JP3738961B2 - 靴ひも及び靴ひもの挿し通し方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、靴の表甲に双設された靴ひも挿通孔に靴ひもを挿し通して締めて履くタイプの靴に使用される靴ひも及び靴ひもの挿し通し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビジネスシューズ、ドレスシューズ、スニーカー、ウオーキングシューズ、スポーツシューズなどの靴における靴ひもの締め方には、シングル、パラレル、オーバーラップ、アンダーラップと呼ばれる基本的な数種類の靴ひもの挿し通し方法が知られている。
(参照;http://www.jasmic.co.jp/himo/himo.html)
これらの靴ひもの挿し通し方法は、全て一本の靴ひもをつま先側の鳩目穴から順次挿し通して履き口すなわち足首に近いところでリボン結び(蝶結び)などをして締めることにより、靴を足にフィットさせていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の靴ひもの締め方では以下のような不都合があった。すなわち、靴ひもの結び目が運動または歩行中にほどけてしまう場合があり、そのたび毎に靴ひもを締め直したり、結び直したりする面倒があった。また、靴ひもがほどけたことに気づかずに歩行していると、ほどけた靴ひもを踏みつけて転倒してしまう危険性があった。
【0004】
また、靴ひもの締め方や挿し通し方に利き腕の癖があったりすると、靴ひもを結ぶ両端の長さがいつの間にか揃わなくなり、結んだ後も片方の靴ひもだけ長くなってしまい、それにより靴ひもを踏みつけて転倒してしまう危険性があった。
【0005】
さらに、両手でかがみ込んで靴ひもを結んだり調節することは結構な時間がかかり、健康な者でもかなり面倒な作業と感じるものであり、まして高齢者や手指の不自由な人、体の姿勢の障害などがある人にとって、靴ひもを結ぶことや締め具合をこまめに調節することはかなりの負担となっていた。
【0006】
一方、健康のためにせっかく足にフィットするように設計されている靴であるにもかかわらず、上記の理由などから脱ぎ履きをしやすくするために靴ひもをゆるめに結んだままにしていたり、スリッパのようにかかとを潰して履くケースが多く見聞される。このような適正な靴ひもの緊締を行わない履き方により、足のつま先が靴の先端部につまり気味になったり、足が靴の中でしっかりと固定されずに足の土踏まずと靴のアーチサポートの位置や高さが合わない、いわゆる足が靴の中で泳いでしまう状態が続き、靴が足を正しく保護するどころか、外反母趾、ハンマー指症候群を引き起こしてしまう等の身体への悪影響を及ぼしてしまうことが、医師などにより指摘されてもいる。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、このような従来の靴及び靴ひもの有する不都合をなくすために、靴ひもが歩行中に決してほどけず、また靴ひもの一方の端がいつの間にか長くなってしまうような状態とはならない形状であって、靴ひもを踏みつけ転倒してしまう危険のない、スピーディーかつ片手でも簡単に靴ひもを締めたり緩めたりする動作ができるようになる、靴ひも及び靴ひもの挿し通し方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は次のような手段を採っている。
すなわち、請求項1に係る発明の靴ひもは、「甲部に靴ひも挿通孔が複数組双設されている靴に装着される靴ひもであって、当該靴ひもを、靴に装着したときに、履き口側の靴ひも部分に結び目のない輪状となるように形成し、前記履き口側の靴ひも部分は、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとするとともに、前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分と靴の履き口側の靴ひも挿通孔に挿し通され た靴ひも部分との間には、靴ひもを締めるための連通穴を有する靴ひも緊締具を該連通穴を介して設けており、前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分には、前記靴ひも緊締具の連通穴より大きな外形形状であって、かつ、連通穴を有する靴ひも緊締具抜け防止部材を、該連通穴を介して前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分の靴ひもに沿って自由に移動できるように設けており、靴のつま先側の靴ひも挿通孔を挿し通した靴ひもの両端部を結んだ結び目には、該結び目を収容できる程度の大きな穴が形成された結び目カバー部材を、前記結び目を収納するように設けており、さらに、前記履き口側の靴ひも挿通孔と前記つま先側の靴ひも挿通孔との間のいずれかの位置において挿し通されている靴ひも部分には、靴ひもの締め具合を調節する環形状の締め具合調節用指掛け部材を介在させている」ことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2に係る発明の靴ひもの挿し通し方法は、「甲部に靴ひも挿通孔が複数組双設されている靴に対して、靴の履き口側の靴ひも挿通孔からつま先側の靴ひも挿通孔へ向けて靴ひもの両端部をそれぞれ挿し通し、靴のつま先側の靴ひも挿通孔を挿し通した後、前記靴ひもの両端部を結び、履き口側の靴ひも部分には結び目を作らず輪状となるように形成した、靴ひもの挿し通し方法であって、前記履き口側の靴ひも部分を、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとするとともに、前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分と靴の履き口側の靴ひも挿通孔に挿し通された靴ひも部分との間は、靴ひもを締めるための靴ひも緊締具の連通穴に挿し通し、前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分は、前記靴ひも緊締具の連通穴より大きな外形形状の靴ひも緊締具抜け防止部材の連通穴に挿し通して、前記靴ひも緊締具抜け防止部材を前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分の靴ひもに沿って自由に移動できるようにし、また、前記履き口側の靴ひも挿通孔と前記つま先側の靴ひも挿通孔との間のいずれかの位置に挿し通されている靴ひも部分は、靴ひもの締め具合を調節する環形状の締め具合調節用指掛け部材に挿し通し、さらに、靴のつま先側の靴ひも挿通孔を挿し通した靴ひもの両端部を結んだ結び目は、該結び目を収容できる程度の大きな穴が形成された結び目カバー部材に収納する」ことを特徴としている。
【0010】
【作用】
上記の手段を採ることにより、本発明は以下に示すような作用を奏している。
すなわち、靴ひもを履き口側部分に結び目のない輪状に形成するとともに、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとした履き口側の靴ひも部分に靴ひも緊締具を装着したことにより、靴ひもを締める箇所には従来リボン結び(蝶結び)の結び目となっていた部分が存在しないため、靴ひもが歩行中に決してほどけるということがない。また、従来靴ひもを結んだあと解放されて垂れ下がっていた靴ひもの両端部を輪状に繋げたような形状としたため、従来生じていた靴ひもを結んだ後の靴ひも両端部の長さのアンバランスは常に輪の要素中に吸収されてしまうことになり、靴ひもの一方の端がいつの間にか長くなるような状態となることはあり得ないので、靴ひもを踏みつけ転倒してしまう危険がなくなった。
また、靴ひも緊締具抜け防止部材を履き口側靴ひも部分に設けておけば、靴ひもを緩めるときに靴ひも緊締具を緩める方向に引っ張っても、靴ひも緊締具抜け防止部材の外形形状が靴ひも緊締具の連通穴の内径より大きいために、履き口側の靴ひも部分の端部において靴ひもに通された靴ひも緊締具抜け防止部材に引っかかることになり、靴ひも緊締具を誤って靴ひもから離脱させてしまうことがない。さらに、この靴ひも緊締具抜け防止部材は、履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分に通されているため、当該部分の靴ひもに沿って自由に移動することができ、靴ひもを靴ひも緊締具で締めたり緩めたりする際においても、靴ひもの特定の位置に片寄ってしまうことがなく、靴ひもの緊締調節操作の邪魔となることが全くない。
【0011】
また、靴ひもが挿し通されている履き口側の靴ひも挿通孔とつま先側の靴ひも挿通孔との間のいずれかの位置において靴ひもに介在している締め具合調節用指掛け部材を操作することにより、靴の甲に複数組双設されている靴ひも挿通孔間の靴ひもの締め具合を簡単に快適かつ均一に保つことができ、締め具合を調節することがスピーディーかつ片手でも行うことができるようになり、靴の脱ぎ履きが素早くできるようになった。さらに、締め具合調節用指掛け部材と靴ひも緊締具を操作するだけの簡単な動作なので、靴を履いた後あるいは歩行中などでも、こまめに靴ひもの締め具合の微調節を素早く簡便にできるようになり、靴の設計通りの足への装着が、正しく、素早く、手早く、楽に行うことができるようになった。
そして、つま先側で結ばれた靴ひもの結び目に、結び目カバー部材を取り付けておくことにより、結び目を外部からの衝撃から保護し、不意のほどけを防止することができる。また、この結び目カバー部材を軽くつまみ上げるか引っ張ることにより、つま先側の足指の部分的な締め具合の調節を素早く行うことができ、前記締め具合調節用指掛け部材と同様の機能をも有している。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1及び図2に記載されている本発明の基本的な実施例を参照しながら、一本のひも状の靴ひもを使用した場合における本発明の靴ひも及び靴ひもの挿し通し方法を説明する。まず、靴ひもに靴ひも緊締具抜け防止部材(5)を通し、その後、靴ひも緊締具(3)を、その連通穴に前記靴ひもの両端部を通すことにより取り付ける。
【0013】
靴ひも緊締具(3)は、連通穴を有する筒またはビーズ状の部材であり、その連通穴は靴ひもを通すことができる程度の内径を有していて、その連通穴の内部に設けられ、バネ等により付勢された部品により、靴ひもを連通穴内に狭圧することにより靴ひもをその位置で固定し、また前記部品に付勢された狭圧力を解放することにより靴ひもの固定が解除される構造のものである。
【0014】
この靴ひも緊締具(3)の形状・材質は、靴ひもを所望の位置で固定する機能を損なわず、かつ、靴に装着した状態で歩行時に邪魔にならない大きさ、形状、強度であればよく、上記筒状、ビーズ状に限らず、サイコロ形、ハート形、星形、各種キャラクターや商標を模した形状や、金属、樹脂などの材質、そして色彩についても、靴の色・デザイン、美観に応じて適宜採用することができる。
【0015】
一方、靴ひも緊締具抜け防止部材(5)は、両端部の穴が連通した連通穴を有する筒またはビーズ状の部材であり、靴ひも緊締具(3)に設けられた連通穴より大きな外形形状となっている。この靴ひも緊締具抜け防止部材(5)を、履き口側の靴ひも挿通孔である第1の靴ひも挿通孔(10a,10b)から靴ひも挿し通す以前で、かつ、靴ひも緊締具(3)を靴ひもに装着する以前に、靴ひもに通しておく。このようにして、靴ひも緊締具抜け防止部材(5)を履き口側靴ひも部分に設けておけば、靴ひもを緩めるときに靴ひも緊締具(3)を緩める方向に引っ張っても、靴ひも緊締具抜け防止部材(5)の外形形状が靴ひも緊締具(3)の連通穴の内径より大きいために、履き口側の靴ひも部分の端部において靴ひもに通された靴ひも緊締具抜け防止部材(5)に引っかかることになり、靴ひも緊締具(3)を誤って靴ひもから離脱させてしまうことがない。
【0016】
また、この靴ひも緊締具抜け防止部材(5)は、履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分に通されている筒またはビーズ状の部材であるため、当該部分の靴ひもに沿って自由に移動することができ、靴ひもを靴ひも緊締具(3)で締めたり緩めたりする際においても、靴ひもの特定の位置に片寄ってしまうことがなく、靴ひもの緊締調節操作の邪魔となることが全くない構成となっている。
【0017】
この靴ひも緊締具抜け防止部材(5)の形状・材質は、靴ひも緊締具(3)を靴ひもから抜け落ちるのを防止する機能を損なわず、かつ、靴に装着した状態で歩行時に邪魔にならない大きさ、形状、強度であればよく、上記実施例に記した筒状、ビーズ状に限らず、サイコロ形、ハート形、星形、各種キャラクターや商標を模した形状や、金属、樹脂などの材質、そして色彩についても、靴の色・デザイン、美観に応じて適宜採用することができる。
【0018】
なお、靴ひも緊締具本体に抜け防止構造を有するものを利用した場合には、上記の靴ひも緊締具抜け防止部材(5)を必ずしも靴ひもに装着させておく必要はない。
【0019】
次に、上記靴ひも緊締具(3)と靴ひも緊締具抜け防止部材(5)を取り付けた靴ひもを、従来の挿し通し方法とは全く逆方向、すなわち靴の履き口側の靴ひも挿通孔である第1の靴ひも挿通孔(10a,10b)から挿し通し始め、つま先側の靴ひも挿通孔に向けて挿し通していき、一番つま先側の靴ひも挿通孔である第5の靴ひも挿通孔(14a,14b)を通し終えた後に、靴ひもの両端部を結び、履き口側の靴ひも部分には結び目を作らないようにして靴ひもを靴に装着する。これによって、履き口側の靴ひも部分は、結び目のない「輪の状態」となるが、さらに履き口側の靴ひも部分は、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとしておく。
【0020】
この実施例では、靴ひもを、パラレルと呼ばれる基本的な靴ひもの挿し通し方を従来とは逆方向に行うように挿し通しているが、本発明における靴ひもの挿し通し方はこれに限らず、他のシングル、オーバーラップ、アンダーラップと呼ばれるような基本的な靴ひもの通し方を従来とは逆方向に行ったものでもよく、また、適切に靴を締めることのできるその他の挿し通し方を従来とは逆方向に行ったものでもよい。これらの具体的な挿し通し方は、靴の種類、双設されている靴ひも挿通孔の組数やデザインや美観などに応じて適宜選択することができるが、必ず従来の挿し通し方法とは全く逆方向、すなわち靴の履き口側の靴ひも挿通孔から挿し通し始め、つま先側の靴ひも挿通孔に向けて挿し通していくものとする。
【0021】
次に、上記靴ひも装着の途中において、履き口側から数えて第2の靴ひも挿通孔(11a,11b)及び第3の靴ひも挿通孔(12a,12b)に位置する靴ひも部分に、締め具合調節用指掛け部材(4)を靴ひもに介在させる。
【0022】
この締め具合調節用指掛け部材(4)は、靴ひもの締め具合をスピーディーかつ片手でも簡単に調節できるようするためのもので、締め具合調節用指掛け部材(4)を手指で引っ張るなどの操作を行うことにより、靴の甲に複数組双設されている靴ひも挿通孔間の靴ひもの締め具合を簡単に調節し、快適かつ均一に保つことができるものである。
【0023】
この実施例においては、締め具合調節用指掛け部材(4)は、靴ひもが挿し通された環形状の部材となっているが、その形状・材質は、手指でつまんで締め具合を操作するのに適した大きさ、形状、強度で、かつ、靴に装着した状態で歩行時に邪魔にならない大きさ、形状であればよく、上記実施例に記した環形状に限らず、三角形、四角形、ハート形、星形、各種キャラクターや商標を模した形状や、金属、樹脂、繊維などの材質、そして色彩についても、靴の色・デザイン、美観に応じて適宜採用することができる。
【0024】
また、この実施例では、締め具合調節用指掛け部材(4)を第2の靴ひも挿通孔(11a,11b)及び第3の靴ひも挿通孔(12a,12b)に位置する靴ひも部分に介在させたが、これに限らず、この靴ひもを装着させる靴の種類や双設されている靴ひも挿通孔の組数に応じて、第2実施例として、履き口側からつま先側のいずれか一つの靴ひも挿通孔に位置する靴ひも部分に一つだけまたは複数の締め具合調節用指掛け部材(4)を介在させたものや(図3参照)、第3実施例として、履き口側からつま先側の全ての靴ひも挿通孔に位置する靴ひも部分にひとつずつまたは複数の締め具合調節用指掛け部材(4)を介在させたもの(図4参照)など、締め具合調節用指掛け部材(4)の数量や介在させる位置は必要に応じて選択することができる。
【0025】
ここにおいて履き口側の靴ひも部分は、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さを有する結び目のない「輪の状態」となるが、加えて、この輪の状態の部分の、靴ひも緊締具(3)により適正に緊締されたときに履き口側の甲部分から垂れ下がる長さを、足で踏みつけないような長さ(一般的な成人用靴の場合、8〜10cm程度)とすると、垂れ下がっている靴ひも先端部と地面との間に高さHのクリアランスをとることができ、通常の使用状態においては靴ひもを踏みつける心配や危険性が全くなくなる。(図2参照)。
【0026】
なお、上記の履き口側の靴ひも部分の長さ調節は、靴の履き口側の靴ひも挿通孔である第1の靴ひも挿通孔(10a,10b)からつま先側の靴ひも挿通孔へ向けて靴ひもの両端部をそれぞれ挿し通し、靴のつま先側挿通孔である第5の靴ひも挿通孔(14a,14b)を挿し通した後、前記靴ひもの両端部を結ぶようにした靴ひもの挿し通し方法を行う場合には、最後に靴ひもの両端部を固定する結び目の位置を、履き口側靴ひも部分にちょうどよい長さを余らせるような長さとなるような位置で固定結びを行うことで、簡単に長さ調節を行うことができる。
【0027】
また、つま先側で結ばれた靴ひもの結び目は、靴の脱ぎ履きの際など、靴に装着した後には通常ほどく必要のない結び目なので、固結びのようなほどけない結び目としてよいものであるが、さらにこの結び目に、結び目カバー部材(7)を取り付けておくことにより、結び目を外部からの衝撃から保護し、不意のほどけを防止することができる。また、この結び目カバー部材(7)を軽くつまみ上げるか引っ張ることにより、つま先側の足指の部分的な締め具合の調節を素早く行うことができ、前記締め具合調節用指掛け部材(4)と同様の機能をも同時に備えている。
【0028】
この結び目カバー部材(7)は、両端部の穴が連通している筒またはビーズ状の部材であり、一端の穴は靴ひもの結び目より小さな穴、他端の穴を靴ひもの結び目を収容できる程度の大きな穴に形成してある。この結び目カバー部材(7)を、つま先側で靴ひもを結ぶ前に、小さな穴の端部側から靴ひもの両端部を通し、靴ひもの両端部を結んだあと、その結び目に向かって結び目カバー部材(7)を靴ひもに沿ってスライドさせ、大きな穴の端部側からかぶせるようにして、結び目カバー部材の中に結び目を収納する。
【0029】
この結び目カバー部材(7)の形状・材質は、結び目を保護する機能を損なわず、かつ、靴に装着した状態で歩行時に邪魔にならない大きさ、形状、強度であればよく、上記実施例に記した筒状、ビーズ状に限らず、サイコロ形、ハート形、星形、各種キャラクターや商標を模した形状や、金属、樹脂、繊維などの材質、そして色彩についても、靴の色・デザイン、美観に応じて適宜採用することができる。また、適宜の形状、材質、大きさ、強度等を選択することにより、上記のように、つま先側の靴ひもの締め具合調節用の指掛け部材としても利用することができる。
【0030】
上記の実施例では、一本のひも状の靴ひもを使用し、つま先側の靴ひも部分において結び目が存在する実施例であったが、靴ひも両端部を結んで結び目を作る代わりに、例えば、かしめ金具により靴ひも両端部をまとめてかしめ止めするなど、適当な靴ひも固定部材を用いて靴ひもを結びつけることもできる。また、本発明の第4実施例として、靴ひもの両端部を接着、溶着、融着などの方法により継ぎ目の無いように繋ぎ合わせ、靴に装着した状態でいずれの箇所にも全く結び目の存在しない完全な「輪の状態」の靴ひもとすることもできる(図5参照)。
【0031】
通常、靴ひもの緩めたり締めたりの操作の力の入れ具合に偏りがあったり、利き腕の癖があったりすると、靴ひもは靴に対して相対的にずれて移動していき、靴ひもに結び目がある場合は、当該結び目はどこかの靴ひも挿通孔に引っかかってしまう状態となり、靴ひもの緩めたり締めたりの操作に、余計な労力がかかってしまう。しかしながら、上記の完全な輪の状態の靴ひもによれば、靴ひもを緩めたり締めたりする操作によって靴ひもが靴に対してどのようにずれて移動していこうとも、結び目が存在しないために、靴ひもがどこかの靴ひも挿通孔に引っかかってしまうことは無く、快適に靴ひもの締め、緩め、締め具合の調節を行うことができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の靴ひもは、以上のように構成されることにより、次のような優れた効果を生じるものである。
【0033】
まず、靴ひもを履き口側部分に結び目のない輪状に形成するとともに、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとした履き口側部分の靴ひもに靴ひも緊締具(3)を装着したことにより、靴ひもを締める箇所には従来リボン結び(蝶結び)の結び目となっていた部分が存在しないため、靴ひもが歩行中にほどけるということが全くなくなった。
そして、靴ひも緊締具抜け防止部材を履き口側靴ひも部分に設けておけば、靴ひもを緩めるときに靴ひも緊締具を緩める方向に引っ張っても、靴ひも緊締具抜け防止部材の外形形状が靴ひも緊締具の連通穴の内径より大きいために、履き口側の靴ひも部分の端部において靴ひもに通された靴ひも緊締具抜け防止部材に引っかかることになり、靴ひも緊締具を誤って靴ひもから離脱させてしまうことがない。また、この靴ひも緊締具抜け防止部材は、履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分に通されているため、当該部分の靴ひもに沿って自由に移動することができ、靴ひもを靴ひも緊締具で締めたり緩めたりする際においても、靴ひもの特定の位置に片寄ってしまうことがなく、靴ひもの緊締調節操作の邪魔となることが全くない。
【0034】
また、従来靴ひもを結んだあと解放されて垂れ下がっていた靴ひもの両端部を輪状に繋げたような形状としたため、従来生じていた靴ひもを結んだ後の靴ひも両端部の長さのアンバランスを常に輪の要素中に吸収してしまうことになり、靴ひもの一方の端がいつの間にか長くなるような状態ともならず、靴ひもを踏みつけ転倒してしまう危険がなくなった。
【0035】
また、締め具合調節用指掛け部材(4)を操作することにより、靴の甲に複数組双設されている靴ひも挿通孔間の靴ひもの締め具合を簡単に快適かつ均一に保つことができ、締め具合を調節することがスピーディーかつ片手でも行うことができるようになり、靴ひも挿通孔が多数組双設されているタイプの靴でさえ、脱ぎ履きが素早くできるようになった。
【0036】
さらに、締め具合調節用指掛け部材(4)と靴ひも緊締具(3)を操作するだけの簡単な動作なので、靴を履いた後あるいは歩行中などでも、こまめに靴ひもの締め具合の微調節を素早く簡便にできるようになり、靴の設計通りの足への装着が、正しく、素早く、手早く、楽に行うことができるようになったことで、靴ひもの締めすぎ、緩めすぎから起こる不快感や足腰や足指への骨格へ及ぼす弊害を軽減することができる可能性が得られた。
【0037】
つまり、靴の設計通りの足への装着が、正しく、素早く、手早く、楽に行われるようになったので、靴ひもをゆるめた状態のまま履いたり、スリッパのようにかかとを潰して履くような履き方をする必要が無くなり、外反母趾、ハンマー指症候群を引き起こしてしまう等の身体への悪影響をも回避することになった。
【0038】
また、履き口側の靴ひも部分を、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さ、かつ、靴ひも緊締具(3)により適正に緊締されたときに履き口側の甲部分から垂れ下がる長さを、足で踏みつけないような長さ(一般的な成人用靴の場合、8〜10cm程度)とすることにより、垂れ下がっている靴ひも先端部と地面との間に高さHのクリアランスをとることができ、通常の使用状態においては靴ひもを踏みつける心配や危険性が全くなくなった。
【0039】
また、つま先側に結び目がある場合、結び目カバー部材(7)を取り付けておくことにより、結び目を外部からの衝撃から保護し、不意のほどけを防止できる。さらに、この結び目カバー部材(7)を軽くつまみ上げるか引っ張ることにより、つま先側の足指の部分的な締め具合の調節を素早く行うこともできる。
【0040】
そして、本発明における靴ひもの構成要素である、靴ひも緊締具(3)、靴ひも緊締具抜け防止部材(5)、締め具合調節用指掛け部材(4)、結び目カバー部材(7)などの部材は、その形状、材質、色彩を適宜採用することにより、装飾の機能を持たせることになり、靴や靴ひもの色、デザイン、美観に応じた柄と共に質感、色彩感を充分に盛り込むことが可能であり、使用者への感性に訴えることのできる、遊び感覚、ファッション性の優れた楽しさを備えた効果も生じさせることができる。
【0041】
また、本発明の靴ひもは、靴ひもを締めるためのリボン結び(蝶結び)等が必要のない、輪状の靴ひもであるため、従来結ぶ部分に要していた分の靴ひもの長さが不要となり、通常の成人用靴に用いられていた靴ひもの寸法より3〜4割減の短さで充分となるので、製造コストも少なくすることができ、製造者側から見ると経済的なメリットも生じることとなった。例えば、靴ひも挿通孔が7組双設されている成人用靴の場合、従来の靴ひも長さは110〜120cmであったが、本発明の構成を採用した場合には、靴ひもの長さは75〜85cmが最適の長さとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す平面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す平面図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 … 靴
2 … 靴ひも
3 … 靴ひも緊締具
4 … 締め具合調節用指掛け部材
5 … 靴ひも緊締具抜け防止部材
6 … 結び目
7 … 結び目カバー部材
8 … 履き口
9 … つま先
10a,10b … 第1の靴ひも挿通孔
11a,11b … 第2の靴ひも挿通孔
12a,12b … 第3の靴ひも挿通孔
13a,13b … 第4の靴ひも挿通孔
14a,14b … 第5の靴ひも挿通孔
H …垂れ下がっている靴ひも先端部と地面との間の高さ

Claims (2)

  1. 甲部に靴ひも挿通孔が複数組双設されている靴に装着される靴ひもであって、
    当該靴ひもを、靴に装着したときに、履き口側の靴ひも部分に結び目のない輪状となるように形成し、
    前記履き口側の靴ひも部分は、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとするとともに、
    前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分と靴の履き口側の靴ひも挿通孔(10a,10b)に挿し通された靴ひも部分との間には、靴ひもを締めるための連通穴を有する靴ひも緊締具(3)を該連通穴を介して設けており
    前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分には、前記靴ひも緊締具(3)の連通穴より大きな外形形状であって、かつ、連通穴を有する靴ひも緊締具抜け防止部材(5)を、該連通穴を介して前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分の靴ひもに沿って自由に移動できるように設けており、
    靴のつま先側の靴ひも挿通孔(14a,14b)を挿し通した靴ひもの両端部を結んだ結び目(6)には、該結び目(6)を収容できる程度の大きな穴が形成された結び目カバー部材(7)を、前記結び目(6)を収納するように設けており、
    さらに、前記履き口側の靴ひも挿通孔(10a,10b)と前記つま先側の靴ひも挿通孔(14a,14b)との間のいずれかの位置において挿し通されている靴ひも部分には、靴ひもの締め具合を調節する環形状の締め具合調節用指掛け部材(4)を介在させている、
    ことを特徴とする靴ひも。
  2. 甲部に靴ひも挿通孔が複数組双設されている靴に対して、靴の履き口側の靴ひも挿通孔(10a,10b)からつま先側の靴ひも挿通孔へ向けて靴ひもの両端部をそれぞれ挿し通し、靴のつま先側の靴ひも挿通孔(14a,14b)を挿し通した後、前記靴ひもの両端部を結び、履き口側の靴ひも部分には結び目を作らず輪状となるように形成した、靴ひもの挿し通し方法であって、
    前記履き口側の靴ひも部分、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとするとともに、
    前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分と靴の履き口側の靴ひも挿通孔(10a,10b)に挿し通された靴ひも部分との間は、靴ひもを締めるための靴ひも緊締具(3)の連通穴に挿し通し
    前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分は、前記靴ひも緊締具(3)の連通穴より大きな外形形状の靴ひも緊締具抜け防止部材(5)の連通穴に挿し通して、前記靴ひも緊締具抜け防止部材(5)を前記履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分の靴ひもに沿って自由に移動できるようにし、
    また、前記履き口側の靴ひも挿通孔(10a,10b)と前記つま先側の靴ひも挿通孔(14a,14b)との間のいずれかの位置に挿し通されている靴ひも部分は、靴ひもの締め具合を調節する環形状の締め具合調節用指掛け部材(4)に挿し通し、
    さらに、靴のつま先側の靴ひも挿通孔(14a,14b)を挿し通した靴ひもの両端部を結んだ結び目(6)は、該結び目(6)を収容できる程度の大きな穴が形成された結び目カバー部材(7)に収納する、
    ことを特徴とする靴ひもの挿し通し方法。
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