JP3743810B2 - サービス情報受信装置及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、FM多重放送による有料のサービス情報の受信に好適なサービス情報受信装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、FM放送電波に文字情報等のサービス情報を多重させて送信し、そのサービス情報を受信側に設けた表示手段に表示させるFM放送電波を媒体としたサービスが行われている。このサービスは、いわゆる移動体FM文字多重放送とも称され、見えるラジオ(Visual Information Radio)として実用化されている。
【0003】
具体的には、送信側のFM放送局から通常のFM放送電波に文字や数字等の表示情報を多重化させた電波を送信し、受信側に設けた液晶ディスプレイ付きFMラジオにより前記電波を受信して、FM放送電波と文字や数字等の表示情報等とを分離し、表示情報を文字コードに変換して液晶ディスプレイに表示し利用者の視認に供するようにしたものである。これにより、利用者は例えば天気予報、交通情報等を文字により視認することが可能となる。この移動体FM文字多重放送においては、無料のサービス情報の提供の他、特定のサービス情報については有料化することが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した移動体FM文字多重放送における有料サービス情報を利用者に提供する場合、この移動体FM文字多重放送を営む事業者は何等かの方法で利用者から利用料金を徴収する必要がある。しかし、単純に事業者と利用者との間の料金月払い契約等で徴収しようとすると、利用者側の支払い滞納等が生じ易く、利用者の管理が煩雑になるのみならず、不正利用を防止できない。しかも、サービス情報を提供する事業者は、複数存立することが予測されることから、各事業者が自己のサービスの利用者を特定して、料金を徴収することは実際上不可能である。
また、利用者側にしてみれば、事業者又は金融機関等へ利用料金を支払いに行かなければばならず、利用者側の負担が大きいという問題がある。更に、移動体FM文字多重放送の場合、FM放送電波を利用する関係上支払い滞納の利用者のみサービス情報の提供を中止することもまた実際上不可能である。
【0005】
そこで、本発明は、有料のサービス情報の放送を行う際に、利用者にとって利用料金の支払い処理が簡略であり、事業者にとって煩雑さを伴うことなく不正利用を防止しつつ利用者を管理することのできるサービス情報受信装置及び記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明にかかるサービス情報受信装置にあっては、送信局から送信される有料のサービス情報を受信し表示するサービス情報受信装置において、現在月日を取得する取得手段と、この取得手段により取得した現在月日に当該記録媒体が有する相対的な有効期間を加算して前記有料のサービス情報を受信し得る期間の終了日である使用終了日を算出する算出手段と、この算出手段により算出された前記使用終了日を所定の記録領域に書き込む書込手段とを有する記録媒体を着脱可能とする装置本体と、前記記録媒体の所定の記録領域に書き込まれた使用終了日まで、前記有料のサービス情報の取得を許容する制御手段とを有する。つまり、装置本体からは書き込みの指示を行うが、実際の書き込みは記憶媒体の内部において書込手段が行う。したがって、外部からの不正な書き込みが困難となり、前記使用終了日の改竄が防止される。
【0008】
また、本発明にかかる記録媒体にあっては、送信局から送信される有料のサービス情報を受信し表示するサービス情報受信装置に着脱可能とされている記録媒体であって、現在月日を取得する取得手段と、この取得手段により取得した現在月日に当該記録媒体が有する相対的な有効期間を加算して前記有料のサービス情報を受信し得る期間の終了日である使用終了日を算出する算出手段と、この算出手段により算出された前記使用終了日を所定の記録領域に書き込む書込手段とを有する。つまり、他の装置に依存することなく、記録媒体の内部において有料のサービス情報を得る期間の終了日である使用終了日を算出し、これを書き込んで記憶する。したがって、外部からの書き込みが困難となり、その結果前記使用終了日の改竄も困難となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態を適用した移動体FM文字多重放送のシステム構成を示すものである。
【0011】
この移動体FM文字多重放送のシステムは、有料及び無料のサービス情報を多重化したFM放送電波を送信する事業者であるFM放送局3と、このFM放送局3からのFM放送電波を受信する本実施の形態にかかるサービス情報受信装置1と、このサービス情報受信装置1において、有料のサービス情報を受信する際に用いる記録媒体であるICカード2、及びこのICカード2の販売を行うコンビニエンスストア等の販売店4を有してなり、この販売店4はサービスセンター91と所定のカード売買契約等を交わしている。
【0012】
サービスセンター91は、ICカード2の発行会社であるとともに、有料のサービス情報の製作会社でもある。そして、このサービスセンター91で製作された有料のサービス情報は、FM放送局3に送られ有料のサービス情報として、FM放送局3等が製作した番組あるいは無料のサービス情報とともに送信される。なお、サービスセンター91からFM放送局3への有料のサービス情報の移送は、有線、無線、あるいは磁気テープに記録して搬送する等の種々の方法を採用し得る。
【0013】
次に、前記サービス情報受信装置1について、図2及び図3を参照して説明する。このサービス情報受信装置1には、図2に示すように、略直方体状の装置本体1Aの表面に、キー入力部5、サービス情報等を表示する表示部6が設けられている。キー入力部5には、文字削除キー7、機能選択キー8、ひらがな、カタカナ及び数字を選択する文字・数字選択キー9、絵文字キー10、“あ”〜“わ”のひらがな及び“1”〜“0”の数字を入力するひらがな・数字入力キー群11、放送電波のチューニングを行うチューニングキー12、ラジオ/情報切換キー13、読み出しキー14等が設けられている。また、装置本体1Aの一方の側面1Bには、ICカード2を着脱可能なスロット22が設けられている。
【0014】
図3は、前記サービス情報受信装置1の構造を示すブロック図であり、FM放送電波を受信し対応する音声を発音するFMラジオ部30と、このFMラジオ部30により受信したFM放送電波に多重化されている有料、無料のサービス情報の受信に対する各種の処理を行うサービス情報受信部40とを有している。
【0015】
前記FMラジオ部30は、FM放送電波を受信するアンテナ31と、FM放送電波のチューニングを行うFMチューナ32と、FM信号の復調を行うFM復調器33と、復調されたFM信号をステレオ信号にするステレオ復調器34と、このステレオ復調器34の出力信号を増幅する一対のアンプ35a,35bと、アンプ35a,35bで増幅された信号を音声として出力する一対のスピーカ36a,36bとを具備している。なお、図示しないステレオヘッドホン用ジャックにステレオヘッドホンを装着して、FMステレオ放送を聴取することも勿論可能である。
【0016】
前記サービス情報受信部40は、前記FM復調器33に接続され、前記FMステレオ放送のL、R信号の変調度に対して多重信号の大きさ(レベル)を4〜10%まで変化させるデジタル変調を行いFM放送電波に多重化されているサービス情報を分離するL−MSK(Level Controlled Minimum Shift Keying)復調器41と、誤り訂正復号器42と、このサービス情報受信装置1において必要となる全ての処理及び制御を実行する制御部43とを有している。
【0017】
この制御部43は、CPUからなり後述するフローに従って動作することにより、本実施の形態において指示手段、比較手段、制御手段、判別手段、及び本体算出手段を構成するものであり、内部時計を有している。この制御部43に対して、後述するデータを格納したEE−PROM44と、処理プログラム及び後述するデータを格納したマスクROM45と、前記キー入力部5及び表示部6と、カード処理部45とが接続されており、このカード処理部45は前記ICカード2と接続されるコネクターとI/Oポートとを有している。さらに制御部43に対して、受信データ(受信情報)を記憶する受信データメモリ47及び前記キー入力部5からの入力データ(入力情報)を記憶する入力データメモリ48と、制御部43の処理結果に応じて警報を発するブザー等の報音部49と、前記キー入力部5におけるチューニングキー12の操作に応じて前記FMチューナ32の受信チューニングを行う受信制御部50とが接続されている。
【0018】
図4は、前記ICカード2の構成を示すブロック図であり、このICカード2は、スロット22への装着に伴って前記カード処理部45側のコネクターと接触するコネクター51と、このコネクター51に接続されたLSI52とを有している。LSI52は、I/Oポート53、後述する各種レジスタで構成されるレジスタ群54を有するCPU55、及びEE−PROM56とマスクROM57とを有している。このCPU55は、後述するフローに従って動作することにより、本実施の形態において書込手段及び算出手段を構成するものである。
【0019】
ICカード2のEE−PROM56には、図5(A)に示すように、使用開始日データ書き込み領域56aと使用終了日データ書き込み領域56b、及び使用端末IDデータ書き込み領域56cが設けられている。使用開始日データ書き込み領域56aには、後述する処理により使用開始年データSKYDと、使用開始月日データSKDDとが書き込まれる。使用開始年データSKYDは、1994年から2009年まで示す4ビットデータで書き込まれ、使用開始月日データSKDDは、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータで書き込まれる。したがって、例えば使用開始日が1995年12月31であるとすると、SKYDとして“1995”を示す4ビットデータが書き込まれ、SKDDとして12月31日に対応する“364”を示す9ビットデータが書き込まれることとなる。
【0020】
使用終了日データ書き込み領域56bにも、後述する処理により使用終了年データSSYDと、使用終了月日データSSDDとが、同様にして各々1994年から2009年まで示す4ビットデータと、1日から365日に対応する0〜364の9ビットデータで書き込まれる。使用端末IDデータ書き込み領域56cは24ビットからなり、当該ICカード2の使用開始時に装着したサービス情報受信装置1の固有のIDデータが、使用端末IDデータSIDとして書き込まれる。なお、工場出荷時には、各EE−PROM56の各領域56a〜56cの全ビットに“1”がセットされている。
【0021】
また、ICカード2のマスクROM57には、図5(B)に示すように、有効期間相対値データ記憶領域57aとカード認証データ記憶領域57bとが設けられている。有効期間相対値データ記憶領域57aには、有効期間相対値データUDが予め記憶されている。この有効期間相対値データUDは、“日”を単位として1〜365のいずれかの相対有効期間を示す9ビットデータで構成され、例えば6ケ月であれば“182”を示すデータが、12ケ月であれば“365”を示すデータが、工場出荷時等において予め記憶されている。また、この有効期間相対値データUDの値は、ICカード2の販売価格に応じて異なり、販売価格の高いICカード2ほど大きな値からなる有効期間相対値データUDが記憶されている。カード認証データ記憶領域57bは16ビットからなり、前記サービスセンター91から発行されたICカード2に共通するカード認証データCCDが記憶されている。
【0022】
なお、サービス情報受信装置1側のEE−PROM44には、図6(A)に示すように、端末IDデータ記憶領域44aが設けられており、この端末IDデータ記憶領域44aには、端末IDデータIDが記憶されている。この端末IDデータIDは、各サービス情報受信装置1毎に異なる24ビットのデータからなる。また、サービス情報受信装置1側のマスクROM46には、前記処理プログラムを記憶した領域とともに、カード認証確認データ記憶領域46aが設けられており、このカード認証確認データ記憶領域46aには、カード認証確認データCDが記憶されている。このカード認証確認データCDは、前記カード認証データCCDと同一のデータであって16ビット構成である。
【0023】
図7は、前記FM放送局3に配置されるサービス情報送信装置70を示すものであり、このサービス情報送信装置70は、送信部71と、多重化処理部72と、後述するような有料、無料のサービス情報を多重化処理部72に送り出す送信処理部73、及び多重放送年月日データHDを発生する計時部74を具備している。送信部71は、音声情報のステレオ変調を行うステレオ変調器75、FM変調器76、送信器77、及び送信アンテナ78とを具備している。多重化処理部72は、符号化部82、多重化部79、誤り訂正付加器80、及びL−MSK変調器81を具備している。
【0024】
なお、FM放送電波に多重化される情報は、有料のサービス情報、無料のサービス情報、多重放送年月日データHD等で構成され、有料のサービス情報にあっては先頭に有料であることを示す識別コードが付加されて送信される。
【0025】
次に、前記サービス情報受信装置1の動作を図8〜18に示したフローチャートに従って説明する。なお、以下のフローに従った処理に際して制御部43は、下記に示すデータ及びレジスタを用いる。
(なお、GRにより、GYR及びGDRの両レジスタを示す。)
年演算レジスタNZR:演算した使用終了年を示すデータを格納する。
日演算レジスタHZR:演算した使用終了日を示すデータを格納する。
年シフトフラグNFS:セットされて年データの値を繰り上げることを示す。
【0026】
すなわち、サービス情報受信装置1内の制御部43は、電源の投入に伴って図8に示すメインフローに従って動作を開始し、先ず内部時計修正処理(SA1)を実行する。次に、スロット22にICカード2が装填されたか否かを判別し(SA2)、装填されていない場合には、以降の処理を実行することなく、SA1→SA2→SA1のループを繰り返す。また、ICカード2が装填されたならば、後述するカード認証処理(SA3)、及び有料サービス受信関連制御処理(SA4)を順次実行する。
【0027】
前記内部時計修正処理(SA1)は、図9に示すフローに従って行われ、多重放送年月日データHDの受信を監視する(SB1)。そして、多重放送年月日データHDが受信されると、この多重放送年月日データHDをGRに格納する(SB2)。ここで、GRは前記のようにGYR及びGDRの両レジスタを示すことから、この受信した多重放送年月日データHDのうち、4ビットの現在年データが現在年データレジスタGYRに格納され、9ビットの現在月日データが現在月日データレジスタGDRに格納される。
【0028】
前記カード認証処理(SA3)は、図10に示すフローに従って行われ、先ずタイミングクロックの出力を開始する(SC1)。次に、カード認証データCCDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(SC2)、タイミングクロックを5個出力するまで待機する(SC3)。そして、タイミングクロックを5個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SC4)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SC5)。さらに、この暗号解読処理を行った取込データ、つまりカード認証データCCDが、サービス情報受信装置1側のマスクROM46に記憶されているカード認証確認データCDと同一であるか否かを判別する(SC6)。
【0029】
この判別の結果、取込データ(CCD)=CDであれば、現在サービス情報受信装置1のスロット22に装填されているICカード2は、サービスセンター91から正規に発行された当該サービス情報受信装置1に使用可能なカードである。そして、このように正規のICカード2が装填されている場合には、図8のメインフローにリターンして、次の有料サービス受信関連制御処理(SA4)を実行する。
【0030】
しかし、取込データ(CCD)≠CDであれば、現在サービス情報受信装置1のスロット22に装填されているICカード2は、サービスセンター91から正規に発行されたものではなく、当該サービス情報受信装置1に使用不可能なカードである。そして、このように不正規のICカード2が装填されている場合には、表示部6に「このカードはご使用になれなせん」と表示した後(SC7)、図8のメインフローの「ストップ」処理にリターンする。したがって、正規にサービスセンター91から発行されたものでないICカード2あるいはCCDを改竄したICカード2を使用した場合は、後述するように、有料のサービス情報の利用が不可能となる。これにより、不正規のICカード2を用いたサービス情報の不正利用を防止して、ユーザーが購入した正規のICカード2の使用による間接的な料金徴収が可能となるとともに、前記表示により正規のICカード2の購入を促すこともできる。
【0031】
なお、この実施の形態においては、カード認証データCCDとカード認証確認データCDとを同一データとし、SC6で両者の一致の有無を判別するようにしたが、共通の要素を有するデータを用いて、要素の一致性つまり部分的一致により、SC6の判別を行うようにしてもよい。
【0032】
前記有料サービス受信関連制御処理(SA4)は、図11に示すフローに従って行われ、カード書き込みエリアビット確認処理(SD1)、カード使用書き込み指示処理(SD2)、カード使用端末判定処理(SD3)、期限管理データ正誤判断処理(SD4)、適正有効期間管理処理(SD5)を順次実行する。
【0033】
前記カード書き込みエリアビット確認処理(SD1)は、図12及び図13に示す一連のフローに従って行われ、先ずタイミングクロックの出力を開始する(SE1)。引き続き、使用端末IDデータSIDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(SE2)、タイミングクロックを8個出力するまで待機する(SE3)。そして、タイミングクロックを8個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SE4)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SE5)。次に、この暗号解読処理を行った取込データ、つまり24ビットで構成される使用端末IDデータSIDの全ビットが“1”であるか否かを判別する(SE6)。このとき、このICカード2が正規に購入された未使用の真正品であれば、前述のようにSIDの全ビットは“1”である。したがって、SIDの全ビットが“1”ではなく、全ビットの何れが“0”であった場合には、使用開始済みの真正品、偽造あるいは改竄された痕跡であると推定することができる。そして、この判別の結果、SIDの全ビットの何れかが“0”であって、装填されているICカード2が使用開始済みのものあるいは偽造、改竄されたものであると推定し得る場合には、図11のフローにおいてSD2のカード書き込み指示処理を行わずに、SD3からの処理を開始すべく、このSE6からSD3にリターンする。なお、ICカード2が使用開始済みの真正品である場合には、SE6で必ずNOと判別されるので、この時点でSE6からSD3にリターンする
しかし、SIDの全ビット=1であれば、現在スロット22に装填されているICカード2は、使用開始済みのものあるいは偽造、改竄されたものではなく、正規に購入された未使用の真正品であるものと一応識別することができる。そこで、より確実にICカード2が正規に購入された未使用の真正品であるか否かを識別すべく、さらに、SE7以降の処理を実行する。すなわち、使用開始年データSKYDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(SE7)、この送信要求の後に出力したタイミングクロックが18個となるまで待機し(SE8)、タイミングクロックを18個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SE9)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SE10)。引き続き、この暗号解読処理を行った取込データ、つまり4ビットで構成される使用開始年データSKYDの全ビットが“1”であるか否かを判別する(SE11)。このとき、前述と同様にこのICカード2が正規に購入された未使用の真正品であれば、SKYDの全ビットは“1”であり、何れかのビットが“0”となっている場合には、このICカード2に偽造、改竄の痕跡がある。そして、このように、当該ICカード2に偽造、改竄の痕跡がある場合には、このSE11から、図11のSD3にリターンする。
【0034】
また、SKYDの全ビット=1である場合には、使用開始月日データSKDDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(図13SE12)、この送信要求の後に出力したタイミングクロックが12個となるまで待機し(SE13)、タイミングクロックを12個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SE14)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SE15)。引き続き、この暗号解読処理を行った取込データ、つまり4ビットで構成される使用開始月日データSKDDの全ビットが“1”であるか否かを判別する(SE16)。このとき、前述と同様にこのICカード2が未使用の真正品であれば、SKDDの全ビットは“1”であり、何れかのビットが“0”となっている場合には、このICカード2に偽造、改竄の痕跡があり、この場合には、図11のSD2のカード使用書き込み指示処理を行わずに、SE16から、図11のSD3にリターンする。
【0035】
また、SKDDの全ビット=1である場合には、使用終了年データSSYDの送信要求をI/Oポートから出力した後(SE17)、この送信要求の後に出力したタイミングクロックが20個となるまで待機し(SE18)、タイミングクロックを20個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをI/Oポートから取り込み(SE19)、暗号解読処理を行う(SE20)。引き続き、この暗号解読処理を行った取込データ、つまり4ビットで構成される使用終了年データSSYDの全ビットが“1”であるか否かを判別する(SE21)。この判別の結果、SSYDの全ビットの何れかが“0”であって、装填されているICカード2に偽造、改竄の痕跡がある場合には、このSE21から、図11のSD3にリターンする。
【0036】
しかし、SSYDの全ビット=1である場合には、使用終了月日データSSDDの送信要求をI/Oポートから出力した後(SE22)、この送信要求の後に出力したタイミングクロックが13となるまで待機し(SE23)、タイミングクロックを13個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをI/Oポートから取り込み(SE24)、暗号解読処理を行う(SE25)。引き続き、この暗号解読処理を行った取込データ、つまり4ビットで構成される使用終了月日データSSDDの全ビットが“1”であるか否かを判別する(SE26)。この判別の結果、SSDDの全ビットの何れかが“0”であって、装填されているICカード2に偽造、改竄の痕跡がある場合には、このSE26から、図11のSD3にリターンする。
【0037】
しかし、このSE26の判別の結果、SSDDの全ビット=1であれば、前述したSID,SKYD,SKDD,SSYD,SSDDの全ビット=1であり、現在スロット22に装填されているICカード2は、正規に購入された未使用の真正品であることが確実となった。そして、このように装填されているICカード2が未使用の真正品であることが確実となった場合には、図11のSD2にリターンして、次のカード使用書き込み指示処理を実行する。
【0038】
このカード使用書き込み指示処理(SD2)は、図14に示すフローに従って行われ、先ずタイミングクロックの出力を開始する(SF1)。次に、期限設定命令をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(SF2)、タイミングクロックを6個出力するまで待機する(SF3)。そして、タイミングクロックを6個出力した時点で、現在年データレジスタGYRに格納されている4ビットからなる現在年データを暗号化処理する(SF4)。引き続き、この暗号化処理した現在年データレジスタGYRの現在年データを、カード処理部45のI/Oポートから出力する(SF5)。
【0039】
しかる後に、このSF5の処理の後に出力したタイミングクロックが2個となるまで待機する(SF6)。そして、タイミングクロックを2個出力した時点で、現在月日データレジスタGDRに格納されている9ビットからなる現在月日データを暗号化処理する(SF7)。引き続き、この暗号化処理した現在月日データレジスタGDRの現在月日データを、カード処理部45のI/Oポートから出力する(SF8)。さらに、このSF8の処理の後に出力したタイミングクロックが7個となるまで待機し(SF6)、タイミングクロックを7個出力した時点で、前記端末IDデータ記憶領域44aに記憶されている端末IDデータIDを暗号化処理する(SF10)。次に、この暗号化処理した端末IDデータIDを、カード処理部45のI/Oポートから出力し(SF11)、このSF11の処理の後に出力したタイミングクロックが24個となるまで待機する(SF12)。そして、タイミングクロックを24個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SF13)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SF14)。さらに、この暗号解読処理を行った取込データが所定の設定完了記号であるか否かを判別する(SF15)。
【0040】
この設定完了記号は、後述するように、このサービス情報受信装置1側から出力された前記GYRに格納されていた現在年データ、GDRに格納されていた現在月日データ、端末IDデータ記憶領域44aに記憶されていた端末IDデータIDが全て適正に、ICカード2側のEE−PROM56に書き込まれた場合に、ICカード2側から出力される記号である。したがって、取込データ≠設定完了記号であって、この時点でICカード2から設定完了記号が出力されない場合には、スロット22に装填した当該ICカード2は、不良品である等が想定される。よって、この場合には、このSF15から、図10のSC7にジャンプして、表示部6に「このカードはご使用になれません」と表示する。しかし、取込データ=設定完了記号であるならば、これら各データが適正にICカード2側に書き込まれたことを意味し、この場合には、図11のSD3にリターンして次のカード使用端末判定処理を開始する。
【0041】
このカード使用端末判定処理(SD3)は、図15に示すフローに従って行われ、先ずタイミングクロックの出力を開始する(SG1)。次に、ICカード2側のEE−PROM56において、使用端末IDデータ書き込み領域56cに書き込まれている使用端末IDデータSIDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力する(SG2)。引き続き、タイミングクロックを8個出力するまで待機し(SG3)、タイミングクロックを8個出力した時点で、I/Oポートからのデータを取り込み(SG4)、暗号解読処理を行う(SG5)。
【0042】
さらに、この暗号解読処理を行った取込データが、サービス情報受信装置1側のEE−PROM44の端末IDデータ記憶領域44aに記憶されている端末IDデータIDと一致するか否かを判別する(SG6)。この判別の結果、取込データ(SID)≠IDである場合には、ICカード2に偽造、改竄の痕跡がある場合の外に、他のサービス情報受信装置1で使用開始されたICカード2が、使い回しされて当該サービス情報受信装置1に装填された場合や、使用期間が満了する前に紛失あるいは盗難にあったICカード2を不正使用している場合が想定される。よって、この場合には、図11のフローにリターンすることなく、このSG6から、図10のSC7にジャンプして、表示部6に「このカードはご使用になれません」と表示する。
【0043】
したがって、この実施の形態においては、ICカード2の使用を開始したサービス情報受信装置1においてのみ、当該ICカード2の継続使用が許容され、使い回しは禁止される。この使い回しの禁止により、販売したICカード2とサービス情報受信装置1とを1対1の関係に拘束して、ICカード2を介したサービス情報利用者の管理を適正に行うことができるとともに、盗難等に伴うICカード2の不正利用をも防止することができる。
【0044】
また、取込データ(SID)=IDであって、使用開始時のサービス情報受信装置1に当該ICカード2が装填されている場合には、図11のフローにリターンして、次の期限管理データ正誤判断処理(SD4)を開始する。
【0045】
この期限管理データ正誤判断処理(SD4)は、図16及び図17に示す一連のフローに従って行われ、先ず年シフトフラグNSFをリセットする(SH1)。引き続き、タイミングクロックの出力を開始するとともに(SH2)、有効期間相対値データUDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(SH3)、タイミングクロックを9個出力するまで待機する(SH4)。そして、タイミングクロックを9個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SH5)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SH6)。
【0046】
引き続き、使用開始月日データSKDDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(SH7)、この送信要求の後に出力したタイミングクロックが12個となるまで待機する(SH8)。そして、タイミングクロックを12個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SH9)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SH10)。
【0047】
次に、前記SH6で暗号解読処理を行った有効期間相対値データUDに、SH10で暗号解読処理を行った使用開始月日データSKDDを加算し、その値を日演算レジスタHZRに格納する(SH11)。引き続き、HZRの値が364以下であるか否かを判別する(SH12)。ここで、HZRの値が364以下であれば、“年”の値を繰り上げる必要がないことから、SH13及びSH14の処理を行うことなく、SH15に進む。しかし、SH12での判別の結果、HZRの値が364を超える場合には、“年”の値を繰り上げなければ、1日から365日に対応する0〜364の数値で使用終了日を表すことができない。そこで、年シフトフラグNSFをセットして、“年”の値を繰り上げることを示すとともに、HZRに格納されている“有効期間相対値データUD+使用開始月日データSKDD”から364を減じて、その値にHZRを更新する(SH14)。
【0048】
さらに、使用終了月日データSSDDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(SH15)、この送信要求の後に出力したタイミングクロックが13個となるまで待機し(SH16)、タイミングクロックを13個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SH17)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SH18)。引き続き、この暗号解読処理を行った取込データつまり使用終了月日データSSDDと、前記日演算レジスタHZRに格納されている値とが等しいか否かを判別する(SH19)。この判別の結果、SSDD≠HZRであった場合には、このSH19から、図10のSC7にジャンプし表示部6に「このカードはご使用になれません」と表示する。
【0049】
すなわち、HZRには、前述のSH11で“有効期間相対値データUD+使用開始月日データSKDD”が格納されたままか、若しくはSH14で年を繰り上げした後の“有効期間相対値データUD+使用開始月日データSKDD−364”の値が格納されている。そして、このHZRの値は、当該ICカード2の使用終了月日を示すことから、有効期間相対値データUD、使用開始月日データSKDD及び使用終了月日データSSDDの何れも改竄されていない場合は、必ずSSDD=HZRとなるはずである。しかるに、SSDD≠HZRとなった場合は、ICカード2の有効期間を引き延ばすべく、有効期間相対値データUD、使用開始月日データSKDD及び使用終了月日データSSDDの何れかを改竄して、この改竄したICカード2を用いている場合である。よって、この場合には、前記表示を行った後、図8のメインフローの「ストップ」処理にリターンする。これにより、有効期間相対値データUD、使用開始月日データSKDD及び使用終了月日データSSDDの改竄が行われたICカード2を用いたサービス情報の不正利用を未然に防止することができる。
【0050】
また、SSDD=HZRであった場合には、タイミングクロックの出力を開始するとともに(図17SH20)、使用開始年データSKYDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(SH21)、タイミングクロックを18個出力するまで待機する(SH22)。そして、タイミングクロックを18個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SH23)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SH24)。
【0051】
引き続き、使用終了年データSSYDの送信要求をカード処理部45のI/Oポートから出力した後(SH25)、この送信要求の後に出力したタイミングクロックが20個となるまで待機し(SH26)、タイミングクロックを20個出力した時点で、ICカード2側から出力されたデータをカード処理部45のI/Oポートから取り込み(SH27)、この取り込んだデータの暗号解読処理を行う(SH28)。
【0052】
次に、年シフトフラグNSFがセットされているか否かを判別し(SH29)、セットされている場合には、SH24で暗号解読処理を行った使用開始年データSKYDに“1”を加算して、その値を年演算レジスタNZRに格納し(SH30)、セットされていない場合には、使用開始年データSKYDをそのまま年演算レジスタNZRに格納する(SH31)。引き続き、この年演算レジスタNZRに格納されている値と、前記使用終了年データSSYDとが等しいか否かを判別する(SH32)。この判別の結果、NZR≠SSYDであった場合には、このSH32から、図10のSC7にジャンプし表示部6に「このカードはご使用になれません」と表示する。
【0053】
すなわち、NZRには、前述のようにHZRの値が364を超える場合であって、“年”の値を繰り上げなければ、1日から365日に対応する0〜364の数値で使用終了日を表すことができない場合に、SH30の処理が実行されて“SKYD+1”が格納されており、この処理が実行されていない場合には“SKYD”が格納されている。したがって、NZRには、このICカード2の使用終了年を示すデータが格納されている。一方、SSYDは、後述するようにこのICカード2の使用終了年を示すデータであるから、SSYDが改竄されていない場合は、必ずNZR=SSYDとなるはずである。しかるに、NZR≠SSYDとなった場合は、ICカード2の有効期間を引き延ばすべく、使用終了年データSSYDを改竄し、この改竄したICカード2を用いている場合である。よって、この場合には、前記表示を行った後、図8のメインフローの「ストップ」処理にリターンする。これにより、使用終了年データSSYDを改竄したICカード2を用いたサービス情報の不正利用を未然に防止することができる。
【0054】
しかし、NZR=SSYDであって、使用終了年データSSYDが改竄のないICカード2が装填されている場合には、図11のフローにリターンして、次の適正有効期間管理処理(SD5)を開始する。
【0055】
この適正有効期間管理処理(SD5)は、図18に示すフローに従って行われ、使用終了年データSSYDとGYRに格納されている現在年データとの関係が、SSYD>GYRであるか否かを判別する(SI1)。この判別の結果、SSYD>GYRであれば、この時点で当該ICカード2は使用終了日の満了前であることが明らかであり、よって、有料サービス受信モードを設定し(SI4)、SI1からの処理を繰り返す。また、この判別がNOであった場合には、SSYD=GYRか否かを判別する(SI2)。このSI2での判別の結果SSYD≠GYRであれば、必然的にSSYD<GYRであり、当該ICカード2は既に使用終了日を経過したものである。よって、SC7にジャンプし表示部6に「このカードはご使用になれません」と表示する。
【0056】
また、SI2での判別の結果SSYD=GYRであった場合には、使用終了年データと現在年データとが一致している。そこで、次に、使用終了月日データSSDDとGDRに格納されている現在月日データとの関係が、SSDD≦GDRであるか否かを判別する(SI3)。この判別の結果、SSDD≦GDRであれば、当該ICカード2の使用終了月日と現在月日とが一致しているか、若しくは使用終了日を経過している場合であり、よって、この場合には前述と同様に、SC7にジャンプして表示部6に「このカードはご使用になれません」と表示する。しかし、SI3での判別の結果SSDD>GDRであれば、このICカード2は使用終了日前であることから、有料サービス受信モードを設定する(SI4)。
【0057】
一方、ICカード2内のCPU55は、図19〜22に示すフローチャートに従って動作する。なお、以下のフローに従った処理に際してCPU55は、下記に示すレジスタを用いる。
【0058】
すなわち、ICカード2内のCPU55は、該ICカード2がスロット22に装填され、コネクタ51を介してサービス情報受信装置1側から電源を供給されることにより、図19に示すメインフローに従って動作を開始し、先ずクロックカウントレジスタCCRをリセットし(SJ1)、サービス情報受信装置1側からのタイミングクロックが来るまで待機する(SJ2)。次に、サービス情報受信装置1側から出力されたデータをI/Oポート53を介して取り込んだ後(SJ3)、この取り込んだデータがデータ送信要求であるか否かを判別し(SJ4)、送信要求でなかった場合には、さらに期限設定命令か否かを判別する(SJ6)。そして、このSJ4又はSA7での判別の結果、データ送信要求であった場合には、データ送信処理(SJ5)を、期限設定命令であった場合には、期限設定処理(SJ7)を各々実行し、スロット22に装填されている間、SJ1からの処理を繰り返す。
【0059】
前記データ送信処理(SJ5)は、図20に示すフローに従って行われ、サービス情報受信装置1からの要求が、カード認証データCCDの送信要求であるか否かを判別する(SK1)。そして、CCDの送信要求であった場合には、クロックが来る毎にクロックカウントレジスタCCRをカウントアップし(SK8,SK9)、CCR=5となった時点でCCDを暗号化処理し(SK10,SK11)、I/Oポート53からこの暗号化処理したCCDデータを出力する(SK12)。また、CCD送信要求でなかった場合には、使用端末IDデータSIDの送信要求か(SK2)、有効期間相対値データUDの送信要求か(SK3)、使用開始月日データSKDDの送信要求か(SK4)、使用終了月日データSSDDの送信要求か(SK5)、使用開始年データSKYDの送信要求か(SK6)、使用終了年データSSYDの送信要求か(SK7)を各々判別する。そして、各ステップでの判別がYESである場合には、CCRの値が8,9,12,13,18,20の何れか各送信要求に対応する所定値となるまで、前述したSK8〜SK10と同様の処理を実行し、所定値となって時点で、SK11及びSK12と同様に、暗号化処理を行ってI/Oポート53から対応するデータを出力する。
【0060】
このとき、サービス情報受信装置1側においては前述したように、各データ要求を送信した後所定数のクロック(8,9,12,13,18,20)を出力した時点で、データの取り込みを行うことから、サービス情報受信装置1側から要求したデータに対応してICカード2側から出力されるデータを誤りなく取り込むことができる。したがって、要求したデータに対応しない異種データを取り込んでしまうことがなく、サービス情報受信装置1側から要求したデータと、ICカード2側から供給されるデータとを精度よくマッチングさせて、誤りのないデータの授受を行うことができる。
【0061】
また、前記期限設定処理(SJ7)は、図21及び図22に示す一連のフローに従って行われ、クロックが来る毎にクロックカウントレジスタCCRをカウントアップし(SM1,SM2)、CCR=6となった時点でI/Oポート53からデータを取り込む(SM3,SM4)。次に、この取り込んだデータを暗号解読処理し(SM5)、この暗号解読処理した取込データを、使用開始年データSKYDとして、EE−PROM56の使用開始日データ書き込み領域56aに書き込む(SM6)。このとき、前述した図14のSF5において、サービス情報受信装置1側からはクロックが6個出力された時点で、現在年データレジスタGYRに格納されている現在年を示すデータが出力される。したがって、このフローのSM4で取り込まれたデータは現在年を示すデータであり、SM6では現在年を示すデータが使用開始年データSKYDとして、EE−PROM56の使用開始日データ書き込み領域56aに書き込まれることとなる。なお、SM6の処理を行った際、及び後述するSM12,SM18の処理を行った際にはCCRをリセットする。
【0062】
そして、SM6に続くSM7及びSM8ではクロックが来る毎にCCRをカウントアップし、CCR=2となった時点でI/Oポート53からデータを取り込む(SM9,SM10)。次に、この取り込んだデータを暗号解読処理し(SM11)、この暗号解読処理した取込データを、使用開始月日データSKDDとして、EE−PROM56の使用開始日データ書き込み領域56aに書き込む(SM12)。このとき、前述した図14のSF8において、サービス情報受信装置1側からはクロックが2個出力された時点で、現在月日データレジスタGDRに格納されている現在月日を示すデータが出力される。したがって、このフローのSM10で取り込まれたデータは現在月日を示すデータであり、SM12では現在月日を示すデータが使用開始月日データSKDDとして、EE−PROM56の使用開始日データ書き込み領域56aに書き込まれることとなる。
【0063】
また、図22のSM13及びSM14ではクロックが来る毎にCCRをカウントアップし、CCR=7となった時点でI/Oポート53からデータを取り込む(SM15,SM16)。次に、この取り込んだデータを暗号解読処理し(SM17)、この暗号解読処理した取込データを、使用端末IDデータSIDとして、EE−PROM56の使用端末IDデータ書き込み領域56cに書き込む(SM18)。このとき、前述した図14のSF11において、サービス情報受信装置1側からはクロックが7個出力された時点で、端末IDデータIDが出力される。したがって、このフローのSM16で取り込まれたデータは端末IDデータIDであり、SM18ではこの端末IDデータIDが使用端末IDデータSIDとして、EE−PROM56の使用端末IDデータ書き込み領域56cに書き込まれることとなる。
【0064】
さらに、SM18に続くSM19では、有効期間相対値データUDに前述のSM12で書き込んだ使用開始月日データSKDDを加算し、その値を日付演算レジスタSHZRに格納する。引き続き、SHZRの値が364以下であるか否かを判別する(SM20)。ここで、SHZRの値が364以下であれば、“年”の値を繰り上げなくても、有効期間相対値データ+使用開始月日データで、使用終了日を示すことができる。よって、この場合には現在年を示すデータである使用開始年データSKYDを使用終了年データSSYDとして、EE−PROM56の使用終了日データ書き込み領域56bに書き込むとともに(SM21)、SHZRに格納されている“有効期間相対値データ+使用開始月日データ”を使用終了月日データSSDDとして、使用終了日データ書き込み領域56bに書き込む(SM22)。
【0065】
しかし、SM20での判別の結果、SHZRの値が364を超える場合には、“年”の値を繰り上げなければ、1日から365日に対応する0〜364の数値で使用終了日を表すことができない。そこで、現在年を示すデータである使用開始年データSKYDの値をインクリメントして、このインクリメントした値を使用終了年データSSYDとして、使用終了日データ書き込み領域56bに書き込む(SM23)。引き続き、SHZRに格納されている“有効期間相対値データ+使用開始月日データ”から364を減じて、その値を使用終了月日データSSDDとして、同使用終了日データ書き込み領域56bに書き込む(SM24)。しかる後に、クロックが来る毎にCCRをカウントアップし(SM25,SM26)、CCR=24となった時点でI/Oポート53から設定完了信号を出力する(SM28)。すると、前述した図14のSF13で、この設定完了信号が取り込まれて、SF14及びSF15の処理が実行されることとなる。
【0066】
他方、サービス情報受信装置1の制御部43は、図8に示したメインフローに従った処理とパラレルに、図23のフローに示すサービス情報受信処理を実行する。すなわち、前述したように、FM放送電波に多重化される情報は、有料のサービス情報と無料のサービス情報とからなり、SN1では何れかのサービス情報が受信したか否かを判別する。そして、サービス情報を受信したならば、このサービス情報に有料であることを示す識別コードが付加されているか否かに基づき、有料のサービス情報であるか否かを判別する(SN2)。この判別の結果、無料のサービス情報である場合には、SN3及びSN4の処理を行うことなく、受信したサービス情報を受信データメモリ47に記憶させるとともに(SN5)、該サービス情報を表示部6に表示させる。したがって、ICカード2がスロット22に装填されているか否かを問わず、無料のサービス情報に関しては、これを受信データメモリ47に記憶させておいて、読み出しキー14の操作により読み出して表示部6に表示させたり、SN6の処理によりリアルタイムで表示させることができる。
【0067】
また、SN2での判別の結果、有料のサービス情報であった場合には、スロット22のICカード2が装填されているか否かを判別し(SN3)、装填されている場合には、有料サービス情報受信モードが設定されているか否かを判別する(SN4)。ここで有料サービス情報受信モードは、前述した図18のフローにおけるSI4で設定されるモードであり、ICカード2に前述した改竄がなされておらず、且つ有効期間内である場合に設定されるモードである。したがって、ICカード2に改竄がなされておらず、且つ有効期間内である場合にのみ、有料のサービス情報を受信データメモリ47に記憶させておいて(SN5)、読み出しキー14の操作により読み出して表示部6に表示させたり、SN6の処理によりリアルタイムで表示させることができる。
【0068】
しかし、スロット22にICカード2が装填されていても、有料サービス受信モードが設定されていない場合、つまり当該ICカード2に前述した改竄がなされていたり、有効期間を経過している場合には、SN5及びSN6の処理を行うことなく終了する。これにより、改竄されたあるいは有効期間を過ぎたICカード2を用いた有料のサービス情報の利用が禁止されることとなる。
【0069】
なお、本実施の形態においては、有料サービス受信モードが設定されていない場合には、有料のサービス情報の受信データメモリ47への記憶を禁止すようにしたが、記憶は許容し読み出しキー14の操作に伴う表示部6への表示を禁止する構成としてもよい。かかる構成により、期限切れのICカード2を装填して有料のサービス情報を受信した場合であっても、後に有効なICカード2を装填して、読み出しキー14を操作することにより、記憶されている有料のサービス情報を利用することも可能となる。また、有料サービス受信モードが設定されていない場合には、有料のサービス情報の受信自体を禁止するようにしてもよいし、有料のサービス情報がスクランブルのある情報である場合には、スクランブルを解除せずに表示部6に出力するようにしてもよい。また、本発明は、移動体FM多重放送のシステムに適用する他、無線通信を利用するページングシステム等や、各種の通信、放送に幅広く適用できることは勿論である。
【0070】
図24は、本発明の第2の実施の形態を示すものであり、記録媒体としてバーコードが印刷されたカードを用いるようにしたものである。すなわち、サービス情報受信装置1には、前述した第1の実施の形態におけるカード処理部45に代えて、バーコード検出部61とカードデータメモリ62及び判定回路63が設けられている。また、マスクROM46には、処理プログラムとともに製品IDデータが記憶されている。
【0071】
一方、カード64は、前記スロット22に挿入可能な大きさからなり、所定位置にはカードIDと有効期限とがバーコードにより記録されている。ここで、このカード64に記録されているカードIDと有効期限とは、図1に示した販売店4にて、ユーザーがカード64を購入する際に、該販売店4に設置されている専用の書込装置により書き込まれたものである。すなわち、カード64を購入するに際して、ユーザーはカード64を装着するサービス情報受信装置1を販売店4に持参する。すると、販売店4では、マスクROM46に記憶されている製品IDデータを前記書込装置が読み取って、これをカードIDとしてカード64に記録するとともに、支払われた対価に応じた有効期限をカード64に記録して交付する。
【0072】
かかる構成において、カード64をスロット22に差し込むと、バーコード検出部61はバーコードを読み取って、カードIDデータと有効期限データ(使用終了日データ)に変換し、カードデータメモリ62へ出力する。すると、カードデータメモリ62は、カードIDデータと有効期限データとを記憶するとともに、必要に応じてこのカードIDデータと有効期限データとを、判定回路63に送出する。他方、制御部43は、年月日データHDを受信する都度、該年月日データHDとマスクROM46に記憶されている製品IDデータとを判定回路63に送出する。判定回路63は、年月日データHDと製品IDデータとが入力される毎に、カードデータメモリ62より有効期限データとカードIDデータとを読み出す。
【0073】
そして、有効期限データと年月日データHDとを比較することにより、有効期限内である否かを判定するとともに、製品IDデータとカードIDデータとが一致しているか否かを判定する。この判定の結果、有効期限内であって製品IDデータとカードIDデータとが一致している場合には制御部43にOK信号を入力し、これ以外の場合、つまり有効期限外である場合及び製品IDデータとカードIDデータとが不一致である場合にはOK信号の入力を停止する。すると、制御部43は、OK信号が入力されている場合には前記有料サービス受信モードを設定し、OK信号が入力されていない場合には該有料サービスモードの設定を禁止する。
【0074】
したがって、この実施の形態においても、カード64に記録されているバーコードが示す有効期間においてのみ、有料サービス受信モードでの受信が許容されるとともに、カード64の使い回しが禁止される。しかも、この実施の形態においてカード64は、バーコードを厚紙やプラスチックに印刷形成した簡易なものであればよいのであるから、低コストにて製造することができる。
【0075】
図25は、本発明の第3の実施の形態を示すものであり、サービス情報受信装置1には、前述の第2の実施の形態として示した構成に加えて、バーコード記録部65が設けられている。一方、カード66は、前記スロット22に挿入可能な大きさからなり、所定位置には有効期限がバーコードにより記録されているとともに、前記マスクROM46に記憶されている製品IDデータをカードIDデータとして記録可能な空きエリアが設けられている。
【0076】
かかる構成において、カード66をスロット22に差し込むと、バーコード検出部61はバーコードを読み取って、有効期限データ(使用終了日データ)に変換しカードデータメモリ62へ出力する。また、バーコード検出部61は、前記空きエリア内にバーコードが記録されているか否かを検知した後、バーコードが記録されていない場合には、バーコード記録部65に記録開始信号を送出する。すると、バーコード記録部65は、制御部43に指示してマスクROM46から製品IDデータを読み出させ、この読み出させた製品IDデータをカード66の前記空きエリアにバーコードで記録し、記録が終了するとバーコード検出部61に記録終了信号を送出する。バーコード検出部61は、この記録終了信号を受信すると、再度カード66の空きエリアを読み取り、直前にこの空きエリアに記録されたバーコードを読み取って、記録されているデータをカードIDデータに変換し、このカードIDデータを前記有効期限データ(使用終了日データ)とともに、カードデータメモリ62へ出力する。
【0077】
以降の動作は、前述した第2の実施の形態と同様であり、判定回路63は、有効期限データと年月日データHDとを比較することにより、有効期限内であるか否かを判定するとともに、製品IDデータとカードIDデータとが一致しているか否かを判定する。この判定の結果、有効期限内であって製品IDデータとカードIDデータとが一致している場合には制御部43にOK信号を入力し、有効期限外である場合及び製品IDデータとカードIDデータとが不一致である場合にはOK信号の入力を停止する。
【0078】
また、バーコード記録部65によって既に、空きエリアにバーコードが記録されているカード66がスロット22に装填された場合には、空きエリアへのバーコードの書き込みは行わないもの、他の動作は前述と同様である。したがって、この実施の形態においても、カード66に記録されているバーコードが示す有効期間においてのみ、有料サービス受信モードでの受信が許容される。また、この実施の形態の場合も、カード66に記録させた製品IDデータと、当該サービス情報受信装置1の製品IDデータとが一致しないと、有料サービス受信モードが設定されないことから、カード66の使い回しが不可能となり、ユーザーが購入した販売したカード66とサービス情報受信装置1とを1対1の関係に拘束することができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のサービス情報受信装置によれば、装置本体からは書き込みの指示を行い得るが、実際の書き込みは記憶媒体の内部において行われることとなる。したがって、外部からの不正な書き込みが困難となり、これにより有料のサービス情報を受信し得る期間の終了日である使用終了日の改竄を防止して、有料のサービス情報の不正利用を防止できる。
【0081】
また、記録媒体の記憶領域が所定の初期状態であるか否かを識別して、所定の初期状態であると識別された場合に、識別情報や有効な期間の書き込みを指示するようにしたことから、改竄した記録媒体を用いた場合には書き込み指示がなされず、この改竄した記憶媒体を用いた有料のサービス情報の利用が不可能となり、その結果改竄による不正利用を防止できる。
【0082】
さらに、記録媒体に書き込まれている期間が正しいか否かを判別するようにしたことから、この判別により当該記録媒体が改竄されたものであるか否かを識別でき、改竄した記録媒体を用いた有料のサービス情報の不正利用は未然に防止できる。このとき、本体算出手段により、有料のサービス情報を取得可能な期間を算出して、記録媒体側の期間と比較することにより、改竄の有無を適正に発見できる。さらに、所定の記憶領域に書き込まれている前記期間が誤っている場合、つまり改竄されたのもである場合には、有料のサービス情報の取得を禁止するようにしたことから、例え当該記録媒体が本来有効期間内のものであっても、改竄を行えば、これを用いて有料のサービス情報を利用できなくなり、改竄予防効果を発生させることもできる。また、記録媒体に書き込まれている識別情報と当該記録媒体が装着されている装置本体の識別情報とが一致した場合にのみ、有料のサービス情報の取得を許容する構成により、記録媒体の使い回しによる不正なサービス情報の取得や、改竄した記録媒体を用いての不正なサービス情報の取得を防止することができる。
【0083】
一方、本発明の記録媒体によれば、利用者を個別管理して有料のサービス情報不正利用を抑制し、記録媒体を介した適正な料金徴収が可能となる。また、有料のサービス情報を受信し得る期間の終了日である使用終了日を算出するようにしたので、該使用終了日を長期化するような不正な改竄を防止でき、その結果不正な有料のサービス情報の利用も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を適用した移動体FM多重文字多重放送のシステム構成を示す概略説明図である。
【図2】本実施の形態にかかるサービス情報受信装置及びICカード斜視図である。
【図3】同サービス情報受信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】ICカードの構成を示すブロック図である。
【図5】(A)は同ICカードのEE−PROMのメモリ構成を示す説明図、(B)はマスクROMのメモリ構成を示す説明図である。
【図6】(A)はサービス情報受信装置のEE−PROMのメモリ構成を示す説明図、(B)はマスクROMのメモリ構成を示す説明図である。
【図7】サービス情報送信装置の構成を示すブロック図である。
【図8】サービス情報受信装置の制御部のメインフローを示すフローチャートである。
【図9】内部時計修正処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】カード認証処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】有料サービス受信関連制御処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】カード書き込みエリアビット確認処理の内容を示すフローチャートである。
【図13】図12に続くフローチャートである。
【図14】カード使用書き込み指示処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】カード使用端末判定処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】期限管理データ正誤判断処理の内容を示すフローチャートである。
【図17】図16に続くフローチャートである。
【図18】適正有効期間管理処理の内容を示すフローチャートである。
【図19】ICカード内のCPUのメインフローを示すフローチャートである。
【図20】データ送信処理の内容を示すフローチャートである。
【図21】期限設定処理の内容を示すフローチャートである。
【図22】図21に続くフローチャートである。
【図23】サービス情報受信処理の内容を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第2の実施の形態にかかるサービス情報受信装置の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の第3の実施の形態にかかるサービス情報受信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 サービス情報受信装置
1A 装置本体
2 ICカード
3 FM放送局
5 キー入力部
6 表示部
30 FMラジオ部
40 サービス情報受信部
43 制御部
48 入力データメモリ
56 EE−PROM
56a 使用開始日データ書き込み領域
56b 使用終了日データ書き込み領域
56c 使用端末IDデータ書き込み領域
55 CPU
Claims (7)
- 送信局から送信される有料のサービス情報を受信し表示するサービス情報受信装置において、
現在月日を取得する取得手段と、この取得手段により取得した現在月日に当該記録媒体が有する相対的な有効期間を加算して前記有料のサービス情報を受信し得る期間の終了日である使用終了日を算出する算出手段と、この算出手段により算出された前記使用終了日を所定の記録領域に書き込む書込手段とを有する記録媒体を着脱可能とする装置本体と、
前記記録媒体の所定の記録領域に書き込まれた使用終了日まで、前記有料のサービス情報の取得を許容する制御手段と、
を有することを特徴とするサービス情報受信装置。 - 前記装置本体に装着された前記記録媒体の前記算出手段に前記使用終了日の算出を指示するとともに、前記書込手段に書き込みを指示する指示手段を、更に有することを特徴とする請求項1記載のサービス情報受信装置。
- 前記記録領域が所定の初期状態であるか否かを識別する識別手段を更に有し、この識別手段により前記記録領域が所定の初期状態であると識別された場合に、前記指示手段は、前記書き込みを指示することを特徴とする請求項2記載のサービス情報受信装置。
- 前記所定の記録領域に書き込まれている前記使用終了日が正しいか否かを判別する判別手段を更に有し、前記制御手段は、この判別手段により、前記所定の記録領域に書き込まれている前記使用終了日が誤っていると判別された場合に、前記有料のサービス情報の取得を禁止する手段を更に有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のサービス情報受信装置。
- 前記判別手段は、前記使用終了日を算出する本体算出手段を有し、この本体算出手段により算出された使用終了日と前記所定の記録領域に書き込まれている使用終了日とを比較することにより、前記判別を行うことを特徴とする請求項4記載のサービス情報受信装置。
- 前記記録媒体には固有の識別情報が更に記録され、
前記装置本体は、装着された前記記録媒体に記録されている前記固有の識別情報と前記装置本体に設定されている固有の識別情報とを比較する比較手段を更に備え、
前記制御手段は更に、この比較手段による比較の結果、前記両識別情報が一致した場合にのみ、前記有料のサービス情報の取得を許容することを特徴とする請求項1から5にいずれか記載のサービス情報受信装置。 - 送信局から送信される有料のサービス情報を受信し表示するサービス情報受信装置に着脱可能とされている記録媒体であって、
現在月日を取得する取得手段と、
この取得手段により取得した現在月日に当該記録媒体が有する相対的な有効期間を加算して前記有料のサービス情報を受信し得る期間の終了日である使用終了日を算出する算出手段と、
この算出手段により算出された前記使用終了日を所定の記録領域に書き込む書込手段と、
を有することを特徴とする記録媒体。
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