JP3739917B2 - 重質油エマルジョン燃料の水分離装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は重質油エマルジョン燃料から含有水分を除去あるいは減少させるためのフラッシュボックスを備えた重質油エマルジョン燃料用水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボイラ等のプラントに使用される重質油エマルジョン燃料は、重質油高粘度燃料に水分、界面活性材あるいはMgを添加して流動化を容易にしているが、その燃焼前に同燃焼中に含有される水分を除去あるいは減少することが通常行なわれている。
【0003】
図3は、かかる重質油エマルジョン燃料から水分を除去あるいは減少させる水分離装置の系統図である。図3において、1は重質油エマルジョン燃料(以下エマルジョン燃料という)2が収容されるタンク、4は同エマルジョン燃料2を加熱(予熱)する予熱器、3aは上記タンク1と予熱器4とを接続するエマルジョン燃料の配管、3は同配管3a内を経てエマルジョン燃料を上記予熱器4側に圧送するポンプである。
【0004】
5は上記予熱器4内の伝熱管であり、後述する水分分離器8で発生した蒸気が圧力調整弁13を有する発生蒸気管9を経て供給されている。6は蒸発器であり、上記予熱器4の燃料出口に配管6aにより接続され、加熱用蒸気により、上記予熱器4を経たエマルジョン燃料を加熱し、水分を蒸発させるものである。8は水分分離器であり、上記蒸発器6に配管8aにより接続され、蒸発器6にて加熱されたエマルジョン燃料から水分を分離するものである。
【0005】
10はフラッシュボックスであり、上記水分分離器8の重質油出口に配管10aにより接続され、同水分分離器8から送給された重質油高粘度流体から水分を分離するものである。10bは同フラッシュボックス10で分離された蒸発水が通流する配管、12は同配管10bに設けられた圧力調整弁である。また11は上記フラッシュボックス10で水分を分離された重質油高粘度流体が通流する配管でボイラの燃焼システムに接続されている。14は同配管11に設けられ同配管の開度を調整する液面調整弁である。
【0006】
上記構成からなる重質油エマルジョン燃料の水分分離装置の稼働時において、タンク1内の水分を含んだエマルジョン燃料2はポンプ3により配管3aを経て予熱器4へ送られる。予熱器4内には配管03aと接続される伝熱管5が内設されており、同伝熱管5の外側には加熱源媒体としての蒸気が後述する水分分離器8から発生蒸気管9を経て送気されている。同予熱器4においては、伝熱管5内のエマルジョン燃料2が蒸気によって予熱される。予熱後のエマルジョン燃料2は配管6aを経て蒸発器6へ送られる。
【0007】
同蒸発器6内には伝熱管が内設されるとともに、同伝熱管の外側には加熱源媒体として加熱用蒸気7が送気されている。伝熱管内のエマルジョン燃料2は上記加熱用蒸気によって加熱されて沸騰蒸発し、圧力調整弁13にて所定の圧力に調節された後、水分分離器8に送られる。水分分離器8においては、エマルジョン燃料2中の水分と重質油高粘度流体とが一部分離される。分離された水分は上記発生蒸気管9を経て予熱器4の加熱用蒸気として使用される。この蒸気の圧力は圧力調整弁13により調整される。一方、上記水分分離器8にて残された一部の水分を含む重質油高粘度流体とは配管10aを通り、圧力調整弁12にて大気圧近傍まで減圧されているフラッシュボックス10へ導かれる。
【0008】
同フラッシュボックス10においては、後述する手順により重質油高粘度流体から水分を分離し、分離された水分は配管10bを経て熱回収装置(図示省略)に送られる。一方、配管11内の水分が除去あるいは減少されたエマルジョン燃料はポンプ及び配管、燃焼システム(ポンプ,加熱器,バーナ等の主要機器を有する燃料システム)を経て、ボイラ等の燃焼炉へ投入され、燃焼に供される。
【0009】
図4は上記フラッシュボックスの従来の1例を示す。図4において、10dはフラッシュボックス10のケースで、同ケース10d内の上部と下部との間は差圧式液面計15を備えた差圧管10cにより接続されている。また、上記ケース10dの側面のほぼ中央部の重質油入口には上記水分分離器8からの配管10aが接続され、上部の水出口には上記圧力調整弁12を備えた水分導出口の配管10bが接続され、さらに底部の重質油高粘度流体出口には、燃焼システムへの配管11が接続されている。
【0010】
上記フラッシュボックス10において、上記水分分離器8にて、一部脱水された重質油高粘度流体(以下重質油という)は配管10aからケース10d側部の重質油入口からケース10d内に導入される。そして同重質油はケース10d内に落下する際に比重の重い重質油分17がケース10dの底部に、比重の軽い水分が上方に上がり、蒸発水出口から配管10bに導入され、熱回収装置(図示省略)へ送られる。上記フラッシュボックス10内の液面レベル20は、差圧式液面計15で検知し、液面調整弁14の開度を変えることにより調整される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の水分分離装置にあっては、図4に示されるようなフラッシュボックス10を用いているが、かかるフラッシュボックス10においては、重質油がケース10d内に導入され、これがケース10d内の底部に収容されている水分分離後の重質油17の液面10に落下する際に、ケース10d内のガスを巻き込み重質油を含んだ泡16(以下泡と総称する)を発生する。この泡16は凝集剤が入っているため消泡されにくく、そのまま放置しておくとその量が増大して、最終的には蒸発水の出口から配管10bに流出し、同配管10bに接続されている熱回収装置を汚染する。
【0012】
この泡16の発生状況を検知するには、差圧式液面計15では不可能であるため、かかる従来のフラッシュボックス10においては、ガラス式液面計にて目視にて監視している。しかしながら、このようなガラス式液面計による目視による泡の監視手段では、液面計のガラスの汚れ等のため、泡の発生状況及びその量を正しく検知するのは困難であった。
【0013】
本発明の目的は、フラッシュボックス内における泡の発生状況を正しく検知可能として、同フラッシュボックス内における過大な泡の発生及び泡による熱回収装置の汚染を防止し、プラントの効率低下を防止し得る重質油エマルジョンの水分離装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような問題点を解決するもので、その第1の手段は、ボイラ、ディーゼル機関等の燃焼機関に供給される重質油エマルジョン燃料を蒸発器にて加熱して同燃焼中の水分を蒸発させ、蒸発後の残存水分を含む上記重質油エマルジョン燃料をフラッシュボックスに導き同フラッシュボックスにて上記燃料から水分を分離するようにした重質油エマルジョン燃料の水分離装置において、上記フラッシュボックス内部の泡の発生状況を検知する泡検知器と、フラッシュボックス内の重質油エマルジョン燃料の液面を検知する液面検知器と、上記泡検知器からの泡の検知信号と液面検知器からの液面の検出信号とに基づきフラッシュボックス内の重質油エマルジョン燃料の液面を調整する液面調整装置とを備えたことにある。
【0015】
上記第1の手段によれば、泡検知器によってフラッシュボックス内の泡のレベルを検知するとともに液面検知器により重質油エマルジョン燃料の液面を検知し、これらの検知信号に基づき液面調整装置にてフラッシュボックス内の泡を含む液面を調整する。
【0016】
これによってフラッシュボックス内で発生した泡が蒸発水とともに熱回収装置に侵入して、これを汚染するのが回避され、かかる汚染によりプラント効率が低下するのが防止される。
【0017】
また第2の手段は、上記第1の手段に加えて、上記フラッシュボックス内に泡のレベルによって上下に移動するフロートを設け、上記泡検知器が同フロートの位置を検知するように構成されてなる。
【0018】
上記第2の手段によれば、泡の上に浮上している軽量のフロートのレベルを泡検知器によって検知するので、泡の状態等により液面レベルが変動しても泡のレベルを正確に検知することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下図1〜図2及び図3を参照して本発明の実施形態につき詳細に説明する。図3は本発明が適用される重質油エマルジョンの水分離装置の系統図であり、図3において、1は重質油エマルジョン燃料(以下エマルジョン燃料という)2が収容されるタンク、4は同エマルジョン燃料を加熱(予熱)する予熱器、3aは上記タンクと予熱器4とを接続するエマルジョン燃料の配管、3は同配管3a内を経てエマルジョン燃料を上記予熱器4側に圧送するポンプである。5は上記予熱器4内の伝熱管であり、後述する水分分離器8で発生した蒸気が圧力調整弁13を有する発生蒸気管9を経て供給されている。
【0020】
6は蒸発器であり、上記予熱器4の燃料出口に配管6aにより接続され、加熱用蒸気により、上記予熱器4を経たエマルジョン燃料を加熱し、水分を蒸発させるものである。8は水分分離器であり、上記蒸発器6に配管8aにより接続され、蒸発器6にて加熱されたエマルジョン燃料から水分を分離するものである。
【0021】
10はフラッシュボックスであり、上記水分分離器8の重質油出口に配管10aにより接続され、同水分分離器8から送給された重質油高粘度流体から水分を分離するものである。10bは同フラッシュボックス10で分離された蒸発水が通流する配管、12は同配管10bに設けられた圧力調整弁である。
【0022】
また11は上記フラッシュボックス10で水分を分離された重質油高粘度流体が通流する配管で、ボイラの燃焼システムに接続されている。14は同配管11に設けられた液面調整弁である。以上の構成は従来のものと同様である。
【0023】
本発明の実施形態においては上記フラッシュボックス10を改良している。即ち図1は本発明の実施の第1形態に係るフラッシュボックスの構成図であり、図1において、10dはフラッシュボックス10のケースで、同ケース10d内の上部と下部との間は差圧式液面計15を備えた差圧管10cにより接続されている。また、上記ケース10dのほぼ中央部の重質油入口には上記水分分離器8からの配管10aが接続され、上部の水出口には上記圧力調整弁12を備えた水分等出口用の配管10bが接続され、さらに底部の重質油高粘度流体出口には、燃焼システムへの配管11が接続されている。
【0024】
19はケース10dの上部に取付けられた泡検知器である。同泡検知器19は電波式あるいは音波式のレベル計で、電波あるいは音波をケース10d内の泡16に向けて発射し、その反射波により泡16の上面のレベルを検知するものである。
【0025】
上記差圧式液面計15は、ケース10dの上部の水分側と下部の重質油17側との差圧により、重質油17の液面20を検知するものである。
【0026】
上記泡検知器19からの泡16のレベルの検知信号及び差圧式液面計15からの重質油液面20の検知信号は電気回線(図示省略)を介して上記液面調節弁14の制御装置(図示省略)に伝送されている。
【0027】
上記のように構成されたフラッシュボックスを備えた重質油エマルジョンの水分離装置の動作を図1及び図3により説明する。図3において、タンク1内の水分を含んだエマルジョン燃料2はポンプ3により配管3aを経て予熱器4へ送られる。予熱器4内には配管03aと接続される伝熱管5が内設されており、同伝熱管5の外側には加熱源媒体としての蒸気が後述する水分分離器8から発生蒸気管9を経て送気されている。同予熱器4においては、伝熱管5内のエマルジョン燃料2が蒸気によって予熱される。予熱後のエマルジョン燃料2は配管6aを経て蒸発器6へ送られる。
【0028】
同蒸発器6内には伝熱管が内設されるとともに、同伝熱管の外側には加熱源媒体として加熱用蒸気7が送気されている。伝熱管内のエマルジョン燃料2は上記加熱用蒸気によって加熱されて沸騰蒸発し、圧力調整弁13にて所定の圧力に調節された後、水分分離器8に送られる。水分分離器8においては、エマルジョン燃料2中の水分と重質油高粘度流体とが一部分離される。分離された水分は上記発生蒸気管9を経て予熱器4の加熱用蒸気として使用される。この蒸気の圧力は圧力調整弁13により調整される。一方、上記水分分離器8にて残された一部の水分を含む重質油高粘度流体とは配管10aを通り、圧力調整弁12にて大気圧近傍まで減圧されているフラッシュボックス10へ導かれる。
【0029】
上記フラッシュボックス10において、上記水分分離器8にて一部脱水された重質油高粘度流体(以下重質油という)は配管10aからケース10d側部の重質油入口からケース10d内に導入される。そして同重質油はケース10d内に落下する際に比重の重い重質油分17がケース10dの底部に、比重の軽い水分が上方に上がり、蒸発水出口から配管10bに導入され、熱回収装置(図示省略)へ送られる。
【0030】
一方、ケース10dの底部から配管11内に導出される水分が除去あるいは減少されたエマルジョン燃料はポンプ及び配管、燃焼システム(ポンプ,加熱器,バーナ等の主要機器を有する燃料システム)を経て、ボイラ等の燃焼炉へ投入され、燃焼に供される。
【0031】
上記フラッシュボックス10のケース10dの側部の重質油入口からケース10dに導入された重質油は落差が小さいため、通常は泡16の発生は少ないが、プラントの運転状態等により泡16の発生が多くなった場合には、泡16のレベル上昇を泡検知器19がその反射波により検知して上記液面調整弁14の制御装置に伝送する。一方、上記差圧式液面計15からの重質油液面20の検知信号も上記液面調整弁14の制御装置に伝送されている。
【0032】
同制御装置においては、泡検知器19からの泡16のレベルの検知信号により、泡16の量が多くなりそのレベルが上昇した場合には、液面調整弁14の開度を大きくしてフラッシュボックス10内の重質油17の配管11への流出量を増加して重質油液面20を下げる。これによってフラッシュボックス10内で発生した泡16が蒸発水とともに配管10bを通って熱回収装置に侵入しこれを汚染するのが防止される。
【0033】
上記フラッシュボックス10内の重質油液面は、差圧式液面計15からの検知信号により上記制御装置が液面調整弁14の開度を調整することにより適正レベルに保持される。
【0034】
図2は本発明の実施の第2形態を示すフラッシュボックスの構成図(図1応当図)である。この実施形態においては、フラッシュボックス10のケース10d内に、下端が重質油17内に浸漬されて開口し、上端が大気に開口するガイド管23を設け、同ガイド管23内に泡16上に載り得るような材料、つまり泡16の比重よりも軽い材料からなる軽量フロート22を浮設している。そして、泡検知器21は第1形態のような反射波を利用する型式のものの他、軽量フロート22に接続された変位検出器を使用でき、上記ガイド管23の大気側への開口部に取付けられている。
【0035】
上記ガイド管23はフラッシュボックス10中央上部の配管10bへの接続部である蒸発水出口部に近接して設けられ、上記出口部近傍における泡16のレベルを正しく検知可能としている。
【0036】
かかる第2形態において、上記軽量フロート22は泡16の上面に載っており、泡16の量が増加し、そのレベルが上昇するに従い軽量フロート22の位置も上昇する。この軽量フロート22の位置を泡検知器21により検知して、上記第1形態と同様に、液面調整弁14により重質油液面20を適正液面に調整する。
【0037】
この実施形態においては軽量フロート22のレベルを直接検知できるので、泡16の状態等により液面レベルが変動しても泡16のレベルを正確に検知することが可能となる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されており、本発明によれば、泡検知器によってフラッシュボックス内の泡のレベルを検知するとともに液面検知器により重質油エマルジョン燃料の液面を検知し、これらの検知信号に基づき液面調整装置によってフラッシュボックス内の泡を含む液面を調整することができる。
【0039】
従って、フラッシュボックス内で発生した泡が蒸発水とともに熱回収装置に侵入して、これを汚染するのが回避され、かかる汚染によりプラント効率が低下するのを防止することができ、高いプラント効率を維持できる。
【0040】
また請求項2のように構成すれば泡の上に浮上している軽量のフロートのレベルを泡検知器によって検知するので、泡の状態等により液面レベルが変動しても泡のレベルを正確に検知することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るフラッシュボックスの構成図。
【図2】本発明の実施の第2形態に係るフラッシュボックスの構成図。
【図3】本発明が適用される重質油エマルジョンの水分離装置の系統図。
【図4】従来のフラッシュボックスの構成図。
【符号の説明】
10 フラッシュボックス
10a,10b,10c 配管
10d ケース
11 配管(フラッシュボックス重質油出口)
14 液面調整弁
15 差圧式液面計
16 泡
17 重質油エマルジョン燃料
19,21 泡検知器
20 液面
22 軽量フロート
23 ガイド管
【発明の属する技術分野】
本発明は重質油エマルジョン燃料から含有水分を除去あるいは減少させるためのフラッシュボックスを備えた重質油エマルジョン燃料用水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボイラ等のプラントに使用される重質油エマルジョン燃料は、重質油高粘度燃料に水分、界面活性材あるいはMgを添加して流動化を容易にしているが、その燃焼前に同燃焼中に含有される水分を除去あるいは減少することが通常行なわれている。
【0003】
図3は、かかる重質油エマルジョン燃料から水分を除去あるいは減少させる水分離装置の系統図である。図3において、1は重質油エマルジョン燃料(以下エマルジョン燃料という)2が収容されるタンク、4は同エマルジョン燃料2を加熱(予熱)する予熱器、3aは上記タンク1と予熱器4とを接続するエマルジョン燃料の配管、3は同配管3a内を経てエマルジョン燃料を上記予熱器4側に圧送するポンプである。
【0004】
5は上記予熱器4内の伝熱管であり、後述する水分分離器8で発生した蒸気が圧力調整弁13を有する発生蒸気管9を経て供給されている。6は蒸発器であり、上記予熱器4の燃料出口に配管6aにより接続され、加熱用蒸気により、上記予熱器4を経たエマルジョン燃料を加熱し、水分を蒸発させるものである。8は水分分離器であり、上記蒸発器6に配管8aにより接続され、蒸発器6にて加熱されたエマルジョン燃料から水分を分離するものである。
【0005】
10はフラッシュボックスであり、上記水分分離器8の重質油出口に配管10aにより接続され、同水分分離器8から送給された重質油高粘度流体から水分を分離するものである。10bは同フラッシュボックス10で分離された蒸発水が通流する配管、12は同配管10bに設けられた圧力調整弁である。また11は上記フラッシュボックス10で水分を分離された重質油高粘度流体が通流する配管でボイラの燃焼システムに接続されている。14は同配管11に設けられ同配管の開度を調整する液面調整弁である。
【0006】
上記構成からなる重質油エマルジョン燃料の水分分離装置の稼働時において、タンク1内の水分を含んだエマルジョン燃料2はポンプ3により配管3aを経て予熱器4へ送られる。予熱器4内には配管03aと接続される伝熱管5が内設されており、同伝熱管5の外側には加熱源媒体としての蒸気が後述する水分分離器8から発生蒸気管9を経て送気されている。同予熱器4においては、伝熱管5内のエマルジョン燃料2が蒸気によって予熱される。予熱後のエマルジョン燃料2は配管6aを経て蒸発器6へ送られる。
【0007】
同蒸発器6内には伝熱管が内設されるとともに、同伝熱管の外側には加熱源媒体として加熱用蒸気7が送気されている。伝熱管内のエマルジョン燃料2は上記加熱用蒸気によって加熱されて沸騰蒸発し、圧力調整弁13にて所定の圧力に調節された後、水分分離器8に送られる。水分分離器8においては、エマルジョン燃料2中の水分と重質油高粘度流体とが一部分離される。分離された水分は上記発生蒸気管9を経て予熱器4の加熱用蒸気として使用される。この蒸気の圧力は圧力調整弁13により調整される。一方、上記水分分離器8にて残された一部の水分を含む重質油高粘度流体とは配管10aを通り、圧力調整弁12にて大気圧近傍まで減圧されているフラッシュボックス10へ導かれる。
【0008】
同フラッシュボックス10においては、後述する手順により重質油高粘度流体から水分を分離し、分離された水分は配管10bを経て熱回収装置(図示省略)に送られる。一方、配管11内の水分が除去あるいは減少されたエマルジョン燃料はポンプ及び配管、燃焼システム(ポンプ,加熱器,バーナ等の主要機器を有する燃料システム)を経て、ボイラ等の燃焼炉へ投入され、燃焼に供される。
【0009】
図4は上記フラッシュボックスの従来の1例を示す。図4において、10dはフラッシュボックス10のケースで、同ケース10d内の上部と下部との間は差圧式液面計15を備えた差圧管10cにより接続されている。また、上記ケース10dの側面のほぼ中央部の重質油入口には上記水分分離器8からの配管10aが接続され、上部の水出口には上記圧力調整弁12を備えた水分導出口の配管10bが接続され、さらに底部の重質油高粘度流体出口には、燃焼システムへの配管11が接続されている。
【0010】
上記フラッシュボックス10において、上記水分分離器8にて、一部脱水された重質油高粘度流体(以下重質油という)は配管10aからケース10d側部の重質油入口からケース10d内に導入される。そして同重質油はケース10d内に落下する際に比重の重い重質油分17がケース10dの底部に、比重の軽い水分が上方に上がり、蒸発水出口から配管10bに導入され、熱回収装置(図示省略)へ送られる。上記フラッシュボックス10内の液面レベル20は、差圧式液面計15で検知し、液面調整弁14の開度を変えることにより調整される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の水分分離装置にあっては、図4に示されるようなフラッシュボックス10を用いているが、かかるフラッシュボックス10においては、重質油がケース10d内に導入され、これがケース10d内の底部に収容されている水分分離後の重質油17の液面10に落下する際に、ケース10d内のガスを巻き込み重質油を含んだ泡16(以下泡と総称する)を発生する。この泡16は凝集剤が入っているため消泡されにくく、そのまま放置しておくとその量が増大して、最終的には蒸発水の出口から配管10bに流出し、同配管10bに接続されている熱回収装置を汚染する。
【0012】
この泡16の発生状況を検知するには、差圧式液面計15では不可能であるため、かかる従来のフラッシュボックス10においては、ガラス式液面計にて目視にて監視している。しかしながら、このようなガラス式液面計による目視による泡の監視手段では、液面計のガラスの汚れ等のため、泡の発生状況及びその量を正しく検知するのは困難であった。
【0013】
本発明の目的は、フラッシュボックス内における泡の発生状況を正しく検知可能として、同フラッシュボックス内における過大な泡の発生及び泡による熱回収装置の汚染を防止し、プラントの効率低下を防止し得る重質油エマルジョンの水分離装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような問題点を解決するもので、その第1の手段は、ボイラ、ディーゼル機関等の燃焼機関に供給される重質油エマルジョン燃料を蒸発器にて加熱して同燃焼中の水分を蒸発させ、蒸発後の残存水分を含む上記重質油エマルジョン燃料をフラッシュボックスに導き同フラッシュボックスにて上記燃料から水分を分離するようにした重質油エマルジョン燃料の水分離装置において、上記フラッシュボックス内部の泡の発生状況を検知する泡検知器と、フラッシュボックス内の重質油エマルジョン燃料の液面を検知する液面検知器と、上記泡検知器からの泡の検知信号と液面検知器からの液面の検出信号とに基づきフラッシュボックス内の重質油エマルジョン燃料の液面を調整する液面調整装置とを備えたことにある。
【0015】
上記第1の手段によれば、泡検知器によってフラッシュボックス内の泡のレベルを検知するとともに液面検知器により重質油エマルジョン燃料の液面を検知し、これらの検知信号に基づき液面調整装置にてフラッシュボックス内の泡を含む液面を調整する。
【0016】
これによってフラッシュボックス内で発生した泡が蒸発水とともに熱回収装置に侵入して、これを汚染するのが回避され、かかる汚染によりプラント効率が低下するのが防止される。
【0017】
また第2の手段は、上記第1の手段に加えて、上記フラッシュボックス内に泡のレベルによって上下に移動するフロートを設け、上記泡検知器が同フロートの位置を検知するように構成されてなる。
【0018】
上記第2の手段によれば、泡の上に浮上している軽量のフロートのレベルを泡検知器によって検知するので、泡の状態等により液面レベルが変動しても泡のレベルを正確に検知することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下図1〜図2及び図3を参照して本発明の実施形態につき詳細に説明する。図3は本発明が適用される重質油エマルジョンの水分離装置の系統図であり、図3において、1は重質油エマルジョン燃料(以下エマルジョン燃料という)2が収容されるタンク、4は同エマルジョン燃料を加熱(予熱)する予熱器、3aは上記タンクと予熱器4とを接続するエマルジョン燃料の配管、3は同配管3a内を経てエマルジョン燃料を上記予熱器4側に圧送するポンプである。5は上記予熱器4内の伝熱管であり、後述する水分分離器8で発生した蒸気が圧力調整弁13を有する発生蒸気管9を経て供給されている。
【0020】
6は蒸発器であり、上記予熱器4の燃料出口に配管6aにより接続され、加熱用蒸気により、上記予熱器4を経たエマルジョン燃料を加熱し、水分を蒸発させるものである。8は水分分離器であり、上記蒸発器6に配管8aにより接続され、蒸発器6にて加熱されたエマルジョン燃料から水分を分離するものである。
【0021】
10はフラッシュボックスであり、上記水分分離器8の重質油出口に配管10aにより接続され、同水分分離器8から送給された重質油高粘度流体から水分を分離するものである。10bは同フラッシュボックス10で分離された蒸発水が通流する配管、12は同配管10bに設けられた圧力調整弁である。
【0022】
また11は上記フラッシュボックス10で水分を分離された重質油高粘度流体が通流する配管で、ボイラの燃焼システムに接続されている。14は同配管11に設けられた液面調整弁である。以上の構成は従来のものと同様である。
【0023】
本発明の実施形態においては上記フラッシュボックス10を改良している。即ち図1は本発明の実施の第1形態に係るフラッシュボックスの構成図であり、図1において、10dはフラッシュボックス10のケースで、同ケース10d内の上部と下部との間は差圧式液面計15を備えた差圧管10cにより接続されている。また、上記ケース10dのほぼ中央部の重質油入口には上記水分分離器8からの配管10aが接続され、上部の水出口には上記圧力調整弁12を備えた水分等出口用の配管10bが接続され、さらに底部の重質油高粘度流体出口には、燃焼システムへの配管11が接続されている。
【0024】
19はケース10dの上部に取付けられた泡検知器である。同泡検知器19は電波式あるいは音波式のレベル計で、電波あるいは音波をケース10d内の泡16に向けて発射し、その反射波により泡16の上面のレベルを検知するものである。
【0025】
上記差圧式液面計15は、ケース10dの上部の水分側と下部の重質油17側との差圧により、重質油17の液面20を検知するものである。
【0026】
上記泡検知器19からの泡16のレベルの検知信号及び差圧式液面計15からの重質油液面20の検知信号は電気回線(図示省略)を介して上記液面調節弁14の制御装置(図示省略)に伝送されている。
【0027】
上記のように構成されたフラッシュボックスを備えた重質油エマルジョンの水分離装置の動作を図1及び図3により説明する。図3において、タンク1内の水分を含んだエマルジョン燃料2はポンプ3により配管3aを経て予熱器4へ送られる。予熱器4内には配管03aと接続される伝熱管5が内設されており、同伝熱管5の外側には加熱源媒体としての蒸気が後述する水分分離器8から発生蒸気管9を経て送気されている。同予熱器4においては、伝熱管5内のエマルジョン燃料2が蒸気によって予熱される。予熱後のエマルジョン燃料2は配管6aを経て蒸発器6へ送られる。
【0028】
同蒸発器6内には伝熱管が内設されるとともに、同伝熱管の外側には加熱源媒体として加熱用蒸気7が送気されている。伝熱管内のエマルジョン燃料2は上記加熱用蒸気によって加熱されて沸騰蒸発し、圧力調整弁13にて所定の圧力に調節された後、水分分離器8に送られる。水分分離器8においては、エマルジョン燃料2中の水分と重質油高粘度流体とが一部分離される。分離された水分は上記発生蒸気管9を経て予熱器4の加熱用蒸気として使用される。この蒸気の圧力は圧力調整弁13により調整される。一方、上記水分分離器8にて残された一部の水分を含む重質油高粘度流体とは配管10aを通り、圧力調整弁12にて大気圧近傍まで減圧されているフラッシュボックス10へ導かれる。
【0029】
上記フラッシュボックス10において、上記水分分離器8にて一部脱水された重質油高粘度流体(以下重質油という)は配管10aからケース10d側部の重質油入口からケース10d内に導入される。そして同重質油はケース10d内に落下する際に比重の重い重質油分17がケース10dの底部に、比重の軽い水分が上方に上がり、蒸発水出口から配管10bに導入され、熱回収装置(図示省略)へ送られる。
【0030】
一方、ケース10dの底部から配管11内に導出される水分が除去あるいは減少されたエマルジョン燃料はポンプ及び配管、燃焼システム(ポンプ,加熱器,バーナ等の主要機器を有する燃料システム)を経て、ボイラ等の燃焼炉へ投入され、燃焼に供される。
【0031】
上記フラッシュボックス10のケース10dの側部の重質油入口からケース10dに導入された重質油は落差が小さいため、通常は泡16の発生は少ないが、プラントの運転状態等により泡16の発生が多くなった場合には、泡16のレベル上昇を泡検知器19がその反射波により検知して上記液面調整弁14の制御装置に伝送する。一方、上記差圧式液面計15からの重質油液面20の検知信号も上記液面調整弁14の制御装置に伝送されている。
【0032】
同制御装置においては、泡検知器19からの泡16のレベルの検知信号により、泡16の量が多くなりそのレベルが上昇した場合には、液面調整弁14の開度を大きくしてフラッシュボックス10内の重質油17の配管11への流出量を増加して重質油液面20を下げる。これによってフラッシュボックス10内で発生した泡16が蒸発水とともに配管10bを通って熱回収装置に侵入しこれを汚染するのが防止される。
【0033】
上記フラッシュボックス10内の重質油液面は、差圧式液面計15からの検知信号により上記制御装置が液面調整弁14の開度を調整することにより適正レベルに保持される。
【0034】
図2は本発明の実施の第2形態を示すフラッシュボックスの構成図(図1応当図)である。この実施形態においては、フラッシュボックス10のケース10d内に、下端が重質油17内に浸漬されて開口し、上端が大気に開口するガイド管23を設け、同ガイド管23内に泡16上に載り得るような材料、つまり泡16の比重よりも軽い材料からなる軽量フロート22を浮設している。そして、泡検知器21は第1形態のような反射波を利用する型式のものの他、軽量フロート22に接続された変位検出器を使用でき、上記ガイド管23の大気側への開口部に取付けられている。
【0035】
上記ガイド管23はフラッシュボックス10中央上部の配管10bへの接続部である蒸発水出口部に近接して設けられ、上記出口部近傍における泡16のレベルを正しく検知可能としている。
【0036】
かかる第2形態において、上記軽量フロート22は泡16の上面に載っており、泡16の量が増加し、そのレベルが上昇するに従い軽量フロート22の位置も上昇する。この軽量フロート22の位置を泡検知器21により検知して、上記第1形態と同様に、液面調整弁14により重質油液面20を適正液面に調整する。
【0037】
この実施形態においては軽量フロート22のレベルを直接検知できるので、泡16の状態等により液面レベルが変動しても泡16のレベルを正確に検知することが可能となる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されており、本発明によれば、泡検知器によってフラッシュボックス内の泡のレベルを検知するとともに液面検知器により重質油エマルジョン燃料の液面を検知し、これらの検知信号に基づき液面調整装置によってフラッシュボックス内の泡を含む液面を調整することができる。
【0039】
従って、フラッシュボックス内で発生した泡が蒸発水とともに熱回収装置に侵入して、これを汚染するのが回避され、かかる汚染によりプラント効率が低下するのを防止することができ、高いプラント効率を維持できる。
【0040】
また請求項2のように構成すれば泡の上に浮上している軽量のフロートのレベルを泡検知器によって検知するので、泡の状態等により液面レベルが変動しても泡のレベルを正確に検知することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るフラッシュボックスの構成図。
【図2】本発明の実施の第2形態に係るフラッシュボックスの構成図。
【図3】本発明が適用される重質油エマルジョンの水分離装置の系統図。
【図4】従来のフラッシュボックスの構成図。
【符号の説明】
10 フラッシュボックス
10a,10b,10c 配管
10d ケース
11 配管(フラッシュボックス重質油出口)
14 液面調整弁
15 差圧式液面計
16 泡
17 重質油エマルジョン燃料
19,21 泡検知器
20 液面
22 軽量フロート
23 ガイド管
Claims (2)
- ボイラ、ディーゼル機関等の燃焼機関に供給される重質油エマルジョン燃料を蒸発器にて加熱して同燃焼中の水分を蒸発させ、蒸発後の残存水分を含む上記重質油エマルジョン燃料をフラッシュボックスに導き同フラッシュボックスにて上記燃料から水分を分離するようにした重質油エマルジョン燃料の水分離装置において、上記フラッシュボックス内部の泡の発生状況を検知する泡検知器と、フラッシュボックス内の重質油エマルジョン燃料の液面を検知する液面検知器と、上記泡検知器からの泡の検知信号と液面検知器からの液面の検出信号とに基づきフラッシュボックス内の重質油エマルジョン燃料の液面を調整する液面調整装置とを備えたことを特徴とする重質油エマルジョン燃料の水分離装置。
- 上記フラッシュボックス内に、泡のレベルによって上下に移動するフロートを設け、上記泡検知器が同フロートの位置を検知するように構成されてなる請求項1記載の重質油エマルジョン燃料の水分離装置。
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