JP2002058505A - 靴ひも及び靴ひもの挿し通し方法 - Google Patents
靴ひも及び靴ひもの挿し通し方法Info
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Abstract
もをほどいたり結んだりの作業を行う必要があり、面倒
かつ結構な時間を費やしていた。また、靴ひもの結び目
は、運動または歩行中にほどけてしまうことがあり、靴
ひもを踏みつけて転倒してしまう危険があった。 【解決手段】靴ひもを靴に装着したときに、履き口側の
靴ひも部分が結び目のない輪状となるように形成し、履
き口側の靴ひも部分は、脱ぎ履きの際に緩めたり締めた
りの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとするとと
もに、靴ひもを締めるための靴ひも緊締具を備えてい
る。また、靴ひもの締め具合を調節する締め具合調節用
指掛け部材を、履き口側の靴ひも挿通孔とつま先側の靴
ひも挿通孔との間に挿し通されている靴ひも部分に介在
させた。
Description
れた靴ひも挿通孔に靴ひもを挿し通して締めて履くタイ
プの靴に使用される靴ひも及び靴ひもの挿し通し方法に
関するものである。
ズ、スニーカー、ウオーキングシューズ、スポーツシュ
ーズなどの靴における靴ひもの締め方には、シングル、
パラレル、オーバーラップ、アンダーラップと呼ばれる
基本的な数種類の靴ひもの挿し通し方法が知られてい
る。(参照;http://www.jasmic.c
o.jp/himo/himo.html) これらの靴ひもの挿し通し方法は、全て一本の靴ひもを
つま先側の鳩目穴から順次挿し通して履き口すなわち足
首に近いところでリボン結び(蝶結び)などをして締め
ることにより、靴を足にフィットさせていた。
来の靴ひもの締め方では以下のような不都合があった。
すなわち、靴ひもの結び目が運動または歩行中にほどけ
てしまう場合があり、そのたび毎に靴ひもを締め直した
り、結び直したりする面倒があった。また、靴ひもがほ
どけたことに気づかずに歩行していると、ほどけた靴ひ
もを踏みつけて転倒してしまう危険性があった。
腕の癖があったりすると、靴ひもを結ぶ両端の長さがい
つの間にか揃わなくなり、結んだ後も片方の靴ひもだけ
長くなってしまい、それにより靴ひもを踏みつけて転倒
してしまう危険性があった。
だり調節することは結構な時間がかかり、健康な者でも
かなり面倒な作業と感じるものであり、まして高齢者や
手指の不自由な人、体の姿勢の障害などがある人にとっ
て、靴ひもを結ぶことや締め具合をこまめに調節するこ
とはかなりの負担となっていた。
するように設計されている靴であるにもかかわらず、上
記の理由などから脱ぎ履きをしやすくするために靴ひも
をゆるめに結んだままにしていたり、スリッパのように
かかとを潰して履くケースが多く見聞される。このよう
な適正な靴ひもの緊締を行わない履き方により、足のつ
ま先が靴の先端部につまり気味になったり、足が靴の中
でしっかりと固定されずに足の土踏まずと靴のアーチサ
ポートの位置や高さが合わない、いわゆる足が靴の中で
泳いでしまう状態が続き、靴が足を正しく保護するどこ
ろか、外反母趾、ハンマー指症候群を引き起こしてしま
う等の身体への悪影響を及ぼしてしまうことが、医師な
どにより指摘されてもいる。
もの有する不都合をなくすために、靴ひもが歩行中に決
してほどけず、また靴ひもの一方の端がいつの間にか長
くなってしまうような状態とはならない形状であって、
靴ひもを踏みつけ転倒してしまう危険のない、スピーデ
ィーかつ片手でも簡単に靴ひもを締めたり緩めたりする
動作ができるようになる、靴ひも及び靴ひもの挿し通し
方法を提供することを目的とする。
めに、本発明は次のような手段を採っている。すなわ
ち、請求項1に係る発明の靴ひもは、「甲部に靴ひも挿
通孔が複数組双設されている靴に装着される靴ひもであ
って、当該靴ひもを、靴に装着したときに、履き口側の
靴ひも部分に結び目のない輪状となるように形成し、履
き口側の靴ひも部分は、脱ぎ履きの際に緩めたり締めた
りの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとするとと
もに、靴ひもを締めるための靴ひも緊締具を備えてお
り、さらに、靴ひもの締め具合を調節する締め具合調節
用指掛け部材を、靴ひもが挿し通されている履き口側の
靴ひも挿通孔とつま先側の靴ひも挿通孔との間のいずれ
かの位置において介在させている」ことを特徴としてい
る。
通し方法は、「甲部に靴ひも挿通孔が複数組双設されて
いる靴に対して、靴の履き口側の靴ひも挿通孔からつま
先側の靴ひも挿通孔へ向けて靴ひもの両端部をそれぞれ
挿し通し、靴のつま先側の靴ひも挿通孔を挿し通した
後、前記靴ひもの両端部を結び、履き口側の靴ひも部分
には結び目を作らず輪状となるように形成した、靴ひも
の挿し通し方法であって、履き口側の靴ひも部分は、脱
ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余
裕を持たせた長さとするとともに、靴ひもを締めるため
の靴ひも緊締具を備えるようにし、また靴ひもの締め具
合を調節する締め具合調節用指掛け部材を、靴ひもの履
き口側の靴ひも挿通孔からつま先側の靴ひも挿通孔へと
挿し通す間のいずれかの位置において介在させる」こと
を特徴としている。
示すような作用を奏している。すなわち、靴ひもを履き
口側部分に結び目のない輪状に形成するとともに、脱ぎ
履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕
を持たせた長さとした履き口側の靴ひも部分に靴ひも緊
締具を装着したことにより、靴ひもを締める箇所には従
来リボン結び(蝶結び)の結び目となっていた部分が存
在しないため、靴ひもが歩行中に決してほどけるという
ことがない。また、従来靴ひもを結んだあと解放されて
垂れ下がっていた靴ひもの両端部を輪状に繋げたような
形状としたため、従来生じていた靴ひもを結んだ後の靴
ひも両端部の長さのアンバランスは常に輪の要素中に吸
収されてしまうことになり、靴ひもの一方の端がいつの
間にか長くなるような状態となることはあり得ないの
で、靴ひもを踏みつけ転倒してしまう危険がなくなっ
た。
の靴ひも挿通孔とつま先側の靴ひも挿通孔との間のいず
れかの位置において靴ひもに介在している締め具合調節
用指掛け部材を操作することにより、靴の甲に複数組双
設されている靴ひも挿通孔間の靴ひもの締め具合を簡単
に快適かつ均一に保つことができ、締め具合を調節する
ことがスピーディーかつ片手でも行うことができるよう
になり、靴の脱ぎ履きが素早くできるようになった。さ
らに、締め具合調節用指掛け部材と靴ひも緊締具を操作
するだけの簡単な動作なので、靴を履いた後あるいは歩
行中などでも、こまめに靴ひもの締め具合の微調節を素
早く簡便にできるようになり、靴の設計通りの足への装
着が、正しく、素早く、手早く、楽に行うことができる
ようになった。
する。図1及び図2に記載されている本発明の基本的な
実施例を参照しながら、一本のひも状の靴ひもを使用し
た場合における本発明の靴ひも及び靴ひもの挿し通し方
法を説明する。まず、靴ひもに靴ひも緊締具抜け防止部
材(5)を通し、その後、靴ひも緊締具(3)を、その
連通穴に前記靴ひもの両端部を通すことにより取り付け
る。
またはビーズ状の部材であり、その連通穴は靴ひもを通
すことができる程度の内径を有していて、その連通穴の
内部に設けられ、バネ等により付勢された部品により、
靴ひもを連通穴内に狭圧することにより靴ひもをその位
置で固定し、また前記部品に付勢された狭圧力を解放す
ることにより靴ひもの固定が解除される構造のものであ
る。
靴ひもを所望の位置で固定する機能を損なわず、かつ、
靴に装着した状態で歩行時に邪魔にならない大きさ、形
状、強度であればよく、上記筒状、ビーズ状に限らず、
サイコロ形、ハート形、星形、各種キャラクターや商標
を模した形状や、金属、樹脂などの材質、そして色彩に
ついても、靴の色・デザイン、美観に応じて適宜採用す
ることができる。
は、両端部の穴が連通した連通穴を有する筒またはビー
ズ状の部材であり、靴ひも緊締具(3)に設けられた連
通穴より大きな外形形状となっている。この靴ひも緊締
具抜け防止部材(5)を、履き口側の靴ひも挿通孔であ
る第1の靴ひも挿通孔(10a,10b)から靴ひも挿
し通す以前で、かつ、靴ひも緊締具(3)を靴ひもに装
着する以前に、靴ひもに通しておく。このようにして、
靴ひも緊締具抜け防止部材(5)を履き口側靴ひも部分
に設けておけば、靴ひもを緩めるときに靴ひも緊締具
(3)を緩める方向に引っ張っても、靴ひも緊締具抜け
防止部材(5)の外形形状が靴ひも緊締具(3)の連通
穴の内径より大きいために、履き口側の靴ひも部分の端
部において靴ひもに通された靴ひも緊締具抜け防止部材
(5)に引っかかることになり、靴ひも緊締具(3)を
誤って靴ひもから離脱させてしまうことがない。
(5)は、履き口側靴ひも部分の結び目のない輪状部分
に通されている筒またはビーズ状の部材であるため、当
該部分の靴ひもに沿って自由に移動することができ、靴
ひもを靴ひも緊締具(3)で締めたり緩めたりする際に
おいても、靴ひもの特定の位置に片寄ってしまうことが
なく、靴ひもの緊締調節操作の邪魔となることが全くな
い構成となっている。
状・材質は、靴ひも緊締具(3)を靴ひもから抜け落ち
るのを防止する機能を損なわず、かつ、靴に装着した状
態で歩行時に邪魔にならない大きさ、形状、強度であれ
ばよく、上記実施例に記した筒状、ビーズ状に限らず、
サイコロ形、ハート形、星形、各種キャラクターや商標
を模した形状や、金属、樹脂などの材質、そして色彩に
ついても、靴の色・デザイン、美観に応じて適宜採用す
ることができる。
有するものを利用した場合には、上記の靴ひも緊締具抜
け防止部材(5)を必ずしも靴ひもに装着させておく必
要はない。
締具抜け防止部材(5)を取り付けた靴ひもを、従来の
挿し通し方法とは全く逆方向、すなわち靴の履き口側の
靴ひも挿通孔である第1の靴ひも挿通孔(10a,10
b)から挿し通し始め、つま先側の靴ひも挿通孔に向け
て挿し通していき、一番つま先側の靴ひも挿通孔である
第5の靴ひも挿通孔(14a,14b)を通し終えた後
に、靴ひもの両端部を結び、履き口側の靴ひも部分には
結び目を作らないようにして靴ひもを靴に装着する。こ
れによって、履き口側の靴ひも部分は、結び目のない
「輪の状態」となるが、さらに履き口側の靴ひも部分
は、脱ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだ
けの余裕を持たせた長さとしておく。
ばれる基本的な靴ひもの挿し通し方を従来とは逆方向に
行うように挿し通しているが、本発明における靴ひもの
挿し通し方はこれに限らず、他のシングル、オーバーラ
ップ、アンダーラップと呼ばれるような基本的な靴ひも
の通し方を従来とは逆方向に行ったものでもよく、ま
た、適切に靴を締めることのできるその他の挿し通し方
を従来とは逆方向に行ったものでもよい。これらの具体
的な挿し通し方は、靴の種類、双設されている靴ひも挿
通孔の組数やデザインや美観などに応じて適宜選択する
ことができるが、必ず従来の挿し通し方法とは全く逆方
向、すなわち靴の履き口側の靴ひも挿通孔から挿し通し
始め、つま先側の靴ひも挿通孔に向けて挿し通していく
ものとする。
き口側から数えて第2の靴ひも挿通孔(11a,11
b)及び第3の靴ひも挿通孔(12a,12b)に位置
する靴ひも部分に、締め具合調節用指掛け部材(4)を
靴ひもに介在させる。
靴ひもの締め具合をスピーディーかつ片手でも簡単に調
節できるようするためのもので、締め具合調節用指掛け
部材(4)を手指で引っ張るなどの操作を行うことによ
り、靴の甲に複数組双設されている靴ひも挿通孔間の靴
ひもの締め具合を簡単に調節し、快適かつ均一に保つこ
とができるものである。
掛け部材(4)は、靴ひもが挿し通された環形状の部材
となっているが、その形状・材質は、手指でつまんで締
め具合を操作するのに適した大きさ、形状、強度で、か
つ、靴に装着した状態で歩行時に邪魔にならない大き
さ、形状であればよく、上記実施例に記した環形状に限
らず、三角形、四角形、ハート形、星形、各種キャラク
ターや商標を模した形状や、金属、樹脂、繊維などの材
質、そして色彩についても、靴の色・デザイン、美観に
応じて適宜採用することができる。
掛け部材(4)を第2の靴ひも挿通孔(11a,11
b)及び第3の靴ひも挿通孔(12a,12b)に位置
する靴ひも部分に介在させたが、これに限らず、この靴
ひもを装着させる靴の種類や双設されている靴ひも挿通
孔の組数に応じて、第2実施例として、履き口側からつ
ま先側のいずれか一つの靴ひも挿通孔に位置する靴ひも
部分に一つだけまたは複数の締め具合調節用指掛け部材
(4)を介在させたものや(図3参照)、第3実施例と
して、履き口側からつま先側の全ての靴ひも挿通孔に位
置する靴ひも部分にひとつずつまたは複数の締め具合調
節用指掛け部材(4)を介在させたもの(図4参照)な
ど、締め具合調節用指掛け部材(4)の数量や介在させ
る位置は必要に応じて選択することができる。
ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余
裕を持たせた長さを有する結び目のない「輪の状態」と
なるが、加えて、この輪の状態の部分の、靴ひも緊締具
(3)により適正に緊締されたときに履き口側の甲部分
から垂れ下がる長さを、足で踏みつけないような長さ
(一般的な成人用靴の場合、8〜10cm程度)とする
と、垂れ下がっている靴ひも先端部と地面との間に高さ
Hのクリアランスをとることができ、通常の使用状態に
おいては靴ひもを踏みつける心配や危険性が全くなくな
る。(図2参照)。
調節は、靴の履き口側の靴ひも挿通孔である第1の靴ひ
も挿通孔(10a,10b)からつま先側の靴ひも挿通
孔へ向けて靴ひもの両端部をそれぞれ挿し通し、靴のつ
ま先側挿通孔である第5の靴ひも挿通孔(14a,14
b)を挿し通した後、前記靴ひもの両端部を結ぶように
した靴ひもの挿し通し方法を行う場合には、最後に靴ひ
もの両端部を固定する結び目の位置を、履き口側靴ひも
部分にちょうどよい長さを余らせるような長さとなるよ
うな位置で固定結びを行うことで、簡単に長さ調節を行
うことができる。
は、靴の脱ぎ履きの際など、靴に装着した後には通常ほ
どく必要のない結び目なので、固結びのようなほどけな
い結び目としてよいものであるが、さらにこの結び目
に、結び目カバー部材(7)を取り付けておくことによ
り、結び目を外部からの衝撃から保護し、不意のほどけ
を防止することができる。また、この結び目カバー部材
(7)を軽くつまみ上げるか引っ張ることにより、つま
先側の足指の部分的な締め具合の調節を素早く行うこと
ができ、前記締め具合調節用指掛け部材(4)と同様の
機能をも同時に備えている。
穴が連通している筒またはビーズ状の部材であり、一端
の穴は靴ひもの結び目より小さな穴、他端の穴を靴ひも
の結び目を収容できる程度の大きな穴に形成してある。
この結び目カバー部材(7)を、つま先側で靴ひもを結
ぶ前に、小さな穴の端部側から靴ひもの両端部を通し、
靴ひもの両端部を結んだあと、その結び目に向かって結
び目カバー部材(7)を靴ひもに沿ってスライドさせ、
大きな穴の端部側からかぶせるようにして、結び目カバ
ー部材の中に結び目を収納する。
は、結び目を保護する機能を損なわず、かつ、靴に装着
した状態で歩行時に邪魔にならない大きさ、形状、強度
であればよく、上記実施例に記した筒状、ビーズ状に限
らず、サイコロ形、ハート形、星形、各種キャラクター
や商標を模した形状や、金属、樹脂、繊維などの材質、
そして色彩についても、靴の色・デザイン、美観に応じ
て適宜採用することができる。また、適宜の形状、材
質、大きさ、強度等を選択することにより、上記のよう
に、つま先側の靴ひもの締め具合調節用の指掛け部材と
しても利用することができる。
を使用し、つま先側の靴ひも部分において結び目が存在
する実施例であったが、靴ひも両端部を結んで結び目を
作る代わりに、例えば、かしめ金具により靴ひも両端部
をまとめてかしめ止めするなど、適当な靴ひも固定部材
を用いて靴ひもを結びつけることもできる。また、本発
明の第4実施例として、靴ひもの両端部を接着、溶着、
融着などの方法により継ぎ目の無いように繋ぎ合わせ、
靴に装着した状態でいずれの箇所にも全く結び目の存在
しない完全な「輪の状態」の靴ひもとすることもできる
(図5参照)。
力の入れ具合に偏りがあったり、利き腕の癖があったり
すると、靴ひもは靴に対して相対的にずれて移動してい
き、靴ひもに結び目がある場合は、当該結び目はどこか
の靴ひも挿通孔に引っかかってしまう状態となり、靴ひ
もの緩めたり締めたりの操作に、余計な労力がかかって
しまう。しかしながら、上記の完全な輪の状態の靴ひも
によれば、靴ひもを緩めたり締めたりする操作によって
靴ひもが靴に対してどのようにずれて移動していこうと
も、結び目が存在しないために、靴ひもがどこかの靴ひ
も挿通孔に引っかかってしまうことは無く、快適に靴ひ
もの締め、緩め、締め具合の調節を行うことができる。
れることにより、次のような優れた効果を生じるもので
ある。
い輪状に形成するとともに、脱ぎ履きの際に緩めたり締
めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さとした
履き口側部分の靴ひもに靴ひも緊締具(3)を装着した
ことにより、靴ひもを締める箇所には従来リボン結び
(蝶結び)の結び目となっていた部分が存在しないた
め、靴ひもが歩行中にほどけるということが全くなくな
った。
垂れ下がっていた靴ひもの両端部を輪状に繋げたような
形状としたため、従来生じていた靴ひもを結んだ後の靴
ひも両端部の長さのアンバランスを常に輪の要素中に吸
収してしまうことになり、靴ひもの一方の端がいつの間
にか長くなるような状態ともならず、靴ひもを踏みつけ
転倒してしまう危険がなくなった。
操作することにより、靴の甲に複数組双設されている靴
ひも挿通孔間の靴ひもの締め具合を簡単に快適かつ均一
に保つことができ、締め具合を調節することがスピーデ
ィーかつ片手でも行うことができるようになり、靴ひも
挿通孔が多数組双設されているタイプの靴でさえ、脱ぎ
履きが素早くできるようになった。
と靴ひも緊締具(3)を操作するだけの簡単な動作なの
で、靴を履いた後あるいは歩行中などでも、こまめに靴
ひもの締め具合の微調節を素早く簡便にできるようにな
り、靴の設計通りの足への装着が、正しく、素早く、手
早く、楽に行うことができるようになったことで、靴ひ
もの締めすぎ、緩めすぎから起こる不快感や足腰や足指
への骨格へ及ぼす弊害を軽減することができる可能性が
得られた。
しく、素早く、手早く、楽に行われるようになったの
で、靴ひもをゆるめた状態のまま履いたり、スリッパの
ようにかかとを潰して履くような履き方をする必要が無
くなり、外反母趾、ハンマー指症候群を引き起こしてし
まう等の身体への悪影響をも回避することになった。
の際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余裕を持
たせた長さ、かつ、靴ひも緊締具(3)により適正に緊
締されたときに履き口側の甲部分から垂れ下がる長さ
を、足で踏みつけないような長さ(一般的な成人用靴の
場合、8〜10cm程度)とすることにより、垂れ下が
っている靴ひも先端部と地面との間に高さHのクリアラ
ンスをとることができ、通常の使用状態においては靴ひ
もを踏みつける心配や危険性が全くなくなった。
目カバー部材(7)を取り付けておくことにより、結び
目を外部からの衝撃から保護し、不意のほどけを防止で
きる。さらに、この結び目カバー部材(7)を軽くつま
み上げるか引っ張ることにより、つま先側の足指の部分
的な締め具合の調節を素早く行うこともできる。
である、靴ひも緊締具(3)、靴ひも緊締具抜け防止部
材(5)、締め具合調節用指掛け部材(4)、結び目カ
バー部材(7)などの部材は、その形状、材質、色彩を
適宜採用することにより、装飾の機能を持たせることに
なり、靴や靴ひもの色、デザイン、美観に応じた柄と共
に質感、色彩感を充分に盛り込むことが可能であり、使
用者への感性に訴えることのできる、遊び感覚、ファッ
ション性の優れた楽しさを備えた効果も生じさせること
ができる。
ためのリボン結び(蝶結び)等が必要のない、輪状の靴
ひもであるため、従来結ぶ部分に要していた分の靴ひも
の長さが不要となり、通常の成人用靴に用いられていた
靴ひもの寸法より3〜4割減の短さで充分となるので、
製造コストも少なくすることができ、製造者側から見る
と経済的なメリットも生じることとなった。例えば、靴
ひも挿通孔が7組双設されている成人用靴の場合、従来
の靴ひも長さは110〜120cmであったが、本発明
の構成を採用した場合には、靴ひもの長さは75〜85
cmが最適の長さとなる。
さ
Claims (2)
- 【請求項1】甲部に靴ひも挿通孔が複数組双設されてい
る靴に装着される靴ひもであって、当該靴ひもを、靴に
装着したときに、履き口側の靴ひも部分に結び目のない
輪状となるように形成し、履き口側の靴ひも部分は、脱
ぎ履きの際に緩めたり締めたりの調節ができるだけの余
裕を持たせた長さとするとともに、靴ひもを締めるため
の靴ひも緊締具(3)を備えており、さらに、靴ひもの
締め具合を調節する締め具合調節用指掛け部材(4)
を、靴ひもが挿し通されている履き口側の靴ひも挿通孔
とつま先側の靴ひも挿通孔との間のいずれかの位置にお
いて介在させている、靴ひも。 - 【請求項2】甲部に靴ひも挿通孔が複数組双設されてい
る靴に対して、靴の履き口側の靴ひも挿通孔(10a,
10b)からつま先側の靴ひも挿通孔へ向けて靴ひもの
両端部をそれぞれ挿し通し、靴のつま先側の靴ひも挿通
孔(14a,14b)を挿し通した後、前記靴ひもの両
端部を結び、履き口側の靴ひも部分には結び目を作らず
輪状となるように形成した、靴ひもの挿し通し方法であ
って、履き口側の靴ひも部分は、脱ぎ履きの際に緩めた
り締めたりの調節ができるだけの余裕を持たせた長さと
するとともに、靴ひもを締めるための靴ひも緊締具
(3)を備えるようにし、また靴ひもの締め具合を調節
する締め具合調節用指掛け部材(4)を、靴ひもの履き
口側の靴ひも挿通孔(10a,10b)からつま先側の
靴ひも挿通孔(14a,14b)へと挿し通す間のいず
れかの位置において介在させる、靴ひもの挿し通し方
法。
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WO2007110490A1 (fr) * | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Thierry Cherouse | Systeme de laçage |
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