JP3744637B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラに採用される可変焦点レンズ装置に係り、特に電源スイッチのON操作で可変焦点レンズがカメラボディ内の沈胴位置から初期位置に移動し、変倍スイッチの操作で可変焦点レンズが初期位置から所望の方向に移動するカメラの可変焦点レンズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のカメラの可変焦点レンズ装置は図11に示すように、カメラ1の電源スイッチ2をON操作すると、可変焦点レンズ3の鏡筒4がカメラボディ内の沈胴位置からワイド撮影側に繰り出して図中二点鎖線Aで示す初期位置(ワイド端位置)で停止する。
【0003】
そして、カメラの変倍スイッチ5の操作で、前記鏡筒4はテレ側方向に移動され、図中二点鎖線Bで示すテレ端近傍位置、若しくは図中二点鎖線Cで示すテレ端位置等の所望の焦点距離位置に位置される。ここで、カメラ1は、シャッターボタン6のレリーズ操作によって撮影が行われる。
また、前記可変焦点レンズ装置は、電源スイッチ2をOFF操作すると鏡筒4が沈胴位置に退避移動されてカメラボディ内に格納される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカメラの可変焦点レンズ装置は、電源スイッチ2のON操作直後の可変焦点レンズ3の初期位置がワイド端位置に設定されているので、被写体に最適な焦点距離で被写体を迅速に撮影することができないという場合がある。屋内で撮影する場合には、一般的にワイド側で撮影する傾向にあり、屋外で撮影する場合には一般的にワイド側よりもテレ側で撮影する傾向にある。よって、従来のカメラは、可変焦点レンズが初期位置に移動したのち、屋内か屋外かによって適正な焦点距離位置に可変焦点レンズを更に移動させなければならないので、撮影に手間がかかるという欠点がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、電源スイッチの操作直後に被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影することができるカメラの可変焦点レンズ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本発明は、前記目的を達成する為に、カメラの電源スイッチと、カメラボディ内の沈胴位置からテレ端位置までの範囲内で移動自在に設けられた可変焦点レンズと、前記可変焦点レンズを前記範囲内で移動させる駆動手段と、撮影場所が屋内なのか、屋外なのかを検出する検出手段と、前記電源スイッチが操作されると、前記検出手段の検出情報に基づいて、屋内であると検出された場合には、前記可変焦点レンズの初期位置がワイド側に位置するように前記駆動手段を制御すると共に、屋外であると検出された場合には、前記可変焦点レンズの初期位置が前記屋内のワイド側の位置よりもテレ側に位置するように前記駆動手段を制御する制御手段と、から成ることを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、電源スイッチが操作されると、検出手段が検出した情報に基づき、検出手段が屋内であると検出した場合には、可変焦点レンズの初期位置がワイド側に位置する。また、検出手段が屋外であると検出した場合には、可変焦点レンズの初期位置が前記屋内のワイド側の位置よりもテレ側に位置する。これにより、本発明は、カメラの電源スイッチをONした直後に、屋内の被写体、及び屋外の被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影することができる。
【0008】
請求項2の発明は、検出手段の検出方法として、カメラのAF装置から出力される被写体との距離に、しきい値(所定距離)を設定したもので、所定距離未満の場合には屋内の被写体と検出し、所定距離以上の場合には屋外の被写体と検出する。よって、本発明は、AF装置から出力される情報を利用するようにしたので、屋内か屋外かを検出手段に検出させるための検出センサを別個に必要としない。
【0009】
請求項3の発明は、前記所定距離を1.5〜2.5mに設定したものである。屋内で撮影する場合には、被写体との距離が一般的に1.5〜2.5mの範囲であり、屋外で撮影する場合には一般的に2.5m以上で撮影する傾向にあるからである。
請求項4の発明は、検出手段の検出方法として、カメラのAE装置から出力される被写体の輝度に、しきい値(所定輝度)を設定したもので、所定輝度未満の場合には屋内の被写体と検出し、所定輝度以上の場合には屋外の被写体と検出する。よって、本発明は、AE装置から出力される情報を利用するようにしたので、屋内か屋外かを検出手段に検出させるための検出センサを別個に必要としない。
【0010】
請求項5の発明は、前記所定輝度をLv9〜Lv11に設定したものである。屋内で撮影する場合には、被写体の輝度が一般的にLv9〜Lv11の範囲であり、屋外で撮影する場合には一般的にLv11以上であるからである。
請求項6の発明は、検出手段の検出方法として、カメラの色温度センサから出力される被写体の色温度に、しきい値(所定輝度)を設定したもので、所定温度未満の場合には屋内の被写体と検出し、所定温度以上の場合には屋外の被写体と検出する。よって、本発明は、色温度センサから出力される情報で検出したので、屋内か屋外かを容易に検出することができる。
【0011】
請求項7の発明は、前記所定温度を4500〜5500°Kに設定したものである。屋内で撮影する場合には一般的に、4500〜5500°Kの範囲であり、屋外で撮影する場合には一般的に5500°K以上であるからである。
請求項8記載の発明は、検出手段の検出方法として、カメラに設けられたAE装置の受光素子の出力信号に、人工光源のフリッカーによる変動成分が存在するか否かを判断し、存在すると判断した時には屋内であると判断する。また、存在しないと判断した時には屋外と判断する。
【0012】
請求項9記載の発明は、タイマー手段が撮影終了後一定時間計時した時に、制御手段が駆動手段を制御して前記可変焦点レンズを前記初期位置に戻すようにしたものである。これにより、本発明では、次の撮影時においても、最適な焦点距離で被写体を迅速に撮影することができる。
請求項10記載の発明は、被写体との距離により屋内か屋外かを検出する第1の検出手段と、被写体の輝度により屋内か屋外かを検出する第2の検出手段と、被写体の色温度により屋内か屋外かを検出する第3の検出手段とを有し、これらの検出手段の3つの検出情報に基づいて、屋内か屋外かを制御手段が多数決により決定し、屋内であると決定した場合には初期位置をワイド側に、屋外であると決定した場合には初期位置をテレ側の位置に設定するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るカメラの可変焦点レンズ装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係るカメラの可変焦点レンズ装置に適用された35mmフイルムを使用するカメラの一部破断を含む側面図である。
【0014】
同図に示すカメラ10の、図中破線で示す可変焦点レンズ12は図中破線で示す鏡筒14に保持されている。この鏡筒14は、図中実線で示すカム筒16の内部に光軸P方向に移動自在に配置されると共に、カム筒16に形成されたカム溝18に従動ピン20を介して係合されている。また、鏡筒14とカム筒16は、鏡筒14の外周部に突設された図示しない突起部が、カム筒16の内周面に光軸Pと平行に形成された図示しない溝に摺動自在に係合されることにより、突起部と溝とを介して連結されている。
【0015】
前記カム筒16の後端外周部にはギヤ22が刻設される。このギヤ22は、変倍モータ24のギヤ26に噛合されている。したがって、変倍モータ24からの駆動力でカム筒16が光軸Pを中心に回動されると、前記鏡筒14は、前記突起部と前記溝との直進作用によって、カム溝18に沿って光軸P方向に前後動する。図中二点鎖線で示す鏡筒14のW端位置は、可変焦点レンズ12のワイド端の位置であり、T端位置は、可変焦点レンズ12のテレ端の位置である。
【0016】
一方、前記鏡筒14は、電源が投入されていない時には、カメラボディ11内に沈胴されており、カメラの電源スイッチ28のON操作によって、例えば図中A位置で示す初期位置に電動で繰り出されて停止する。前記鏡筒14は、カメラ10の変倍スイッチ30の操作で、ワイド端方向又はテレ端方向に段階的又は無段階に移動される。
【0017】
本実施の形態のカメラ10では、前記初期位置を取得するため、カメラの電源スイッチ28のON操作によってAF装置40(図2参照)が駆動される。初期位置は、この時のAF装置40で検出された被写体との距離、又は焦点位置に基づいて検出された焦点距離位置に設定される。
図2は、前記可変焦点レンズ12の駆動制御系を示すブロック図である。前記カメラ10にはカメラを統括、制御する中央演算装置(CPU)32が内蔵されており、このCPU32は電源スイッチ28及び変倍スイッチ30からの信号に基づいて変倍モータ24を駆動制御する。この変倍モータ24の駆動力によって前記鏡筒14が移動され、そして、鏡筒14の移動位置はカメラボディに内蔵された位置センサ34によって常時検出される。そして、前記CPU32には、前記位置センサ34から前記鏡筒14の移動位置を示す信号が出力され、そして、CPU32は位置センサ34から所定の位置信号が出力された際に変倍モータ24を停止する。これにより、可変焦点レンズ12が所望の焦点距離位置に位置される。
【0018】
また、駆動制御系にはタイマ回路36が設けられる。タイマ回路36は、CPU32が信号無入力状態になった時にCPU32からタイマスタート信号が出力されて計時しはじめる。そして、前記信号無入力状態が一定時間(例えば、30秒)経過すると前記CPU32に信号を出力する。CPU32は、タイマ回路36から前記信号が出力されると、前記変倍モータ24を駆動制御して可変焦点レンズ12を図1で示した初期位置Aに復帰移動させ、同時に電源OFFさせても良い。この場合、撮影動作を再開する時には、再び電源スイッチ28をON操作する。
【0019】
ところで、前記CPU32には比較器42が設けられる。この比較器42には、電源スイッチ28のON操作の直後にAF装置40から被写体との距離を示す信号、又は焦点検出を示す信号が出力される。本実施の形態のAF装置40は、図1に示すようにカメラ10の前面に投光部44と受光部46とを備えて被写体との距離を検出するアクティブタイプのAF装置であるが、これに限られるものではなく、焦点検出のAF装置を適用しても良い。
【0020】
AF装置40から比較器42に前記距離を示す信号が出力されると、比較器42は、その距離が2.5m以下であるか超であるかを比較して、2.5m以下であるとH信号を、2.5m超であるとL信号をCPU32に出力する。
次に、前記の如く構成された可変焦点レンズ装置の作用について説明する。
電源スイッチ28をONすると、その直後にAF装置40が駆動されて、AF装置40から被写体との距離を示す信号、又は焦点検出を示す信号が比較器42に出力される。そして、CPU32は、比較器42から出力されているH信号、又はL信号を取り込み、この信号に対応した焦点距離位置(初期位置A)に、変倍モータ24を制御して鏡筒14を位置させる。
【0021】
例えば、比較器42からH信号が出力されていると、即ち被写体との距離が2.5m以下であると、CPU32は、屋内の被写体であると検出して、可変焦点レンズ12の初期位置をワイド側(例えば、30〜80mmの可変焦点レンズを有するカメラでは40mmの位置)に位置させる。
また、比較器42からL信号が出力されていると、即ち被写体との距離が2.5m超であると、CPU32は、屋外の被写体であると検出して、可変焦点レンズ12の初期位置をテレ端(80mmの位置)に位置させる。
【0022】
これにより、本実施の形態は、屋内の被写体、及び屋外の被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影することができる。
屋内で撮影する場合には、被写体との距離が一般的に1.5〜2.5mの範囲であり、屋外で撮影する場合には一般的に2.5m超で撮影する傾向にあるので、前記比較器42によるしきい値を2.5mとしたが、これに限られるものではなく、任意のしきい値に設定しても良い。
【0023】
一方、本実施の形態では、CPU32が信号無入力状態になるとタイマスタート信号がタイマ回路36に出力されてタイマ回路36が計時しはじめる。そして、前記信号無入力状態が一定時間(例えば、30秒)経過すると、タイマ回路36からCPU32に信号が出力されて、可変焦点レンズ12が初期位置Aに戻る。これにより、本実施の形態では、次の撮影時においても、適正な焦点距離で被写体を迅速に撮影することができる。
【0024】
図3は、可変焦点レンズ装置の第2の実施の形態を示すブロック図であり、図2に示した第1の実施の形態と同一、若しくは類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
同図の可変焦点レンズ装置は、電源スイッチ28のON操作で駆動されるAE装置48を備え、このAE装置48から出力される被写体の輝度に、しきい値(所定輝度)を設定したもので、所定輝度未満の場合には屋内の被写体と検出し、所定輝度以上の場合には屋外の被写体と検出する。屋内で撮影する場合には、被写体の輝度が一般的にLv9〜11の範囲であり、屋外で撮影する場合には一般的にLv11超であるので、比較器42の前記しきい値はLv11に設定されている。なお、このしきい値は、任意に設定することができる。
【0025】
前記可変焦点レンズ装置によれば、電源スイッチ28をONすると、その直後にAE装置48が駆動され、AE装置48から被写体の輝度信号が比較器42に出力される。そして、CPU32は、比較器42から出力されているH信号、又はL信号を取り込み、この信号に対応した焦点距離位置(初期位置A)に、変倍モータ24を制御して鏡筒14を位置させる。比較器42からH信号が出力されていると、即ち被写体の輝度がLv11以下であると、CPU32は屋内の被写体であると検出して、可変焦点レンズ12の初期位置をワイド側(40mmの位置)に位置させる。また、比較器42からL信号が出力されていると、即ち被写体の輝度がLv11超であると、CPU32は屋外の被写体であると検出して、可変焦点レンズ12の初期位置をテレ端(80mmの位置)に位置させる。
【0026】
これにより、本実施の形態は、屋内の被写体、及び屋外の被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影することができる。
図4は、可変焦点レンズ装置の第3の実施の形態を示すブロック図であり、図2に示した第1の実施の形態と同一、若しくは類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0027】
同図の可変焦点レンズ装置は、電源スイッチ28のON操作で駆動される色温度センサ50を備え、この色温度センサ50から出力される被写体の色温度に、しきい値(所定輝度)を設定したもので、所定温度未満の場合には屋内の被写体と検出し、所定温度以上の場合には屋外の被写体と検出する。屋内で撮影する場合には一般的に、4500°K〜5500°Kの範囲であり、屋外で撮影する場合には一般的に5500°K以上であるので、比較器42の前記しきい値は5500°Kに設定されている。なお、このしきい値は、任意に設定することができる。
【0028】
前記可変焦点レンズ装置によれば、電源スイッチ28をONすると、その直後に色温度センサ50が駆動され、色温度センサ50から被写体の色温度を示す信号が比較器42に出力される。そして、CPU32は、比較器42から出力されているH信号、又はL信号を取り込み、この信号に対応した焦点距離位置(初期位置A)に、変倍モータ24を制御して鏡筒14を位置させる。比較器42からH信号が出力されていると、即ち被写体の色温度が5500°K以下であると、CPU32は、屋内の被写体であると検出して、可変焦点レンズ12の初期位置をワイド側(40mmの位置)に位置させる。また、比較器42からL信号が出力されていると、即ち被写体の色温度が5500°K超であると、CPU32は、屋外の被写体であると検出して、可変焦点レンズ12の初期位置をテレ端(80mmの位置)に位置させる。
【0029】
これにより、本実施の形態は、屋内の被写体、及び屋外の被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影することができる。
図5は、色温度センサ50の構造図である。同図に示すように色温度センサ50は、可変焦点レンズ12の向いている被写界から入射光52を受け、これに応動して光起電流が変化する色温度検出素子54を有している。入射光側には、入射光52の赤(R)成分を透過する光学フイルタ56R、及び青(B)成分を透過する光学フイルタ56Bが配設されている。色温度検出素子54のフォトダイオード54R、54Bは、入射光52のR成分とB成分との比に応じて光起電流に差が生じる。この差を示す信号は、対数変換回路58に電流信号として出力されたのち、対数変換回路58によって対数圧縮されて減算回路60に出力される。減算回路60では両成分信号RとBとの差をとり、この差を示す信号は増幅器62で増幅されて前記比較器42に出力される。
【0030】
なお、本実施の形態では、輝度、距離、色温度を別々に検出することにより屋内か屋外かを検出するようにしたが、これに限られるものではなく、電源スイッチ28をONした直後に前記3つを同時に判断し、その結果が例えば輝度=屋外、距離=屋内、色温度=屋外と判断した場合には、検出結果の多い屋外と判断するようにしても良い。
【0031】
図6は、可変焦点レンズ装置の第4の実施の形態を示すブロック図である。同図に示す可変焦点レンズ装置は、電源スイッチのON直後に、カメラのAE受光センサであるフォトダイオード70から出力される光の強さに対応する電気信号に基づいて、50Hz又は60Hzの商用電源によって点灯される蛍光灯のフリッカーによる変動成分が存在するか否かを判断し、存在すると判断した時には屋内であると判断するようにしたものである。
【0032】
前記電気信号は、測光アンプ72によって増幅された後、BPF(バンドパスフイルタ)74によって50Hz〜60Hzの周波数成分のみが通過される。図7は、BPF74を通過した波形信号である。この波形信号は、図6に示すハイパスフイルタ76によって直流成分がカットされて図8に示す波形信号となり、更に、この波形信号は図6に示すシュミット回路78によって0以上の信号がCPU80にH信号として出力される。そして、CPU80は、出力されたH信号の間隔(Δt)を測定し、このΔtが16.7msであれば、60Hzのフリッカーが存在していると判断し、Δtが20msであれば、50Hzのフリッカーが存在していると判断し、屋内と判断して、可変焦点レンズを所定の初期位置に移動させる。また、Δtが15ms〜20ms範囲以外であれば、フリッカーが存在しないと判断し、屋外と判断して、可変焦点レンズを所定の初期位置に移動させる。なお、図6のブロック図では、BPF74から出力される波形信号を、AE情報として取得している。
【0033】
図10は、可変焦点レンズ装置の第5の実施の形態を示すブロック図であり、図6に示した第4の実施の形態と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付して説明する。
図10に示す可変焦点レンズ装置は、フォトダイオード70から出力される電気信号を測光アンプ72によって増幅し、BPF74によって50Hz〜60Hzの周波数成分のみを通過させ、この信号を平滑回路82で平滑化した後、この平滑した出力電圧と、所定の電圧とをコンパレータ84で比較するようにしたものである。所定の電圧とは、屋内か屋外かを判断するしきい値である。したがって、前記出力電圧が、所定の電圧よりも大きい場合には、フリッカーが存在すると判断して屋内と判断する。また、出力電圧が、所定の電圧よりも小さい場合には、フリッカーが存在しないと判断して屋外と判断する。
【0034】
以上説明した実施の形態では、焦点距離が30〜80mmで35mmフイルムを使用するカメラの可変焦点レンズ装置について説明したが、これに限られるものではない。例えば、縦寸法が約17ミリで横寸法が約30ミリの画面サイズをもつ新写真フイルムを使用するカメラ、縦寸法が60ミリで横寸法が45ミリの画面サイズをもつブローニーフイルムを使用するカメラ等の可変焦点レンズ装置にも適用することができる。
【0035】
また、焦点距離が20〜40mmの可変焦点レンズの場合には、屋内では35mm、屋外では40mmに初期位置を設定し、焦点距離が35〜105mmの可変焦点レンズの場合には、屋内では35mm、屋外では50mmに設定することで最適な初期位置となる。即ち、屋外の初期位置は、屋内のワイド側の位置よりもテレ側に位置すれば良い。
【0036】
更に、本実施の形態の可変焦点レンズ装置として、2焦点レンズも適用することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るカメラの可変焦点レンズ装置によれば、電源スイッチが操作されると、検出手段が検出した情報に基づき、検出手段が屋内であると検出した場合には、可変焦点レンズの初期位置をワイド側に位置させ、また、検出手段が屋外であると検出した場合には、可変焦点レンズの初期位置を前記屋内のワイド側の位置よりもテレ側に位置させるようにしたので、カメラの電源スイッチをONした直後に、被写体を最適な焦点距離で迅速に撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの可変焦点レンズ装置が適用されたカメラの一部破断を含む側面図
【図2】AF装置で検出した可変焦点レンズ装置の駆動制御系を示すブロック図
【図3】AE装置で検出した可変焦点レンズ装置の駆動制御系を示すブロック図
【図4】色温度センサで検出した可変焦点レンズ装置の駆動制御系を示すブロック図
【図5】色温度センサの構造図
【図6】AF装置で検出した可変焦点レンズ装置の駆動制御系を示すブロック図
【図7】図6の駆動制御系のバンドパスフイルタから出力された波形信号を示す説明図
【図8】図6の駆動制御系のハイパスフイルタから出力された波形信号を示す説明図
【図9】図6の駆動制御系のシュミット回路から出力された波形信号を示す説明図
【図10】AF装置で検出した可変焦点レンズ装置の駆動制御系を示すブロック図
【図11】従来の可変焦点レンズ装置が適用されたカメラの斜視図
【符号の説明】
10…カメラ
12…可変焦点レンズ
24…変倍モータ
28…電源スイッチ
30…変倍スイッチ
32…CPU
36…タイマ回路
40…AF装置
42…比較器
48…AE装置
50…色温度センサ

Claims (10)

  1. カメラの電源スイッチと、
    カメラボディ内の沈胴位置からテレ端位置までの範囲内で移動自在に設けられた可変焦点レンズと、
    前記可変焦点レンズを前記範囲内で移動させる駆動手段と、
    撮影場所が屋内なのか、屋外なのかを検出する検出手段と、
    前記電源スイッチが操作されると、前記検出手段の検出情報に基づいて、屋内であると検出された場合には、前記可変焦点レンズの初期位置がワイド側に位置するように前記駆動手段を制御すると共に、屋外であると検出された場合には、前記可変焦点レンズの初期位置が前記屋内のワイド側の位置よりもテレ側に位置するように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    から成ることを特徴とするカメラ
  2. 前記検出手段は、前記カメラのAF装置から出力される被写体との距離を取り込み、この距離が所定距離未満の場合には屋内であると検出すると共に、所定距離以上の場合には屋外であると検出することを特徴とする請求項1記載のカメラ
  3. 前記所定距離は、1.5m〜2.5mであることを特徴とする請求項2記載のカメラ
  4. 前記検出手段は、前記カメラに設けられたAE装置から出力される被写体の輝度を取り込み、この輝度が所定輝度未満の場合には屋内であると検出すると共に、所定輝度以上の場合には屋外があると検出することを特徴とする請求項1記載のカメラ
  5. 前記所定輝度は、Lv9〜Lv11であることを特徴とする請求項4記載のカメラ
  6. 前記検出手段は、前記カメラに設けられた色温度センサから出力される被写体の色温度を取り込み、この色温度が所定温度未満の場合には屋内であると検出すると共に、所定温度以上の場合には屋外であると検出することを特徴とする請求項1記載のカメラ
  7. 前記所定温度は、4500°K〜5500°Kであることを特徴とする請求項6記載のカメラ
  8. 前記検出手段は、前記カメラに設けられたAE装置の受光素子の出力信号に、人工光源のフリッカーによる変動成分が存在するか否かを判断し、存在すると判断した時には屋内であると判断することを特徴とする請求項1記載のカメラ
  9. 撮影終了直後に計時がスタートされるタイマー手段が設けられ、前記制御手段は、該タイマー手段で計時された時間が一定時間を経過すると、前記駆動手段を制御して、前記可変焦点レンズを前記初期位置に復帰移動させることを特徴とする請求項1記載のカメラ
  10. 前記検出手段は、
    前記カメラのAF装置から出力される被写体との距離を取り込み、この距離が所定距離未満の場合には屋内であると検出すると共に、所定距離以上の場合には屋外であると検出する第1の検出手段と、
    前記カメラに設けられたAE装置から出力される被写体の輝度を取り込み、この輝度が所定輝度未満の場合には屋内であると検出すると共に、所定輝度以上の場合には屋外があると検出する第2の検出手段と、
    前記カメラに設けられた色温度センサから出力される被写体の色温度を取り込み、この色温度が所定温度未満の場合には屋内であると検出すると共に、所定温度以上の場合には屋外であると検出する第3の検出手段と、から構成され、
    前記制御手段は、前記第1、第2、第3の検出手段の3つの検出情報に基づいて、屋内か屋外かを多数決により決定し、屋内であると決定した場合には、前記可変焦点レンズの初期位置がワイド側に位置するように前記駆動手段を制御すると共に、屋外であると決定した場合には、前記可変焦点レンズの初期位置が前記屋内のワイド側の位置よりもテレ側に位置するように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1記載のカメラ
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