JPH11183277A - トルク計 - Google Patents

トルク計

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JPH11183277A
JPH11183277A JP34985197A JP34985197A JPH11183277A JP H11183277 A JPH11183277 A JP H11183277A JP 34985197 A JP34985197 A JP 34985197A JP 34985197 A JP34985197 A JP 34985197A JP H11183277 A JPH11183277 A JP H11183277A
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torque meter
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Shunji Harada
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 駆動機の出力軸の負荷されるトルクを測定す
るトルク計をスペースを取らず簡単に設置できるように
する。 【解決手段】固定ベース9に固定される取付脚7,8を
有する電動機5、減速機等の回転駆動機の駆動トルクを
検出するものであって、取付脚7,8の底面と固定ベー
スと取付固定面の間に板状弾性体11を装着し、その側
面より穴15,16を形成して、穴の上下両外側に薄肉
部19a,19b,20a,20bを形成すると共に、
穴の内面に複数の歪ゲージSGを接着し、これら歪ゲー
ジを接続してホィートストンブリッシ回路を形成し、ホ
ィートストンブリッジ回路の出力から駆動機の出力軸に
作用する駆動トルクの反力を検出することにより、駆動
トルクを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトルク計に関し、特
に、取付脚を有する電動機や減速機に簡単に取り付けら
れ、駆動トルクを測定するものである。
【0002】
【従来の技術】回転駆動力によって駆動される機器の数
は非常に多く、これらの機器の制御や状態監視におい
て、駆動トルクの測定は重要である。現在、種々のトル
ク計が提供されているが、その中で、歪ゲージを用いた
トルク計の多くは、図16(A)(B)に示すように、
回転駆動装置1のトルク伝達軸2の途中に、歪ゲージ3
を接着した軸状弾性体4を連結したトルク計100を介
設し、伝達トルクによって生じる歪を検出する方法を採
用している。
【0003】上記構成の回転軸のトルクを直接検出する
トルク計は、回転軸にカップリングを介して軸状弾性体
4を連結するため、軸方向に十分なスペースを必要と
し、組み込みが困難な場合もある。また、カップリング
による取付は、正確な芯出し作業が必要であるが、該芯
出し作業が容易でなく、しかも、この調整が不良の場
合、振動発生の原因となり、機器本体に重大な影響を及
ぼすことになる。
【0004】また、この種のトルク計では適度な出力を
得るために、トルクの負荷により、軸状弾性体に、ある
程度のねじれを生じさせる必要があるため、ねじれ剛性
を低下させている。しかしながら、ねじれ剛性を低下さ
せると、回転系の軸の危険速度が低下し、高速回転の場
合、振動が発生しやすくなる欠点がある。さらに、回転
軸から信号を取り出すためのスリップリング等の接触式
または非接触式の信号伝達手段が必要となるが、これら
信号伝達手段は高価であり、しかも、回転軸に取り付け
て回転させる点から、耐久性、信頼性の点で難点があっ
た。
【0005】上記した回転軸のトルクを直接検出するの
ではなく、電動機等の駆動機器のハウジングを介して駆
動トルクの反力である拘束トルクを測定する方法が提案
されている(特開昭61−33892号公報、特開昭6
2−112023号公報)。
【0006】しかしながら、これらはいずれも拘束トル
クを得るために、電動機のケーシングに追加工を施した
り、特別の金具が必要で、取付が容易でなく汎用的なト
ルク計としては難点があった。
【0007】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
もので、電動機や減速機等の回転駆動機器にトルク計を
取り付けるための特別な加工を施す必要がなく、取付が
容易で、しかも各タイプの回転駆動機器に適用できるト
ルク計を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、固定ベースに固定される取
付脚を有する電動機、減速機等の回転駆動機の駆動トル
クを検出するものであって、上記取付脚の底面と固定ベ
ースと取付固定面の間に板状弾性体を装着し、該板状弾
性体に、その側面より穴を形成して、該穴の上下両外側
に薄肉部を形成すると共に、上記穴の内面に複数の歪ゲ
ージを接着し、これら歪ゲージを接続してホィートスト
ンブリッシ回路を形成し、該ホィートストンブリッジ回
路の出力から上記駆動機の出力軸に作用する駆動トルク
の反力を検出することにより、駆動トルクを検出する構
成としていることを特徴とするトルク計を提供してい
る。
【0009】上記のように、電動機や減速機等の回転駆
動機の取付脚と固定ベースの間に、板状弾性体に形成し
た穴内に歪ゲージを接着した構成のトルク検出センサー
を介設すると、取付脚を介して駆動トルクの反力を検出
でき、間接的に駆動トルクを測定することができる。即
ち、駆動トルクをT、取付脚を介した反力をR、取付脚
の間隔をLとすると、モーメントの釣り合いより、T=
R×Lの関係があり、Lが一定であればRを測定するこ
とにより、駆動トルクTを計測することができる。
【0010】このように、回転駆動機の取付脚と固定ベ
ースの間に、トルク計の板状弾性体を介在させるだけで
よいため、回転駆動機には特別の加工を施す必要はな
く、例えば、取付脚に形成されている取付穴を利用する
ことにより、容易にトルク計を装着することができる。
また、従来のトルク計は回転軸の捩れによる歪みでトル
クを測定しているが、本発明では回転駆動機のハウジン
グに発生する反力で取付脚付近で歪を発生させるため、
ねじれ角の小さい、従って剛性の高いトルク計とするこ
とができる。
【0011】具体的には、上記板状弾性体の上下面を平
行にすると共に、両側端部に上記取付脚の底面と接続す
る上面固定部を突設し、上記取付脚に形成されている取
付穴よりボルトを挿入して取付脚と板状弾性体の両端と
を固定する一方、中央部に上記固定ベースの取付固定面
と接合する下面固定部を突設し、板状弾性体の中央部を
固定ベースにボルトにより固定し、かつ、上記両端の上
面固定部と中央の下面固定部との間にそれぞれ上記穴を
形成して、上面固定部と下面固定部とを連結する上記薄
肉部を形成し、上記一対の両側の穴に夫々上記歪ゲージ
を接着してホィートストンブリッジ回路を形成し、これ
ら一対のホィートストンブリッジ回路を接続して、該回
路の出力から上記駆動機の出力軸に作用する駆動トルク
の反力を検出することにより、駆動トルクを検出する構
成としている。
【0012】上記のように板状弾性体の両側端部に上面
固定部を突設する一方、中央部に下面固定部を突設し、
取付脚と固定する両側端部は固定ベースと固定せず、空
隙をあけて変形しやすくしているため、駆動機の出力軸
の駆動トルクに応じて、両側端部と中央部との間に設け
た穴およびその外周の薄肉部は容易に歪み、回転軸に作
用する駆動トルクが小さい場合にも適度な出力を発生さ
せることができる。
【0013】上記板状弾性体に設ける穴には歪ゲージを
接着固定した後に、封止剤を充填して密封構造としてい
る。本発明のトルク計は、静止したハウジングの取付脚
と固定ベースの間に取り付けているため、歪ゲージを接
着する穴も静止しており、よって、該穴に樹脂等からな
る封止剤を充填するだけで、容易に密封構造とすること
ができ、耐久性および耐環境性に優れたトルク計とする
ことができる。なお、金属ダイヤフラムを側面の開口に
取り付けて密封構造としてもよい。
【0014】上記板状弾性体に設ける穴は、両側面に開
口する貫通穴あるいは両側面より凹設した有底穴とし、
これら穴の上下内面に上記歪ゲージを接着してホィート
ストンブリッジ回路を形成している。
【0015】上記トルク検出センサーを構成する板状弾
性体に設ける上記穴の内面は上下面を平面とし、この上
下平面にそれぞれ一対の歪ゲージを接着し、1つの穴に
合計4つの歪ゲージを接着し、これら歪ゲージを接続し
て、上記ホィートストンブリッジ回路を形成している。
該構成とすることにより、穴の上下の薄肉部に発生する
引張方向と圧縮方向の歪みを、穴内面の上下面に接着し
た歪ゲージで検出している。
【0016】また、上記板状弾性体に側面より凹設した
上記穴の平底面に複数の歪ゲージを剪断歪を検出するよ
うに取り付けてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1乃至図5は第1実施形態
を示し、電動機5のハウジング6の底面には左右一対の
取付脚7、8が突設されており、これら取付脚7、8の
底面7a、8aと、固定ベース9の上面9aとの間に、
トルク計10を介設している。
【0018】上記トルク計10は鉄、アルミ等の金属製
の板状弾性体11を備え、該板状弾性体11の所要の肉
厚を有する長方形状の平板からなり、その上下面11a
と11bとは平行である。上記上面11aの左右両側に
段状に突出した上面固定部11c、11dを設け、か
つ、これら上面固定部11c、11dに、上面からボル
ト穴11e、11fを垂設している。上面固定部11
c、11dの上面は取付脚の底面7a、8aを接合し、
取付脚7、8に設けられている取付穴7b、8bよりボ
ルト12、12を挿入して、取付脚7、8に板状弾性体
11の左右両端部を締め付け固定している。
【0019】また、板状弾性体11の下面11bの中央
部に段状に突出した下面固定部11gを設け、上記固定
ベース9の上面9aに接合させるようにしている。この
下面固定部11bを設けた部分には、その4隅にボルト
穴11h〜11kを設け、これらボルト穴11h〜11
kにボルト13を挿入し、固定ベース9に設けたボルト
穴9bに締め付け固定している。
【0020】上記のように、板状弾性体11を電動機5
の取付脚7、8と固定ベース9の間に介設することによ
り、板状弾性体11の取付脚7、8と固定した両側部の
下端は固定ベース9の上面9aとの間に隙間C1を空け
ていると共に、固定ベース9と固定した板状弾性体11
の中央部とハウジング6の底面との間にも隙間C2をあ
けている。
【0021】上記上面固定部11cと下部固定面11g
の間、および上面固定部11dと下面固定面11gの間
に、板状弾性体11の前後両側面11m、11nに開口
した水平方向の穴15、16を設けている。これら穴1
5、16を設けることにより、これら穴の上下に薄肉部
19a,19b、20a,20bを形成している。
【0022】さらに、板状弾性体11の幅方向の中央部
に上下に貫通した垂直方向の穴23、24を形成し、中
央部において上記水平方向の貫通穴15、16と連通さ
せている。該構成とすることにより穴15、16の前後
両側において穴15、16の上下薄肉部19a〜20b
を歪み易くしている。
【0023】上記各穴15、16は上下内面を平面形状
とし、これら穴15、16の各前後両面側の上下内面
に、夫々間隔をあけて2個で、合計4個の歪ゲージ(ス
トレインゲージ)SGを接着固定している。即ち、穴1
5に前面側に歪ゲージSG1〜SG4、穴16の前面側
に歪ゲージSG5〜SG8、穴15の後面側に歪ゲージ
SG1’〜SG4’、穴16の後面側に歪ゲージSG
5’〜SG8’を接着している。
【0024】穴15、16の前面側に接着した歪ゲージ
SG1〜SG8を図4に示すように接続し、かつ、穴1
5、16の後面側に接着した歪ゲージSG1’〜SG
8’も図4に示すように接続し、ダブル回路からなるホ
ィートストンブリッジ回路30を形成している。上記穴
15、16の同一周上に接着した歪ゲージの接続は穴の
内周面にワイヤを配線して接続し、異なる穴に接着した
歪ゲージと板状弾性体11内に形成した穴にワイヤを通
して接続している。また、上記ホィートストンブリッジ
回路30の4本の出力線25a〜25bを板状弾性体1
1より引き出して検出器26と接続している。
【0025】上記歪ゲージSG1〜SG8、SG1’〜
SG8’とは、ホィートストンブリッジ回路の4辺の対
向辺に、伸長圧縮条件が同一となる歪ゲージを組み込ん
でいる。即ち、上記前面側の歪ゲージSG1〜SG8
は、図5に示すように、電動機5の回転出力軸50の反
時計回りの回転により取付脚7側に負荷が作用した時、
反力により、歪ゲージSG1、SG4、SG5、SG8
に引張方向の歪が発生する一方、歪ゲージSG2、SG
3、SG6、SG7に圧縮方向の歪が発生する。後面側
の歪ゲージSG1’〜SG8’にも同様の方向に歪みが
発生する。
【0026】よって、まず、ホィートストンブリッジ回
路30の辺30aに穴15、16の前面側の歪ゲージS
G1とSG4、辺30aと対向する辺30bに歪ゲージ
SG5とSG8とを直列に接続する一方、辺30cに歪
ゲージSG2とSG3、辺30cと対向する辺30dに
SG6とSG7とを直列に接続している。歪ゲージSG
1’〜SG8’についても同様に図4に示す回路に接続
している。
【0027】上記ホィートストンブリッジ回路30を用
いると、その出力電圧より回転出力軸50に作用する駆
動トルクの反力を検出器26で検出し、該検出値より前
記したT(駆動トルク)=R(反力)×L(取付脚7と
8の間の長さ)より駆動トルクTを計測することができ
る。
【0028】上記歪ゲージSGを取り付けた穴15、1
6の内部に樹脂からなる封止剤27を充填して密封構造
としている。
【0029】上記のように歪ゲージSGを板状弾性体1
1に取り付けたトルク計10を電動機5の取付脚7、8
と固定ベース9との間に介設すると、上記したように、
電動機5の回転出力軸50が回転駆動して取付脚7、8
がトルクを受けた場合、反力により板状弾性体11の穴
15、16の上下薄肉部に歪が発生する。この歪により
穴15、16内の歪ゲージSGに前述したように、圧縮
方向の歪みと引張方向の歪みが発生し、これら歪ゲージ
を接続して形成したホィートストンブリッジ回路30の
出力は上記反力と比例したものとなり、それに基づいて
検出器26で駆動トルクを計測している。
【0030】即ち、駆動トルクをT、取付脚を介した反
力をR、取付脚の間隔をLとすると、モーメントの釣り
合いより、T=R×Lの関係があり、Lが一定であれば
Rを測定することにより、駆動トルクTを計測すること
ができる。よって、取付脚7と8の間の寸法が長く、L
が大きな場合には、ねじれ角度θが小さく、反力Rが小
さくても、検出する駆動トルクTを大きくすることがで
きる。言い換えれば、ねじれ角を小さくしても駆動トル
クを検出することができるため、トルク計10の剛性を
高めることができる。
【0031】図6乃至図8は第2実施形態を示し、上記
第1実施形態とは歪の検出方法を相違させている。即
ち、第1実施形態では、引張方向と圧縮方向の歪を薄肉
部に発生させ、これを歪ゲージで検出していたが、第2
実施形態では、トルク計10の板状弾性体11の前面側
に開口した有底穴15’、16’を凹設すると共に、後
面側に開口した有底穴17’、18’を凹設し、これら
有底穴15’〜18’の平坦な底面15a’〜18a’
に歪ゲージSGを接着し、穴底面に発生する剪断歪を検
出している。
【0032】即ち、前面側の一方の有底穴15’の平底
面15a’には一対の歪ゲージSG10とSG11とを
接着すると共に、他方の有底穴16’の平底面16a’
に歪ゲージSG12とSG13とを接着している。ま
た、後面側の一方の有底穴17’の平底面17a’に歪
ゲージSG14とSG15とを接着すると共に他方の有
底穴18’の底面18a’に歪ゲージSG16とSG1
7を接着している。
【0033】上記歪ゲージSG10〜SG17は図8に
示すように接続してホィートストンブリッジ回路30’
を形成し、該ホィートストンブリッジ回路30’の出力
線を検出器26に接続している。上記ホィートストンブ
リッジ回路30’の出力電圧は穴底面に作用する剪断力
(駆動トルクの反力)に比例したものとなり、よって、
剪断力より駆動トルクを計測することができる。
【0034】図9(A)(B)は第2実施形態の変形例
を示し、板状弾性体11の幅が狭い場合の適用例を示
す。幅の広い板状弾性体11を対象とする第2実施形態
では、板状弾性体11の中央部に垂直方向の貫通穴2
3、24を設けているが、幅の狭い変形例では、上記貫
通穴23、24を設けておらず、この点のみが相違す
る。
【0035】図10乃至図12は第3実施形態を示し、
大型の電動機5の左右取付脚7、8と固定ベース9との
間に、前後一対にトルク計10−1、10−2を介設し
ている。上記トルク計10−1は第1実施形態のトルク
計10と略同様としているが、前後独立して設置するた
め、図12に示すように板状弾性体11の幅Dを狭くし
て、トルク計10を小型化している。
【0036】上記各トルク計10−1、10−2に設け
る歪ゲージSGを取り付ける穴は前後方向に貫通した穴
とし、左側の上面固定部11cと下面固定部11gとの
間に前後方向の貫通穴30を設けると共に、右側の上面
固定部11dと下面固定部11gの間に前後方向の貫通
穴31を設けている。これら貫通穴30、31の長さ方
向の中央部の上下両面にそれぞれ歪みゲージSG1〜S
G8を接着している。これら歪ゲージSG1〜SG8を
接続してホィートストンブリッジ回路をを形成してい
る。該ホィートストンブリッジ回路は図4に示す第1実
施形態と同様である。なお、他の構成および作用は第1
実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省
略する。
【0037】上記のように、大型の駆動装置に対して
は、第1実施形態のように大型のトルク計を取り付ける
よりも、第3実施形態のように小型のトルク計を分割し
て取り付けた方がコストを低下させることができると共
に、設置手数およびメンテナンス性も向上させることが
できる。
【0038】図13乃至図15図は第3実施形態の変形
例を示し、トルク計10−1と10−2の取付方向を第
3実施形態に対して90度変えている。即ち、第3実施
形態では、トルク計10−1を前面側で左右方向に配置
すると共に、トルク計10−2を後面側で左右方向に配
置しているが、変形例ではトルク計10−1、10−2
を前後方向に配置して90度方向を変換している。
【0039】この変形例のように、回転出力軸50の軸
線方向と平行に板状弾性体11を配置した場合、反力に
応じた出力が得られるように、板状弾性体11の穴15
〜18に取り付けた歪ゲージSG1〜8、歪ゲージSG
1’〜SG8’を図15に示すように接続して、ホィー
トストンブリッジ回路30を形成している。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わるトルク計によれば、電動機や減速機等の駆動装
置の取付脚と、該駆動装置の固定ベースとの間にトルク
計を介設しているため、トルク計の設置スペースを特に
必要とせず、しかも、取付脚に通常設けられている取付
穴を利用してトルク計を取り付けるため、従来のこの種
の反力よりトルクを測定する場合に必要とされた追加加
工が不要で、簡単にトルク計を駆動装置に取り付けるこ
とができる。よって、従来の出力軸にトルク計を取り付
ける場合と比較してスペースロスがなくなると共に、従
来必要とされた芯出し作業を必要とせず、簡単に駆動装
置にトルク計を取り付けることができ、汎用性の高いト
ルク計とすることができる。
【0041】また、トルク計を静止した取付脚と固定ベ
ースとの間に介設してトルクの検出を静止側で行うた
め、トルク計の寿命を延ばすことができ、耐久性および
信頼性に優れたものとなる。さらに、歪ゲージの取付部
分を容易に密封構造とすることができる。即ち、取付脚
と固定ベース間に介設するトルク計の板状弾性体に設け
た穴の内面に歪ゲージを接着した後、該穴に封止剤を充
填するだけで密封構造とすることができ、耐久性および
耐環境性に優れたトルク計とすることができる。
【0042】また、従来のように回転軸のねじれによる
歪みでトルクを検出しているのではなく、トルクの作用
点の間(左右の取付脚間の寸法)が長い取付脚付近で歪
みを発生させるため、ねじれ角度を小さくしても出力電
圧を検出できる。そのため、ねじれ角度を小さくして、
剛性を高めることができる等の種々の利点を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の正面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 第1実施形態のトルク計の平面図である。
【図4】 第1実施形態のトルク計のホィートストンブ
リッジ回路を示す図面である。
【図5】 (A)(B)はトルク計の作用を示す正面図
である。
【図6】 第2実施形態のトルク計の平面図である。
【図7】 図6の正面図である。
【図8】 第2実施形態のトルク計のホィートストンブ
リッジ回路を示す図面である。
【図9】 第2実施形態の変形例を示し、(A)は要部
平面図、(B)は要部正面図である。
【図10】 第3実施形態の正面図である。
【図11】 図10の側面図である。
【図12】(A)は第3実施形態のトルク計の要部平面
図、(B)は要部正面図である。
【図13】 第3実施形態の変形例の正面図である。
【図14】 図15の側面図である。
【図15】 上記変形例のトルク計のホィートストンブ
リッジ回路を示す図面である。
【図16】 (A)(B)は従来例を示す図面である。
【符号の説明】
5 電動機 7、8 取付脚 9 固定ベース 10 トルク計 11 板状弾性体 11c、11d 上面固定部 11g 下面固定部 12、13 ボルト 15、16、17、18 穴 26 検出器 27 封止剤 30 ホィートストンブリッジ回路 SG1〜SG8 歪ゲージ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ベースに固定される取付脚を有する
    電動機、減速機等の回転駆動機の駆動トルクを検出する
    ものであって、 上記取付脚の底面と固定ベースと取付固定面の間に板状
    弾性体を装着し、該板状弾性体に、その側面より穴を形
    成して、該穴の上下両外側に薄肉部を形成すると共に、
    上記穴の内面に複数の歪ゲージを接着し、これら歪ゲー
    ジを接続してホィートストンブリッシ回路を形成し、該
    ホィートストンブリッジ回路の出力から上記駆動機の出
    力軸に作用する駆動トルクの反力を検出することによ
    り、駆動トルクを検出する構成としていることを特徴と
    するトルク計。
  2. 【請求項2】 上記板状弾性体の上下面を平行にすると
    共に、両側端部に上記取付脚の底面と接続する上面固定
    部を突設し、上記取付脚に形成されている取付穴よりボ
    ルトを挿入して取付脚と板状弾性体の両端とを固定する
    一方、中央部に上記固定ベースの取付固定面と接合する
    下面固定部を突設し、板状弾性体の中央部を固定ベース
    にボルトにより固定し、かつ、 上記両端の上面固定部と中央の下面固定部との間にそれ
    ぞれ上記穴を形成して、上面固定部と下面固定部とを連
    結する上記薄肉部を形成し、上記一対の両側の穴に夫々
    上記歪ゲージを接着してホィートストンブリッジ回路を
    形成し、これら一対のホィートストンブリッジ回路を接
    続して、該回路の出力から上記駆動機の出力軸に作用す
    る駆動トルクの反力を検出することにより、駆動トルク
    を検出する構成としている請求項1に記載のトルク計。
  3. 【請求項3】 上記歪ゲージを接着した上記穴に封止剤
    を充填し、あるいは金属ダイヤフラムを溶接して密封構
    造としている請求項1または請求項2に記載のトルク
    計。
  4. 【請求項4】 上記板状弾性体に設ける穴は、両側面に
    開口する貫通穴あるいは両側面より凹設した有底穴と
    し、これら穴の上下内面に上記歪ゲージを接着してホィ
    ートストンブリッジ回路を形成している請求項1乃至請
    求項3のいずれか1項に記載のトルク計。
  5. 【請求項5】 上記板状弾性体に設ける上記穴の内面は
    上下面を平面とし、この上下平面にそれぞれ一対の歪ゲ
    ージを接着し、1つの穴に合計4つの歪ゲージを接着
    し、これら歪ゲージを接続して、上記ホィートストンブ
    リッジ回路を形成している請求項1乃至請求項4のいず
    れか1項に記載のトルク計。
  6. 【請求項6】 上記板状弾性体に側面より凹設した上記
    有底穴の平底面に複数の歪ゲージを剪断歪を検出するよ
    うに取り付けている請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載のトルク計。
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