JP3735436B2 - ガス圧膨張式シートベルト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝突などの衝撃からの乗員保護効果をより一層高めるべく、少なくとも一部が通常は帯状をなす袋体からなり、過大な減速度が作用した際にガス圧で袋体を膨張させることが可能なように構成されたガス圧膨張式シートベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の衝突時に乗員が前方へ投げ出されることを防止するために、シートベルトの着用が義務付けられているが、シートベルトの幅寸法はさほど大きくないため、車両衝突時に大きな荷重が乗員の身体に局部的に作用することがある。
【0003】
このような不都合を改善して乗員の保護効果をより一層高めるために、シートベルトの胸部接触部近辺を中心とする部位にガス圧で膨張するエアバッグを装着し、これを膨張させることによって乗員の拘束性を高めると共に荷重を分散させるようにしたインフレータブルシートベルトが、特開昭49−70328号公報、或いは特開平6−64493号公報などに提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記公報に開示された従来技術によると、ガス圧の注入口が一系統であるため、例えばシートベルトの胸部接触部の上部から加圧すると、側頭部に対応する部分は即座に膨張して頭部保護は早期に可能となるが胸部保護は遅れることになる。この逆に下部から加圧すると、胸部は即座に保護されるが頭部保護は遅れることになる。また側面衝突時は側頭部を重点的に保護し、正面衝突時は胸部を重点的に保護したいのだが、上記従来構成によると、衝突モードの違いに対応して重点保護部位を変えることは実質的に不可能である。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、衝突モードの違いに対応して重点保護部位を変えることの可能なガス圧膨張式シートベルトを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明においては、ガス圧で膨張する袋体が設けられたシートベルトを、乗員の側頭部に対向する部分を含み、一方の肩から他方の腰にかけて斜めに掛け渡される部分を備え、該部分の上部と下部とにガス圧の注入口がそれぞれ設けられ、側面衝突時には袋体に対して上部の注入口からガス圧が加圧され、正面衝突時には袋体に対して下部の注入口からガス圧が加圧されるようにしてなるものとした。これによると、側面衝突時には側頭部に対応する部位から先に膨張させ、正面衝突時には胸部に対応する部位から先に膨張させることが可能となり、即ち、衝突モードの違いに応じて重点保護部位を変えることができるようになる。特に袋体の上部と下部との間を分断するものとすれば、衝突モードの違いに応じて無用な部位が膨張しないようにすることができるので、ガス圧の供給量を最小限に抑えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面に示された一実施例を参照して本発明の構成について詳細に説明する。
【0008】
図1〜図3は、本発明に基づき構成されたガス圧膨張式シートベルトを、シートSに着座した乗員Pの上体に掛け渡した様子を示している。
【0009】
本発明に適用されるシートベルト1は、抗張力の比較的高い繊維の縦糸と、伸張性に富む繊維の横糸とを、筒状に織るか、あるいは縫製で筒状に形成されたウェビングが用いられている。そして筒状をなすウェビングの内側には、膨張可能な袋体が組み込まれている。なお、このシートベルトの構造は、特開平6−64493号公報に開示された技術を適用し得るので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0010】
シートベルト1のショルダアンカ側1a(センタピラーなどに組み込まれる)と、シートアンカ側1b(シートフレームなどに組み込まれる)との両方には、ガス発生装置2・3(以下インフレータと呼称する)が組み込まれている。なお、インフレータは特開平4−146843号公報に開示された技術を適用し得るので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0011】
車体の適所には、側面衝突を検知する横加速度センサ4と、正面衝突を検知する前後加速度センサ5とが、それぞれ組み込まれており、横加速度センサ4の信号がショルダアンカ側1aの上部インフレータ2に供給され、前後加速度センサ5の信号がシートアンカ側1bの下部インフレータ3に供給されるようになっている。これにより、側面衝突時は上部インフレータ2のみが作動し、ショルダアンカ側1aからシートベルト1が先に膨張することによって側頭部保護が重点的に行われ(図1参照)、正面衝突時は下部インフレータ3のみが作動し、シートアンカ側1bからシートベルト1が先に膨張することによって胸部保護が重点的に行われる(図2参照)。また複合的な衝突時や高速衝突時は、両方のインフレータ2・3を概ね同時に作動させて側頭部並びに胸部の保護を実質的に同時に行う(図3参照)。
【0012】
シートベルト1に組み込まれる袋体は、図4および図5に示すように、衝突モードの違いに応じて無用な部位が膨張しないようにするために、側頭部に対応する部分10aと胸部に対応する部分10bとの間を、互いに分割しておくと良い。この分割の方法は、互いに独立した袋体を設けるようにしても良いし、中間部を縫製で分断するようにしても良い。このように袋体を分断すれば、各々に対応するインフレータ2・3のガス圧発生容量を最小限に抑えることができる。
【0013】
【発明の効果】
このように本発明のガス圧膨張式シートベルトによれば、側面衝突時は側頭部を重点的に保護し、正面衝突時は胸部を重点的に保護し得るので、従来の欠点が解消される。また上下同時に膨張させれば、より一層拘束性が高まる。特に袋体を上下に分断すれば(請求項2)、衝突モードの違いに応じて無用な部位が膨張しないようにすることができるために各々に対応するインフレータのガス圧発生容量が少なくて済み、装置寸法を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートベルトの装着状態を示し、上部インフレータが作動した状態を示す正面図。
【図2】下部インフレータが作動した状態を示す図1と同様な正面図。
【図3】上部・下部両インフレータが作動した状態を示す図1と同様な正面図。
【図4】本発明の第2の実施例によるシートベルトの装着状態を示し、上部インフレータが作動した状態を示す正面図。
【図5】下部インフレータが作動した状態を示す図4と同様な正面図。
【符号の説明】
1 シートベルト
1a ショルダアンカ側の部分
1b シートアンカ側の部分
2 上部インフレータ
3 下部インフレータ
4 横加速度センサ
5 前後加速度センサ
10a 側頭部に対応する袋体
10b 胸部に対応する袋体

Claims (2)

  1. ガス圧で膨張する袋体が設けられたガス圧膨張式シートベルトであって、
    当該シートベルトが、乗員の側頭部に対向する部分を含み、一方の肩から他方の腰にかけて斜めに掛け渡される部分を備え、該部分の上部と下部とにガス圧の注入口がそれぞれ設けられ、
    側面衝突時には前記袋体に対して前記上部の注入口からガス圧が加圧され、正面衝突時には前記袋体に対して前記下部の注入口からガス圧が加圧されるようにしてなることを特徴とするガス圧膨張式シートベルト。
  2. 前記袋体の上部と下部との間が分断されていることを特徴とする請求項1に記載のガス圧膨張式シートベルト。
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