JP3743736B2 - トルク計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はトルク計に関し、特に、取付脚を有する電動機や減速機に簡単に取り付けられ、駆動トルクを測定するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転駆動力によって駆動される機器の数は非常に多く、これらの機器の制御や状態監視において、駆動トルクの測定は重要である。現在、種々のトルク計が提供されているが、その中で、歪ゲージを用いたトルク計の多くは、図16(A)(B)に示すように、回転駆動装置1のトルク伝達軸2の途中に、歪ゲージ3を接着した軸状弾性体4を連結したトルク計100を介設し、伝達トルクによって生じる歪を検出する方法を採用している。
【0003】
上記構成の回転軸のトルクを直接検出するトルク計は、回転軸にカップリングを介して軸状弾性体4を連結するため、軸方向に十分なスペースを必要とし、組み込みが困難な場合もある。また、カップリングによる取付は、正確な芯出し作業が必要であるが、該芯出し作業が容易でなく、しかも、この調整が不良の場合、振動発生の原因となり、機器本体に重大な影響を及ぼすことになる。
【0004】
また、この種のトルク計では適度な出力を得るために、トルクの負荷により、軸状弾性体に、ある程度のねじれを生じさせる必要があるため、ねじれ剛性を低下させている。しかしながら、ねじれ剛性を低下させると、回転系の軸の危険速度が低下し、高速回転の場合、振動が発生しやすくなる欠点がある。さらに、回転軸から信号を取り出すためのスリップリング等の接触式または非接触式の信号伝達手段が必要となるが、これら信号伝達手段は高価であり、しかも、回転軸に取り付けて回転させる点から、耐久性、信頼性の点で難点があった。
【0005】
上記した回転軸のトルクを直接検出するのではなく、電動機等の駆動機器のハウジングを介して駆動トルクの反力である拘束トルクを測定する方法が提案されている(特開昭61−33892号公報、特開昭62−112023号公報)。
【0006】
しかしながら、これらはいずれも拘束トルクを得るために、電動機のケーシングに追加工を施したり、特別の金具が必要で、取付が容易でなく汎用的なトルク計としては難点があった。
【0007】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたもので、電動機や減速機等の回転駆動機器にトルク計を取り付けるための特別な加工を施す必要がなく、取付が容易で、しかも各タイプの回転駆動機器に適用できるトルク計を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1で、固定ベースに固定される取付脚を有する電動機、減速機等の回転駆動機の駆動トルクを検出するものであって、
上記取付脚の底面と固定ベースと取付固定面の間に板状弾性体を装着し、該板状弾性体に、その側面より穴を形成して、該穴の上下両外側に薄肉部を形成すると共に、上記穴の内面に複数の歪ゲージを接着し、これら歪ゲージを接続してホィートストンブリッシ回路を形成し、該ホィートストンブリッジ回路の出力から上記駆動機の出力軸に作用する駆動トルクの反力を検出することにより、駆動トルクを検出する構成としていることを特徴とするトルク計を提供している。
【0009】
上記のように、電動機や減速機等の回転駆動機の取付脚と固定ベースの間に、板状弾性体に形成した穴内に歪ゲージを接着した構成のトルク検出センサーを介設すると、取付脚を介して駆動トルクの反力を検出でき、間接的に駆動トルクを測定することができる。即ち、駆動トルクをT、取付脚を介した反力をR、取付脚の間隔をLとすると、モーメントの釣り合いより、T=R×Lの関係があり、Lが一定であればRを測定することにより、駆動トルクTを計測することができる。
【0010】
このように、回転駆動機の取付脚と固定ベースの間に、トルク計の板状弾性体を介在させるだけでよいため、回転駆動機には特別の加工を施す必要はなく、例えば、取付脚に形成されている取付穴を利用することにより、容易にトルク計を装着することができる。また、従来のトルク計は回転軸の捩れによる歪みでトルクを測定しているが、本発明では回転駆動機のハウジングに発生する反力で取付脚付近で歪を発生させるため、ねじれ角の小さい、従って剛性の高いトルク計とすることができる。
【0011】
具体的には、上記板状弾性体の上下面を平行にすると共に、両側端部に上記取付脚の底面と接続する上面固定部を突設し、上記取付脚に形成されている取付穴よりボルトを挿入して取付脚と板状弾性体の両端とを固定する一方、中央部に上記固定ベースの取付固定面と接合する下面固定部を突設し、板状弾性体の中央部を固定ベースにボルトにより固定し、かつ、
上記両端の上面固定部と中央の下面固定部との間にそれぞれ上記穴を形成して、上面固定部と下面固定部とを連結する上記薄肉部を形成し、上記一対の両側の穴に夫々上記歪ゲージを接着してホィートストンブリッジ回路を形成し、これら一対のホィートストンブリッジ回路を接続して、該回路の出力から上記駆動機の出力軸に作用する駆動トルクの反力を検出することにより、駆動トルクを検出する構成としている。
【0012】
上記のように板状弾性体の両側端部に上面固定部を突設する一方、中央部に下面固定部を突設し、取付脚と固定する両側端部は固定ベースと固定せず、空隙をあけて変形しやすくしているため、駆動機の出力軸の駆動トルクに応じて、両側端部と中央部との間に設けた穴およびその外周の薄肉部は容易に歪み、回転軸に作用する駆動トルクが小さい場合にも適度な出力を発生させることができる。
【0013】
上記板状弾性体に設ける穴には歪ゲージを接着固定した後に、封止剤を充填して密封構造としている。本発明のトルク計は、静止したハウジングの取付脚と固定ベースの間に取り付けているため、歪ゲージを接着する穴も静止しており、よって、該穴に樹脂等からなる封止剤を充填するだけで、容易に密封構造とすることができ、耐久性および耐環境性に優れたトルク計とすることができる。なお、金属ダイヤフラムを側面の開口に取り付けて密封構造としてもよい。
【0014】
上記板状弾性体に設ける穴は、両側面に開口する貫通穴あるいは両側面より凹設した有底穴とし、これら穴の上下内面に上記歪ゲージを接着してホィートストンブリッジ回路を形成している。
【0015】
上記トルク検出センサーを構成する板状弾性体に設ける上記穴の内面は上下面を平面とし、この上下平面にそれぞれ一対の歪ゲージを接着し、1つの穴に合計4つの歪ゲージを接着し、これら歪ゲージを接続して、上記ホィートストンブリッジ回路を形成している。該構成とすることにより、穴の上下の薄肉部に発生する引張方向と圧縮方向の歪みを、穴内面の上下面に接着した歪ゲージで検出している。
【0016】
また、上記板状弾性体に側面より凹設した上記穴の平底面に複数の歪ゲージを剪断歪を検出するように取り付けてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図5は第1実施形態を示し、電動機5のハウジング6の底面には左右一対の取付脚7、8が突設されており、これら取付脚7、8の底面7a、8aと、固定ベース9の上面9aとの間に、トルク計10を介設している。
【0018】
上記トルク計10は鉄、アルミ等の金属製の板状弾性体11を備え、該板状弾性体11の所要の肉厚を有する長方形状の平板からなり、その上下面11aと11bとは平行である。上記上面11aの左右両側に段状に突出した上面固定部11c、11dを設け、かつ、これら上面固定部11c、11dに、上面からボルト穴11e、11fを垂設している。上面固定部11c、11dの上面は取付脚の底面7a、8aを接合し、取付脚7、8に設けられている取付穴7b、8bよりボルト12、12を挿入して、取付脚7、8に板状弾性体11の左右両端部を締め付け固定している。
【0019】
また、板状弾性体11の下面11bの中央部に段状に突出した下面固定部11gを設け、上記固定ベース9の上面9aに接合させるようにしている。この下面固定部11bを設けた部分には、その4隅にボルト穴11h〜11kを設け、これらボルト穴11h〜11kにボルト13を挿入し、固定ベース9に設けたボルト穴9bに締め付け固定している。
【0020】
上記のように、板状弾性体11を電動機5の取付脚7、8と固定ベース9の間に介設することにより、板状弾性体11の取付脚7、8と固定した両側部の下端は固定ベース9の上面9aとの間に隙間C1を空けていると共に、固定ベース9と固定した板状弾性体11の中央部とハウジング6の底面との間にも隙間C2をあけている。
【0021】
上記上面固定部11cと下部固定面11gの間、および上面固定部11dと下面固定面11gの間に、板状弾性体11の前後両側面11m、11nに開口した水平方向の穴15、16を設けている。これら穴15、16を設けることにより、これら穴の上下に薄肉部19a,19b、20a,20bを形成している。
【0022】
さらに、板状弾性体11の幅方向の中央部に上下に貫通した垂直方向の穴23、24を形成し、中央部において上記水平方向の貫通穴15、16と連通させている。該構成とすることにより穴15、16の前後両側において穴15、16の上下薄肉部19a〜20bを歪み易くしている。
【0023】
上記各穴15、16は上下内面を平面形状とし、これら穴15、16の各前後両面側の上下内面に、夫々間隔をあけて2個で、合計4個の歪ゲージ(ストレインゲージ)SGを接着固定している。即ち、穴15に前面側に歪ゲージSG1〜SG4、穴16の前面側に歪ゲージSG5〜SG8、穴15の後面側に歪ゲージSG1’〜SG4’、穴16の後面側に歪ゲージSG5’〜SG8’を接着している。
【0024】
穴15、16の前面側に接着した歪ゲージSG1〜SG8を図4に示すように接続し、かつ、穴15、16の後面側に接着した歪ゲージSG1’〜SG8’も図4に示すように接続し、ダブル回路からなるホィートストンブリッジ回路30を形成している。上記穴15、16の同一周上に接着した歪ゲージの接続は穴の内周面にワイヤを配線して接続し、異なる穴に接着した歪ゲージと板状弾性体11内に形成した穴にワイヤを通して接続している。また、上記ホィートストンブリッジ回路30の4本の出力線25a〜25bを板状弾性体11より引き出して検出器26と接続している。
【0025】
上記歪ゲージSG1〜SG8、SG1’〜SG8’とは、ホィートストンブリッジ回路の4辺の対向辺に、伸長圧縮条件が同一となる歪ゲージを組み込んでいる。即ち、上記前面側の歪ゲージSG1〜SG8は、図5に示すように、電動機5の回転出力軸50の反時計回りの回転により取付脚7側に負荷が作用した時、反力により、歪ゲージSG1、SG4、SG5、SG8に引張方向の歪が発生する一方、歪ゲージSG2、SG3、SG6、SG7に圧縮方向の歪が発生する。後面側の歪ゲージSG1’〜SG8’にも同様の方向に歪みが発生する。
【0026】
よって、まず、ホィートストンブリッジ回路30の辺30aに穴15、16の前面側の歪ゲージSG1とSG4、辺30aと対向する辺30bに歪ゲージSG5とSG8とを直列に接続する一方、辺30cに歪ゲージSG2とSG3、辺30cと対向する辺30dにSG6とSG7とを直列に接続している。歪ゲージSG1’〜SG8’についても同様に図4に示す回路に接続している。
【0027】
上記ホィートストンブリッジ回路30を用いると、その出力電圧より回転出力軸50に作用する駆動トルクの反力を検出器26で検出し、該検出値より前記したT(駆動トルク)=R(反力)×L(取付脚7と8の間の長さ)より駆動トルクTを計測することができる。
【0028】
上記歪ゲージSGを取り付けた穴15、16の内部に樹脂からなる封止剤27を充填して密封構造としている。
【0029】
上記のように歪ゲージSGを板状弾性体11に取り付けたトルク計10を電動機5の取付脚7、8と固定ベース9との間に介設すると、上記したように、電動機5の回転出力軸50が回転駆動して取付脚7、8がトルクを受けた場合、反力により板状弾性体11の穴15、16の上下薄肉部に歪が発生する。この歪により穴15、16内の歪ゲージSGに前述したように、圧縮方向の歪みと引張方向の歪みが発生し、これら歪ゲージを接続して形成したホィートストンブリッジ回路30の出力は上記反力と比例したものとなり、それに基づいて検出器26で駆動トルクを計測している。
【0030】
即ち、駆動トルクをT、取付脚を介した反力をR、取付脚の間隔をLとすると、モーメントの釣り合いより、T=R×Lの関係があり、Lが一定であればRを測定することにより、駆動トルクTを計測することができる。よって、取付脚7と8の間の寸法が長く、Lが大きな場合には、ねじれ角度θが小さく、反力Rが小さくても、検出する駆動トルクTを大きくすることができる。言い換えれば、ねじれ角を小さくしても駆動トルクを検出することができるため、トルク計10の剛性を高めることができる。
【0031】
図6乃至図8は第2実施形態を示し、上記第1実施形態とは歪の検出方法を相違させている。即ち、第1実施形態では、引張方向と圧縮方向の歪を薄肉部に発生させ、これを歪ゲージで検出していたが、第2実施形態では、トルク計10の板状弾性体11の前面側に開口した有底穴15’、16’を凹設すると共に、後面側に開口した有底穴17’、18’を凹設し、これら有底穴15’〜18’の平坦な底面15a’〜18a’に歪ゲージSGを接着し、穴底面に発生する剪断歪を検出している。
【0032】
即ち、前面側の一方の有底穴15’の平底面15a’には一対の歪ゲージSG10とSG11とを接着すると共に、他方の有底穴16’の平底面16a’に歪ゲージSG12とSG13とを接着している。また、後面側の一方の有底穴17’の平底面17a’に歪ゲージSG14とSG15とを接着すると共に他方の有底穴18’の底面18a’に歪ゲージSG16とSG17を接着している。
【0033】
上記歪ゲージSG10〜SG17は図8に示すように接続してホィートストンブリッジ回路30’を形成し、該ホィートストンブリッジ回路30’の出力線を検出器26に接続している。上記ホィートストンブリッジ回路30’の出力電圧は穴底面に作用する剪断力(駆動トルクの反力)に比例したものとなり、よって、剪断力より駆動トルクを計測することができる。
【0034】
図9(A)(B)は第2実施形態の変形例を示し、板状弾性体11の幅が狭い場合の適用例を示す。幅の広い板状弾性体11を対象とする第2実施形態では、板状弾性体11の中央部に垂直方向の貫通穴23、24を設けているが、幅の狭い変形例では、上記貫通穴23、24を設けておらず、この点のみが相違する。
【0035】
図10乃至図12は第3実施形態を示し、大型の電動機5の左右取付脚7、8と固定ベース9との間に、前後一対にトルク計10−1、10−2を介設している。上記トルク計10−1は第1実施形態のトルク計10と略同様としているが、前後独立して設置するため、図12に示すように板状弾性体11の幅Dを狭くして、トルク計10を小型化している。
【0036】
上記各トルク計10−1、10−2に設ける歪ゲージSGを取り付ける穴は前後方向に貫通した穴とし、左側の上面固定部11cと下面固定部11gとの間に前後方向の貫通穴30を設けると共に、右側の上面固定部11dと下面固定部11gの間に前後方向の貫通穴31を設けている。これら貫通穴30、31の長さ方向の中央部の上下両面にそれぞれ歪みゲージSG1〜SG8を接着している。これら歪ゲージSG1〜SG8を接続してホィートストンブリッジ回路をを形成している。該ホィートストンブリッジ回路は図4に示す第1実施形態と同様である。なお、他の構成および作用は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
上記のように、大型の駆動装置に対しては、第1実施形態のように大型のトルク計を取り付けるよりも、第3実施形態のように小型のトルク計を分割して取り付けた方がコストを低下させることができると共に、設置手数およびメンテナンス性も向上させることができる。
【0038】
図13乃至図15図は第3実施形態の変形例を示し、トルク計10−1と10−2の取付方向を第3実施形態に対して90度変えている。即ち、第3実施形態では、トルク計10−1を前面側で左右方向に配置すると共に、トルク計10−2を後面側で左右方向に配置しているが、変形例ではトルク計10−1、10−2を前後方向に配置して90度方向を変換している。
【0039】
この変形例のように、回転出力軸50の軸線方向と平行に板状弾性体11を配置した場合、反力に応じた出力が得られるように、板状弾性体11の穴15〜18に取り付けた歪ゲージSG1〜8、歪ゲージSG1’〜SG8’を図15に示すように接続して、ホィートストンブリッジ回路30を形成している。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明に係わるトルク計によれば、電動機や減速機等の駆動装置の取付脚と、該駆動装置の固定ベースとの間にトルク計を介設しているため、トルク計の設置スペースを特に必要とせず、しかも、取付脚に通常設けられている取付穴を利用してトルク計を取り付けるため、従来のこの種の反力よりトルクを測定する場合に必要とされた追加加工が不要で、簡単にトルク計を駆動装置に取り付けることができる。よって、従来の出力軸にトルク計を取り付ける場合と比較してスペースロスがなくなると共に、従来必要とされた芯出し作業を必要とせず、簡単に駆動装置にトルク計を取り付けることができ、汎用性の高いトルク計とすることができる。
【0041】
また、トルク計を静止した取付脚と固定ベースとの間に介設してトルクの検出を静止側で行うため、トルク計の寿命を延ばすことができ、耐久性および信頼性に優れたものとなる。さらに、歪ゲージの取付部分を容易に密封構造とすることができる。即ち、取付脚と固定ベース間に介設するトルク計の板状弾性体に設けた穴の内面に歪ゲージを接着した後、該穴に封止剤を充填するだけで密封構造とすることができ、耐久性および耐環境性に優れたトルク計とすることができる。
【0042】
また、従来のように回転軸のねじれによる歪みでトルクを検出しているのではなく、トルクの作用点の間(左右の取付脚間の寸法)が長い取付脚付近で歪みを発生させるため、ねじれ角度を小さくしても出力電圧を検出できる。そのため、ねじれ角度を小さくして、剛性を高めることができる等の種々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の正面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 第1実施形態のトルク計の平面図である。
【図4】 第1実施形態のトルク計のホィートストンブリッジ回路を示す図面である。
【図5】 (A)(B)はトルク計の作用を示す正面図である。
【図6】 第2実施形態のトルク計の平面図である。
【図7】 図6の正面図である。
【図8】 第2実施形態のトルク計のホィートストンブリッジ回路を示す図面である。
【図9】 第2実施形態の変形例を示し、(A)は要部平面図、(B)は要部正面図である。
【図10】 第3実施形態の正面図である。
【図11】 図10の側面図である。
【図12】(A)は第3実施形態のトルク計の要部平面図、(B)は要部正面図である。
【図13】 第3実施形態の変形例の正面図である。
【図14】 図15の側面図である。
【図15】 上記変形例のトルク計のホィートストンブリッジ回路を示す図面である。
【図16】 (A)(B)は従来例を示す図面である。
【符号の説明】
5 電動機
7、8 取付脚
9 固定ベース
10 トルク計
11 板状弾性体
11c、11d 上面固定部
11g 下面固定部
12、13 ボルト
15、16、17、18 穴
26 検出器
27 封止剤
30 ホィートストンブリッジ回路
SG1〜SG8 歪ゲージ
Claims (6)
- 固定ベースに固定される取付脚を有する電動機、減速機等の回転駆動機の駆動トルクを検出するものであって、
上記取付脚の底面と固定ベースと取付固定面の間に板状弾性体を装着し、該板状弾性体に、その側面より穴を形成して、該穴の上下両外側に薄肉部を形成すると共に、上記穴の内面に複数の歪ゲージを接着し、これら歪ゲージを接続してホィートストンブリッシ回路を形成し、該ホィートストンブリッジ回路の出力から上記駆動機の出力軸に作用する駆動トルクの反力を検出することにより、駆動トルクを検出する構成としていることを特徴とするトルク計。 - 上記板状弾性体の上下面を平行にすると共に、両側端部に上記取付脚の底面と接続する上面固定部を突設し、上記取付脚に形成されている取付穴よりボルトを挿入して取付脚と板状弾性体の両端とを固定する一方、中央部に上記固定ベースの取付固定面と接合する下面固定部を突設し、板状弾性体の中央部を固定ベースにボルトにより固定し、かつ、
上記両端の上面固定部と中央の下面固定部との間にそれぞれ上記穴を形成して、上面固定部と下面固定部とを連結する上記薄肉部を形成し、上記一対の両側の穴に夫々上記歪ゲージを接着してホィートストンブリッジ回路を形成し、これら一対のホィートストンブリッジ回路を接続して、該回路の出力から上記駆動機の出力軸に作用する駆動トルクの反力を検出することにより、駆動トルクを検出する構成としている請求項1に記載のトルク計。 - 上記歪ゲージを接着した上記穴に封止剤を充填し、あるいは金属ダイヤフラムを溶接して密封構造としている請求項1または請求項2に記載のトルク計。
- 上記板状弾性体に設ける穴は、両側面に開口する貫通穴あるいは両側面より凹設した有底穴とし、これら穴の上下内面に上記歪ゲージを接着してホィートストンブリッジ回路を形成している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のトルク計。
- 上記板状弾性体に設ける上記穴の内面は上下面を平面とし、この上下平面にそれぞれ一対の歪ゲージを接着し、1つの穴に合計4つの歪ゲージを接着し、これら歪ゲージを接続して、上記ホィートストンブリッジ回路を形成している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトルク計。
- 上記板状弾性体に側面より凹設した上記有底穴の平底面に複数の歪ゲージを剪断歪を検出するように取り付けている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のトルク計。
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