JP3747340B2 - インクジェットプリンタにおけるインク供給制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリンタにおけるインク供給制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平5−338203号には、機体側のインクタンクとヘッド側のインクタンクとをチューブで連結し、ヘッド側のインクタンクにインクを供給するようにしたインクジェットプリンタが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
インクジェットプリンタにおいて、チューブによってヘッド側のインクタンクにインクを供給する構成を採用すると、チューブに高低差のあるわん曲部が形成され、これによってチューブ内に空気溜りが出来てしまう。ヘッド側のインクタンクにインクを供給するとき、上記空気溜りがあると、この空気の分、インクの空供給が行なわれ、ヘッド側インクタンク内にインクを所定量供給し得ないという問題点があった。
本発明は上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、機体と、該機体に回転可能に支承されたプラテンローラと、該プラテンローラの長手方向に沿って該プラテンローラと対向して移動可能なキャリッジと、該キャリッジに搭載されインクジェット型のプリントヘッドを備えたヘッド部と、前記ヘッド部に配置され前記プリントヘッドと連通するヘッド側インクタンクと、前記機体に配設された機体側インクタンクと、前記機体側インクタンクと前記ヘッド側インクタンクとを連結するインク供給チューブと、前記インク供給チューブ内の前記機体側インクタンクから前記ヘッド側インクタンクに向けたインクの流通路を遮断及び開放するコントローラにより制御される電磁弁と、前記ヘッド側インクタンク内のインクの有無を検出するセンサとを備え、前記プラテンローラの長手方向に前記ヘッド部を往復移動する一方、用紙を前記プラテンローラの周面に沿って搬送し、前記プリントヘッドのインク吐出口からインクを吐出して前記用紙に記録を行なうようにしたインクジェットプリンタにおいて、メモリーに予めヘッド側インクタンク内にインクを3分の1満たすのに要する前記電磁弁の開放時間tを設定し、前記センサによって前記ヘッド側インクタンク内のインク無を検出すると、前記電磁弁を前記時間t開放し、前記センサがインク有を出力すると、更に前記電磁弁の時間tの開放動作を2回続けて行なうとともに、前記1回目の電磁弁の開放動作後、前記センサがインク無を検出したときは、前記センサがインク有を検出するまで前記時間tの電磁弁の開放動作を所定回数繰り返し行なうようにしたコントローラを備えたものである。
更に、上記目的を達成するため、本発明は、機体と、該機体に回転可能に支承されたプラテンローラと、該プラテンローラの長手方向に沿って該プラテンローラと対向して移動可能なキャリッジと、該キャリッジに搭載されインクジェット型のプリントヘッドを備えたヘッド部と、前記ヘッド部に配置され前記プリントヘッドと連通するヘッド側インクタンクと、前記機体に配設された機体側インクタンクと、前記機体側インクタンクと前記ヘッド側インクタンクとを連結するインク供給チューブと、前記インク供給チューブ内の前記機体側インクタンクから前記ヘッド側インクタンクに向けたインクの流通路を遮断及び開放するコントローラにより制御される電磁弁と、前記ヘッド側インクタンク内のインクの有無を検出するセンサとを備え、前記プラテンローラの長手方向に前記ヘッド部を往復移動する一方、用紙を前記プラテンローラの周面に沿って搬送し、前記プリントヘッドのインク吐出口からインクを吐出して前記用紙に記録を行なうようにしたインクジェットプリンタにおいて、メモリーに予め、センサがインク無を検出したときに前記電磁弁をある一定時間開くための時間T1と、この時間T1の電磁弁開放によるインク吐出量を考慮した、ヘッド側インクタンクの全体にインクを満たすのに要する前記電磁弁の開放時間T2を設定し、前記センサによって前記ヘッド側インクタンク内のインク無を検出すると、前記電磁弁をある一定時間T1だけ開放し、該時間T1経過後、前記センサがインク有を検出すると、その後、前記設定時間T2だけ前記電磁弁を開放するようにし、インク無を検出した場合にはコントローラの操作パネルの表示部にインク供給エラーを表示するようにしたコントローラを備えたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の構成を添付した図面に示す本発明の実施の形態を参照して詳細に説明する。
図3において、2はインクジェットプリンタ4の基体であり、脚体(図示省略)に支持されている。基体2には図3中、紙面垂直方向に延びるガイドレール6,8が固設され、該ガイドレール6,8にスライダ10と、コロ12を介して、キャリッジ14が移動可能に取り付けられている。前記キャリッジ14上には、インクジェット型プリントヘッド16を備えたヘッド部18が搭載されている。
【0006】
前記プリントヘッド16は、インクジェットプリンタ4の機体に回転可能に支承されたプラテンローラ20に対向している。インクジェットプリンタ4の機体のカバーには機体側インクタンク22が配置されている。24はヘッド側インクタンクであり、プリントヘッド16のインク吐出口にインク供給路26を介して連通している。前記インクタンク22内のインクは、インク供給チューブ28を介して、重力によってヘッド側インクタンク24内に供給されるように構成されている。前記チューブ28には、インクジェットプリンタ4のコントローラ(図示省略)によって制御される電磁弁30が設けられている。前記ヘッド側インクタンク24は、インク色に応じて複数配設され、前記機体側インクインク22も同様にインク色に応じて複数用意されている。
【0007】
前記ヘッド側インクタンク24の底部には、インクの有無を検出するセンサ32が設けられている。
上記した構成において、キャリッジ14がプラテンローラ20に沿って往復動する一方、プリントヘッド16のインク吐出口からインクがプラテンローラ20の周面に沿って移動する用紙34に吐出され、該用紙34に記録が行なわれる。
次にコントローラのインク供給制御動作について説明する。
まず、3回の小出し方式について説明する。
コントローラは、タイミング信号によってセンサ32の出力をモニターし、ヘッド側インクタンク24にインクが有るか無いかを判断する。図2Aに示すように、インク無を検出すると(ステップ1)、電磁弁30を予め設定した時間tだけON状態(弁開放)とし、図2Bに示すように、ヘッド側インクタンク24内にインクを供給する(ステップ2)。上記設定時間tは、インクタンク24容量の約1/3をインクで満たすのに要する時間に設定され、コントローラのメモリに記憶されている。コントローラは常にセンサ32の出力を監視し、時間t後、センサ32の信号がオンかオフか即ち、インク有か無かを判断する(ステップ3)。コントローラが、図2cに示すようにインク有を判断すると、電磁弁30を時間t、ON状態とし(ステップ4)、続けて、図2Dに示すように電磁弁30を時間t、ON状態とする(ステップ5)。これにより、ヘッド側インクタンク24内にインクを満たす。以上でインク供給動作を終了する。
【0008】
上記ステップ3でインク無しを検出した場合には、上記ステップ2の動作を行い(ステップ6)、インク有を検出したときは(ステップ7)、ステップ4に移行する。ステップ6,7,8,9で、ステップ2,3の動作を最高2回まで行い、インク無を検出したときは、コントローラは、インクジェットプロッタのコントロールパネルの表示部にエラー表示を行い、インクの空供給を防止する(ステップ10)。
次に、図4に示すフローチャートを参照してインクの供給量を2分割したインク供給制御方式について説明する。
【0009】
コントローラは、作画中、常にヘッド側インクタンク24のセンサ32の出力を監視し、インク無を検出すると(ステップ1)、検出されたヘッド側インクタンク24に対応する電磁弁30をある一定の時間T1だけON状態(弁開放)にし、空のヘッド側インクタンク24内にインクを供給する(ステップ2)。コントローラは、時間T1後、インク有か無か判断し(ステップ3)、インク有を検出すると、検出後、時間T2だけ電磁弁30を開放し(ステップ4)、ヘッド側インクタンク24内にインクを満たす。上記時間T2とは、前記時間T1の弁開放に相当するインクタンク24内のインク量を考慮した、ヘッド側インクタンク24全体にインクを満たすのに要する時間である。次にコントローラは、インクの供給を終了し、センサ32監視状態に戻る。
【0010】
コントローラはステップ3でインク無を検出したときは、コントローラの操作パネルの表示部にインク供給エラーを表示する(ステップ5)。上記の動作により明らかな如く、チューブ28に空気溜りAが生じていても、ヘッド側インクタンクにほぼ所定の水準までインクを供給することが出来る。
【0011】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したので、ヘッド側インクタンクへのインクの空供給を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフローチャートである。
【図2】本発明の動作説明図である。
【図3】インクジェットプリンタの説明的側面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 基体
4 インクジェットプリンタ
6 ガイドレール
8 ガイドレール
10 スライダ
12 コロ
14 キャリッジ
16 プリントヘッド
18 ヘッド部
20 プラテンローラ
22 機体側インクタンク
24 ヘッド側インクタンク
26 インク供給路
28 チューブ
30 電磁弁
32 センサ
34 用紙
Claims (2)
- 機体と、該機体に回転可能に支承されたプラテンローラと、該プラテンローラの長手方向に沿って該プラテンローラと対向して移動可能なキャリッジと、該キャリッジに搭載されインクジェット型のプリントヘッドを備えたヘッド部と、前記ヘッド部に配置され前記プリントヘッドと連通するヘッド側インクタンクと、前記機体に配設された機体側インクタンクと、前記機体側インクタンクと前記ヘッド側インクタンクとを連結するインク供給チューブと、前記インク供給チューブ内の前記機体側インクタンクから前記ヘッド側インクタンクに向けたインクの流通路を遮断及び開放するコントローラにより制御される電磁弁と、前記ヘッド側インクタンク内のインクの有無を検出するセンサとを備え、前記プラテンローラの長手方向に前記ヘッド部を往復移動する一方、用紙を前記プラテンローラの周面に沿って搬送し、前記プリントヘッドのインク吐出口からインクを吐出して前記用紙に記録を行なうようにしたインクジェットプリンタにおいて、メモリ−に予めヘッド側インクタンク内にインクを3分の1満たすのに要する前記電磁弁の開放時間tを設定し、前記センサによって前記ヘッド側インクタンク内のインク無を検出すると、前記電磁弁を前記時間t開放し、前記センサがインク有を出力すると、更に前記電磁弁の時間tの開放動作を2回続けて行なうとともに、前記1回目の電磁弁の開放動作後、前記センサがインク無を検出したときは、前記センサがインク有を検出するまで前記時間tの電磁弁の開放動作を所定回数繰り返し行なうようにしたコントローラを備えたことを特徴とするインク供給制御装置。
- 機体と、該機体に回転可能に支承されたプラテンローラと、該プラテンローラの長手方向に沿って該プラテンローラと対向して移動可能なキャリッジと、該キャリッジに搭載されインクジェット型のプリントヘッドを備えたヘッド部と、前記ヘッド部に配置され前記プリントヘッドと連通するヘッド側インクタンクと、前記機体に配設された機体側インクタンクと、前記機体側インクタンクと前記ヘッド側インクタンクとを連結するインク供給チューブと、前記インク供給チューブ内の前記機体側インクタンクから前記ヘッド側インクタンクに向けたインクの流通路を遮断及び開放するコントローラにより制御される電磁弁と、前記ヘッド側インクタンク内のインクの有無を検出するセンサとを備え、前記プラテンローラの長手方向に前記ヘッド部を往復移動する一方、用紙を前記プラテンローラの周面に沿って搬送し、前記プリントヘッドのインク吐出口からインクを吐出して前記用紙に記録を行なうようにしたインクジェットプリンタにおいて、メモリーに予め、センサがインク無を検出したときに前記電磁弁をある一定時間開くための時間T1と、この時間T1の電磁弁開放によるインク吐出量を考慮した、ヘッド側インクタンクの全体にインクを満たすのに要する前記電磁弁の開放時間T2を設定し、前記センサによって前記ヘッド側インクタンク内のインク無を検出すると、前記電磁弁をある一定時間T1だけ開放し、該時間T1経過後、前記センサがインク有を検出すると、その後、前記設定時間T2だけ前記電磁弁を開放するようにし、インク無を検出した場合にはコントローラの操作パネルの表示部にインク供給エラーを表示するようにしたコントローラを備えたことを特徴とするインク供給制御装置。
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JP26142596A JP3747340B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | インクジェットプリンタにおけるインク供給制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26142596A JP3747340B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | インクジェットプリンタにおけるインク供給制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1086407A JPH1086407A (ja) | 1998-04-07 |
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Family
ID=17361703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26142596A Expired - Lifetime JP3747340B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | インクジェットプリンタにおけるインク供給制御装置 |
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-
1996
- 1996-09-10 JP JP26142596A patent/JP3747340B2/ja not_active Expired - Lifetime
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