JP3735998B2 - 動力付窓開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両窓に使用して異物の挟み込みを未然に防止することができる動力付窓開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パワーウインドウ(動力付窓開閉装置)を装備した車両の増加とともに、パワーウインドウの閉作動中に、窓ガラスと窓枠との間に指等の異物を挟み込んでしまうという事故が増加している。
この事故を防止する異物挟み込み防止する一般的な機構は、窓枠周縁に配設したコードスイッチ等の外力を感知する外力感知手段と、モータの作動を制御する制御装置とを有して、外力感知手段によって感知される外力が所定値を越えたときに、窓ガラスと窓枠との間に異物が挟み込まれたものとみなして、パワーウインドウの閉作動を中断するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両ドアを4枚有する、いわゆる4ドア車において、各車両ドア毎に、上記公報のごとく、異物挟み込み防止機構を設けた場合には、当然のことながら、各車両ドア毎に外力感知手段、および外力感知手段の出力に基づいて異物挟み込みが発生したか否かを判定し、異物挟み込みが発生したときにモータを反転ないし停止させる制御装置を必要とする。
【0004】
因みに、ここで言う、制御装置とは、乗員のスイッチ操作により窓ガラスの進退(モータ)を駆動する駆動回路とは異なるものであり、前述のごとく、異物挟み込みの判定と、この判定結果に基づいてモータを制御するものである。
そこで、発明者等は、各車両ドア毎に必要とされる制御装置を廃止すべく、図11に示すように、第1外力感知手段6aの第1電極部材63と第4外力感知手段6dの第2電極部材64とが制御装置10に接続されるように、第1〜4外力感知手段6a〜6dを電気的に直列接続したものを検討した。なお、電気抵抗RS は、両電極部材63、64が接触して通電する際の電気抵抗を模式的に示したものである。
【0005】
ところで、発明者等の種々の試験検討によると、本検討品に限らず、外力を確実に検出するためには、制御装置10側から見て、第1、第2電極部材63、64が接触した状態の電気抵抗(電圧)と、非接触状態の電気抵抗(電圧)との比が、約10程度以上は必要であるとの結論を得ている。
しかし、本検討品において、電気抵抗Rを0ないし過度に小さくすると、両電極部材63、64の非接触時(異物挟み込みが発生していないとき)に流れる電流が過度に大きくなってしまうので、各外力感知手段6a〜6dごとに上記電気抵抗Rを配設せざるをえない。このため、電気抵抗Rの変化が小さくなり、外力(異物挟み込み)を確実に検出できなくなるという問題が発生するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、複数個の外力感知手段を有する動力付窓開閉装置において、外力感知手段に作用する外力を確実に検出することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜に記載の発明では、複数個の外力感知手段(6)のうち、一の外力感知手段(6a)のみが制御装置(10)に電気的に接続されており、かつ、各外力感知手段(6)は互いに電気的に直列接続されていることを特徴とする。
【0008】
これにより、制御装置(10)から見ると、1本の長い外力感知手段が制御装置(10)に接続された構成となる。したがって、両電極部材63、64が接触した状態と非接触状態との電気抵抗の比を約10以上とすることができるので、外力(異物挟み込み)を確実に検出することができる。
また、各外力感知手段(6)は、互いに電気的に直列接続されているので、制御装置を1つとすることができる。したがって、制御装置(10)を各車両ドアに配設する必要がなくなるので、挟み込み防止機構を有する動力付窓開閉装置の部品点数を削減することができ、製造原価低減を図ることができる。
【0009】
なお、請求項1に記載の発明では、複数個の外力感知手段(6)のうち、電気接続上の一端側に位置する外力感知手段(6a)のみが制御装置(10)に電気的に接続され、かつ、電気接続上の他端側に位置する外力感知手段(6d)のみが所定の電気抵抗を有する診断抵抗(R D )に接続されている。この場合、請求項4に記載の発明のように、他端側に位置する外力感知手段(6d)の第1、第2電極部材(63、64)間に前記診断抵抗(R D )を接続することができる。また、請求項2に記載のごとく、外力感知手段(6)を車両ボディ(1)側の窓枠(3)にそれぞれ配設してもよい。また、請求項3、5に記載のごとく、サイドバイザー(11)および窓枠(3)に外力感知手段(6)を配設してもよい
【0010】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係るパワーウインドンウを、図1に示すように、車両ボディ(車両屋根を構成するボディおよびセンタピラー)1および車両ドア2a、2bによって窓枠3a、3b(窓開口4a、4b)を形成した、いわゆるハードトップ車両に適用したものである。因みに、窓ガラス(窓体)5を閉じた際の防水性は、周知のごとく、窓枠3のうち車両ボディ1側に配設されたゴム製のウェザストリップ(図示せず)と窓ガラス5の端部が接触することにより確保されている。
【0012】
そして、窓枠3のうちウェザストリップが配設されている部位には、窓ガラス5の先端、すなわち窓枠3に接触する部位に作用する外力を感知するコードスイッチ(外力感知手段)6a、6bが配設されており、このコードスイッチ6は、図3に示すように、ゴム等の弾性変形可能な絶縁材料からなるチューブ61と、その内部で空隙62を有して対向配設された金属製の第1、第2電極部材63、64とからなるものである。
【0013】
また、両電極部材63、64は、図3の(b)に示すように、チューブ61の長手方向に螺旋を描いて延びるとともに、その長手方向一端側で折り返されている(図4参照)。このため、両電極部材63、64の接続部は、チューブ61の長手方向一端側のみに位置している。因みに、65は導電性ゴムや導電性樹脂(導電材料である金属をゴム樹脂に混入したもの)製の被覆部材である。
【0014】
なお、本実施形態は、車両ドアを4枚有するものに本発明を適用した例であり(図2参照)、例えば、「各窓枠3a〜3dに配設されたコードスイッチ6a〜6dを総称してコードスイッチ6と呼ぶ。」といったように、本実施形態の説明に用いる符号中、小文字のアルファベット(a〜d)は、4枚の車両ドア2a〜2dにそれぞれ対応する機器であることを示し、数字はそれらの機器の総称を意味する。
【0015】
ところで、各車両ドア2a〜2dには、図4に示すように、窓ガラス5a〜5dを進退させるモータ(アクチュエータ)7a〜7dと、乗員の手動によって作動される開閉スイッチ8a〜8dと、この開閉スイッチ8a〜8dからの信号に基づいてモータ7a〜7dを駆動する駆動回路9a〜9dとが配設されている。
【0016】
また、各コードスイッチ6a〜6dは、図5に示すように、互いに電気的に直列接続されており、直列接続された各コードスイッチ6a〜6dのうち、電気接続上の一端側に位置するコードスイッチ6aのみが、車両ボディ側に配設された1個の制御装置10に接続されている。そして、この制御装置10は、コードスイッチ6aとの接続部(接続端子)6A、6B間の電気抵抗(電圧)の変化に基づいて異物挟み込みが発生したか否かを判定し、異物挟み込みが発生したと判定したときは、各モータ7a〜7dを反転(あるいは停止)するように各駆動回路9a〜9dに指令信号を発する。
【0017】
なお、直列接続された各コードスイッチ6a〜6dのうち、電気接続上の他端側に位置するコードスイッチ6dの両電極部材63、64は、所定の電気抵抗を有する診断抵抗RD により電気的に接続されている。この診断抵抗RD は、コードスイッチ6(両電極部材63、64)に断線が発生したか否かを診断すべく、両電極部材63、64の非接触時に、両電極部材63、64に通電可能とするための電気抵抗である。
【0018】
また、制御装置10の概略構成は、図6に示すように、接続端子6Aに現れる電圧(接続端子6A、6B間の電圧)VS と、コードスイッチ6と後述する電気抵抗104との直列回路に印加される電圧VB (電源101の電源電圧)とを比較する第1比較器102、および電圧VS と所定電圧V0 とを比較する第2比較器103から構成されている。
【0019】
なお、104は電気抵抗であり、105、106は各比較器102、103に電力を供給する電源である。また、図6の電気抵抗RS は、両電極部材63、64が接触して通電する際(被覆部材65)の電気抵抗を模式的に示したもので、電気抵抗RS は、診断抵抗RD に比べて十分に小さいものである。
そして、第1比較器102により電圧VS と電圧VB とが略等しいと判定されたときには、各コードスイッチ6a〜6dのうち、いずれかで断線が発生したものみなして、ブザーや警告灯等の警告手段にて乗員に向けて警告を発する。また、第2比較器103にて、電圧VS が所定電圧V0 であると判定されたときには、各コードスイッチ6a〜6dのいずれかに所定値以上の外力が作用(異物挟みが発生)したものとみなして、前述のごとく、各モータ7a〜7dを反転(あるいは停止)するように各駆動回路9a〜9dに指令信号を発する。
【0020】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態によれば、各コードスイッチ6a〜6dは、互いに電気的に直列接続された状態で、コードスイッチ6aのみが制御装置10に接続され、かつ、コードスイッチ6dのみに診断抵抗RD が接続されているので、制御装置10から見ると、各窓枠3a〜3dに渡って配設された1本の長いコードスイッチが制御装置10に接続された状態と相似状態となる。
【0021】
したがって、診断抵抗RD の大きさを1本のコードスイッチと同様な大きさとすることができるので、両電極部材63、64が接触した状態と非接触状態との電気抵抗の比が約10以上となるようにすることができ、外力(異物挟み込み)を確実に検出することができる。
また、各コードスイッチ6a〜6dは、互いに電気的に直列接続されているので、制御装置を1つとすることができる。したがって、制御装置10を各車両ドア2a〜2dに配設する必要がなくなるので、挟み込み防止機構を有するパワーウインドウの部品点数を削減することができ、製造原価低減を図ることができる。
【0022】
ところで、ハードトップ車両においては、車両ドア2に窓枠3を有していないので、コードスイッチ6は車両ボディ1側に配設せざるをえない。このため、制御装置10を車両ドア2に配設した場合、コードスイッチ6と車両ドア2に配設した制御装置10とを繋ぐハーネスを必要とするので、車両組み立て時の組付け工数が増加してしまう。
【0023】
これに対して、本実施形態では、制御装置10が車両ボディ1側に配設されているので、車両組み立て時の組付け工数の増加を防止することができ、車両(パワーウインドウ)の製造原価上昇を抑制することができる。
また、両電極部材63、64は、チューブ61の長手方向一端側で折り返されているので、両電極部材63、64(コードスイッチ6)の接続部は、長手方向一端側のみに位置していることとなる。したがって、各コードスイッチ6a〜6dの接続部が互いに対向するように各コードスイッチ6a〜6dを配設すれば(図5参照)、各コードスイッチ6a〜6dを容易に接続することができる。
【0024】
なお、本実施形態では、4つの各コードスイッチ6a〜6dを直列接続したが、車両左側(右側)のコードスイッチ6a、6b(6c、6d)のみを直列接続してもよい。
また、コードスイッチ6に加えて、開閉スイッチ8の信号またはモータ7の回転方向を示す信号を制御装置10に入力させるとともに、コードスイッチ6によって異物挟み込みが検出された場合には、窓ガラス5が閉方向に作動している車両ドア2のみモータ7を反転(あるいは停止)するように制御してもよい。
【0025】
また、モータ電流値やモータの回転数の変化よりモータ7の駆動負荷を検出するとともに、コードスイッチ6によって異物挟み込みが検出された場合には、この駆動負荷が所定値を越えた車両ドア2のみのモータ7を反転(あるいは停止)するように制御してもよい。
(第2実施形態)
ところで、発明者等は、種々の試作検討を行っていたところ、窓枠3の室外側周縁に配設されて窓開口4の周縁を覆うサイドバイザー11を装着した車両では、窓ガラス5とサイドバイザー11との間に異物が挟み込まれても窓ガラス5の進退が停止しないといった不具合が発生することを発見した。そこで、発明者等は、その不具合の原因を究明すべく引き続き試験検討を行ったところ、以下の点が明らかになった。
【0026】
すなわち、図7は異物12が挟み込まれた状態を示しており、この図からも明らかなように、異物12は、窓ガラス5の先端部5a、サイドバイザー11の先端部11a、および窓ガラス5と窓枠3(車両ボディ1)との隙間を密閉するウェザストリップ13に接触する。そして、コードスイッチ6aに作用する外力Fは、ウェザストリップ13と異物12との接点を作用点fとして作用するので、サイドバイザー11の外形寸法のうち窓ガラス5の開閉方向の寸法hが大きくなるほど作用点fは車室内側に移動していく。
【0027】
したがって、寸法hが所定寸法を越えると、作用点fがコードスイッチ6aが感知し得る(両電極部材63、64が接触し得る)範囲外に位置してしまう。このために、コードスイッチ6aが外力を感知することができず、上記不具合が発生してしまう。
さらに、サイドバイザー11の先端部11aが、コードスイッチ6aの組付け位置より窓ガラス5の閉方向側に位置しているため、特に、車室外上方から車室内へ向けて異物12が挿入された場合(図7の2点鎖線)には、異物12はコードスイッチ6aに接触する前に窓ガラス5とサイドバイザー11と間に挟み込まれてしまうので、この場合も上記不具合が発生してしまう。
【0028】
一方、サイドバイザー11を装着していない車両では、異物12は窓ガラス5と窓枠3との間のみで挟み込まれるので、先に述べたことを原因とする上記不具合は発生しない。
そこで、本実施形態に係るパワーウインドウでは、窓枠3に配設されたコードスイッチ6aに加えて、図8に示すように、サイドバイザー11に作用する外力を検出すべく、サイドバイザー11のうち窓枠3との接合部位に、コードスイッチ6aと同様な構造を有するコードスッチ60を配設するとともに、両コードスイッチ6a、60を第1実施形態と同様に直列接続したものである(図9参照)。
【0029】
これにより、両コードスイッチ6a、60のいずれかで外力を感知することができるので、より確実に異物の挟み込みを検出することができる。したがって、窓ガラス5とサイドバイザー11との間に異物が挟み込まれても窓ガラス5の進退が停止しないといった不具合を確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、コードスイッチ6aとコードスイッチ60とを直列接続したが、これは本実施形態の説明を容易にするためであり、各窓枠3a〜3dに配設されたサイドバイザー11のコードスイッチ60および各コードスイッチ6a〜6dの全てを直列接続してもよい。
【0030】
また、本実施形態では、コードスイッチ60をサイドバイザー11のうち窓枠3との接合部位に配設したが、サイドバイザー11の先端11aに配設してもよい。
ところで、上述の実施形態では、ハードトップ車両を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、車両ドア2に窓枠3が形成された、いわゆるセダンタイプの車両に対しても適用することができる。
【0031】
また、上述の実施形態では、駆動回路9を各車両ドア2a〜2d毎に配設したが、各駆動回路9a〜9dを制御装置10内に組み込み、制御装置10にて各モータ7a〜7dの作動を集中制御してもよい。なお、この場合は、各開閉スイッチ8a〜8dの出力も制御装置10に入力させる必要がある。
また、上述の実施形態では、両電極部材63、64がチューブ61の長手方向一端側で折り返されたもの(折り返し部を有するもの)であったが、図10に示すように、折り返されていない(折り返し部を有さない)ものを用いても本発明を実施することができる。
【0032】
また、診断抵抗RD を廃止して外力が作用していないときには、両電極部材63、64間が絶縁状態となるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の側面図である。
【図2】車両の上面図である。
【図3】(a)はコードスイッチの断面図であり、(b)はコードスイッチの側面図である。
【図4】パワーウインドウの制御系を示す模式図である。
【図5】第1実施形態に係るパワーウインドウのコードスイッチの結線状態を示す模式図である。
【図6】制御装置の模式図である。
【図7】窓枠およびサイドバイザーの断面図である。
【図8】窓枠およびサイドバイザーの断面図である。
【図9】第2実施形態に係るパワーウインドウのコードスイッチの結線状態を示す模式図である。
【図10】変形例に係るパワーウインドウのコードスイッチの結線状態を示す模式図である。
【図11】発明が解決しようとする課題を説明するためのコードスイッチの結線状態を示す模式図である。
【符号の説明】
3…窓枠、4…窓開口、5…窓ガラス(窓体)、
6…コードスイッチ(外力検出手段)。

Claims (5)

  1. 窓枠(3)によって形成される窓開口(4)を開閉する窓体(5)と、
    前記窓体(5)のうち前記窓枠(3)と接触する接触部位に作用する外力を感知するとともに、互いに異なる部位に配設された複数個の外力感知手段(6)と、
    前記窓体(5)を進退させるアクチュエータ(7)と、
    前記外力感知手段(6)によって所定値以上の外力を感知したときに、前記窓体(5)の進退を中止させるように前記アクチュエータ(7)を制御する制御装置(10)とを備え、
    前記各外力感知手段(6)は、所定の間隔を有して対向配設された第1、第2電極部材(63、64)を有し、かつ互いに電気的に直列接続されており、
    さらに、前記複数個の外力感知手段(6)のうち、電気接続上の一端側に位置する外力感知手段(6a)のみが前記制御装置(10)に電気的に接続されており、かつ、電気接続上の他端側に位置する外力感知手段(6d)のみが所定の電気抵抗を有する診断抵抗(R D )に接続されていることを特徴とする動力付窓開閉装置。
  2. 前記窓枠(3)は、車両ボディ(1)と車両ドア(2)とによって複数個構成されており、
    さらに、前記外力感知手段(6)は、前記車両ボディ(1)側の前記窓枠(3)にそれぞれ配設されて、前記接触部位に作用する外力を感知することを特徴とする請求項1に記載の動力付窓開閉装置。
  3. 前記外力感知手段(6)は、前記窓枠(3)の室外側周縁に配設されて前記窓開口(4)の周縁を覆うサイドバイザー(11)、および前記窓枠(3)に配設されて、前記接触部位に作用する外力を感知することを特徴とする請求項1に記載の動力付窓開閉装置。
  4. 前記他端側に位置する外力感知手段(6d)の第1、第2電極部材(63、64)間に前記診断抵抗(R D )を接続したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の動力付窓開閉装置。
  5. 窓枠(3)によって形成される窓開口(4)を開閉する窓体(5)と、
    前記窓体(5)のうち前記窓枠(3)と接触する接触部位に作用する外力を感知するとともに、互いに異なる部位に配設された複数個の外力感知手段(6)と、
    前記窓体(5)を進退させるアクチュエータ(7)と、
    前記外力感知手段(6)によって所定値以上の外力を感知したときに、前記窓体(5)の進退を中止させるように前記アクチュエータ(7)を制御する制御装置(10)とを備え、
    前記各外力感知手段(6)は、所定の間隔を有して対向配設された第1、第2電極部材(63、64)を有しておりさらに、前記複数個の外力感知手段(6)のうち、一の前記外力感知手段(6a)のみが前記制御装置(10)に電気的に接続されており、かつ、前記各外力感知手段(6)は互いに電気的に直列接続されており、
    さらに、前記外力感知手段(6)は、前記窓枠(3)の室外側周縁に配設されて前記窓開口(4)の周縁を覆うサイドバイザー(11)、および前記窓枠(3)に配設されて、前記接触部位に作用する外力を感知することを特徴とする動力付窓開閉装置。
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