TFBYA1の値を最終的な目標当量比TFBYAとし、これをコントローラ23内のメモリに記憶させる(S317,S318)。
【0054】
次に、図8に示した目標吸入空気量演算ルーチンについて説明する。この処理では、まずS401にて、コントローラ23内のメモリから、記憶されている目標燃焼圧トルクTTCと目標当量比TFBYAとを読み込み、次いでS402にて、目標燃焼圧トルクTTCと目標当量比TFBYAとに基づいて、目標吸入空気量TQaを算出し、さらにS403にて、TQaをコントローラ23内のメモリに記憶させる。
【0055】
メモリ内に記憶された目標吸入空気量TQaは、図示しないスロットル開度制御ルーチンで使用される。即ち、コントローラ23は、目標吸入空気量TQaが得られる目標スロットル開度を算出し、この目標スロットル開度に応じたスロットル開度制御信号をスロットルアクチュエータ15へ送る。このときの実スロットル開度がスロットル開度センサ16からコントローラ23へとフィードバックされてスロットルバルブ14の開度が目標値に正確に制御される。
【0056】
図9に燃料噴射量算出ルーチンを示す。この処理では、主燃焼のための全気筒に共通の主燃料噴射量(主噴射の燃料噴射量)と、各気筒毎の副燃料噴射量(副噴射の燃料噴射量)とを算出する。まず、S501にて、クランク角センサ21が出力する所定クランク角の基準信号の発生時間間隔からエンジン回転速度Neを算出すると共に、エアフローメータ12の出力信号から吸入空気量Qaを読み込む。次いで、S502にて、コントローラ23内のメモリから、記憶されている目標当量比TFBYAとフラグF1とを読み込む。
【0057】
次のS503では、エンジン回転速度Ne、吸入空気量Qa、比例定数Kから、基本燃料噴射量Tpを算出する。Tpは、燃焼室内の平均空燃比を理論空燃比とするときの燃料噴射量である。さらに、S504にて、基本燃料噴射量Tpと目標当量比TFBYAとから、主燃焼のための主燃焼噴射量Tpmを算出する。
【0058】
S505では、フラグF1が0である条件(通常運転モードが選択されているとき)、または目標当量比TFBYAが0.9より大きい条件の何れかが成立しているか否かを判断する。ここで、目標当量比TFBYAが0.9より大きい場合、既述した理由により何れの気筒においても副噴射を行わないので、S506〜S509の処理により気筒毎の副燃料噴射量Tps1〜Tps4を全て0とする。
【0059】
これに対して、S505の判断がNOである場合(TFBYA≦0.9)、S511にて、フラグF1が1であるか否か、即ち全気筒副噴射モードが選択されているか否かを判断する。この場合、S511〜S514の処理により、全ての気筒について同一の副燃料噴射量を設定する。本実施形態では、主燃焼後の残存酸素でちょうど燃焼させることができる量を副燃料噴射量とする。即ち、各気筒から排出される排気の空燃比は、ほぼ理論空燃比となる。なお、このときの空燃比を若干リーン側とした方が触媒の早期活性化を図ることができる場合もあり、そのようなときは例えば下記の式に従って副燃料噴射量を算出する。
【0060】
Tps1(〜Tps4)=Tp×(A−TFBYA)
ただし、AはTFBYAより大きく1より小さい定数
一方、S510の判断がNOである場合(F1が1ではないとき)、フラグF1が2であるか否か、即ちリッチ/リーン運転モード1が選択されているか否かを判断する。ここでフラグF1が2である場合、S516〜S519の処理に移行する。即ち、第1のフロント触媒4Aに接続されている気筒群のうちの1つの気筒(ここでは#1気筒)から未燃燃料を含んだ排気が排出され、他方の気筒(ここでは#4気筒)から酸素を含んだ排気が排出されるように、#1気筒の副燃料噴射量Tps1を算出するとともに#4気筒の副燃料噴射量Tps4を0とする。本実施形態では、#1気筒の排気と#4気筒の排気とが合流した後の排気の空燃比がほぼ理論空燃比となるようにTps1を算出している。なお、このときの空燃比が若干リーン側となるようにTps1を算出しても良い。また前記と同様に、第2フロント触媒4Bに接続されている気筒群のうちの1つの気筒(ここでは#2気筒)から未燃燃料を含んだ排気が排出され、他方の気筒(ここでは#3気筒)から酸素を含んだ排気が排出されるように、Tps2とTps3とが設定される。
これに対して、S515の判断がNOである場合、フラグF1は3であってリッチ/リーン運転モード2が選択されていると判断することができるので、S520〜S523の処理により、リア触媒4Cに接続されている気筒群の一方(ここでは#1気筒と#4気筒からなる気筒群)から未燃燃料を含んだ排気が排出され、他方の気筒群(ここでは#2気筒と#3気筒からなる気筒群)から酸素を含んだ排気が排出されるように、Tps1とTps4とを算出するとともにTps2とTps3とを0とする。本実施形態では、2つの気筒群の排気が合流した後の排気の空燃比がほぼ理論空燃比となるようにTps1、Tps4を算出している。なお、このときの空燃比が若干リーン側となるようにTps1、Tps4を算出してもよい。
【0061】
最後に、S524にて、上述のようにして求めたTpm、Tps1〜Tps4を、コントローラ内のメモリに記憶させる。メモリに記憶された主燃料噴射量Tpm、副燃料噴射量Tps1〜Tps4は、図示しない燃料噴射制御ルーチンで使用される。即ち、コントローラ23は、各気筒の主燃料噴射タイミング(吸気行程〜圧縮行程)になるとTpmに応じた噴射信号を該当気筒の燃料噴射弁10に送るとともに、副燃料噴射量が0でないときに限り、各気筒の副燃料噴射タイミング(膨張行程〜排気行程)になると該当気筒の副燃料噴射量に応じた噴射信号を該当気筒の燃料噴射弁10に送る。
【0062】
上述の制御過程を示すタイムチャートを図10に示す。なお、このタイムチャートは、暖機完了までアイドリング運転(アクセル開度AP=0)が継続されていることを前提としたものである。この場合、AP=0であるためTTC1は0であり、TTC=TTC2となっている。水温Twが上昇するのにともなってTTCが小さくなっているのは、TTC2が徐々に小さくなるためである。また、アイドリング運転条件における目標当量比のマップ設定値TFBYAmpは一定(ここでは0.5)であり、t2より前とt4より後の時間帯でTFBYA>0.5となっているのは、水温Twによる目標当量比の水温補正(TWKによる補正)が行われているためである。また、t2〜t4の時間帯のTFBYAとしては、リッチ/リーン運転用の目標当量比TFBYA2が採用されている。これにより、t2〜t4では目標吸入空気量TQaが小さくなり、触媒4A,4B,4Cの未燃燃料酸化効率がある程度良好なものとなる空間速度SVが実現される。また、#1〜#4気筒の「リーン、ストイキ、リッチ」の表記は、副噴射を含めた空燃比を表している。主燃焼は常にリーン空燃比である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なエンジンの一実施形態の概略を示す構成図。
【図2】上記実施形態の触媒コンバータの配置を示す構成図。
【図3】本発明によるエンジン制御の一実施形態の処理内容を示す第1の流れ図。
【図4】本発明によるエンジン制御の一実施形態の処理内容を示す第2の流れ図。
【図5】本発明によるエンジン制御の一実施形態の処理内容を示す第3の流れ図。
【図6】上記実施形態の処理において用いる当量比マップの一例の説明図。
【図7】上記実施形態の処理において用いる目標吸入空気量マップの一例の説明図。
【図8】本発明によるエンジン制御の一実施形態の処理内容を示す第4の流れ図。
【図9】本発明によるエンジン制御の一実施形態の処理内容を示す第5の流れ図。
【図10】始動からエンジンの暖機が完了するまでアイドリング運転されている場合の実施形態の制御によるタイムチャート。
【符号の説明】
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
4A,4B 触媒コンバータ(フロント触媒)
4C 触媒コンバータ(リア触媒)
9 点火栓
10 燃料噴射ノズル
12 エアフローメータ
13 スロットルチャンバ
14 スロットルバルブ
15 スロットルアクチュエータ
16 スロットル開度センサ
17,18 触媒温度センサ
19 空燃比センサ
20 水温センサ
21 クランク角センサ
22 アクセル開度センサ
23 コントローラ

Claims (12)

  1. 排気通路に触媒コンバータを備え、1燃焼サイクル内で複数回の燃料噴射を行うことが可能な筒内燃料噴射式の多気筒火花点火式内燃機関において、
    触媒コンバータの活性が基準状態以下のときには全気筒にて圧縮行程以前の主噴射と膨張行程以降の副噴射とを含む複数回噴射により排気通路内での燃焼を発生させ、触媒コンバータの活性が基準状態を超えたときには一部気筒から未燃燃料が、他の一部気筒から残存酸素がそれぞれ排出されるように気筒毎に燃料供給を制御し、
    かつ未燃燃料を排出する気筒と残存酸素を排出する気筒とで気筒群を構成して気筒群単位で前記触媒コンバータを設け、
    前記気筒毎の燃料供給制御時に、未燃燃料を排出する気筒は主噴射以後の副噴射により空燃比を濃化し、かつ残存酸素を排出する気筒は希薄空燃比で主噴射を行わせるようにした内燃機関の排気浄化装置。
  2. 全気筒の複数回噴射は、主噴射による空燃比が所定基準値以上の希薄空燃比であるときのみ行うようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 触媒コンバータの温度が耐熱基準温度を超えたときは気筒毎の燃料供給制御を中断するようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 触媒コンバータの活性状態は、触媒の温度で判定するようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 触媒コンバータの活性状態は、機関始動時の水温と始動後経過時間とに基づいて判定するようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 気筒毎の燃料供給制御時に、触媒コンバータの活性状態が低いときほど空燃比を濃化して排気流量を減じるようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 触媒コンバータの活性状態に応じて制御する空燃比につき、触媒コンバータの劣化状態に応じて、劣化が進んでいるときほど排気流量を減じる補正を施すようにした請求項6に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 触媒コンバータの劣化状態は、始動後経過時間から予測される触媒温度と実触媒温度の関係から判定するようにした請求項7に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 気筒群内での残存酸素と未燃燃料の割合が理論空燃比もしくは希薄空燃比となるように燃料供給を制御するようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  10. 気筒群単位で設けたフロント触媒コンバータの下流側に、複数の気筒群に共通のリア触媒コンバータを設けた請求項9に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  11. 燃料供給制御は、フロント触媒コンバータの活性状態の判定結果を優先して行い、フロント触媒コンバータが所定の活性状態に達した後、リア触媒コンバータの活性状態の判定結果に基づいてリア触媒コンバータを活性化する燃料供給制御を行うようにした請求項10に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  12. フロント触媒コンバータが所定の活性状態に達した後のリア触媒コンバータの活性化は、共通のフロント触媒コンバータを有する気筒群毎の燃料供給制御により行うようにした請求項11に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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