JP3742475B2 - オゾン水生成装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はオゾン水生成装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図２は従来のオゾン水生成装置の一例を示すもので、このオゾン水生成装置は、上部に着脱可能な蓋１を有し且つ内部に純水２を貯留し得る生成容器３と、空気中の酸素を抽出する酸素発生器４と、該酸素発生器４から送出される酸素に対して沿面放電あるいは声無放電を行いオゾン（Ｏ₃）を生成するオゾン発生器５と、該オゾン発生器５から送出されるオゾンを生成容器３に貯留されている純水２の液中に放出する気泡発生器６と、純水２に残留することなく放出されるオゾンを生成容器３の外部へ導く余剰オゾン排出管７と、該余剰オゾン排出管７から排出されるオゾンを触媒反応によって分解するオゾン除去器８とを備えており、酸素発生器４、オゾン発生器５、オゾン除去器８は、いずれも生成容器３の外部に配置されている。
【０００３】
気泡発生器６は、送気方向上流端がオゾン発生器５のオゾン吐出口に連通し且つ送気方向下流端が生成容器３の内底部近傍に位置するように蓋１を気密に貫通するオゾン送気管９と、該オゾン送気管９の先端部に設けられ且つ多数の気体放出孔１０を有する気泡形成部１１とから構成されている。
【０００４】
また、余剰オゾン排出管７は、送気方向上流端が生成容器３の内部上方に位置するように蓋１を気密に貫通し且つ送気方向下流端がオゾン除去器８のオゾン流入口に連通している。
【０００５】
図２に示すオゾン水生成装置を用いてオゾン水を生成する際には、生成容器３の内部に純水２を、気泡発生器６の気泡形成部１１が純水２に没した状態となるように貯留し、蓋１を生成容器３に気密に装着する。
【０００６】
次いで、酸素発生器４、オゾン発生器５、オゾン除去器８を作動させ、該オゾン発生器５から送出されるオゾンを、気泡発生器６を介して生成容器３に貯留されている純水２の液中に放出する。
【０００７】
この気泡発生器６から放出されるオゾンは、気泡状態で純水２の液中を上昇し、オゾンの微細気泡が純水２に残留することによって、純水２のオゾン水化が図られる。
【０００８】
また、純水２の液中に残留しなかったオゾンは、余剰オゾン排出管７を経てオゾン除去器８へ排出され、該オゾン除去器８において人体に無害な状態に分解される。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
図２に示すオゾン水生成装置では、生成容器３に貯留する純水２に界面活性剤を添加し、この純水２に殺菌洗浄すべき対象物を浸漬して、先に述べたように純水２のオゾン水化を図って対象物の殺菌洗浄を実施しようとすると、純水２の液中をオゾンの気泡が通過する際に、界面活性剤を添加した純水２が泡立ち、該純水２のオゾン水化を図ることができなくなる。
【００１１】
更に、生成容器３に貯留される純水２の液面位置が気泡発生器６の気泡形成部１１より低い場合には、純水２の液中にオゾンを通気させることができないので、少量の純水２のオゾン水化を図ることができない。
【００１２】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、少量の純水からオゾン水を効率よく生成できるようにすることを目的としている。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のオゾン水生成装置は、上部に着脱可能な蓋を有する生成容器と、該生成容器の内部に配置され且つ純水を貯留し得る貯留皿と、オゾンを生成するオゾン発生器と、該オゾン発生器からのオゾンを生成容器の内部上方へ供給するオゾン供給管とを備えている。
【００１４】
本発明のオゾン水生成装置においては、オゾン発生器からオゾン供給管を介して生成容器の内部上方へオゾンを供給し、該オゾンを生成容器の内部にある貯留皿に貯留した純水の液面に界面接触させて、オゾン水を生成する。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【００１６】
図１は本発明のオゾン水生成装置の実施の形態の一例であり、図中、図２と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【００１７】
このオゾン水生成装置は、上部に着脱可能な蓋１７を有する生成容器１８と、該生成容器１８の内部に配置される複数の貯留皿１９と、オゾン発生器５から送出されるオゾン（Ｏ₃）を生成容器１８の内部上方へ供給するオゾン供給管１２とを備えており、酸素発生器４、オゾン発生器５、オゾン除去器８は、いずれも生成容器１８の外部に配置されている。
【００１８】
蓋１７には、オゾン供給管１２と余剰オゾン排出管７とが、オゾン供給管１２の送気方向下流端及び余剰オゾン排出管７の送気方向上流端が生成容器１８の内部上方に位置するように気密に貫通している。
【００１９】
オゾン水を生成する際には、生成容器１８の内部にそれぞれ純水２を貯留した複数の貯留皿１９を配置し、蓋１７を生成容器１８に気密に装着する。
【００２０】
次いで、酸素発生器４、オゾン発生器５、オゾン除去器８を作動させ、該オゾン発生器５から送出されるオゾンを、オゾン供給管１２を介して生成容器１８の内部上方に放出し、生成容器１８の内部をオゾン雰囲気にする。
【００２１】
このオゾン供給管１２から放出されるオゾンは、各貯留皿１９に貯留されている純水２の液面にそれぞれ界面接触し、オゾン分子が純水２の液中に混入することによって、純水２のオゾン水化が図られる。
【００２２】
また、純水２の液中に混入しなかったオゾンは、余剰オゾン排出管７を経てオゾン除去器８へ排出され、該オゾン除去器８において人体に無害な状態に分解される。
【００２３】
上述したように、図１に示すオゾン水生成装置では、貯留皿１９に貯留した純水２の液面にオゾンを界面接触させてオゾン水を生成するので、オゾンが純水２の液中に確実に混入して、少量の純水２からオゾン水を効率よく生成することができる。
【００２４】
また、純水２の液中にオゾンを通気させないので、生成容器１８に貯留する純水２に界面活性剤を添加しても、純水２が泡立つことがなく、該純水２に浸漬した対象物の殺菌洗浄を行うことができる。
【００２５】
なお、本発明のオゾン水生成装置は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加え得ることは勿論である。
【００２６】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のオゾン水生成装置によれば、生成容器の内部にある貯留皿に貯留した純水の液面にオゾンを界面接触させてオゾン水を生成するので、オゾンが純水の液中に確実に混入して、少量の純水からオゾン水を効率よく生成することができる、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明のオゾン水生成装置の実施の形態の一例を示す概念図である。
【図２】 従来のオゾン水生成装置の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
２ 純水
５ オゾン発生器
１２ オゾン供給管
１７ 蓋
１８ 生成容器
１９ 貯留皿

Claims (1)

1. 上部に着脱可能な蓋を有する生成容器と、該生成容器の内部に配置され且つ純水を貯留し得る貯留皿と、オゾンを生成するオゾン発生器と、該オゾン発生器からのオゾンを生成容器の内部上方へ供給するオゾン供給管とを備えてなることを特徴とするオゾン水生成装置。

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