JP3740152B2 - 微細ゲル粒子の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は微細ゲル粒子の製造方法および製造装置に関する。
アルギン酸ゲル粒子を含有してなる水溶液は、その溶液の粘度特性や流動特性のみならず、該微粒子自体の変形特性もが血液に極めて近似した性状を備えていることから、従来、血液に関わる各種機器の研究開発のための模擬血液として、有効に利用できることが知られている(特許文献1)。
斯かる模擬血液においては、前記アルギン酸ゲル粒子が、血液の成分である赤血球等と同程度の粒径、即ち、平均粒径20μm以下、好ましくは1〜10μmとすることが必要である。
そこで、該特許文献1では、このようなアルギン酸ゲル粒子を得る方法として、図13に示すように、2つのノズル100、100から噴霧されるアルギン酸塩水溶液A’を衝突させ、そのアルギン酸塩水溶液の液滴をゲル化剤水溶液B’の液面に落下させてゲル化させるという方法が採用されている。
斯かる方法によれば、2つのノズルから噴霧される高速の液滴同士が衝突して分裂するため、アルギン酸塩溶液の微細な霧滴を得ることができる。
特開2002−14105号公報
しかしながら、このような製造方法によって生成されたアルギン酸ゲル粒子は、霧化用気流の流線から外れてゲル化剤水溶液の液面に落下又は衝突し、しかも表面張力による反発に打ち勝ってゲル化剤水溶液中に沈降し得るに必要なある大きさ以上の滴径を有している必要があり、その結果、生成されるゲル粒子は最小約5μmから最大100μm程度までの広い粒度分布を有するものである。よって、模擬血液として有用な平均粒径10μm以下のアルギン酸ゲル粒子を得るには、そのゲル粒子を含むゲル化剤液をメッシュフィルターに通す等の手段によって粒径の小さい粒子のみを分取する必要があるため、収率が極端に低くなり、実際上、十分な量の10μm以下のゲル粒子を得ることはほとんど出来ないという問題がある。
また、該アルギン酸ゲル粒子のような粒径の小さいゲル粒子(微細ゲル粒子ともいう)は、模擬血液以外の種々の用途としても利用されており、より一層微細な粒子が必要とされることも多い。
そこで本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、微細ゲル粒子を効率的に得るための製造方法および製造装置を提供することを課題とする。
上記課題に鑑み、本発明は、滴径1〜10μmの霧滴からなる霧状の高分子溶液と、滴径10〜100μmの霧滴からなる霧状のゲル化剤溶液とを接触させ、前記高分子をゲル化させることを特徴とする微細ゲル粒子の製造方法を提供する。
ゲル化剤溶液を霧状とすることにより、該ゲル化剤溶液の単位体積当たりの表面積が増加し、且つ、霧状となった高分子溶液との接触頻度も増すこととなる。よって、霧状の高分子溶液と霧状のゲル化剤溶液とが速やかに接触し、霧状の高分子溶液は、その微小な滴径のままゲル化されることとなるため、非常に微細な微細ゲル粒子を得ることができる。
高分子溶液としては、例えばアルギン酸塩溶液を好適に使用でき、アルギン酸をゲル化させることによってアルギン酸ゲル粒子を得ることができる。
滴径1〜10μmの霧滴となったアルギン酸塩溶液は沈降し難く、且つ微細なために衝突断面積が小さくなるため、互いに衝突して滴径が大きくなることなく、長時間にわたって浮遊した微粒子状のまま衝突断面積の大きな前記ゲル化剤溶液の霧滴と接触し易くなる。
また、滴径10〜100μmの霧滴となったゲル化剤溶液は、単位体積当たりの表面積が広く、しかも沈降し易いものとなるため、前記アルギン酸塩溶液の霧滴との衝突頻度がより一層増すとともに、ゲル化した粒子を滴内部に抱えたまま沈降して効率的にアルギン酸ゲル粒子を得ることができる。
こうして得られたアルギン酸ゲル粒子は粒径が1〜10μmで、均一な粒径分布を有するものとなり、模擬血液として有効に使用することができる。
また、本発明の微細ゲル粒子の製造方法は、好ましくは前記アルギン酸塩溶液の濃度を0.5〜3.0重量%とする。濃度が0.5〜3.0重量%のアルギン酸塩溶液を用いることにより、粒径の小さいアルギン酸ゲル粒子をより効率的に得ることができる。
本発明の微細ゲル粒子の製造方法は、好ましくは前記霧状の高分子溶液として、滴径0.1〜2μmの霧滴を用いることを特徴とする。また、好ましくは電気流体力学的噴霧法により、前記霧状の高分子溶液を作成することを特徴とする。さらに、電気流体力学的噴霧法においては、好ましくは、高分子溶液が供給されたニードル型ノズルの先端にコーンジェットが形成されるように電圧を印加し、微粒化された霧滴を発生させるものとする。
斯かる方法によれば、粒径が0.1〜2μmという極めて微細な、且つ均一な粒径の微細ゲル粒子を効率的に得ることができる。
さらに、本発明は、高分子溶液を滴径1〜10μmの霧滴からなる霧状にする第一霧化手段と、ゲル化剤溶液を滴径10〜100μmの霧滴からなる霧状にする第二霧化手段とを備え、前記第一霧化手段によって滴径1〜10μmの霧滴からなる霧状にされた高分子溶液と、前記第二霧化手段によって滴径10〜100μmの霧滴からなる霧状にされたゲル化剤溶液とを接触させるための誘導手段とを備えたことを特徴とする微細ゲル粒子の製造装置を提供する。
斯かる構成の製造装置によれば、滴径1〜10μmの霧滴からなる霧状となった高分子溶液と、滴径10〜100μmの霧滴からなる霧状となったゲル化剤溶液とを接触させることにより、微細ゲル粒子を効率的に得ることができる。
前記第一霧化手段としては、電気流体力学的噴霧法によるものが好適であり、より一層微細かつ均一な粒径の微細ゲル粒子を得ることができる。
このように、本発明に係る微細ゲル粒子の製造方法および製造装置によれば、従来、製造が困難であった粒径10μm以下の微細ゲル粒子を効率よく製造することができる。
また、製造された微細ゲル粒子は、例えば、模擬血液を構成するための模擬血球として有効に利用することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る微細ゲル粒子の製造方法および製造装置について、詳細に説明する。
図1は、微細ゲル粒子の製造装置の第一実施形態を示した概念図である。図1に示す如く、本実施形態の微細ゲル粒子の製造装置1は、高分子溶液を霧状にするための第一霧化手段を上部に備えた高分子溶液霧化室10と、ゲル化剤溶液を霧状にするための第二霧化手段を上部に備えたゲル化剤溶液霧化室20とを備え、該高分子溶液霧化室10とゲル化剤溶液霧化室20とが筒状の案内ダクト30を介して流通自在に接続されて構成されている。
第一霧化手段としては、2流体型のエアインジェクションノズル11が採用されている。2流体型のエアインジェクションノズル11は、供給された液体を、別途供給されたガスの流れによって微細化し、10μm以下の滴径で液体を噴霧し得るものである。斯かる2流体型のエアインジェクションノズル11としては、例えば、商品名「2流体型ペンシルノズル」(藤崎電機株式会社製)などを使用できる。
本実施形態では、該エアインジェクションノズル11には、高分子溶液タンク12に貯留された高分子溶液Aとしてのアルギン酸塩溶液と、高圧ボンベ14に貯留された不活性ガスとがそれぞれ所定の圧力で供給されるように構成されている。
より具体的には、高分子溶液タンク12内の高分子溶液Aとしてのアルギン酸塩溶液は、高圧ボンベ13から供給される不活性ガス(例えば、窒素ガス)によって加圧されており、前記エアインジェクションノズル11へ至る経路に配された圧力計18およびバルブ16を用いて圧力調整自在に供給されるよう構成されている。また、高圧ボンベ14に貯留された不活性ガス(例えば、窒素ガス)は、前記エアインジェクションノズル11へ至る経路に配された圧力計17およびバルブ15を用いて圧力調整自在に供給されるよう構成されている。
一方、第二霧化手段としては、1流体型のソリッドインジェクションノズル21が採用されている。ソリッドインジェクションノズル21は、加圧状態で供給された液をノズルの形状により微粒化し、噴霧するものである。斯かる1流体型のソリッドインジェクションノズルとしては、例えば、商品名「1流体型スプレーノズル」(株式会社いけうち製)などを使用できる。
本実施形態では、該ソリッドインジェクションノズル21には、ゲル化剤溶液タンク22に貯留されたゲル化剤溶液Bが所定の圧力で供給されるように構成されている。
より具体的には、ゲル化剤溶液タンク22内のゲル化剤溶液Bは、高圧ボンベ23から供給される不活性ガス(例えば、窒素ガス)によって加圧されており、前記ソリッドインジェクションノズル21へ至る経路に配された圧力計25およびバルブ24を用いてで圧力調整自在に供給されるよう構成されている。
また、ゲル化剤溶液霧化室20には、排気ダクトを介して吸引ファン40が配設されており、高分子溶液霧化室10からゲル化剤溶液霧化室20へと所定の流速で気体を導くように構成されている。
さらに、高分子溶液霧化室10とゲル化剤溶液霧化室20には、各々、高分子溶液回収タンク19とゲル化剤溶液回収タンク26とが接続されており、下部に溜まった液を適宜回収し得るように構成されている。
本実施形態においては、前記高分子溶液Aとして、アルギン酸ナトリウム水溶液が使用されている。
該高分子溶液Aは、アルギン酸ナトリウム水溶液に限定されず、ゲル化剤の作用によってゲル化する高分子を含む溶液であれば、製造される微細ゲル粒子の用途に応じて種々のものを使用することができる。
斯かる高分子としては、例えば、ビニル系重合体やアルギン酸塩が挙げられる。ビニル系重合体としては、例えば、ポリアクリル酸およびその塩等が挙げられ、アルギン酸アルカリ金属塩としては、例えば、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。
特に、得られた微細ゲル粒子を模擬血液として使用する場合には、その微粒子を含む水溶液の粘度特性や流動特性のみならず、該微細ゲル粒子自体の変形特性もが血液に極めて近似した性状を備えていることからアルギン酸ナトリウムが好適に使用できる。アルギン酸ゲル粒子を含む水溶液は、血液に関わる各種機器の研究開発のための模擬血液として、有効に利用できる。
一方、ゲル化剤溶液Bとしては、前記高分子を架橋してゲル化させうる種々のゲル化剤を含むものを使用することができる。
例えば、前記高分子がポリアクリル酸又はその塩である場合には、これをゲル化させるゲル化剤として、2価以上の金属塩を使用することができ、具体的にはこのような金属としてマグネシウム、カルシウム、銅等が挙げられ、その塩としては塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸銅等を使用できる。
また、前記高分子がアルギン酸塩である場合には、これをゲル化させるゲル化剤としては、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛等を使用することができる。
特に、得られた微粒子を模擬血液の成分として使用する場合には、生体にも無害であるという観点からカルシウムイオン、バリウムイオンの何れかを含むものを好適に使用することができる。
次に、斯かる構成の微細ゲル粒子の製造装置を用いて、アルギン酸の微細ゲル粒子を製造する手順を説明する。
まず、バルブ15、バルブ16、及びエアインジェクションノズル11を調節し、噴霧されるアルギン酸塩溶液の霧滴の滴径を調整する。エアインジェクションノズル11より噴霧するアルギン酸塩溶液の霧滴は、得ようとするアルギン酸ゲル粒子の粒径と同程度、或いはそれ以下とすることが好ましい。特に、滴径1〜10μmの霧滴とすれば、従来、製造困難であった1〜10μmのアルギン酸ゲル粒子を効率良く製造することができる。
また、該アルギン酸ゲル粒子を用いて、赤血球や血小板等の診断用または体外試験用の模擬血球を個別に製造しようとする場合には、各々の血球粒径に応じた大きさとすることが好ましく、例えば、模擬赤血球であれば滴径8〜9μm、模擬血小板であれば滴径1〜5μmの霧滴とすればよい。
さらに、医療用の超音波造影剤や医療機器校正用の試験液として使用するためのアルギン酸ゲル粒子を製造する場合には、滴径1〜10μmの霧滴とすることが好ましい。
さらに、前記アルギン酸塩溶液のアルギン酸濃度は、微細ゲル粒子を効率的に得るという観点では0.5〜3.0重量%とすることが好ましく、より一層真球に近い微細ゲル粒子を得るという観点では1.0〜2.5重量%とすることが好ましく、さらに、粒度分布幅の狭い均一粒径の微細ゲル粒子を得るという観点では1.5〜2.5重量%とすることが好ましい。
尚、アルギン酸塩溶液の濃度を3.0重量%よりも高くすることも可能であるが、その場合、アルギン酸塩溶液の粘度が該濃度とともに急激に増大するため、ノズルに於いてより高い噴射圧力が必要となり、好ましくない。
また、バルブ24及びソリッドインジェクションノズル21等を調節し、噴霧されるゲル化剤溶液Bの霧滴の滴径を調整する。該ソリッドインジェクションノズ21から噴霧される霧滴の滴径は、前記エアインジェクションノズル11から噴射される霧滴よりも大きい滴径とすることが好ましく、具体的には滴径10〜100μmの霧滴とすることが好ましい。
そして、吸引ファン40を起動し、高分子溶液霧化室10で噴霧された前記アルギン酸塩溶液Aの霧滴を、筒状の案内ダクト30を介してゲル化剤溶液霧化室20へと導く。ゲル化剤溶液霧化室20へと導かれたアルギン酸塩溶液の霧滴には、ゲル化剤溶液の霧滴がその上方から噴霧されることとなり、両者は接触させられることとなる。
ゲル化剤溶液Bの霧滴と接触したアルギン酸塩溶液の霧滴は、ゲル化剤溶液Bに含まれる多価金属イオンによってゲル化され、アルギン酸ゲル粒子が生成されることとなる。ゲル化したアルギン酸ゲル粒子は、ゲル化剤溶液と共に沈降するため、ゲル化剤溶液霧化室20の下部からゲル化剤溶液回収タンク26へと排出することにより、ゲル化剤溶液中に懸濁した状態で得ることができる。
その後、濾過等の公知の方法によってゲル化剤溶液Bと分離すれば、アルギン酸ゲル粒子を単独で得ることもできる。
斯かる方法によれば、まず、高分子溶液霧化室10で噴霧された前記アルギン酸塩溶液は、1〜10μmという少さい滴径であるために沈降し難く、室内に漂った状態となる。仮に、滴径の大きい霧滴が含まれている場合には、該霧滴は下方へ沈降することとなり、滴径の小さい霧滴のみが案内ダクト30を介してゲル化剤溶液霧化室20へと導かれることとなる。そして、斯かる滴径の小さい霧滴となったアルギン酸塩溶液に対して、該霧滴よりも大きな滴径のゲル化剤溶液が上方から噴霧されるため、アルギン酸塩溶液の霧滴に対するゲル化剤溶液の衝突頻度が増し、水面に沈降させて接触させる場合よりも効率的に両溶液が接触されることとなる。
さらに、滴径の大きいゲル化剤溶液の霧滴と衝突したアルギン酸塩溶液の霧滴は、ゲル化剤溶液の霧滴と一体化されることとなるが、多価金属イオンの作用によって直ちにゲル化反応が起こり、霧滴の滴径と略同程度、即ち、粒径1〜10μmの非常に微細なアルギン酸ゲル粒子を得ることができる。
よって、噴霧するアルギン酸塩溶液の霧滴の滴径を調節することにより、模擬赤血球や模擬血小板などのような用途に応じた粒径のアルギン酸ゲル粒子を製造することが可能となる。
また、該アルギン酸ゲル粒子の製造方法によれば、ガス中に漂った状態でアルギン酸をゲル化させることができるため、従来の方法と比べて、より真球に近いゲル化粒子を得ることができる。
また、本実施形態の製造装置によれば、滴径の大きなアルギン酸塩溶液の霧滴は、アルギン酸塩溶液霧化室10の下部へと沈降し、ゲル化されていない状態で回収することができるため、再度、噴霧して使用することができる。
尚、上記第一実施形態では、第一霧化手段としてエアインジェクションノズルを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、滴径1〜10μm程度の微少な霧滴を作成できるものであれば、他の霧化装置を使用することもできる。また、第二霧化手段としてソリッドインジェクションノズルを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、滴径10〜100μm程度の霧滴を作成できるものであれば、他の霧化装置を使用することもできる。
次に、第一実施形態よりも更に微細なゲル粒子を製造する場合の実施形態について説明する。
図2は、微細ゲル粒子の製造装置の第二実施形態を示した概念図である。図2に示す如く、本実施形態の微細ゲル粒子の製造装置50は、高分子溶液Aとしてのアルギン酸塩溶液を噴霧するための第一霧化手段を備えた高分子溶液霧化室60と、ゲル化剤溶液Bを霧状にするための第二霧化手段を備えたゲル化剤溶液霧化室70とを備え、ゲル化剤溶液霧化室70で作成されたゲル化剤溶液Bを、前記高分子溶液霧化室60へ誘導するように構成されている。
また、本実施形態では、第一霧化手段として電気流体力学的噴霧法(EHD噴霧法)を用いた噴霧手段が採用されている。EHD噴霧法とは、ノズル先端に供給された液体に電場をかけ、該液体を電場の作用によって霧状に噴出させる方法である。
具体的には、本実施形態における第一霧化手段は、図2に示す如く、高分子溶液Aを供給するための細いニードル型ノズル61と、該ニードル型ノズル61の噴出方向前方に該ニードル型ノズル61と離間させて設置した容器62と、前記ニードル型ノズル61と前記容器62との間に設置したワッシャー形電極63とを備えて構成されている。また、前記ニードル型ノズル61には直流高圧電源64から高電圧が印加されように構成され、容器62およびワッシャー形電極63はアースされた状態で備えられている。
さらに、ニードル型ノズル61には、高分子溶液供給装置65から高分子溶液Aとしてのアルギン酸ナトリウム溶液が一定速度で供給されるように構成されている。
斯かる構成の第一噴霧手段によれば、前記ニードル型ノズル61と前記容器62とを電極とし、両電極間に電場を形成するとともに、前記ニードル型ノズル61に高分子溶液Aを供給して該高分子溶液Aを該電場中へ流出させることにより、該電場の作用によって高分子溶液Aを分裂させ、微細且つ均一粒径の霧滴を作成することができる。
本実施形態の製造装置を用いてより微細なゲル化粒子を得ようとする場合には、前記ニードル型ノズル61の先端に、高分子溶液Aのコーンジェットが形成されるように電圧を印加することが好ましい。コーンジェットが形成される状態とは、図3に示す如く、ニードル型ノズル61の先端に供給された高分子溶液Aが電場の作用によってコーン状(円錐状)となり、しかもその先端から、例えば径が1〜3μmであるような極めて細い線状(図中、A’で示す)となって高分子溶液Aが流下する状態である。
このような場合には、線状となって流下する高分子溶液A’が電場の作用によって分裂され、例えば、0.1〜2μmという非常に微細な、しかも滴径の均一な霧滴を発生させることができる。
ニードル型ノズル61と容器62との間で形成する電場は、高分子溶液Aの粘度や表面張力、又は得ようとする微細ゲル粒子の粒径によって適宜調整することができるが、例えば、アルギン酸ナトリウム溶液を用いて上述のようなコーンジェットを形成し、0.1〜2μmという微細なゲル粒子を得ようとする場合には、該電場は0.02〜10KV/mmの範囲とすることが好適である。0.02KV/mmよりも低ければ高分子溶液が微粒化されにくく、10KV/mmよりも大きければ粒径が均一となりにくい。
さらに、図2に示す如く、該第一噴霧手段を備えた高分子溶液霧化室60には、ガスボンベ66から高分子溶液Aのゲル化に関して不活性なガスが供給されるように構成されている。
このような不活性なガスを高分子溶液霧化室60に充満させることにより、前記ニードル型ノズル61からのコロナ放電の発生を防止し、電場を安定させることができ、高分子溶液を微細がつ均一な粒径の霧滴とすることができる。
不活性なガスとしては、炭酸ガス、窒素ガス等を好適に使用できる。
一方、本実施形態の第二霧化手段としては、超音波ネブライザー71が採用されている。超音波ネブライザー71は、超音波振動子72によって超音波を発生させ、この超音波振動をゲル化剤溶液Bに作用させることにより、該ゲル化剤溶液Bを霧化するものである。
超音波ネブライザー71を用いてゲル化剤溶液Bを霧化させた場合、通常、1〜10μm程度の滴径の霧滴を発生させることができる。
そして、本実施形態の製造装置では、第二霧化手段71によって発生させたゲル化剤溶液Bの霧滴が、ゲル化剤溶液霧化室70に備えたファン75によってダクト80を介して高分子溶液霧化室60へと導かれ、前記第一霧化手段によって微細な霧状となった高分子溶液Aと接触させるように構成されている。
具体的には、前記ニードル型ノズル61と容器62との間を、前記第二霧化室から導かれたゲル化剤溶液Aの霧滴が横方向へ通過するように構成されており、言い換えると、前記ニードル型ノズル61から容器62へと垂直方向に落下する高分子溶液Aの霧滴に対して、前記第二霧化室70から導かれたゲル化剤溶液の霧滴が横方向から衝突するように構成されている。
斯かる構成の微細ゲル粒子の製造装置50を用いてアルギン酸ゲル粒子を製造するには、ガスボンベ66から高分子溶液霧化室60に不活性ガスを供給し充満させた後、前記第一霧化手段から霧状の高分子溶液A(アルギン酸ナトリウム溶液)を発生させ、同時に前記第二霧化手段から霧状のゲル化溶液B(塩化カルシウム溶液)を発生させ、該ゲル化溶液Bを高分子溶液霧化室60へと導き、前記ニードル型ノズル61と容器62との間を通過させればよい。
これにより、ニードル型ノズル61から容器62へと落下するアルギン酸ナトリウム溶液の霧滴は、塩化カルシウム溶液の霧滴と接触してゲル化され、アルギン酸ゲル粒子が生成されることとなる。ゲル化したアルギン酸ゲル粒子は、ゲル化剤溶液と共に沈降するため、容器62上で捕集することができる。
また、濾過等の公知の方法によってゲル化剤溶液Bと分離すれば、アルギン酸ゲル粒子を単独で得ることもできる。
尚、上記第二実施形態では、第二噴霧手段として超音波ネブライザーを用いたが、これに代えて第一実施形態で用いたソリッドインジェクションノズルなど、滴径10〜100μm程度の霧滴を噴霧できるものであれば、他の噴霧装置を使用することもできる。
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
(実施例1)
前記第一実施形態で説明した微細ゲル粒子の製造装置を使用し、濃度が2.0重量%のアルギン酸ナトリウム水溶液を滴径1〜5μmとなるように2流体型エアインジェクションノズル(藤崎電機(株)製、商品名「2流体型ペンシルノズル」)を用いて噴霧し、一方、濃度が30重量%の塩化カルシウム水溶液を滴径10〜100μmとなるように1流体型ソリッドインジェクションノズル(株式会社いけうち製、商品名「1流体型スプレーノズル」)を用いて噴霧し、アルギン酸ゲル粒子を製造した。製造されたアルギン酸ゲル粒子の顕微鏡写真および粒径分布図を図4および図5に示す。
(実施例2)
濃度が1.0重量%のアルギン酸ナトリウム水溶液を用いる以外は、実施例1と同様にしてアルギン酸ゲル粒子を製造した。製造されたアルギン酸ゲル粒子の顕微鏡写真および粒径分布図を図6および図7に示す。
図4〜7より、いずれの実施例においても、粒径1〜5μm程度の微細なアルギン酸ゲル粒子のみが得られており、本発明によって効率的に微細なアルギン酸ゲル粒子が得られることが判る。
また、実施例1と実施例2とを比較すると、アルギン酸ナトリウム水溶液の濃度を2重量%とした実施例1の方が、該濃度を1重量%とした実施例2よりも一層粒径分布の狭いアルギン酸ゲル粒子が得られていることが判る。
さらに、粒子の形状を観察したところ、いずれの実施例においてもアルギン酸ゲル粒子の形状は、極めて真球に近いものであることが認められた。
(実施例3)
前記第二実施形態で説明した微細ゲル粒子の製造装置を使用して微細ゲル粒子を作成した。高分子溶液Aとしては、濃度が1.0重量%のアルギン酸ナトリウム水溶液を用い、ゲル化剤溶液Bとしては濃度が5重量%の塩化カルシウム水溶液を用いた。
また、第一霧化手段としては、ニードル型ノズル61としてステンレス鋼製でノズル先端の口径が0.1mmのもの、容器62としてステンレス鋼製で直径70mmのもの、ワッシャー形電極63として内径5.6mm、外径9.8mmのものをそれぞれ使用し、ノズル61先端と容器62上縁との距離を3mmに設定した。そして、ノズル61に5.0KVの直流電圧を印加した状態で、ノズル61先端から流量0.33ml/sでアルギン酸ナトリウム溶液を流下させた。一方、第二霧化手段としては、超音波ネブライザー
(オムロン社製、NE−U07)を用い、前記塩化カルシウム水溶液を霧化させた。そして、該塩化カルシウム水溶液の霧滴をニードル型ノズル61と容器62との間に向けて送り込み、アルギン酸の微細ゲル粒子を作成した。霧化されたアルギン酸ナトリウム溶液の粒度分布を図8に、得られた粒子の顕微鏡写真および粒度分布を図9および図10にそれぞれ示す。
(実施例4)
ゲル化剤溶液として30重量%の塩化カルシウム水溶液を用い、第二霧化手段として実施例1に示した1流体型ソリッドインジェクションノズル(株式会社いけうち製、商品名「1流体型スプレーノズル」)を用いた以外は、実施例3と同様にしてアルギン酸の微細ゲル粒子を作成した。
得られた粒子の顕微鏡写真および粒度分布を図11および図12にそれぞれ示す。
図9〜12より、実施例3および4によれば、粒径0.5〜2μm程度の極めて微細な、しかも均一な粒径のゲル粒子が得られていることが認められる。
尚、図8、10、12に示した粒度分布においては、粒径約0.5μm以下の粒子が存在しないように見えるが、これは光学機器の測定限界(可視光線の波長の下限)に起因するものと思われ、実際には少数ながら粒子が存在しているものと推定される。
本発明の微細ゲル粒子の製造方法および製造装置によれば、微細で且つ比較的均一な粒径のゲル粒子を得ることができ、該微細ゲル粒子は、模擬血液、人工血液、超音波造影剤、ドラッグデリバリーシステム用マイクロカプセル、血液検査分析機器用テスト液などの医療機器・医薬品分野で好適に使用することができ、また、その他化粧品分野、食品分野等においても好適に使用することができる。
図1は、本発明に係る微細ゲル粒子の製造装置の第一実施形態を示した概略図である。 図2は、本発明に係る微細ゲル粒子の製造装置の第二実施形態を示した概略図である。 図3は、電気流体力学的噴霧法に用いられるニードル型ノズルの先端と、その先端に形成された高分子溶液のコーンジェットの状態を示した写真である。 図4は、実施例1で製造されたアルギン酸ゲル粒子の顕微鏡写真である。 図5は、実施例1で製造されたアルギン酸ゲル粒子の粒径分布図である。 図6は、実施例2で製造されたアルギン酸ゲル粒子の顕微鏡写真である。 図7は、実施例2で製造されたアルギン酸ゲル粒子の粒径分布図である。 図8は、実施例3において、EHD噴霧法により霧状となったアルギン酸ナトリウム溶液の粒径分布図である。 図9は、実施例3で製造されたアルギン酸ゲル粒子の顕微鏡写真である。 図10は、実施例3で製造されたアルギン酸ゲル粒子の粒径分布図である。 図11は、実施例4で製造されたアルギン酸ゲル粒子の顕微鏡写真である。 図12は、実施例4で製造されたアルギン酸ゲル粒子の粒径分布図である。 従来のアルギン酸ゲル粒子の製造装置を示した概略図である。
符号の説明
1、50 … 微細ゲル粒子の製造装置
10、60 … 高分子溶液霧化室
11 … エアインジェクションノズル
20、70 … ゲル化剤溶液霧化室
21 … ソリッドインジェクションノズル
30、80 … 案内ダクト
61 … ニードル型ノズル
62 … 容器
63 … ワッシャー形電極
A … 高分子溶液
B … ゲル化剤溶液

Claims (8)

  1. 滴径1〜10μmの霧滴からなる霧状の高分子溶液と、滴径10〜100μmの霧滴からなる霧状のゲル化剤溶液とを接触させ、前記高分子をゲル化させることを特徴とする微細ゲル粒子の製造方法。
  2. 前記高分子溶液としてアルギン酸塩溶液を使用し、アルギン酸をゲル化させてアルギン酸ゲル粒子を製造することを特徴とする請求項1記載の微細ゲル粒子の製造方法。
  3. 前記アルギン酸塩溶液の濃度を、0.5〜3.0重量%とすることを特徴とする請求項2記載の微細ゲル粒子の製造方法。
  4. 滴径0.1〜2μmの霧滴からなる霧状の高分子溶液と、霧状のゲル化剤溶液とを接触させ、前記高分子をゲル化させることを特徴とする微細ゲル粒子の製造方法。
  5. 電気流体力学的噴霧法により、前記霧状の高分子溶液を作成することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の微細ゲル粒子の製造方法。
  6. 前記電気流体力学的噴霧法において、高分子溶液が供給されたニードル型ノズルの先端にコーンジェットが形成されるように電圧を印加し、微粒化された霧滴を発生させることを特徴とする請求項5に記載の微細ゲル粒子の製造方法。
  7. 高分子溶液を滴径1〜10μmの霧滴からなる霧状にする第一霧化手段と、ゲル化剤溶液を滴径10〜100μmの霧滴からなる霧状にする第二霧化手段とを備え、前記第一霧化手段によって滴径1〜10μmの霧滴からなる霧状にされた高分子溶液と、前記第二霧化手段によって滴径10〜100μmの霧滴からなる霧状にされたゲル化剤溶液とを接触させるための誘導手段とを備えたことを特徴とする微細ゲル粒子の製造装置。
  8. 前記第一霧化手段が、電気流体力学的噴霧法によるものであることを特徴とする請求項7記載の微細ゲル粒子の製造装置。
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