JP3733895B2 - インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びそのインクジェットプリンタヘッドの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電式インクジェットプリンタヘッドに関し、詳細には、積層型の圧電アクチュエータを用いたインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びそのインクジェットプリンタヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、米国特許第5,402,159号公報に記載されているような積層型の圧電アクチュエータを用いたインクジェットプリンタヘッドが知られている。このインクジェットプリンタヘッドでは、複数個のノズルと当該各ノズルごとの圧力室とを備えたキャビティープレートに、各圧力室ごとに形成された駆動電極と隣接する圧力室に共通するコモン電極とにより圧電シートを挟んで当該圧電シートを積層したプレート型の圧電アクチュエータを接着して構成している。
【0003】
具体的には、図12に示す分解斜視図のように、インクジェットプリンタヘッド100は、略長方形に形成された金属製のキャビティープレート110の表面に、キャビティープレート110の長手方向と直交する方向に溝が延設されて形成された圧力室116が、キャビティープレート110の長手方向に複数平行に配列されている。そして、キャビティープレート110上に、略長方形の板状に形成されたプレート型圧電アクチュエータ120が、キャビティープレート110に形成された各圧力室116を塞ぐように接着され、プレート型圧電アクチュエータ120の上部には、外部機器との接続のために前記プレート型圧電アクチュエータ120に対して重ねて接合されるフレキシブルフラットケーブル130が設けられている。
【0004】
また、図12及び図13に示すように、プレート型圧電アクチュエータ120のキャビティープレート110に接着される面と反対側の表面(図12におけるプレート型圧電アクチュエータ120の上面)の両端部には、駆動電極と接続された所定の長さの表面電極126が複数設けられ、また、コモン電極と接続された所定の長さの表面電極127も設けられている。さらに、キャビティープレート110の左端部には、長円型のインク供給孔119が設けられている。
【0005】
次に、図14及び図15を参照して、上記のように構成されたインクジェットプリンタヘッド100でのキャビティープレート110上へのプレート型圧電アクチュエータ120の接着について説明する。まず、図14に示すように、水平な台170上に、キャビティープレート110を載置して、その上へ位置合わせをして、下面に接着剤を塗布したプレート型圧電アクチュエータ120を搭載する。次いで、図15に示すように、プレート型圧電アクチュエータ120の上から、接着治具160により、矢印A方向に10kg重の力を加えて、キャビティープレート110とプレート型圧電アクチュエータ120との接着を行う。このようにして、インクジェットプリンタヘッド100でのキャビティープレート110上へのプレート型圧電アクチュエータ120の接着が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のキャビティープレート110上へのプレート型圧電アクチュエータ120の接着方法では、接着治具160は、プレート型圧電アクチュエータ120の表面に設けられている表面電極126,127の表面を押圧することになるだけで、図14及び図15に示すように、プレート型圧電アクチュエータ120の中央部に表面電極126,127の厚みより小さいうねり120aがあった場合に、接着治具160で、当該うねり120aをつぶして平らにすることができなかった。この様なうねり120aがプレート型圧電アクチュエータ120に残っている場合には、キャビティープレート110上へのプレート型圧電アクチュエータ120の接着不良を生じ、また、インク漏れを引き起こすという問題点があった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、キャビティープレート上へプレート型圧電アクチュエータを確実に接着することができるインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びそのインクジェットプリンタヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、複数個のノズル及び当該各ノズルに連通する複数の圧力室を備えたキャビティープレートに接着され、前記各圧力室に対応して形成された駆動電極及び隣接する圧力室に共通するコモン電極により圧電シートを挟んで積層状に形成されたプレート型の圧電アクチュエータであって、当該圧電アクチュエータは、前記キャビティープレートに設けられた各圧力室を当該圧電アクチュエータにて塞ぐように前記キャビティープレートに接着され、前記圧電アクチュエータの前記キャビティープレートに接着される面と反対側の表面には、前記駆動電極またはコモン電極と接続した所定の長さで各々表面電極が列状に配置され、前記表面上には、前記表面電極とほぼ同一の厚みの凸部が設けられている。
【0009】
この構成に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、圧電アクチュエータのキャビティープレートに接着される面と反対側の表面には、駆動電極またはコモン電極と接続した所定の長さで各々表面電極が列状に配置され、前記表面上には、表面電極とほぼ同一の厚みの凸部が設けられているので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及び凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりのある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0010】
請求項2に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1に記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの構成に加え、前記凸部は、前記表面電極の列の間に配置されていることを特徴とする構成となっている。
【0011】
この構成に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1に記載の発明の作用に加えて、凸部は、表面電極の列の間に配置されているので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及び表面電極の列の間に配置された凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりのある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0012】
請求項3に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項2に記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの構成に加え、前記複数の圧力室は複数列に配置され、前記表面電極はその圧力室の列に対応して、複数列に配置され、前記凸部は、前記表面電極の列の間に配置されていることを特徴とする構成となっている。
【0013】
この構成に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項2に記載の発明の作用に加え、複数の圧力室は複数列に配置され、前記表面電極はその圧力室の列に対応して、複数列に配置され、前記凸部は、前記表面電極の列の間に配置されているので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及びその表面電極の列の間に配置された凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりがある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0014】
請求項4に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1乃至3の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの構成に加え、前記凸部は、前記キャビティープレートに設けられている前記圧力室を隔てる桁の位置に対応して、前記圧電アクチュエータの表面に配置されていることを特徴とする構成となっている。
【0015】
この構成のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1乃至3の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの作用に加え、凸部は、キャビティープレートに設けられている圧力室を隔てる桁の位置に対応して、圧電アクチュエータの表面に配置されているので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、接着治具から凸部へ加えられた力と圧力室を隔てる桁からの抗力により、圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0016】
請求項5に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1乃至4の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの構成に加え、前記表面電極及び前記凸部は、同じ材料を用いて印刷により形成されていることを特徴とする構成となっている。
【0017】
この構成のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1乃至4の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの作用に加え、前記表面電極及び前記凸部は、同じ材料を用いて印刷により形成されるので、工数を増やさずに、凸部を形成することができる。
【0018】
請求項6に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、複数個のノズル及び当該各ノズルに連通する複数の圧力室を備えたキャビティープレートと、前記各圧力室に対応して形成された駆動電極及び隣接する圧力室に共通するコモン電極により圧電シートを挟んで積層状に形成されたプレート型の圧電アクチュエータとを備え、当該圧電アクチュエータを、前記キャビティープレートに設けられた各圧力室を当該圧電アクチュエータにて塞ぐように前記キャビティープレートに接着するインクジェットプリンタヘッドの製造方法であって、前記圧電アクチュエータの前記キャビティープレートに接着される面と反対側の表面に、前記駆動電極またはコモン電極と接続した所定の長さで各々表面電極を列状に設け、前記表面上には、前記表面電極と同一の厚みの凸部を設け、前記表面電極と凸部とを、平面状の治具によって、同時に押圧しながら、前記圧電アクチュエータを前記キャビティープレートに接着することを特徴とする。
【0019】
この構成に係るインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、圧電アクチュエータのキャビティープレートに接着される面と反対側の表面に、駆動電極またはコモン電極と接続した所定の長さで各々表面電極を列状に設け、前記表面上には、前記表面電極と同一の厚みの凸部を設け、表面電極と凸部とを、平面状の治具によって、同時に押圧しながら、圧電アクチュエータをキャビティープレートに接着する。従って、表面電極及び凸部の上から平面状の治具で押圧できるので、圧電アクチュエータにうねりのある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0020】
請求項7に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、請求項6に記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法の構成に加えて、前記凸部は、前記表面電極の列の間に設けることを特徴とする。
【0021】
この構成に係るインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、請求項6に記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法の作用に加えて、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及び表面電極の列の間に設けた凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりのある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0022】
請求項8に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、請求項7に記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法の構成に加え、前記複数の圧力室は複数列に配置されており、前記表面電極はその圧力室の列に対応して、複数列に設け、前記凸部は、前記表面電極の列の間に設けることを特徴とする。
【0023】
この構成に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、請求項7に記載の発明の作用に加え、複数の圧力室は複数列に配置されており、前記表面電極はその圧力室の列に対応して、複数列に設け、前記凸部は、前記表面電極の列の間に設けるので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及びその表面電極の列の間に配置された凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりがある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0024】
請求項9に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、請求項6乃至8の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法の構成に加えて、前記凸部は、前記表面に、前記表面電極と同時に印刷形成されることを特徴とする。
【0025】
この構成に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、請求項6乃至8の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法の作用に加えて、凸部は、圧電アクチュエータの表面に、表面電極と同時に印刷形成されるので、工数を増やさずに、凸部を形成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの構造及びインクジェットプリンタヘッドの製造方法を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は、本実施の形態のインクジェットプリンタヘッド1の分解斜視図であり、図2は、インクジェットプリンタヘッド1に用いられるプレート型圧電アクチュエータ20の平面図である。
【0028】
図1に示すように、インクジェットプリンタヘッド1は、略長方形に形成された金属板の積層構造からなるキャビティープレート10の表面に、キャビティープレート10の長手方向と直交する方向に溝が延設されて形成された圧力室16が、キャビティープレート10の長手方向に複数平行に配列されている。そして、キャビティープレート10上に、略長方形の板状に形成されたプレート型圧電アクチュエータ20が、キャビティープレート10に形成された各圧力室16を塞ぐように接着され、プレート型圧電アクチュエータ20の上部には、外部機器との接続のためにプレート型圧電アクチュエータ20に対して重ねて接合されるフレキシブルフラットケーブル130が設けられている。
【0029】
また、図1及び図2に示すように、プレート型圧電アクチュエータ20のキャビティープレート10に接着される面と反対側の表面(図1におけるプレート型圧電アクチュエータ20の上面)(以下、「プレート型圧電アクチュエータ20の上面」という。)には、後述する駆動電極36と接続された表面電極31と、後述するコモン電極35と接続された表面電極32が設けられ、さらに、プレート型圧電アクチュエータ20の表面には、後述する凸部すなわち擬似電極40が2列に配列されている。
【0030】
次に、図3乃至図5を参照して、上記のように構成されたインクジェットプリンタヘッドの構造の詳細について説明する。図3は、キャビティープレート10からプレート型圧電アクチュエータ20を離した状態を示す分解斜視図であり、図4は、プレート型圧電アクチュエータ20の分解斜視図であり、図5は、図3のI−I線における矢視方向のプレート型圧電アクチュエータ20の断面図である。
【0031】
図3及び図5に示すように、プレート型圧電アクチュエータ20は、10枚の圧電シート21,22,23,24,25,26,27,28,29,30を積層した構造に形成されている。また、各圧電シート21〜30の内、圧電シート26,28,30は、全て同じ構造に形成され、各圧電シート26,28,30の上面には、前記キャビティープレート10に設けられた各圧力室16に対応する位置に細幅の駆動電極36が2列をなして形成されている。また、図4に示すように、各駆動電極36の端部36aは、圧電シート26の長手方向の両側面26a、26bに各々露出するように形成され、各圧電シート26,28,30の上面には、後述するコモン電極35の端部35aと対応する位置に圧電シートの変形には関与しないランドパターンである捨てパターン電極36’が形成されている。
【0032】
また、図4及び図5に示すように、圧電シート23,24,25,27,29は、全て同じ構造に形成され、圧電シート23,24,25,27,29の上面には、全ての圧力室16にわたって共通の電極となる帯状のコモン電極35が形成されている。また、各コモン電極35の端部35aは、圧電シート23の側面23a、23bに各々露出するように形成され、各圧電シート23,24,25,27,29の上面には、上記駆動電極36の端部36aと対応する位置に圧電シートの変形には関与しないランドパターンである捨てパターン電極35’が形成されている。捨てパターン電極36’,35’は、駆動電極及びコモン電極と同じ厚みに形成され、後述するように圧電シートを積層したとき、駆動電極およびコモン電極のない部分の圧電シートが凹むのを補正している。
【0033】
さらに、図4に示すように、最上段の圧電シート21の上面には、前記各駆動電極36の各々に対する表面電極31と、前記コモン電極35に対する表面電極32とが、圧電シート21の長手方向の両側面21a、21bに沿って並ぶように設けられている。この表面電極31,32の位置は、圧力室16の列と後述する凹溝41,42との間のキャビティープレート10の上面に対応する。また、圧電シート21の側面21aに沿って並ぶ表面電極31と、圧電シート21の側面21bに沿って並ぶ表面電極31との間には、キャビティープレート10に設けられている前記圧力室16を隔てる桁16e(図3参照)の位置に対応して、略長方形で、表面電極31とほぼ同じ厚みに形成された擬似電極40が設けられている。
【0034】
この擬似電極40は、コモン電極35や駆動電極36には、一切接続されておらず、後述するキャビティープレート10へのプレート型圧電アクチュエータ20の接着時に、接着治具60に当接する部分である。また、圧電シート21の下の圧電シート22は、最上段の圧電シート21と同一の材質で形成されているが、電極等は一切設けられていない。
【0035】
また、図3に示すように、プレート型圧電アクチュエータ20における圧電シート21〜30を後述するように積層した後、その上面又は下面と直交する左右両側面には、各駆動電極36と表面電極31とを電気的に接続する側面電極33及びコモン電極35と表面電極32とを電気的に接続する側面電極34とが各々形成されている。
【0036】
なお、上記の実施の形態の、プレート型圧電アクチュエータ20には、駆動電極36を設けた圧電シートは、圧電シート26,28,30の3層であるが、駆動電極36を設けた圧電シートは、1層、2層、5層等任意の枚数としても良く、その枚数に対応してコモン電極35を設けた圧電シートも設けても良い。
【0037】
次に、圧電シート21〜30の製造方法を説明する。圧電シート21〜30は、以下の製造方法により製造される。まず、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT(PbTiO3・PbZrO3))系のセラミックス粉末、バインダ、溶剤を混合して粘度10,000〜30,000CPSに調整した混合液を調製し、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のプラスチックフィルム上に広げて乾燥させ10枚の圧電シートを形成する。この圧電シートの厚さはおよそ22.5〜30μmである。さらに、この内の3枚の圧電シート上には、駆動電極36,捨てパターン電極36’となる部分に金属材料をスクリーン印刷する。この3枚の圧電シートは、上記の圧電シート26,28,30となる。
【0038】
また、上記10枚の圧電シートの内に、5枚の圧電シート上には、コモン電極35及び捨てパターン電極35’となる部分に金属材料をスクリーン印刷する。この5枚の圧電シートは、上記の圧電シート23,24,25,27,29となる。さらに、上記10枚の圧電シートの内に、1枚の圧電シート上には、表面電極31,32と擬似電極40となる部分にに金属材料をスクリーン印刷する。この圧電シートは、上記の圧電シート21となる。また、残りの1枚の圧電シートには、電極の印刷は行われず、この圧電シートが圧電シート22となる。尚、擬似電極40は、電極としての機能は必要なく、表面電極31,32とほぼ同じ厚み(高さ)の単なる凸部で有れば良い。
【0039】
そして、上記の圧電シート21〜30を、圧電シート30を一番下にして、下から上に向けて、圧電シート30,29,28,27,26,25,24,23,22,21の順に10枚積層する。次に、このように構成された10枚の圧電シート21〜30の全体を加熱プレスし、脱脂した後に、焼結する。そして側面に、側面電極33,34を形成して圧電セラミックスのブロックから構成されたプレート型圧電アクチュエータ20を形成する。上記のように構成されたプレート型圧電アクチュエータ20のブロックを130℃程度のシリコンオイル等の絶縁オイルが満たされた図示しないオイルバスの中に浸し、表面電極31の全てを正電源、表面電極32の全てをグランドにそれぞれ接続して、2.5kv/mm程度の電界を印加することにより、圧電シート25,26,27,28,29において駆動電極36とコモン電極35とに挟まれる部分に分極処理を施してプレート型圧電アクチュエータ20は完成する。
【0040】
上記のように構成されたプレート型圧電アクチュエータ20において、表面電極32をグランドに接続して、表面電極31のうち任意のものに正電圧を印加すると、その電圧を印加した表面電極31に接続した駆動電極36とコモン電極35との間に挟まれる部分の圧電シート25,26,27,28,29に分極方向と平行な電界が生じ、それらの積層方向に各圧電シートが伸び、キャビティープレート10の圧力室16内のインクに圧力を加えることができる。よって、圧電シート25,26,27,28,29において駆動電極36とコモン電極35とに挟まれた部分が活性層を構成することになる。圧電シート21〜30を焼成する場合に、圧電セラミックスと電極を構成する金属材料では焼成した場合の収縮率が異なるので、圧電シート21〜24は、焼成後に活性層である圧電シート21〜30が反ったり、あるいは波打ったりしてその平面性が損なわれないようにするため、及び圧電シート25〜29の活性層が圧力室16方向へのみ変形するようにするための拘束層として機能する。
【0041】
次に、図6及び図7を参照して、キャビティープレート10について説明する。図6は、キャビティープレート10の分解斜視図であり、図7は、図6に示すII−II線での矢視方向でのキャビティープレート10を分解した状態の断面図である。
【0042】
図6及び図7に示すように、キャビティープレート10は、5層構造になっており、下層から、ノズルプレート11、二枚のマニホールドプレート12,12、スペーサプレート13及びベースプレート14の四枚の薄い金属板を積層した構造となっている。
【0043】
図6及び図7に示すように、ノズルプレート11には、微小径のインク噴出用のノズル15が、当該ノズルプレート11における長手方向の中心線11aに沿って、微小ピッチPの間隔で多数個穿設されている。また、二枚のマニホールドプレート12,12には、インク通路12aが、ノズル15の列の両側に沿って延びるように穿設され、インク通路12aは、両マニホールドプレート12,12に対する前記ノズルプレート11及び前記スペーサプレート13の積層により密閉される構造となっている。
【0044】
また、ベースプレート14には、その長手中心線14aに対して直交する方向に延びる細幅の圧力室16の多数個が2列に穿設されている。この各圧力室16は、その先端16aが前記長手中心線14a上に位置し、これから一つおきに互いに逆方向に延びるように交互に設けられている。この各圧力室16の先端16aは、前記ノズルプレート11におけるノズル15に、前記スペーサプレート13及び両マニホールドプレート12に穿設されている微小径の貫通孔17を介して連通している一方、前記各圧力室16の他端16bは、前記スペーサプレート13に穿設した貫通孔18を介して、前記両マニホールドプレート12におけるインク通路12aに連通している。
【0045】
これにより、スペーサプレート13及びベースプレート14の一端部に穿設された供給孔19a,19bからインク通路12a内に流入したインクは、このインク通路12aから各圧力室16内に各貫通孔18を通って分配されたのち、この各圧力室16内から貫通孔17を通って、当該圧力室16に対応するノズル15に至るという構成になっている。
【0046】
なお、各圧力室16には、その他端16bに隣接する部分に板厚さを部分的に薄くした流量規制用の絞り部16cが設けられ、また、その略中央の部分に補強のために板厚さを部分的に薄くした繋ぎ片16dが一体的に設けられている。また、図7に示すように、ベースプレート14の各圧力室16の間には、各圧力室16を隔てる桁16eが設けられている。
【0047】
そして、上記のように構成されたプレート型の圧電アクチュエータ20は、キャビティープレート10に対して、当該プレート型の圧電アクチュエータ20における下側の圧電シート30の下面により前記キャビティープレート10の各圧力室16を塞ぐように接着される。また、このプレート型の圧電アクチュエータ20の上側の圧電シート21の上面には、前記フレキシブルフラットケーブル130が重ね押圧されることにより、このフレキシブルフラットケーブル130における各種の配線パターン(図示せず)が、前記各表面電極31,32に電気的に接合される。なおベースプレート14の上面には側面電極33,34の下端と対応する位置に、凹溝41,42が設けられ、側面電極33,34がベースプレート14と電気的に接触するのを回避している。
【0048】
次に、図8乃至図11を参照して、上記のプレート型の圧電アクチュエータ20のキャビティープレート10への接着に関して説明する。図8乃至図10は、プレート型の圧電アクチュエータ20のキャビティープレート10への接着工程を示す図であり、図11は、プレート型の圧電アクチュエータ20のキャビティープレート10へ接着された状態を示す断面図である。
【0049】
まず、図8に示すように水平な台70上に、キャビティープレート10を載置する。そして、図9に示すように、水平な台70上に載置されたキャビティープレート10の上へ位置合わせをして、下面に接着剤を塗布したプレート型圧電アクチュエータ20を搭載する。次いで、図10に示すように、プレート型圧電アクチュエータ20の上から、底面が平面の接着治具60により、矢印B方向に10kg重の力を加えて、キャビティープレート10とプレート型圧電アクチュエータ20との接着を行う。
【0050】
この時に、プレート型圧電アクチュエータ20の上面に設けられた表面電極31及び表面電極32は、圧力室16の列の外側のキャビティープレート10の上面、擬似電極40は圧力室16間の桁16eの上面にそれぞれ対応しているので、接着治具60の押圧力は、表面電極31及び表面電極32と擬似電極40とを介して、プレート型圧電アクチュエータ20をキャビティープレート10の上面に押圧することになる。従って、プレート型圧電アクチュエータ20の一部にうねりがあっても、プレート型圧電アクチュエータ20は、その中央部に設けられた擬似電極40に、接着治具60から加えられる力が伝達されるので、プレート型圧電アクチュエータ20のうねりを押し延ばすことができる。従って、キャビティープレート10上へは、プレート型圧電アクチュエータ20が隙間無く確実に接着される。
【0051】
上記の接着方法により、図11に示すように、プレート型圧電アクチュエータ20がキャビティープレート10上へ隙間無く確実に接着される。従って、プレート型圧電アクチュエータ20がキャビティープレート10に密着して接着され、密着度が上がり、圧力室16からのインクの漏出を生じることを防止できる。よって、インクジェットプリンタヘッド1の不良製品の発生を防止できる。
【0052】
尚、本発明は上述した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更をすることが可能である。例えば、擬似電極は、細い短冊状のものに限られず、コモン電極35の様な帯状の凸部でも良い。また、表面電極31と各駆動電極36とを側面電極33で接続し、表面電極32とコモン電極35とを側面電極34で接続しているが、各々圧電シートを貫通するスルーホールを通して接続しても良い。さらに圧力室16を3列以上の複数列設け、駆動電極36もそれに対応する複数列設けても良い。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、圧電アクチュエータの前記キャビティープレートに接着される面と反対側の表面には、駆動電極またはコモン電極と接続した所定の長さで各々表面電極が列状に配置され、前記表面上には、表面電極とほぼ同一の厚みの凸部が設けられているので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及び凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりのある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。従って、圧電アクチュエータがキャビティープレートに密着して接着され、密着度が上がり、圧力室からのインクの漏出を生じることを防止できる。よって、インクジェットプリンタヘッドの不良製品の発生を防止できる。
【0054】
請求項2に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1に記載の発明のインクジェットプリンタヘッドの効果に加えて、凸部は、表面電極の列の間に配置されているので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及び表面電極の列の間に配置された凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりのある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0055】
請求項3に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項2に記載のインクジェットプリンタヘッドの効果に加え、複数の圧力室は複数列に配置され、前記表面電極はその圧力室の列に対応して、複数列に配置され、前記凸部は、前記表面電極の列の間に配置されているので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及びその表面電極の列の間に配置された凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりがある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0056】
請求項4に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1乃至3の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの効果に加え、凸部は、キャビティープレートに設けられている圧力室を隔てる桁の位置に対応して、圧電アクチュエータの表面に配置されているので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、接着治具から凸部へ加えられた力と圧力室を隔てる桁からの抗力により、圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0057】
請求項5に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1乃至4の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの効果に加え、前記表面電極及び前記凸部は、同じ材料を用いて印刷により形成されるので、工数を増やさずに、凸部を形成することができる。
【0058】
請求項6に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、圧電アクチュエータのキャビティープレートに接着される面と反対側の表面に、駆動電極またはコモン電極と接続した所定の長さで各々表面電極を列状に設け、前記表面上には、前記表面電極と同一の厚みの凸部を設け、表面電極と凸部とを、平面状の治具によって、同時に押圧しながら、圧電アクチュエータをキャビティープレートに接着する。従って、表面電極及び凸部の上から平面状の治具で押圧できるので、圧電アクチュエータにうねりのある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。従って、圧電アクチュエータがキャビティープレートに密着して接着され、密着度が上がり、圧力室からのインクの漏出を生じることを防止できる。よって、インクジェットプリンタヘッドの不良製品の発生を防止できる。
【0059】
請求項7に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、請求項6に記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法の効果に加えて、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及び表面電極の列の間に設けた凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりのある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0060】
請求項8に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、請求項7に記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法の効果に加え、複数の圧力室は複数列に配置されており、前記表面電極はその圧力室の列に対応して、複数列に設け、前記凸部は、前記表面電極の列の間に設けるので、キャビティープレートへの圧電アクチュエータの接着時には、表面電極及びその表面電極の列の間に配置された凸部の上から接着治具で押圧できる。従って、圧電アクチュエータにうねりがある場合にも圧電アクチュエータのうねり部分を押しつぶして平面にしてキャビティープレートに接着することができる。
【0061】
請求項9に係る発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法では、請求項6乃至8の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法の効果に加えて、凸部は、圧電アクチュエータの表面に、表面電極と同時に印刷形成されるので、工数を増やさずに、凸部を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態のインクジェットプリンタヘッド1の分解斜視図である。
【図2】図2は、インクジェットプリンタヘッド1に用いられるプレート型圧電アクチュエータ20の平面図である。
【図3】図3は、キャビティープレート10からプレート型圧電アクチュエータ20を離した状態を示す分解斜視図である。
【図4】図4は、プレート型圧電アクチュエータ20の分解斜視図である。
【図5】図5は、プレート型圧電アクチュエータ20の断面図である。
【図6】図6は、キャビティープレート10の分解斜視図である。
【図7】図7は、キャビティープレート10を分解した状態の断面図である。
【図8】図8は、プレート型の圧電アクチュエータ20のキャビティープレート10への接着工程を示す図である。
【図9】図9は、プレート型の圧電アクチュエータ20のキャビティープレート10への接着工程を示す図である。
【図10】図10は、プレート型の圧電アクチュエータ20のキャビティープレート10への接着工程を示す図である。
【図11】図11は、プレート型の圧電アクチュエータ20のキャビティープレート10へ接着された状態を示す断面図である。
【図12】図12は、従来のインクジェットプリンタヘッド100の分解斜視図である。
【図13】図13は、従来のプレート型圧電アクチュエータ120の平面図である。
【図14】図14は、従来のプレート型圧電アクチュエータ120のキャビティープレート110への接着工程を示す図である。
【図15】図15は、従来のプレート型圧電アクチュエータ120のキャビティープレート110への接着工程を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタヘッド
10 キャビティープレート
11 ノズルプレート
12 マニホールドプレート
12a インク通路
13 スペーサプレート
14 ベースプレート
16 圧力室
16e 桁
17 貫通孔
18 貫通孔
20 プレート型圧電アクチュエータ
21,22,23,24,25,26,27,28,29,30 圧電シート
31 表面電極
32 表面電極
35 コモン電極
35a 端部
35’ 捨てパターン電極
36 駆動電極
36a 端部
36’ 捨てパターン電極
40 擬似電極
60 接着治具
70 台
Claims (9)
- 複数個のノズル及び当該各ノズルに連通する複数の圧力室を備えたキャビティープレートに接着され、前記各圧力室に対応して形成された駆動電極及び隣接する圧力室に共通するコモン電極により圧電シートを挟んで積層状に形成されたプレート型の圧電アクチュエータであって、
当該圧電アクチュエータは、前記キャビティープレートに設けられた各圧力室を当該圧電アクチュエータにて塞ぐように前記キャビティープレートに接着され、
前記圧電アクチュエータの前記キャビティープレートに接着される面と反対側の表面には、前記駆動電極またはコモン電極と接続した所定の長さで各々表面電極が列状に配置され、
前記表面上には、前記表面電極とほぼ同一の厚みの凸部が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ。 - 前記凸部は、前記表面電極の列の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ。
- 前記複数の圧力室は複数列に配置され、前記表面電極はその圧力室の列に対応して、複数列に配置され、前記凸部は、前記表面電極の列の間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ。
- 前記凸部は、前記キャビティープレートに設けられている前記圧力室を隔てる桁の位置に対応して、前記圧電アクチュエータの表面に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ。
- 前記表面電極及び前記凸部は、同じ材料を用いて印刷により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ。
- 複数個のノズル及び当該各ノズルに連通する複数の圧力室を備えたキャビティープレートと、前記各圧力室に対応して形成された駆動電極及び隣接する圧力室に共通するコモン電極により圧電シートを挟んで積層状に形成されたプレート型の圧電アクチュエータとを備え、
当該圧電アクチュエータを、前記キャビティープレートに設けられた各圧力室を当該圧電アクチュエータにて塞ぐように前記キャビティープレートに接着するインクジェットプリンタヘッドの製造方法であって、
前記圧電アクチュエータの前記キャビティープレートに接着される面と反対側の表面に、前記駆動電極またはコモン電極と接続した所定の長さで各々表面電極を列状に設け、
前記表面上には、前記表面電極と同一の厚みの凸部を設け、
前記表面電極と凸部とを、平面状の治具によって、同時に押圧しながら、前記圧電アクチュエータを前記キャビティープレートに接着することを特徴とするインクジェットプリンタヘッドの製造方法。 - 前記凸部は、前記表面電極の列の間に設けることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法。
- 前記複数の圧力室は複数列に配置されており、
前記表面電極はその圧力室の列に対応して、複数列に設け、
前記凸部は、前記表面電極の列の間に設けることを特徴とする請求項7に記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法。 - 前記凸部は、前記表面に、前記表面電極と同時に印刷形成されることを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法。
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