JP3746492B2 - 処理水回収装置 - Google Patents

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JP3746492B2 JP2003155211A JP2003155211A JP3746492B2 JP 3746492 B2 JP3746492 B2 JP 3746492B2 JP 2003155211 A JP2003155211 A JP 2003155211A JP 2003155211 A JP2003155211 A JP 2003155211A JP 3746492 B2 JP3746492 B2 JP 3746492B2
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば、汚水,飲料水等の処理水を回収する処理水回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、処理水回収装置には、処理水が充填される回収タンクと、この回収タンク内に処理水を導入する導入管と、上記回収タンク内に充填された処理水を排出する排出管とを備え、上記導入管には、ポンプが設けられている。したがって、このポンプの駆動により、処理水は上記導入管を介して、上記回収タンクに充填される。また、この回収タンクに充填された処理水を排出する場合には、上記排出管を介して排出される。
【0003】
ところで、上述した処理水回収装置に回収され排出される処理水が、例えば、病原菌等を含む汚水である場合には、一度使用した後には、洗浄水で洗浄することが求められ、また、上記処理水が、例えば、飲料水である場合には、後に処理する飲料水との混合を避ける目的や或いは衛生上の観点から洗浄水により洗浄することが求められる場合が多い。そこで、こうした洗浄水により洗浄する場合において、上記回収タンク内に洗浄水を充填することにより、上記回収タンクと排出管とを洗浄することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した方法による場合では、上述のように、回収タンクと排出管とを洗浄することはできるが、処理水を回収タンク内に導入する導入管内は洗浄することができない。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来の処理水回収装置が有する課題を解決するために提案されたものであって、洗浄水による洗浄範囲をより広範囲とし、洗浄効果を高めることができる処理水回収装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、内部に処理水を導入する導入管の基端側が接続されてなるとともに、内部に回収された処理水を外部に排出し中途部には処理水の排出方向にのみ該処理水を流通させる第1のチェック弁が取り付けられた排出管の基端が接続されてなる回収タンクと、上記導入管の中途部に設けられたポンプと、上記導入管の先端に固定されてなるとともに、上記ポンプの駆動により処理水が流入する第1のコネクタと、上記排出管の先端に固定されてなるとともに、処理水が排出されるとともに洗浄水が流入する導管に接続される第2のコネクタと、上記排出管の先端側中途部に端が接続され、中途部には上記ポンプ方向にのみ洗浄水を流通させる第2のチェク弁が取り付けられてなるとともに、他端には上記第1のコネクタに接続される第3のコネクタが固定されてなる第1の分岐管と、上記導入管の中途部であって、上記ポンプの配設位置と上記第1のコネクタとの間から洗浄水を上記回収タンク内に導入する第2の分岐管とを備え、処理水を回収タンクに導入する際には、上記ポンプの駆動力により上記導入管を介して導入し、回収タンクから処理水を排出する際には、上記排出管から上記第2のコネクタを介して接続される導管に排出するとともに、上記回収タンクを洗浄する際には、上記第1のコネクタと第3のコネクタとを接続するとともに、上記第2のコネクタを介して流入した洗浄水が、上記第1の分岐管と導入管の一部と第2の分岐管とを通って上記回収タンク内に流入するよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0007】
この第1の発明では、処理水を回収タンクに導入する際には、上記ポンプの駆動力により上記導入管を介して導入する。また、上記処理水が充填された回収タンクから処理水を排出する際には、上記排出管から上記第2のコネクタを介して接続される導管に排出する。一方、上記回収タンクを洗浄する際には、上記第1のコネクタと第3のコネクタとを接続する。すると、上記第2のコネクタを介して流入した洗浄水が、上記第1の分岐管と導入管の一部と第2の分岐管とを通って上記回収タンク内に流入する。したがって、この洗浄水により、上記導入管の一部も洗浄することができ、従来の回収タンクに比べより衛生的なものとすることができる。なお、この回収タンクに充填された洗浄水は、排出管を介して排出することにより、該排出管も洗浄される。
【0008】
なお、上記第1の発明を構成する第2のコネクタは、回収タンクに接続された排出管の先端に固定されたものであり、該回収タンク内の処理水が排出される導管に接続される部位である。また、同時にこの導管は、少なくとも、上記回収タンク等を洗浄する洗浄水が流入するものであり、この導管に流入した洗浄水が上記第2のコネクタを介して上記排出管内及び第1の分岐管並びに上記導入管の一部を通過し、上記回収タンクに流入する。
【0009】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記第2のコネクタに接続される導管の先端には、該第2のコネクタに接続される第4のコネクタが固定され、この導管は、前記回収タンクに回収された処理水を殺菌処理するとともに、内部に洗浄水が充填された洗浄タンクと、この洗浄タンク内の洗浄水を前記第1の分岐管内に流入させる第2のポンプとを備えた殺菌処理装置の構成要素とされ上記洗浄水タンクに充填された洗浄水は、上記第2のポンプの駆動により、前記第1の分岐管と導入管の一部と第2の分岐管とを通って上記回収タンク内に流入するよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0010】
この第2の発明によれば、回収タンクに回収(充填)された処理水は、上記第2のコネクタに接続された第4のコネクタを介して殺菌処理装置内に流入することから、この殺菌処理装置により、上記処理水を殺菌処理することができる。また、この第2の発明では、上記殺菌処理装置は、洗浄水が充填された洗浄水タンクと、この洗浄タンク内の洗浄水を前記第1の分岐管内に流入させる第2のポンプとを備え、この第2のポンプの駆動により、前記第1の分岐管と導入管の一部と第2の分岐管とを通って上記回収タンク内に流入するよう構成されてなることから、上記第1の発明と同じように、この殺菌処理装置から流入する洗浄水により、上記回収タンクに処理水を導入する導入管の一部も洗浄することができ、従来の回収タンクに比べより衛生的なものとすることができる。
【0011】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第2の発明において、前記第2のコネクタは、昇降部材により昇降可能となされてなる一方、前記殺菌処理装置を構成する第4のコネクタは、消毒液が充填されてなる消毒槽内に位置してなることを特徴とするものである。
【0012】
この第3の発明では、第2のコネクタと第4のコネクタとは、昇降部材により昇降可能となされ、すなわち、該昇降部材により第2のコネクタを下降させることにより、上記第2のコネクタと第4のコネクタとを接続させ、逆に、第2のコネクタを上昇させることにより、それまで接続されていた第4のコネクタとの接続状態が解除されることから、作業者が第2及び/又は第4のコネクタを手指で把持しながら操作する必要がない。したがって、この第3の発明によれば、より一層衛生的な作業を実現することができ、処理水に病原菌等が混入している場合であっても感染する危険性を有効に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る処理水回収装置及びこの処理水回収装置に接続される殺菌処理装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を、手術の際に排出された血液や消毒液等を含む汚水を、処理水として回収し、また、殺菌処理装置に関しては、この処理水回収装置により回収された汚水を滅菌するために使用される滅菌処理装置に適用したものである。そこで、先ず、この滅菌処理装置に付いて詳細に説明した後に、本発明に係る処理水回収装置に付いて説明する。
【0014】
この滅菌処理装置1は、図1に示すように、箱状に成形された筐体2と、この筐体2の内部に配設された熱交換ユニット3と、この熱交換ユニット3内に処理液である汚水を圧送する第1のポンプ(本発明を構成する第2のポンプ)4を備えている。
【0015】
上記筐体2の下面には、(4つの)キャスタ5が取り付けられ、この滅菌処理装置1を簡単に移動できるようにされている。また、この筐体2の図示しない側壁には、図示しない開口が形成され、この開口からは、この滅菌処理装置1で滅菌処理される汚水が流入するとともに、後述する二次汚水回収装置を洗浄する洗浄水等が排出される出入管路6の先端側が外側に突出しており、この出入管路6の先端には、第1のジョイントコネクタ7が固定されている。なお、この第1のジョイントコネクタ7は、本発明を構成する第4のコネクタであり、後述する二次汚水回収装置を構成する排出管の先端に固定された第4のジョイントコネクタ(本発明を構成する第2のコネクタ)に連結される部位である。そして、上記第1のジョイントコネクタ7が固定された出入管路6は、リザーブタンク8に接続されている。このリザーブタンク8は、上記出入管路6から流入した汚水が一次貯留されるタンクであり、図2に示すように、内部の上方には、上限センサ8aが設けられ、下方には、下限センサ8bが設けられている。また、上記出入管路6の中途部であって、上記リザーブタンク8と第1のジョイントコネクタ7との間には、第1の電磁弁9が取り付けられ、この第1の電磁弁9の取付位置から上記リザーブタンク8側には、第1のストレーナ10が取り付けられている。
【0016】
また、上記リザーブタンク8は、第1の導管11を介して上記第1のポンプ4に接続されており、この第1のポンプ4は、第2の導管12上記熱交換ユニット3に接続されている。なお、上記第1の導管11の下流側(リザーブタンク8側)中途部には、ドレン管11aが設けられ、このドレン管11aの中途部には、手動バルブ11bが取り付けられている。また、上記熱交換ユニット3は、第1ないし第4の熱交換器13・・・16からなるものであり、上記第2の導管12は、この熱交換ユニット3を構成する第1の熱交換器13に接続されている。なお、これら第1ないし第4の熱交換器13・・・16の詳細は、後述する。そして、上記第1のポンプ4と上記第1の熱交換器13とを接続する第2の導管12の中途部には、第2のストレーナ17が取り付けられ、この第2のストレーナ17の上流側には、汚水(及び洗浄水)を上記第1の熱交換器13側にのみ流通させる第1のチェック弁18が取り付けられ、この第1のチェック弁18の上流側には、第2の電磁弁19が取り付けられている。また、この第2の電磁弁19の上流側には、第1の流量調節弁20が取り付けられ、さらに、この第1の流量調節弁20と上記第1の熱交換器13との間には、第1の温度センサ(温度計)21が取り付けられている。
【0017】
そして、上記第1の導管11の上流側(第1のポンプ4側)中途部から、上記第1のポンプ4と第2のストレーナ17との間には、第1の迂回管路24が上記第1のポンプ4を迂回するように形成されている。そして、この第1の迂回管路24の中途部には、第1のリリーフ弁25が取り付けられており、さらに、この迂回管路24の中途部であって、上記第1のリリーフ弁25と第1のポンプ4との間には、第1の分岐管26が形成されている。そして、この第1の分岐管26の中途部には、手動バルブ27が取り付けられ、先端には第1の圧力計28が設けられている。なお、上記第1のリリーフ弁25と第1の圧力計28とは、図示しない制御装置を介して電気的に接続されている。したがって、この滅菌処理装置1では、上記第1の圧力計28により測定された汚水の圧力が所定の圧力以上の圧力であると制御装置により判別された場合、上記第1のリリーフ弁25が開放され、上記第1のポンプ4から圧送された汚水が上記第1の迂回管路24を通って再び第1のポンプ4に流入するように構成されている。
【0018】
また、上記第1の導管11の中途部から、上記第2の導管12の中途部(上記第1の流量調節弁20と第1の温度センサ21との間)には、上記第1のポンプ4,第2のストレーナ17,第1のチェック弁18,第2の電磁弁19,第1の流量調節弁20を迂回し、上記第2の導管12から逆流した汚水等を上記第1のポンプ4の下流側に移動させる第2の迂回管路30が設けられている。そして、この第2の迂回管路30の中途部には、第2のリリーフ弁31が取り付けられ、この第2のリリーフ弁31の上流側には、分岐管32が設けられている。そして、この分岐管32の中途部には、手動バルブ33が取り付けられ、該分岐管32の先端には、第2の圧力計34が取り付けられている。そして、上記第2の圧力計34と上記第2のリリーフ弁31とは図示しない制御装置に電気的に接続され、該第2の圧力計34により、上記第2の導管12内の圧力が所定の圧力以上の圧力となったことが制御装置により判別された場合には、上記第2のリリーフ弁31が開放され、第2の導管12内を流れる汚水は、この第2の迂回管路30を通過して再び上記第1のポンプ4方向に流れる。すなわち、この滅菌処理装置1では、上記第1の迂回管路24,第1のリリーフ弁25,第1の圧力計28及び上記第2の迂回管路30,第2のリリーフ弁31,第2の圧力計34により、上記第1のポンプ4から上記熱交換ユニット3方向に流れる汚水の圧力を常に一定としている。
【0019】
また、この滅菌処理装置1では、上記第1のチェック弁18と第2の電磁弁19との各取付位置との間から、上記第1のジョイントコネクタ7と第1の電磁弁9の取付位置との間には、第3の迂回管路36が形成され、この第3の迂回管路36の中途部には、第3の電磁弁37が取り付けられている。この第3の迂回管路36は、上記第1のジョイントコネクタ7を介して接続された後述する二次汚水回収装置を洗浄する際に、後述する洗浄タンク及び/又は消毒液タンクからの洗浄水又は消毒水が、上記第1のポンプ4の駆動力により流入する管路である。
【0020】
そして、上記第2の導管12は、前述した通り、上記熱交換ユニット3を構成する第1の熱交換器13に接続されている。なお、この熱交換ユニット3の構成要素である上記第1ないし第3の熱交換器13・・・15は、後に詳細に説明するように、それぞれ螺旋状加熱流路及び螺旋状冷却流路を備え、また、上記第4の熱交換器16は、螺旋状加熱流路のみを備えている。そして、上記第2の導管12は、この第1の熱交換器13の内部に形成された第1の螺旋状加熱流路に接続され、この第1の螺旋状加熱流路は、図2に示すように、第1のジョイント管40を介して、上記第2の熱交換器14を構成する第2の螺旋状加熱流路に接続され、さらにこの第2の螺旋状加熱流路は、第2のジョイント管41を介して、第3の熱交換器15を構成する第3の螺旋状加熱流路に接続されている。また、この第3の螺旋状加熱流路は、第3のジョイント管42を介して、第4の熱交換器16を構成する螺旋状加熱流路に接続されている。そして、この第4の熱交換器16を構成する螺旋状加熱流路は、第4のジョイント管43を介して、上記第3の熱交換器15を構成する第3の螺旋状冷却流路に接続されている。また、この第3の螺旋状冷却流路は、第5のジョイント管44を介して、第2の熱交換器14を構成する第2の螺旋状冷却流路に接続され、さらにこの第2の螺旋状冷却流路は、第6のジョイント管45を介して、上記第1の熱交換器13を構成する螺旋状冷却流路に接続されている。
【0021】
なお、上記第1の熱交換器13から第2の熱交換器14に到るまでの間には、該第1の熱交換器13から排出された汚水の温度を計測する第2の温度センサ46が取り付けられ、第2の熱交換器14から第3の熱交換器15に到るまでの間には、該第2の熱交換器14から排出された汚水の温度を計測する第3の温度センサ47が取り付けられている。また、上記第3の熱交換器15から第4の熱交換器16に到るまでの間には、該第3の熱交換器16から排出された汚水の温度を計測する第4の温度センサ48が取り付けられ、さらに、第4の熱交換器16から第3の熱交換器15までの間には、該第4の熱交換器16から排出された汚水の温度を計測する第5の温度センサ49が取り付けられている。
【0022】
また、この滅菌処理装置1では、図1に示すように、内部に洗浄水が充填されてなる洗浄水タンク53が固定され、この洗浄水タンク53の隣には、内部に消毒液が充填されてなる消毒液タンク54が固定されている。なお、上記洗浄水タンク53には、内部に充填された洗浄水の水位を検出する上限センサ53aと下限センサ53bが設けられ、また、上記消毒液タンク54には、内部に充填された消毒液の水位を検出する下限センサ54aが設けられている。
【0023】
そして、上記第1の熱交換器13を構成する螺旋状冷却流路は、先端が大気に開放され、先端の手前側に手動バルブ55が取り付けられた第3の導管56に接続されている。そして、この第3の導管56の基端側(第1の熱交換器13側)中途部には、分岐管60が設けられ、この分岐管60の中途部には、手動バルブ61が取り付けられ、該分岐管60の先端には、第3の圧力計62が取り付けられている。また、上記第3の導管56の中途部であって、上記分岐管60の取付位置よりも下流側には、第3のリリーフ弁63が取り付けられている。そして、この滅菌処理装置1では、上記第3の圧力計62と第3のリリーフ弁63とは、それぞれ図示しない制御装置に接続され、該第3の圧力計62により上記分岐管60内の圧力が所定の圧力以上の圧力であると判別された場合には、上記第3のリリーフ弁63が開放され、第3の導管56を通って汚水が外部に排出されるように構成されている。すなわち、この滅菌処理装置1では、こうした構成を採用することにより、上記熱交換ユニット3内の汚水の圧力が一定となるように構成するとともに、一定の圧力以上の圧力が生じた場合にのみ、外部に排出することができるように構成されている。
【0024】
また、上記第3の導管56の中途部であって、上記第3のリリーフ弁63の下流側には、第4の温度センサ64が取り付けられており、さらに下流側中途部は、上記洗浄水タンク53内に挿入され、この洗浄水タンク53内を経て再び該洗浄水タンク53から上記手動バルブ55に接続されている。そして、上記洗浄水タンク53内に位置している部位には、螺旋状に折曲された第1の冷却管65が取り付けられている。すなわち、この滅菌処理装置1では、上記第1の熱交換器13(を構成する螺旋状冷却流路)から排出された汚水は、排水として外部に排出される前段階において、上記第1の熱交換器13を構成する螺旋状冷却流路により冷却された後に、さらに上記第1の冷却管65内を通過させることにより冷却されるように構成されている。
【0025】
また、上記第3の熱交換器15を構成する第3の螺旋状加熱流路と第4の熱交換器16を構成する螺旋状流路とを接続する上記第3のジョイント管42の中途部には、分岐管66が取り付けられ、この分岐管66の先端は、上記リザーブタンク8に接続されている。そして、この分岐管66の基端側(第4の熱交換器16側)中途部は、上記洗浄水タンク53内に位置している。そして、この洗浄水タンク53内に位置している部位には、螺旋状に成形された第2の冷却管67が取り付けられている。また、この分岐管66の中途部であって、上記第2の冷却管67の取付位置よりも下流側(リザーブタンク8側)には、分岐管68が設けられ、この分岐管68の中途部には手動バルブ69が取り付けられ、先端には、第4の圧力計70が取り付けられている。また、この分岐管68の基端よりも下流側には、第4のリリーフ弁71が取り付けられ、さらにこの第4のリリーフ弁71の取付位置よりも下流側には、分岐管72を介して圧力スイッチ73が取り付けられている。
【0026】
上記第4の圧力計70は、上記第4の熱交換器16の内部を流れる汚水の圧力を計測するものであるとともに、図示しない制御装置に電気的に接続され、また、上記第4のリリーフ弁71も、この制御装置に電気的に接続されている。また、上記圧力スイッチ73は、上記制御装置を介して上記第1のポンプ4を含めた各部材に電気的に接続されている。また、この圧力スイッチ73の下流側には、第2の流量調節弁74が取り付けられている。したがって、上記第4の圧力計70により、汚水の圧力が所定の(大きな)圧力に達した場合には、それまで閉塞されていた上記第4のリリーフ弁71が開放される。そして、こうした第4のリリーフ弁71の開放により、上記第3の熱交換器15を構成する第3の螺旋状加熱流路から第4の熱交換器16を構成する螺旋状加熱流路に流入しようとする汚水は、上記分岐管66内に流入し、上記第4のリリーフ弁71内を通過して上記リザーブタンク8内に流入する。そして、このように、汚水が上記分岐管66内を流れ、リザーブタンク8内に流入する過程では、上記圧力スイッチ73がオンされ、この滅菌処理装置1の動作の全てが停止される。また、このように、第3の螺旋状加熱流路から分岐管66内に流入した汚水は、上記洗浄水タンク53内に位置する第2の冷却管67を通過することから、該洗浄水タンク53内に充填された洗浄水により強制的に冷却された後に、上記リザーブタンク8内に流入する。したがって、この滅菌処理装置1によれば、上記熱交換ユニット3を構成する(例えば)第4の熱交換器16の螺旋状加熱流路や、第3の熱交換器15を構成する螺旋状冷却流路等が異物等により閉塞され、且つ、各熱交換器(符号は省略する。)を構成する加熱手段としての後述するヒータにより汚水が高温に加熱され、これによって汚水の圧力が極めて高圧となった場合であっても、上記リザーブタンク8に逃がされるとともに、上記分岐管66の中途部に取り付けられた第2の冷却管67を通過することにより汚水が蒸気となることがなく、十分な安全性が確保されている。
【0027】
なお、上記リザーブタンク8の上端側には、このリザーブタンク8内の空気を大気に開放するための分岐管75が設けられ、この分岐管75の中途部には、第4の電磁弁76が取り付けられ、この第4の電磁弁76の取付位置よりも下流側には、フィルタ77が取り付けられている。
【0028】
また、前記洗浄水タンク53の隣に固定された消毒液タンク54は、第4の導管80を介して、上記リザーブタンク8に接続されており、この滅菌処理装置1は、この第4の導管80により、上記消毒液タンク54内に充填された図示しない消毒液がリザーブタンク8内に供給されるように構成されている。そして、この第4の導管80の上流側には、第3の流量調節弁81が取り付けられ、この第3の流量調節弁81の取付位置よりも下流側には、第5の電磁弁82が取り付けられ、この第5の電磁弁82の取付位置よりも下流側には、第3のストレーナ83が取り付けられている。そして、この第4の導管80の中途部であって、上記第5の電磁弁82の取付位置と上記第3のストレーナ83の取付位置との間には、上記洗浄水タンク53内に充填された洗浄水を上記リザーブタンク8内に供給する第5の導管85の端部が接続されている。すなわち、上記洗浄水タンク53は、上記第5の導管85と上記第4の導管80の一部を介して、上記リザーブタンク8に接続されている。なお、この第5の導管85の中途部には、第6の電磁弁86が取り付けられている。
【0029】
次に、上述した熱交換ユニット3に付いて詳細に説明する。この熱交換ユニット3は、前述したように、第1ないし第4の熱交換器13・・・16が、上下方向に積載されてなるものであり、図1に示すように、上記第1の熱交換器13は、最も下側に位置し、第2の熱交換器14は、この第1の熱交換器13の上部に位置し、第3の熱交換器15は、上記第2の熱交換器14の上部に位置し、最上段には、上記第4の熱交換器16が位置している。なお、上記第1ないし第3の熱交換器13・・・15の基本的構成は、それぞれ同一である。
【0030】
上記第1の熱交換器13は、図3に示すように、鉄,銅,アルミニウム又はステンレススチール等の金属材料により内側が中空となされ外周には螺旋状に成形された内側螺旋板部91aが形成されてなる内側円筒部材91と、この内側円筒部材91が内嵌挿されてなるとともに外周には外側螺旋板部92aが形成されてなる外側円筒部材92と、この外側円筒部材92が内嵌挿されてなり円筒状に成形された円筒カバー93とを備えている。なお、この実施の形態に係る滅菌処理装置1では、上記外側円筒部材92及び円筒カバー93は、それぞれ上記内側円筒部材91と同じ金属材料により成形されている。また、上記内側円筒部材91は、小径円筒部91bと、この小径円筒部91bの外周に形成された上記内側螺旋板部91aとから構成され、また、上記外側円筒部材92は、大径円筒部92bと、この大径円筒部92bの外周に形成された上記外側螺旋板部92aとから構成されている。そして、上記内側円筒部材91を構成する上記内側螺旋板部91aの外周面と上記外側円筒部材92を構成する大径円筒部92bの内周面とは強固に密着されており、また、外側円筒部材92を構成する外側螺旋板部92aの外周面と上記円筒カバー93の内周面とは強固に密着されている。すなわち、この滅菌処理装置1には、上記内側円筒部材91を構成する小径円筒部91bの外周面と内側螺旋板部91aの上下両面と上記外側円筒部材92を構成する大径円筒部92bの内周面とにより、螺旋状加熱流路95が形成され、また、上記外側円筒部材92を構成する大径円筒部92bの外周面と外側螺旋板部92aの上下両面と上記円筒カバー93の内周面とにより、螺旋状冷却流路96が形成されている。なお、上記外側円筒部材92を構成する大径円筒部92bは、仕切り板部であり、この仕切り板部としての大径円筒部92bを間に介して、上記螺旋状加熱流路95は内側に形成され、上記螺旋状冷却流路96は外側に形成されている。また、この実施の形態に係る滅菌処理装置1では、上記螺旋状加熱流路95を構成する内側螺旋板部91aの形成位置と、上記螺旋状冷却流露96を構成する外側螺旋板部92aの形成位置とは、それぞれ同一位置ではなくややずれた位置となされ、機械的強度を確保することにより、該螺旋状加熱流路95や螺旋状冷却流路96内における汚水の圧力が高くなった場合であっても破損する危険性を有効に防止している。
【0031】
また、上記内側円筒部材91,外側円筒部材92及び円筒カバー95は、それぞれ同一の高さとされており、下部には円盤状に成形された底板97が配設され、
上部には円盤状に成形された天板98が配設されている。そして、上記底板97の外周には、汚水が流入する下側流入ポート97aが形成され、また、この下側流入ポート97aの形成位置とは反対方向には、汚水が流出する下側流出ポート97bが形成されている。上記下側流入ポート97aは、上記螺旋状加熱流路95に連通しているとともに、前記第1のポンプ4に一端が接続された第2の導管12の他端が接続される部位である。また、上記下側流出ポート97bは、上記螺旋状冷却流路96に連通しているとともに、前記第3の導管56の一端が接続される部位である。また、上記天板98には、中心に円形状の開口98aが形成されているとともに、上記螺旋状加熱流路95に連通した上側流出ポート(符号は省略する。)と、上記螺旋状冷却流路96に連通した上側流入ポート(符号は省略する。)が形成されている。また、上記開口98aの内側には、リング状に成形された図示しない位置決めリングが配設されている。この位置決めリングの外径は、上記内側円筒部材91を構成する小径円筒部91bの内径よりも大径に成形されてなるものであり、この位置決めリングには、等間隔に形成された4つの大径穴と、これらの大径穴の間にそれぞれ2つ形成された小径穴とを備えている。上記大径穴は、棒状ヒータが挿入される部位であり、上記小径穴は、上記天板98と底板97とを(又は、この熱交換器ユニット3全体を)固定するための図示しないボルトが挿通される部位である。
【0032】
そして、上述のように構成された第1の熱交換器13の上部に設置された第2の熱交換器14も、第1の熱交換器13と同一の構成となされ、内部には、図3に示すように、螺旋状加熱流路100と、螺旋状冷却流路101がそれぞれ形成されている。但し、上記第2の熱交換器14を構成する底板102には、下面に上記螺旋状加熱流路100に連通した下側流入ポート(符号は省略する。)が形成され、同じく上記螺旋状冷却流路101に連通した下側流出ポート(符号は省略する。)も該底板102の下面に形成されている。そして、上記第1の熱交換器13に形成された螺旋状加熱流路95と、上記第2の熱交換器14に形成された螺旋状加熱流路100とは、下端が上記第1の熱交換器13を構成する天板98に形成された上側流出ポートに接続され上端は上記第2の熱交換器14を構成する底板102に形成された下側流入ポートに接続された前記第1のジョイント管40(図2参照)により接続(連通)されている。また、上記第1の熱交換器13に形成された螺旋状冷却流路96と、上記第2の熱交換器14に形成された螺旋状冷却流路101とは、下端が上記第1の熱交換器13を構成する天板98に形成された上側流入ポートに接続され上端は上記第2の熱交換器14を構成する底板102に形成された下側流出ポートに接続された前記第6のジョイント管45(図2参照)により接続(連通)されている。
【0033】
また、上述のように構成された第2の熱交換器14の上部に設置された第3の熱交換器15も、図4に示すように、第2の熱交換器14と同一の構成となされ、内部には、螺旋状加熱流路105と、螺旋状冷却流路106がそれぞれ形成されている。そして、上記第2の熱交換器14に形成された螺旋状加熱流路100と、上記第3の熱交換器15に形成された螺旋状加熱流路105とは、下端が第2の熱交換器14を構成する天板103に形成された上側流出ポート(符号は省略する。)に接続され上端は第3の熱交換器15を構成する底板107に形成された下側流入ポート(符号は省略する。)に接続された前記第2のジョイント管41(図2参照)により接続(連通)されている。また、上記第2の熱交換器14に形成された螺旋状冷却流路101と、上記第3の熱交換器15に形成された螺旋状冷却流路106とは、下端が上記第2の熱交換器14を構成する天板103に形成された上側流入ポート(符号は省略する。)に接続され上端は上記第3の熱交換器15を構成する底板107に形成された下側流出ポート(符号は省略する。)に接続された前記第5のジョイント管44(図2参照)により接続(連通)されている。また、この第3の熱交換器15の上部に設けられた天板108には、上記螺旋状加熱流路105に連通した上側流出ポート(符号は省略する。)と、上記螺旋状冷却流路106に連通した上側流入ポート(符号は省略する。)が形成されている。
【0034】
また、上記第3の熱交換器15の上部に設置された第4の熱交換器16は、図5に示すように、内側円筒部材111と、外側円筒部材112と、円筒カバー113と、底板114と、天板115等、第1の熱交換器13と基本的に同じ構成要素を備えている。すなわち、上記内側円筒部材111は、小径円筒部111bと、この小径円筒部111bの外周に螺旋状に形成された内側螺旋板部111aとから構成され、また、上記外側円筒部材112は、大径円筒部112bと、この大径円筒部112bの外周に形成された上記外側螺旋板部112aとから構成されている。そして、上記内側円筒部材111を構成する小径円筒部111bの内周面と上記内側螺旋状板部111aの上下両面と、上記外側円筒部材112を構成する大径円筒部112bの外周面とにより、第1の螺旋状流路116が形成され、上記外側円筒部材112を構成する大径円筒部112bの内周面と外側螺旋状板部112aの上下両面と、上記円筒カバー113の内周面とにより、第2の螺旋状流路117が形成されている。
【0035】
なお、これら第1及び第2の螺旋状管路116,117は、上記第1ないし第3の熱交換器13・・・15を構成する螺旋状加熱流路(符号は省略する。)又は螺旋状冷却流路(符号は省略する。)とは、形状は同じであるが、後述する加熱手段(棒状ヒータ)により流通する汚水は加熱されるのみであり、冷却される部位ではない。また、上記底板114には、上記第3の熱交換器15を構成する天板108に形成された上側流出ポートからの汚水を上記第1の螺旋状流路116内に流入させる下側流入ポート(符号は省略する。)と、上記第2の螺旋状流路117で加熱された汚水を流出させる下側流出ポート(符号は省略する。)が形成されている。そして、上記第3の熱交換器15を構成する上側流出ポートと、上記第4の熱交換器16を構成する底板114に形成された下側流入ポートとは、前記第3のジョイント管42(図2参照)により接続され、上記第3の熱交換器15を構成する上側流入ポートと、上記第4の熱交換器16を構成する底板114に形成された下側流出ポートとは、前記第4のジョイント管43(図2参照)により接続されている。
【0036】
そして、この第4の熱交換器16においては、図5又は図6に示すように、上記円筒カバー113の外側には、断面円形状となされた金属製のパイプからなる第3の螺旋状流路118が、内側から外側に3重に巻回されている。この第3の螺旋状流路118は、最も内側に巻回された内側螺旋状流路118aと、中間に巻回されている中間螺旋状流路118bと、最も外側に巻回されている外側螺旋状流路118cとから構成され、それぞれ互いに連通している。そして、上記天板115には、上記第1の螺旋状流路116に連通した上側流出ポート(符号は省略する。)と、上記第2の螺旋状流路117に連通した上側流入ポート(符号は省略する。)がそれぞれ形成されている。そして、上記上側流出ポートには、第7のジョイント管120が接続され、また、上記上側流入ポートには、第8のジョイント管121が接続されている。そして、上記第7のジョイント管120と、上記第3の螺旋状流路118を構成する外側螺旋状流路118cとは、第1の中継管125を介して接続され、上記第8のジョイント管121は、第2の中継管126を介して接続されている。
【0037】
したがって、上記第3のジョイント管42を介して、この第4の熱交換器16を構成する上記第1の螺旋状流路116内に流入した汚水は、上記第7のジョイント管120と第1の中継管125を介して、上記第3の螺旋状流路118を構成する外側螺旋状流路118c内に流入し、上記中間螺旋状流路118bを通過して内側螺旋状流路118a内に流入した後に、上記第2の中継管126と第8のジョイント管121を介して上記第2の螺旋状流路117内に流入した後に、上記第4のジョイント管43を介して、第3の熱交換器15を構成する螺旋状冷却流路106内に流入する。
【0038】
そして、上述のように構成された第1ないし第4の熱交換器13・・・16を構成する内側円筒部材(符号は省略する。)の内側には、それぞれ加熱手段として棒状ヒータが上方から挿入固定される部位が形成されている。例えば、図6に示すように、上記第4の熱交換器16には、天板115の内側に図示しない円形状の開口が形成され、該天板115の内側には、この開口を閉塞するように位置決めリング130が配設されている。そして、この位置決めリング130には、等間隔に形成された4つの大径穴130aと、これらの大径穴130aの間にそれぞれ2つ形成された小径穴130bとを備えている。上記大径穴130aは、棒状ヒータが挿入される部位であり、上記小径穴130bは、上記天板115と底板114とを(又は、この熱交換器ユニット3全体を)固定するための図示しないボルトが挿通される部位である。そして、この実施の形態に係る滅菌処理装置1においては、上記第2の熱交換器14,第3の熱交換器15及び第4の熱交換器16には、それぞれ、上記図示しない棒状ヒータが配設され、第1の熱交換器13には、該棒状ヒータを配設する部位は形成されているが、棒状ヒータは配設されていない。また、図4及び図5に示すように、上記棒状ヒータが配設された第3の熱交換器15と第4の熱交換器16は、断熱材140,141により覆われている。
【0039】
次に、上述した滅菌処理装置1に接続される二次汚水回収装置150及びこの二次汚水回収装置150に接続される一次汚水回収装置151に付いて、それぞれ図面を参照しながら詳細に説明する。なお、上記二次汚水回収装置150は、本発明に係る処理水回収装置である。先ず、上記一次汚水回収装置151に付いて説明する。
【0040】
この一次汚水回収装置151は、図7に示すように、病院の手術室に設置された手術台T上であって患者Pの下側に敷かれてなるとともに端部は医者Dの首にかけられた汚水回収シートSから、手術により使用された消毒液や患者の体内からの血液等を回収する回収タンク152と、この回収タンク152が内部に収容された筐体153とを備えている。上記汚水回収シートSには、該汚水回収シートS上の汚水を排出する排出ホースHの上端が固定されている。上記筐体153の下端には、キャスタ154が取り付けられている。また、上記回収タンク152の上方は開放されてなり、上記汚水回収ホースHの下端側が挿入可能とされている。また、この回収タンク152には、汚水の水面の上限を検出する上限センサ152aと、汚水の水面の下限を検出する下限センサ152bが設けられている。そして、この回収タンク152の底部には、排水ホース155の一端が接続され、この排水ホース155の他端は、上記筐体153の側壁153aに形成された図示しない開口から外部に臨まされ、先端には第2のジョイントコネクタ156が固定されている。
【0041】
一方、上記二次汚水回収装置(処理水回収装置)150は、汚水タンク(本発明を構成する回収タンク)160と、この汚水タンク160内に上記一次汚水回収装置151を構成する回収タンク152内の汚水を流入させる第2のポンプ(本発明を構成する第1のポンプ)161とを備えている。上記汚水タンク160は、上記一次汚水回収装置151を構成する回収タンク152の容量よりも大きな容量を有するものであり、内部には、該汚水タンク160内に充填された汚水の水面の上限を検出する上限センサ160aと、汚水の水面の下限を検出する下限センサ160bが設けられている。また、この汚水タンク160は、下側にキャスタ163が設けられた支持台164上に固定されてなるものであり、この支持台164上には、上記第2のポンプ161が固定されている。そして、この第2のポンプ161は、図7及び図2に示すように、中途部に第4のストレーナ165が取り付けられてなる第1の導入管(本発明を構成する導入管)166の基端に接続され、この第1の導入管166の先端には、フレキシブルホース167が接続されている。そして、このフレキシブルホース167の先端には、上記第2のジョイントコネクタ156又は後述する第5のジョイントコネクタに対して選択的に連結される第3のジョイントコネクタ(本発明を構成する第1のコネクタ)168が固定されている。また、上記第2のポンプ161には、該第2のポンプ161の駆動により上記一次汚水回収装置151から上記フレキシブルホース167及び第1の導入管166を通過して流入した汚水を、上記汚水タンク160内に流入させる第2の導入管169が接続されている。そして、この第2の導入管169の中途部には、第7の電磁弁170が取り付けられている。なお、上記第1の導入管166の中途部から上記第2の導入管169には、中途部に第2のチェック弁171が取り付けられてなるとともに、上記第2のポンプ161を迂回する迂回管路172が設けられている。また、この迂回管路172の中途部であって、上記第2のチェック弁171の下流側には、分岐管173が設けられ、この分岐管173の先端には、先端が上記汚水タンク160内に臨まされてなるフレキシブルチューブ174が接続され、さらに、このフレキシブルチューブ174の先端には、洗浄用のシャワーノズル175が固定されている。また、上記分岐管173の中途部には、第3のチェック弁176が取り付けられている。
【0042】
また、上記汚水タンク160の底部には、該汚水タンク160内の汚水を排出する排出管180の基端が接続され、この排出管180の先端には、前記滅菌処理装置1を構成する第1のジョイントコネクタ7に連結される第4のジョイントコネクタ181が固定されている。なお、この排出管180の中途部には、ストレーナ182が取り付けられ、このストレーナ182の取付位置よりも下流側には、第4のチェック弁(本発明を構成する第1のチェック弁)183が取り付けられている。そして、上記第4のチェック弁183の取付位置よりも下流側には、中途部に第5のチェック弁(本発明を構成する第2のチェック弁)184が取り付けられた分岐管(本発明を構成する第1の分岐管)185の基端が接続され、この分岐管185の先端には、前記一次汚水回収装置151を構成する第2のジョイントコネクタ156に連結された後に連結される第3のジョイントコネクタ168が連結される第5のジョイントコネクタ(本発明を構成する第3のコネクタ)186が固定されている。なお、上記汚水タンク160には、図2に示すように、該汚水タンク160内の臭気を大気に逃がす排気管188が接続され、この排気管188の中途部には、脱臭フィルタが取り付けられている。
【0043】
以下、上述した一次汚水回収装置151を構成する回収タンク152内に回収された汚水が、上記二次汚水回収装置150を構成する汚水タンク160に収容され、さらに、この汚水タンク160内の汚水が前記滅菌処理装置1により滅菌処理される動作ないしは工程を順に説明し、最後に、上記滅菌処理装置1内が洗浄される動作や、上記二次汚水回収装置150が洗浄される動作を説明する。
【0044】
先ず、上記回収タンク152内に回収された汚水を、上記二次汚水回収装置150を構成する汚水タンク160に収容する場合には、図7に示すように、上記一次汚水回収装置151を構成する第2のジョイントコネクタ156と上記二次汚水回収装置150を構成する第3のジョイントコネクタ168とを連結し、その上で、上記第2のポンプ161を駆動させる。なお、このように第2のポンプ161が駆動される場合には、上記第7の電磁弁170は開放される。そして、この第2のポンプ161の駆動により、上記一次汚水回収装置151の回収タンク152内に回収された汚水は、上記フレキシブルホース167,第1の導入管166,上記第2のポンプ161及び第2の導入管169を通って、上記二次汚水回収装置150を構成する汚水タンク160内に流入する。このとき、上記第1の導入管166の中途部には、第4のストレーナ165が取り付けられていることから、回収される汚水内に異物が混入されている場合には、この第4のストレーナ165により捕捉され、上記汚水タンク160内には入らない。なお、このように、第2のポンプ161の駆動により、上記一次汚水回収装置151の回収タンク152内の汚水は、徐々に水位が下がり、水面(液面)が上記下限センサ152bの固定位置に達したとき、又は、二次汚水回収装置150を構成する汚水タンク160内の汚水の液面が、上記上限センサ160aの固定位置に達したときには、上記第2のポンプ161は自動的に停止され、それ以上汚水は回収されない。
【0045】
そして、上記汚水タンク160内に回収された汚水を、前記滅菌処理装置1内に流入させる場合には、図7に示すように、それまで第2のジョイントコネクタ156に連結されていた上記第3のジョイントコネクタ168を、該第2のジョイントコネクタ156から取り外し、図2に示すように、上記第5のジョイントコネクタ186に連結させるとともに、この二次汚水回収装置150を構成する第4のジョイントコネクタ181を、前記滅菌処理装置1を構成する第1のジョイントコネクタ7に連結させる。そして、この状態で、上記第1のポンプ4を駆動させる。こうした第1のポンプ4の駆動により、上記第1の電磁弁9は開放され、上記二次汚水回収装置150側からの汚水は、上記出入管路6,第1のストレーナ10を通過して、上記リザーブタンク8内に流入する。また、このようにリザーブタンク8内に流入した汚水は、上記第2の導管12を介して熱交換ユニット3を構成する第1の熱交換器13内に流入する。すなわち、汚水は、この第1の熱交換器13に形成された螺旋状加熱流路95内に流入する。そして、この螺旋状加熱流路95内に流入した汚水は、上記第1のジョイント管40を介して、上記第2の熱交換器14に形成された螺旋状加熱流路100内に流入する。なお、この実施の形態に係る滅菌処理装置1においては、上記第1の熱交換器13内には、棒状ヒータは配設されていないことから、該ヒータにより加熱されることはないが、上記螺旋状加熱流路95の外側に形成された螺旋状冷却流路96内を流れる汚水は、上記第2の熱交換器14を構成する螺旋状冷却流路101内から流れてきた汚水であり、この第1の螺旋状加熱流路95内に流入した汚水の温度よりも高いことから、加熱されながら第2の熱交換器14方向に流れる。
【0046】
そして、上記第2の熱交換器14を構成する螺旋状加熱流路100内に流入した汚水は、該第2の熱交換器14内に配設された棒状ヒータにより加熱されながら、上記第2のジョイント管41を介して、上記第3の熱交換器15を構成する螺旋状加熱流路105内に流入し、この螺旋状加熱流路105内に流入した汚水は、棒状ヒータによりさらに加熱されながら、上記第3のジョイント管42を介して、上記第4の熱交換器16に形成された第1の螺旋状流路116内に流入する。さらに、この第1の螺旋状流路116内に流入した汚水は、上記第7のジョイント管120,第1の中継管125,外側螺旋状流路118c,中間螺旋状流路118b及び内側螺旋状流路118a内に流入し、上記第2の中継管126と第8のジョイント管121を介して上記第2の螺旋状流路117内に流入した後に、上記第4のジョイント管43を介して、第3の熱交換器15を構成する螺旋状冷却流路106内に流入する。このとき、上記第4の熱交換器16内を移動する汚水は、最も高い温度に加熱されるとともに、所定時間この温度が維持された状態とされる。すなわち、この滅菌処理装置1では、上記第3のリリーフ弁63により、滅菌するために必要十分な圧力下で汚水が流れるように構成されてなるとともに、こうした圧力下において前述した加熱手段としての棒状ヒータにより汚水が加熱されることから、極めて高い温度に汚水を加熱することができる。したがって、この滅菌処理装置1によれば、汚水内に含まれた病原菌を有効に死滅させることができる。しかも、この滅菌処理装置1では、このように高温に加熱された汚水の温度は、上記3重に巻回された第3の螺旋状流路118を通過する時間に亘って維持され、その後に、第3の熱交換器15に形成された螺旋状冷却流路106に流入される。したがって、この滅菌処理装置1によれば、汚水に含まれた病原菌等の微生物を完全に死滅させることが可能となる。
【0047】
そして、このような過程を経て第3の熱交換器15を構成する螺旋状冷却流路106内に流入した汚水は、該螺旋状冷却流路106の内側に形成された上記螺旋状加熱流路105内を流れる汚水の温度との関係で熱交換されながら徐々に冷却され、上記第5のジョイント管44を介して、第2の熱交換器14を構成する螺旋状冷却流路101内に流入し、さらに冷却された後に、上記第6のジョイント管45を介して、上記第1の熱交換器13を構成する螺旋状冷却流路96内に流入する。この螺旋状冷却流路96内に流入した汚水は、該螺旋状冷却流路96の内側に形成された螺旋状加熱流路95内に流入した(常温の)汚水の温度との間で熱交換され、さらに冷却され、前記第3の導管56内に流入する。そして、このように、第3の導管56内に流入した汚水は、上記洗浄水タンク53内に設けられた第1の冷却管65内を通過して冷却された後に排水として外部に排出される。
【0048】
なお、こうした動作中において、上記第4の熱交換器16を構成する第1,第2又は第3の螺旋状管路116,117,118又はこの第4の熱交換器16の下流側が閉塞され、内部の圧力が高まった場合には、このことが上記第4の圧力計70により計測されると、それまで閉塞されていた上記第4のリリーフ弁71が開放され、上記第3の熱交換器15を構成する第3の螺旋状加熱流路から第4の熱交換器16を構成する第1の螺旋状流路116に流入しようとする汚水は、上記分岐管66内に流入し、上記第4のリリーフ弁71内を通過して上記リザーブタンク8内に流入する。そして、このように、汚水が上記分岐管66内を流れ、リザーブタンク8内に流入する過程では、上記圧力スイッチ73がオンされ、この滅菌処理装置1の動作の全てが停止される。また、このように、第3の螺旋状加熱流路から分岐管66内に流入した汚水は、上記洗浄水タンク53内に位置する第2の冷却管67を通過することから、該洗浄水タンク53内に充填された洗浄水により強制的に冷却された後に、上記リザーブタンク8内に流入する。
【0049】
したがって、この滅菌処理装置1によれば、上記熱交換ユニット3を構成する(例えば)第4の熱交換器16の螺旋状加熱流路や、第3の熱交換器15を構成する螺旋状冷却流路等が異物等により閉塞され、且つ、各熱交換器(符号は省略する。)を構成する加熱手段としての後述するヒータにより汚水が高温に加熱され、これによって汚水の圧力が極めて高圧となった場合であっても、上記リザーブタンク8に逃がされるとともに、上記分岐管66の中途部に取り付けられた第2の冷却管67を通過することにより汚水が蒸気となることがなく、十分な安全性が確保されている。また、上述したような動作により、汚水が滅菌処理される過程で、上記リザーブタンク8内に収容された汚水が徐々に減少し、水面が下限センサ8bの固定位置まで達した場合には、上記第1のポンプ4の駆動は停止する。
【0050】
次に、上述した滅菌処理装置1を洗浄する場合の動作に付いて説明する。この場合には、第5の導管85の中途部に取り付けられた第6の電磁弁86を開放するとともに、上記第1のポンプ4を駆動させる。この第1のポンプ4の駆動により、上記洗浄水タンク53内に充填された洗浄水は、上記第5の導管85と上記第4の導管80の一部を介して、上記リザーブタンク8に流入し、前述した汚水の流路を通過して外部に排出される。また、このように、洗浄水による洗浄が終了した場合には、次いで、上記第6の電磁弁86を閉塞する一方、上記第5の電磁弁82を開放するとともに、上記第1のポンプ4の駆動を開始させる。こうした操作により、上記消毒液タンク54内に充填された消毒液は、上記洗浄水の流路を通過して外部に排出される。なお、この滅菌処理装置1では、上記第5及び第6の電磁弁82,86の両方を開放させることにより、洗浄水と消毒液とを混合して洗浄することもできる。換言すれば、この滅菌処理装置1では、洗浄水と消毒液とを混合して汚水が通過する各管路,流路ないしは導管(それぞれ符号は省略する。)を洗浄することができるように構成されている。
【0051】
次に、上記滅菌処理装置1に上記第4のジョイントコネクタ181を介して接続された二次汚水回収装置150を洗浄する場合の動作について説明する。この場合には、先ず、この二次汚水回収装置150を構成する上記第4のジョイントコネクタ181と、滅菌処理装置1を構成する第1のジョイントコネクタ7とが、図2に示すように、互いに連結されるとともに、この二次汚水回収装置150を構成する第3のジョイントコネクタ168と第5のジョイントコネクタ186とが互いに連結されている必要がある。この場合において、第6の電磁弁86を開放する(洗浄水と消毒液とを混合して洗浄する場合には、上記第5の電磁弁82も開放する。)とともに、上記第1のポンプ4を駆動させ、且つ、前記第3の電磁弁37を開放する。また、この場合においては、上記第2の電磁弁19は閉塞し、上記二次汚水回収装置150を構成する第7の電磁弁170も閉塞する。なお、こうした第6(第5),第3,第2及び第7の電磁弁86(82),37,19,170の開閉動作及び第1のポンプ4の動作は、この滅菌処理装置1及び二次汚水回収装置150に電気的に接続された制御装置に設けられた図示しない(洗浄モード選択)ボタンを押圧操作することにより、自動的になされる構成としても良い。
【0052】
そして、上述した状態の中で、上記第1のポンプ4が駆動すると、上記洗浄水タンク53内に充填された洗浄水(及び消毒液:以下同様)は、上記リザーブタンク8内に流入し、このリザーブタンク8内に流入した洗浄水は、上記第1のポンプ4を通過した後に、第3の迂回管路36内に流入し、上記出入管路6の中途部に流入するとともに、上記第1のジョイントコネクタ7及び第4のジョイントコネクタ181を介して、分岐管185内に流入する。そして、さらに、この分岐管185内に流入した洗浄水は、上記第1の導入管166を介して、上記迂回管路172内に流入した後、上記汚水タンク160内に位置するシャワーノズル175から噴射させられる。したがって、上述した洗浄水の流通ルートは、該洗浄水により洗浄されるとともに、上記シャワーノズル175から噴射された洗浄水により、上記汚水タンク160内が洗浄される。
【0053】
なお、上記汚水タンク160内に収容された洗浄水の水面が、上記上限センサ160aの固定位置まで上昇すると、上記第1のポンプ4は停止される。そして、この状態において、前述した汚水の滅菌処理動作と同じ動作をさせることにより、汚水と混合された洗浄水は、上記熱交換ユニット3等を通過し、高温に加熱された後に冷却された状態で、上記第3の導管56の先端から外部に排出される。
【0054】
このように、上記滅菌処理装置1によれば、滅菌処理する汚水は、上記熱交換ユニット3を構成する第1ないし第4の熱交換器13・・・16を構成する各螺旋状加熱流路95,100,105,116,117,118により、密閉された状態で加熱され、そして、この加熱された汚水は、該第1ないし第3の熱交換器13・・・15を構成する螺旋状冷却流路106,101,96により徐々に効率よく冷却され、最終的には常温又はそれに近い温度とされて外部に排出される。したがって、上述した熱交換ユニット3を構成する第1,第2又は第3の熱交換器13・・・15によれば、螺旋状加熱流路95,100,105内において汚水を加熱した後に、これらの熱交換器13・・・15とは別個の冷却装置などを設け、この装置により冷却する必要がなく、滅菌処理装置1全体のコストを十分抑制することができる。特に、この滅菌処理装置1では、第4の熱交換器16を構成要素とし、この第4の熱交換器16は、第1ないし第3の螺旋状加熱流路116・・・118を構成要素とし、高温に加熱された汚水は高温の状態で一定の時間内保持されることから、汚水内に含まれた病原菌等の微生物を完全に死滅させることができる。さらに、この滅菌処理装置1では、熱交換ユニット3全体の流路等(符号は省略する。)は、密閉されていることから、極めて高温に加熱することができるばかりではなく、高温に加熱された流路(符号は省略する。)内の汚水の圧力が、異物等により異常に高くなった場合には、該汚水は、上記リザーブタンク8に逃がされるとともに、上記分岐管66の中途部に取り付けられた第2の冷却管67を通過することにより汚水が蒸気となることがない。したがって、この滅菌処理装置1によれば、極めて安全に汚水を滅菌処理することができる。
【0055】
また、この滅菌処理装置1では、洗浄水及び/又は消毒液により、上記汚水の流路を洗浄・消毒することができるので、極めて衛生的であるとともに、この滅菌処理装置1に接続される二次汚水回収装置150内も洗浄処理することができることから、より一層衛生的に取り扱うことができる。
【0056】
なお、上記実施の形態に係る滅菌処理装置1では、複数の熱交換器(符号は省略する。)が上下方向に積載されているが、必ずしも上下方向に積載されている必要はなく、横方向に連結されてなるものであっても良いし、さらに、3つの熱交換器(第1ないし第3の熱交換器13・・・15)を構成要素とすることなく、2つ又は4つの熱交換器を構成要素としたものであっても良い。さらに、上記滅菌処理装置1では、第1の熱交換器13には加熱手段である棒状ヒータが配設されていないが、言うまでもなく、棒状ヒータを配設しても良い。また、上述した滅菌処理装置1は、手術の際に排出された血液や消毒液等を含む汚水を滅菌するために使用されるものであるが、こうした汚水を滅菌処理するためのみに使用されるものではなく、例えば、水やジュース等の清涼飲料水や、醤油等の調味液、或いは、工業薬品等を滅菌処理するために使用されるものであっても良い。同様に、上記二次汚水回収装置150は、手術の際に排出された血液や消毒液等を含む汚水を回収するものであるが、上記清涼飲料水等を回収するものであっても良い。
【0057】
また、上記実施の形態の説明では、滅菌処理装置1に第1のジョイントコネクタ7を設ける一方、この滅菌処理装置1に接続される二次汚水回収装置150には、第4のジョイントコネクタ181を設け、これら第1のジョイントコネクタ7と第4のジョイントコネクタ181とが互いに連結されることにより、汚水が流通する構成を採用したが、例えば、図8に示すように、滅菌処理装置1側に、消毒液が充填された消毒液槽200内に、(本発明を構成する第4のコネクタとしての)一方のカプラー201を設け、二次汚水回収装置(本発明に係る処理水回収装置)150側には、(本発明を構成する第2のコネクタとしての)他方のカプラー202を設け、図9に示すように、上記一方のカプラー201内に他方のカプラー202が挿入されるように構成されているものであっても良い。
【0058】
すなわち、図8に示すように、上記二次汚水回収装置150には、前述した第4のジョイントコネクタ181に代えて、他方のカプラー202が設けられている。この他方のカプラー202は、前記排出管180に接続されてなるものであり、図示しない昇降装置又は昇降機構により昇降可能となされた昇降部材210の先端側下面に固定されている。また、この二次汚水回収装置150の筐体153の側壁153aには、水平方向に突出してなる中空の凸部153bが形成され、この凸部150b内に、上記昇降部材210及び他方のカプラー202が配設されている。そして、この二次汚水回収装置150では、上記他方のカプラー202は、図8中において二点鎖線で示すように、上記昇降部材210の下降により、上記凸部153bの下面よりも下方に移動するように構成されている。また、上記滅菌処理装置1には、前記筐体2の側壁には、上記凸部153bが挿入される凹部2aが形成されている。この凹部2aは、上側水平板部2b,下側水平板部2c,起立部2d等により区画されてなる部位であり、上記下側水平板部2cの下面には、上記消毒液槽200が固定されている。上記下側水平板部2cの中央には、開口(符号は省略する。)が形成され、上記消毒液槽200の上部にもこの開口と連通した開口200aが形成されている。
【0059】
そして、上記消毒液槽200内には、消毒液が充填されてなるとともに、上記他方のカプラー202が上方から挿入される上記一方のカプラー201が上記消毒液に浸漬された状態で固定され、この一方のカプラー201は、前記出入管路6に接続されている。なお、上記筐体2内には、上記消毒液槽200内に消毒液を供給する消毒液タンク211にチューブ212を介して接続されている。また、上記一方のカプラー201は、ゴム又は樹脂等の弾性可能な素材により成形されてなるものであり、上方には開口201が形成されている。そして、この一方のカプラー201には、昇降ロック部材215が設けられている。この昇降ロック部材215は、上記消毒液槽200の下方に位置してなり円盤状に成形された昇降プレート部216と、円筒部217と、リング部218とを備えている。上記円筒部217は、上記昇降プレート216部と一体成形されてなり該昇降プレート216の上面から起立してなるとともに上端側は上記消毒液槽200内に下側から挿入され上記一方のカプラー201が上方から挿入されている。また、上記リング部218は、上記円筒部217の上端に形成されてなり、内周には、円盤状に成形されたカプラー保持部219が形成されている。このカプラー保持部219は、上記一方のカプラー201の外径よりもやや短い内径となされ、内周面は該一方のカプラー201の外周面と摺動される部位である。そして、この滅菌処理装置1では、上記昇降プレート部216の上方に、ソレノイド220が固定され、該ソレノイド部材220のオン・オフにより、上記昇降ロック部材215全体が昇降され、該昇降ロック部材215の上昇により、上記カプラー保持部材219が上記一方のカプラー201を締め付け、後述するように、該一方のカプラー201内に挿入された他方のカプラー202が固定されるように構成されている。
【0060】
以下、上述した構成に係る滅菌処理装置1を構成する一方のカプラー201と、上記二次汚水回収装置150を構成する他方のカプラー202とを接続する方法について説明する。先ず、図8に示す二次汚水回収装置150を滅菌処理装置1側に移動させ、該滅菌処理装置1に形成された上記凹部2a内に、上記二次汚水回収装置150に形成された凸部153bの先端が上記凹部2aを構成する起立部2dに当接するまで挿入させる。こうした操作により、上記一方のカプラー201の上方に他方のカプラー202が位置することとなる。次いで、上記二次汚水回収装置150に設けられた図示しない昇降装置又は昇降機構を介して、上記昇降部材210及び他方のカプラー202を下降させる。こうした他方のカプラー202の下降により、該他方のカプラー202は、上記一方のカプラー201内に挿入される。次いで、上記ソレノイド220をオン操作することにより、上記昇降ロック部材215は上昇し、該昇降ロック部材215を構成する上記カプラー保持部219が上記一方のカプラー201を締め付け、図9に示すように、一方のカプラー201内に挿入された他方のカプラー202は固定される。
【0061】
また、上記一方のカプラー201から他方のカプラー202を取り外す場合には、上記ソレノイド220をオフ操作し、上記昇降ロック部材215を下降させ、次いで、上記図示しない昇降装置等を介して、それまで下降していた他方のカプラー202を昇降部材210とともに上昇させ、上記二次汚水回収装置150(又は滅菌処理装置1)を移動させる。
【0062】
上記二次汚水回収装置150及び滅菌処理装置1を上述した構成とすることにより、該二次汚水回収装置150と滅菌処理装置1とを接続する作業中、作業者は前述した第4のジョイントコネクタ181に触れる必要がないことから、汚水に含まれた病原菌等に感染する恐れを有効に防止することができる。また、一方のカプラー201は、消毒液槽200内に充填された消毒液に浸漬されており、他方のカプラー202もこの消毒液に漬かるように下降されることから、一層衛生的な作業が可能となる。さらに、上述したように、一方のカプラー201との接続が解除される際の他方のカプラー202の動作は、上昇という動作であることから、該他方のカプラー202から水滴が落ちる場合であっても、その水滴は、該他方のカプラー202の下方に位置する消毒液槽200内に収容される。したがって、水平方向に第4のジョイントコネクタ181を操作する場合に比べ、汚水が床面に落ちる危険性をはるかに低減させることが可能となる。
【0063】
また、前述した実施の形態に係る滅菌処理装置1においては、上記実施の形態に係る滅菌処理装置1の変形例として、図10に示すように、前記第1の熱交換器13を構成する螺旋状冷却流路96の下流側(第3の導管56の基端側中途部)には、戻し管250の基端が接続されていでも良い。そして、この変形例では、上記戻し管250の先端は、上記先端が上記リザーブタンク8に接続された分岐管66の先端側中途部に接続されており、基端側中途部には、第5のリリーフ弁251が取り付けられている。すなわち、この実施の形態では、この戻し管250は、上記分岐管66の先端側の一部を介して上記リザーブタンク8に接続されている(言うまでもなく、上記分岐管としての戻し管250の先端が直接上記リザーブタンク8に接続されているものであっても良い。)。また、この変形例においては、上記戻し管250の基端位置よりも下流側(前記分岐管60の基端側)には、第4の流量調整弁252が取り付けられ、また、上記分岐管60の基端位置と、前記第3のリリーフ弁63の取付位置との間には、分岐管253を介して第2の圧力スイッチ254が設けられている。また、上記第3のリリーフ弁63の下流側には、第8の電磁弁255が取り付けられている。
【0064】
したがって、上述した滅菌処理装置1の変形例によれば、該滅菌処理装置1を本格的に動作させる前段階において、上記第8の電磁弁255を閉塞した上で上記第1のポンプ4の駆動を開始させ、前記リザーブタンク8内の汚水(又は前記洗浄水)を上記熱交換ユニット3方向に圧送することによって、該第1のポンプ4から下流側に存在する管路や熱交換ユニット3内に位置する汚水は、上記戻し管250内に流入し、上記リザーブタンク8内に流入される。この時、例えば、上記熱交換ユニット3を構成する螺旋状加熱流路(符号は省略する。)や螺旋状冷却流路(符号は省略する。)内に空気が流入している場合であっても、その空気は、必ず上記リザーブタンク8内に流入し、該熱交換ユニット3内から除去される。なお、このように、上記第1のポンプ4が駆動し続け、これによって徐々に汚水の水圧が上昇され所定の圧力に到達されたことが上記第3の圧力計62により検出されると、上記第2の圧力スイッチ254が動作し、第1のポンプ4が停止されるとともに、上記熱交換ユニット3を構成する各棒状ヒータの駆動が開始される。そして、このように、棒状ヒータの駆動により所定の温度に達した場合には、この滅菌処理装置1の準備段階が終了し、上記第8の電磁弁255が開放され、上記第1のポンプ4が再び駆動される。したがって、こうした構成を採用することにより、上記螺旋状加熱流路(符号は省略する。)内の汚水に含まれた空気を有効に取り除くことができ、該螺旋状加熱流路(符号は省略する。)の圧力を十分高め、該汚水を効果的に高温に加熱することができるとともに、空気が蒸気として外部に放出される危険性を有効に防止することができ、より高性能で安全性の高い滅菌処理装置とすることができる。また、この滅菌処理装置1の変形例では、準備段階として、上述した動作をするように構成されていることから、滅菌処理当初の段階でも有効に滅菌処理することができる。
【0065】
【発明の効果】
上述した本発明の一実施の形態の説明からも明らかなように、本発明(請求項1記載の発明)では、第1のコネクタと第3のコネクタとを接続することによって、上記第2のコネクタを介して流入した洗浄水が、上記第1の分岐管と導入管の一部と第2の分岐管とを通って上記回収タンク内に流入するよう構成されてなることから、洗浄水により、上記回収タンクに処理水を導入する導入管の一部も洗浄することができ、従来の回収タンクに比べより衛生的なものとすることができる。なお、この回収タンクに充填された洗浄水は、排出管を介して排出することにより、該排出管も洗浄される。
【0066】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)によれば、回収タンクに回収(充填)された処理水は、上記第2のコネクタに接続された第4のコネクタを介して殺菌処理装置内に流入することから、この殺菌処理装置により、上記処理水を殺菌処理することができる。また、この第2の発明では、上記殺菌処理装置は、洗浄水が充填された洗浄水タンクと、この洗浄タンク内の洗浄水を前記第1の分岐管内に流入させる第2のポンプとを備え、この第2のポンプの駆動により、上記洗浄水が、前記第1の分岐管と導入管の一部と第2の分岐管とを通って上記回収タンク内に流入するよう構成されてなることから、上記第1の発明と同じように、この滅菌処理装置から流入する洗浄水により、上記回収タンクに処理水を導入する導入管の一部も洗浄することができ、従来の回収タンクに比べより衛生的なものとすることができる。
【0067】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、第2のコネクタと第4のコネクタとは、昇降部材により昇降可能となされ、すなわち、該昇降部材により第2のコネクタを下降させることにより、上記第2のコネクタと第4のコネクタとを接続させ、逆に、第2のコネクタを上昇させることにより、それまで接続されていた第4のコネクタとの接続状態が解除されることから、作業者が第2及び/又は第4のコネクタを手指で把持しながら操作する必要がない。したがって、この第3の発明によれば、より一層衛生的な作業を実現することができ、処理水に病原菌等が混入している場合であっても感染する危険性を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態に係る滅菌処理装置の内部構造をやや模式的に示す斜視図である。
【図2】 図1に示す滅菌処理装置と、この滅菌処理装置に接続された二次汚水回収装置の回路図である。
【図3】 第1の熱交換器と第2の熱交換器の一部を、一部破断して示す正面図である。
【図4】 第2の熱交換器の一部と、第3の熱交換器と、第4の熱交換器の一部を、一部破断して示す正面図である。
【図5】第3の熱交換器の一部と、第4の熱交換器を、一部破断して示す正面図である。
【図6】 第4の熱交換器の平面図である。
【図7】 一次汚水回収装置と二次汚水回収装置とが接続された状態を模式的に示す側面図である。
【図8】 二次汚水回収装置と滅菌処理装置の変形例を示す側断面図である。
【図9】 図8に示す二次汚水回収装置を構成する他方のカプラーが滅菌処理装置を構成する一方のカプラーに接続されロックされた状態を示す側断面図である。
【図10】 図2に示す滅菌処理装置の変形例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 滅菌処理装置
4 第1のポンプ
53 洗浄水タンク
150 汚水二次回収装置
160 汚水タンク
161 第2のポンプ
166 第1の導入管
168 第3のジョイントコネクタ
169 第2の導入管
171 第2のチェック弁
172 迂回管路
173 分岐管
180 排出管
181 第4のジョイントコネクタ
183 第4のチェック弁
184 第5のチェック弁
185 分岐管
186 第5のジョイントコネクタ

Claims (3)

  1. 内部に処理水を導入する導入管の基端側が接続されてなるとともに、内部に回収された処理水を外部に排出し中途部には処理水の排出方向にのみ該処理水を流通させる第1のチェック弁が取り付けられた排出管の基端が接続されてなる回収タンクと、
    上記導入管の中途部に設けられたポンプと、
    上記導入管の先端に固定されてなるとともに、上記ポンプの駆動により処理水が流入する第1のコネクタと、
    上記排出管の先端に固定されてなるとともに、処理水が排出されるとともに洗浄水が流入する導管に接続される第2のコネクタと、
    上記排出管の先端側中途部に端が接続され、中途部には上記ポンプ方向にのみ洗浄水を流通させる第2のチェク弁が取り付けられてなるとともに、他端には上記第1のコネクタに接続される第3のコネクタが固定されてなる第1の分岐管と、
    上記導入管の中途部であって、上記ポンプの配設位置と上記第1のコネクタとの間から洗浄水を上記回収タンク内に導入する第2の分岐管とを備え、
    処理水を回収タンクに導入する際には、上記ポンプの駆動力により上記導入管を介して導入し、回収タンクから処理水を排出する際には、上記排出管から上記第2のコネクタを介して接続される導管に排出するとともに、
    上記回収タンクを洗浄する際には、上記第1のコネクタと第3のコネクタとを接続するとともに、上記第2のコネクタを介して流入した洗浄水が、上記第1の分岐管と導入管の一部と第2の分岐管とを通って上記回収タンク内に流入するよう構成されてなることを特徴とする処理水回収装置。
  2. 前記第2のコネクタに接続される導管の先端には、該第2のコネクタに接続される第4のコネクタが固定され、
    この導管は、前記回収タンクに回収された処理水を殺菌処理するとともに、内部に洗浄水が充填された洗浄タンクと、この洗浄タンク内の洗浄水を前記第1の分岐管内に流入させる第2のポンプとを備えた殺菌処理装置の構成要素とされ
    上記洗浄水タンクに充填された洗浄水は、上記第2のポンプの駆動により、前記第1の分岐管と導入管の一部と第2の分岐管とを通って上記回収タンク内に流入するよう構成されてなることを特徴とする請求項1記載の処理水回収装置。
  3. 前記第2のコネクタは、昇降部材により昇降可能となされてなる一方、前記殺菌処理装置を構成する第4のコネクタは、消毒液が充填されてなる消毒槽内に位置してなることを特徴とする請求項2記載の処理水回収装置。
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