JP3739317B2 - 燃料分留装置 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、請求項1の前文の特徴を有する、内燃機関の液体燃料から低沸点燃料留分を分離するための燃料分留装置に関する。
【0002】
例えば貨物自動車、乗用車、バス等の自動車用の内燃機関の運転のために現在利用可能な燃料は、第1に、例えば、原油品質、製造方法、コストおよびエネルギ経費の相違によって生じる燃料生産者側における制限と、第2に、例えば非常な低温でも確実な低温始動が可能であること、低排ガス量および低蒸発排出量、低燃費、ターボチャージャ付きエンジンであっても良好なアンチノック性、沈殿防止、腐食の回避、低硫黄分、静粛なエンジン運転および高信頼性等、内燃機関によって課される、場合によっては相矛盾する要求と、の間の妥協の産物である。これらの内燃機関の要件に既存の燃料をよりよく適合させるために、最初に述べたタイプの燃料分留装置が使用されている。
【0003】
ドイツ特許DE19713841C1には、この燃料分留装置として、燃料容器において、ガスが抜き出される結果減圧が発生するタイプのものが開示されている。この場合の燃料容器は、自動車の燃料タンクから形成されていてもよく、また中間容器を追加して設けることにより形成されていてもよい。従来の装置においては、燃料容器に貯留する液体燃料中から分離すべき低沸点留分の燃料成分がこの液体燃料から蒸発するように、この減圧を選択する。この場合、ガスの抜き出しまたは減圧の生成は、ガス供給ポンプを用いて達成される。更に、このガスの抜き出しにより、燃料容器内に低沸点燃料留分の蒸気が形成され、燃料容器から抜き出される。ガス供給ポンプの送出側(デリベリ側)では、分離された低沸点燃料留分を液体状態で内燃機関に供給することができるように、蒸発成分が凝縮される。燃料分留装置の性能、特に分留速度を向上させるために、ガス供給ポンプの吸込み側(サクション側)を加熱することができ、および/またはその圧力側を冷却することができる。
【0004】
本発明は、最初に述べたタイプの燃料分留装置の性能を向上させること、特にその分留速度を向上させることの問題を扱う。
【0005】
本発明によれば、この問題は、請求項1の特徴を有する燃料分留装置によって解決される。
【0006】
本発明は、液体燃料中に導入される搬送ガス(キャリアガス)を用いて分留を行うという概念に基づく。ついで、搬送ガスは、気泡の形態で燃料中を浮上し、その過程で低沸点燃料成分を優先的に含むようになり、燃料容器の燃料液面上に集まる。そして、このようにして形成される搬送ガス/燃料留分混合物を燃料容器から抜き出すことができる。従来技術とは異なり、この場合に抜き出されたガスによって燃料容器に発生する減圧度は、燃料容器内に形成されるガス状の搬送ガス/燃料留分混合物を燃料容器から抜き出すことができる程度であれば良い。これを達成するために必要な減圧の程度は、液体燃料から低沸点留分の燃料成分を蒸発させるために必要な減圧の程度より相当に低い。このようにして、減圧を発生させるために使用される圧力源と燃料容器構成とを簡略化することが可能となる。
【0007】
しかしながら、便宜上、ガスが抜き出された結果として燃料容器に発生する減圧は、搬送ガス導入の駆動のために使用することができ、その結果、搬送ガス導入の駆動のための別の手段が不要となると言うこともできる。例えば、ガスの抜き出しは、内燃機関の吸気によってもたらすことができる。その過程で、内燃機関の燃焼に必要な空気の少なくとも一部が、燃料容器内に吸入される。この場合、使用される搬送ガスは周囲空気である。
【0008】
搬送ガスとして空気を使用する特に有利な実施形態によれば、燃料容器から抜き出される空気/燃料留分混合物を、可燃性の空気/燃料混合物として直接内燃機関に供給することができる。これは、低沸点燃料留分に富む空気が発火性混合ガスを形成するためである。
【0009】
代替法として、特別なガスポンプを用いてガスを抜き出し、ガスポンプの送出側において搬送ガス/燃料留分混合物を圧縮することも可能である。
【0010】
搬送ガスとして使用される空気が、空気/燃料留分混合物の形態で分離された燃料留分と共に、燃焼用に内燃機関に供給され、これによって搬送ガスが消費される開いた系の代りに、搬送ガス/燃料留分混合物が抜き出された後に、燃料留分を搬送ガスから分離し、(少なくとも理論上は)再び利用することができる、閉じた系を形成することも可能である。この場合、混合物から分離される燃料留分は、特別な貯蔵器内において使用可能状態で貯留し、好ましくは液体状態で集め、必要な時に内燃機関に供給することとなる。搬送ガスは、燃料容器内の燃料中に戻してもよく、あるいは、特に搬送ガスとして空気が使用される場合には、周囲に発散させることも可能である。
【0011】
本発明による燃料分留装置の特に有利な実施形態によれば、搬送ガスが導入され搬送ガス/燃料留分混合物が抜き出される燃料容器は、内燃機関用の燃料が貯留される燃料タンクによって形成されていてもよい。車両の場合、これは燃料を内燃機関に供給するための車両自体の燃料タンクである。
【0012】
本発明による燃料分留装置の更に重要な特徴および利点は、従属項、図面および図面についての説明から明らかとなるであろう。
【0014】
本発明の好ましい例示的な実施形態は、図と以下の説明とを用いてより詳細に説明される。
【0015】
図1によれば、本発明による燃料分留装置は、燃料2、例えばディーゼル油またはガソリンを貯留する容器1を備え、好ましくは、内燃機関(図示せず)の燃料タンクから形成される。燃料分留装置が自動車に搭載されている場合、容器1は、好ましくは、その車両の内燃機関用に燃料を貯留する車両自体の燃料タンクによって形成される。また、容器1が、内燃機関の燃料タンクとは別の容器から形成され、燃料タンクから燃料2の供給を受けるものであることも可能である。
【0016】
本発明による燃料分留装置にはガス分配器4を有する搬送ガス供給装置7が備えられている。ガス分配器4は、容器または燃料タンク1の内部に配置されるか、燃料タンク1の底3に近接して配置されるか、またはこの底3に一体化されている。ガス分配器4は、燃料タンク1内において、通例起こり得る液レベルでは燃料2内に沈んだ状態に保たれるように、たとえば燃料レベル5より下に位置するように、十分低く配置される。ガス分配器4は、スワラ(swirler)と呼ばれる場合もあるが、内部が中空であり、その外側、少なくとも燃料レベル5に面する領域に、複数のガス出口用開口6を有する。
【0017】
ガス出口用開口6は、ガス分配器4の出口側を形成し、その入口側では、弁9が配置されたガス送り配管8に接続されている。ガス送り配管8は、活性炭フィルタ10を介し、11において搬送ガス貯蔵器かまたは搬送ガス源と連通する。後者は好ましくは周辺環境によって形成され、その場合、搬送ガスは周囲空気によって形成される。燃料タンク1は、燃料レベル5の上にガス収集空間12を有し、そこにサクション配管13が接続されている。
【0018】
また、本発明による燃料分留装置はガスポンプ14も有している。ガスポンプ14は、その吸気側においてサクション配管13と接続し、送出側において、逆止弁15を介し、圧力配管17によりセパレータ16に接続している。セパレータ16は、搬送ガスと燃料留分とを分離する。セパレータ16は、例えば、サイクロンを備えていても、選択膜を有していてもよい。両者を備えていてもよい。
【0019】
圧力配管17には熱交換器18があり、流路42によってモデル的に示すように伝熱媒体をそこに流すことができる。セパレータ16と熱交換器18との間の圧力配管17には、圧力逃し配管19が接続されている。この配管19は、圧力逃し弁20を介してサクション配管13に接続されている。
【0020】
セパレータ16はハウジング21内に配置されている。ハウジング21はまた、その内部に、燃料2から分離された低沸点燃料留分23用の貯蔵器22も有する。更に、貯蔵器22内には、低沸点燃料留分23のレベルを監視するレベルセンサ24が配置されている。貯蔵器22は、第1接続口25により、弁27が配置された燃料戻り配管26を介してタンク1に接続されている。第2接続口28により、貯蔵器22に貯留される低沸点燃料留分23が、弁30が配置された燃料送り配管29を介して内燃機関に供給される。例えば、低沸点燃料留分23は、燃料噴射装置の燃料マニホルドに供給されるか、またはこの燃料噴射装置の噴射弁に直接供給される。
【0021】
調整可能圧力制御弁32が配置されたガス戻り配管31により、セパレータ16は、活性炭フィルタ10を介して外部環境11と連通している。サクション配管13は、弁33を介してガス戻り配管31に接続することができる。吸気配管34は、ガス送り配管8に連通している。この吸気配管34は内燃機関の吸気口(図示せず)に接続されており、弁35を配置することもできる。
【0022】
電気部品を作動し制御するために、信号および制御ライン37を介して対応する電気部品に接続される制御ユニット36がある。信号および制御ライン37は、明確にするために一部のみ示されている。
【0023】
図1に示す燃料分留装置は、以下のように動作する。
【0024】
内燃機関の低温始動の開始時、例えばスタータモータが作動される結果、ガスポンプ14が起動し、弁33が閉で弁9が開となる。弁のこの配置により、サクション配管13を介して燃料容器1に減圧が発生し、この減圧が搬送ガス供給装置7に伝播することにより、活性炭フィルタ10を介して外部環境11から空気を吸入することができる。ガス分配器4において、この空気は、できるだけ細かく分散された出口用開口6を通過して燃料2中に入り、燃料2中を通って上昇し、低沸点燃料成分で優先的に満たされた後、容器1のガス収集空間12に集められる。ガスがサクション配管13を通って抜き出されると、このようにして形成される空気/燃料留分混合物は、ガスポンプ14によってガス収集空間12から抜き出され、圧力配管17を介してセパレータ16に供給される。熱交換器18において、圧縮された空気/燃料留分混合物が冷却され、その結果、燃料留分が液化される。特定の実施形態によれば、燃料タンク1の燃料2を冷却媒体として使用することができ、その結果、熱がこの燃料に供給され、それが燃料2の分留を促進することとなる。また、熱交換器18は、周囲空気による方式でも良く、また、車両に既設の冷却系、例えば空調システムの冷却系やエンジン冷却系に接続してもよい。
【0025】
セパレータ16において、液体燃料留分は空気から分離される。低沸点燃料留分23は、貯蔵器22に入って収集されるが、空気はガス戻り配管31を通って活性炭フィルタ10に戻される。
【0026】
低温始動を実行するため、すなわち内燃機関に始動用燃料としての役割を果たす低沸点燃料留分23を供給するために、圧力制御弁32が制御ユニット36により必要な噴射圧力に設定される。セパレータ16と貯蔵器22とが、圧力容器として設計された共通のハウジング21内に収納されるため、圧力制御弁32で設定される圧力は自動的に低沸点燃料留分23にも作用する。
【0027】
低沸点燃料留分23を内燃機関に供給するために弁30を開く前に、弁27を一時的に開き、貯蔵器22に溜まっている可能性のある凝縮水を貯蔵器22から燃料タンク1に戻す。内燃機関の低温始動または暖機段階が終了した時、弁30を閉じる。この際、例えば貯蔵器22における低沸点燃料留分23のストックの供給のために燃料分留を継続してもよい。この分留中、圧縮圧力は、例えば周囲温度の関数として圧力制御弁32で調節される。ポンプ14の送出側における圧縮圧力は、搬送ガス中に残っている燃料成分の分圧が、分離後および圧力制御弁32の下流においてできるだけ低くなるように選択される。すなわち、圧縮圧力は、凝縮および分離を特に効果的に行うことができるように選択される。
【0028】
セパレータ16の下流で、搬送ガスを活性炭フィルタ10に供給し、そこから搬送ガス供給装置7に供給し直すことが可能である。図1に示す実施形態では、搬送ガスについて閉じた系が形成されているが、これは、搬送ガスから燃料留分を分離した後に、搬送ガスが消費されることなく利用可能であり、特に、多数回使用されるためである。
【0029】
活性炭フィルタ10は、その使用(負荷)状態により、再生されるか使用(負荷)される。この手続きにより、使用(負荷)した活性炭フィルタ10の再生を、内燃機関の動作とは無関係に行うことが可能である。更に、空気を搬送ガスとして燃料中に噴出するための空気の吸入中に活性炭フィルタ10が再生されるため、燃料から得られるすべての低沸点成分が内燃機関の低温始動用に利用可能である。分留動作中は、戻りの搬送ガス中の燃料成分の残留物を活性炭フィルタ10の使用(負荷)に供することができる。分留が終了すると、弁33が開とされ、それによって、燃料タンク1からの燃料2の蒸発排出物が活性炭フィルタ10の使用(負荷)に供される。
【0030】
分留が進行中でない場合、一時的に弁35を開くことによって活性炭フィルタ10を再生することも可能である。それによって、内燃機関は、その吸気の少なくとも一部を活性炭フィルタ10を通して吸入することとなる。
【0031】
分留を終了するためには、ガスポンプ14を止め、弁9を閉じ、弁33を開とする。
【0032】
図2は、本発明による燃料分留装置の他の実施形態を示す。ここでは同一の部品は同一の参照番号で示されている。
【0033】
図2によれば、この形態では、容器1において減圧を発生させるためにガスを抜き出すための、制御可能なガスポンプ14’がある。その送出側において、このガスポンプ14’は、少なくとも1つの噴射弁38に接続されており、その噴射弁38により、容器1のガス収集空間12から抜き出された空気/燃料留分混合物が、内燃機関または個々の燃焼チャンバあるいはこれら燃料チャンバの吸気領域に供給される。圧力配管17には、空気/燃料留分混合物における燃料留分の含有量または濃度を検出し、関連する信号値を対応するライン37を介して制御ユニット36に送信する燃料センサ39が配置されている。ガスポンプ14’の送出側は戻り配管40を介して弁9の上流のガス送り配管8に連通される。この戻り配管40は圧力配管17に接続されており、調整可能な圧力制御弁41が配置されている。これにより、ガスポンプ14’の送出側が、活性炭フィルタ10を介して外部環境11に連通される。
【0034】
内燃機関の低温始動および暖機段階の開始時には、ガスポンプ14’が始動し、弁33が閉、弁9が開とされる。その結果、ガスポンプ14’の吸気側に減圧が形成され、それがサクション配管13を介して容器1のガス収集空間12内に伝播する。更に、減圧により、外部環境11から活性炭フィルタ10と搬送ガス供給装置7とを介して燃料2中に空気が吸入される。吸入された搬送ガスまたは空気は、細かく分散された形態でガス分配器4において燃料2中に吐出され、低沸点成分が燃料2から取り除かれる。ガス収集空間12に集められる空気/燃料留分混合物は、サクション配管13を介してガスポンプ14’の送出側に供給される。ガスポンプ14’のサクション量または吐出量は、エンジン速度、エンジン負荷の関数として、およびセンサ39で測定される燃料濃度の関数として、調節される。内燃機関の噴射弁38で利用できる空気/燃料留分混合物の圧力は、圧力制御弁41で設定される。この圧力調節は、例えば圧力配管17における燃料の凝縮を防止するために、周囲温度の関数として行われる。使用されない空気/燃料留分混合物は、圧力制御弁41を通って流れ、ガス送り配管8内に導入され、分留が行われている時には、ガス分配器4を通って再度燃料2内に導入される。
【0035】
噴射弁38は、エンジン速度、エンジン負荷、空気/燃料留分混合物における燃料濃度およびガスポンプ14’の送出側で設定される圧力の関数として制御される。
【0036】
低温始動または暖機期間が終了した後、ガスポンプ14’が止められ、弁9が閉、弁33が開とされる。分留が行われていない時には、活性炭フィルタ10は、タンク1の燃料2の蒸発排出物を吸着する。活性炭フィルタ10は、内燃機関の吸気動作の結果として、吸気配管34を介して通例の方法で再生することができる。しかしながら、好ましくは、再生は分留動作中に行われる。すなわち、分留動作中に、周囲空気が対応する再生動作を伴いつつ活性炭フィルタ10を通して吸込まれる。
【0037】
図2に示した、内燃機関の燃料供給装置の一部を形成する燃料分留装置の実施形態は、図1に示す実施形態とは異なり、低沸点燃料留分用の貯蔵器無しに行われる。本発明により提案される搬送ガス供給装置7により、内燃機関を始動し暖機するために特に適した発火性空気/燃料留分混合物を、いわばオンラインで、十分な量製造することが可能である。
【0038】
この実施形態では、搬送ガスとして使用される空気は消費され、新たな空気が分留のために外部環境11から常に吸入されなければならないため、この場合の系は開かれた系である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による燃料分留装置系の概略を示す。
【図2】 本発明による燃料分留装置の他の実施形態の概略を示す、図1と同様の図である。
本発明は、請求項1の前文の特徴を有する、内燃機関の液体燃料から低沸点燃料留分を分離するための燃料分留装置に関する。
【0002】
例えば貨物自動車、乗用車、バス等の自動車用の内燃機関の運転のために現在利用可能な燃料は、第1に、例えば、原油品質、製造方法、コストおよびエネルギ経費の相違によって生じる燃料生産者側における制限と、第2に、例えば非常な低温でも確実な低温始動が可能であること、低排ガス量および低蒸発排出量、低燃費、ターボチャージャ付きエンジンであっても良好なアンチノック性、沈殿防止、腐食の回避、低硫黄分、静粛なエンジン運転および高信頼性等、内燃機関によって課される、場合によっては相矛盾する要求と、の間の妥協の産物である。これらの内燃機関の要件に既存の燃料をよりよく適合させるために、最初に述べたタイプの燃料分留装置が使用されている。
【0003】
ドイツ特許DE19713841C1には、この燃料分留装置として、燃料容器において、ガスが抜き出される結果減圧が発生するタイプのものが開示されている。この場合の燃料容器は、自動車の燃料タンクから形成されていてもよく、また中間容器を追加して設けることにより形成されていてもよい。従来の装置においては、燃料容器に貯留する液体燃料中から分離すべき低沸点留分の燃料成分がこの液体燃料から蒸発するように、この減圧を選択する。この場合、ガスの抜き出しまたは減圧の生成は、ガス供給ポンプを用いて達成される。更に、このガスの抜き出しにより、燃料容器内に低沸点燃料留分の蒸気が形成され、燃料容器から抜き出される。ガス供給ポンプの送出側(デリベリ側)では、分離された低沸点燃料留分を液体状態で内燃機関に供給することができるように、蒸発成分が凝縮される。燃料分留装置の性能、特に分留速度を向上させるために、ガス供給ポンプの吸込み側(サクション側)を加熱することができ、および/またはその圧力側を冷却することができる。
【0004】
本発明は、最初に述べたタイプの燃料分留装置の性能を向上させること、特にその分留速度を向上させることの問題を扱う。
【0005】
本発明によれば、この問題は、請求項1の特徴を有する燃料分留装置によって解決される。
【0006】
本発明は、液体燃料中に導入される搬送ガス(キャリアガス)を用いて分留を行うという概念に基づく。ついで、搬送ガスは、気泡の形態で燃料中を浮上し、その過程で低沸点燃料成分を優先的に含むようになり、燃料容器の燃料液面上に集まる。そして、このようにして形成される搬送ガス/燃料留分混合物を燃料容器から抜き出すことができる。従来技術とは異なり、この場合に抜き出されたガスによって燃料容器に発生する減圧度は、燃料容器内に形成されるガス状の搬送ガス/燃料留分混合物を燃料容器から抜き出すことができる程度であれば良い。これを達成するために必要な減圧の程度は、液体燃料から低沸点留分の燃料成分を蒸発させるために必要な減圧の程度より相当に低い。このようにして、減圧を発生させるために使用される圧力源と燃料容器構成とを簡略化することが可能となる。
【0007】
しかしながら、便宜上、ガスが抜き出された結果として燃料容器に発生する減圧は、搬送ガス導入の駆動のために使用することができ、その結果、搬送ガス導入の駆動のための別の手段が不要となると言うこともできる。例えば、ガスの抜き出しは、内燃機関の吸気によってもたらすことができる。その過程で、内燃機関の燃焼に必要な空気の少なくとも一部が、燃料容器内に吸入される。この場合、使用される搬送ガスは周囲空気である。
【0008】
搬送ガスとして空気を使用する特に有利な実施形態によれば、燃料容器から抜き出される空気/燃料留分混合物を、可燃性の空気/燃料混合物として直接内燃機関に供給することができる。これは、低沸点燃料留分に富む空気が発火性混合ガスを形成するためである。
【0009】
代替法として、特別なガスポンプを用いてガスを抜き出し、ガスポンプの送出側において搬送ガス/燃料留分混合物を圧縮することも可能である。
【0010】
搬送ガスとして使用される空気が、空気/燃料留分混合物の形態で分離された燃料留分と共に、燃焼用に内燃機関に供給され、これによって搬送ガスが消費される開いた系の代りに、搬送ガス/燃料留分混合物が抜き出された後に、燃料留分を搬送ガスから分離し、(少なくとも理論上は)再び利用することができる、閉じた系を形成することも可能である。この場合、混合物から分離される燃料留分は、特別な貯蔵器内において使用可能状態で貯留し、好ましくは液体状態で集め、必要な時に内燃機関に供給することとなる。搬送ガスは、燃料容器内の燃料中に戻してもよく、あるいは、特に搬送ガスとして空気が使用される場合には、周囲に発散させることも可能である。
【0011】
本発明による燃料分留装置の特に有利な実施形態によれば、搬送ガスが導入され搬送ガス/燃料留分混合物が抜き出される燃料容器は、内燃機関用の燃料が貯留される燃料タンクによって形成されていてもよい。車両の場合、これは燃料を内燃機関に供給するための車両自体の燃料タンクである。
【0012】
本発明による燃料分留装置の更に重要な特徴および利点は、従属項、図面および図面についての説明から明らかとなるであろう。
【0014】
本発明の好ましい例示的な実施形態は、図と以下の説明とを用いてより詳細に説明される。
【0015】
図1によれば、本発明による燃料分留装置は、燃料2、例えばディーゼル油またはガソリンを貯留する容器1を備え、好ましくは、内燃機関(図示せず)の燃料タンクから形成される。燃料分留装置が自動車に搭載されている場合、容器1は、好ましくは、その車両の内燃機関用に燃料を貯留する車両自体の燃料タンクによって形成される。また、容器1が、内燃機関の燃料タンクとは別の容器から形成され、燃料タンクから燃料2の供給を受けるものであることも可能である。
【0016】
本発明による燃料分留装置にはガス分配器4を有する搬送ガス供給装置7が備えられている。ガス分配器4は、容器または燃料タンク1の内部に配置されるか、燃料タンク1の底3に近接して配置されるか、またはこの底3に一体化されている。ガス分配器4は、燃料タンク1内において、通例起こり得る液レベルでは燃料2内に沈んだ状態に保たれるように、たとえば燃料レベル5より下に位置するように、十分低く配置される。ガス分配器4は、スワラ(swirler)と呼ばれる場合もあるが、内部が中空であり、その外側、少なくとも燃料レベル5に面する領域に、複数のガス出口用開口6を有する。
【0017】
ガス出口用開口6は、ガス分配器4の出口側を形成し、その入口側では、弁9が配置されたガス送り配管8に接続されている。ガス送り配管8は、活性炭フィルタ10を介し、11において搬送ガス貯蔵器かまたは搬送ガス源と連通する。後者は好ましくは周辺環境によって形成され、その場合、搬送ガスは周囲空気によって形成される。燃料タンク1は、燃料レベル5の上にガス収集空間12を有し、そこにサクション配管13が接続されている。
【0018】
また、本発明による燃料分留装置はガスポンプ14も有している。ガスポンプ14は、その吸気側においてサクション配管13と接続し、送出側において、逆止弁15を介し、圧力配管17によりセパレータ16に接続している。セパレータ16は、搬送ガスと燃料留分とを分離する。セパレータ16は、例えば、サイクロンを備えていても、選択膜を有していてもよい。両者を備えていてもよい。
【0019】
圧力配管17には熱交換器18があり、流路42によってモデル的に示すように伝熱媒体をそこに流すことができる。セパレータ16と熱交換器18との間の圧力配管17には、圧力逃し配管19が接続されている。この配管19は、圧力逃し弁20を介してサクション配管13に接続されている。
【0020】
セパレータ16はハウジング21内に配置されている。ハウジング21はまた、その内部に、燃料2から分離された低沸点燃料留分23用の貯蔵器22も有する。更に、貯蔵器22内には、低沸点燃料留分23のレベルを監視するレベルセンサ24が配置されている。貯蔵器22は、第1接続口25により、弁27が配置された燃料戻り配管26を介してタンク1に接続されている。第2接続口28により、貯蔵器22に貯留される低沸点燃料留分23が、弁30が配置された燃料送り配管29を介して内燃機関に供給される。例えば、低沸点燃料留分23は、燃料噴射装置の燃料マニホルドに供給されるか、またはこの燃料噴射装置の噴射弁に直接供給される。
【0021】
調整可能圧力制御弁32が配置されたガス戻り配管31により、セパレータ16は、活性炭フィルタ10を介して外部環境11と連通している。サクション配管13は、弁33を介してガス戻り配管31に接続することができる。吸気配管34は、ガス送り配管8に連通している。この吸気配管34は内燃機関の吸気口(図示せず)に接続されており、弁35を配置することもできる。
【0022】
電気部品を作動し制御するために、信号および制御ライン37を介して対応する電気部品に接続される制御ユニット36がある。信号および制御ライン37は、明確にするために一部のみ示されている。
【0023】
図1に示す燃料分留装置は、以下のように動作する。
【0024】
内燃機関の低温始動の開始時、例えばスタータモータが作動される結果、ガスポンプ14が起動し、弁33が閉で弁9が開となる。弁のこの配置により、サクション配管13を介して燃料容器1に減圧が発生し、この減圧が搬送ガス供給装置7に伝播することにより、活性炭フィルタ10を介して外部環境11から空気を吸入することができる。ガス分配器4において、この空気は、できるだけ細かく分散された出口用開口6を通過して燃料2中に入り、燃料2中を通って上昇し、低沸点燃料成分で優先的に満たされた後、容器1のガス収集空間12に集められる。ガスがサクション配管13を通って抜き出されると、このようにして形成される空気/燃料留分混合物は、ガスポンプ14によってガス収集空間12から抜き出され、圧力配管17を介してセパレータ16に供給される。熱交換器18において、圧縮された空気/燃料留分混合物が冷却され、その結果、燃料留分が液化される。特定の実施形態によれば、燃料タンク1の燃料2を冷却媒体として使用することができ、その結果、熱がこの燃料に供給され、それが燃料2の分留を促進することとなる。また、熱交換器18は、周囲空気による方式でも良く、また、車両に既設の冷却系、例えば空調システムの冷却系やエンジン冷却系に接続してもよい。
【0025】
セパレータ16において、液体燃料留分は空気から分離される。低沸点燃料留分23は、貯蔵器22に入って収集されるが、空気はガス戻り配管31を通って活性炭フィルタ10に戻される。
【0026】
低温始動を実行するため、すなわち内燃機関に始動用燃料としての役割を果たす低沸点燃料留分23を供給するために、圧力制御弁32が制御ユニット36により必要な噴射圧力に設定される。セパレータ16と貯蔵器22とが、圧力容器として設計された共通のハウジング21内に収納されるため、圧力制御弁32で設定される圧力は自動的に低沸点燃料留分23にも作用する。
【0027】
低沸点燃料留分23を内燃機関に供給するために弁30を開く前に、弁27を一時的に開き、貯蔵器22に溜まっている可能性のある凝縮水を貯蔵器22から燃料タンク1に戻す。内燃機関の低温始動または暖機段階が終了した時、弁30を閉じる。この際、例えば貯蔵器22における低沸点燃料留分23のストックの供給のために燃料分留を継続してもよい。この分留中、圧縮圧力は、例えば周囲温度の関数として圧力制御弁32で調節される。ポンプ14の送出側における圧縮圧力は、搬送ガス中に残っている燃料成分の分圧が、分離後および圧力制御弁32の下流においてできるだけ低くなるように選択される。すなわち、圧縮圧力は、凝縮および分離を特に効果的に行うことができるように選択される。
【0028】
セパレータ16の下流で、搬送ガスを活性炭フィルタ10に供給し、そこから搬送ガス供給装置7に供給し直すことが可能である。図1に示す実施形態では、搬送ガスについて閉じた系が形成されているが、これは、搬送ガスから燃料留分を分離した後に、搬送ガスが消費されることなく利用可能であり、特に、多数回使用されるためである。
【0029】
活性炭フィルタ10は、その使用(負荷)状態により、再生されるか使用(負荷)される。この手続きにより、使用(負荷)した活性炭フィルタ10の再生を、内燃機関の動作とは無関係に行うことが可能である。更に、空気を搬送ガスとして燃料中に噴出するための空気の吸入中に活性炭フィルタ10が再生されるため、燃料から得られるすべての低沸点成分が内燃機関の低温始動用に利用可能である。分留動作中は、戻りの搬送ガス中の燃料成分の残留物を活性炭フィルタ10の使用(負荷)に供することができる。分留が終了すると、弁33が開とされ、それによって、燃料タンク1からの燃料2の蒸発排出物が活性炭フィルタ10の使用(負荷)に供される。
【0030】
分留が進行中でない場合、一時的に弁35を開くことによって活性炭フィルタ10を再生することも可能である。それによって、内燃機関は、その吸気の少なくとも一部を活性炭フィルタ10を通して吸入することとなる。
【0031】
分留を終了するためには、ガスポンプ14を止め、弁9を閉じ、弁33を開とする。
【0032】
図2は、本発明による燃料分留装置の他の実施形態を示す。ここでは同一の部品は同一の参照番号で示されている。
【0033】
図2によれば、この形態では、容器1において減圧を発生させるためにガスを抜き出すための、制御可能なガスポンプ14’がある。その送出側において、このガスポンプ14’は、少なくとも1つの噴射弁38に接続されており、その噴射弁38により、容器1のガス収集空間12から抜き出された空気/燃料留分混合物が、内燃機関または個々の燃焼チャンバあるいはこれら燃料チャンバの吸気領域に供給される。圧力配管17には、空気/燃料留分混合物における燃料留分の含有量または濃度を検出し、関連する信号値を対応するライン37を介して制御ユニット36に送信する燃料センサ39が配置されている。ガスポンプ14’の送出側は戻り配管40を介して弁9の上流のガス送り配管8に連通される。この戻り配管40は圧力配管17に接続されており、調整可能な圧力制御弁41が配置されている。これにより、ガスポンプ14’の送出側が、活性炭フィルタ10を介して外部環境11に連通される。
【0034】
内燃機関の低温始動および暖機段階の開始時には、ガスポンプ14’が始動し、弁33が閉、弁9が開とされる。その結果、ガスポンプ14’の吸気側に減圧が形成され、それがサクション配管13を介して容器1のガス収集空間12内に伝播する。更に、減圧により、外部環境11から活性炭フィルタ10と搬送ガス供給装置7とを介して燃料2中に空気が吸入される。吸入された搬送ガスまたは空気は、細かく分散された形態でガス分配器4において燃料2中に吐出され、低沸点成分が燃料2から取り除かれる。ガス収集空間12に集められる空気/燃料留分混合物は、サクション配管13を介してガスポンプ14’の送出側に供給される。ガスポンプ14’のサクション量または吐出量は、エンジン速度、エンジン負荷の関数として、およびセンサ39で測定される燃料濃度の関数として、調節される。内燃機関の噴射弁38で利用できる空気/燃料留分混合物の圧力は、圧力制御弁41で設定される。この圧力調節は、例えば圧力配管17における燃料の凝縮を防止するために、周囲温度の関数として行われる。使用されない空気/燃料留分混合物は、圧力制御弁41を通って流れ、ガス送り配管8内に導入され、分留が行われている時には、ガス分配器4を通って再度燃料2内に導入される。
【0035】
噴射弁38は、エンジン速度、エンジン負荷、空気/燃料留分混合物における燃料濃度およびガスポンプ14’の送出側で設定される圧力の関数として制御される。
【0036】
低温始動または暖機期間が終了した後、ガスポンプ14’が止められ、弁9が閉、弁33が開とされる。分留が行われていない時には、活性炭フィルタ10は、タンク1の燃料2の蒸発排出物を吸着する。活性炭フィルタ10は、内燃機関の吸気動作の結果として、吸気配管34を介して通例の方法で再生することができる。しかしながら、好ましくは、再生は分留動作中に行われる。すなわち、分留動作中に、周囲空気が対応する再生動作を伴いつつ活性炭フィルタ10を通して吸込まれる。
【0037】
図2に示した、内燃機関の燃料供給装置の一部を形成する燃料分留装置の実施形態は、図1に示す実施形態とは異なり、低沸点燃料留分用の貯蔵器無しに行われる。本発明により提案される搬送ガス供給装置7により、内燃機関を始動し暖機するために特に適した発火性空気/燃料留分混合物を、いわばオンラインで、十分な量製造することが可能である。
【0038】
この実施形態では、搬送ガスとして使用される空気は消費され、新たな空気が分留のために外部環境11から常に吸入されなければならないため、この場合の系は開かれた系である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による燃料分留装置系の概略を示す。
【図2】 本発明による燃料分留装置の他の実施形態の概略を示す、図1と同様の図である。
Claims (6)
- 液体燃料(2)を収納する容器(1)を有し、内燃機関の該液体燃料(2)から低沸点燃料留分を分離する燃料分留装置であって、ガスを抜き出すことによりこの容器(1)内に減圧を発生させ、該容器(1)内で形成される蒸気形態の該低沸点燃料留分を該容器(1)から抜き出し、それを内燃機関に利用可能であるようにする燃料分留装置において、搬送ガスである空気を該容器(1)内の該液体燃料(2)中に導入する搬送ガス供給装置(7)が配置され、該搬送ガスが、蒸気形態である該燃料留分と共に該容器(1)から抜き出され、該容器(1)から抜き出される該搬送ガス/低沸点燃料留分混合物が、制御可能ガスポンプ(14’)により、可燃混合物として該内燃機関に供給されることを特徴とする燃料分留装置。
- 前記搬送ガス供給装置(7)が、前記容器(1)内の前記燃料(2)中に沈められるように配置されるガス分配器(4)を有し、該ガス分配器(4)が、該ガス分配器(4)から該燃料(2)中へ、ガスを細かく分散して吐出できるようにするためのガス出口用開口(6)を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料分留装置。
- 前記容器(1)において前記ガスが抜き出される結果発生する前記減圧が、前記搬送ガス供給装置(7)を駆動するために使用されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料分留装置。
- 前記ガスが、前記内燃機関が燃焼に必要な前記空気を吸込むための手段を使用して、前記内燃機関が行う吸込み動作によって抜き出されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の燃料分留装置。
- 前記容器が、前記内燃機関の燃料タンク(1)によって形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の燃料分留装置。
- 前記容器(1)から抜き出される前記搬送ガス/燃料留分混合物の流路に、燃料留分の輸送量を定める燃料留分センサ(39)が配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の燃料分留装置。
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