JP3735291B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

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株式会社ムラコシ精工
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉などの開閉体の回動操作にて開口部を開口可能にするヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のヒンジ装置としては、例えば特開平11−256908号公報に記載の構成が知られている。
【0003】
この特開平11−256908号公報に記載のヒンジ装置は、家具などの収容空間の開口部を開閉体としての扉体の回動操作で開閉可能に閉塞させるヒンジ体を、扉体の内側面に設けられた取付孔に着脱可能に取り付けるものである。ここで、このヒンジ体は、開口部の開口内縁に一端部が取り付けられるヒンジ基体を備えており、このヒンジ基体の他端部には、リンクアームの一端部が回動可能に取り付けられている。
【0004】
さらに、このリンクアームの他端部には、略円筒状の嵌合体が回動可能に設けられており、この嵌合体は、扉体の取付孔に嵌合可能である。また、この嵌合体の外側面には、先端部に圧着部を有するロックプレートが嵌合体の径方向に向けて進出可能に取り付けられている。さらに、このロックプレートには、回動操作によりロックプレートを押圧することにより進出させて、嵌合体を扉体の取付孔の内側面に圧着させるロックレバーが、回動可能に取り付けられている。
【0005】
このため、扉体の取付孔に嵌合体を嵌合させた状態で、ロックレバーを回動操作することにより、このロックレバーがロックプレートを押圧するので、このロックプレートが嵌合体の外側面から径方向に向けて進出、すなわち突出し、このロックプレートの圧着部の突出により、扉体の取付孔の内側面に嵌合体が圧着される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特開平11−256908号公報に記載のヒンジ装置では、ロックレバーの回動操作により扉体の取付孔の内側面に嵌合体を圧着させた状態から、ロックレバーを逆方向に向けて回動させても、ロックレバーの回動操作によるこのロックレバーの押圧にてロックプレートを突出させる構成であるので、このロックプレートを後退させることはできない。
【0007】
このため、ロックレバーの回動操作によりロックプレートの圧着部が取付孔の内側面に食い込んでいる場合などには、ロックレバーを逆方向に回動させても、嵌合体の取付孔に対するロックプレートの取り外しが容易ではないという問題を有している。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、開閉体からの取り外しが容易なヒンジ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のヒンジ装置は、開口部の開口内縁に一端部が取り付けられるヒンジ体と、側部に設けられた凹溝部、この凹溝部の一端側の内側面に設けられた進出時当接面部、前記凹溝部の他端側の内側面に設けられた後退時当接面部を有し、前記ヒンジ体の他端部に回動可能に設けられ、回動操作にて前記開口部を開閉可能とする開閉体の内側に設けられた取付孔に嵌合される嵌合体と、この嵌合体の外側に進退可能に取り付けられたロックプレートと、裏面側に突設された押圧突部、および前記押圧突部に設けられたカム部を有し、このカム部、前記進出時当接面部および前記後退時当接面部にてカム機構が構成され、前記ロックプレートに回動可能に取り付けられ、前記凹溝部の一端側および他端側のいずれかへの回動操作により前記ロックプレートを前記カム機構にて進退させて、前記嵌合体を前記開閉体の取付孔の内側面に着脱可能に圧着させるロックレバーとを具備しているものである。
【0010】
そして、ヒンジ体の他端部に回動可能に設けられた嵌合体を開閉体の取付孔に嵌合させて、ロックレバーを回動操作する。すると、このロックレバーがカム機構によりロックプレートを進出させて、嵌合体を開閉体の取付孔の内側面に圧着させる。この後、ヒンジ体の一端部を開口部の開口内縁に取り付ければ、開口部が開閉体の回動操作により開閉可能となる。さらに、この状態からロックレバーを回動操作させると、このロックレバーがカム機構によりロックプレートを後退させるので、開閉体の取付孔からの嵌合体の取り外しが可能となる。このため、ロックレバーの回動操作により、開閉体の取付孔に嵌合されて圧着された嵌合体をこの取付孔から容易に取り外せるから、開閉体からのヒンジ体の取り外しが容易になる。
【0011】
請求項2記載のヒンジ装置は、請求項1記載のヒンジ装置において、嵌合体は、開閉体の取付孔に嵌合される周面部を有し、ロックプレートは、前記嵌合体の周面部に取り付けられ、ロックレバーの回動操作にて前記周面部の径方向に沿って進退するものである。
【0012】
そして、ロックレバーを回動操作することにより、嵌合体の周面部の径方向に沿ってロックプレートが進退する。このため、ロックプレートの進退による開閉体の取付孔に対する嵌合体の周面部の圧着がより容易かつ確実になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のヒンジ装置の一実施の形態の構成を図1ないし図3を参照して説明する。
【0014】
図1ないし図3において、1はヒンジ装置で、このヒンジ装置1は、図示しない家具本体などの収容空間の矩形状の開口部を、開閉体としての矩形平板状の扉体2の回動操作で開閉可能にする。また、このヒンジ装置1は、回動可能なヒンジ体3を備えており、このヒンジ体3は、開口部の開口内縁に取り付け固定されるヒンジ基体4を有している。
【0015】
このヒンジ基体4は、開口部の開口内縁に図示しない固定ベースを介して固定される図示しない固定具を備えている。また、このヒンジ基体4の一端部である基端部には、互いに重ね合わされた2つのリンクアーム5の基端部が回動可能に軸支されて取り付けられている。このリンクアーム5の先端部には、扉体2の内側面における外側縁近傍の所定の位置に形成された有底円形状の取付孔6にヒンジ体3の他端部である先端部を着脱可能に取り付けさせるヒンジ取付装置11が回動可能に軸支されて取り付けられている。
【0016】
ここで、扉体2の取付孔6は、この扉体2の大きさにもよるが少なくともこの扉体2の上下部の裏面にそれぞれ開口形成され、これら取付孔6の両側である扉体2の裏面には、この取付孔6より小径な位置決め孔7がそれぞれ開口形成されている。そして、これら取付孔6および位置決め孔7のそれぞれは、扉体2を構成する一工程として工場で形成することにより、扉体2の梱包、搬送および現場作業を容易にする。
【0017】
また、ヒンジ取付装置11は、開口部と扉体2とを回動操作可能に連結させて、この扉体2の回動操作にて開口部を開閉可能にさせる。さらに、このヒンジ取付装置11は、ヒンジ体3の先端部に回動可能に設けられた略有底円筒状の嵌合体12を備えている。この嵌合体12は、扉体2の取付孔6の内部に嵌合される周面部としての嵌合突部13を有しており、この嵌合突部13の開口縁である基端縁には、取付孔6の開口縁に当接する略平板状の当接板部14が形成されている。
【0018】
さらに、この嵌合体12の嵌合突部13における両側には、平坦状の係合面部15が互いに平行にそれぞれ形成されている。これら係合面部15それぞれにおける中間部には、当接板部14に貫通して連通した凹溝状の凹溝部16が嵌合体12の軸方向に沿ってそれぞれ形成されている。ここで、これら凹溝部16における嵌合体12の先端側に位置する内側面は、平坦面状に形成されて進出時当接面部17とされている。また、これら凹溝部16における嵌合体12の基端側に位置する内側面は、平坦面状に形成されて後退時当接面部18とされている。
【0019】
また、嵌合体12の嵌合突部13の基端側には、この嵌合突部13の径方向に向けて開口した凹状の平面視矩形状の取付嵌合部19が形成されている。この取付嵌合部19は、嵌合体12内に形成された凹状の収容凹部20に連通している。ここで、この収容凹部20は、扉体2を回動させて開口部を閉塞した際にリンクアーム5を収容させる。
【0020】
さらに、嵌合体12の嵌合突部13の先端側における係合面部15間には、嵌合突部13の周方向に沿って突出した複数、例えば2つの圧着突部21がこの嵌合突部13の軸方向に沿って互いに平行に離間されて並設されている。ここで、これら圧着突部21それぞれは、嵌合突部13の開口方向に向けて外方へと傾斜したテーパ状に形成されている。さらに、この嵌合突部13の底部には、この底部から近接した圧着突部21に亘ってこの嵌合突部13の周方向に沿って傾斜した傾斜面部22が形成されている。
【0021】
そして、嵌合体12の当接板部14は、この嵌合体12の嵌合突部13の先端側の両側である開口縁に径方向に向けて突設され、係合面部15の上端面を形成する円弧状フランジ部23を備えている。また、嵌合体12の嵌合突部13の基端側の両側である開口縁には、各円弧状フランジ部23と一体に水平に形成され、これら円弧状フランジ部23より嵌合体12の互いに対向する側方に向けて両端部を突出させた矩形状フランジ部24がそれぞれ形成されている。
【0022】
さらに、これら矩形状フランジ部24それぞれには、嵌合突部13の係合面部15に連通し、凹溝部16の幅寸法より大きな幅寸法を有する取付溝部25が、これら凹溝部16の長手方向に沿ってこれら凹溝部16に連通した状態で設けられている。また、これら矩形状フランジ部24それぞれの裏面側には、嵌合体12の嵌合突部13を扉体2の取付孔6に嵌合させた際に、この扉体2の位置決め孔7にそれぞれが嵌合される円筒状の嵌合突起26がそれぞれ突設されている。これら嵌合突起26には、各矩形状フランジ部24の表面および裏面に亘って貫通した固定孔27がそれぞれ穿設されている。これら固定孔27は、図示しないねじ体や釘体などにて嵌合突起26を扉体2の位置決め孔7に位置決め固定させる補助的なものである。
【0023】
一方、嵌合体12の取付嵌合部19には、細長平板状の板体を湾曲および屈曲させてU字状に成形されたロックプレート31が、この嵌合体12から離間する方向、すなわちこの嵌合体12の嵌合突部13の径方向に沿って進退可能に取り付けられている。このロックプレート31は、嵌合体12の取付嵌合部19の両側縁に、両端部を先端側に向けて挿入されて、この取付嵌合部19を略閉塞している。また、このロックプレート31の中間部における外側面には、扉体2の取付孔6の内側面である壁面8に当接してこの壁面8に圧着される圧着部32が形成されている。
【0024】
そして、この圧着部32は、ロックプレート31の中間部である円弧状の圧着板部33を、このロックプレート31の一方の幅方向から凹状に切り欠いて、この切り欠いた部分を反り起こすことにより形成された複数の凸状の切起突部34にて構成されている。これら切起突部34は、ロックプレート31の長手方向に沿って互いに離間された位置にそれぞれ設けられている。さらに、これら切起突部34は、ロックプレート31の両端部を嵌合体12の取付嵌合部19に嵌合させてこの取付嵌合部19を略閉塞した際に、この嵌合体12の嵌合突部13の開口方向に向けて外方へと傾斜している。
【0025】
また、圧着板部33の両端部には、嵌合体12の取付嵌合部19に挿入されて、この嵌合体12の係合面部15に進退可能に係合される係合板部35がそれぞれ形成されている。これら係合板部35は面方向を互いに平行にした状態で配設されている。また、これら係合板部35それぞれにおける先端部には、互いに連通した円形状の係合孔36がそれぞれ穿設されている。
【0026】
さらに、嵌合体12の各係合面部15には、回動操作によりロックプレート31をカムの原理により進退させるロックレバー41が回動可能に取り付けられている。このロックレバー41は、ロックプレート31の圧着板部33を、扉体2の取付孔6の壁面8に着脱可能に圧着させる。また、このロックレバー41は、嵌合体12の表面側からこの嵌合体12の各取付溝部25へと挿入された後、この嵌合体12の凹溝部16に回動可能に係合されて、この嵌合体12の各係合面部15それぞれに当接している。
【0027】
そして、このロックレバー41は、嵌合体12の当接板部14の矩形状フランジ部24と略同形状の操作部42を備えており、この操作部42の先端側における中間部には、この操作部42を嵌合体12に取り付けた際に、この嵌合体12の収容凹部20を開口させる凹状の凹窪部43が形成されている。
【0028】
また、この凹窪部43の両側縁部それぞれにおける裏面側には、操作部42に対して直角に突出した後に、この操作部42の先端側に向けて略直角に屈曲した平板略L字状の対をなす押圧突部44が一体的に突設されている。これら押圧突部44は、互いの面方向を平行にした状態で、操作部42の裏面側にそれぞれ設けられている。
【0029】
さらに、これら押圧突部44それぞれの先端部における互いに対向した外側面の略中央部には、これら押圧突部44の先端部を嵌合体12の取付溝部25に挿入させた状態で、この嵌合体12の取付嵌合部19に係合板部35を係合させたロックプレート31の係合孔36に回動可能に係合される円柱状の支軸部としての係合凸部45がそれぞれ突設されている。また、これら押圧突部44それぞれの先端部における操作部42の先端側に位置する各縁部には、これら押圧突部44の基端側から先端側に向かうに連れて係合凸部45の軸中心からの距離が徐々に長くなるように弧状に形成されたカム部46がそれぞれ設けられている。
【0030】
これらカム部46は、ロックレバー41の各押圧突部44を嵌合体12の取付溝部25に挿入させて、これら押圧突部44それぞれの係合凸部45を、嵌合体12の取付嵌合部19に嵌合させたロックプレート31の各係合孔36に回動可能に係合させた状態で、嵌合体12の凹溝部16の進出時当接面部17および後退時当接面部18とにより、操作部42の回動操作でロックプレート31の圧着板部33を進退させるカム機構47を構成する。
【0031】
また、ロックレバー41の凹窪部43の両側縁部間に位置する内側縁部における裏面側の中心部には、このロックレバー41の操作部42の先端側に向けて凹溝状に切り欠かれた操作凹部48が形成されている。この操作凹部48は、ロックレバー41を嵌合体12の矩形状フランジ部24に嵌合させた状態からこのロックレバー41を回動させる際に、図示しないねじ回しの先端部を嵌合させて、このねじ回しにてロックレバー41の操作部42を嵌合体12の先端側に向けて回動させる。
【0032】
次に、上記一実施の形態の組立動作を説明する。
【0033】
まず、ヒンジ基体4の基端部にリンクアーム5の基端部を回動可能に取り付けるとともに、このリンクアーム5の先端部をヒンジ取付装置11の嵌合体12の先端側に回動可能に取り付ける。
【0034】
次いで、この嵌合体12の取付溝部25それぞれにロックレバー41の各押圧突部44の先端部をそれぞれ嵌合させた後、これら各押圧突部44の先端部を嵌合体12の凹溝部16に回動可能に係合させる。
【0035】
この状態で、この嵌合体12の嵌合突部13の各係合面部15にロックプレート31の各係合板部35の内側面がそれぞれ当接するように、このロックプレート31の各切起突部34の傾斜を嵌合体12の底部側に向けて、このロックプレート31の各係合板部35を嵌合体12の嵌合突部13の取付嵌合部19に嵌合させる。
【0036】
この後、これら各係合板部35の係合孔36にロックレバー41の係合凸部45をそれぞれ回動可能に係合させる。
【0037】
次に、上記一実施の形態の取り付け動作を説明する。
【0038】
まず、ヒンジ装置1のヒンジ取付装置11を開口部の開口縁からこの開口部の開口方向に向けて突出させた状態で、この開口部の両側縁にヒンジ装置1のヒンジ基体4を固定具および固定ベースを介して固定する。
【0039】
次いで、図3(a)に示すように、このヒンジ装置1のロックレバー41の操作部42を嵌合体12の先端側に回動させた状態で、扉体2の縁部側から嵌合体12の嵌合突部13をこの扉体2の取付孔6に嵌合させるとともに、この嵌合体12の各嵌合突起26を扉体2の位置決め孔7にそれぞれ嵌合させる。
【0040】
この後、図3(b)に示すように、ヒンジ装置1のロックレバー41の操作部42を嵌合体12の基端側に向けて回動させて、図3(c)に示すように、このロックレバー41の操作部42を嵌合体12の矩形状フランジ部24に嵌合させる。
【0041】
このとき、このロックレバー41の各押圧突部44のカム部46が嵌合体12の凹溝部16の進出時当接面部17に当接して、これらカム部46および進出時当接面部17によるカム機構47により、このロックレバー41の回動でロックプレート31の圧着板部33が嵌合体12の基端側に向けて進出、すなわち突出する。
【0042】
すると、このロックプレート31の圧着板部33の各切起突部34および嵌合体12の圧着突部21それぞれが、扉体2の取付孔6の壁面8に圧着されて食い込む。
【0043】
さらに、この状態からロックレバー41の操作凹部48にねじ回しの先端部を嵌合させて、このロックレバー41の操作部42を嵌合体12の先端側に向けて回動させる。
【0044】
このとき、ロックレバー41の各押圧突部44の先端部におけるカム部46に対向する一辺が嵌合体12の凹溝部16の後退時当接面部18に当接して、これら押圧突部44の先端部におけるカム部46に対向する一辺および後退時当接面部18によるカム機構47により、このロックレバー41の回動でロックプレート31の圧着板部33が嵌合体12の先端側に向けて後退、すなわちこの圧着板部33の突出が解除される。
【0045】
この状態で、このロックプレート31の圧着板部33の各切起突部34および嵌合体12の圧着突部21それぞれによる扉体2の取付孔6の壁面8に対する圧着および食い込みが解除されるので、扉体2の取付孔6からヒンジ装置1の嵌合体12の嵌合突部13が取り外し可能となる。
【0046】
上述したように、上記一実施の形態によれば、扉体2の取付孔6に嵌合体12の嵌合突部13を嵌合させた状態で、図3(a)に示す状態からロックレバー41を嵌合体12の基端側に向けて回動させて、図3(c)に示すように、このロックレバー41の操作部42を嵌合体12の矩形状フランジ部24に嵌合させることにより、このロックレバー41のカム部46と嵌合体12の凹溝部16の進出時当接面部17との当接により構成されるカム機構47にて、ロックプレート31の圧着板部33が嵌合体12の嵌合突部13の外側面より外側に突出する。
【0047】
このため、この嵌合体12の嵌合突部13の外側面からのロックプレート31の圧着板部33の突出により、この圧着板部33の各切起突部34および嵌合体12の嵌合突部13の圧着突部21が、扉体2の取付孔6の壁面8に食い込むので、この嵌合体12の嵌合突部13を扉体2の取付孔6に強固に圧着できる。
【0048】
また、この図3(c)に示す状態からロックレバー41の操作部42を嵌合体12の先端側に向けて回動させて、図3(a)に示すように、このロックレバー41の操作部42を嵌合体12に対して突出させることにより、このロックレバー41のカム部46に対向する押圧突部44の先端部の一辺と嵌合体12の凹溝部16の後退時当接面部18との当接により構成されるカム機構47にて、ロックプレート31の圧着板部33が嵌合体12の嵌合突部13の外側面より内側へと後退するので、このロックプレート31の各切起突部34および嵌合体12の圧着突部21による扉体2の取付孔6の壁面8への食い込みを確実に解除できる。
【0049】
この結果、扉体2の取付孔6に嵌合されて圧着されたヒンジ装置1のロックレバー41を回動操作することにより、扉体2の取付孔6の壁面8にロックプレート31の各切起突部34および嵌合体12の圧着突部21が食い込んだ状態のままとなることは無くなるので、この扉体2の取付孔6からヒンジ装置1を確実かつ容易に取り外すことができ、扉体2からのヒンジ装置1の取り外しをより容易にできる。
【0050】
さらに、ロックレバー41を回動操作することにより、ロックプレート31の圧着板部33が嵌合体12の嵌合突部13の径方向に沿って進退する。このため、嵌合体12の嵌合突部13を扉体2の取付孔6に嵌合させた状態で、ロックレバー41を回動操作してロックプレート31の圧着板部33を突出させることにより、この圧着板部33が扉体2の取付孔6の壁面8に圧着して、この圧着板部33の各切起突部34のそれぞれが扉体2の取付孔6の壁面8に食い込む。よって、ロックプレート31の進退による扉体2の取付孔6に対する嵌合体12の嵌合突部13の圧着をより容易かつ確実にできる。
【0051】
なお、上記一実施の形態では、家具本体などの収容空間の矩形状の開口部を扉体2の回動操作にて開閉可能にするヒンジ装置1について説明したが、このヒンジ装置1を対応させて用いることにより、家具本体以外の矩形状ではない任意の開口部であっても開閉可能にできる。
【0052】
また、扉体2の取付孔6の内径寸法が大きすぎて、ヒンジ装置1のロックプレート31による圧着ではこのヒンジ装置1の嵌合体12を取付孔6に位置決め固定できない場合には、この取付孔6に嵌合体12を嵌合させるとともに、ヒンジ装置1の各嵌合突起26を扉体2の各位置決め孔7それぞれに嵌合させた状態で、これら嵌合突起26の各固定孔27それぞれに図示しないねじ体などを挿入させて、これらねじ体にて各嵌合突起26を各位置決め孔7にねじ止めなどにて位置決め固定すれば、このヒンジ装置1の嵌合体12を扉体2の取付孔6に位置決め固定させることができる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載のヒンジ装置によれば、開閉体の取付孔の内側面に嵌合体が圧着された状態から、ロックレバーを回動操作することにより、このロックレバーがカム機構にてロックプレートを後退させて、開閉体の取付孔からの嵌合体の取り外しを可能とするので、開閉体からのヒンジ体の取り外しを容易にできる。
【0054】
請求項2記載のヒンジ装置によれば、請求項1記載のヒンジ装置の効果に加え、ロックレバーの回動操作によりロックプレートが嵌合体の周面部の径方向に沿って進退するから、ロックプレートの進退による開閉体の取付孔への嵌合体の周面部の圧着をより容易かつ確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジ装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同上ヒンジ装置の一部を示す分解斜視図である。
【図3】同上ヒンジ装置の一部の回動操作を示す説明図である。
(a) ロックプレートを進出させた状態の説明側面図
(b) ロックレバーを回動させた状態の説明側面図
(c) ロックプレートを後退させた状態の説明側面図
【符号の説明】
1 ヒンジ装置
2 開閉体としての扉体
3 ヒンジ体
6 取付孔
12 嵌合体
13 周面部としての嵌合突部
16 凹溝部
17 進出時当接面部
18 後退時当接面部
31 ロックプレート
41 ロックレバー
44 押圧突部
46 カム部
47 カム機構

Claims (2)

  1. 開口部の開口内縁に一端部が取り付けられるヒンジ体と、
    側部に設けられた凹溝部、この凹溝部の一端側の内側面に設けられた進出時当接面部、前記凹溝部の他端側の内側面に設けられた後退時当接面部を有し、前記ヒンジ体の他端部に回動可能に設けられ、回動操作にて前記開口部を開閉可能とする開閉体の内側に設けられた取付孔に嵌合される嵌合体と、
    この嵌合体の外側に進退可能に取り付けられたロックプレートと、
    裏面側に突設された押圧突部、および前記押圧突部に設けられたカム部を有し、このカム部、前記進出時当接面部および前記後退時当接面部にてカム機構が構成され、前記ロックプレートに回動可能に取り付けられ、前記凹溝部の一端側および他端側のいずれかへの回動操作により前記ロックプレートを前記カム機構にて進退させて、前記嵌合体を前記開閉体の取付孔の内側面に着脱可能に圧着させるロックレバーと
    を具備していることを特徴としたヒンジ装置。
  2. 嵌合体は、開閉体の取付孔に嵌合される周面部を有し、
    ロックプレートは、前記嵌合体の周面部に取り付けられ、ロックレバーの回動操作にて前記周面部の径方向に沿って進退する
    ことを特徴とした請求項1記載のヒンジ装置。
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