JPH0527072A - 沸騰水型原子炉 - Google Patents

沸騰水型原子炉

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JPH0527072A
JPH0527072A JP3180044A JP18004491A JPH0527072A JP H0527072 A JPH0527072 A JP H0527072A JP 3180044 A JP3180044 A JP 3180044A JP 18004491 A JP18004491 A JP 18004491A JP H0527072 A JPH0527072 A JP H0527072A
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JP
Japan
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steam
control rod
boiling water
reactor
core
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JP3180044A
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Inventor
Tsutomu Kawamura
勉 河村
Shunji Nakao
俊次 中尾
Hisashi Soma
尚志 相馬
Iwao Yokoyama
巖 横山
Ryuhei Kawabe
隆平 川部
Terufumi Kawasaki
照文 河崎
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気水分離器の高性能化、蒸気乾燥器の小型で
高性能化、及び原子炉圧力容器の小型化がそれぞれ図ら
れ、信頼性の高い上部挿入型の制御棒駆動の沸騰水型原
子炉を提供する。 【構成】 気水分離器2は制御棒案内管3の上端に設置
され、気水分離器2の軸中心部を貫通している制御棒駆
動ハウジング5の外周部には旋回翼7が固設されてい
る。蒸気乾燥器1は気水分離器2の上端に設置され、蒸
気乾燥器1の軸中心部を制御棒駆動ハウジング5が貫通
しており、蒸気乾燥器1には波形の案内板が渦巻き状に
設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は沸騰水型原子炉に係り、
特に炉心の上部より炉心に制御棒を挿入する型の沸騰水
型原子炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子炉を図12及び図1
3を用いて説明する。図12は沸騰水型原子炉の模式縦
断面図、図13は原子炉圧力容器の配置図であり、1は
蒸気乾燥器、2は気水分離器、3は制御棒案内管、5は
制御棒駆動ハウジング、6はシュラウドヘッド、10は
気水混合流、12は湿り蒸気、19は原子炉圧力容器、
21は炉心シュラウド、22は炉心、23はスタンドパ
イプ、24は上部ドーム、25は主蒸気ノズル、26は
制御棒駆動機構、27は圧力容器下鏡、28は圧力容器
支持スカートを示している。
【0003】図12に示すように、炉心シュラウド21
は、炉心22を取り囲み、炉心22内の上向きの流れ
と、その外側を下向きに流れる再循環流とを分離してい
る。炉心シュラウド21上部にはシュラウドヘッド6が
設けられ、その上部にはスタンドパイプ23を介して気
水分離器2が固定されている。また、気水分離器2の上
方には蒸気乾燥器1が設けられている。
【0004】炉心22から流出した気水混合流10は、
シュラウドヘッド6からスタンドパイプ23を経て気水
分離器2に入る。気水分離器2内で気水混合流10は遠
心効果により水と湿り蒸気12に分離される。気水分離
器2で分離された湿り蒸気12は蒸気乾燥器1により湿
気が取り除かれた後、原子力圧力容器19の上部ドーム
24を経て主蒸気ノズル25から出てタービン(記入せ
ず)へ導かれる。
【0005】炉心22の下方には制御棒案内管3が設け
られ、制御棒案内管3は制御棒駆動ハウジング5により
支持されている。後述の制御棒は制御棒案内管3内を制
御棒駆動機構26により上下され、炉心22の出力の制
御を行なう。すなわち、制御棒の駆動は原子炉圧力容器
19の下部で行なっており、圧力容器下鏡27を多数の
制御棒駆動ハウジング5が貫通している。更に、図13
に示すように、原子炉格納容器20内において、原子炉
圧力容器19は圧力容器支持スカート28によって支持
されている。
【0006】一方、制御棒を炉心上部から挿入する技術
に関連するものには、特開昭57−122390号公報
に開示のようにスタンドパイプ間に制御棒案内管を設け
るもの、特開昭59−84192号公報に開示のように
気水分離器をシュラウドヘッドの外周部に配置するも
の、及び特開昭62−67489号公報に開示のように
制御棒クラスタ方式を採用し、インデックスチューブを
気水分離器の内部を貫通させるもの等が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】制御棒駆動は、下部挿
入型の従来の沸騰水型原子炉では、上記のように、制御
棒の駆動を圧力容器の下部で行なっているため、圧力容
器下鏡には多数の制御棒駆動ハウジングが貫通すること
になり、この溶接部からの冷却材の漏洩が懸念されてい
た。また、原子炉圧力容器の下部には制御棒駆動機構が
あるため、原子炉圧力容器は床置きにはできず、圧力容
器支持スカートによって支持しなければならなかった。
【0008】一方、上部挿入型の制御棒駆動は、上記の
公報に開示されているもの、すなわち特開昭57−12
2390号のようにスタンドパイプ間に制御棒案内管を
設けるもの、又は特開昭59−84192号のように気
水分離器をシュラウドヘッドの外周部に配置するもので
は、蒸気乾燥器は圧力容器内の外周部に設置するため、
圧力容器が大型化することになる。また、特開昭62−
67489号のように制御棒クラスタ方式を採用し、イ
ンデックスチューブを気水分離器の内部を貫通させる沸
騰水型原子炉では、多数のインデックスチューブが蒸気
乾燥器を貫通し、湿分を除去する部分はインデックスチ
ューブ外周部に配置されるため、従来の蒸気乾燥器に比
べて性能が低下する。
【0009】本発明の目的は、上部挿入型制御棒駆動に
おいて蒸気乾燥器及び気水分離器ともに高性能化し、そ
れによって原子炉圧力容器を小型化するとともにその床
置きを可能にすることで原子炉格納容器を小型化した信
頼性の高い上部挿入型の制御棒駆動の沸騰水型原子炉を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次のように
して達成することができる。 (1)原子炉圧力容器内に設けられた炉心と、該炉心で
発生した気水混合流を湿り蒸気と水とに分離する気水分
離器と、該気水分離器で分離された前記湿り蒸気を乾燥
する蒸気乾燥器と、制御棒駆動棒をガイドする複数個の
制御棒駆動ハウジングと、前記制御棒駆動棒の下端に上
端が連結されている制御棒とを有し、前記炉心の上部よ
り前記制御棒を挿入する方式の沸騰水型原子炉におい
て、前記複数個の制御棒駆動ハウジングに対応して前記
蒸気乾燥器を一個ずつそなえ、前記制御棒ハウジングは
該蒸気乾燥器を貫通する配置としたこと。
【0011】(2)(1)において、前記蒸気乾燥器は
外周部が円筒状の壁からなり、該壁の内部に前記円筒状
の外周部と同心の渦巻き状の案内板を内設してなるこ
と。
【0012】(3)(2)において、前記案内板の横断
面が波形をなしていること。
【0013】(4)(2)において、前記案内板の内面
に縦方向の凹凸状の溝を形成していること。
【0014】(5)(1)において、前記蒸気乾燥器は
同心円状に形成されている複数の円筒状の壁からなり、
これらの壁の各円周方向の任意の位置において、長さ方
向にスリットを有してなること。
【0015】(6)(5)において、前記壁の内周面が
凹凸状をなしていること。
【0016】(7)(5)において、前記複数の壁に、
内側壁の外周表面と外側壁の内周表面の各円周方向の任
意の位置に邪魔板を複数個設けてなること。
【0017】(8)原子炉圧力容器内に設けられた炉心
と、該炉心で発生した気水混合流を湿り蒸気と水とに分
離する気水分離器と、該気水分離器で分離された前記湿
り蒸気を乾燥する蒸気乾燥器と、上下動する制御棒駆動
棒をガイドする複数個の制御棒駆動ハウジングと、前記
制御棒駆動棒の下端に上端が連結されている制御棒とを
有し、前記炉心の上部より該炉心に前記制御棒を挿入す
る方式の沸騰水型原子炉において、前記複数個の制御棒
駆動ハウジングに対応して前記気水分離器を一個ずつそ
なえ、前記制御棒ハウジングは該気水分離器を貫通する
配置としたこと。
【0018】(9)(8)において、前記気水分離器
は、制御棒案内管の上端に配設されていること。
【0019】(10)(8)及び(9)において、前記
制御棒駆動ハウジングの、前記気水分離器内に位置して
いる部分の外周表面に複数個の旋回翼が固設されている
こと。
【0020】(11)(1)及び(8)において、
(9)ないし(10)記載の気水分離器の上方に(2)
ないし(7)記載の蒸気乾燥器を配置してなること。
【0021】(12)沸騰水型原子炉が、炉心の上部よ
り該炉心に制御棒を挿入する方式からなり、前記炉心に
装荷される燃料集合体、前記炉心への挿入離脱により前
記炉心の出力を制御する制御棒、前記炉心へ挿入離脱す
るための前記制御棒の上下動をガイドする制御棒案内
管、前記制御棒と連結されて前記制御棒を駆動する制御
棒駆動棒、前記炉心で発生した気水混合流を湿り蒸気と
水とに分離する気水分離器、及び前記湿り蒸気を乾燥蒸
気と液滴とに分離する蒸気乾燥器を有する沸騰水型原子
炉内機器の取付け方法において、前記燃料集合体の装
荷、前記制御棒の挿入、前記制御棒案内管の設置、前記
気水分離器の設置、前記蒸気乾燥器の設置、前記制御棒
駆動棒の挿入、及び前記制御棒と前記制御棒駆動棒との
連結の順で行うこと。
【0022】(13)上記(1)から(11)におい
て、原子炉圧力容器を原子炉格納容器内に床置きとする
こと。
【0023】
【作用】本発明の作用は、次のとおりである。 (1)蒸気乾燥器が、一個ずつ、蒸気乾燥器の軸中央部
を貫通する制御棒駆動ハウジングに対応して設置されて
いるので、蒸気乾燥器が小型化でき、原子炉圧力容器を
小型化することができる。
【0024】(2)気水分離器が、一個ずつ、気水分離
器の軸中央部を貫通する制御棒駆動ハウジングに対応し
て設置され、気水分離器がシュラウドヘッドにより支持
された制御棒案内管の上端に固設されており、制御棒駆
動ハウジングが気水分離器内に位置している部分の外周
表面に複数個の旋回翼を固設しているので、炉心で発生
した気水混合流を湿り蒸気と水とに分離する気水分離器
の性能が向上する。
【0025】(3)蒸気乾燥器の内部に同心円状の複数
個の円筒の壁を設け、これらの壁の円周方向における任
意の位置において、長さ方向にスリットを削設し、又は
蒸気乾燥器の内部に渦巻き状の案内板を設置しているの
で、流路を進む湿り蒸気は遠心力を受け、湿り蒸気中の
液滴は蒸気に比べて慣性が大きいために蒸気流路の外周
部を流れ、壁又は案内板との衝突又は接触によって取り
除かれる。また、流路を形成している案内板又は壁は凹
凸状あるいは波形にしているので、液滴の壁との衝突又
は接触の頻度が多くなり、液滴の除去が一層効果的とな
る。
【0026】(4)蒸気乾燥器の内部に同心円状に形成
された複数の円筒状の壁を有しており、内側と外側の各
壁の円周方向の任意の位置において、長さ方向のスリッ
トを有し、かつ内側壁の外周表面と外側壁の内周表面の
各円周方向の任意の位置において、邪魔板を複数個設け
てあるので、湿り蒸気の流路は複数回曲げられ、液滴が
壁又は邪魔板に衝突する頻度が多く、液滴は取り除かれ
やすくなる。
【0027】(5)原子炉圧力容器を原子炉格納容器内
に床置きすることにより、原子炉格納容器の小型化を図
れるとともに耐震上の健全性を向上させることができ
る。
【0028】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図11を用いて説
明する。図1は一実施例の蒸気乾燥器、気水分離器及び
制御棒案内管等の縦断面図、図2は図1の蒸気乾燥器の
部分の横断面図(I−I断面図)、図3は図1の制御棒
及び制御棒案内管の部分の横断面図(II−II断面
図)、図4は図1の蒸気乾燥器、気水分離器及び制御棒
案内管等を用いた沸騰水型原子炉の模式縦断面図、図5
は図4の沸騰水型原子炉を用いた原子炉圧力容器の配置
図、図6〜図10はそれぞれ異なる他の実施例の蒸気乾
燥器、図11は他の実施例の蒸気乾燥器、気水分離器及
び制御棒案内管等の縦断面図であり、4は制御棒、7は
旋回翼、8は穴、9はドレン管、11は分離水、13は
乾燥蒸気、14は案内板、15は蒸気乾燥器支持板、1
6は壁、17はスリット、18は邪魔板、20は原子炉
格納容器を示している。
【0029】図1〜図3において、制御棒案内管3はシ
ュラウドヘッド6によって支持され、シュラウドヘッド
6下部の制御棒案内管3は複数の穴8を有している。気
水分離器2は多段構造であり、制御棒案内管3の上端に
設置され、気水分離器2の軸中心部を貫通している制御
棒駆動ハウジング5の外周部には旋回翼7が固設されて
いる。蒸気乾燥器1は気水分離器2の上端に設置され、
蒸気乾燥器1の軸中心部を制御棒駆動ハウジング5が貫
通し、蒸気乾燥器1には波形の案内板14が渦巻き状に
設置され、蒸気乾燥器1の下部にはドレン管9が設置さ
れている。
【0030】炉心22からの気水混合流10はシュラウ
ドヘッド6下部の制御棒案内管3の穴8から流入し、制
御棒案内管3と制御棒4との間を上昇する。気水混合流
10は気水分離器2に到達し、旋回翼7により旋回運動
が与えられ、遠心効果によって湿り蒸気と水とに分離さ
れ、分離水11は気水分離器2外に排出され、湿り蒸気
12は制御棒駆動ハウジング5に沿って蒸気乾燥器1に
到達する。蒸気乾燥器1に流入した湿り蒸気12は、渦
巻き状に設置された波形の案内板14の間を通過するこ
とにより遠心力を受け、湿り蒸気12中の液滴は慣性が
大きいため、案内板14との衝突又は接触により取り除
かれ、湿り蒸気12は乾燥蒸気13となってタ−ビン
(記入せず)に導かれる。また、案内板14は波形であ
るため、液滴除去の効果は更に大きくなる。
【0031】図4は、図1の蒸気乾燥器、気水分離器及
び制御棒案内管等を用いた沸騰水型原子炉を示してい
る。上部挿入型の制御棒駆動となっているため、圧力容
器下鏡27を貫通する制御棒駆動ハウジング5は必要な
く、圧力容器下鏡27からの冷却材漏洩の危険はなくな
るので、信頼性を向上することができる。
【0032】図5は、原子炉圧力容器の配置図である。
上部挿入型の制御棒駆動を採用し、更に計装システム
(記入せず)も原子炉圧力容器19の上部に設置される
ため、原子炉圧力容器19の下方に配備される機器はな
くなり、原子炉圧力容器19は原子炉格納容器20内に
床置きにすることが可能となる。これにより、原子炉圧
力容器19の耐震上の健全性を向上させることができ
る。
【0033】図6〜図10は、それぞれ異なる他の実施
例の蒸気乾燥器の場合である。図6が図2の一実施例と
異なるところは、図2の場合は波形の案内板14であっ
たのに対して、平形の渦巻き状の案内板14を用いたこ
とである。湿り蒸気12中の液滴は慣性が大きいため
に、平形の案内板14であっても、液滴は案内板14と
の衝突又は接触により取り除かれ、湿り蒸気12は乾燥
した蒸気13となって排出される。
【0034】図7は、図6の案内板14の内面を凹凸状
にした場合であり、これにより、液滴の案内板14との
衝突又は接触の頻度は大きくなり、蒸気乾燥器1の性能
を向上させることができる。
【0035】図8は、蒸気乾燥器1の内部に同心円状に
形成された複数個の円筒状の壁16を設置し、各壁の円
周方向の任意の位置において長さ方向にスリット17を
削設した場合である。このように形成された流路を湿り
蒸気12が通過する際、湿り蒸気12に含まれる液滴
は、壁との衝突又は接触により取り除かれることにな
る。
【0036】図9は、図8に示した壁16の内周面を凸
凹状にした場合であり、これにより、液滴の壁との衝突
又は接触の頻度が大きくなり、蒸気乾燥器1の性能を向
上させることができる。
【0037】図10は、蒸気乾燥器1の内部が同心円状
に形成されている複数個の円筒状の壁からなり、内側壁
及び外側壁とも任意の円周方向に長さ方向のスリット1
7を有し、かつ内側壁の外周表面及び外側壁の内周表面
の任意の円周方向の位置において、複数個の邪魔板18
を複数個半径方向に突設させた場合である。これによ
り、湿り蒸気12の流路は複数回曲げられるので、湿り
蒸気12中の液滴が取り除かれる効果は顕著なものとな
る。
【0038】図11は、更に他の実施例の蒸気乾燥器、
気水分離器及び制御棒案内管等である。蒸気乾燥器1を
蒸気乾燥器支持板15に固定することにより、蒸気乾燥
器1と気水分離器2を別個に設置した場合であり、これ
により、取り付けが簡便になる。
【0039】次に、沸騰水型原子炉内機器の取り付け
は、まず、燃料集合体(記入せず)を装荷した後、制御
棒4を挿入し、その後、制御棒案内管3、気水分離器
2、蒸気乾燥器1の順に設置し、最後に、制御棒駆動棒
を挿入して制御棒4と制御棒駆動棒とを連結するという
方法で行なっている。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、上部挿入型の制御棒駆
動の沸騰水型原子炉において、気水分離器の高性能化、
蒸気乾燥器の小型で高性能化、及び原子炉圧力容器の小
型化をそれぞれ達成することができる。また、圧力容器
下鏡溶接部からの冷却水の漏洩がなくなるので信頼性が
高くなり、原子炉格納容器内に原子炉圧力容器の床置き
が可能となるので耐震上の健全性が向上する。更に、沸
騰水型原子炉内機器の効果的な取付け方法を提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の蒸気乾燥器、気水分離器、
及び制御棒案内管等の縦断面図である。
【図2】図1の蒸気乾燥器の部分の横断面図(I−I断
面図)である。
【図3】図1の図1の制御棒及び制御棒案内管の部分の
横断面図(II−II断面図)である。
【図4】図1の蒸気乾燥器、気水分離器及び制御棒案内
管等を用いた沸騰水型原子炉の模式縦断面図である。
【図5】図4の沸騰水型原子炉を用いた原子炉圧力容器
の配置図である。
【図6】本発明の他の実施例の蒸気乾燥器の横断面図で
ある。
【図7】本発明の他の実施例の蒸気乾燥器の横断面図で
ある。
【図8】本発明の他の実施例の蒸気乾燥器の横断面図で
ある。
【図9】本発明の他の実施例の蒸気乾燥器の横断面図で
ある。
【図10】本発明の他の実施例の蒸気乾燥器の横断面図
である。
【図11】本発明の他の実施例の蒸気乾燥器、気水分離
器及び制御棒案内管等の縦断面図である。
【図12】従来の沸騰水型原子炉の模式縦断面図であ
る。
【図13】従来の原子炉圧力容器の配置図である。
【符号の説明】
1・・・蒸気乾燥器、2・・・気水分離器、3・・・制御棒案内
管、4・・・・制御棒、5・・・制御棒駆動ハウジング、6・・・
シュラウドヘッド、7・・・旋回翼、8・・・穴、9・・・ドレ
ン管、10・・・気水混合流、11・・・分離水、12・・・湿
り蒸気、13・・・乾燥蒸気、14・・・案内板、15・・・蒸
気乾燥器支持板、16・・・壁、17・・・スリット、18・・
・邪魔板、19・・・原子炉圧力容器、20・・・原子炉格納
容器、21・・・炉心シュラウド、22・・・炉心、23・・・
スタンドパイプ、24・・・上部ドーム、25・・・主蒸気ノ
ズル、26・・・制御棒駆動機構、27・・・圧力容器下鏡、
28・・・圧力容器支持スカート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 巖 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社日 立製作所エネルギ−研究所内 (72)発明者 川部 隆平 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社日 立製作所エネルギ−研究所内 (72)発明者 河崎 照文 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社日 立製作所エネルギ−研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器内に設けられた炉心と、
    該炉心で発生した気水混合流を湿り蒸気と水とに分離す
    る気水分離器と、該気水分離器で分離された前記湿り蒸
    気を乾燥する蒸気乾燥器と、制御棒駆動棒をガイドする
    複数個の制御棒駆動ハウジングと、前記制御棒駆動棒の
    下端に上端が連結されている制御棒とを有し、前記炉心
    の上部より前記制御棒を挿入する方式の沸騰水型原子炉
    において、前記複数個の制御棒駆動ハウジングに対応し
    て前記蒸気乾燥器を一個ずつそなえ、前記制御棒ハウジ
    ングは該蒸気乾燥器を貫通する配置としたことを特徴と
    する沸騰水型原子炉。
  2. 【請求項2】 前記蒸気乾燥器は外周部が円筒状の壁か
    らなり、該壁の内部に前記円筒状の外周部と同心の渦巻
    き状の案内板を内設してなる請求項1記載の沸騰水型原
    子炉。
  3. 【請求項3】 前記案内板の横断面が波形をなしている
    請求項2記載の沸騰水型原子炉。
  4. 【請求項4】 前記案内板の内面に縦方向の凹凸状の溝
    を形成している請求項2記載の沸騰水型原子炉。
  5. 【請求項5】 前記蒸気乾燥器は同心円状に形成されて
    いる複数の円筒状の壁からなり、これらの壁の各円周方
    向の任意の位置において、長さ方向にスリットを有して
    なる請求項1記載の沸騰水型原子炉。
  6. 【請求項6】 前記壁の内周面が凹凸状をなしている請
    求項5記載の沸騰水型原子炉。
  7. 【請求項7】 前記複数の壁において、内側壁の外周表
    面と外側壁の内周表面の各円周方向の任意の位置に邪魔
    板を複数個設けてなる請求項5記載の沸騰水型原子炉。
  8. 【請求項8】 原子炉圧力容器内に設けられた炉心と、
    該炉心で発生した気水混合流を湿り蒸気と水とに分離す
    る気水分離器と、該気水分離器で分離された前記湿り蒸
    気を乾燥する蒸気乾燥器と、上下動する制御棒駆動棒を
    ガイドする複数個の制御棒駆動ハウジングと、前記制御
    棒駆動棒の下端に上端が連結されている制御棒とを有
    し、前記炉心の上部より該炉心に前記制御棒を挿入する
    方式の沸騰水型原子炉において、前記複数個の制御棒駆
    動ハウジングに対応して前記気水分離器を一個ずつそな
    え、前記制御棒駆動ハウジングは該気水分離器を貫通す
    る配置としたことを特徴とする沸騰水型原子炉。
  9. 【請求項9】前記気水分離器は、制御棒案内管の上端に
    配設されている請求項8記載の沸騰水型原子炉。
  10. 【請求項10】 前記制御棒駆動ハウジングの、前記気
    水分離器内に位置している部分の外周表面に複数個の旋
    回翼が固設されている請求項8及び9記載の沸騰水型原
    子炉。
  11. 【請求項11】 請求項9から10記載の気水分離器の
    上方に請求項2ないし7記載の蒸気乾燥器を配置してな
    る請求項1ないし8記載の沸騰水型原子炉。
  12. 【請求項12】 沸騰水型原子炉が、炉心の上部より該
    炉心に制御棒を挿入する方式からなり、前記炉心に装荷
    される燃料集合体、前記炉心への挿入離脱により前記炉
    心の出力を制御する制御棒、前記炉心へ挿入離脱するた
    めの前記制御棒の上下動をガイドする制御棒案内管、前
    記制御棒と連結されて前記制御棒を駆動する制御棒駆動
    棒、前記炉心で発生した気水混合流を湿り蒸気と水とに
    分離する気水分離器、及び前記湿り蒸気を乾燥蒸気と液
    滴とに分離する蒸気乾燥器を有する沸騰水型原子炉内機
    器の取付け方法において、前記燃料集合体の装荷、前記
    制御棒の挿入、前記制御棒案内管の設置、前記気水分離
    器の設置、前記蒸気乾燥器の設置、前記制御棒駆動棒の
    挿入、及び前記制御棒と前記制御棒駆動棒との連結の順
    で行う沸騰水型原子炉内機器の取付け方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から11項記載の沸騰水型原
    子炉において、前記原子炉圧力容器を原子炉格納容器内
    に床置きすることを特徴とする沸騰水型原子炉。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225437A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Japan Atom Power Co Ltd:The 沸騰水型原子炉
JP2008157866A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Toshiba Corp 沸騰水型原子炉
US9185687B2 (en) 2005-10-31 2015-11-10 Ntt Docomo, Inc. Transmission and reception bandwidth setting method, mobile terminal and base station in radio communication system that defines a plurality of signal bandwidths

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