JP3734789B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数色のトナー画像を重ね合わせて画像を形成するコピー機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、トナー画像転写時における各色トナー画像の位置ずれを補正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各色用の像担持体からトナー画像を転写して重ね合わせることによって画像を形成するコピー機やプリンタ等の画像形成装置があるが、この画像形成装置では、像担持体に記録紙を搬送する転写ベルトの走行速度と、給紙機構から転写ベルトに向けて記録紙を搬送するレジストローラによる記録紙搬送速度とに速度差があると、転写ベルトに搬入されてくる記録紙の搬送速度の影響を受けて転写ベルトの走行速度が変動するため、記録紙が適切な速度で各色の像担持体に搬送されず、各色トナー画像を転写したときに各色トナー画像の重ね合わせに位置ずれが発生することがあった。そのため、レジストローラによる記録紙搬送速度を、転写ベルトによる記録紙搬送速度よりも若干速い速度(例えば、実験では、約0.5〜1%程度速い速度とすることが好ましい)に設定すると共に、レジストローラを転写ベルトに対して上下方向に斜めにずれた位置に配設することによって、記録紙先端が転写ベルトとこれに対向して配設される吸着ローラとの間に搬入されて転写ベルトによる搬送速度が若干遅くなった場合には、記録紙を転写ベルトとレジストローラとの間で撓ませて、転写ベルト走行速度とレジストローラによる記録紙搬送速度との速度差が吸収されるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像形成装置の小型化を図る場合には、転写ベルト及び吸着ローラとレジストローラとの間の距離を短くしなければならないため、上記速度差を吸収できるに足りる分だけ記録紙を撓ませることは困難である。また、厚紙等の腰の強い紙の場合には、転写ベルト及び吸着ローラとレジストローラとの間に一定距離を確保したとしても、上記速度差を十分に吸収できる分だけ記録紙を撓ませることが困難である。さらに、上記レジストローラによる記録紙搬送速度は、温湿度等の周囲環境によってレジストローラ径が変化したり、経時的な摩耗や紙粉等の付着によるグリップ力低下によって、レジストローラによる記録紙搬送速度が変化することがあるため、上記のように設定された転写ベルト走行速度とレジストローラによる記録紙搬送速度を長期間維持することは困難である。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、転写ベルトとレジストローラとの間隔や記録紙の質、さらに、レジストローラ性能の経時変化等に拘わらず、転写ベルト走行速度とレジストローラによる記録紙搬送速度との関係を的確に調整して、各色トナー画像転写時における各色トナー画像重ね合わせの位置ずれを低減できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、記録紙先端がレジストローラを通過し、記録紙後端が未だレジストローラを通過していない状態のときに、記録紙先端が既に転写ベルトと吸着ローラとの間に搬入される構造を有し、レジストローラによって搬送されてきた記録紙を、転写ベルトによって各色毎に設けられた像担持体に搬送し、各像担持体上のトナー画像を記録紙上に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記転写ベルトを走行させる転写ベルト駆動手段と、
前記レジストローラを回転駆動するレジストローラ駆動手段と、
前記レジストローラ及び吸着ローラの間で記録紙の有無を検出するために記録紙搬送方向に並設された2つのセンサ部と、これら2つのセンサ部間における記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間とを計測するタイマ部とからなる記録紙移動時間検出手段と、
前記記録紙移動時間検出手段によって検出された記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間との差を所定値とすべく、前記レジストローラ駆動手段又は前記転写ベルト駆動手段の少なくとも一方を駆動制御する制御手段と
を備えたものである。
【0006】
この構成では、レジストローラによる記録紙搬送速度と転写ベルト走行速度との相異を要因として転写ベルトと吸着ローラとの間に記録紙先端が搬送された時に生じる記録紙搬送速度の変動を、転写ベルト及びレジストローラの間に配設された2つのセンサ部の間における記録紙先端と記録紙後端の移動時間の差に基づいて検出し、当該記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間との差を所定値とすべくレジストローラ駆動手段又は転写ベルト駆動手段を駆動制御することによって、レジストローラの記録紙搬送速度が転写ベルトの走行速度よりも速い速度に保つようにしている。
【0007】
すなわち、上記タイマ部による記録紙先端の移動時間の計測時には、記録紙は転写ベルト及び吸着ローラの間に搬入されておらず、レジストローラのみによって搬送される状態となっており、上記タイマ部による記録紙後端の移動時間の計測時には、記録紙はレジストローラから離脱して、転写ベルト及び吸着ローラの間に搬入されて転写ベルトによって搬送される状態となっているため、上記タイマ部によって計測される記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間との差は、レジストローラによる記録紙搬送速度と転写ベルトの走行速度との速度差を表すことになる。そのため、上記記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間との差を調整すべく、レジストローラ駆動手段又は転写ベルト駆動手段を駆動制御することによって、結果的に、レジストローラによる記録紙搬送速度と転写ベルトの走行速度との速度差が調整される。
【0008】
従って、レジストローラによる記録紙搬送速度と転写ベルトの走行速度とが所望の速度差となる場合における上記記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間との差の値を所定値として設定しておき、実際に計測した記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間との差が当該所定値となるように、レジストローラ駆動手段又は転写ベルト駆動手段を駆動制御することによって、レジストローラによる記録紙搬送速度が転写ベルトの走行速度よりも所望の速度差を保って速い速度となる状態を得ることができる。
【0009】
これにより、レジストローラから転写ベルト及び吸着ローラの間への記録紙搬入時における記録紙搬送速度の変動を的確に補正することができ、トナー画像転写時の各色トナー画像の位置ずれを低減することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、レジストローラによって搬送されてきた記録紙を、転写ベルトによって各色毎に設けられた像担持体に搬送し、各像担持体上のトナー画像を記録紙上に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記レジストローラを回転駆動するレジストローラ駆動手段と、
前記転写ベルトに対向して配設される吸着ローラと前記転写ベルトとの間を記録紙が通過している時と、吸着ローラと前記転写ベルトとの間を記録紙が通過していない時における吸着ローラの回転速度を検出する吸着ローラ速度検出手段と、
前記吸着ローラ速度検出手段によって検出された前記記録紙通過時の吸着ローラの回転速度が、前記不通過時の吸着ローラ回転速度よりも、所定速度差を保って速くなるように、前記レジストローラ駆動手段を駆動制御する制御手段と
を備えたものである。
【0011】
この構成によれば、レジストローラによる記録紙の搬送速度の影響を受けたことを要因とする転写ベルトの走行速度変化(すなわち、転写ベルトによる記録紙搬送速度変化)が、転写ベルトと吸着ローラとの間への記録紙搬入前後における吸着ローラの回転速度に基づいて検出される。そして、前記記録紙通過時の吸着ローラの回転速度が、前記不通過時の吸着ローラ回転速度よりも、所定速度差を保って速くなるように、レジストローラ駆動手段が駆動制御されることによって、レジストローラによる記録紙搬送速度が転写ベルト走行速度よりも所望の速度差を保って速い速度となる状態が得られるようになっている。これにより、簡単な構成によって、レジストローラによる記録紙搬送速度が転写ベルトの走行速度よりも所望の速度差を保って速い速度となる状態を得ることができるので、低コストでトナー画像転写時の各色トナー画像の位置ずれを低減することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記制御手段は、前記吸着ローラ速度検出手段による吸着ローラの回転速度検出時には、前記吸着ローラのバイアス印加、及び像担持体からトナー画像を転写させる転写ローラのバイアス印加を停止させるものである。
【0013】
この構成によれば、転写ローラ及び吸着ローラのバイアスを印加せずに、転写ベルトと吸着ローラとの間に記録紙が搬入される前後における吸着ローラの回転速度を検出するため、転写ベルトへの吸着等によるブレーキがかけられておらず、レジストローラによる搬送速度が保たれた記録紙の影響を受けた吸着ローラの回転速度を検出することになるので、記録紙不通過時と通過時とにおける吸着ローラの回転速度差をより明確にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。図1に示すように、プリンタ(画像形成装置の一例)1では、プリンタ本体2内にシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色用にそれぞれ現像装置3が備えられている。それぞれの現像装置3においては、a−Si(アモルファスシリコン)等からなる感光体ドラム(像担持体)4が備えられ、図中の矢印方向に回転するようになっている。この感光体ドラム4が帯電部5によって一様に帯電され、外部PC(パーソナルコンピュータ)等から入力された原稿画像データに基づくLED光が露光部(LEDプリントヘッドユニット等)6から感光体ドラム4の表面上に照射されて静電潜像が形成され、この静電潜像にトナーが付着してトナー像が形成される。
【0015】
トナーの供給はトナー供給容器7C,7M,7Y,7Bからそれぞれ行われる。これら各色用に感光体ドラム4が並設されている下方には記録紙を搬送する転写ベルト8が配設されている。転写ベルト8は転写ローラ9によって各感光体ドラム4に押し付けられた状態とされ、図略のモータ等によって回転駆動される駆動ローラ10と、転写ベルト8に従って回転する従動ローラ11,24とによって、感光体ドラム4の回転方向の順方向に無端回転されるようになっている。
【0016】
そして、給紙機構12から記録紙搬送路13を経由して転写ベルト8側に記録紙が搬送されていき、レジストローラ17によって各感光体ドラム4及び転写ローラ9等による画像転写動作と給紙動作とのタイミングが調整される。当該タイミングの調整後、レジストローラ17により記録紙が感光体ドラム4と転写ベルト8との間に搬送される。記録紙が各感光体ドラム4と転写ベルト8との間を搬送されていく間に各感光体ドラム4表面の各色のトナー像が転写ローラ9の転写バイアス印加により次々に記録紙に転写される。
【0017】
全ての感光体ドラム4によってトナー像が転写された記録紙は定着ローラ対14に搬送されてトナー像が定着され、カラー画像が形成される。定着ローラ対14を通過した記録紙は記録紙搬送路15に送られ、排出部16から排出される。なお、上記の各感光体ドラム4には、感光体ドラム4上の残留トナー等を除去するクリーニング機構21が備えられている。
【0018】
また、各色用の画像形成ユニット(感光体ドラム4,帯電部5,露光部6,現像装置3,転写ローラ9等)の中で最も上流側に配置されたシアン用の画像形成ユニットの更に上流側には、記録紙を転写ベルト8に静電吸着させる吸着ローラ18が設けられている。この吸着ローラ18は転写ベルト8及び従動ローラ11に対向する位置に、転写ベルト8を介して従動ローラ11に当接するように設けられている。なお、吸着ローラ18は転写ベルト8の走行に沿って従動回転する。
【0019】
図2は上記プリンタ1の概略構成の一例を示すブロック図である。プリンタ1には、プリンタ1全体の制御を司る制御部110が備えられている。制御部110には、装置全体の動作プログラム等を記憶したROM112が接続され、画像データ等を一時的に格納すると共に作業領域として機能するRAM113が接続されている。また、制御部110には、各色用の画像形成ユニット20B,20Y,20M,20Cが接続されており、制御部110は、画像形成ユニット20B,20Y,20M,20Cにそれぞれ備えられている帯電部5、露光部6、及び現像装置3と、感光体ドラム4上のトナー像を記録紙に転写するために転写ローラ9に転写バイアスを印加する転写バイアス部114と、感光体ドラム4の駆動源であるドラムモータ115とを制御するようになっている。
【0020】
定着モータ120は定着ローラ対14を回転駆動するものであり、ドライバ120aを介して制御部110によって制御される。ドライバ120aには制御部110からクロック信号が送られ、このクロック信号の周波数に応じた回転速度で定着モータ120が回転するようになっている。よって、制御部110がドライバ120aに送るクロック信号の周波数を変えることで、定着モータ120の回転速度を制御することができる。また、定着ヒータ121は、定着ローラ対14の一方を構成する熱ローラ内に設けられており、制御部110によってオン・オフが制御される。なお、図2では、イエロー,マゼンタ,シアン用の各画像形成ユニットを1つの画像形成ユニットで示しているが、実際には各色用にそれぞれの画像形成ユニットが制御部110に接続されて制御されている。
【0021】
また、転写ベルト駆動モータ125は、転写ベルト8を走行させる駆動ローラ10の駆動源であり、ドライバ125aを介して制御部110によって制御される。ドライバ125aには制御部110からクロック信号が送られ、このクロック信号の周波数に応じた回転速度で転写ベルト駆動モータ125が回転する。よって、制御部110がドライバ125aに送るクロック信号の周波数を変えることで転写ベルト駆動モータ125の回転速度を制御することができる。
【0022】
吸着ローラバイアス部126は、記録紙を転写ベルト8に静電吸着させる電荷を記録紙に付与するのに必要なバイアスを吸着ローラ18に印加するものである。操作部127は、ユーザからの印刷指示等が入力される操作パネルと各種メッセージを表示する表示部からなる。また、制御部110は、インタフェイス129を介してPC(パーソナルコンピュータ)130と接続されている。プリンタ1はこのPC130から入力される画像データに基づいて画像形成を行う。
【0023】
レジストモータ133は、レジストローラ17(図1)を回転駆動するものであり、ドライバ133aを介して制御部110によって制御される。ドライバ133aには制御部110からクロック信号が送られ、このクロック信号の周波数に応じた回転速度でレジストモータ133が回転する。よって、制御部110がドライバ125aに送るクロック信号の周波数を変えることでレジストモータ133の回転速度を制御することができる。
【0024】
レジストセンサ137は、記録紙がレジストローラ17の位置にあることを検知するものである。第1センサ135a,第2センサ135bは、記録紙先端及び後端を検出すべく、転写ベルト8とレジストローラ17との間に記録紙搬送方向に並設された光センサ等からなり、第1センサ135aが第2センサ135bよりも記録紙搬送方向上流側に配置されている。タイマ136は、各種の時間計測を行うものである。レジストセンサ137は、転写ベルト8上(例えば、記録紙載置領域外や、載置された記録紙の間にあたる領域等でもよい)に形成されたレジストマークを検出するものである。
【0025】
定着ローラセンサ140は、定着ローラ対14の下流側に配設され、定着ローラ対14によってニップされた状態の記録紙の先端及び後端を検出するためのものである。吸着ローラセンサ141は、吸着ローラ18と転写ベルト8との間に記録紙が搬入されたことを検出するセンサであり、吸着ローラ18の近傍に配設されている。
【0026】
吸着ローラマークセンサ142は、吸着ローラ18の周面上に形成されているマーキングを検出するためのセンサである。記録紙カウンタ143は、レジストローラ17によって搬送される記録紙の枚数をカウントするものである。温湿度センサ145は、プリンタ1の内部(特にレジストローラ17付近)の温度及び湿度を検出するものである。従動ローラセンサ146は、従動ローラ24の周面上に形成されているマーキングを検出するためのセンサである。
【0027】
次に、上記各色用感光体ドラム4による各色トナー画像転写時の転写ベルト走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との速度調整について概略を説明する。図3は当該速度調整処理を示すフローチャートである。当該速度調整は、記録紙がレジストローラ17から転写ベルト8と吸着ローラ18の間に搬入される時に、レジストローラ17による記録紙搬送速度と転写ベルト8の走行速度との速度差を要因とする転写ベルト8の走行速度(転写ベルト8による記録紙搬送速度)変動を防止するために行うものである。
【0028】
まず、転写ベルト8の走行速度及びレジストローラ17による記録紙搬送速度が検出され(S1,S2)、レジストローラ17による記録紙搬送速度が転写ベルト8の走行速度よりも、所定速度差(例えば、実験では、レジストローラ17による記録紙の搬送速度が転写ベルト8の走行速度を約0.2%程度上回るようにすることが好ましい)を保って若干速くなっている関係が維持できているか否かが判断される(S3)。ここで、所定速度差が保たれていない場合は(S3でNO)、レジストローラ17による記録紙搬送速度と転写ベルト8の走行速度とが上記所定速度差を有するように、レジストモータ133の回転速度が補正される(S4)。例えば、レジストローラ17による記録紙搬送速度が転写ベルト8の走行速度に対して上記所定速度差を超える速度差を有する速い速度となっている場合は、レジストモータ133の回転速度を遅くする。また、レジストローラ17による記録紙搬送速度が、転写ベルト8の走行速度に対して上記所定速度差を有しない遅い速度である場合は、レジストモータ133の回転速度を速く設定する。これら上記速度差が保たれている場合は(S3でYES)、レジストモータ133の回転速度を補正する必要はないので処理を終了する。
【0029】
上記速度調整において転写ベルト8の走行速度を検出する処理の一例について説明する。図4は当該速度検出処理を示すフローチャート、図5は転写ベルト8へのレジストマーク形成の様子を示す図である。まず、転写ベルト駆動モータ125が回転駆動されて転写ベルト8を走行させる(S21)。そして、各色用の画像形成ユニットのいずれか(例えば、最上流側のシアン用画像形成ユニット)による転写ベルト8上に第1レジストマークの形成と(S22)、他の画像形成ユニット(例えば、最下流のブラック用画像形成ユニット)から転写ベルト8上への第2レジストマークの形成とを同時に行う(S23)。これにより、転写ベルト8上には、第1レジストマークから一定間隔(上記例では、シアン用の感光体ドラム4による転写位置からブラック用の感光体ドラム4による転写位置までの距離)をおいた位置に第2レジストマークが形成されることになる。
【0030】
レジストセンサ137により第1レジストマークが検出されると(S24でYES)、タイマ136によるカウントが開始される(S25)。レジストセンサ137により第2レジストマークが検出されると(S26でYES)、タイマ136によるカウントが停止される(S27)。このタイマ136のカウント値が取得され(S28)、第1レジストマーク検出時から第2レジストマーク検出時までの時間が検出される。このタイマ136のカウント値(第1レジストマーク検出時から第2レジストマーク検出時までの時間)と、第1レジストマークと第2レジストマークとの間隔(上記例では、シアン用の感光体ドラム4による転写位置からブラック用の感光体ドラム4による転写位置までの距離)とに基づいて、転写ベルト8の走行速度が算出される(S29)。
【0031】
なお、上記S22及びS23における第1及び第2レジストマークの形成は、例えば、シアン用の感光体ドラム4によって第1レジストマークが形成された後、第1レジストマークがブラック用の感光体ドラム4の転写位置を通過した後に所定時間αが経過してから、ブラック用の感光体ドラム4による第2レジストマークを形成するようにしてもよい(シアン用の感光体ドラム4による第1レジストマークがブラック用の感光体ドラム4による転写位置に達するまでの時間をTとしたとき、ブラック用の感光体ドラム4による第2レジストマークの形成は、第1レジストマークの形成時からT+α時間経過時に行うことになる)。この場合、レジストセンサ137による第1マーク検出時から第2マーク検出時までの実際の計測時間(タイマカウント値)と上記固定時間αとの比に基づいて、上記時間αに対応する基準速度から転写ベルト8の走行速度が算出される。
【0032】
転写ベルト8の走行速度を検出する処理の他の例について説明する。図6は当該速度検出処理を示すフローチャートである。この転写ベルト8の走行速度検出は、転写ベルト8に従動して回転する従動ローラ24の回転速度に基づいて、転写ベルト8の走行速度を算出するものである。
【0033】
まず、転写ベルト駆動モータ125が回転駆動されて転写ベルト8が走行し(S31)、転写ベルト8と共に従動ローラ24が回転させられる。そして、従動ローラ24の外周面上に1つ設けられたマーキングが従動ローラセンサ146によって検出されると(S32でYES)、タイマ136によるカウントが開始される(S33)。そして、従動ローラ24が1周して上記マーキングが従動ローラセンサ146によって再度検出された時点で(S34でYES)、タイマ136によるカウントが停止される(S35)。このタイマ136のカウント値を取得して(S36)、最初にマークを検出してから再度マークを検出するまでの時間(従動ローラ24が1周するのに要する時間)を検出し、この時間に基づいて従動ローラ24の回転速度を算出する(S37)。そして、この従動ローラ24の回転速度及び従動ローラ24の外周長に基づいて、転写ベルト8の走行速度を算出する(S38)。
【0034】
転写ベルト8の走行速度を検出する処理について、更に他の例を説明する。図7は当該速度検出処理を示すフローチャートである。この転写ベルト8の走行速度検出は、転写ベルト8に従動して回転する吸着ローラ18の回転速度に基づいて、転写ベルト8の走行速度を算出するものである。
【0035】
まず、転写ベルト駆動モータ125が回転駆動されて転写ベルト8が走行させられ(S41)、転写ベルト8と共に吸着ローラ18が回転させられる。そして、吸着ローラ18の外周面上に1つ設けられたマーキングが吸着ローラセンサ141によって検出されると(S42でYES)、タイマ136によるカウントが開始される(S43)。そして、吸着ローラ18が1周して上記マーキングが吸着ローラセンサ141によって再度検出された時点で(S44でYES)、タイマ136によるカウントを停止する(S45)。このタイマ136のカウント値t2を取得して(S46)、最初にマークを検出してから再度マークを検出するまでの時間(吸着ローラ18が1周するに要する時間)を検出し、この時間に基づいて吸着ローラ18の回転速度を算出する(S47)。そして、この吸着ローラ18の回転速度及び吸着ローラ18の外周長に基づいて、転写ベルト8の走行速度を算出する(S48)。
【0036】
上記速度調整においてレジストローラ17による記録紙の搬送速度を検出する処理について説明する。図8は当該記録紙搬送速度検出処理を示すフローチャートである。まず、レジストモータ133が駆動されて記録紙が転写ベルト8に向けて搬送され(S51)、レジストローラ17と転写ベルト8との間に配設されている第1センサ135aが記録紙先端を検出すると(S52でYES)、タイマ136によるカウントが開始され(S53)、第1センサ135aよりも下流側の第2センサ135bによって記録紙先端が検出された時点で(S54でYES)、タイマ136によるカウントが停止される(S55)。このタイマ136のカウント値t3が取得され(S56)、第1センサ135a−第2センサ135b間における記録紙先端の移動時間を検出し、この時間と第1センサ135a−第2センサ135b間の距離とに基づいて、記録紙搬送速度が算出される(S57)。
【0037】
次に、各色トナー画像転写時の転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との速度調整処理の他の例について説明する。図9は当該速度調整処理を示すフローチャート、図10は転写ベルト8及びレジストローラ17間に配設された第1センサ,第2センサを示す概略側面図である。上記の速度調整処理では、転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度とを検出して、両速度が所定速度差を有するように、レジストモータ133の回転速度を制御するようにしていたが、転写ベルト8と吸着ローラ18との間に記録紙が搬入される前後における記録紙搬送速度差を検出し、当該速度差が所定速度差を有するようにレジストモータ133の回転速度を制御するようにしてもよい。
【0038】
この速度調整処理は、記録紙先端がレジストローラ17を通過し、記録紙後端が未だレジストローラ17を通過していない状態のときに、記録紙先端が既に転写ベルト8と吸着ローラ18との間に搬入される構造のプリンタ1に適用される。転写ベルト8と吸着ローラ18との間への記録紙搬入前の記録紙搬送速度は、第1センサ135aと第2センサ135bとの間を記録紙先端が移動する時間に基づいて検出し、転写ベルト8と吸着ローラ18との間への記録紙搬入後の記録紙搬送速度は、第1センサ135aと第2センサ135bとの間を記録紙後端が移動する時間に基づいて検出する。
【0039】
まず、レジストモータ133が駆動されて、記録紙が転写ベルト8に向けて搬送され(S61)、上記第1センサ135aが記録紙先端を検出すると(S62でYES)、タイマ136によるカウントが開始され(S63)、第1センサ135aよりも下流側の第2センサ135bが記録紙先端を検出した時点で(S64でYES)、タイマ136によるカウントが停止される(S65)。このタイマ136のカウント値t4を取得して(S66)、第1センサ135a−第2センサ135b間における記録紙先端の移動時間が検出される。
【0040】
続いて、第1センサ135aが記録紙後端を検出すると(S67でYES)、タイマ136によるカウントが開始され(S68)、第2センサ135bによって記録紙先端が検出された時点で(S69でYES)、タイマ136によるカウントが停止される(S70)。このタイマ136のカウント値t5が取得され(S71)、第1センサ135a−第2センサ135b間における記録紙後端の移動時間が検出される。
【0041】
そして、これら記録紙先端及び後端の第1センサ135a−第2センサ135b間の各移動時間(カウント値t4,t5)が比較され(S72)、カウント値t4とカウント値t5との差が後述する所定値でない場合は(S72でNO)、レジストローラ17による記録紙搬送速度が転写ベルト8の走行速度よりも、上述した所定速度差を保った速い速度となるように、レジストモータ133の回転速度が補正される(S73)。すなわち、カウント値t4とカウント値t5との差は、レジストローラ17による記録紙搬送速度と転写ベルト8の走行速度との速度差を表すため、カウント値t4とカウント値t5との差を調整することによって、レジストローラ17による記録紙搬送速度と転写ベルト8の走行速度との速度差を調整することができる。よって、上述した、レジストローラ17による記録紙搬送速度と転写ベルト8の走行速度との所定速度差(レジストローラ17による記録紙の搬送速度が転写ベルト8の走行速度を約0.2%程度上回るようにする)に対応するカウント値t4とカウント値t5との差の値を所定値として保有しておき、実際に計測したカウント値t4とカウント値t5との差が当該所定値となるように、レジストモータ133の回転速度を制御すれば、レジストローラ17による記録紙搬送速度が転写ベルト8の走行速度よりも、上述した所定速度差を保った速い速度となる状態を得ることができる。
【0042】
例えば、カウント値t5からカウント値t4を引いた値が上記所定値を超える場合はレジストモータ133の回転速度を遅くし、また、カウント値t5からカウント値t4を引いた値が上記所定値を超えない場合は、レジストモータ133の回転速度を速くする。
【0043】
カウント値t4とカウント値t5との差が上記所定値である場合は(S72でYES)、レジストモータ133の回転速度を補正する必要はないので処理を終了する。
【0044】
各色トナー画像転写時における転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との速度調整処理について更に他の例を説明する。図11は当該速度調整処理を示すフローチャートである。各色トナー画像転写時における転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との速度調整処理は、転写ベルト8と吸着ローラ18との間に記録紙が搬入される前後における吸着ローラ18の回転速度差を検出し、当該回転速度差が後述する所定速度差を有するようにレジストモータ133を駆動制御するようにしてもよい。
【0045】
まず、転写ベルト駆動モータ125が駆動されて(S81)、転写ベルト8と共に吸着ローラ18が回転される。吸着ローラバイアス及び転写ローラのバイアス印加は停止した状態とされる(S82)。そして、記録紙が転写ベルト8と吸着ローラ18の間に搬送されていない状態で、吸着ローラ18の外周面上に1つ設けられたマーキングが吸着ローラマークセンサ142によって検出されると(S83でYES)、タイマ136によるカウントが開始される(S84)。そして、吸着ローラ18が1周してマーキングが吸着ローラマークセンサ142によって再び検出された時点で(S85でYES)、タイマ136によるカウントが停止され(S86)、タイマ136のカウント値t6が取得される(S87)。
【0046】
この後、レジストモータ133が駆動され(S88)、転写ベルト8及び吸着ローラ18の間に記録紙が搬送され、吸着ローラセンサ141によって記録紙先端が検知されると(S89でYES)、吸着ローラマークセンサ142による吸着ローラ18の外周面上に1つ設けられたマーキングのマーク検出が開始される(S90)。吸着ローラ18のマーキングが吸着ローラマークセンサ142によって検出されると(S91でYES)、タイマ136によるカウントが開始される(S92)。そして、従動ローラ24が1周して上記マーキングが吸着ローラマークセンサ142によって再度検出されると(S93でYES)、タイマ136によるカウントが停止され(S94)、このタイマ136のカウント値t7が取得される(S95)。
【0047】
そして、カウント値t6とカウント値t7を比較することによって、記録紙搬送前後における吸着ローラ18の回転速度が比較される(S96)。カウント値t6とカウント値t7との差が後述する所定値でない場合は(S96でNO)、レジストローラ17による記録紙搬送速度が転写ベルト8の走行速度よりも、上述した所定速度差を保った速い速度となるように、レジストモータ133の回転速度が補正される(S97)。
【0048】
すなわち、吸着ローラ18と転写ベルト8との間に記録紙が存在しない状態では、吸着ローラ18は転写ベルト8に従動回転するため、この状態で計測されるカウント値t6は転写ベルト8の走行速度に対応したものであり、また、吸着ローラ18と転写ベルト8との間に記録紙が存在する状態では、吸着ローラ18は記録紙に従動回転するため、この状態で計測されるカウント値t7はレジストローラ17による記録紙搬送速度に対応したものである。
【0049】
よって、カウント値t6とカウント値t7との差は、転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との速度差を表すことになるため、カウント値t6とカウント値t7との差を調整することによって、レジストローラ17による記録紙搬送速度と転写ベルト8の走行速度との速度差を調整することができる。従って、上述した、レジストローラ17による記録紙搬送速度と転写ベルト8の走行速度との所定速度差(レジストローラ17による記録紙の搬送速度が転写ベルト8の走行速度を約0.2%程度上回るようにする)に対応するカウント値t6とカウント値t7との差の値を所定値として保有しておき、実際に計測したカウント値t6とカウント値t7との差が当該所定値となるように、レジストモータ133の回転速度を制御すれば、レジストローラ17による記録紙搬送速度が転写ベルト8の走行速度よりも、上述した所定速度差を保った速い速度となる状態を得ることができる。
【0050】
例えば、カウント値t7からカウント値t6を引いた値が上記所定値を超える場合はレジストモータ133の回転速度を遅くし、また、カウント値t7からカウント値t6を引いた値が上記所定値を超えない場合は、レジストモータ133の回転速度を速くする。
【0051】
カウント値t6とカウント値t7との差が上記所定値である場合は(S96でYES)、レジストモータ133の回転速度を補正する必要はないので処理を終了する。
【0052】
次に、レジストモータ133の回転速度補正量に応じて、レジストローラ17の交換を警告する処理について説明する。図12は当該処理を示すフローチャートである。上記転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度とを略等速度にするための処理(図4,図9,図11)において、レジストモータ133の回転速度制御が行われる場合(S101でYES)、レジストモータ133の回転速度補正量r(すなわち、レジストローラ17による記録紙搬送速度の補正量)が確認される(S102)。
【0053】
この回転速度補正量rがレジストモータ133の回転速度初期値(予め設定されている固定値)から一定量(例えば、約+1%)に達しているときは(S103でYES)、レジストローラ17の交換を促すメッセージが操作部127(図2)の表示部に表示された後で(S105)、レジストモータ133の回転速度補正が行われる(S104)。回転速度補正量rがレジストモータ133の回転速度初期値(レジストローラ17による記録紙搬送速度の初期値)から一定量に達していないときは(S103でNO)、レジストローラ17の交換を促すメッセージが表示されることなく、レジストモータ133の回転速度補正が行われる(S104)。なお、回転速度補正量rがレジストモータ133の回転速度初期値から一定量に達し、レジストローラ17の交換を促すメッセージが表示される場合には、レジストモータ133の回転速度補正を行うことなく、レジストローラ17が交換されるまで画像形成動作を禁止する処理が行われるようにしてもよい。
【0054】
次に、周囲環境に応じて上記各色トナー画像転写時の転写ベルト走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との速度調整を行うか否かを判断する処理について説明する。図13は当該処理を示すフローチャートである。記録紙カウンタ143のカウント値が取得され(S111)、このカウンタ値が所定値に達している場合、例えば、通算カウンタ値が、▲1▼5000(枚)カウント毎、▲2▼前回の調整時から1000(枚)カウント時には(S112でYES)、上記転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度の調整を実行する(S115)。
【0055】
続いて、温湿度センサ145により温度及び湿度が検出され(S113)、検出された温度又は湿度の変化量が所定値に達している場合、例えば、温度の変化量が前回の補正時より約8℃変化した場合や、湿度の変化量が前回の補正時より約20%変化した場合に(S114でYES)、上記転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度の調整が実行される(S115)。また、上記カウンタ値(記録紙搬送枚数)及び温湿度の変化量のいずれも上記各所定値に達していない場合は(S112でNO,S114でNO)、上記転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度の調整が行われることなく処理が終了する。
【0056】
なお、この記録紙搬送速度の調整タイミングは、上記記録紙カウンタ143によるカウントが所定値に達した場合等に限らず、プリンタ1の電源投入時等としてもよい。
【0057】
次に、上記各色用感光体ドラム4による各色トナー画像転写時における、転写ベルト8の走行速度と定着ローラ対14による記録紙搬送速度との速度調整について概略を説明する。図14は当該速度調整処理を示すフローチャートである。当該速度調整は、記録紙が転写ベルト8から定着ローラ対14のニップ部に搬入される時に、転写ベルト8の走行速度(転写ベルト8による記録紙搬送速度)と定着ローラ対14による記録紙搬送速度との速度差を要因とする、転写ベルト8の走行速度(転写ベルト8による記録紙搬送速度)の変動を防止するために行うものである。
【0058】
まず、転写ベルト8の走行速度及び定着ローラ対14による記録紙搬送速度が検出され(S121,S122)、転写ベルト8による記録紙搬送速度が定着ローラ対14による記録紙搬送速度よりも、所定速度差(例えば、実験では、転写ベルト8の走行速度が定着ローラ対14による記録紙搬送速度を約0.2%程度上回るようにすることが好ましい)を保って若干速くなっている関係が維持できているか否かが判断される(S123)。ここで、所定速度差が保たれていない場合は(S123でNO)、転写ベルト8による記録紙搬送速度と定着ローラ対14による記録紙搬送速度とが上記所定速度差を有するように、定着モータ120の回転速度が補正される(S124)。すなわち、転写ベルト8の走行速度(転写ベルト8による記録紙搬送速度)が定着ローラ対14による記録紙搬送速度に対して上記所定速度差を超える速度差を有する速い速度となっている場合は、定着モータ120の回転速度を速くする。また、転写ベルト8の走行速度(転写ベルト8による記録紙搬送速度)が定着ローラ対14による記録紙搬送速度に対して上記所定速度差を有しない遅い速度である場合は、定着モータ120の回転速度を遅く設定する。これら上記速度差が保たれている場合は(S123でYES)、定着モータ120の回転速度を補正する必要はないので処理を終了する。なお、転写ベルト8の走行速度検出は上記図4乃至図7と同様に行われる。また、定着ローラ対14による記録紙搬送速度の検出は以下のようにして行われる。
【0059】
図15は定着ローラ対14による記録紙搬送速度を検出する処理を示すフローチャート、図16は定着ローラ対14の近傍に配設された定着ローラセンサを示す概略側面図である。定着ローラセンサ140が記録紙先端を検出すると(S131でYES)、タイマ136のカウントが開始される(S132)。そして、定着ローラセンサ140が記録紙後端を検出すると(S133でYES)、タイマ136のカウントが停止され(S134)、タイマ136のカウント値t8が取得される(S135)。続いて、記録サイズ情報が取得され(S136)、搬送中の記録紙の搬送方向長さが確認される。そして、タイマカウント値t8及び記録紙サイズ情報(搬送方向における記録紙長さ)に基づいて定着ローラ対14による記録紙搬送速度が算出される(S137)。
【0060】
なお、転写ベルト8の走行速度と定着ローラ対14による記録紙搬送速度との速度調整を行うか否かの判断は、上記図12に示した処理と同様の処理に基づいて行うようにしてもよい。
【0061】
以上のように、上記プリンタ1によれば、レジストローラ17による記録紙搬送速度が転写ベルト8の走行速度よりも所定速度差を保って若干速くなるようにレジストモータ133が駆動制御されるので、転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との差がほぼ一定に保たれ、レジストローラ17から転写ベルト8に記録紙が搬入される際に、レジストローラ17による記録紙搬送速度の影響を受けることによる転写ベルト8の走行速度の変動が軽減する。また、転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙の搬送速度との差がほぼ一定に保たれることから、転写ベルト8への記録紙の搬入時に、転写ベルト8とレジストローラ17との間で記録紙を撓ませて、転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬入速度との速度差を吸収するとき、記録紙の撓み量が少なくても当該速度差を吸収することが可能になる。これにより、転写ベルト8とレジストローラ17との間隔や記録紙の紙質に拘わらず、転写ベルト8によって記録紙が安定した速度で各色の感光体ドラム4に搬送されるので、各色トナー画像転写時における各色トナー画像重ね合わせの位置ずれが防止される。
【0062】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、各色トナー画像転写時の転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との速度調整、及び、転写ベルト8の走行速度と定着ローラ対14による記録紙搬送速度との速度調整は、記録紙カウンタ143が所定値に達した時や、プリンタ1内の温湿度の変化量が所定値に達した時に行われるようになっているが、自動又はユーザ手動により色ずれ補正処理が行われる時や、画像形成が行われる際にレジストローラ17から転写ベルト8への記録紙搬送が開始される毎などに行われるようにしてもよい。
【0063】
また、上記実施形態の、転写ベルト8と吸着ローラ18との間への記録紙搬入前後での吸着ローラ18の回転速度差がなくなるようにレジストモータ133を駆動制御することによって、転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との速度を調整する処理(図11)では、吸着ローラバイアス及び転写ローラのバイアス印加が停止された状態で、吸着ローラ18の回転速度が検出されるようになっているが、吸着ローラバイアス及び転写ローラバイアスの印加が低減された状態や、吸着ローラバイアス又は転写ローラバイアスのいずれか一方の印加が停止された状態で、吸着ローラ18の回転速度が検出されるようにしてもよい。
【0064】
また、上記実施形態では、各色トナー画像転写時の転写ベルト8の走行速度とレジストローラ17による記録紙搬送速度との速度調整を行う場合には、レジストモータ133の回転速度を制御することによって、レジストローラ17による記録紙搬送速度が転写ベルト8の走行速度よりも所定速度差を保った若干速い速度となるようにしているが、転写ベルト駆動モータ125の回転速度を制御することによって当該速度調整を行うようにしてもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、各色トナー画像転写時の転写ベルト8の走行速度と定着ローラ対14による記録紙搬送速度との速度調整を行う場合には、定着モータ120の回転速度を制御することによって、転写ベルト8の走行速度が定着ローラ対14による記録紙搬送速度よりも所定速度差を保った若干速い速度となるようにしているが、転写ベルト駆動モータ125の回転速度を制御することによって当該速度調整を行うようにしてもよい。
【0066】
また、記録紙先端及び後端を検出するための第1センサ135a及び第2センサ135bが配設されている位置に、搬送中の記録紙が上下又は左右方向に振れることを抑制するガイド部材を設け、搬送中の記録紙の姿勢を規制して、第1センサ135a及び第2センサ135bによって記録紙先端及び後端が正確に検出されるようにしてもよい。
【0067】
なお、上記実施形態では、レジストローラ17による記録紙搬送速度が転写ベルト8の走行速度よりも所定速度差を保った若干速い速度となるように、レジストモータ133又は転写ベルト駆動モータ125を駆動制御するようにしているが、この駆動制御には、レジストローラ17によって搬送される記録紙が一定距離を移動するのに要する時間と、転写ベルト8が一定距離を移動するのに要する時間とが所定時間差を有するように、レジストモータ133又は転写ベルト駆動モータ125を駆動制御することも含むものとする。
【0068】
また、上記実施形態では、転写ベルト8の走行速度が定着ローラ対14による記録紙搬送速度がよりも所定速度差を保った若干速い速度となるように、転写ベルト駆動モータ125又は定着モータ120を駆動制御するようにしているが、この駆動制御には、定着ローラ対14によって搬送される記録紙が一定距離を移動するのに要する時間と、転写ベルト8が一定距離を移動するのに要する時間とが所定時間差を有するように、定着モータ120又は転写ベルト駆動モータ125を駆動制御することも含むものとする。
【0069】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の発明によれば、レジストローラによる記録紙搬送速度と転写ベルトの走行速度とが所望の速度差となる場合における上記記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間との差の値を所定値として設定しておき、実際に計測した記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間との差が当該所定値となるように、レジストローラ駆動手段又は転写ベルト駆動手段を駆動制御することによって、レジストローラによる記録紙搬送速度が転写ベルトの走行速度よりも所望の速度差を保って速い速度となる状態を得ることができる。これにより、レジストローラから転写ベルト及び吸着ローラの間への記録紙搬入時における記録紙搬送速度の変動を的確に補正することができ、トナー画像転写時の各色トナー画像の位置ずれを低減することができる。
【0070】
また、請求項2に記載の発明によれば、記録紙通過時の吸着ローラの回転速度が、記録紙不通過時の吸着ローラ回転速度よりも、所定速度差を保って速くなるように、レジストローラ駆動手段が駆動制御されることによって、レジストローラによる記録紙搬送速度が転写ベルト走行速度よりも所望の速度差を保って速い速度となる状態が得られる。これにより、簡単な構成でもって、レジストローラによる記録紙搬送速度が転写ベルトの走行速度よりも所望の速度差を保って速い速度となる状態を得ることができるので、低コストでトナー画像転写時の各色トナー画像の位置ずれを低減することができる。
【0071】
また、請求項3に記載の発明によれば、転写ローラ及び吸着ローラのバイアスを印加せずに、転写ベルトと吸着ローラとの間に記録紙が搬入される前後における吸着ローラの回転速度を検出するため、転写ベルトへの吸着等によるブレーキがかけられておらず、レジストローラによる搬送速度が保たれた記録紙の影響を受けた吸着ローラの回転速度を検出することになるので、記録紙不通過時と通過時とにおける吸着ローラの回転速度差をより明確にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図3】各色トナー画像転写時の転写ベルト走行速度とレジストローラによる記録紙搬送速度との速度調整処理のフローチャートである。
【図4】転写ベルト走行速度とレジストローラによる記録紙搬送速度との速度調整において転写ベルトの走行速度を検出する処理のフローチャートである。
【図5】転写ベルト走行速度の検出時における転写ベルトへのレジストマーク形成の様子を示す図である。
【図6】転写ベルト走行速度を検出する処理の他の例を示すフローチャートである。
【図7】転写ベルト走行速度を検出する処理の更に他の例を示すフローチャートである。
【図8】転写ベルト走行速度とレジストローラによる記録紙搬送速度との速度調整において、レジストローラによる記録紙の搬送速度を検出する処理を示すフローチャートである。
【図9】各色トナー画像転写時の転写ベルトの走行速度とレジストローラによる記録紙搬送速度との速度調整処理の他の例を示すフローチャートである。
【図10】転写ベルト及びレジストローラ間に配設された第1センサ,第2センサを示す概略側面図である。
【図11】各色トナー画像転写時の転写ベルトの走行速度とレジストローラによる記録紙搬送速度との速度調整処理の更に他の例を示すフローチャートである。
【図12】レジストモータの回転速度補正量に応じて、レジストローラの交換を警告する場合の処理を示すフローチャートである。
【図13】周囲環境に応じて、各色トナー画像転写時の転写ベルト走行速度とレジストローラによる記録紙搬送速度との速度調整を行うか否かを判断する処理を示すフローチャートである。
【図14】各色トナー画像転写時における転写ベルトの走行速度と定着ローラ対による記録紙搬送速度との速度調整処理のフローチャートである。
【図15】転写ベルトの走行速度と定着ローラ対による記録紙搬送速度との速度調整において、定着ローラ対による記録紙搬送速度を検出する処理を示すフローチャートである。
【図16】定着ローラ対の近傍に配設された定着ローラセンサを示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
4 感光体ドラム
8 転写ベルト
9 転写ローラ
24 従動ローラ
14 定着ローラ対
17 レジストローラ
18 吸着ローラ
20B,20Y,20M,20C 画像形成ユニット
110 制御部
114 転写バイアス部
120 定着モータ
120a ドライバ
123 レジストモータ
125 転写ベルト駆動モータ
125a ドライバ
126 吸着ローラバイアス部
127 操作部
133 レジストモータ
133a ドライバ
135a 第1センサ
135b 第2センサ
136 タイマ
137 レジストセンサ
140 定着ローラセンサ
141 吸着ローラセンサ
142 吸着ローラマークセンサ
143 記録紙カウンタ
145 温湿度センサ
146 従動ローラセンサ

Claims (3)

  1. 記録紙先端がレジストローラを通過し、記録紙後端が未だレジストローラを通過していない状態のときに、記録紙先端が既に転写ベルトと吸着ローラとの間に搬入される構造を有し、レジストローラによって搬送されてきた記録紙を、転写ベルトによって各色毎に設けられた像担持体に搬送し、各像担持体上のトナー画像を記録紙上に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記転写ベルトを走行させる転写ベルト駆動手段と、
    前記レジストローラを回転駆動するレジストローラ駆動手段と、
    前記レジストローラ及び吸着ローラの間で記録紙の有無を検出するために記録紙搬送方向に並設された2つのセンサ部と、これら2つのセンサ部間における記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間とを計測するタイマ部とからなる記録紙移動時間検出手段と、
    前記記録紙移動時間検出手段によって検出された記録紙先端の移動時間と記録紙後端の移動時間との差を所定値とすべく、前記レジストローラ駆動手段又は前記転写ベルト駆動手段の少なくとも一方を駆動制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. レジストローラによって搬送されてきた記録紙を、転写ベルトによって各色毎に設けられた像担持体に搬送し、各像担持体上のトナー画像を記録紙上に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記レジストローラを回転駆動するレジストローラ駆動手段と、
    前記転写ベルトに対向して配設される吸着ローラと前記転写ベルトとの間を記録紙が通過している時と、吸着ローラと前記転写ベルトとの間を記録紙が通過していない時における吸着ローラの回転速度を検出する吸着ローラ速度検出手段と、
    前記吸着ローラ速度検出手段によって検出された前記記録紙通過時の吸着ローラの回転速度が、前記不通過時の吸着ローラ回転速度よりも、所定速度差を保って速くなるように、前記レジストローラ駆動手段を駆動制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記吸着ローラ速度検出手段による吸着ローラの回転速度検出時には、前記吸着ローラのバイアス印加、及び像担持体からトナー画像を転写させる転写ローラのバイアス印加を停止させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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