JP3746447B2 - Gpsシステム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、GPS機能により位置情報を取得し表示するGPSシステム及びこのシステムを制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
GPS機能によって現在位置を検出し表示する装置が知られている。このGPS機能を用いた現在位置表示装置としては、緯度経度を表示する携帯可能な形態の他、車や船舶等の移動体上に搭載されて地図情報と共に使用する形態も知られている。
【0003】
一般に、携帯型の装置ではGPS情報から緯度経度等の位置数値情報を取得し、この位置数値情報を表示することによって現在位置を確認しており、他方、カーナビゲーション等で知られる車載型の装置ではCDROMの記憶媒体から地図情報を読み出し、この地図情報上に現在位置を重ねて表示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
携帯型の装置において、緯度経度等の位置数値情報だけでなく地図情報についても表示するには、車載型の装置と同様にCDROM等の記憶媒体及びこの記憶媒体の読み出し装置が必要となり、装置が大型化することになる。広範囲の地図情報に対応するには、複数枚のCD−ROMを搭載しておく必要があり、ますます装置が大型化することになる。
【0005】
このように装置が大型化した場合には、腕時計のように常時身につけることはできず、鞄等に入れた状態で持ち運び、現在位置を確認する度に鞄から装置を取り出して表示を確認しなければならず、煩雑な操作を要すると共に、位置確認を迅速に行うことが困難であるという問題がある。
【0006】
これに対して、現在位置表示システムを、位置データを取得し送信する機能と地図情報を備える第1の電子機器と、送信された位置データを受信し表示する機能を備える第2の電子機器の2つの部分に分けることによって、第2の電子機器を小型化する構成のものが考えられる。
【0007】
この構成では、第1の電子機器は第2の電子機器を区別することなく情報を送信するため、第1の電子機器と第2の電子機器とからなる現在位置表示システムの各通信範囲が重なり、同一の通信範囲内に複数の現在位置表示システムが存在する場合には、異なる現在位置表示システム間において位置情報や地図情報が錯綜し、正確な位置の把握が困難となるという問題がある。
【0008】
また、上記構成は第1の電子機器に記憶される地図情報は固定されたものである。そのため、第1の電子機器が備える記憶手段中に全ての地図情報を記憶させておくために大きな記憶容量を有した記憶手段を用いるか、あるいは、記憶容量が限られたものである場合には地図情報が限定されたものとなるという問題がある。また、地図情報に変更があった場合には記憶手段を交換する必要があり、地図情報の変更に対する対応が難しいという問題があり、また、各自に対応してカスタマイズし利用者固有の地図情報を利用するといった要求に対しても対応が難しいという問題もある。
【0009】
また、上記問題を解決し、携帯可能であって、情報の錯綜を防止して正確な位置の把握を容易とし、また、地図情報の変更や各自に対応した固有の地図情報に対応することができるGPSシステムとして、情報を表示する表示手段を有する携帯端末機と、携帯端末機を特定し少なくとも位置数値情報を含む情報を特定した携帯端末機に送信するGPSインターフェース装置とを備える構成が考えられる。
このGPSシステムでは、GPSインターフェース装置及び携帯端末機はそれぞれが備える内部時計が計時する時間に基づいて送信や受信等の動作を行っている。この内部時計にずれが生じた場合には、GPSインターフェース装置と携帯端末機の通信の同期が難しくなる。そこで、本発明のGPSシステムは、情報の送受信時に、GPSインターフェース装置と携帯端末機との通信の同期をとることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によるGPSシステムは、情報を表示する表示手段を有する携帯端末機と、携帯端末機を特定し少なくとも位置数値情報を含む情報を前記携帯端末機に送信するGPSインターフェース装置とを備える構成とする。GPSインターフェース装置は、GPS衛星からの信号を受信してGPS情報を取得するGPS受信手段と、このGPS情報から得られる位置数値情報を含む情報を所定間隔の送信タイミングで携帯端末機に送信する送信手段とを有する。また、GPSインターフェース装置は、GPS情報に含まれる時間情報を取得することができる。
一方、携帯端末機は、内部時計と、この内部時計によって定められた所定の間隔の受信タイミングでGPSインターフェース装置から送信される情報を受信する受信手段とを有する。携帯端末機が有する受信手段は、GPSインターフェース装置から無線送信される情報を受信したタイミングと、携帯端末機が備える内部時計が設定した受信タイミングとの時間差を検出し、この時間差に基づいて、受信タイミングを送信タイミングに同期させる。携帯端末機は、受信した情報を表示手段に表示することができる。
また、前記同期は、携帯端末機において、次の受信タイミングのずれを予測して補正する、又は内部時計を修正することを特徴とする請求項1に記載のGPSシステム。
【0011】
本発明のGPSインターフェース装置は、位置数値情報と共に地図情報を送信し、携帯端末機は位置数値情報と地図情報を受信し表示手段に表示する。この位置数値情報と地図情報はそれぞれ個別に送受信する構成の他に、GPSインターフェース装置において位置数値情報と地図情報とから加工地図情報を形成し、形成した加工地図情報を送受信して携帯端末機に表示させる構成とすることもできる。この加工地図情報は、位置数値情報に基づいて現在位置を求め、この現在位置を地図情報上に表したものであり、現在位置を地図上に表示することができる。
【0012】
上記構成によって、携帯端末機とGPSインターフェース装置とを分けた構成として携帯可能とすると共に、GPSインターフェース装置は携帯端末機を特定して情報を送信することによって、情報の錯綜を防止し正確な位置の把握を容易とする。
【0013】
また、本発明のGPSシステムにおいて、地図情報の取得に係わる態様の一つは、GPSインターフェース装置や携帯端末機を情報処理装置と通信接続し、この情報処理装置からGPSインターフェース装置や携帯端末機に地図情報を選択して送信し、これによって必要とする地図情報の取得を可能とし、地図情報の変更や各自に対応した固有の地図情報に対して対応することができる。
【0014】
情報処理装置は、パーソナルコンピュータ等の記録媒体に記録された地図情報を読み出し、当該地図情報を通信する機能を備えた装置の他、地図情報を配信するサーバーとすることができる。サーバーから地図情報を取り込む場合には、GPSインターフェース装置はサーバーと通信接続し、必要とする地図情報をダウンロードする。ダウンロードする地図情報は、予め地図情報に付された名称や番号を指定する他に、GPSインターフェース装置からサーバーにGPS情報に基づく位置数値情報を送信し、サーバーはこの位置数値情報に対応する地図情報を抽出してGPSインターフェース装置にダウンロードする構成とすることもできる。
【0015】
本発明のGPSシステムは複数の携帯端末機を備え、GPSインターフェース装置は各携帯端末機に対して送信自在な構成することができる。この構成において、GPSインターフェース装置から携帯端末機への通信において、送信情報内に携帯端末機を特定するID情報を含ませ、このID情報に基づいて携帯端末機を特定する。これによって、携帯端末機は、対応するGPSインターフェース装置から送信される情報のみを受信することができ、他のGPSシステムとの干渉を防ぐことができる。
【0016】
上記構成によって、GPSインターフェース装置で取得した位置数値情報を複数の携帯端末機で利用することができる。なお、複数の携帯端末機が関係するGPSインターフェース装置は一つとすることも、あるいは複数とすることもできる。
また、本発明のGPSシステムの携帯端末機は、携帯端末機が有する指令手段によって、受信間隔の設定、最新情報の要求、初期化等の種々の機能を備えることができる。
【0017】
受信間隔の設定は、携帯端末機が有する指令手段から、携帯端末機の受信間隔を定める受信間隔指令をGPSインターフェース装置に送信することで行う。GPSインターフェース装置は、受信した受信間隔指令に基づいて携帯端末機への送信間隔を設定する。最新情報の要求は、携帯端末機が有する指令手段から、最新情報要求指令をGPSインターフェース装置に送信することで行う。GPSインターフェース装置は、受信した最新情報要求指令に基づいてGPS情報を取得し、このGPS情報に基づいて得た位置数値情報、地図情報、又は加工地図情報の少なくとも何れか一つを、最新情報要求指令を要求した携帯端末機に送信する。受信間隔の設定や最新情報の要求によって、GPS信号の受信、位置数値情報の送受信を間欠的に行うことができ、電源の寿命を延ばすことができる。
【0018】
また、初期化は、携帯端末機が有する指令手段から、初期化指令をGPSインターフェース装置に送信することで行う。GPSインターフェース装置は、受信した初期化指令に基づいて少なくともGPS情報の取得処理を初期化する。これによって、携帯端末機からGPSインターフェース装置の初期化を行うことができる。
【0019】
さらに、本発明の携帯端末機やGPSインターフェース装置の少なくとも何れか一方は、それぞれが有する記憶手段によって種々の機能を備えることができる。
【0020】
本発明が備える記憶手段は、位置数値情報の経過ログ情報又は加工地図情報の経過ログ情報の少なくとも何れか一方を保存する。経過ログ情報は、移動状態を表し、時間情報と共に記録することもできる。加工地図上に表示することで、地図上での移動を確認することができる。
【0021】
また、本発明が備える記憶手段は、地図情報に付加情報を付加した付加地図情報を保存する。この付加情報は、利用者が、予め定めた符号や記号あるいは文字を地図上に任意に付加する情報であり、メモや備忘録として利用することができる。
【0022】
また、本発明の携帯端末機やGPSインターフェース装置は、各記憶手段に保存する経過ログ情報や付加情報を情報処理装置に送信し、情報処理装置に記録させることができる。これによって、携帯端末機やGPSインターフェース装置が有する記憶手段の記憶容量を増大させることなく、多量の情報を記憶させることができる。また、情報処理装置側に情報信号機能を持たせることによって、経過ログ情報や付加情報を整理することができる。
【0023】
本発明のGPSシステムは、複数のGPSインターフェース装置を備え、携帯端末機は、複数のGPSインターフェース装置から最も精度が高いGPSインターフェース装置の位置数値情報又は加工地図情報を受信する。複数のGPSインターフェース装置は各々個別の識別コードを有し、携帯端末機はこの識別コードに基づいて少なくとも異なる二つ以上のGPSインターフェース装置を識別し、位置数値情報又は加工地図情報を受信する。GPSインターフェース装置が受信するGPS情報の位置精度は、DOP値(幾何学的精度低下率)を利用して判別する他、GPS情報の受信感度を利用して判別することができる。これによって、複数のGPSインターフェース装置が検出する位置情報の中から精度の高い位置情報を得ることができる。なお、受信する携帯端末機は複数とすることもできる。
【0024】
また、本発明のGPSシステムは、目的地及び又は目的地までの経路を含むルート情報を利用することができる。このルート情報を地図情報に設け表示することによって、現在位置とルートとを比較することができる。ルート情報を、GPSインターフェース装置又は情報処理装置が備える入力手段によって入力し、GPSインターフェース装置から携帯端末機に送信する他、情報処理装置から直接あるいはGPSインターフェース装置を通して携帯端末機に送信することによって、携帯端末機で利用を可能とする。GPSインターフェース装置又は携帯端末機は、ルート情報が定める所定範囲と位置数値情報に基づいて、ルートからのずれ状態を判定し、ずれ量、ルートに戻る方向等の誘導指示情報を形成し、画像、音、振動等の表示形態で報知する。
【0025】
本発明の携帯端末機は、腕時計に搭載する他、あるいは腕時計状の形状とすることで携帯可能とすることができる。一方、GPSインターフェース装置は、GPS信号を受信しやすい位置に保持することが望ましい。
【0026】
携帯端末機とGPSインターフェース装置の使用形態は種々可能である。携帯端末機とGPSインターフェース装置をそれぞれ1機ずつ使用する形態では、例えば、腕時計に搭載した携帯端末機あるいは腕時計状の形状とした携帯端末機を身に付け、GPSインターフェース装置を鞄やリュック等の持ち物の外側に取り付け、GPSインターフェース装置で受信して得た位置数値情報を携帯端末機に送信し表示させる。
【0027】
また、複数の携帯端末機を使用する形態では、1グループに少なくとも1機のGPSインターフェース装置を有し、このGPSインターフェース装置で取得した位置数値情報や地図情報を複数の携帯端末機で受信して利用する。この利用形態によれば、1グループに少なくとも1機のGPSインターフェース装置があれば、複数の利用者が位置数値情報や地図情報を利用することができる。
【0028】
また、複数のGPSインターフェース装置を使用する形態では、各GPSインターフェース装置で取得した位置数値情報の中から最も位置精度の高いものを使用することができる。また、各GPSインターフェース装置に異なる地図情報を格納することによって、多量の地図情報を使用することができる。
【0029】
本発明のGPSシステムの制御方法は、GPSインターフェース装置において、GPS情報の取得、GPS情報に基づく位置数値情報の形成、及び少なくとも位置数値情報の特定する携帯端末機への送信の各処理を制御し、一方、携帯端末機において、GPSインターフェース装置からの少なくとも位置数値情報の受信及び表示の処理を選択する。
【0030】
さらに、GPSインターフェース装置において、情報処理手段からの地図情報の受信、位置数値情報と地図情報に基づく加工地図情報の形成、位置数値情報及び加工地図情報の少なくとも一つの情報を特定した携帯端末機へ送信の各処理を制御する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を参照しながら詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態について図1〜図10を用いて説明する。
図1は本発明のGPSシステムを説明するための概略ブロック図である。GPSシステム1は、GPSインターフェース装置2及び携帯端末機3を備え、さらに、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置4を備える。なお、本発明のGPSシステムは情報処理装置4を構成要素とすることも、構成要素以外の要素とすることもできる。
【0032】
GPS衛星は、L1測位コード,L2測位コードと呼ばれる2つのキャリア信号を出力し、GPSにおいてはL1測位コードを利用している。L1キャリア信号は、周波数1575.42MHzのキャリア信号がC/A(coarse acquisition)コードでスペクトラム拡散されたものであり、ナビゲーションシステムデータ(navigation system data)を変調出力する。C/Aコードは、1023bitの各衛星に固有のコードで、1MHzの擬似ランダムノイズ(PRN)としてL1キャリア信号を変調している。ナビゲーションシステムデータは衛星軌道情報や時計情報やその他のシステムパラメータからなる50Hz(50bps)の信号であり、C/Aコードでスペクトラム拡散されたL1キャリア信号を変調する。このナビゲーションシステムデータはエフェリメスデータとアルマナックデータを含み、アルマナックデータは軌道上の衛星に関する情報を有し、エフェリメスデータは衛星の位置情報とそのキャリア信号を発射した時刻情報と有している。
【0033】
GPSインターフェース装置2は、アルマナックデータにより測位に使用できる可視衛星を確認し、エフェリメスデータから時刻情報を得て、内部時計とナノ秒単位で同期させる。GPS衛星からキャリア信号が届くまでの時間を計測してGPS衛星までの距離を求め、三角交差法によって緯度、経度を算出する。
【0034】
GPSインターフェース装置2は、GPS衛星からの信号を受信するために、GPSアンテナ2e及びGPS受信手段2fを備え、受信したGPS情報からの緯度、経度の位置数値情報を求める演算処理手段2cを備える。求めた位置数値情報は、記憶手段2dに格納する。さらに、GPSインターフェース装置2は、携帯端末機3や情報処理装置4と通信するためにアンテナ2a及び送受信手段2bを備える。GPSインターフェース装置2は情報処理装置4と通信することによって、情報処理装置4から地図情報を受信して記憶手段2dに格納する。また、GPSインターフェース装置2は携帯端末機3と通信することによって、記憶手段2dに格納している位置数値情報や地図情報、さらには地図情報上に現在位置を組み込んだ加工地図情報を携帯端末機3に送信する。
【0035】
携帯端末機3は、GPSインターフェース装置2から信号を受信するために、アンテナ3a及び送受信手段3bを備え、位置数値情報、地図情報、あるいは加工地図情報を含む信号を演算処理手段3cで演算処理し、記憶手段3dに格納する他、表示手段3fに表示する。演算処理手段3cは指令手段3gから入力された各種指令を処理し、送受信手段3b及びアンテナ3aを介してGPSインターフェース装置2に指令する。指令手段3gによる指令としては、例えば、GPSインターフェース装置2と携帯端末機3との間で行う送受信処理の間隔を定める受信間隔指令、GPSインターフェース装置2に対して最新の位置報を要求する最新情報要求指令、あるいは、GPSインターフェース装置2に対してGPS処理の初期化を求める初期化指令等がある。また、携帯端末機3は、携帯端末機3の動作をオン、オフする入力スイッチ3eを備える。
【0036】
情報処理装置4は、GPSインターフェース装置2あるいは携帯端末機3と通信する機能を備え、この通信機能を用いて地図情報をGPSインターフェース装置2あるいは携帯端末機3に送信する他、GPSインターフェース装置2あるいは携帯端末機3が有するデータを受信する。情報処理装置4は、GPSインターフェース装置2(あるいは携帯端末機3)と通信するために、アンテナ4a及び送受信手段4bを備える。地図情報は地図情報記憶手段4dに格納され、演算処理4c、送受信手段4b及びアンテナ4aを介してGPSインターフェース装置2(あるいは携帯端末機3)に送信される。また、GPSインターフェース装置2(あるいは携帯端末機3)から送信されたデータは、アンテナ4a、送受信手段4b及び演算処理4cを介して、図示しない記憶手段に格納する。なお、地図情報記憶手段4dは、CDROM等の記録媒体及びこの記録媒体からデータを読み出すドライバ装置の他、半導体記憶装置によって構成することができる。また、情報処理装置4は、情報処理装置4の動作をオン、オフする入力スイッチ4eを備える。
【0037】
なお、GPSインターフェース装置2と携帯端末機3との間、情報処理装置4とGPSインターフェース装置2や携帯端末機3との間で行う通信は、電波通信や赤外通信等の無線で行うことができる。また、情報処理装置4とGPSインターフェース装置2や携帯端末機3との間は、ケーブルを介して行うこともできる。
【0038】
次に、本発明のGPSシステムの動作を図2〜図4,図7,8のフローチャート、図5,6の地図情報及び加工地図情報を表す図、図9の信号関係図、及び図10の腕時計の表示例を用いて説明する。なお、フローチャートにおいて、図2及び図3は地図情報に関する情報処理装置及びGPSインターフェース装置の動作を示し、図4は位置情報に関するGPSインターフェース装置の動作を示し、図7,8は携帯端末機の動作を示している。
【0039】
地図情報の取得処理について説明する。地図情報の取得は、情報処理装置とGPSインターフェース装置との間における通信処理で行う。情報処理装置4側の処理は、地図情報を送信するGPSインターフェース装置を選択し(ステップS1)、選択したGPSインターフェース装置を特定するID情報を設定する(ステップS2)。送信する地図情報を選択し(ステップS3)、選択した地図情報を設定したID情報と共に送信する(ステップS4)。
【0040】
一方、GPSインターフェース装置2側の処理は、アンテナ及び送受信手段で受けた信号からID情報を取り出し、自己のID情報であるか否かを判定する(ステップS11)。ID情報の判定によって自己のID情報を有する地図情報を受信し(ステップS12)、受信した地図情報を記憶手段に格納する(ステップS13)。図5(a)は地図情報の一例を示している。GPSインターフェース装置2及び携帯端末機3が使用する地域の地図情報をあらかじめ選択し、必要とする地図情報のみをGPSインターフェース装置2の記憶手段に格納することができる。
【0041】
GPSシステム1を使用する際には、通常、携帯端末機3は腕等の表示部を容易に参照することができる身体の部位に身に付け、一方、GPSインターフェース装置2は、鞄やリュック等の持ち物あるいは利用者の肩等、GPS衛星からの信号を受信し易い部位に取り付ける。したがって、地図情報は利用する以前の段階で、予め利用すると予想される地域の地図情報を選択しておき、前記した地図情報の取得処理によって情報処理装置4からGPSインターフェース装置2に記憶させておく。
【0042】
位置情報の取得処理について説明する。位置情報の取得は、GPSインターフェース装置により行う。GPSインターフェース装置は、GPSアンテナ2e,GPS受信手段2fによって複数のGPS衛星からGPS信号を受信してGPS情報を取得する(ステップS21)。演算処理手段2cは、受信したGPS情報から位置数値情報を算出し(ステップS22)、位置数値情報を時刻情報と共に記録手段2dに記憶する。この位置数値情報は現在位置を表している(ステップS23)。
【0043】
ここで、GPSインターフェース装置は、前記した地図情報の取得処理によって既に地図情報が記憶されている。この地図情報とGPS情報によって取得した位置数値情報とを組み合わせると、地図情報上に現在位置を表した加工地図情報を作成することができる。図5(b)は加工地図情報の一例を表しており、図5(a)に示す地図情報上に位置数値情報による現在位置(図5(a)中の丸印)を組み合わせて表している。
【0044】
加工地図情報を作成しない場合には(ステップS24)、求めた位置数値情報を携帯端末機3に送信し、携帯端末機3に表示させる(ステップS31)。一方、加工地図情報を作成する場合には(ステップS24)、位置数値情報に対応する地図情報を記憶しているか否かを調べる(ステップS25)。
【0045】
地図情報を有していない場合には、対応する地図情報がないことを携帯端末機3に知らせ(ステップS30)、位置数値情報を携帯端末機3に送信する(ステップS31)。一方、地図情報を有している場合には、位置数値情報に対応する地図情報を読み出す。この地図情報の読出し及びステップS25による地図情報の有無の判定は、例えば、地図情報と共に地図範囲を表す位置数値情報を記憶しておき、この地図範囲の位置数値情報を用いて行うことができる(ステップS26)。読み出した地図情報に位置数値情報を付加して加工地図情報を形成し(ステップS27)、GPSインターフェース装置2が有する記憶手段2dに記憶すると共に(ステップS28)、携帯端末機3に送信する(ステップS29)。ステップS29及びステップS31の送信において、送信する情報に携帯端末機3毎に設定されたID情報を付加する。このID情報は、受信する携帯端末機を特定するものである。また、この送信は、常時行うことも、位置数値情報の取得時毎あるいは予め設定した時刻や時間間隔等の間欠的に行うこともできる。
【0046】
また、加工地図情報の形成において、現在位置を逐次記憶させることによって経路情報を記録し、移動した軌跡を確認することができる。図6は経路情報を記録した加工地図情報を表している。
【0047】
携帯端末機3による受信動作例を、図7,図8のフローチャート、及び図9の信号関係図に示す。図7に示すフローチャートは送信情報を逐次受信する態様である。携帯端末機2は、GPSインターフェース装置2から送信された情報を受信すると(ステップS41)、受信情報に付加されているID情報と各携帯端末機3に設定されているID情報を比較し、自己のID情報であるか否かを判定する(ステップS42)。送信された情報に付加されるID情報が自己のID情報である場合には、送信データの情報を取り込み(ステップS43)記憶手段3dに記憶し(ステップS44)、GPSインターフェース装置2から送信される位置数値情報、地図情報、あるいは加工地図情報を受信し、表示手段に表示する。
【0048】
なお、ステップS41の受信処理において、常時送信の場合には常に信号待ちの状態としておき、位置数値情報の取得時毎あるいは予め設定した時刻や時間間隔等の間欠的送信の場合には所定時のみ受信状態とする。
【0049】
一方、図8に示すフローチャート及び図9の信号関係図は、携帯端末機からの要求に基づいて情報を通信する態様である。携帯端末機3は、情報を要求する要求信号をID情報と共にGPSインターフェース装置2に送信する(図9(a))(ステップS51)。GPSインターフェース装置2は、送信された要求信号に基づいて位置数値情報、地図情報、あるいは加工地図情報を受信したID情報と共に送信し、携帯端末機3はこの信号を受信する(図9(b))(ステップS52)。携帯端末機2は、GPSインターフェース装置2から送信された情報を受信すると、受信情報に付加されているID情報と送信したID情報を比較し、自己のID情報であるか否かを判定する(ステップS53)。送信された情報に付加されるID情報が自己のID情報である場合には、送信データの情報を取り込み(ステップS54)記憶手段3dに記憶し(ステップS55)、GPSインターフェース装置2から送信される位置数値情報、地図情報、あるいは加工地図情報を受信し、表示手段に表示する(図9(c))。携帯端末機3は、受信時を動作モードとし、次の動作モードとの間は休止モードとする。携帯端末機3は、動作モード及び休止モードを受信間隔として動作し、休止モードの間は電力消費を低減させることができる。
【0050】
上記GPSインターフェース装置と携帯端末機との間の通信処理において、位置数値情報を取得した時点毎、予め設定した時刻や時間間隔毎、あるいは要求信号に基づいて送受信を間欠的に行うことによって、GPSインターフェース装置や携帯端末機の電力消費を低減させることができる。
【0051】
図10は携帯端末機における表示例であり、本発明の携帯端末機を腕時計型の形状、あるいは携帯端末機が備える機能を腕時計に搭載した場合を示している。携帯端末機が備える表示手段3f、あるいは腕時計が備える表示部は、位置数値情報の文字情報、あるいは地図情報や加工地図情報の画像情報を表示する。図10(a)は、位置数値情報である緯度(図中のN40.43.36は北緯40度43分36秒であることを示している)、経度(図中のE135.24.12は東経135度24分12秒であることを示している)と、現在時刻(図中では12時34分であることを示している)とを表示している。図10(b)は、地図情報、加工地図情報、経路情報等の画像(図中の線表示)と、現在時刻(図中では12時34分であることを示している)とを表示している。また、図10(c)に示す表示例は、位置数値情報が得られなかったことを表示(図中のNOT RECEVEDの表示)すると共に、現在時刻(図中では12時34分であることを示している)を表示する。
【0052】
本発明のGPSシステムは、複数の携帯端末機を備える構成とすることができ、携帯端末機及びGPSインターフェース装置の個数はそれぞれ任意とすることができる。
図11は複数の携帯端末機を備えるGPSシステムの構成を説明するためのブロック図である。なお、図11(a)では一つのGPSインターフェース装置2に対して、4つの携帯端末機(携帯端末機3A〜3D)を備える構成例であり、図11(b)は二つのGPSインターフェース装置2A,2Bに対して、それぞれ共通する3つの携帯端末機(携帯端末機3A〜3C)を備える構成例であり、また、図11(c)はGPSインターフェース装置2Aに対して3つの携帯端末機(携帯端末機3A〜3C)を備えると共に、GPSインターフェース装置2Bに対して3つの携帯端末機(携帯端末機3C〜3E)を備え、GPSインターフェース装置2A及び2Bは携帯端末機3Cを共通に備える構成例である。
【0053】
図11において、GPSインターフェース装置2はGPSシステムを構成する各携帯端末機3A〜3Eに対して位置数値情報、地図情報、加工地図情報等の各情報を送信し、各携帯端末機3A〜3EはGPSインターフェース装置2から送信される情報を受信し表示する。
GPSシステムが複数の携帯端末機を備える構成では、GPSインターフェース装置から携帯端末機に対して種々の形態で情報を送信することができる。
【0054】
一つの送信形態では、GPSインターフェース装置から任意の携帯端末機に情報を送信する。この送信形態では、携帯端末機は複数のGPSインターフェース装置から異なる情報を受信することになるため、どのGPSインターフェース装置から送信された情報であるかを識別する必要がある場合には、各GPSインターフェース装置に装置を識別するID情報を付しておき、情報と共にID情報を送信して、携帯端末機側においてこのID情報に基づいて識別する。
【0055】
また、他の送信形態では、GPSインターフェース装置から特定の携帯端末機に情報を送信する。この送信形態では、送信先の携帯端末機を特定する必要がある。携帯端末機の特定は、携帯端末機に設定したID情報によって行うことができる。ID情報を用いて特定の携帯端末機に情報(以下では地図情報の場合で示している)を送信する例について、図12,図13のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
図12のフローチャートで示す例は、各携帯端末機毎に設定したID情報を用いる例である。GPSインターフェース装置2は、送信を行う携帯端末機3を選択し(ステップS61)、選択した携帯端末機3に特定の地図情報が設定されているかを判定する(ステップS62)。
【0057】
ステップS62において、携帯端末機3に固有の地図情報が設定されている場合には、その設定された地図情報を読み出す(ステップS63)。他方、携帯端末機3に固有の地図情報が設定されていない場合には、共通に設定される地図情報を読み出す(ステップS64)。
【0058】
地図情報を読み出した後、携帯端末機3に設定されたID情報を読み出し(ステップS65)、地図情報とID情報とを含む送信データを形成する(ステップS66)。その後、送信時刻を待って(ステップS67)、用意しておいた送信データを送信する(ステップS68)。ステップS61〜ステップS68の工程を、GPSシステムを構成する携帯端末機3について繰り返す。なお、複数の携帯端末機内の送信順はあらかじめ設定しておくことができる(ステップS69)。なお、ステップS62〜ステップS65の工程を省いて各携帯端末機に同一の地図情報を送信する形態とすることもできる。
【0059】
また、図13のフローチャートで示す例は、携帯端末機からの要求に基づいて情報を送信する例である。GPSインターフェース装置2は、携帯端末機3から情報の送信を求める要求信号を受けると(ステップS71)、要求信号元の携帯端末機3を特定する。この携帯端末機3の特定は、要求信号と共に送信される携帯端末機3のID情報に基づいて行うことができる(ステップS72)。
特定した携帯端末機に固有の地図情報が設定されている場合には(ステップS73)、この地図情報を読み出す(ステップS74)。他方、特定した携帯端末機に固有の地図情報が設定されていない場合には(ステップS73)、共通に設定される地図情報を読み出す(ステップS75)。地図情報を読み出した後、この地図情報を携帯端末機3に設定されたID情報とを含む送信データを形成し(ステップS76)、送信する(ステップS77)。
【0060】
さらに、図14のフローチャートで示す例は、位置数値情報に基づいて地図情報を送信する例である。GPSインターフェース装置2は、設定された時刻あるいは所定の時間間隔でGPS衛星からGPS情報を受信し(ステップS81)、受信したGPS情報に基づいて位置数値情報を算出する(ステップS82)。算出した位置数値情報は記憶手段2dに格納する。なお、このとき、位置数値情報は時刻情報と共に格納することができる(ステップS83)。
【0061】
次に、算出した位置数値情報に基づいて、当該位置数値情報が含まれる地図情報を読み出す。この地図情報の読み出しは、例えば、各地図情報の表示範囲を表す位置数値情報を記憶しておき、この位置数値情報と算出した位置数値情報を比較して算出した位置数値情報が含まれる地図情報を選出することで行うことができる(ステップS84)。
【0062】
読み出した地図情報を用いて送信データを形成し(ステップS87)、送信する(ステップS88)。なお、この送信において、各携帯端末機に設定さえるID情報を用いて送信することもできる。
なお、上記例(図12〜14のフローチャートで示す例)において、GPSインターフェース装置はGPSシステムを構成する携帯端末機のID情報を記憶手段等に格納しておき、この記憶するID情報と携帯端末機から送信されたID情報を比較することで携帯端末機を特定することができる。
【0063】
本発明のGPSインターフェース装置(あるいは携帯端末機)は、地図情報を情報処理装置4から入力する他に、サーバーからダウンロードすることもできる。この態様を図15〜図17を用いて説明する。
図15はGPSインターフェース装置とサーバーとの関係を説明するためのブロック図である。GPSインターフェース装置2は、アンテナ2aを介してサーバー5と接続する。サーバー5は、地図情報データベースに各種地図情報を有し、各地図情報には、位置数値情報(緯度、経度)や、地図名、地域名、地名等の種々の付加情報が付されおり、これらの付加情報をキーワードとしても目的とする地図情報を抽出することができる。
【0064】
以下、位置情報に基づいて地図情報をダウンロードする動作例について、図16,17を用いて説明する。図16に示すフローチャートはGPSインターフェース装置(あるいは携帯端末機)の動作を示し、図17に示すフローチャートはサーバーの動作を示している。
【0065】
図16のフローチャートにおいて、GPSインターフェース装置2(あるいは携帯端末機3、以下、GPSインターフェース装置について説明する)は、サーバー5と接続し(ステップS91)、サーバーに位置情報を送信する。この位置情報は、GPS情報に基づいて算出した位置数値情報の他に、図示しない入力手段から入力する地図名、地域名、地名等の付加情報とすることができる(ステップS92)。GPSインターフェース装置2は、サーバー5から地図情報をダウンロードし(ステップS93)、記憶手段2d(記憶手段3d)に格納する(ステップS94)。GPSインターフェース装置2は、地図情報をダウンロードした後、サーバー5との接続を切断する(ステップS95)。なお、GPSインターフェース装置2がサーバー5から地図情報をダウンロードした場合には、GPSインターフェース装置2は携帯端末機3にダウンロードした地図情報を送信する(ステップS96)。
【0066】
なお、送受信手段2b(あるいは図示しない記憶手段)は、サーバー5との接続処理を制御するソフトウエアを備えており、図示しない入力手段の接続操作によってサーバーと接続する。
【0067】
他方、図17のフローチャートにおいて、サーバー5は、GPSインターフェース装置2(あるいは携帯端末機3、以下、GPSインターフェース装置について説明する)と接続し(ステップS101)、GPSインターフェース装置2から送信される位置情報を受信する(ステップS102)。サーバーは、受信した位置情報に基づいて地図情報データベース5aから求める地図情報を読み出し(ステップS103)、読み出した地図情報をGPSインターフェース装置2に送信し(ステップS104)、送信の後、GPSインターフェース装置2との接続を切断する(ステップS105)。
また、本発明のGPSシステムは、携帯端末機からGPSインターフェース装置に対して、位置情報に関して行う種々の動作態様とすることができる。
【0068】
一つの動作態様は、携帯端末機からGPSインターフェース装置に対して最新の位置情報を要求する態様であり(図18,19のフローチャートを用いて説明する)、他の動作態様は、所定値よりも大きく位置が変動した場合に位置情報を求める態様であって、この所定値を携帯端末機からGPSインターフェース装置に設定する態様であり(図20,21のフローチャートを用いて説明する)、また、更に別の動作態様は、携帯端末機からGPSインターフェース装置に対して通信間隔(受信間隔)を設定する態様である(図22の信号関係図、図23〜28のフローチャート、図29,30の複数のGPSインターフェース装置の例を説明する図を用いて説明する)。
【0069】
本発明のGPSシステムは、各携帯端末機からGPSインターフェース装置に対して最新の位置情報を要求することができる。
この態様では、GPSインターフェース装置2は、図17のフローチャートにおいて、各携帯端末機3からの要求信号を受けると(ステップS111)、要求信号元のID情報及び要求内容を確認する(ステップS112)。要求内容が最新の位置情報を求めるものであるときは(ステップS113)、GPS衛星からGPS情報を取得し(ステップS114)、取得したGPS情報から位置数値情報を算し(ステップS115)、算出した位置数値情報にID情報を付加した送信データを形成し(ステップS116)送信する(ステップS117)。なお、ステップS113において、要求する位置情報が最新のものでない場合には、記憶手段に格納する位置数値情報を送信する(ステップS118)。
【0070】
他方、携帯端末機3は、図19のフローチャートにおいて、要求内容(例えば、位置情報)に各携帯端末機に固有のID情報を付加して要求信号を形成し(ステップS121)、送信する(ステップS122)。要求信号を送信した後、GPSインターフェース装置2からの信号を受信すると(ステップS123)、その信号に含まれるID情報が自己のID情報であるか否かを判断し(ステップS124)、自己のID情報が付された信号である場合には、当該信号から位置情報を取得し表示する(ステップS125)。
【0071】
また、本発明のGPSシステムは、現在位置が前回検出して位置よりも大きく変動した場合に、GPSインターフェース装置から携帯端末機に位置情報を送る動作態様とすることができる。この変動量を携帯端末機側から設定することができ、図20,21のフローチャートは動作態様の一例である。
【0072】
図20に示すフローチャートにおいて、GPSインターフェース装置2は、携帯端末機3から変動量を設定する信号を受信すると(ステップS131)、その変動量設定信号から付加されたID情報及び変動量を確認し(ステップS132)、各携帯端末機毎に変動量を設定する(ステップS133)。
【0073】
所定時刻あるいは要求に基づいて(ステップS134)、GPS衛星からGPS情報を所得し(ステップS135)、取得したGPS情報から位置数値情報を算出する(ステップS136)。算出した位置数値情報と前回算出した位置数値情報との差分を算出することによって位置変動量を算出する(ステップS137)。算出した位置変動量と設定した設定変動量とを比較し(ステップS138)、位置変動量が設定変動量よりも大きい場合に位置情報を送信する(ステップS139)。
【0074】
他方、携帯端末機3は、図21のフローチャートにおいて、変動量を設定し(ステップS141)、変動量設定信号を送信し、GPSインターフェース装置2に変動量を設定させる(ステップS142)。GPSインターフェース装置2から送信される位置情報を受信した場合には(ステップS143)、自己のID情報が付されているかを判定し(ステップS144)、自己のID情報が付された位置情報を取得する(ステップS145)。なお、位置情報としては、緯度経度等の位置数値情報、あるいは位置数値情報と地図情報を組み合わせた加工地図情報とする。
【0075】
更に別の動作態様として、携帯端末機からGPSインターフェース装置に対して通信間隔を設定する態様を説明する。GPSインターフェース装置2と携帯端末機3は所定の通信間隔で送信及び受信を行ことで消費電力を低減することができる。図22に示す信号関係図は、GPSインターフェース装置2と携帯端末機3間の通信タイミングを示している。図22(a)はGPSインターフェース装置の送信タイミングを示し、動作モード時に送信動作を行い、次の動作モードまでの間は休止モードとして送信動作を停止する。一方、図22(b)は携帯端末機の送信タイミングを示しており、GPSインターフェース装置の動作モードと同期した動作モードで受信し、次の動作モードまでの間は休止モードとして受信動作を停止する。
【0076】
この動作態様では、GPSインターフェース装置の送信間隔と携帯端末機の通信間隔を同期させる必要がある。本発明のGPSシステムは、この通信間隔を携帯端末機側からGPSインターフェース装置に設定することができる。携帯端末機側による通信間隔(以下、携帯端末機側の受信間隔で説明する)の設定例を、図23〜図28のフローチャートを用いて説明する。
第1の設定例(図23,24のフローチャート)は、受信間隔が他の携帯端末機と重なる場合に、携帯端末機に設定変更を求める態様である。
【0077】
この第1の設定例では、GPSインターフェース2は、図23のフローチャートにおいて、携帯端末機3から受信間隔指令を受信すると(ステップS151)、受信間隔指令に付されているID情報から送信元の携帯端末機3を識別し(ステップS152)、携帯端末機側が要求する受信間隔を読み取る(ステップS153)。携帯端末機側が要求する受信間隔と他の携帯端末機に対して設定してある受信間隔とを比較し(ステップS154)、送受信のタイミングの重なりを判定する(ステップS155)。
【0078】
要求する受信タイミングが他の携帯端末機の受信タイミングと重ならない場合には、要求された受信間隔を設定し(ステップS156)、要求元の携帯端末機2に確認信号を送信する(ステップS157)。一方、要求する受信タイミングが他の携帯端末機の受信タイミングと重なる場合には、携帯端末機に要求する受信間隔を変更するよう変更要求信号を送信する(ステップS158)。
【0079】
他方、携帯端末機3は、図24のフローチャートにおいて、受信間隔を設定し(ステップS161)、受信間隔を要求する受信間隔指令をGPSインターフェース装置2に送信する(ステップS162)。受信間隔指令を送信した結果、GPSインターフェース装置2から確認信号が送信された場合には、要求した受信間隔が設定されたことを確認し、変更要求信号が送信された場合には、受信間隔を変更した後、再度ステップS162に戻って変更した受信間隔指令を送信する(ステップS164)。
【0080】
第2の設定例(図25,26のフローチャート)は、受信間隔が他の携帯端末機と重なる場合に、GPSインターフェース装置が受信間隔を調整する態様である。
この第2の設定例では、GPSインターフェース2は、図25のフローチャートに示す各工程に従って受信間隔を調整することができる。この工程のステップS171〜ステップS175において、前記図23のフローチャート中のステップS151〜ステップS155と同様にして、受信間隔指令を受信し他の携帯端末機のものと比較する。比較した結果、要求する受信タイミングが他の携帯端末機の受信タイミングと重ならない場合には、要求された受信間隔を設定し(ステップS176)、要求元の携帯端末機2に確認信号を送信する(ステップS177)。一方、要求する受信タイミングが他の携帯端末機の受信タイミングと重なる場合には、GPSインターフェース装置側において受信間隔を他の携帯端末機の受信タイミングと干渉しないように調整し(ステップS178)、調整した受信間隔を変更信号として送信元の携帯端末機3に送信する(ステップS179)。
【0081】
他方、携帯端末機3は、図26のフローチャートに示す各工程に従って受信間隔を設定することができる。この工程のステップS181〜ステップS183において、前記図24のフローチャート中のステップS161〜ステップS163と同様にして、受信間隔指令を送信する。GPSインターフェース装置2から確認信号を受信した場合には、要求した受信間隔が設定されたことを確認することができる。また、GPSインターフェース装置2から変更信号を受信した場合には、GPSインターフェース装置2が設定した受信間隔に変更する(ステップS184)。
第3の設定例(図27,28のフローチャート)は、複数の携帯端末機に受信間隔を設定する態様である。
【0082】
この第3の設定例では、GPSインターフェース2は、図27のフローチャートにおいて、複数の携帯端末機について受信タイミングを定める受信間隔を設定した後(ステップS191)、次のステップS192〜ステップS194の工程を全ての携帯端末機に対して繰り返し(ステップS195)、これによって、各携帯端末機にそれぞれの受信間隔を設定する。この繰り返し工程では、受信間隔を送信する携帯端末機を選択し(ステップS192)、送信先の携帯端末機のID情報を設定し(ステップS193)、ID情報と共に受信間隔を携帯端末機に送信する(ステップS194)。
【0083】
他方、各携帯端末機3は、図28のフローチャートにおいて、GPSインターフェース装置2から送信された信号からID情報を確認し、自己のID情報が含まれる場合には(ステップS201)、受信情報を受信して(ステップS202)、受信間隔を読み取り設定する(ステップS203)。
さらに、本発明のGPSシステムにおいて、携帯端末機は複数のGPSインターフェース装置から情報(位置情報や地図情報情報)を入手することができる。
【0084】
この態様は、図29に示すように、携帯端末機3は複数のGPSインターフェース装置2A〜2Dと送受信して各情報を取得する。なお、図29では、一つの携帯端末機に対して4つのGPSインターフェース装置を備える構成を示しているが、GPSインターフェース装置の個数は任意とすることができる。また、各GPSインターフェース装置は、複数の携帯端末機に対してそれぞれ情報を送信する構成とすることもできる。
【0085】
図30(a)〜図30(d)は、図29の構成の各GPSインターフェース装置2A〜2Dの送信タイミングを示し、図30(e)は携帯端末機の受信タイミングを示している。各GPSインターフェース装置2A〜2Dの送信タイミングは、それぞれ動作モードが他の休止モード内となるようにして時間的な重なりが生じないように設定する。これによって、携帯端末機は、各GPSインターフェース装置から送信される信号を干渉することなく受信することができる。図30(e)において、▲1▼〜▲4▼はそれぞれGPSインターフェース装置2A〜2Dから送信される信号の受信状態を示している。
【0086】
この態様によれば、複数のGPSインターフェース装置から位置情報や地図情報を入手することができる。地図情報を入手する場合には、複数のGPSインターフェース装置に異なる地図情報を記憶しておくことで、携帯端末機は多数の地図情報を利用することができる。
【0087】
上記態様において、携帯端末機は複数のGPSインターフェース装置から位置情報を受信することになる。通常、GPSインターフェース装置が受信するGPS情報の精度は、GPS衛星に対するGPSインターフェース装置の位置関係やGPS衛星とGPSインターフェース装置との間の環境に存在する。
【0088】
したがって、複数のGPSインターフェース装置からGPS情報を入力した場合各GPS情報には精度に相違がある。そこで、携帯端末機はこれらの精度が異なる複数のGPS情報から精度の高いGPS情報を選択することによって、より高い精度の位置情報を得ることができる。
【0089】
本発明のGPSシステムは、複数のGPS情報から精度の高いGPS情報を選択する種々の態様を備える。以下、図31〜図33を用いてGPS情報を選択する態様について説明する。
【0090】
GPS情報を選択する第1の態様はDOP(Dilution of precision、幾何学的精度低下率)を利用する。DOPはGPS衛星の位置や配置にいる誤差を表すパラメータであり、GPS衛星やGPSインターフェース装置の配置関係から、正確な三角測量が出来ない場合にはDOPが高くなる。DOPは1から無限大までの範囲を持ち、1のときに最も精度の高い測定ができる。
【0091】
図31のフローチャートは、携帯端末機の動作を示している。携帯端末機は、GPSインターフェース装置に対してDOPを要求する(ステップS211)。GPSインターフェース装置は、DOPを算出する機能を有しており、携帯端末機はこのDOPを受信する(ステップS212)。受信相手の全GPSインターフェース装置から各DOPを入手し(ステップS213)、その中から最良のDOPを選択する。図32(a)は、DOPの選出を説明するための図であり、各GPSインターフェース装置のDOPを比較し、最良のDOPを選択する。なお、図32(a)では、精度の高いDOPほど高いグラフで表示している(ステップS214)。携帯端末機は、選択したDOPを有するGPSインターフェース装置に対して位置情報を要求する(ステップS215)。第1の態様によれば、複数のGPSインターフェース装置の中から精度の高いGPSインターフェース装置の位置報を選択することができる。
【0092】
また、GPS情報を選択する第2の態様は、通信の受信感度を利用するものである。図32(b)は通信受信感度による選択を説明するための図である。図32(b)は、携帯端末機が各GPSインターフェース装置から受信する際の通信受信感度を表している。携帯端末機は、この通信受信感度を比較して最も通信受信感度が高いGPSインターフェース装置を選択する。
さらに、GPS情報を選択する第3の態様は、複数のGPS信号による位置情報の平均を利用するものである。図33のフローチャートを用いてこの態様を説明する。
【0093】
携帯端末機は、GPSインターフェース装置から識別コードと共に各GPSインターフェース装置が取得した位置情報を受信し(ステップS221)、記録する(ステップS222)。上記工程をGPSシステムを構成する全GPSインターフェース装置について行う(ステップS223)。
【0094】
各GPSインターフェース装置から入手した位置数値情報の平均値を算出し(ステップS224)、算出した平均値を位置数値情報とする(ステップS225)。第3の態様によれば、複数の位置数値情報の平均をとることで、誤差を減少させることができる。
さらに、本発明のGPSシステムは、予め設定しておいた計画ルートを利用することができる。以下、図34〜図37を用いて計画ルートを利用する態様を説明する。
【0095】
図34は、計画ルートの表示例である。図中の破線は、地図情報上に表した計画ルートを示しており、情報処理装置等において地図情報上に予め設定しておき、GPSインターフェース装置に記録し、携帯端末機の表示手段に表示することで利用することができる。
【0096】
この計画ルートを利用する態様として、計画ルートと現在位置とのずれを検出し、ずれ量を表示する他に、種々の指示を表示することができる。図35は、計画ルートと現在位置とのずれの表示例である。ここでは、計画ルートと共に計画ルートからのずれ幅(図35中の斜線部分)を設定しておいた地図情報を予め用意しておき、現在位置(図35中の符号Aで表示する丸印)と共に表示して利用する。
【0097】
図36のフローチャートにおいて、GPSインターフェース装置は、GPS情報に基づいて現在の位置数値情報を算出あるいは読み出すと共に(ステップS221)、計画ルートの位置情報を読み出し(ステップS222)、現在の位置数値情報と計画ルートの位置情報とを比較する(ステップS223)。
【0098】
現在の位置数値情報が計画ルートのゴールに達していない場合には(ステップS224)、現在位置が計画ルートの設定範囲内であるか否かを判定し(ステップS225)、設定範囲から外れている場合には指示を表示する(ステップS226)。また、ステップS224においてゴールに達している場合には、ゴールに達したことを表示する(ステップS227)。
【0099】
設定範囲から外れている場合の指示は、種々の態様とすることができる。図37は計画ルートの利用例を、腕時計が備える表示部に表示する例を示している。図37(a)は、計画ルートを行き過ぎた場合の表示例であり、注意を喚起すると共に戻る表示を行う。図37(b)は、計画ルートに戻るための方向及び距離を表示する表示例である。図37(c)は、ゴールまでの方向及び距離を表示する表示例である。
【0100】
さらに、本発明のGPSシステムは、地図情報上に利用者によるメモ情報を記録することができる。以下、図38〜図40を用いてメモ情報を記録する態様を説明する。
図38は、地図情報上にメモ情報を記録した表示例である。図中の丸印内に表示するメモ1、メモ2、工事等は、記録するメモ情報の一例であり、予め設定しておいた記号や符号の他、文字入力によってメモ内容を、地図情報上に位置情報と共に記録し、表示する。
【0101】
図39は、携帯端末機側の動作を説明するためのフローチャートであり、図40は、GPSインターフェース装置側の動作を説明するためのフローチャートである。携帯端末機は、メモ内容を入力し(ステップS231)、GPSインターフェース装置に送信する(ステップS232)。メモ内容を入力は、予め設定した符号や記号を利用することができる。一方、GPSインターフェース装置は、携帯端末機から入力したメモ内容を受信し(ステップS241)、地図情報にメモ内容の記号や符号を付加し(ステップS242)、記録する(ステップS243)。なお、入力した文字内容は、記号や符号と対応つけて記録することで地図情報上の位置と関係付けることができる。また、文字数が多い場合には、地図情報の表示画面と別に表示することもできる。
【0102】
本発明のGPSシステムにおいて、GPSインターフェース装置及び携帯端末機はそれぞれが備える内部時計が計時する時間に基づいて送信や受信等の動作を行っている。この内部時計にずれが生じた場合には、GPSインターフェース装置と携帯端末機の通信の同期が難しくなる。そこで、本発明のGPSシステムは、情報の送受信時に、GPSインターフェース装置と携帯端末機の時刻を同期させる処理、あるいはずれを予測して補正する処理を行う。
【0103】
はじめに、GPSインターフェース装置と携帯端末機の時刻を同期させる処理例を説明する。図41は、GPSインターフェース装置と携帯端末機の時刻を同期させる処理を説明する図であり、図41(a)はGPSインターフェース装置側の送信タイミングを示し、図41(b)は携帯端末機側の受信タイミングを示している。
【0104】
GPSインターフェース装置と携帯端末機の内部時計に基づいて、当初例えば10.000秒の通信間隔で送信及び受信を行っているとする。このとき、携帯端末機の内部時計が0.001秒ずれると、送信タイミングと受信タイミング0.001秒のずれが生じる。そこで、携帯端末機側は、内部時計が定める受信タイミングの前後に所定時間幅を持たせた時間間隔を設定し、この時間間隔内でGPSインターフェース装置の送信信号検出する。そして、GPSインターフェース装置からの送信信号を受けた時刻と携帯端末機側の内部時計が定める受信時刻との時間誤差を検出し、この時間誤差が設定した誤差内であるかを判定し、時間誤差が設定した誤差を超える場合には、GPSインターフェース装置からの送信信号に基づいて携帯端末機側の内部時計を修正する。
【0105】
次に、携帯端末機のずれを予測して補正する処理例を説明する。図42は、携帯端末機のずれを予測して補正する処理を説明する図であり、図42(a)はGPSインターフェース装置側の送信タイミングを示し、図42(b)は携帯端末機側の受信タイミングを示している。
【0106】
この態様では、図41に示す態様と同様にして、携帯端末機は、GPSインターフェース装置からの送信信号を受けた時刻と携帯端末機側の内部時計が定める受信時刻との時間誤差を検出し、この時間誤差が設定した誤差内であるかを判定し、時間誤差が設定した誤差を超える場合には、GPSインターフェース装置からの送信信号を基準として、次の受信タイミングを予測する。
【0107】
通常、GPS情報は位置情報と共に時間情報も含んでいるため、GPSインターフェース装置は正確な時間情報を得ることができる。したがって、この態様によれば、GPS情報が備える時間情報を用いて携帯端末機の内部時計を正確に修正することができる。
上記態様によれば、携帯端末機の内部時計がずれた場合であっても、受信間隔のずれを防止することができる。
【0108】
本発明の実施の形態によれば、GPS情報の取得機能と位置の表示機能を分割することによって、GPS受信手段と表示手段について小型化、省電力化することができる。また、GPS受信手段をGPS情報を受信し易い位置に配置し、表示手段を目視が容易な位置に身に付けることができる。
【0109】
本発明の実施の形態によれば、GPSインターフェース装置に必要な地図情報のみを格納することができ、地図情報は情報処理装置やサーバーから送信することで変更することができる。携帯端末機側は、地図情報や加工地図情報をデータ加工が終了した状態で受信し、単に表示のみ行うだけでよいため、処理能力の小さなもので構成することができる。
【0110】
本発明の実施の形態によれば、GPSインターフェース装置を複数の携帯端末機で共有する構成によって、複数人が利用することができる。
本発明の実施の形態によれば、ID情報を用いて携帯端末機と特定することによって、指定した携帯端末機にのみにデータを送信することができる。
本発明の実施の形態によれば、携帯端末機を腕時計に搭載することによって、あるいは腕時計型の形状とすることによって、表示内容の確認が容易な位置に身に付けることができる。
【0111】
本発明の実施の形態によれば、受信間隔を設定することによって、設定した受信間隔の休止モードではGPSインターフェース装置や携帯端末機の送受信手段への電力供給を停止することができるため、低消費電力、長寿命とすることができる。また、最新情報要求指令によって必要なときのみ最新のデータを入手することができるため、低消費電力、長寿命とすることができる。初期化指令によって、GPS受信手段に不具合が生じた場合に、携帯端末機側からリセット処理を行わせることができる。
【0112】
本発明の実施の形態によれば、経過ログデータや加工した地図情報やメモ情報を保存を、GPSインターフェース装置あるいは携帯端末機を選択して、また、GPSインターフェース装置と携帯端末機との間で送受信して行うことができるため、保存領域を有効活用することができる。
【0113】
本発明の実施の形態によれば、GPSインターフェース装置や携帯端末機に格納するデータを大きな保存領域を有する情報処理装置に転送することによって、GPSインターフェース装置や携帯端末機は大きな保存領域を用意することなく、データ保存を行うことができる。
【0114】
本発明の実施の形態によれば、複数のGPSインターフェース装置を用い、位置精度の高いGPSインターフェース装置を選択することによって、位置精度を高めることができる。
【0115】
本発明の実施の形態によれば、GPSインターフェース装置に識別コードを付すことによって、携帯端末機から各GPSインターフェース装置を制御することができ、受信タイミングをずらして各GPSインターフェース装置から複数の位置情報を得ることができる。また、複数の位置情報の平均をとることによって、誤差を減少させることができる。
本発明の実施の形態によれば、情報処理装置から携帯端末機にデータを直接に送信することによって、GPSインターフェース装置の電源が消耗した場合であっても、携帯端末機に地図情報を送信することができる。
【0116】
本発明の実施の形態によれば、計画ルートを設定することによって、現在位置との関係を表示し、案内に利用することができる。また、ルートからずれ量を設定することによって、ルートから外れたこと及びずれ量を確認することができる他、警告表示、戻る方向や進行方向の表示を行うことができる。
本発明の実施の形態によれば、データの送受信時に時計情報を送信することによって、内部時計のずれを補正する他、受信間隔のずれを防ぐことができる。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のGPSシステム及びGPSシステムの制御方法によれば、携帯可能であって、情報の錯綜を防止して正確な位置の把握が容易となる。また、携帯可能であって、地図情報の変更や各自に対応した固有の地図情報に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のGPSシステムを説明するための概略ブロック図である。
【図2】本発明の地図情報に関する情報処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の地図情報に関するGPSインターフェース装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の位置情報に関するGPSインターフェース装置の動作説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明による地図情報を表す図である。
【図6】本発明による加工地図情報を表す図である。
【図7】本発明の携帯端末機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の携帯端末機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明のGPSインターフェース装置と携帯端末機との間の信号関係図である。
【図10】本発明の腕時計による表示例を示す図である。
【図11】本発明の複数の携帯端末機を備えるGPSシステムの構成を説明するためのブロック図である。
【図12】本発明のID情報を用いて特定の携帯端末機に情報を送信する例を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明のID情報を用いて特定の携帯端末機に情報を送信する例を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の位置数値情報に基づいて地図情報を送信する例を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明のGPSインターフェース装置とサーバーとの関係を説明するためのブロック図である。
【図16】本発明の位置情報に基づいて地図情報をダウンロードする動作例を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の位置情報に基づいて地図情報をダウンロードする動作例を説明するためのフローチャートである。
【図18】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して最新の位置情報を要求する態様を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して最新の位置情報を要求する態様を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して位置変動量を設定する態様を説明するためのフローチャートである。
【図21】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して位置変動量を設定する態様を説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して通信間隔を設定する態様を説明するための信号関係図である。
【図23】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して通信間隔を設定する態様を説明するためのフローチャートである。
【図24】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して通信間隔を設定する態様を説明するためのフローチャートである。
【図25】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して通信間隔を設定する態様を説明するためのフローチャートである。
【図26】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して通信間隔を設定する態様を説明するためのフローチャートである。
【図27】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して通信間隔を設定する態様を説明するためのフローチャートである。
【図28】本発明の携帯端末機がGPSインターフェース装置に対して通信間隔を設定する態様を説明するためのフローチャートである。
【図29】本発明の複数のGPSインターフェース装置の例を説明するための図である。
【図30】本発明の複数のGPSインターフェース装置の例を説明するための信号関係図である。
【図31】本発明のGPS情報を選択する態様を説明するためのフローチャートである。
【図32】本発明のGPS情報を選択する態様を説明するためのグラフである。
【図33】本発明の複数のGPS信号による位置情報の平均を利用するフローチャートである。
【図34】本発明の計画ルートを利用する態様を説明するための計画ルートの表示例である。
【図35】本発明の計画ルートを利用する態様の計画ルートと現在位置とのずれの表示例である。
【図36】本発明の計画ルートを利用する態様を説明するためのフローチャートである。
【図37】本発明の計画ルートを利用する態様を腕時計が備える表示部に表示する表示例である。
【図38】本発明の地図情報上にメモ情報を記録した表示例である。
【図39】本発明の携帯端末機側の動作を説明するためのフローチャートである。
【図40】本発明のGPSインターフェース装置側の動作を説明するためのフローチャートである。
【図41】本発明のGPSインターフェース装置と携帯端末機の時刻を同期させる処理を説明する図である。
【図42】本発明の携帯端末機のずれを予測して補正する処理を説明する図である。
【符号の説明】
1 GPSシステム
2,2A〜2D GPSインターフェース装置
2a アンテナ
2b 送受信手段
2c 演算処理手段
2d 記憶手段
2e GPSアンテナ
2f GPS受信手段
3,3A〜3E 携帯端末機
3a アンテナ
3b 送受信手段
3c 演算処理手段
3d 記憶手段
3e 入力スイッチ
3f 表示手段
3g 指令手段
4 情報処理装置
4a アンテナ
4b 送受信手段
4c 演算処理手段
4d 地図情報記憶手段
4e 入力スイッチ
5 サーバー
5a 地図情報データベース
A 現在位置

Claims (3)

  1. 情報を表示する表示手段を有する携帯端末機と、
    前記携帯端末機を特定し、少なくとも位置数値情報を含む情報を前記携帯端末機に送信するGPSインターフェース装置とを備えたGPSシステムであって、
    前記GPSインターフェース装置は、GPS衛星からの信号を受信してGPS情報を取得するGPS受信手段と、当該GPS情報から得られる前記位置数値情報を含む情報を所定間隔の送信タイミングで前記携帯端末機に送信する送信手段とを有し、
    前記携帯端末機は、内部時計と、当該内部時計によって定められた所定の間隔の受信タイミングで前記GPSインターフェース装置から送信される情報を受信する受信手段とを有し、
    前記受信手段は、前記GPSインターフェース装置から無線送信される情報を受信したタイミングと、前記内部時計が設定した受信タイミングとの時間差を検出し、当該時間差に基づいて、前記受信タイミングを前記送信タイミングに同期させることを特徴とするGPSシステム。
  2. 前記GPSインターフェース装置は、前記GPS情報に含まれる時間情報を取得することを特徴とする、請求項1に記載のGPSシステム。
  3. 前記受信タイミングの前記送信タイミングへの同期は、携帯端末機において、次の受信タイミングのずれを予測して補正する、又は、内部時計を修正することを特徴とする、請求項1に記載のGPSシステム。
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