JP3735349B2 - 自動車盗難防止装置およびシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車盗難防止装置およびシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車または自動車内の物品の盗難を防ぐための装置、すなわち、自動車盗難防止装置としては、例えば特開平10−315917号に開示された、次のようなものが知られている。
【0003】
図4は従来の自動車盗難防止装置の一例を示すブロック図である。従来の自動車盗難防止装置141は、制御回路141a、駆動回路141b及び無線受信機141cを含み、自動車のバッテリー147から電力を供給される。制御回路141aは振動センサ142a、レーダセンサ142b、ドアスイッチ148等からの情報に基づいて、サイレン143を鳴らしたり、駆動回路141bを通して自動車のホーン145を鳴らしたり、ヘッドランプ146を点灯、点滅させたりする。
無線受信機141cは、外部の無線送信機144からの信号に従って、制御回路141aの動作を制御する。
【0004】
以下、従来の自動車盗難防止装置141の動作について説明する。自動車の正当な使用者が、その自動車のドアを施錠した後、無線送信機144により無線受信機141cへ開始信号を発信し、制御回路141aへ動作開始を指示する。制御回路141aはその開始信号に従って振動センサ142aとレーダセンサ142bとを作動させ、不審者の自動車への接触または接近を監視する。
【0005】
監視中の制御回路141aが、振動センサ142aもちくはレーダセンサ142bにより不審者の自動車への接触もしくは接近を感知し、または、ドアスイッチ148の状態により自動車のドアの開閉を感知する。
すると、制御回路141aは、サイレン143により大音響の警報音や音声による警告音を発生させる。または、駆動回路141bを通じて自動車のホーン145を継続的にもしくは断続的に鳴らしたり、ヘッドランプ146を点灯させもしくは点滅させたりする。
このようにして、自動車の周辺にいる人々の注意を惹き、それにより自動車に損害を与えようとする者や窃盗を目的として自動車内へ不正に侵入しようとする者に、それぞれの行為を思いとどまらせる。
【0006】
自動車の正当な使用者が、その自動車のドアを解錠する前に、無線送信機144により無線受信機141cへ停止信号を発信し、制御回路141aへ動作停止を指示する。制御回路141aはその停止信号に従って振動センサ142aとレーダセンサ142bとを停止させる。こうして自動車の正当な使用者は、警報音等を鳴らしたりヘッドランプを点灯させたりすることなくドアを解錠し、再び乗車できる。
【0007】
図5は、上記とは別の従来の自動車盗難防止装置を示すブロック図である。図5では図4と同様の構成要素に対して同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。上記の従来の自動車盗難防止装置は、不審者の自動車への接触または接近をその自動車の周辺に知らせるだけであった。それに対して、図5に示されている従来の自動車盗難防止装置151は、以下のように携帯電話機152により、自動車の正当な使用者等の所定の通報先へ、不審者の自動車への接触または接近を通報できる。
【0008】
図5に示されている従来の自動車盗難防止装置151は、図4に示されているものの構成に加えて、音声発生装置151d、通報先切換スイッチ151e、携帯電話接続端子151f及び通信ケーブル151gを有する。音声発生装置151dは、制御回路141aの指示に従って、内部のメモリに記憶された所定の音声を携帯電話機152へ向けて発する回路である。携帯電話接続端子151f及び通信ケーブル151gは、携帯電話機152と制御回路141aとを接続するインタフェースである。制御回路141aは携帯電話接続端子151f及び通信ケーブル151gを通じて携帯電話機152を制御し、特に、発信させる。その発信先の電話番号は、制御回路141aの内部のメモリに複数記憶されているものの中から通報先切換スイッチ151eにより選択される。
【0009】
上記の構成により、図5に示されている従来の自動車盗難防止装置151は、次のようにして、不審者の自動車への接触または接近を所定の通報先へ通報する。監視中の制御回路141aが、振動センサ142aもしくはレーダセンサ142bにより不審者の自動車への接触もしくは接近を感知し、または、ドアスイッチ148の状態により自動車のドアの開閉を感知する。すると、制御回路141aは、携帯電話接続端子151f及び通信ケーブル151gを通して携帯電話機152を制御し、通報先切換スイッチeにより選択された電話番号へ発信させる。回線が接続されたと同時に、制御回路141aは音声発生装置151dを作動させ、所定のメッセージを音声で再生させる。その音声が携帯電話152を通して通報先へ伝達され、それにより通報先へ不審者の自動車への接触または接近を通報できる。
【0010】
上記のものとは更に別の従来の自動車盗難防止装置が、特開平11−139253号に開示されている。図6は、特開平11−139253号に開示されているような従来の自動車盗難防止装置161の概要を示すブロック図である。
図6では図5と同様の構成要素に対して同じ符号を付して、その説明は上記のものを援用する。
【0011】
図6に示されている従来の自動車盗難防止装置161は、図5に示されている従来の自動車盗難防止装置151と同様、携帯電話機152を通して不審者の自動車への接触または接近を所定の通報先へ通報できる。図5に示されている従来の自動車盗難防止装置151は、携帯電話接続端子151f及び通信ケーブル151gを通じて電気的に携帯電話機152を制御した。それに対して、図6に示されている従来の自動車盗難防止装置161は、次のように機械的に携帯電話機152の発信を制御する。
【0012】
図6に示されている従来の自動車盗難防止装置161は、図5に示されているものの構成と比べて、通報先切換スイッチ151e、携帯電話接続端子151f及び通信ケーブル151gに換えて、発信ボタン操作ピン162及びアクチュエータ163を有する。
発信ボタン操作ピン162は細長い棒であって、携帯電話機152の発信ボタン152aより少し小さい横断面を有する。発信ボタン操作ピン162は長手方向に沿って摺動できるように保持されている。アクチュエータ163は発信ボタン操作ピン162をその長手方向に摺動させ、発信ボタン操作ピン162の先端で携帯電話機152の発信ボタン152aを押す。ここで、携帯電話機152は発信ボタン操作ピンの162の先端と発信ボタン152aとを対向させる位置に予め固定されている。携帯電話機152の発信ボタン152aは例えば短縮ボタンである。すなわち、発信ボタン152aが押されると、携帯電話機152は予め記憶している電話番号を読み出して、その電話番号の通報先へ発信する。
【0013】
上記の構成により、図6に示されている従来の自動車盗難防止装置161は、次のようにして、不審者の自動車への接触または接近を所定の通報先へ通報する。監視中の制御回路141aが、振動センサ142aもしくはレーダセンサ142bにより不審者の自動車への接触もしくは接近を感知し、または、ドアスイッチ148の状態により自動車のドアの開閉を感知する。すると、制御回路141aは、アクチュエータ163により発信ボタン操作ピン162を摺動させ、発信ボタン操作ピン162の先端で携帯電話機152の発信ボタン152aを押す。すると、携帯電話機152は予め記憶されている電話番号へ発信する。回線が接続されたと同時に、制御回路141aは音声発生装置151dを作動させ、所定のメッセージを音声で再生させる。その音声が携帯電話機152を通して通報先へ伝達され、それにより通報先へ不審者の自動車への接触または接近を通報できる。
【0014】
【特許文献1】
特開平10−315917号公報
【0015】
【特許文献2】
特開平11−139253号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような携帯電話機を用いた本発明の目的は、不審者の自動車への接触または接近を自動車の周辺の人だけでなく、自動車から離れた場所へも通報できるという利点がある。
【0017】
ところで、近年、携帯電話によるマナー違反が目立つため、所定設備等においては、妨害波を発信して、電話を使えなくする、すなわち圏外にしてしまう装置が取り付けられているところもある。
そして、近年では、このような妨害波を発信する装置が用いられた自動車の盗難が発生しつつあるが、上記のような、自動車盗難防止装置では、これに対処できない。
そこで本発明は、上記のような妨害波を発信する装置が用いられた自動車の盗難にも対処できる自動車盗難防止装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
従って、上記課題は、本発明の下記構成(1)〜(10)のいずれかによる自動車盗難防止装置により達成される。
(1)車両に設置されたデータ送受信手段、このデータ送受信手段が妨害波を受け通信異常となったとき、データ送受信手段異常信号を発する通信異常検知手段、およびこの通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受け、前記データ送受信手段を制御する送受信制御手段16を備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号が無くなったとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させる第1作動信号を発するようになっている自動車盗難防止装置において、前記データ送受信手段は、前記妨害波を受けたとき、物理的変化を示すようになっているとともに、前記通信異常検知手段が、前記物理的変化を検知して物理的変化検知信号を発生する物理的変化検知手段を備えており、前記通信異常検知手段は、この物理的変化検知手段からの物理的変化検知信号を受けたとき、前記データ送受信手段異常信号を発するようになっていることを特徴とする自動車盗難防止装置。
(2)車両に設置されたデータ送受信手段、このデータ送受信手段が妨害波を受け通信異常となったとき、データ送受信手段異常信号を発する通信異常検知手段、およびこの通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受け、前記データ送受信手段を制御する送受信制御手段16を備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号が無くなったとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させる第1作動信号を発するようになっている自動車盗難防止装置において、前記送受信制御手段16およびアラーム手段制御手段には、車両の異常を検知し、車両異常検知信号を発する車両異常検知手段が接続されており、前記アラーム手段制御手段は、この車両異常検知手段からの車両異常検知信号を受けたとき、アラーム手段を作動させるとともに、前記送受信制御手段16は、前記車両異常検知手段からの車両異常検知信号を受けたとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発生するようになっていることを特徴とする自動車盗難防止装置。
(3)車両に設置されたデータ送受信手段、このデータ送受信手段が妨害波を受け通信異常となったとき、データ送受信手段異常信号を発する通信異常検知手段、およびこの通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受け、前記データ送受信手段を制御する送受信制御手段16を備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号が無くなったとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させる第1作動信号を発するようになっている自動車盗難防止装置において、前記データ送受信手段は、前記妨害波を受けたとき、物理的変化を示すようになっているとともに、前記通信異常検知手段が、前記物理的変化を検知して物理的変化検知信号を発生する物理的変化検知手段を備えており、前記通信異常検知手段は、この物理的変化検知手段からの物理的変化検知信号を受けたとき、前記データ送受信手段異常信号を発するようになっており、前記送受信制御手段16およびアラーム手段制御手段には、車両の異常を検知し、車両異常検知信号を発する車両異常検知手段が接続されており、前記アラーム手段制御手段は、この車両異常検知手段からの車両異常検知信号を受けたとき、アラーム手段を作動させるとともに、前記送受信制御手段16は、前記車両異常検知手段からの車両異常検知信号を受けたとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発生するようになっていることを特徴とする自動車盗難防止装置
(4)車両に設置されたアラーム手段、およびこのアラーム手段を制御するアラーム手段制御手段を更に備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受けたとき、前記アラーム手段制御手段をしてアラーム手段を作動させる第2作動信号を発生する上記(1)〜(3)の自動車盗難防止装置。
(5)前記データ送受信手段が、携帯端末機器である上記(1)〜(4)いずれかの自動車盗難防止装置。
(6)前記物理的変化が光学的なものであり、前記物理的変化検知手段が光学的検知手段である上記(1)〜(5)いずれかの自動車盗難防止装置。
(7)車両に設置されたデータ送受信手段、このデータ送受信手段が妨害波を受け通信異常となったとき、データ送受信手段異常信号を発する通信異常検知手段、およびこの通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受け、前記データ送受信手段を制御する送受信制御手段16を備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号が無くなったとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させる第1作動信号を発するようになっている自動車盗難防止装置において、前記データ送受信手段が、携帯端末機器であり、さらに、前記物理的変化が光学的なものであり、前記物理的変化検知手段が光学的検知手段であることを特徴とする自動車盗難防止装置。
(8)前記物理的変化が圏内表示の消灯、もしくは色の変化である上記(6)及び(7)の自動車盗難防止装置。
(9)さらに、位置測位装置を備え、前記データ送受信手段は、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させるとともに、自動車の位置に関する位置信号も発信する上記(1)〜(8)いずれかの自動車盗難防止装置。
(10)上記(1)〜(9)のいずれかの自動車盗難防止装置と、該自動車盗難防止装置が発する履歴信号等を受け、警察への通報等を自動的に行う車両管理装置とを備えた自動車盗難防止システム。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の態様の自動車盗難防止装置について説明する。
本発明の好ましい実施の態様による自動車盗難防止装置10は、自動車に搭載されるものであって、外部にデータを送信するデータ送受信手段12、このデータ送受信手段12が妨害波W等を受け通信異常となったとき、データ送受信手段異常信号SAを発する通信異常検知手段14、およびこの通信異常検知手段14からのデータ送受信手段異常信号SAを受け、上記データ送受信手段12を制御する送受信制御手段16を備えている。
【0020】
上記データ送受信手段12は、通常のデータ送受信機器の他、携帯電話等の携帯端末機器等から構成される。
上記通信異常検知手段14は、上記データ送受信手段12が通常のデータ送受信機器の場合にはこれにケーブル等で接続されているとともに、上記送受信制御手段16に接続されており、例えば、上記データ送受信手段12が妨害波Wを受けて圏外モードとなったとき、これを検知して上記データ送受信手段異常信号SAを上記送受信制御手段16に発信し続けるようになっている。
【0021】
上記送受信制御手段16は、上記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号が無くなったとき、あるいは圏内信号が復帰したとき、上記データ送受信手段12をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号SHを発生させる第1作動信号S1を発するようになっている。ここで履歴とは、妨害波Wを受けた事実、時間、場所等の情報をいう。このような履歴を自動車盗難防止装置自体が記憶するようにしてもよい。
上記自動車盗難防止装置10は、さらにサイレン等のアラーム手段18、およびこのアラーム手段を制御するアラーム手段制御手段20を備えていることが好ましい。このアラーム手段18は、車両自体のフォーンであってもよい。
【0022】
上記送受信制御手段16は、上記通信異常検知手段14からのデータ送受信手段異常信号SAを受けたとき、上記送受信制御手段16をしてアラーム手段18を作動させる第2作動信号S2をアラーム手段制御手段20に送信するようになっている。
上記データ送受信手段12は、上記妨害波Wを受けたとき、物理的変化を示すようになっているものとすることができる。この物理的変化とは、光学的変化、音響変化、電気量の変化等のいずれのものであってもよい。上記物理的変化が光学的な変化の場合としては、例えば携帯電話機に通常用いられている圏内表示(図2に例を符号Dで示した)の消灯、色の変化等であってよい。
【0023】
上記の場合、上記通信異常検知手段14は、上記物理的変化を検知して物理的変化検知信号を発生する物理的変化検知手段14a(図2参照)を備えており、該通信異常検知手段14は、この物理的変化検知手段14aからの物理的変化検知信号SCを受けたとき、上記データ送受信手段異常信号SAを発するようになっている。上記物理的変化が光学的な変化の場合、上記物理的変化検知手段としては、光学的検知手段が用いられる。
【0024】
上記送受信制御手段16およびアラーム手段制御手段20には、車両の異常を検知し、車両異常検知信号SBを発する車両異常検知手段22が接続されていることが好ましい。上記アラーム手段制御手段20は、この車両異常検知手段22からの車両異常検知信号SBを受けたとき、アラーム手段18を作動させる。一方、上記送受信制御手段16は、上記車両異常検知手段22からの車両異常検知信号を受けたとき、上記データ送受信手段12をして、妨害波を受けた旨の履歴信号SHを外部に発信するようになっている。
【0025】
本自動車盗難防止装置10は、さらに、送受信制御手段16に接続された位置測位装置(GPS)24を備えていることが好ましい。これにより、上記データ送受信手段16は、妨害波を受けた旨の履歴信号SHを発信させるとともに、自動車の位置に関する位置信号SPも発信することができるようになる。この位置測位装置(GPS)24は、カーナビのものを兼用することができる。
【0026】
データ送受信手段12として携帯電話機を用いる場合には、図2に示したように、この携帯電話機に受光部12aを設けておくとともに、上記送受信制御手段16に光学的(赤外線)信号発生手段26を接続するか内蔵させ、履歴信号SHの発生の指示を行う信号発生指示信号(赤外線)S3を発信ようにすることが好ましい。図2に示したデータ送受信手段12の上記受光部12aの内部には、図3に示したように受信回路30、これに接続されたメール送信指示回路32、およびメール送信回路34を設けておき、これにより、上記光学的(赤外線)信号発生手段26からの信号発生指示信号(赤外線)S3を受けて、データ送受信手段12が上記履歴信号SHを発信するようにすることができる。
なお、以上の構成では、データ送受信手段12が圏外になるたびに、自動車盗難防止装置が盗難として誤作動してしまうおそれがあるため、エンジン停止時のみに作動する等の対策をとることが好ましい。
【0027】
本発明の自動車盗難防止システムは、以上説明した自動車盗難防止装置に、該自動車盗難防止装置が発する履歴信号等を受け、警察への通報等を自動的に行う車両管理装置50を組み合わせたものである。この車両管理装置は、従来の携帯電話機を用いた自動車盗難防止装置のいずれをも用いることができるので、詳細な説明は省略する。
【0028】
次に、以上の構成の自動車盗難防止システムの作動について説明する。
まず、不審者が車両に近づき、妨害波発信装置により妨害波Wを発信すると、データ送受信手段12はこれにより圏外となる。データ送受信手段14は、これを検出して送受信制御手段16にデータ送受信手段異常信号SAを送信する。
送受信制御手段16は、この送信があると、アラーム手段制御手段20に第2作動信号S2を送信する。アラーム手段制御手段20は、この送信があると、サイレン等のアラームを発する。
【0029】
このようにアラームが発せられると、不審者は車両から離れる。すると、妨害波が利かなくなるので、データ送受信手段12は、圏内に復帰する。通信異常検知手段14は、これを検知して通信復帰信号SRを送受信制御手段16に送信する。送受信制御手段16は、この送信があると、データ送受信手段12に第1作動信号S1を送信する。データ送受信手段12は、この送信があると、外部の車両管理装置50に妨害波を受けた旨の履歴信号SHを送信する。これと同時に位置信号SPを送信することもできる。
外部の車両管理装置50は、上記履歴信号SHや位置信号SPをうけると、警察等に自動送信したり、車両盗難事件の報告書の作成等を行う。
以上説明した本発明の自動車盗難防止装置およびシステムにより、効率よく自動車の盗難を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による自動車盗難防止装置を組み込んだ自動車盗難防止システムの概略説明図である。
【図2】 データ送受信手段が携帯電話機の場合の主要構成を示す説明図である。
【図3】 図2の携帯電話機の内部に組み込まれた回路図である。
【符号の説明】
V 車両
10 自動車盗難防止装置
12 データ送受信手段
14 通信異常検知手段
16 送受信制御手段
18 アラーム
20 アラーム手段制御手段
22 車両異常検知手段
24 位置測位装置
Claims (10)
- 車両に設置されたデータ送受信手段、このデータ送受信手段が妨害波を受け通信異常となったとき、データ送受信手段異常信号を発する通信異常検知手段、およびこの通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受け、前記データ送受信手段を制御する送受信制御手段16を備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号が無くなったとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させる第1作動信号を発するようになっている自動車盗難防止装置において、前記データ送受信手段は、前記妨害波を受けたとき、物理的変化を示すようになっているとともに、前記通信異常検知手段が、前記物理的変化を検知して物理的変化検知信号を発生する物理的変化検知手段を備えており、前記通信異常検知手段は、この物理的変化検知手段からの物理的変化検知信号を受けたとき、前記データ送受信手段異常信号を発するようになっていることを特徴とする自動車盗難防止装置。
- 車両に設置されたデータ送受信手段、このデータ送受信手段が妨害波を受け通信異常となったとき、データ送受信手段異常信号を発する通信異常検知手段、およびこの通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受け、前記データ送受信手段を制御する送受信制御手段16を備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号が無くなったとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させる第1作動信号を発するようになっている自動車盗難防止装置において、前記送受信制御手段16およびアラーム手段制御手段には、車両の異常を検知し、車両異常検知信号を発する車両異常検知手段が接続されており、前記アラーム手段制御手段は、この車両異常検知手段からの車両異常検知信号を受けたとき、アラーム手段を作動させるとともに、前記送受信制御手段16は、前記車両異常検知手段からの車両異常検知信号を受けたとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発生するようになっていることを特徴とする自動車盗難防止装置。
- 車両に設置されたデータ送受信手段、このデータ送受信手段が妨害波を受け通信異常となったとき、データ送受信手段異常信号を発する通信異常検知手段、およびこの通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受け、前記データ送受信手段を制御する送受信制御手段16を備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号が無くなったとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させる第1作動信号を発するようになっている自動車盗難防止装置において、前記データ送受信手段は、前記妨害波を受けたとき、物理的変化を示すようになっているとともに、前記通信異常検知手段が、前記物理的変化を検知して物理的変化検知信号を発生する物理的変化検知手段を備えており、前記通信異常検知手段は、この物理的変化検知手段からの物理的変化検知信号を受けたとき、前記データ送受信手段異常信号を発するようになっており、前記送受信制御手段16およびアラーム手段制御手段には、車両の異常を検知し、車両異常検知信号を発する車両異常検知手段が接続されており、前記アラーム手段制御手段は、この車両異常検知手段からの車両異常検知信号を受けたとき、アラーム手段を作動させるとともに、前記送受信制御手段16は、前記車両異常検知手段からの車両異常検知信号を受けたとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発生するようになっていることを特徴とする自動車盗難防止装置
- 車両に設置されたアラーム手段、およびこのアラーム手段を制御するアラーム手段制御手段を更に備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受けたとき、前記アラーム手段制御手段をしてアラーム手段を作動させる第2作動信号を発生する請求項1〜3いずれか記載の自動車盗難防止装置。
- 前記データ送受信手段が、携帯端末機器である請求項1〜4のいずれかの自動車盗難防止装置。
- 前記物理的変化が光学的なものであり、前記物理的変化検知手段が光学的検知手段である請求項1〜5のいずれかの自動車盗難防止装置。
- 車両に設置されたデータ送受信手段、このデータ送受信手段が妨害波を受け通信異常となったとき、データ送受信手段異常信号を発する通信異常検知手段、およびこの通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号を受け、前記データ送受信手段を制御する送受信制御手段16を備え、前記送受信制御手段16は、前記通信異常検知手段からのデータ送受信手段異常信号が無くなったとき、前記データ送受信手段をして、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させる第1作動信号を発するようになっている自動車盗難防止装置において、前記データ送受信手段が、携帯端末機器であり、さらに、前記物理的変化が光学的なものであり、前記物理的変化検知手段が光学的検知手段であることを特徴とする自動車盗難防止装置。
- 前記物理的変化が圏内表示の消灯、もしくは色の変化である請求項6及び7記載の自動車盗難防止装置。
- さらに、位置測位装置を備え、前記データ送受信手段は、外部に妨害波を受けた旨の履歴信号を発信させるとともに、自動車の位置に関する位置信号も発信する請求項1〜8のいずれかの自動車盗難防止装置。
- 請求項1〜9のいずれかの自動車盗難防止装置と、該自動車盗難防止装置が発する履歴信号等を受け、警察への通報等を自動的に行う車両管理装置とを備えた自動車盗難防止システム。
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