JP3737000B2 - 無段変速機用ベルト - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/163V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with means allowing lubrication
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無端状の金属リングを複数枚積層した金属リング集合体と、金属リング集合体が嵌合するリングスロットを有する多数の金属エレメントとから構成され、ドライブプーリおよびドリブンプーリに巻き掛けられて両プーリ間で駆動力の伝達を行う無段変速機用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる無段変速機用ベルトにおいて、ドリブンプーリからドライブプーリに延びる弦部において隣接する金属エレメント間に形成された隙間を消滅させ、金属エレメントを前後に傾いていない正しい姿勢でドライブプーリに係合させるべく、金属エレメントの重心位置をロッキングエッジの近傍、あるいはロッキングエッジよりも半径方向外側(上方)に位置させたものが、特開平2−225840号公報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来のものは、ドリブンプーリからドライブプーリに延びる弦部において金属エレメンの姿勢を安定させることを目的としており、プーリに係合した状態にある金属エレメントの姿勢を安定させる効果は有していない。
【0004】
即ち、プーリに係合した金属エレメントがプーリの回転軸を中心とする放射方向から前後にピッチングすると、プーリに対する金属エレメントの係合状態が異常になって金属エレメントの姿勢が不安定になるだけでなく、金属エレメントのサドル面の前後のエッジが金属リング集合体の下面に局部的に接触して該金属リング集合体の耐久性に悪影響を与える可能性がある。前記金属エレメントのピッチングの方向や大きさは、金属エレメントがプーリとの接触面から受ける接線方向摩擦力FVと、金属エレメント相互間の押し力Eとによって決定されるもので、金属エレメントが傾く傾向はドリブンプーリの出口部分において特に顕著なものとなる。以下、その理由を説明する。
【0005】
図7(A)に示すように、ドライブプーリ6あるいはドリブンプーリ11の出口部分において、金属エレメント32(図3参照)がプーリ6,11から受ける接線方向摩擦力FVが大きくなり、その値はプーリ6,11が変形して軸推力が集中する等の理由により、接線方向摩擦力FVがプーリ6,11の巻き付き域の全域に亘り平均的に分布したと仮定したときの値の約4倍に達することが知られている。図3から明らかなように、前記接線方向摩擦力FVは、金属エレメント32を揺動中心44回りに進行方向前方に倒すように作用する。
【0006】
また図7(B)に示すように、金属エレメント32の傾きを抑制する金属エレメント32間の押し力Eは、ドライブプーリ6の出口部分(b位置)において大きな値を持つが、ドリブンプーリ11の出口部分(d位置)において0になる。図3から明らかなように、前記押し力Eにより金属エレメント32の前後面に半径方向の摩擦力E1 が作用し、この半径方向の摩擦力E1 は金属エレメント32を揺動中心44回りに進行方向後方に倒すように、つまり前記接線方向摩擦力FVにより発生するモーメントに対抗するように作用する。従って、金属エレメント32を進行方向前方に傾ける接線方向摩擦力FVが最大になり、且つ金属エレメント32の傾きを抑制する押し力Eが0になる位置、即ちドリブンプーリ11の出口部分(d位置)において金属エレメント32は最も傾き易くなる。
【0007】
金属エレメント32がドリブンプーリ11から受ける接線方向摩擦力FVのピーク値が、その接線方向摩擦力FVがドリブンプーリ11の巻き付き域の全域に亘り平均的に分布したと仮定したときの値の約4倍に達する理由は、次のように考えられる。
【0008】
図8は、接線方向摩擦力FVおよび金属エレメント32間の押し力Eがプーリ回転角θの変化に応じてどのように変化するかを測定した結果を示すもので、横軸のa,e,b,c,f,dの位置は図7(B)に示す位置にそれぞれ対応している。図9に示すように、金属エレメント32間の押し力Eを測定するセンサは、「コ」字状に形成したビームの内面に歪みゲージを張りつけたものを、金属エレメント32の主面に形成した凹部内に装着してなり、押し力Eによって発生するビームの撓みに基づいて該押し力Eを測定するようになっている。図10に示すように、金属エレメント32の接線方向摩擦力FVを測定するセンサは、金属エレメント32のエレメント本体の左右両側に形成した一対の凹部内にそれぞれ歪みゲージを張りつけたもので、接線方向摩擦力FVによって発生するエレメント本体の撓みに基づいて該接線方向摩擦力FVを測定するようになっている。但し、プーリのV面から金属エレメント32に伝達される軸推力によってエレメント本体が撓むため、歪みゲージの出力は接線方向摩擦力FVによる成分と、プーリのV面から伝達される軸推力による成分(一定値)とを含むことになる。
【0009】
図7および図8から明らかなように、接線方向摩擦力FVはドリブンプーリ11の出口のd位置でピーク値となり、その手前のf位置(P点)で押し力Eが極大値をとる。金属エレメント32間の押し力Eは、金属エレメント32がプーリから受ける接線方向摩擦力FVによって発生するものであり、前記押し力Eの変化率は接線方向摩擦力FVに比例している。即ち、θをプーリの回転角とし、kを定数としたとき、dE/dθ=k*FVが成立する。
【0010】
図8において、押し力EがP点で極大値をとるときにdE/dθ=0になり、従ってP点において接線方向摩擦力FVはFV=0になる。前述したように、図8における接線方向摩擦力FVのグラフは、接線方向摩擦力FVによる成分と、プーリのV面から伝達される軸推力による成分とを含んでいるが、dE/dθ=0になるP点からFV=0になる横軸の位置を判定することにより、プーリのV面から伝達される軸推力による成分を除去した実質的な接線方向摩擦力FVを検出することができる。
【0011】
さて、f位置において0であった接線方向摩擦力FVはドリブンプーリ11の出口に相当するd位置でピーク値AMAX に達するが、f位置およびd位置間の接線方向摩擦力FVの積分値は、f位置〜d位置間の距離L1 を底辺とし、ピーク値AMAX を高さとする三角形の面積(AMAX *L1 )/2に相当する(図8の斜線部参照)。一方、ドリブンプーリ11の巻き付き域であるc位置およびd位置間で接線方向摩擦力FVが均一に分布し、その平均値がAAVE であると仮定すると、c位置およびd位置間の接線方向摩擦力FVの積分値は、c位置〜d位置間の距離L2 を底辺とし、平均値AAVE を高さとする長方形の面積AAVE *L2 に相当する。而して、(AMAX *L1 )/2=AAVE *L2 に基づいて算出したAMAX /AAVE の値はAMAX /AAVE ≒4になり、接線方向摩擦力FVのピーク値AMAX は平均値AAVE の約4倍であることが分かる。
【0012】
以上のように、金属エレメント32間の押し力Eが0になるドリブンプーリ11の出口部分において金属エレメント32は大きな接線方向摩擦力FVを受けるため、前記接線方向摩擦力FVにより金属エレメント32がピッチングを起こして上述した不具合が発生することになる。
【0013】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、プーリに係合した金属エレメントの傾きを防止して金属リング集合体の耐久性を高めることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、無端状の金属リングを複数枚積層した金属リング集合体と、金属リング集合体が嵌合するリングスロットを有する多数の金属エレメントとから構成され、ドライブプーリおよびドリブンプーリに巻き掛けられて両プーリ間で駆動力の伝達を行う無段変速機用ベルトであって、前記金属エレメントは、リングスロットに嵌合する金属リング集合体の下面が当接するサドル面と、リングスロットよりも下側に設けられてドライブプーリおよびドリブンプーリに当接するプーリ当接面と、前後の金属エレメントが相対的にピッチグする支点となるロッキングエッジと、を有しており、金属エレメントのロッキングエッジおよびサドル面間の距離をAとし、金属エレメントのロッキングエッジおよびプーリ当接面の摩擦力作用点間の距離をLとし、金属エレメントのサドル面およびプーリ当接面下端間の距離をBとし、金属エレメントの厚さをtとしたときに、B/2=A+Lおよびt=1.5Aが成立するものにおいて、金属エレメントのロッキングエッジおよびサドル面間の距離Aと、金属エレメントのサドル面およびプーリ当接面下端間の距離Bとを、2≦(B/A)≦5が成立するように設定したことを特徴とする無段変速機用ベルトが提案される
【0015】
上記構成によれば、ロッキングエッジおよびサドル面間の距離Aと、サドル面およびプーリ当接面下端間の距離Bとが、B/A≦5の関係を満たすので、ドリブンプーリの出口部分で接線方向摩擦力がピーク値に達したときでも、接線方向摩擦力により発生する金属エレメントを進行方向前方に倒すピッチングモーメントを、金属リング集合体からリングスロットに伝達される半径方向内向きの荷重により発生する逆方向のピッチングモーメントで抑えることにより、金属エレメントの倒れを確実に防止することができる。また前記距離A,Bが2≦B/Aの関係を満たすので、ドリブンプーリの出口部分で金属エレメントが進行方向後方に倒れるのを防止し、ドリブンプーリからドライブプーリに延びる弦部で相互に離間した金属エレメント間の隙間を効果的に減少させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 図1〜図10は本発明の一実施例を示すもので、図1は無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図、図2は金属ベルトの部分斜視図、図3は図2の3方向拡大矢視図、図4はB/Aの好適な領域を示すグラフ、図5はB/A≧2の根拠の説明図、図6は金属エレメントの好適な形状の説明図、図7は金属エレメントの接線方向摩擦力および金属エレメント間の押し力の分布を示す図、図8は金属エレメントの接線方向摩擦力および金属エレメント間の押し力の測定結果を示すグラフ、図9は金属エレメント間の押し力を測定するセンサを示す図、図10は金属エレメントの接線方向摩擦力を測定するセンサを示す図である。
【0017】
尚、本実施例で用いる金属エレメントの前後方向、左右方向、上下方向の定義は図2に示されている。
【0018】
図1は自動車に搭載された金属ベルト式無段変速機Tの概略構造を示すもので、エンジンEのクランクシャフト1にダンパー2を介して接続されたインプットシャフト3は発進用クラッチ4を介して金属ベルト式無段変速機Tのドライブシャフト5に接続される。ドライブシャフト5に設けられたドライブプーリ6は、ドライブシャフト5に固着された固定側プーリ半体7と、この固定側プーリ半体7に対して接離可能な可動側プーリ半体8とを備えており、可動側プーリ半体8は油室9に作用する油圧で固定側プーリ半体7に向けて付勢される。
【0019】
ドライブシャフト5と平行に配置されたドリブンシャフト10に設けられたドリブンプーリ11は、ドリブンシャフト10に固着された固定側プーリ半体12と、この固定側プーリ半体12に対して接離可能な可動側プーリ半体13とを備えており、可動側プーリ半体13は油室14に作用する油圧で固定側プーリ半体12に向けて付勢される。ドライブプーリ6およびドリブンプーリ11間に、左右の一対の金属リング集合体31,31に多数の金属エレメント32を支持してなる金属ベルト15(図2参照)が巻き掛けられる。それぞれの金属リング集合体31は、12枚の金属リング33を積層してなる。
【0020】
ドリブンシャフト10には前進用ドライブギヤ16および後進用ドライブギヤ17が相対回転自在に支持されており、これら前進用ドライブギヤ16および後進用ドライブギヤ17はセレクタ18により選択的にドリブンシャフト10に結合可能である。ドリブンシャフト10と平行に配置されたアウトプットシャフト19には、前記前進用ドライブギヤ16に噛合する前進用ドリブンギヤ20と、前記後進用ドライブギヤ17に後進用アイドルギヤ21を介して噛合する後進用ドリブンギヤ22とが固着される。
【0021】
アウトプットシャフト19の回転はファイナルドライブギヤ23およびファイナルドリブンギヤ24を介してディファレンシャル25に入力され、そこから左右のアクスル26,26を介して駆動輪W,Wに伝達される。
【0022】
而して、エンジンEの駆動力はクランクシャフト1、ダンパー2、インプットシャフト3、発進用クラッチ4、ドライブシャフト5、ドライブプーリ6、金属ベルト15およびドリブンプーリ11を介してドリブンシャフト10に伝達される。前進走行レンジが選択されているとき、ドリブンシャフト10の駆動力は前進用ドライブギヤ16および前進用ドリブンギヤ20を介してアウトプットシャフト19に伝達され、車両を前進走行させる。また後進走行レンジが選択されているとき、ドリブンシャフト10の駆動力は後進用ドライブギヤ17、後進用アイドルギヤ21および後進用ドリブンギヤ22を介してアウトプットシャフト19に伝達され、車両を後進走行させる。
【0023】
このとき、金属ベルト式無段変速機Tのドライブプーリ6の油室9およびドリブンプーリ11の油室14に作用する油圧を、電子制御ユニットU1 からの指令で作動する油圧制御ユニットU2 で制御することにより、その変速比が無段階に調整される。即ち、ドライブプーリ6の油室9に作用する油圧に対してドリブンプーリ11の油室14に作用する油圧を相対的に増加させれば、ドリブンプーリ11の溝幅が減少して有効半径が増加し、これに伴ってドライブプーリ6の溝幅が増加して有効半径が減少するため、金属ベルト式無段変速機Tの変速比はLOWに向かって無段階に変化する。逆にドリブンプーリ11の油室14に作用する油圧に対してドライブプーリ6の油室9に作用する油圧を相対的に増加させれば、ドライブプーリ6の溝幅が減少して有効半径が増加し、これに伴ってドリブンプーリ11の溝幅が増加して有効半径が減少するため、金属ベルト式無段変速機Tの変速比はODに向かって無段階に変化する。
【0024】
図2および図3に示すように、金属板からプレス加工で打ち抜き成形した金属エレメント32は、概略台形状のエレメント本体34と、金属リング集合体31,31が嵌合する左右一対のリングスロット35,35を介して前記エレメント本体34の上部に接続された概略三角形のイヤー部36とを備える。エレメント本体34の左右両側縁には、ドライブプーリ6およびドリブンプーリ11のV面に当接可能な一対のプーリ当接面37,37が形成される。また金属エレメント32の進行方向前側および後側には、該進行方向に直交する前後一対の主面38,39が形成され、また進行方向前側の主面38の下部には左右方向に延びるロッキングエッジ40を介して傾斜面41が形成される。更に、イヤー部36に対応する進行方向前側の主面38および進行方向後側の主面39には、それぞれ凸部42および凹部43が形成される。リングスロット35,35に嵌合する金属リング集合体31,31の下面は、リングスロット35,35の下縁を構成するサドル面46,46に支持される。
【0025】
而して、ドライブプーリ6からドリブンプーリ11に向けて延びる往き側の弦部(駆動力を伝達する弦部)にある隣接する金属エレメント32どうしは、その前側の主面38および後側の主面39を相互に当接させるとともに、その前側の凸部42を後側の凹部43に嵌合させた状態で駆動力を伝達する。またドライブプーリ6およびドリブンプーリ11に巻き付いた金属エレメント32は、主面38,39どうしの接触を解かれてロッキングエッジ40まわりに相互に揺動し、それらプーリ6,11の半径方向に放射状に整列する。
【0026】
次に、図3に基づいて金属エレメント32のピッチング方向の傾きについて考察する。金属エレメント32は進行方向前面には、そのピッチング方向の傾きを許容すべくロッキングエッジ40が設けられているが、実際に金属エレメント32がピッチングを起こす揺動中心44は、ロッキングエッジ40よりも後方の金属エレメント32の厚さ方向中心位置となる。なぜならば、金属エレメント32は金属リング集合体31にリングスロット35を嵌合させて傾きを規制されているため、その金属エレメント32が傾くときには金属リング集合体31から受ける反力が最小になる位置、即ち前記揺動中心44回りに傾くことになる。
【0027】
さて、前述したようにドリブンプーリ11の出口部分において、金属エレメント32に作用する接線方向摩擦力FVがピーク値を持ち、且つ金属エレメント32間の押し力Eが0になるため、そのドリブンプーリ11の出口部分において金属エレメント32は最も傾き易くなる。
【0028】
図3はドリブンプーリ11の出口部分において厚さtの金属エレメント32に作用する力の釣合いを示すもので、ドリブンプーリ11から金属エレメント32に作用する接線方向摩擦力FVは、金属エレメント32のプーリ当接面37の上下方向略略中央に位置する摩擦力作用点45に作用し、その方向は金属エレメント32の進行を阻止するように進行方向後ろ向きとなる。ドリブンプーリ11の回転軸を中心とする揺動中心44の半径をRLとし、ドリブンプーリ11の回転軸を中心とする摩擦力作用点45の半径をRVとすると、ロッキングエッジ40と摩擦力作用点45間の距離LはRL−RVで与えられる。従って、金属エレメント32には接線方向摩擦力FVによって揺動中心44回りに反時計方向のモーメントFV×Lが作用することになり、このモーメントFV×Lは金属エレメント32を前のめり(金属エレメント32の半径方向外端、つまり上端を前方に倒す方向)に倒そうとする。
【0029】
金属エレメント32が前のめりに倒れると、金属リング集合体31からサドル面46の後端のエッジに半径方向内向きの荷重FLが作用し、この荷重FLは揺動中心44回りに時計方向のモーメントFL×(t/2)を発生させる。従って、接線方向摩擦力FVによるモーメントおよび半径方向内向きの荷重FLによるモーメントが釣り合うときに、次式が成立する。
【0030】
FV×L=FL×(t/2) …(1)
ここで金属エレメント32のロッキングエッジ40およびサドル面46間の距離をAとし、金属エレメント32のサドル面46およびプーリ当接面37下端間の距離をBとし、金属エレメント32のロッキングエッジ40およびプーリ当接面37の摩擦力作用点45間の距離をLとしたとき、上述したように摩擦力作用点45はプーリ当接面37の上下方向略略中央に位置するため、
B/2=A+L …(2)
が成立する。また本発明では、金属エレメント32の厚さtと、ロッキングエッジ40およびサドル面46間の距離Aとの間に、
t=1.5A …(3)
の関係が成立する。
【0031】
従って、(1)式に(2)式及び(3)式を代入してt及びLを消去したものをB/Aについて整理すると、
B/A=2+1.5(FL/FV) …(4)
が得られる。
【0032】
図4に示すグラフは、金属ベルト式無段変速機Tを入力回転数6000rpm、レシオ0.61、入力トルク可変(最大値14.3kgfm)で運転したときの半径方向内向きの荷重FLおよび接線方向摩擦力FVを上記(4)式に代入し、得られたB/Aの値をプロットしたものである。尚、金属エレメント32の厚さtは1.5mmであり、、ここで用いられている接線方向摩擦力FVは、ドリブンプーリ11の出口部分で発生する接線方向摩擦力FVのピーク値(接線方向摩擦力FVがドリブンプーリ11の巻き付き域の全域に亘り平均的に分布したと仮定したときの値の約4倍の値)である。
【0033】
図4から明らかなように、B/Aの値は入力トルクの増加に伴って減少し、入力トルクが最も厳しい運転条件に相当する最大値の14.3kgfmに達すると、FV=10.84kgf(ピーク値)、FL=22.66kgfとなり、従って、B/A=5となる。即ち、本実施例ではB/Aを5以下に設定すれば、運転条件が最も厳しい最高速運転時であり、かつ接線方向摩擦力FVが平均値の約4倍のピーク値に達するドリブンプーリ11の出口部分においても、半径方向内向きの荷重FLによるモーメントFL×(t/2)を、接線方向摩擦力FVによるモーメントFV×Lよりも大きくして金属エレメント32のピッチングを防止することができる。
【0034】
一方、B/Aの下限値は2≦B/Aによって規制される。その理由を以下に説明する。 図5はB/A=2(つまり、B=2AかつL=0)に設定された金属エレメント32がドリブンプーリ11を離れる瞬間を示している。B=2Aに設定したことにより、ドリブンプーリ11から金属エレメント32に作用する接線方向摩擦力FVの摩擦力作用点45は揺動中心44に一致するため、接線方向摩擦力FVにより発生する揺動中心44回りのピッチングモーメントは0になる。
【0035】
ところで、ドリブンプーリ11からドライブプーリ6に向かう弦部では隣接する金属エレメント32間に隙間が発生することが知られており、金属エレメント32をドライブプーリ6に正しく係合させるには、該金属エレメント32がドライブプーリ6に係合する以前に前記隙間を詰めることが必要である。そのために、ドリブンプーリ11を離れる金属エレメント32に進行方向前方に倒れる方向のピッチングモーメントを付与し、このピッチングモーメントで金属エレメント32を進行方向前方に付勢して前記隙間を詰めるようになっている。
【0036】
しかしながら、B/A<2に設定すると、ロッキングエッジ40および揺動中心44は40′,44′へと下方に移動し、接線方向摩擦力FVは金属エレメント32を新たな揺動中心44′回りに進行方向後方に倒すように作用するため、金属エレメント32間に発生する隙間を詰めることができなくなる。従って、B/Aの下限値を2≦B/Aで規制することが必要となる。
【0037】
以上のことから、図4に網目を掛けて示すように、B/Aの好適な範囲は次のようになる。
【0038】
2≦B/A≦5 …(5)
となる。
【0039】
図6(B)は従来の一般的な金属エレメント32の形状を示すもので、この金属エレメント32はロッキングエッジ40およびサドル面46間の距離Aが1.253mmに設定され、ロッキングエッジ40および摩擦力作用点45間の距離Lが2.174mmに設定されている。従って、距離Lは距離Aに対して大幅に大きくなっている。
【0040】
それに対して、図6(A)に示す本実施例の金属エレメント32は2≦B/A≦5を満たすもので、金属エレメント32のプーリ当接面37の高さを従来のものよりも減少させることにより、摩擦力作用点45に位置が上方に移動してロッキングエッジ40に接近している。その結果、ロッキングエッジ40およびサドル面46間の距離Aは1.000mmに設定され、ロッキングエッジ40および摩擦力作用点45間の距離Lは1.153mmに設定されている。従って、距離Lおよび距離Aは略一致している。
【0041】
図6(A)および(B)を比較すると明らかなように、ロッキングエッジ40および摩擦力作用点45間の距離Lが大きい従来のもの(図6(B)参照)は、摩擦力作用点45に作用する接線方向摩擦力FVによって揺動中心44回りに大きなピッチングモーメントが作用し、ドリブンプーリ11に係合した金属エレメント32の姿勢が不安定になり易い。それに対して、距離Lおよび距離Aを略一致させたために従来のものに比べて距離Lが小さくなった本実施例のもの(図6(A)参照)は、前記ピッチングモーメントが小さくなるためにドリブンプーリ11に係合した金属エレメント32の姿勢が安定する。しかも、金属エレメント32の姿勢が安定することにより、サドル面46,46のエッジが金属リング集合体31,31の下面に強く接触することが防止され、金属リング集合体31,31の耐久性が向上する。
【0042】
特に、2≦B/A≦5に設定したことにより、ドリブンプーリ11の出口部分で大きな接線方向摩擦力FVが作用しても、その接線方向摩擦力FVが金属エレメント32を倒そうとするピッチングモーメントを、金属リング集合体31,31がサドル面46,46を押圧する半径方向内向きの荷重FLにより発生する逆方向のピッチングモーメントで抑えることにより、金属エレメント32の倒れを確実に防止することができるだけでなく、ドリブンプーリ11の出口部分で金属エレメント32が進行方向後方に倒れるのを防止し、ドリブンプーリ11からドライブプーリ6に延びる弦部において金属エレメント32間の隙間を効果的に減少させることができる。
【0043】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように発明によれば、金属エレメントのロッキングエッジおよびサドル面間の距離をAとし、金属エレメントのロッキングエッジおよびプーリ当接面の摩擦力作用点間の距離をLとし、金属エレメントのサドル面およびプーリ当接面下端間の距離をBとし、金属エレメントの厚さをtとしたときに、B/2=A+Lおよびt=1.5Aが成立する無段変速機用ベルトにおいて、金属エレメントのロッキングエッジおよびサドル面間の距離Aと、サドル面およびプーリ当接面下端間の距離Bとが、B/A≦5の関係を満たすので、ドリブンプーリの出口部分で接線方向摩擦力がピーク値に達したときでも、接線方向摩擦力により発生する金属エレメントを進行方向前方に倒すピッチングモーメントを、金属リング集合体からリングスロットに伝達される半径方向内向きの荷重により発生する逆方向のピッチングモーメントで抑えることにより、金属エレメントの倒れを確実に防止することができる。また前記距離A,Bが2≦B/Aの関係を満たすので、ドリブンプーリの出口部分で金属エレメントが進行方向後方に倒れるのを防止し、ドリブンプーリからドライブプーリに延びる弦部で相互に離間した金属エレメント間の隙間を効果的に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図
【図2】 金属ベルトの部分斜視図
【図3】 図2の3方向拡大矢視図
【図4】 B/Aの好適な領域を示すグラフ
【図5】 B/A≧2の根拠の説明図
【図6】 金属エレメントの好適な形状の説明図
【図7】 金属エレメントの接線方向摩擦力および金属エレメント間の押し力の分布を示す図
【図8】 金属エレメントの接線方向摩擦力および金属エレメント間の押し力の測定結果を示すグラフ
【図9】 金属エレメント間の押し力を測定するセンサを示す図
【図10】 金属エレメントの接線方向摩擦力を測定するセンサを示す図
【符号の説明】
6 ドライブプーリ
11 ドリブンプーリ
31 金属リング集合体
32 金属エレメント
33 金属リング
35 リングスロット
37 プーリ当接面
40 ロッキングエッジ
45 摩擦力作用点
46 サドル面

Claims (1)

  1. 無端状の金属リング(33)を複数枚積層した金属リング集合体(31)と、金属リング集合体(31)が嵌合するリングスロット(35)を有する多数の金属エレメント(32)とから構成され、ドライブプーリ(6)およびドリブンプーリ(11)に巻き掛けられて両プーリ(6,11)間で駆動力の伝達を行う無段変速機用ベルトであって、
    前記金属エレメント(32)
    リングスロット(35)に嵌合する金属リング集合体(31)の下面が当接するサドル面(46)と、
    リングスロット(35)よりも下側に設けられてドライブプーリ(6)およびドリブンプーリ(11)に当接するプーリ当接面(37)と、
    前後の金属エレメント(32)が相対的にピッチグする支点となるロッキングエッジ(40)とを有しており、
    金属エレメント(32)のロッキングエッジ(40)およびサドル面(46)間の距離をAとし、金属エレメント(32)のロッキングエッジ(40)およびプーリ当接面(37)の摩擦力作用点(45)間の距離をLとし、金属エレメント(32)のサドル面(46)およびプーリ当接面(37)下端間の距離をBとし、金属エレメント(32)の厚さをtとしたときに、B/2=A+Lおよびt=1.5Aが成立するものにおいて、
    金属エレメント(32)のロッキングエッジ(40)およびサドル面(46)間の距離Aと、金属エレメント(32)のサドル面(46)およびプーリ当接面(37)下端間の距離Bとを、
    2≦(B/A)≦5が成立するように設定したことを特徴とする、無段変速機用ベルト。
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