JP3743900B2 - 気水分離器および沸騰水型原子炉 - Google Patents

気水分離器および沸騰水型原子炉 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、沸騰水型原子炉に設置される気水分離器、および沸騰水型原子炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
沸騰水型原子炉の経済性を向上させるためには、出力密度の向上が必要である。出力密度を上げるため、近年、チャンネルボックス外にあり中性子の減速材である水の領域を燃料集合体内に取込む大型バンドルの炉心が提唱されている。大型バンドルの炉心では、十字型の制御棒を採用した場合、原子炉停止余裕に限界があるため、クラスタ型の制御棒が必要となる。
【0003】
クラスタ型の制御棒の場合、原子炉停止時の制御棒挿入の信頼性から、炉心上部から制御棒を挿入する方式が必要であるが、このような方式の制御棒駆動機構は炉心上部にある気水分離器および蒸気乾燥器に干渉する恐れがあり、この干渉を回避することが課題となっている。
【0004】
上記課題に対して、例えば特開昭61−230078号公報には、図10の断面図に示すような沸騰水型原子炉が提案されている。この沸騰水型原子炉においては、制御棒1はクラスタ型のもので、炉心2の上部から挿入される。制御棒1を駆動する制御棒駆動機構3は、シュラウドヘッド4および上部プレナム構造5の上蓋を貫通し、さらに圧力容器上蓋6に固定させている制御棒駆動機構ハウジング7内を通って圧力容器8外の駆動装置に接続されている。制御棒駆動機構3の周辺部には、シュラウドヘッド4上部にスタンドパイプ9を介して固定された気水分離器10が環状に配置されている。気水分離器10の上方には蒸気乾燥器11が設置され、この蒸気乾燥器11も制御棒駆動機構3の周辺部に環状に配置されている。
【0005】
また、特開昭62−197794号公報には、制御棒駆動軸を炉心上部のシュラウドヘッドに配置されている気水分離器の中を貫通させ、蒸気乾燥器は制御棒駆動軸の周辺部に環状に配置したものが提案されている。
【0006】
さらに、特開昭62−67489号公報には、上記公報と同様、制御棒駆動軸を炉心上部のシュラウドヘッドに配置されている気水分離器の中を貫通させ、蒸気乾燥器は制御棒駆動軸の周辺部に環状に配置し、さらに、気水分離器の中の制御棒駆動軸に付着した液滴を飛散させるために制御棒駆動軸に突起物を設けることが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報のうち特開昭61−230078号公報では、図10に示すように制御棒駆動機構3がシュラウドヘッド4および上部プレナム構造5の上蓋を貫通する構造となっている。そしてこの公報においては、制御棒駆動機構3が制御棒駆動軸のみなのか、または、その制御棒駆動軸が制御棒駆動軸案内管内に挿通されているのか明示されてはいない。仮に、制御棒駆動機構3が制御棒駆動軸のみ場合、制御棒動軸がシュラウドヘッド4および上部プレナム構造5の上蓋を貫通する貫通部は、気液二相流12や湿り蒸気13が漏れないようにシール構造とする必要がある。しかし、制御棒駆動軸は制御棒1の挿入もしくは引き抜きを行うためのもので上下方向に移動するため、上記貫通部からの漏れを皆無にすることは不可能である。
【0008】
一方、制御棒駆動機構3が制御棒駆動軸と制御棒駆動軸案内管からなる場合、つまり制御棒駆動軸案内管の内部に制御棒駆動軸が挿通されている場合は、シュラウドヘッド4および上部プレナム構造5の上蓋を制御棒駆動軸案内管が貫通する箇所を溶接またはシールすれば、漏れをなくすことは可能である。しかし、燃料交換の際は、圧力容器上蓋6に固定されている制御棒駆動機構ハウジング7から制御棒駆動軸案内管を切り離さなければならないので、両者の接続部14は隙間を伴う嵌め合い構造とする必要があり、制御棒駆動軸案内管内を上昇してきた気液二相流が接続部14から漏れ出し、蒸気乾燥器11下流の乾燥蒸気15の湿分を増加させキャリーオーバを増大させる欠点がある。
【0009】
また、特開昭62−197794号公報および特開昭62−67489号でも、制御棒駆動軸が上部プレナム構造の上蓋を貫通すため、気水分離器から出た湿り蒸気が貫通部の隙間から漏れないようにシール構造としなければならないが、制御棒駆動軸が上下方向に移動することを考えると漏れを皆無にすることは不可能である。さらに、特開昭62−197794号公報の場合、スタンドパイプおよび気水分離器内を貫通する制御棒駆動軸は流れにさらされているため、流体力を受けて振動し接触部が磨耗する可能性がある。また、特開昭62−67489号公報の場合は、気水分離器内の旋回翼のボスの長さと等しい間隔で且つボスにあけられた穴を通過できる程度の大きさで制御棒駆動軸に突起物を設けているので、流体力による制御棒駆動軸の振動を抑制する対策が施されているが、突起物があるため制御棒駆動軸を上下動させる際の操作性が悪化する恐れがある。
【0010】
本発明の目的は、気液二相流や湿り蒸気の漏れを少なくしてキャリーオーバを低減させ、かつ制御棒駆動軸の振動抑制を図った気水分離器、および沸騰水型原子炉を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、沸騰水型原子炉の炉心で発生した気液二相流が上昇する円筒状のスタンドパイプの上端に設置されている多重円筒部材と、前記多重円筒部材の最内側円筒部材の下部に設置され前記気液二相流を遠心力により湿り蒸気と分離水とに分離するために旋回流を発生させる旋回翼とを備え、前記湿り蒸気を前記多重円筒部材上部から排出するとともに、前記分離水を前記多重円筒部材上部で捕獲して前記最内側円筒部材の外側へ導き、前記最内側円筒部材の外側の円筒部材を通って排出する気水分離器において、制御棒駆動軸案内管が軸方向に貫通して設けられ、かつ前記制御棒駆動軸案内管に、前記旋回翼より上方位置に一つ以上の孔が形成されていることを特徴としている。
【0012】
上記構成によれば、制御棒駆動軸案内管には旋回翼より上方位置に一つ以上の孔が形成されているので、制御棒駆動軸案内管内を上昇してきた気液二相流は前記孔を通って円筒状部材内に排出される。これによって、制御棒駆動軸案内管内の圧力勾配は当該孔より上方位置では低減されることになり、上方位置での接続部等からの漏れを少なくすることができる。
【0013】
孔の下部周縁には、制御棒駆動軸案内管内の気液二相流の流れを該制御棒駆動軸案内管外へ案内する案内板を設けることができる。気液二相流中の液相は液膜となって壁面を伝わって上昇する性質があるため、外向きの案内板を設けておけば、液相は案内板に沿って制御棒駆動軸案内管から気水分離器内に排出されやすくなる。
【0014】
また、制御棒駆動軸案内管の内壁には、該制御棒駆動軸案内管内の気液二相流に孔より下側で旋回流を発生させる旋回溝を形成しておくことができる。このように構成すれば、旋回溝により気液二相流は旋回し、遠心力によって液相は外側に、気相は内側に偏り、孔に達したとき液相が排出されやすくなる。
【0015】
さらに、前記制御棒駆動軸案内管の内壁には、ラビリンスシールや少なくとも一ヵ所に絞りを形成しておくことができる。ラビリンスシールを形成すると、制御棒駆動軸案内管内の管摩擦係数が増大し、リーク流量が減少する。また、絞りを形成した場合も、絞りによりリーク流量が減少する。
【0016】
上記各気水分離器は沸騰水型原子炉に設置することができ、このような沸騰水型原子炉においては、クラスタ型制御棒を炉心上部から挿入することができるので、大型バンドルの燃料集合体を使用し、出力密度が向上した経済性の高い沸騰水型原子炉を得ることができる。すなわち、本発明は、原子炉圧力容器内に設けられた炉心と、前記炉心に対して炉心上部より制御棒の挿入または引き抜きを行う制御棒駆動軸と、前記炉心で発生した気液二相流を湿り蒸気と分離水とに分離する気水分離器と、前記制御棒駆動軸をガイドする制御棒駆動軸案内管の周辺部に環状に設置され前記気水分離器で分離された湿り蒸気を乾燥させる蒸気乾燥器と、前記気水分離器と前記蒸気乾燥器との間に設けられた板状部材とを備え、前記制御棒駆動軸案内管が前記板状部材を貫通し該貫通部がシール構造に構成され、且つ前記気水分離器として、上記各気水分離器を設置したことを特徴としている。
【0017】
また、本発明は、原子炉圧力容器内に設けられた炉心と、前記炉心に対して炉心上部より制御棒の挿入または引き抜きを行う制御棒駆動軸と、前記炉心で発生した気液二相流を湿り蒸気と分離水とに分離する気水分離器と、前記制御棒駆動軸をガイドする制御棒駆動軸案内管の周辺部に環状に設置され前記気水分離器で分離された湿り蒸気を乾燥させる蒸気乾燥器とを備え、前記蒸気乾燥器の上端に設置されているリング状の天板は前記圧力容器側面にシール構造を用いて固定され、圧力容器上蓋に固定され前記制御棒駆動軸をガイドする制御棒駆動機構ハウジングと前記制御棒駆動軸案内管との接続部が前記蒸気乾燥器入口より上流側の湿り蒸気が存在する領域に配置され、且つ前記気水分離器として、上記各気水分離器を設置したことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による気水分離器の縦断面図である。図に示すように、気水分離器20は、下段分離器本体21、中段分離器本体22、および上段分離器本体23からなっており、下段分離器本体21は外筒21Aと内筒21Bを、中段分離器本体22は外筒22Aと内筒22Bを、上段分離器本体23は外筒23Aと内筒23Bをそれぞれ備えた二重円筒形状をなしている。下段分離器本体21の内筒21B下部には旋回翼24が設けられ、この旋回翼24にスタンドパイプ25が取り付けられている。スタンドパイプ25はシュラウドヘッド26(図2参(a)照)に固定されている。
【0019】
下段分離器本体21の外筒21A上部にはピックオフリング21Cが設けられ、そのピックオフリング21C上に中段分離器本体22の内筒22Bが固定されている。また、中段分離器本体22の外筒22A上部にはピックオフリング22Cが設けられ、そのピックオフリング22C上に上段分離器本体23の内筒23Bが固定されている。分離器本体23もその外筒23A上部にピックオフリング23Cが設けられている。そして、下段分離器本体21、中段分離器本体22、および上段分離器本体23は一体構造をなしている。
【0020】
下段分離器本体21、中段分離器本体22、上段分離器本体23、旋回翼24およびスタンドパイプ25の中央部には、制御棒駆動軸27をガイドする制御棒駆動軸案内管28が軸方向に貫通して設けられている。制御棒駆動軸案内管28には、旋回翼24より上方位置に、具体的には下段分離器本体21の内部において孔29が形成されている。孔29は制御棒駆動軸案内管28の全周に亘って形成され、制御棒駆動軸案内管28は孔29により上下に二分割されている。
【0021】
制御棒駆動軸案内管28の上部には、圧力容器上蓋に固定された制御棒駆動機構ハウジング30が設けられている。制御棒駆動機構ハウジング30の下端部には径の大きい接続部31が設けられ、この接続部31に制御棒駆動軸案内管28の上端が嵌合され、制御棒駆動軸案内管28と制御棒駆動機構ハウジング30とが接続されている。
【0022】
また、制御棒駆動軸27の下端部には、図2(a)に示すようにクラスタ型制御棒32が固定されている。このクラスタ型制御棒32は制御棒案内管33の内部に収納され、制御棒案内管33によりガイドされて上下方向に移動する。
【0023】
上記構成において、炉心で作られた気液二相流34は制御棒案内管33に流入した後、ほとんどの気液二相流34は制御棒案内管33の窓33Aから出てシュラウドヘッド26上部を経てスタンドパイプ25内に流入する。そして、スタンドパイプ25内を上昇した気液二相流34は、下段分離器本体21下部の旋回翼24により遠心力を受けて湿り蒸気35と分離水36に分離される。分離水36は液膜となって内筒21Bの内壁面を伝わって上昇し、上部のピックオフリング21Cで捕獲され、外筒21Aと内筒21Bとの間の隙間を流下して下段分離器本体21の下部から排出される。
【0024】
湿り蒸気35は内筒21B内を上昇し、ピックオフリング21Cを通って中段分離器本体22内へ、さらにピックオフリング22Cを通って上段分離器本体23内へと流入し、分離水が殆ど分離された後、上段分離器本体23上部より排出される。
【0025】
一方、制御棒駆動軸案内管28内にも僅かの気液二相流34が上昇してくる。この気液二相流34の殆どは、制御棒駆動軸案内管28に形成された孔29を通して下段分離器本体21の内筒21B内に排出される。
【0026】
図2(b)は、制御棒案内管33から制御棒駆動軸案内管28と制御棒駆動機構ハウジング30との接続部31までの、スタンドパイプ25と気水分離器20内および制御棒駆動軸案内管28内の圧力分布を示している。スタンドパイプ25と気水分離器20内における圧力損失は、殆どスタンドパイプ25の入口部と旋回翼24で発生し、ほぼ同程度の大きさである。一方、制御棒駆動軸案内管28内の流れに関しては、接続部31以外には孔が存在しない場合、制御棒駆動軸案内管28と制御棒駆動軸27とのギャップが小さいため、圧力損失は殆ど管摩擦に起因し、圧力は距離に比例して直線的に減少する。そして、制御棒駆動軸案内管28内を流れる気液二相流34の質量流量、すなわち、接続部31からの気液二相流のリーク質量流量Wは下記の数1によって与えられる。
【0027】
【数1】
Figure 0003743900
【0028】
ここで、Aは制御棒駆動軸案内管28と制御棒駆動軸27との隙間の流路断面積、Dは隙間の水力等価直径、ρは液相の密度、λは管摩擦係数、ΔPは圧力損失、Lは圧力損失ΔPが生じる距離である。また、φは液相の圧力損失に対する二相流の増倍係数であり、気相および液相の密度とクォリティにより与えられる係数である。
【0029】
接続部31からのリーク質量流量Wは気水分離器20に流入する質量流量に比べて無視できる程度であるが、気水分離器20出口は湿り蒸気であるため、キャリーオーバに関しては無視できない湿分となる。
【0030】
そこで、キャリーオーバを低減させるためには、接続部31からの気液二相流のリーク37を減少させる必要がある。数1より、圧力勾配(ΔP/L)を小さくすれば接続部31からのリーク質量流量Wを減少させることができる。本実施の形態では、制御棒駆動軸案内管28の一部に気液二相流が流出する孔29を設けて、圧力勾配(ΔP/L)を減少させる。制御棒駆動軸案内管28内を流れる気液二相流の流量は主流に比べて無視できるので、孔29を設けた場合、制御棒駆動軸案内管28内の圧力分布は変化するが、気水分離器20内の圧力分布は変化しない。そのため、孔29を設けた位置での制御棒駆動軸案内管28内の圧力は、孔29の面積を大きくするに従って気水分離器20内の圧力に漸近する。
【0031】
このように旋回翼24より上部の位置に孔29を設けることにより、孔29より下流側(図では上側)の制御棒駆動軸案内管28内の圧力勾配(ΔP/L)を小さくすることができ、接続部31からのリーク流量を低減することができる。ここで、孔29より上流側の圧力勾配(ΔP/L)は増加することになるが、孔29下流の流量より多い分は孔29より下段分離器本体21の内筒21B内に排出される。そして、孔29より排出された気液二相流34は、旋回翼24により作られた旋回流により分離水36と湿り蒸気35に分離される。孔29より排出した気液二相流34の気液分離効率を考慮すると、旋回流の強い旋回翼24近傍に孔29を形成するのが望ましい。また、孔29の面積および数が大きいほど、制御棒駆動軸案内管28内の圧力分布は気水分離器20内の圧力に漸近するためリーク流量も減少する。
【0032】
孔29より排出された気液二相流34が分離された結果、分離水36と湿り蒸気35が生じるが、分離水36は液膜となって内筒21Bの内壁面を伝わって上昇し、上部のピックオフリング21Cで捕獲された後、下段分離器本体21の下部から排出される。また、湿り蒸気35はピックオフリング21Cを通って、中段分離器本体22、上段分離器本体23へと流れ、更に分離水が分離される。
【0033】
本実施の形態によれば、接続部31からのリーク流量が減少するので、キャリーオーバを低減させることができる。また、制御棒駆動軸27が制御棒駆動軸案内管28の内部に収められており、この制御棒駆動軸案内管28内では気液二相流34の流れはそれほど激しくなくので、制御棒駆動軸27が振動を起こすことはなく、制御棒駆動軸27や制御棒駆動軸27との接触部の摩耗を防ぐことができる。
【0034】
なお、下段分離器本体21、中段分離器本体22、および上段分離器本体23は二重円筒形状に限らず、三重円筒形状または四重以上の円筒形状をなしていても良い。
【0035】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2による気水分離器の要部縦断面図である。本実施の形態では、制御棒駆動軸案内管28に、旋回翼24より上方の位置に複数個の孔40が設けられている。複数個の孔40は円形をなしており、制御棒駆動軸案内管28の周方向および上下方向に形成されている。
【0036】
このように構成した場合も、制御棒駆動軸案内管28内を上昇してきた気液二相流34は複数個の孔40から内筒21B内に排出されるので、接続部31からのリーク37を低減させることができる。
【0037】
本実施の形態によれば、実施の形態1のように制御棒駆動軸案内管28の全周に亘って形成された孔ではないので、制御棒駆動軸案内管28の強度を損なうことがない。
【0038】
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3による気水分離器の要部縦断面図である。本実施の形態では、実施の形態1で示した孔29の下側に案内板41が設けられている。この案内板41は、上部周縁が外向きに広げられた形状をなしており、制御棒駆動軸案内管28の全周に亘って形成されている。
【0039】
一般に、液相は壁面を伝わって上昇する性質があるため、制御棒駆動軸案内管28内を上昇する気液二相流34のうち液相は当該制御棒駆動軸案内管28の内壁面上を上昇してくる。本実施の形態のような案内板41を設けておけば、気液二相流34の液相は案内板41上を流れるので、当該液相が下段分離器本体21の内筒21B内に排出されやすくなる。その結果、気液二相流34が下段分離器本体21の内筒21B内に排出されやすくなり、接続部31からのリーク37を低減させることができる。
【0040】
(実施の形態4)
図5は本発明の実施の形態4による気水分離器の要部縦断面図である。本実施の形態では、制御棒駆動軸案内管28の内壁面に旋回溝42が形成されている。旋回溝42は、制御棒駆動軸案内管28に設けられた孔29よりも下側の内壁面に形成されている。
【0041】
このような旋回溝42を形成しておけば、制御棒駆動軸案内管28内を上昇する際に、気液二相流34は旋回溝42によって旋回される。そして、旋回による遠心力によって、液相は外側に、気相は内側に偏り、孔29に達したときには、気液二相流34は下段分離器本体21の内筒21B内に排出されやすくなるので、接続部31からのリーク37を低減させることができる。
【0042】
(実施の形態5)
図6は本発明の実施の形態5による制御棒駆動軸案内管の要部縦断面図である。本実施の形態の特徴は、制御棒駆動軸案内管28の内壁面にラビリンスシール43を設けたことである。すなわち、制御棒駆動機構ハウジング30に設けられた接続部31に嵌合される、制御棒駆動軸案内管28の上部にラビリンスシール43が設けられている。なお、ラビリンスシール43は制御棒駆動軸案内管28の上部だけでなく、下側に設けることもできる。
【0043】
このようなラビリンスシール43を設けることにより、制御棒駆動軸案内管28内の管摩擦が増大するために、接続部31からのリーク37が減少して、キャリーオーバを低減させることができる。
【0044】
(実施の形態6)
図7は本発明の実施の形態6による制御棒駆動軸案内管の要部縦断面図である。本実施の形態の特徴は、制御棒駆動軸案内管28の内壁面に絞り44を設けたことである。すなわち、制御棒駆動機構ハウジング30に設けられた接続部31に嵌合される、制御棒駆動軸案内管28の出口付近に絞り44が設けられている。このような絞り44は出口付近およびその下側にも複数個設けることができる。
【0045】
このような絞り44を設けることにより、制御棒駆動軸案内管28内を流れる気液二相流が少なくなるので、接続部31からのリーク37が減少して、キャリーオーバを低減させることができる。
【0046】
(実施の形態7)
図8は本発明の実施の形態7による沸騰水型原子炉を示している。圧力容器50の内部には蒸気乾燥器底板51が設けられ、この蒸気乾燥器底板51上に蒸気乾燥器52が設置されている。蒸気乾燥器52は多数の制御棒駆動軸案内管28の外周に環状に配置されている。蒸気乾燥器底板51の底面周縁部にはスカート部53が設けら、このスカート部53は冷却材の液面より下部に垂下されている。なお、蒸気乾燥器底板51、蒸気乾燥器52およびスカート部53は一体構造をなしている。
【0047】
蒸気乾燥器底板51の下方には複数の気水分離器20が設けられ、各気水分離器20はシュラウドヘッド26上部に設置されたスタンドパイプ25の上端に固定されている。また、各気水分離器20の中心部には、内部に制御棒駆動軸が挿通された制御棒駆動軸案内管28が貫通して設けられている。気水分離器20は、実施の形態1〜6に示した気水分離器のいずれかが用いられている。
【0048】
蒸気乾燥器底板51は気水分離器20の上方を覆うように設置されており、気水分離器20からの湿り蒸気35が上部ドーム空間54に達しないようになっている。また、制御棒駆動軸案内管28は蒸気乾燥器底板51を貫通し、圧力容器上蓋55に固定された制御棒駆動機構ハウジング30の下端と嵌め合い構造で支持されている。制御棒駆動軸案内管28の下端はクラスタ型制御棒をガイドする制御棒案内管33の上端に固定されている。なお、蒸気乾燥器底板51の貫通部はシール構造をなしている。
【0049】
上記構成において、炉心で発生した気液二相流34は気水分離器20で分離水と湿り蒸気35に分離され、湿り蒸気35は蒸気乾燥器52で湿分が除去され、乾燥蒸気56となり上部ドーム空間54を経て主蒸気ノズル57から排出される。一方、制御棒駆動軸案内管28内を上昇して来た気液二相流は、前述の各実施の形態で示したように気水分離器の下段分離器本体の内筒内に排出されるため、接続部31からのリーク37は低減される。なお、図8において、58は炉心、59はインターナルポンプである。
【0050】
本実施の形態の沸騰水型原子炉によれば、制御棒駆動機構ハウジング30と制御棒駆動軸案内管28との接続部31からのリークを低減することができる。また、制御棒駆動軸案内管28内の制御棒駆動軸は激しい流れにさらされていないので、制御棒駆動軸が振動を起こすことはなく、制御棒駆動軸や制御棒駆動軸との接触部の摩耗を防ぐことができる。
【0051】
また、クラスタ型制御棒の上部挿入が可能となるので、大型バンドルの燃料集合体を使用し、出力密度を向上させた経済性の高い沸騰水型原子炉を得ることができる。
【0052】
(実施の形態8)
図9は本発明の実施の形態8による沸騰水型原子炉を示している。本実施の形態では、実施の形態7のような蒸気乾燥器底板51は設けられていない。すなわち、圧力容器50の内壁面に固定された円環状の支持板60によって蒸気乾燥器52が支持されている。そして、圧力容器50内壁面と支持板60との間はシール構造をなしており、制御棒駆動軸案内管28の外周に環状に配置された蒸気乾燥器52の底面には円筒状をなしたスカート部53が設けら、このスカート部53は冷却材の液面より下部に垂下されている。他の構成は実施の形態7の場合と同様である。本実施の形態でも、気水分離器20は、実施の形態1〜6に示した気水分離器のいずれかが用いられている。
【0053】
炉心で発生した気液二相流34は気水分離器20で分離水と湿り蒸気35に分離され、湿り蒸気35は蒸気乾燥器52で湿分が除去されて乾燥蒸気56となって、上部ドーム空間54を介さずに主蒸気ノズル57から直接排出される。一方、制御棒駆動軸案内管28内を上昇して来た気液二相流は、前述の各実施の形態で示したように気水分離器の下段分離器本体の内筒内に排出されるため、接続部30からのリーク37は低減される。
【0054】
本実施の形態の沸騰水型原子炉によれば、実施の形態7の場合と同様な作用効果を得ることができる。また、接続部31から湿分が排出されたとしても、接続部31が存在する上部ドーム空間54が蒸気乾燥器52の入口につながっているので、蒸気乾燥器52により湿分を除去することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御棒駆動軸案内管を上昇してきた気液二相流の殆どが、制御棒駆動軸案内管に形成された孔を通して気水分離器内に排出されるので、前記孔上方にある接続部からのリークが低減される。
【0056】
また、制御棒駆動軸が制御棒駆動軸案内管の内部に収められており、この制御棒駆動軸案内管内では気液二相流の流れはそれほど激しくなくので、制御棒駆動軸が振動を起こすことはなく、制御棒駆動軸や該制御棒駆動軸との接触部の摩耗を防ぐことができる。
【0057】
さらに、クラスタ型制御棒の上部挿入が可能となるので、大型バンドルの燃料集合体を使用し、出力密度が向上した経済性の高い沸騰水型原子炉を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による気水分離器の縦断面図である。
【図2】(a)は制御棒案内管および気水分離器の縦断面図、(b)は制御棒案内管および気水分離器における圧力分布図である。
【図3】本発明の実施の形態2による気水分離器の要部縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3による気水分離器の要部縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態4による気水分離器の要部縦断面図である。
【図6】本発明の実施の形態5による制御棒駆動軸案内管の要部縦断面図である。
【図7】本発明の実施の形態6による制御棒駆動軸案内管の要部縦断面図である。
【図8】本発明の実施の形態7による沸騰水型原子炉の縦断面図である。
【図9】本発明の実施の形態8による沸騰水型原子炉の縦断面図である。
【図10】従来の沸騰水型原子炉の縦断面図である。
【符号の説明】
20 気水分離器
21C,22C,23C ピックオフリング
24 旋回翼
25 スタンドパイプ
26 シュラウドヘッド
27 制御棒駆動軸
28 制御棒駆動軸案内管
29 孔
30 制御棒駆動機構ハウジング
31 接続部
32 制御棒
33 制御棒案内管
34 気液二相流
35 湿り蒸気
36 分離水
37 リーク
40 複数個の孔
41 案内板
42 旋回溝
43 ラビリンスシール
44 絞り
50 圧力容器
51 蒸気乾燥器底板
52 蒸気乾燥器
53 スカート部
54 上部ドーム空間
55 圧力容器上蓋
56 乾燥蒸気
57 主蒸気ノズル
58 炉心
59 インターナルポンプ
60 支持板

Claims (7)

  1. 沸騰水型原子炉の炉心で発生した気液二相流が上昇する円筒状のスタンドパイプの上端に設置されている多重円筒部材と、前記多重円筒部材の最内側円筒部材の下部に設置され前記気液二相流を遠心力により湿り蒸気と分離水とに分離するために旋回流を発生させる旋回翼とを備え、前記湿り蒸気を前記多重円筒部材上部から排出するとともに、前記分離水を前記多重円筒部材上部で捕獲して前記最内側円筒部材の外側へ導き、前記最内側円筒部材の外側の円筒部材を通って排出する気水分離器において、
    制御棒駆動軸案内管が軸方向に貫通して設けられ、かつ前記制御棒駆動軸案内管に、前記旋回翼より上方位置に一つ以上の孔が形成されていることを特徴とする気水分離器。
  2. 請求項1に記載の気水分離器において、
    前記孔の下部周縁には、前記制御棒駆動軸案内管内の気液二相流の流れを該制御棒駆動軸案内管外へ案内する外向きの案内板が設けられていることを特徴とする気水分離器。
  3. 請求項1又は2に記載の気水分離器において、
    前記制御棒駆動軸案内管の内壁には、該制御棒駆動軸案内管内の気液二相流に前記孔より下側で旋回流を発生させる旋回溝が形成されていることを特徴とする気水分離器。
  4. 請求項1,2又は3に記載の気水分離器において、
    前記制御棒駆動軸案内管の内壁には、ラビリンスシールが設けられていることを特徴とする気水分離器。
  5. 請求項1,2又は3に記載の気水分離器において、
    前記制御棒駆動軸案内管の内壁には、少なくとも一ヵ所に絞りが形成されていることを特徴とする気水分離器。
  6. 原子炉圧力容器内に設けられた炉心と、前記炉心に対して炉心上部より制御棒の挿入または引き抜きを行う制御棒駆動軸と、前記炉心で発生した気液二相流を湿り蒸気と分離水とに分離する気水分離器と、前記制御棒駆動軸をガイドする制御棒駆動軸案内管の周辺部に環状に設置され前記気水分離器で分離された湿り蒸気を乾燥させる蒸気乾燥器と、前記気水分離器と前記蒸気乾燥器との間に設けられた板状部材とを備え、前記制御棒駆動軸案内管が前記板状部材を貫通し該貫通部がシール構造に構成され、且つ前記気水分離器として、請求項1〜5のいずれかに記載の気水分離器を設置したことを特徴とする沸騰水型原子炉。
  7. 原子炉圧力容器内に設けられた炉心と、前記炉心に対して炉心上部より制御棒の挿入または引き抜きを行う制御棒駆動軸と、前記炉心で発生した気液二相流を湿り蒸気と分離水とに分離する気水分離器と、前記制御棒駆動軸をガイドする制御棒駆動軸案内管の周辺部に環状に設置され前記気水分離器で分離された湿り蒸気を乾燥させる蒸気乾燥器とを備え、前記蒸気乾燥器の上端に設置されているリング状の天板は前記圧力容器側面にシール構造を用いて固定され、圧力容器上蓋に固定され前記制御棒駆動軸をガイドする制御棒駆動機構ハウジングと前記制御棒駆動軸案内管との接続部が前記蒸気乾燥器入口より上流側の湿り蒸気が存在する領域に配置され、且つ前記気水分離器として、請求項1〜5のいずれかに記載の気水分離器を設置したことを特徴とする沸騰水型原子炉。
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