JP3746135B2 - 密閉形鉛蓄電池の充電方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サイクル使用される密閉形鉛蓄電池の充電方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
密閉形鉛蓄電池の充電においては、定電圧充電、準定電圧充電が一般的に行われているが、これらの充電方法は電池電圧がガス発生電圧以下で制御されるので、密閉形鉛蓄電池を完全に充電する場合には長時間が必要となる。そのため、急速充電を行う場合には、比較的大きな定電流(2〜3C)が用いられているが、この方法では電流密度が大きくなるため、水の電気分解が起こってしまい、酸素ガス、水素ガスが発生する。このようにガスが発生してしまうと充電効率とともにサイクル寿命が著しく低下してしまう。
【0003】
これに対して、パルス波形をなす電流による急速充電方法が提案されており、これはパルス波形を為す電流の平均電流値と同じ定電流による充電と比較して、大きな電流値で充電してもガス発生量が少なく、充電効率が向上する旨が記載されています。(特開昭64−81628号公報)
【0004】
【発明が解決すべき課題】
上記の充電方法では、平均電流値が等しい定電流による急速充電方法と比較した場合、電池電圧の上昇が抑制され、ガス発生量が少なく、電解液量も急激に減少しないため、従来の比較的大きな定電流による充電に比べて充電効率とサイクル寿命が改善したが実用化レベルまでには至っていないため、さらなる特性の向上が求められている。
【0005】
本発明は上記課題を解決するものであり、サイクル寿命を向上させることができる密閉式鉛蓄電池の充電方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【発明を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、2種類の大きさの電流が交互にくり返されるパルス波形をなす電流により充電を行なう構成であって、好ましくは2種類の大きさの電流のうち、大きい方の電流値(I1)が0.1〜3Cであって通電時間(t1)が0.1〜4.0秒であり、小さい方の電流値(I2)が0.01〜1Cであって通電時間(t2)が0.1〜4.0秒であり、かつI1≧3I2であることが望ましい。
【0007】
また、充電電流とこの充電電流より小さな放電電流が交互にくり返されるパルス波形をなす電流により充電を行なう構成であっても上記目的を達成することができる。この場合、充電電流値(I3)が0.1〜3Cであって通電時間(t3)が0.1〜4.0秒であり、放電電流値(I4)が0.01〜0.3Cであって通電時間(t4)が0.1〜4.0秒であり、かつI3≧10|I4|>0であることが望ましい。
【0008】
本発明は、異なる2種類の電流を短時間に交互に繰り返して通電する。これにより異なる2種類の電流を充電方向に通電した場合、比較的大きな電流で放電生成物である硫酸鉛を微細な充電状態の活物質(正極:二酸化鉛、負極:鉛)の結晶核を生成し、引き続き通電される比較的小さな電流によって、結晶核を中心に充電状態の活物質に変化させて結晶を成長させて活物質粒子のネットワ−クを安定化させる効果がある。更に、連続で通電することによって格子と活物質の界面が不活性な酸化状態になるのを抑制させることが可能となる。
【0009】
また、異なる2種類の電流の一方を放電方向に通電した場合、大電流を通電しても直後に放電が起こるために、電池電圧が急激に上昇せず、ガス発生を抑制することができる。また、充電され易い部分が常に充電されることによる部分的な過充電状態にならず、極板全体に均一な充電状態を作り出すことが可能となる。
【0010】
なお、これらの電流値およびパルス巾の関係はI1=0.1〜3C、I2=0.01〜1CかつI1≧3I2、またI3=0.1〜3C、I4=0.01〜0.3CかつI1≧10|I3|>0であることが好ましい。また、t1=0.1〜4.0秒、t2=0.1〜4.0秒、t3=0.1〜4.0秒、t4=0.1〜4.0秒であって、この範囲内においては密閉形鉛蓄電池の履歴、環境温度などによって適宜、増減が行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
電圧12V、定格容量60Ah(3HR)の密閉形鉛蓄電池において、図1に示す充電パルスを用いて充放電サイクル試験を行なった。この密閉形鉛蓄電池は約20サイクルの初期充放電を行って、容量を安定させたものであり、図2にはサイクル数と放電容量の比の推移を示す。充放電サイクル試験条件は以下の通りである。25℃雰囲気下で、2.5C定電流で放電深度80%まで放電させ、最大電流5C、0.1秒単位でパルス巾を制御できるパルス充電器を用いて表1に示すA〜E、KおよびLに示すパルス電流、パルス巾t1 =t2 =0.1の充電条件で充電を行ない充放電サイクルを行なった。容量の推移は50サイクル毎に2.5C定電流で8.4Vまで放電させて確認した。
【0012】
【表1】
【0013】
図2より明らかなように、実施例A〜Eでは従来の比較例K、Lと比べてはるかに優れたサイクル寿命特性が得られることがわかる。
【0014】
また、25℃雰囲気下で、2.5C定電流で放電深度80%まで放電させ、前述のパルス充電器を用いて表2に示すa〜e、kおよびlのパルス巾で、パルス電流Bの充電条件で充放電サイクルを行なった。容量の推移は50サイクル毎に2.5C定電流で8.4Vまで放電して確認した。
【0015】
【表2】
【0016】
図3より明らかなように、実施例a〜eでは従来の比較例k、lと比べてはるかに優れたサイクル寿命特性が得られることがわかる。
【0017】
同様に、25℃雰囲気下で、図4に示すように充電の代わりに放電(0.3C)を用いたパルス電流を用いた充電方式でも、従来の通電と停止からなるパルスを用いた比較例よりもサイクル寿命特性が向上した。
【0018】
さらに、環境温度、放電深度、放電パタ−ンを変化させた場合についても同様の効果がある。
【0019】
【発明の効果】
2種類の大きさの電流が交互にくり返されるパルス波形をなす電流により充電を行なうことにより、密閉形鉛蓄電池のサイクル寿命を向上させることができ、実用上有効なサイクル寿命を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による充電方法の充電電流のパタ−ンを示す図
【図2】本実施例と従来例によるサイクル寿命特性を示す図
【図3】本実施例と従来例によるサイクル寿命特性を示す図
【図4】本発明の他の実施例による充電方式の充電パタ−ンを示す図
Claims (1)
- 2種類の大きさの定電流が交互にくり返されるパルス波形をなす電流により充電を行うことを特徴とする密閉型鉛蓄電池の充電方法であって、前記2種類の大きさの定電流のうち、大きい方の電流値(I1)が0.1〜3Cであって通電時間(t1)が0.1〜4.0秒であり、小さい方の電流値(I2)が0.01〜1Cであって通電時間(t2)が0.1〜4.0秒であり、かつI1≧3I2、t1≦t2であることを特徴とする密閉型鉛蓄電池の充電方法。
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JP11074497A JP3746135B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 密閉形鉛蓄電池の充電方法 |
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