JP3743214B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば静止時の消費電流が理想的には0で、H/Lの切換わり動作によりノイズを発生するディジタル回路、静止時にバイアス電流(消費電流)が流れ、H/Lの切換わり動作によりノイズを発生するクロック発振回路、静止時にバイアス電流(消費電流)が流れ、微小な信号を扱うことでノイズ誤動作を起こしやすいアナログ回路等を1チップに搭載したアナログ・ディジタル混在半導体集積回路のような、少なくとも静止時にバイアス電流(消費電流)が流れる回路を持つ半導体集積回路であって、
アナログ回路に対するノイズの影響を防ぎ、且つ電源,グランド等の端子数を増やすことなく、
特に、半導体集積回路内に静止時に流れるバイアス電流を止めて製造上の欠陥等に基づくリーク電流を測定し、不良の半導体集積回路の検出率を高め得るように構成した半導体集積回路に関する。
なお、以下各図において同一の符号は同一もしくは相当部分を示す。
【0002】
【従来の技術】
従来、バイポーラトランジスタで構成されていたアナログ回路がMOSトランジスタで構成される回路に置き換わってきたことにより、アナログ回路とディジタル回路をMOSプロセスを使用して1チップに搭載した半導体集積回路が普及している。
【0003】
一般に半導体集積回路(ICとも略記する)においては、ディジタル回路はCMOS構成を使っているため、回路動作の静止時に電源から供給される電流は理想的に0となる。このことを利用して静止時の電流を測定し、例えば静止時の電流が1μA以上測定された場合、製造上の欠陥によるリーク電流とみなして不良品とするというように、良品/不良品の判定に使用している。
【0004】
一方、OPアンプ,コンパレータ,基準電圧回路,バイアス電流供給回路などのアナログ回路は、回路の性質上一般的に静止時においても電流が流れている。ディジタル回路は外部から供給されるクロック信号を基本に動作している。このため、クロック信号に同期して多数のトランジスタがON/OFFするため、クロック信号がHからL、若しくはLからHに切り替わるときに、電源からMOSトランジスタを介してグランドに貫通電流が流れ、その結果、電源やグランドに電位の変動が生じ、ノイズの原因となる。
【0005】
一方、微少な信号を扱うアナログ回路はノイズにより誤動作を引き起こしやすいため、ディジタル回路で発生するノイズの影響を極力避けなければいけない。このため、1チップIC内にアナログ回路とディジタル回路を混在させる場合、レイアウト上でアナログ回路とディジタル回路の領域を分けて配置したり、両者の信号線が近くを通らないようにしている。さらに、両者の電源、グランド配線を分けて、端子も別々にすることが多い。
【0006】
クロック信号を自チップ内で生成するために、クロック発振回路を搭載するICも一般的になっている。例えば外部の水晶発振子を動作させる発振回路や、さらにこの水晶発振子の周波数より早いクロックを得るためPLLを利用した逓倍回路を内蔵したICがある。これらのクロック発振回路はディジタル回路と同様にノイズ源となり、同時にバイアス電流を流して動作しているため静止時においては、アナログ回路と同様に電流が流れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、静止時に電源消費電流が0で動作時にノイズを発生するディジタル回路と、静止時に電流を消費し動作時にノイズを発生するクロック発振回路と、静止時に電流を消費し動作時に他の回路ブロックから発生するノイズを嫌うアナログ回路を1チップに搭載するアナログ・ディジタル混在の半導体集積回路においては、ディジタル回路のリーク電流が測定可能で、アナログ回路に他からのノイズを与えないためには、各回路ブロックの電源,グランド端子を分離する必要があり、パッケージの端子数が増え、好ましくなかった。
また、アナログ回路の複雑化、大規模化に伴い、アナログ回路でのリーク電流を図る手段も必要になってきている。
【0008】
本発明の目的は、アナログ・ディジタル混在半導体集積回路のような静止時にバイアス電流が流れる回路を持つ半導体集積回路であって、アナログ回路に対するノイズ妨害や、電源,グランド等の端子数の増加を極力防ぎつつ、静止時にバイアス電流が流れる回路のバイアス電流を除いたリーク電流を測定し、半導体集積回路の製造上の欠陥を検出することができる半導体集積回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1の半導体集積回路は、半導体基板(P基板11P又はN基板11N)上に、該半導体基板とは異なる導電形の複数の分離されたウェル領域(Nウエル12N又はPウエル12P)を形成し、該ウェル領域にそれぞれウェル領域間では分離された少なくとも1本のウェル側給電線を設けると共に、半導体基板に少なくとも1本の基板側給電線を設け、各ウェル側給電線と基板側給電線との間にウェル領域と半導体基板との間を逆バイアスする極性の(外部電源Eなどの)所定の直流電圧を印加し、ウェル領域及び半導体基板上に形成された回路又は回路群に給電する半導体集積回路において、前記回路又は回路群は、ウェル領域が互いに異なる第1及び第2の回路群を備え、第1の回路群(ディジタル回路ブロック1、クロック発振回路ブロック2を持つディジタル系回路SYDなどで、クロック発振回路はバイアス電流供給回路から供給されるバイアス電流を受けて該バイアス電流に比例する前記クロック発振回路の内部バイアス電流を生成するカレントミラー回路を備えている)の静止時において定常的に流れる消費電流が、第2の回路群(前記バイアス電流供給ブロック3または3S、アナログ回路ブロック4を持つアナログ系回路SYAなど)のウェル側給電線の電位(アナログ系電源端子VDD−Aの電位など)を基板側給電線の電位(アナログ系グランド端子GND−Aの電位など)に等しくすることにより前記バイアス電流供給回路からのバイアス電流供給が停止されて、0になるように構成されるようにする。
【0010】
また請求項2の半導体集積回路は、請求項1に記載の半導体集積回路において、前記半導体基板がP型半導体基板の場合は前記バイアス電流供給回路から前記クロック発振回路に供給されるバイアス電流をPチャネルMOSトランジスタから供給される電流とするとともに、前記クロック発振回路の内部バイアス電流を生成するカレントミラー回路をNチャネルMOSトランジスタにより構成し、前記半導体基板がN型半導体基板の場合は前記バイアス電流供給回路から前記クロック発振回路に供給されるバイアス電流をNチャネルMOSトランジスタから供給される電流とするとともに、前記クロック発振回路の内部バイアス電流を生成するカレントミラー回路をPチャネルMOSトランジスタにより構成することにより、前記バイアス電流供給回路は、第2の回路群のウェル側給電線の電位を基板側給電線の電位に等しくすることにより(バイアス電流供給回路ブロック3または3Sが不動作状態となり)、クロック発振回路への供給電流(バイアス電流Ib−C)0とする。
【0011】
また請求項3の半導体集積回路は、請求項2に記載の半導体集積回路において、第2の回路群が(バイアス電流供給回路ブロック3Sを持って)スイッチ端子(トランジスタNSまたはPSのゲートに接続された端子Tsw)を持ち、このスイッチ端子の電位をウェル側給電線または基板側給電線のいずれか所定の一方の電位(電源端子VDDまたはグランド端子GNDのいずれか一方の電位)とすることによって(スタートアップ回路301SPまたは301SNが動作せず)バイアス電流供給回路ブロック3Sからのバイアス電流供給が停止され、スイッチ端子の電位を他方の電位とすることによって(スタートアップ回路301SPまたは301SNが動作し)バイアス電流供給回路ブロック3Sからのバイアス電流供給が行われるように構成されるようにする。
【0012】
また、請求項4の半導体集積回路は、請求項2または3に記載の半導体集積回路において、前記バイアス電流供給回路が前記アナログ回路にバイアス電流を供給し、前記アナログ回路は内部バイアス電流を生成するカレントミラー回路で前記バイアス電流供給回路から供給されるバイアス電流を受けて、前記バイアス電流供給回路から供給されるバイアス電流に比例する内部バイアス電流を生成することにより、前記バイアス電流供給回路からのバイアス電流供給が停止されたときに、第2の回路群が自身の消費電流を0とするように構成されるようにする。
【0013】
また請求項5の半導体集積回路は、請求項3または4に記載の半導体集積回路において、前記スイッチ端子とこのスイッチ端子への入力電位との間に、P型とN型の1対のトランジスタからなるインバータ回路を1つ以上(ノイズ低減回路32Sなどの構成で)挿入接続し、このインバータ回路には第2の回路群の給電線から給電するようにする。
【0015】
本発明の作用は次のとおりである。即ち、静止時の消費電流が理想的には0でノイズを発生するディジタル回路ブロック及び静止時にバイアス電流が流れノイズを発生するクロック発振回路ブロック等を持つディジタル系回路と、
ノイズを嫌い静止時にバイアス電流が流れるアナログ回路ブロック及びバイアス電流供給回路ブロック等を持つアナログ系回路とからなるアナログ・ディジタル混在半導体集積回路などにおいて、
ディジタル系回路,アナログ系回路の別にウエル領域を分け、且つ電源,グランドの端子を各系毎に1対ずつ設けて、端子数の増加を防ぎつつディジタル系回路からのアナログ系回路へのノイズ干渉を防ぐと共に、
クロック発振回路ブロックやアナログ回路ブロックに流れるバイアス電流(消費電流)がバイアス電流供給回路ブロックからの供給電流で定まるように構成し、
ディジタル系回路のリーク電流を測るときはアナログ系回路の電源,グランド端子間の電位差をなくしてバイアス電流供給回路ブロックからクロック発振回路ブロックへの供給電流を0に、従ってディジタル系回路のバイアス電流を0として、ディジタル系回路のリーク電流の測定を可能にする。
【0016】
また、アナログ系回路のリーク電流を測るために、バイアス電流供給回路ブロックに、電源またはグランドの電位のいずれか所定の一方を与えたときバイアス電流供給回路ブロックの動作がオンに、他方を与えたときオフになるようなスイッチ端子を設けると共に、
バイアス電流供給回路ブロックの動作オフの状態では、バイアス電流供給回路ブロックの他回路への供給電流やバイアス電流供給回路ブロック自身の消費電流が0となるように、従ってアナログ系回路の全バイアス電流(消費電流)が0になるようにし、
このスイッチ端子をIC内部でディジタル系回路の電源またはグランド端子のうち、バイアス電流供給回路ブロックの動作がオンになる電位側の端子に接続して通常はIC全体が動作できる構成にし、
この構成でアナログ系回路のリーク電流を測ろうとするときはディジタル系回路の電源,グランド端子間の電位差をなくしてバイアス電流供給回路ブロックの動作をオフとする。これにより、前記のようにアナログ系回路の全バイアス電流(消費電流)が0になるので、アナログ系回路のリーク電流を測定することができる。
【0017】
なおこの構成で、逆にアナログ系回路の電源,グランド端子間の電位差をなくせば、スイッチ端子無しのバイアス電流供給回路ブロックの場合と同様、ディジタル系回路のリーク電流の測定が可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕
図1は本発明の第1の実施例としてのアナログ・ディジタル混在半導体集積回路の概略構成を示すブロック図である。このICは、CMOSで構成されたディジタル回路ブロック1と、ディジタル回路ブロック1へクロック信号CLKを供給するクロック発振回路ブロック2と、本発明の核心となるバイアス電流供給回路ブロック3と、アナログ回路ブロック4とで構成されている。
【0019】
ここで、バイアス電流供給回路ブロック3はアナログ回路ブロック4にバイアス電流Ib−A1,Ib−A2,・・・Ib−Amを供給すると共に、クロック発振回路ブロック2へもバイアス電流Ib−Cを供給する。
【0020】
そして、動作時にクロック信号CLKに同期して瞬時に大電流が流れ、電源,グランドにノイズが発生するディジタル回路ブロック1及びクロック発振回路ブロック2(以下この2つの回路ブロックを一括してディジタル系回路SYDと呼ぶ)と、ノイズを嫌うバイアス電流供給回路ブロック3及びアナログ回路ブロック4(以下この2つの回路ブロックを一括してアナログ系回路SYAと呼ぶ)とは電源端子,グランド端子を分離するようにする。
【0021】
即ち、ディジタル系回路SYDはディジタル系電源端子VDD−Dおよびディジタル系グランド端子GND−Dを使用し、アナログ系回路SYAはアナログ系電源端子VDD−Aおよびアナロググランド端子GND−Aを使用するようにする。この構成により電源,グランドを介してアナログ系回路SYAが被るノイズを低減することができる。
【0022】
次に、本発明のICに使用する半導体基板がP型かN型かによりリーク電流測定回路の構成が変わるため、簡単に説明する。
図3はP基板を用いた図1のICの一部のトランジスタを含んだ断面とリーク電流測定回路の構成の例を示す。ここでは、ディジタル系回路SYDとアナログ系回路SYA毎に、それぞれディジタル系グランド端子GND−Dとアナログ系グランド端子GND−Aを介してグランド電位に接続されたP基板11P上に、任意に分割されたNウェル領域12Nが形成されている。
【0023】
このNウェル領域12Nはディジタル系回路SYDとアナログ系回路SYAとで分離されており、分離されたウェル領域毎にそれぞれディジタル系電源端子VDD−Dとアナログ系電源端子VDD−Aに接続される。
【0024】
なお13Pの矢印はこの場合、Nウエル領域12N上に設けられたPチャネルMOSトランジスタ(なおチャネルをchとも略記する)部分を示し、13Nの矢印はこの場合、P形半導体基板(P基板)11P上に設けられたNchMOSトランジスタ部分を示す。
【0025】
図3から解るように、ディジタル系グランド端子GND−Dとアナログ系グランド端子GND−AはP基板11Pを介して電気的につながっているのに対し、ディジタル系電源端子VDD−Dとアナログ系電源端子VDD−Aの相互間は絶縁されている。
【0026】
このため、外部電源Eからディジタル系回路SYDとアナログ系回路SYAへ流入する電流を測定する際には、負極がグランド端子GND−DおよびGND−Aに接続された外部電源Eの正極側とディジタル系電源端子VDD−Dの間に電流計AM1を、同じく外部電源Eの正極側とアナログ系電源端子VDD−Aの間に電流計AM2を接続する。
【0027】
図4はN基板を用いた場合の図3に対応するICの一部のトランジスタを含んだ断面とリーク電流測定回路の構成の例を示す。この場合はディジタル系電源端子VDD−Dとアナログ系電源端子VDD−AはN基板11Nを介して電気的につながっているのに対し、ディジタル系回路SYDとアナログ系回路SYAと別別にPウエル12Pから引き出されているディジタル系グランド端子GND−Dとアナログ系グランド端子GND−Aの相互間は絶縁されている。
【0028】
このため、外部電源Eからディジタル系回路SYDとアナログ系回路SYAへ流入する電流を測定する際には、正極が電源端子VDD−DおよびVDD−Aに接続された外部電源Eの負極側とディジタル系グランド端子GND−Dとの間に電流計AM1を接続し、同じく外部電源Eの負極側とアナログ系グランド端子GND−Aの間に電流計AM2を接続する。
【0029】
なお、図4では13Pの矢印はこの場合、N形半導体基板(N基板)11N上に設けられたPchMOSトランジスタ部分を示し、13Nの矢印はこの場合、Pウエル領域12P上に設けられたNchMOSトランジスタ部分を示す。
以下では、P基板11Pを使用した場合について詳しく説明するが、N基板11Nを使用した場合にも同様に本発明が適用可能である。
【0030】
次に図1に示した各回路ブロックについて説明を行う。
図5はクロック発振回路ブロック2で使われている回路の例としてクロック発振回路21Pの構成例を示す。図5においては、端子IN,OUTはチップ外部の水晶発振子の両端に接続され、水晶固有の周波数で発振し、端子OUTの出力をディジタル回路ブロック1内のクロック信号CLK(図1参照)として使う。
【0031】
端子Ibcはバイアス電流供給回路ブロック3と接続され、この回路ブロック3からバイアス電流Ib−Cが入ってくる。この電流Ib−Cを受けるNchMOSトランジスタN1Cとゲートが接続されてN1Cとゲート・ソース間電圧を同じくするNchMOSトランジスタN2C,N3Cは互いにカレントミラー回路を構成しているため、各トランジスタN1C,N2C,N3Cの電流値Ib−C,ID2C,ID3Cは、各トランジスタのゲートサイズ(それぞれのトランジスタのゲート幅/ゲート長)の比となる。従って、IN端子、OUT端子の電位に関わらず、バイアス電流供給回路ブロック3からのバイアス電流(供給電流)Ib−Cに比例したバイアス電流がID2C,ID3Cとして流れることになる。
【0032】
図7はバイアス電流供給回路ブロック3で使われている回路の例としてバイアス電流供給回路31の構成例を示す。このバイアス電流供給回路31は、スタートアップ回路301,電流ソース源302,電流シンク源303等からなる。
【0033】
スタートアップ回路301では、電源投入時に、抵抗Rl,NchMOSトランジスタNl0を介して電流ISが流れ、抵抗Rlと電流ISにより生じる電圧降下がPchMOSトランジスタP12のゲート・ソース間に印加され、P12がオンし、その結果NchMOSトランジスタNllのゲートに電圧が印加され、Nllがオンする。
【0034】
ここで、トランジスタNllに電流ISlが流れ、この電流ISlを定める抵抗R2との電圧降下によりNchMOSトランジスタN0Bがオンする。PchMOSトランジスタP0Bは既にオンしているPllと同じゲート・ソース間電圧が加わるためオンし、電流IBが流れる。
【0035】
電流ソース源302内の電流供給源となる各PchMOSトランジスタP1B〜PnBと、このトランジスタとは別にバイアス電流供給回路31内で電流IS1を流すPchMOSトランジスタP11と、電流IBを流す同トランジスタP0Bとはカレントミラー回路を構成しており、この場合トランジスタP11とP0Bのゲートサイズは等しく、電流IS1とIBはほぼ等しい。
【0036】
このため、各電流供給端子Ib−Ul,Ib−U2・・・Ib−Unから供給する電流は、トランジスタP0Bに流れる電流IBと、この各電流供給端子に対応する出力トランジスタP1B,P2B・・・・PnBのP0Bに対するゲートサイズの比で決まる。
【0037】
このことは電流シンク源303についても同様に当てはまり、電流シンク源303の各電流吸込端子Ib−Ll,Ib−L2・・・Ib−Lnが吸い込む電流は、NchMOSトランジスタN0Bに流れる電流IBと、前記の各電流吸込端子に対応する出力NchMOSトランジスタN1B,N2B・・・・NnBのN0Bに対するゲートサイズの比で決まる。
【0038】
電流ソース源302の各電流供給端子Ib−Ul,Ib−U2・・・Ib−Unの少なくとも一部は、それぞれアナログ回路ブロック4内の図外の各アナログ回路及びクロック発振回路ブロック2に接続され、各回路及び回路ブロックにそれぞれバイアス電流Ib−Al,Ib−A2・・・Ib−Am、Ib−Cを供給する。
【0039】
P基板11Pを使用したここでの説明では電流ソース源302が必要であり、電流シンク源303のブロックが不要となるが、後述するN基板11Nでの実施例では電流シンク源303を使い、電流ソース源302は不要となる。
本実施例では、1つのバイアス電流供給回路から複数のアナログ回路にバイアス電流を供給しているが、各アナログ回路毎にバイアス回路を設けてもよい。
【0040】
図10はアナログ回路ブロック4で使われる回路の1つとしてコンパレータ回路41Pの構成例を示す。このコンパレータ回路41Pにおいては、クロック発振回路21Pと同様に、バイアス電流供給回路ブロック3のバイアス電流供給回路31から端子IbAに流れ込むバイアス電流(供給電流)Ib−Aを受けるNchMOSトランジスタN1AとNchMOSトランジスタN2A,N3A,N4Aがカレントミラー回路を構成するため、各トランジスタN2A,N3A,N4Aにはバイアス電流(供給電流)Ib−AとトランジスタN2A,N3A,N4AのN1Aに対するゲートサイズ比で決まる電流ID2A,ID3A,ID4Aが流れる。
【0041】
次に本発明に基づくリーク電流の測定方法について説明する。
ディジタル系回路SYDのリーク電流を測定するときは、図3に示したように外部電源Eの正極側とディジタル系電源端子VDD−D間にスイッチSW1を介して接続した電流計AM1を使用する。このとき従来であれば、クロック発振回路ブロック2内の図5に示したようなクロック発振回路21Pのバイアス電流Ib−C,ID2C,ID3Cとしての数10μA〜数10mAが含まれるため、本来の測定対象であるディジタル回路ブロック1の回路の例えば1nA以下のリーク電流が測定できない。
【0042】
しかし本実施例では、アナログ系回路SYAの電源端子VDD−Aをグランド電位にすることにより、このことが可能となる。アナログ系電源端子VDD−Aを図3に示すスイッチSW2を介してグランド電位にすると、クロック発振回路ブロック2内のこの例ではクロック発振回路21Pにバイアス電流Ib−Cを供給していたバイアス電流供給ブロック3内のこの例では図7のバイアス電流供給回路31の電源VDD−Aが0Vとなる。このため、バイアス電流出力端子Ib−U1〜Ib−Unの電位は0V、よってこの端子から出力されるバイアス電流は0Aとなる。
【0043】
この結果、バイアス電流供給回路31中の該当するバイアス電流出力端子と接続される図5のクロック発振回路21Pの端子Ibcは0V、よってNchMOSトランジスタN1Cの電流Ib−Cは0となり、このトランジスタN1Cとカレントミラー回路を構成するトランジスタN2C,N3Cに流れる電流ID2C,ID3Cも0となる。
【0044】
この結果、従来流れていたクロック発振回路ブロック2の電流は本発明では理想的に0となり、ディジタル系電源端子VDD−Dに流れ込む電流はディジタル回路ブロック1およびクロック発振回路ブロック2のリーク電流だけになる。
【0045】
〔実施例2〕
図2は本発明の第2の実施例としてのアナログ・ディジタル混在半導体集積回路の概略構成を示すブロック図である。図2のICは図1のICにおいて、バイアス電流供給回路ブロック3がスイッチ端子Tswを付加されたバイアス電流供給回路ブロック3Sに置換わり、そしてこのスイッチ端子Tswが、ICの内部でディジタル系電源端子VDD−Dに接続された構成になっている。
【0046】
この第2の実施例においては、第1の実施例に示した図1のICの効果(即ち、ノイズ干渉の削減効果、アナログ系回路SYAの電源端子VDD−Aをグランド電位にして、ディジタル系電源端子VDD−Dを介したディジタル系回路SYDのリーク電流測定が可能になる効果)に加え、さらにアナログ系回路SYA(即ち、アナログ回路ブロック4及びバイアス電流供給回路ブロック3S)のバイアス電流(消費電流)を0としたときのリーク電流の測定が可能となり、アナログ回路の不良検出率を高める効果が得られる。
【0047】
図2のバイアス電流供給回路ブロック3Sに使用される回路例としてのバイアス電流供給回路31SPを図8に示す。
図8のバイアス電流供給回路31SPにおいては、図7のバイアス電流供給回路31に対し、スタートアップ回路が301SPに置き換わり、このスタートアップ回路301SPにおいては、図7のスタートアップ回路301に対し、スイッチ端子Tswがゲートに接続されたNchMOSトランジスタNSが追加されている点が異なる。
【0048】
この新たなスタートアップ回路301SPは、通常動作ではスイッチ端子Tswがディジタル系電源端子VDD−Dの電位でトランジスタNSはオンしているので、図7のスタートアップ回路301と同様なスタートアップ機能を有する。
【0049】
これは、電源投入時に、抵抗Rl,NchMOSトランジスタNS,Nl0を介して電流ISが流れ、抵抗Rlと電流ISにより生じる電圧降下がPchMOSトランジスタP12のゲート・ソース間に印加され、P12がオンし、その結果NchMOSトランジスタNllのゲートに電圧が印加され、Nllがオンするからである。以後の動作は図7の場合と同様である。
【0050】
一方、スイッチ端子Tswの電位をグランド端子GND側の電位にしたと仮定すると、NchMOSトランジスタNSはオフとなり、電流ISが流れなくなるため、PchMOSトランジスタP12のゲート・ソース間に電圧が生じないためオンしない。この結果、スタートアップ回路301SPは作動せず、このバイアス電流供給回路31SP自身の消費電流及び、各電流供給端子からの供給電流は0となる。
【0051】
その結果、バイアス電流供給回路ブロック3Sからアナログ回路ブロック4内の例えば図10に示すコンパレータ回路41Pの端子IbAに供給されるバイアス電流、従ってNchMOSトランジスタN1Aに流れる電流Ib−Aは0となり、その結果トランジスタN1Aとカレントミラー回路を構成しているNchMOSトランジスタN2A,N3A,N4Aに流れる電流ID2A,ID3A,ID4Aも0となる。
【0052】
そこで実際には、図2のようにバイアス電流供給ブロック3Sのスイッチ端子Tswがディジタル系電源端子VDD−Dにつながれた状態で、図3のリーク電流測定回路に示すように、ディジタル系電源端子VDD−DをスイッチSW1を介してグランド電位とし、他方、スイッチSW2を介しアナログ系電源端子VDD−Aと外部電源Eの正極端子間に電流計AM2を接続することにより、アナログ系回路SYA(即ち、アナログ回路ブロック4及びバイアス電流供給回路ブロック3S)の製造上の欠陥に起因するリーク電流を測定することができる。
【0053】
なお、図2の構成において、ICの通常の動作時にディジタル系電源端子VDD−Dの配線上のノイズがスイッチ端子Tswを介して、バイアス電流供給回路ブロック3Sが供給するバイアス電流に干渉するおそれが考えられるが、実際にはこのノイズの影響は主にバイアス電流供給回路31SP内の電流ISの変動として現れる。しかしこれはスタートアップのための電流の変動であり、実際に他の回路ブロックへ供給するバイアス電流(供給電流または引抜電流)を定めるバイアス電流供給回路31SP内の電流IBには殆ど影響せず、問題とはならない。
【0054】
しかし、さらにディジタル系電源端子VDD−Dよりのノイズの干渉の影響を減らしたい場合には、図2のバイアス電流供給回路ブロック3Sに図12に示すノイズ低減回路32Sを次のように付加してICを構成すればよい。
【0055】
即ち、バイアス電流供給回路ブロック3Sのスイッチ端子Tswをノイズ低減回路32Sの左端の端子321に接続し、ノイズ低減回路32Sの右端の端子322を新たなスイッチ端子として、この端子322をディジタル系電源端子VDD−Dに接続するようにする。
【0056】
このとき図12からわかるように、ディジタル系電源端子VDD−Dとスイッチ端子Tswは、ノイズ低減回路32Sのインバータ回路を構成するP形とN形の対のMOSトランジスタの2組P91とN91及びP92,N92によりノイズ的に絶縁され、ノイズの伝達を低減できる。
【0057】
なお、ノイズ低減回路32Sの給電端子となるアナログ系電源端子VDD−A及びアナログ系グランド端子GND−Aと、ディジタル系電源端子VDD−Dとの間はそれぞれトランジスタP91及びN91で同様にノイズ的に絶縁されている。さらに抵抗R91,R92により、ノイズの伝達を抑えている。
N基板11Nを使用する場合は、以下の方法を用いれば、実施例1、2それぞれにおいて同じ効果が得られる。
【0058】
先ず第1の実施例の上述のP基板11Pを使用した半導体集積回路に相当する回路としては、図1のバイアス電流供給回路ブロック3内に図7のバイアス電流供給回路31を使用できるが、この場合バイアス電流の供給源としては電流シンク源303を使う。
【0059】
また、クロック発振回路ブロック2内には図6のクロック発振回路21Nを用い、アナログ回路ブロック4内には図11のコンパレータ回路41Nを使用する。なお、クロック発振回路21N及びコンパレータ回路41Nの構成は、それぞれ図5のクロック発振回路21P及び図10のコンパレータ回路41Pにおいて、電源端子VDDとグランド端子GNDを入替え、P形トランジスタをN形トランジスタに、N形トランジスタをP形トランジスタにそれぞれ置換えた構成に相当する。
【0060】
リーク電流の測定法としては、図4に示すようにアナログ系グランド端子GND−Aの電位をスイッチSW2を介しアナログ系電源端子VDD−Aの電位(N基板11Nの電位)にして、ディジタル系グランド端子GND−Dと外部電源Eの負極側の間にスイッチSW1を介し電流計AM1を挿入してその電流を測定すれば、ディジタル系回路SYDのリーク電流が測れる。
【0061】
これは、この構成により、図6のクロック発振回路21Nのバイアス電流端子IbcはVDD−Aの電位となり、供給電流(この場合引抜き電流)Ib−Cが流れなくなる。これに伴い、バイアス電流ID2C,ID3Cも0となるためである。
【0062】
第2の実施例では、上述のP基板11Pを使用した半導体集積回路に相当する回路としては、図2のバイアス電流供給回路ブロック3Sのスイッチ端子Tswを点線に示すようにIC内でディジタル系グランド端子GND−Dに接続する。そして、バイアス電流供給回路ブロック3S内に図9のバイアス電流供給回路31SNを使用し、バイアス電流供給源としてはこのバイアス電流供給回路31SN内の電流シンク源303を使う。
【0063】
クロック発振回路及びコンパレータ回路としてはN基板を使用した第1の実施例と同様にそれぞれ21N及び41Nを使う。また、ノイズ低減回路には図12の回路32Sを使う。
【0064】
但しこのノイズ低減回路32Sの接続方法としては、この回路32Sの端子321は図2のバイアス電流供給回路ブロック3S(内のバイアス電流供給回路31SN)のスイッチ端子Tswに接続するが、ノイズ低減回路32Sの端子322は点線のようにディジタル系グランド端子GND−Dに接続する。
【0065】
リーク電流の測定法としては、上記した第1の実施例と同じ方法でディジタル系回路SYDのリーク電流が測れるほか、さらにディジタル系グランド端子GND−Dを電源端子VDDの電位(つまりN基板の電位)にしてバイアス電流供給回路31SNの動作を停止させ、アナログ系回路SYA(即ち、アナログ回路ブロック4とバイアス電流供給回路ブロック3S)のリーク電流も測定できる。
【0066】
これは、図9のバイアス電流供給回路31SNのスイッチ端子Tswがディジタル系グランド端子GND−Dの電位のときは、PchMOSトランジスタPSがオンしてスタートアップ回路301SNが通常の動作をするが、スイッチ端子Tswが電源端子VDDの電位になると、PchMOSトランジスタPSがオフし、スタートアップに必要な電流ISが流れなくなるためである。
【0067】
このとき、バイアス電流供給回路31SN自身の電流が0になるのと、電流シンク源303の各電流シンク端子の電位が電源端子VDDの電位で、バイアス供給電流(引抜き電流)が0のため、これを受ける例えば図11のコンパレータ回路41Nのバイアス端子IbAの電位が電源端子VDDの電位でバイアス電流供給回路31SNからのバイアス電流(引抜き電流)Ib−Aが0になり、その結果バイアス電流ID2A,ID3A,ID4Aも0となるためである。
【0068】
【発明の効果】
請求項1,2に関わる発明によれば、アナログ・ディジタル混在の半導体集積回路などにおいて、静止時にバイアス電流が流れると共にノイズに弱いアナログ回路等からなるアナログ系回路と、H/Lの切換わり動作によってノイズを発生するディジタル回路や静止時にバイアス電流が流れると共にH/Lの切換わり動作をしてノイズを発生するクロック発振回路等からなるディジタル系回路とは、各系毎にウエル領域や電源端子,グランド端子が異なるようにしてディジタル系回路からアナログ系回路にノイズが及ばぬように構成したうえ、
電流ソース源や電流シンク源を備えて、他の回路へバイアス電流を供給するバイアス電流供給回路をアナログ系回路内に設け、アナログ回路やクロック発振回路の消費電流がバイアス電流供給回路からの供給電流によって定まるように構成し、
アナログ系回路の電源端子,グランド端子間の電位差を0とするとすることによりバイアス電流供給回路の出力するバイアス電流(供給電流)を0、従ってディジタル系回路のクロック発振回路、よってディジタル系回路に流れる消費電流を0とするようにしたので、
電源,グランド用の端子を増やすことなく、且つディジタル系回路のノイズの影響がアナログ系回路に対し少ない半導体集積回路を提供でき、ディジタル系回路のリーク電流を測定することができる。
【0069】
また、請求項3,4に関わる発明によれば、バイアス電流供給回路にスイッチ端子を設けて、このスイッチ端子の電位を電源電位又はグランド電位のいずれか所定の一方の電位とすることによりバイアス電流供給回路が作動してこの回路からのバイアス電流供給が行われ、他方の電位とすることによりバイアス電流供給回路が作動停止してバイアス電流供給が停止すると共にバイアス電流供給回路自身の消費電流も0となるようにしたので、
このスイッチ端子を、ディジタル系回路の電源端子又はグランド端子のいずれかバイアス電流供給回路を作動させる電位側の端子に接続するIC構成としたうえで、ディジタル系回路の電源端子,グランド端子間電位差を0とすることでバイアス電流供給回路の動作を停止させることができ、電源,グランド用の端子を増やすことなく、アナログ系回路のリーク電流も測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としてのアナログ・ディジタル混在半導体集積回路の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例としてのアナログ・ディジタル混在半導体集積回路の概略構成を示すブロック図
【図3】P基板を用いて作られた本発明の半導体集積回路のリーク電流の測定方法の説明図
【図4】N基板を用いて作られた本発明の半導体集積回路のリーク電流の測定方法の説明図
【図5】図1,2のクロック発振回路ブロック内のP基板を用いて作られたクロック発振回路の構成例を示す図
【図6】図1,2のクロック発振回路ブロック内のN基板を用いて作られたクロック発振回路の構成例を示す図
【図7】図1のバイアス電流供給ブロック内のバイアス電流供給回路の構成例を示す図
【図8】図2のバイアス電流供給ブロック内のP基板を用いて作られたバイアス電流供給回路の構成例を示す図
【図9】図2のバイアス電流供給ブロック内のN基板を用いて作られたバイアス電流供給回路の構成例を示す図
【図10】図1,2のアナログ回路ブロック内のP基板を用いて作られたコンパレータ回路の構成例を示す図
【図11】図1,2のアナログ回路ブロック内のN基板を用いて作られたコンパレータ回路の構成例を示す図
【図12】図2に付加されるノイズ低減回路の構成例を示す図
【符号の説明】
1 ディジタル回路ブロック
2 クロック発振回路ブロック
3 バイアス電流供給回路ブロック
4 アナログ回路ブロック
11P P基板
11N N基板
12P Pウエル
12N Nウエル
13P PチャネルMOSトランジスタ
13N NチャネルMOSトランジスタ
21P,21N クロック発振回路
31,31SP,31SN バイアス電流供給回路
32S ノイズ低減回路
41P,41N コンパレータ回路
301,301SP,301SN スタートアップ回路
302 電流ソース源
303 電流シンク源
321,322 ノイズ低減回路の端子
SYD ディジタル系回路
SYA アナログ系回路
VDD−D ディジタル系電源端子
VDD−A アナログ系電源端子
GND−D ディジタル系グランド端子
GND−A アナログ系グランド端子
Tsw スイッチ端子
Ib−A1,〜Ib−Am、Ib−C バイアス電流
CLK クロック信号
E 外部電源
AM1,AM2 電流計
SW0,SW1,SW2 スイッチ

Claims (5)

  1. 半導体基板上に、該半導体基板とは異なる導電形の複数の分離されたウェル領域を形成し、該ウェル領域にそれぞれウェル領域間では分離された少なくとも1本のウェル側給電線を設けると共に、半導体基板に少なくとも1本の基板側給電線を設け、各ウェル側給電線と基板側給電線との間にウェル領域と半導体基板との間を逆バイアスする極性の所定の直流電圧を印加し、ウェル領域及び半導体基板上に形成されたクロック発振回路,ディジタル回路,バイアス電流供給回路及びアナログ回路からなる回路群に給電する半導体集積回路において、
    記回路群は、ウェル領域が互いに異なる前記クロック発振回路及び前記ディジタル回路からなる第1の回路群並びに前記バイアス電流供給回路及び前記アナログ回路からなる第2の回路群を備え、
    前記クロック発振回路は前記バイアス電流供給回路から供給されるバイアス電流を受けて該バイアス電流に比例する前記クロック発振回路の内部バイアス電流を生成するカレントミラー回路を備え、
    前記第1の回路群の静止時において前記クロック発振回路の前記カレントミラー回路により定常的に流れる消費電流が、前記第2の回路群のウェル側給電線の電位を基板側給電線の電位に等しくすることにより前記バイアス電流供給回路からのバイアス電流供給が停止されて、0になるように構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路において、
    前記半導体基板がP型半導体基板の場合は前記バイアス電流供給回路から前記クロック発振回路に供給されるバイアス電流をPチャネルMOSトランジスタから供給される電流とするとともに、前記クロック発振回路の内部バイアス電流を生成するカレントミラー回路をNチャネルMOSトランジスタにより構成し、
    前記半導体基板がN型半導体基板の場合は前記バイアス電流供給回路から前記クロック発振回路に供給されるバイアス電流をNチャネルMOSトランジスタから供給される電流とするとともに、前記クロック発振回路の内部バイアス電流を生成するカレントミラー回路をPチャネルMOSトランジスタにより構成することにより、
    前記バイアス電流供給回路は、前記第2の回路群のウェル側給電線の電位を基板側給電線の電位に等しくすることにより、前記クロック発振回路への供給電流を0とすることを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求項2に記載の半導体集積回路において、
    前記第2の回路群がスイッチ端子を持ち、
    前記バイアス電流供給回路は該バイアス電流供給回路を起動させるためのスタートアップ回路を有し、
    該スタートアップ回路は前記第2の回路群のウェル側給電線と基板側給電線の間に接続された少なくとも抵抗及び前記スイッチ端子がゲートに接続されたトランジスタを有する直列回路を備えて、該直列回路に電流が流れることにより前記起動を行い、
    前記スイッチ端子の電位をウェル側給電線または基板側給電線のうち前記スイッチ端子の電位をゲートに接続されたトランジスタがオフする側の電位とすることによって前記スタートアップ回路による起動が行われず前記バイアス電流供給回路からのバイアス電流供給停止され前記スイッチ端子の電位を前記スイッチ端子がゲートに接続されたトランジスタをオンする側の電位とすることによって前記スタートアップ回路による起動が行われて前記バイアス電流供給回路からのバイアス電流供給が行われるよう構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 請求項2または3に記載の半導体集積回路において、
    前記バイアス電流供給回路が前記アナログ回路にバイアス電流を供給し、
    前記アナログ回路は内部バイアス電流を生成するカレントミラー回路で前記バイアス電流供給回路から供給されるバイアス電流を受けて、前記バイアス電流供給回路から供給されるバイアス電流に比例する内部バイアス電流を生成することにより、
    前記バイアス電流供給回路からのバイアス電流供給が停止されたときに、第2の回路群が自身の消費電流を0とするように構成されたことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項3または4に記載の半導体集積回路において、
    前記スイッチ端子とこのスイッチ端子への入力電位との間に、P型とN型の1対のトランジスタからなるインバータ回路を1つ以上挿入接続し、このインバータ回路には第2の回路群の給電線から給電するようにしたことを特徴とする半導体集積回路。
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