JP3733888B2 - 信号処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はたとえば電話網とパケット網の間で音声データの受け渡しを行う際に使用する音声信号処理装置等の信号処理装置に係わり、特にプログラムをロードしてそれに応じた処理を行うデジタル信号処理プロセッサ等の信号処理プロセッサを音声処理の各構成部品等の回路構成部品に使用した場合に好適な信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの普及と共に、IP(Internet Protocol)網を使用した音声通信が注目を集めている。IP網を使用すると、送りたい情報をパケットにして宛先を付加することで安価にかつ回線を設定することなく送信することができる。ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)網の発展に伴ってこれを活用して音声を通信することも注目されている。IP網での音声通信はVoIPと呼ばれており、ATM網での音声通信はVoATMと呼ばれている。
【0003】
ところがこのようなVoIPあるいはVoATMでは、回線を使用した通常の通信と比べると、幾つかの処理回路が新たに必要となる。たとえば音声を符号化したり復号化するための音声符号化回路あるいは音声復号化回路や、パケットを組み立てたり分解するためのパケット化回路およびデパケット化回路等の回路が必要である。また、従来の電話回線と同様にエコーが生じる場合もあるのでエコーキャンセラも必要である。このような処理がディジタル的に行われることになる。
【0004】
このような処理としては、エラー除去、音声の符号化および復号化、音声のパケット化、デパケット化が代表的なものとして挙げられる。このような処理回路には、DSP(digital signal processor:デジタル信号処理プロセッサ)が用いられることが多い。DSPは、デジタル信号処理を高速に行えるように設計されたプロセッサである。構造上、命令バスとデータバスが分離されているものが多く、特にオーディオ信号処理によく用いられる積和演算処理を高速に行えるようになっている。
【0005】
このようなDSPは、プロセッサ上で実行するプログラムによって、エコー除去の機能や、各種符号化や復号化の機能を実現している。一般に、実行するプログラムは、システムの再開時にDSPに読み込まれるようになっている。また、DSPがROM(リード・オンリ・メモリ)等の記録媒体からプログラムを自動的に読み込んで、これらの機能を実現する場合もある。DSPにプログラムをロードして実行可能な状態になるには、通常数十秒を要する。
【0006】
図9は、DSPを使用した従来の音声信号処理装置の構成を表わしたものである。音声信号処理装置11の全体的な制御を行うメインプロセッサ12は、バス13を介してエコー除去回路14、音声符号化・復号化回路15およびパケット化・デパケット化回路16と接続されている。エコー除去回路14、音声符号化・復号化回路15およびパケット化・デパケット化回路16は、それぞれ別々のDSPで構成されている。特公平06−001464号公報および特開平07−287064号公報では、このように複数のCPUやDSPを用いて複数の信号処理を分担して行ったり、これら分担を行う信号処理部の間で信号処理の同期をとるための技術が開示されている。
【0007】
ところで図9に示した音声信号処理装置11で、PSTN(Public Switched Telephone Network:公衆交換電話網)18から入力される音声データは、エコー除去回路14に入力される。エコーの除去された音声データは、音声符号化・復号化回路15に入力される。音声符号化・復号化回路15は、ITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合の電気通信標準化部門)勧告に準拠した各種符号化を行う。このようなものとしては、JT−G711(音声周波数帯域信号のPCM符号化方式)、JT−G729(8ビット/秒のCS−ACELP(Conjugate Structure - Algebraic Code Excited Linear Prediction)を用いた音声符号化方式)あるいはJT−G723.1(マルチメディア通信伝送のための5.3および6.3キロビット/秒のデュアルレート音声符号化方式)等がある。
【0008】
音声符号化・復号化回路15によって符号化された音声データは、パケット化・デパケット化回路16に入力されてIPパケットやATMセル等にパケット化される処理が行われる。この後にこれらの音声パケットはATM網あるいはIP網(以下、IP網と略称する)19に送出される。
【0009】
これとは逆に、IP網19から入力された音声パケットは、パケット化・デパケット化回路16に入力されてデパケット化される。そして、次の音声符号化・復号化回路15に入力されて音声データへの復号化が行われる。最後にエコー除去回路14に入力されてエコーの除去を施された後にPSTN18へと送出されることになる。
【0010】
この図9に示した音声信号処理装置11では、1チャネル分の音声データあるいは音声パケットが処理される装置を示している。従来の回路でも多数のチャネルを同時に処理する場合には、それぞれのチャネルごとのそれぞれの回路14〜16ごとに異なったDSPが用意されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の音声信号処理装置11では、各回路14〜16を構成する別々のDSPにプログラムをシステムの再開時にロードする際、それぞれ数十秒の時間が必要であった。また、これらの回路14〜16を実現するそれぞれのDSPのパラメータは固定されており、1つの回路に異なったプログラムをロードすることはできなかった。このため、DSPの過負荷を原因として1つの回路に不具合が生じたような場合には、そのチャネルのすべての回路の処理が中断することになった。
【0012】
このようなDSPの過負荷を原因とする処理の中断を避けるためには、全体の最大処理負荷に耐えられるだけのリソースを音声信号処理装置11側に実装しておく必要があった。そして、システムの再開時にはすべてのDSPを稼働可能な状態にする必要があった。
【0013】
そこで本発明の目的は、一部のDSP等の信号処理プロセッサに不具合や稼働率あるいは負荷の偏りが発生したような場合にも、効率的な処理を維持できる音声信号処理装置等の信号処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)信号を入力してこれに所定の複数の信号処理としてのN通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部と、(ロ)N通りの信号処理のうちのいずれかの信号処理のためのプログラムをロードされることによって第1〜第Nの信号処理部のうちの該当する信号処理部の予備的な構成員となりうる複数の信号処理プロセッサと、(ハ)第1〜第Nの信号処理部のそれぞれの信号処理の負荷を複数の段階で検出する負荷検出手段と、(ニ)この負荷検出手段が第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかが予め定めた予備用負荷以上となったことを検出したとき前記した複数の信号処理プロセッサの所定個数にその信号処理部に対応するプログラムをロードしてその信号処理部の予備群とする予備群生成手段と、(ホ)負荷検出手段が第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて予備用負荷を超える所定の値以上の負荷を検出したとき予備群生成手段で生成した該当する信号処理部の予備群に属する信号処理プロセッサの少なくとも一部をその信号処理部を構成する信号処理プロセッサに変更する信号処理部追加手段とを信号処理装置に具備させる。
【0015】
すなわち請求項1記載の発明では、信号を入力してこれにN通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部を備えた信号処理装置に関するもので、これらN個の信号処理部の稼働率あるいは負荷を負荷検出手段でそれぞれ検出し、これが予め定めた予備用負荷以上の負荷となっているときにはとりあえずDSP等の複数の信号処理プロセッサのうちの所定個数にその信号処理部に対応するプログラムをロードしてその信号処理部の予備群に設定する。これは予め予備群に設定しておくことで新たな信号処理プロセッサがその信号処理部を追加的に構成する際のプログラムのロードに要する時間を節約するためである。そして、負荷検出手段が予備用負荷を超える所定の値以上の負荷を検出したときには該当する信号処理部の予備群に属する信号処理プロセッサの少なくとも一部をその信号処理部を構成する信号処理プロセッサに変更することでその信号処理部の信号処理プロセッサを増加させて負荷の低減あるいは信号処理部の稼働率の向上を図るようにしている。
【0016】
請求項2記載の発明では、(イ)音声信号を入力してこれに所定の複数の信号処理としてのN通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部と、(ロ)N通りの信号処理のうちのいずれかの信号処理のためのプログラムをロードされることによって第1〜第Nの信号処理部のうちの該当する信号処理部の予備的な構成員となりうる複数の信号処理プロセッサと、(ハ)第1〜第Nの信号処理部のそれぞれの信号処理の負荷を複数の段階で検出する負荷検出手段と、(ニ)この負荷検出手段が第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかが予め定めた予備用負荷以上となったことを検出したとき前記した複数の信号処理プロセッサの所定個数にその信号処理部に対応するプログラムをロードしてその信号処理部の予備群とする予備群生成手段と、(ホ)負荷検出手段が第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて予備用負荷を超える所定の値以上の負荷を検出したとき予備群生成手段で生成した該当する信号処理部の予備群に属する信号処理プロセッサの少なくとも一部をその信号処理部を構成する信号処理プロセッサに変更する信号処理部追加手段とを信号処理装置に具備させる。
【0017】
すなわち請求項2記載の発明では、音声信号を入力してこれにN通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部を備えた信号処理装置に関するもので、これらN個の信号処理部の稼働率あるいは負荷を負荷検出手段でそれぞれ検出し、これが予め定めた予備用負荷以上の負荷となっているときにはとりあえずDSP等の複数の信号処理プロセッサのうちの所定個数にその信号処理部に対応するプログラムをロードしてその信号処理部の予備群に設定する。これは予め予備群に設定しておくことで新たな信号処理プロセッサがその信号処理部を追加的に構成する際のプログラムのロードに要する時間を節約するためである。そして、負荷検出手段が予備用負荷を超える所定の値以上の負荷を検出したときには該当する信号処理部の予備群に属する信号処理プロセッサの少なくとも一部をその信号処理部を構成する信号処理プロセッサに変更することでその信号処理部の信号処理プロセッサを増加させて音声信号の処理のための負荷の低減あるいは信号処理部の稼働率の向上を図るようにしている。
【0018】
請求項3記載の発明では、(イ)音声信号を入力してこれに所定の複数の信号処理としてのN通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部と、(ロ)N通りの信号処理のうちのいずれかの信号処理のためのプログラムをロードされることによって第1〜第Nの信号処理部のうちの該当する信号処理部の予備的な構成員となりうる複数の信号処理プロセッサと、(ハ)第1〜第Nの信号処理部のそれぞれの信号処理の負荷を複数の段階で検出する負荷検出手段と、(ニ)この負荷検出手段が第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかが予め定めた予備用負荷以上となったことを検出したとき前記した複数の信号処理プロセッサの所定個数にその信号処理部に対応するプログラムをロードしてその信号処理部の予備群とする予備群生成手段と、(ホ)負荷検出手段が第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて予備用負荷を超える所定の値以上の負荷を検出したとき予備群生成手段で生成した該当する信号処理部の予備群に属する信号処理プロセッサの少なくとも一部をその信号処理部を構成する信号処理プロセッサに変更する信号処理部構成員追加手段と、(へ)負荷検出手段が第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて予備用負荷よりも小さい他の所定の負荷未満となったことを検出したときその信号処理部の構成員としての信号処理プロセッサの一部をこの構成員から開放する信号処理部構成員削除加手段とを信号処理装置に具備させる。
【0019】
すなわち請求項3記載の発明では、音声信号を入力してこれにN通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部を備えた信号処理装置に関するもので、これらN個の信号処理部の稼働率あるいは負荷を負荷検出手段でそれぞれ検出し、これが予め定めた予備用負荷以上の負荷となっているときにはとりあえずDSP等の複数の信号処理プロセッサのうちの所定個数にその信号処理部に対応するプログラムをロードしてその信号処理部の予備群に設定する。これは予め予備群に設定しておくことで新たな信号処理プロセッサがその信号処理部を追加的に構成する際のプログラムのロードに要する時間を節約するためである。そして、負荷検出手段が予備用負荷を超える所定の値以上の負荷を検出したときには該当する信号処理部の予備群に属する信号処理プロセッサの少なくとも一部をその信号処理部を構成する信号処理プロセッサに変更することでその信号処理部の信号処理プロセッサを増加させて音声信号の処理のための負荷の低減あるいは信号処理部の稼働率の向上を図るようにしている。しかも請求項3記載の発明では、信号処理部構成員削除加手段が設けられており、負荷検出手段が第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて予備用負荷よりも小さい他の所定の負荷未満となったことを検出したときその信号処理部の構成員としての信号処理プロセッサの一部をこの構成員から開放することにしたので、ある信号処理部の負荷が著しく減少したような場合にはその信号処理プロセッサの一部をその信号処理部から撤去(開放)することができ、これを他の負荷の大きな信号処理部に割り当てることができるので、信号処理プロセッサの効率的な活用を図ることができる。
【0020】
請求項4記載の発明では、請求項1〜請求項3いずれかに記載の信号処理装置で、第1〜第Nの信号処理部は、第1の信号処理部から第Nの信号処理部へと信号の処理を行う場合と、その逆に第Nの信号処理部から第1の信号処理部へと信号の処理を行う場合の2系統が存在し、それぞれの系統のそれぞれの信号処理部に信号処理プロセッサが割り振られることを特徴としている。
【0021】
すなわち請求項4記載の発明では、第1〜第Nの信号処理部が双方向の処理を行う場合を扱っている。もちろん、装置によっては片方向の処理のみを行う場合もある。双方向の処理を行う場合には、たとえばAからBに変換する信号処理とBからAに変換する信号処理とで信号処理部が全く相違することになる場合がある。このようなときには、実質的に2倍の信号処理部が存在することになり、信号処理プロセッサの振り分けもこれら2倍の信号処理部を対象とすることになる。
【0022】
請求項5記載の発明では、請求項1〜請求項4いずれかに記載の信号処理装置で、第1〜第Nの信号処理部の信号処理用に共有メモリが配置されており、これらはそれぞれの信号処理の段階に応じて領域が振り分けられていることを特徴としている。
【0023】
すなわち請求項5記載の発明では、共有メモリのメモリ領域を各信号処理の段階に応じて分割して使用することで、メモリの管理の簡略化を図ると共にデータやそのフォルダの断片化を防止することができる。
【0024】
請求項6記載の発明では、請求項1〜請求項4いずれかに記載の信号処理装置で、信号処理部のそれぞれについて信号処理プロセッサの数を初期的に設定する初期設定手段を具備することを特徴としている。
【0025】
すなわち請求項6記載の発明では、信号処理部のそれぞれについて信号処理プロセッサの数を初期的に設定できるようにしている。保守者が各信号処理部の特性や処理の負荷に応じて信号処理プロセッサの数を設定するので、運用開始状態からある程度円滑な信号処理が可能になる。
【0026】
請求項7記載の発明では、請求項1〜請求項3いずれかに記載の信号処理装置で、第1〜第Nの信号処理部を構成する信号処理プロセッサの故障を検出する故障検出手段と、この故障検出手段が信号処理プロセッサの故障を検出した信号処理部についてこれに代わる信号処理プロセッサを追加する故障時追加手段とを具備することを特徴としている。
【0027】
すなわち請求項7記載の発明では、故障検出手段が第1〜第Nの信号処理部を構成する信号処理プロセッサの故障を検出し、故障した信号処理プロセッサを正常な信号処理プロセッサに置き換えるので、処理の負荷が増大したり信号の処理が遅延するといった不具合を解消することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
【0029】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0030】
図1は本発明の一実施例における音声信号処理装置の回路構成の概要を表わしたものである。この音声信号処理装置101は、メインプロセッサ102を搭載している。メインプロセッサ102は、バス103に接続された処理プログラム格納メモリ104に格納されている処理プログラムを実行することで装置内の各部の制御を行うようになっている。バス103には、第1〜第NのDSP1051〜105Nと、第1のDSP群入出力回路106および第2のDSP群入出力回路107が接続されている。第1のDSP群入出力回路106と第2のDSP群入出力回路107の間には、共有メモリ108が配置されている。共有メモリ108は第1〜第NのDSP1051〜105Nとも接続されている。第1のDSP群入出力回路106は、たとえばPSTN111に接続され、第2のDSP群入出力回路107はATM網あるいはIP網(以下、IP網と略称する)112に接続されている。
【0031】
このような音声信号処理装置101で、第1〜第NのDSP1051〜105Nは、4つのグループに分けられている。これらは、図9に示した音声信号処理装置11におけるエコー除去回路14を実現するA処理用DSP群と、音声符号化・復号化回路15を実現するB処理用DSP群と、パケット化・デパケット化回路16を実現するC処理用DSP群と、これらのDSP群の処理の予備のために設けられたD処理用DSP群である。なお、この図1に示した音声信号処理装置101は、複数チャネルの音声データあるいは音声パケットを処理できるようになっている。
【0032】
図2は、このような第1〜第NのDSPのグループ分けと共有メモリの関係を具体的に表わしたものであり、図3は共有メモリと第1および第2のDSP群入出力回路の関係を表わしたものである。図2に示した共有メモリ108は第1の共有メモリ1081と、第2の共有メモリ1082の2つのメモリ領域に分かれている。また、それぞれのDSP1051〜105Nは、A処理用DSP群121〜D処理用DSP群124に分かれている。D処理用DSP群124は、A処理用DSP群121の予備としてのA予備群124Aと、B処理用DSP群122の予備としてのB予備群124Bと、C処理用DSP群123の予備としてのC予備群124Cと、更に予備的なアイドルDSP群124Dから構成されている。
【0033】
それぞれのDSP群124A〜124Dには、A処理用DSP群121〜C処理用DSP群123に配分されている残りのDSP105が配分された構成となっている。しかしながら、第1〜第NのDSP1051〜105Nがこれらに予め定めた数だけ固定的に配分されているわけではない。すなわち、本実施例では後に説明する通りアイドルDSP群124Dに存在するDSP105に所定の処理用プログラムが格納されてその処理を行う予備群となり、このうちの運用状態に移行することが指示されたものが運用状態のDSP群となるようになっている。
【0034】
ところで、図3に示すように第1のDSP群入出力回路106は第1のDSP群入力回路106INと、第1のDSP群出力回路106OUTから構成されている。同様に第2のDSP群入出力回路107は第2のDSP群入力回路107INと、第2のDSP群出力回路107OUTから構成されている。
【0035】
第1の共有メモリ1081は、第2のDSP群入出力回路の第2のDSP群入力回路107INから入力される音声パケットを格納するC処理前領域131と、図2に示したC処理用DSP群123によるC処理が行われた後でB処理前のデータを格納するB処理前C処理後領域132と、B処理用DSP群122(図2)によるB処理が行われた後でA処理前のデータを格納するA処理前B処理後領域133と、A処理用DSP群121(図2)によるA処理が行われた後のデータを格納するA処理後領域134とから構成されている。また、第2の共有メモリ1082は、第1のDSP群入出力回路の第1のDSP群入力回路106INから入力される音声パケットを格納するA処理前領域135と、図2に示したA処理用DSP群121によるA処理が行われた後でB処理前のデータを格納するA処理後B処理前領域136と、B処理用DSP群122(図2)によるB処理が行われた後でC処理前のデータを格納するB処理後C処理前領域137と、C処理用DSP群123(図2)によるC処理が行われた後のデータを格納するC処理後領域138とから構成されている。
【0036】
図2に示すD処理用DSP群124の中には、A予備群124AとB予備群124BおよびC予備群124Cが配置されている。これらとA処理用DSP群121〜C処理用DSP群123との違いは、それぞれの処理プログラムが運用中であるか否かという点である。すなわち、A予備群124AはA処理用プログラムをロード済みであるが、運用状態とはなっていない。同様にB予備群124BはB処理用プログラムをロード済みであるが、運用状態とはなっていない。またC予備群124CはC処理用プログラムをロード済みであるが、運用状態とはなっていない。D処理用DSP群124の中のアイドルDSP群124Dは、通常の状態でいずれの処理用プログラムもロードされていない未使用状態のDSP群である。
【0037】
図1に示したメインプロセッサ102はA処理用DSP群121〜D処理用DSP群124内の各DSP群すなわち第1〜第NのDSP1051〜105Nの稼働率(負荷)を把握している。
【0038】
図4は、音声についての信号処理システムが再開するときの動作の流れを表わしたものである。信号処理システムの再開に際して、システムの保守者あるいはシステムの管理を行う図示しない外部装置は、図1に示した音声信号処理装置101のメインプロセッサ102に対して、A、B、Cの各処理に割り当てる第1〜第NのDSP1051〜105Nの数の初期値を設定する(ステップS201)。そして、設定した内容に応じて、メインプロセッサ102は処理プログラム格納メモリ104に格納されているA処理用プログラム、B処理用プログラムおよびC処理用プログラムを読み出して、第1〜第NのDSP1051〜105Nの中からステップS201で割り当てられた個数ずつにこれらを割り当ててロードする(ステップS202)。
【0039】
このようにしてA処理用プログラム、B処理用プログラムおよびC処理用プログラムのロードが終了すると、それぞれA予備群124A、B予備群124BおよびC予備群124Cが一時的に形成されたことになる。そこで、メインプロセッサ102はこれらに対して運用状態に入るように指示を出す(ステップS203)。これにより、A処理用DSP群121〜C処理用DSP群123が構成される。
【0040】
図5は、音声信号処理装置が運用状態で第1のDSP群入力回路を用いて入力する音声データの処理の流れを表わしたものである。本実施例では第1のDSP群入力回路106IN(図3)は図1に示したPSTN111に接続されている。第1のDSP群入力回路106INはPSTN111から音声データの入力を指示する(ステップS221)。これを基にして所定単位の音声データがPSTN111から入力されると(ステップS222:Y)、第1のDSP群入力回路106INはこれをA処理前領域135に移動する(ステップS223)。これを基にA処理用DSP群121がこのA処理前領域135の未処理データを処理することになる(ステップS224)。A処理用DSP群121は処理済のデータをA処理後B処理前領域136に移動する(ステップS225)。
【0041】
B処理用DSP群122はA処理後B処理前領域136の未処理データを処理する(ステップS226)。B処理用DSP群122は処理済のデータをB処理後C処理前領域137に移動する(ステップS227)。C処理用DSP群123はB処理後C処理前領域137の未処理データを処理する(ステップS228)。そして、C処理用DSP群123は処理済のデータをC処理後領域138に移動する(ステップS229)。このようにしてA、B、Cの各処理が終了したデータとしての音声パケットが第2の共有メモリ1082のC処理後領域138に格納されることになる。この段階でメインプロセッサ102の指示によって第2のDSP群出力回路107OUTはC処理後領域138から、すべての処理が完了した結果得られた音声パケットを取り出してこれをIP網112に送出することになる(ステップS230)。以下同様にしてPSTN111からIP網112あるいはATM網への音声信号の変換処理が繰り返されることになる。
【0042】
図6は、音声信号処理装置が運用状態で第2のDSP群入力回路を用いて入力する音声データの処理の流れを表わしたものである。本実施例では第2のDSP群入力回路107INは図1に示したIP網112に接続されている。第2のDSP群入力回路107INはIP網112から音声パケットの入力を指示する(ステップS241)。これを基にして所定単位の音声パケットがIP網112から入力されると(ステップS242:Y)、第2のDSP群入力回路107INはこれをC処理前領域131に移動する(ステップS243)。これを基にC処理用DSP群123がこのC処理前領域131の未処理データを処理することになる(ステップS244)。C処理用DSP群123は処理済のデータをB処理前C処理後領域132に移動する(ステップS245)。
【0043】
B処理用DSP群122はB処理前C処理後領域132の未処理データを処理する(ステップS246)。B処理用DSP群122は処理済のデータをA処理前B処理後領域133に移動する(ステップS247)。A処理用DSP群121はA処理前B処理後領域133の未処理データを処理する(ステップS248)。そして、A処理用DSP群121は処理済のデータをA処理後領域134に移動する(ステップS249)。このようにしてC、B、Aの各処理が終了したデータとしての音声データが第1の共有メモリ1081のA処理後領域134に格納されることになる。この段階でメインプロセッサ102の指示によって第1のDSP群出力回路106OUTはA処理後領域134から、すべての処理が完了した結果得られた音声データを取り出してこれをPSTN111に送出することになる(ステップS250)。以下同様にしてIP網112あるいはATM網からPSTN111に対して音声信号の変換処理が繰り返されることになる。
【0044】
ところで、このような運用状態でメインプロセッサ102は、A処理用DSP群121〜C処理用DSP群123を構成するDSP105の稼働率を監視している。ここでこれら3種類のDSP群121〜123の稼働率について3種類の閾値をx、y、zをそれぞれ定める。これらの閾値の値は次の(1)式で示す関係にあるものとする。
【0045】
y>x>z……(1)
【0046】
図7は、このような3種類の閾値を用いた処理用DSP群と予備群およびアイドルDSP群の間でのDSPの変遷に関する制御の様子を表わしたものである。ここでは、A処理用DSP群121について具体的に説明するが、B処理用DSP群122およびC処理用DSP群123についても、それらについての3種類の閾値をx、y、zを用いて同様の制御が行われる。そこで、B処理用DSP群122およびC処理用DSP群123に関する説明は省略する。
【0047】
まず、図1に示したメインプロセッサ102はA処理用DSP群121の稼働率が(1)式における真中の閾値としての値xを超えたかどうかを判別する(ステップS271)。値xを超えた場合には(Y)、A処理用DSP群121の予備としてのA予備群124AにDSP105が存在するかどうかをチェックする(ステップS272)。存在していない状態であれば(N)、予備的なアイドルDSP群124Dの中の1つのDSP105にとりあえずA処理用プログラムをロードしておいて、A処理用DSP群121に直ちに代わることのできるA予備群124Aに加える処理を行う(ステップS273)。そしてその時点で稼働率が値xよりも高い値yに到達していなければ(ステップS274:N)、処理をとりあえず終了させて再び最初の監視動作に戻る(リターン)。
【0048】
これに対して、ステップS272でA予備群124Aが存在している(Y)と判断した後、あるいはステップS273でA予備群124Aを作成した後に稼働率をチェックするとこれが値xよりも高い値yであった場合には(ステップS274:Y)、このA予備群124AのDSP105を運用状態にすることで(ステップS275)、稼働率を高めることになる。この後、ステップS271の処理に戻るので、閾値が値yを超えている場合には結果的にA予備群124AのDSP105が次々とA処理用DSP群121に加わることになり、稼働率が適正な値に調整されることになる。
【0049】
一方、A処理用DSP群121の稼働率が低くなって値xよりも低い値z未満となった場合には(ステップS276:Y)、運用状態のA処理用DSP群121のDSP105の1つを停止させ、これをアイドルDSP群124Dに入れる。更にA予備群124AのDSP105が存在する場合にもこれをアイドルDSP群124Dに入れることで稼働率を下げると共に、アイドルDSP群124D内のDSP105を増やして、他の処理用DSP群122、123にこれらを有効活用できるようにする(ステップS277)。
【0050】
なお、3種類の閾値x、y、zについてはA処理用DSP群121と、B処理用DSP群122およびC処理用DSP群123の間で全く同じ値を使用してもよいが、それぞれ異なった値に設定してもよい。
【0051】
図8は、処理用DSP群の中のDSPが故障した場合の振替制御の様子を表わしたものである。ここでは、A処理用DSP群121について具体的に説明するが、B処理用DSP群122およびC処理用DSP群123についても、同様の制御が行われる。そこで、B処理用DSP群122およびC処理用DSP群123に関する説明は省略する。
【0052】
図1に示したメインプロセッサ102はA処理用DSP群121内のDSP105の少なくとも1つが故障したかどうかをチェックしている(ステップS291)。DSP105の少なくとも1つが故障すると(Y)、A予備群124AにDSP105が存在するかどうかをチェックする(ステップS292)。存在しない場合には(N)、予備的なアイドルDSP群124Dの中の1つのDSP105にA処理用プログラムをロードして、A予備群124Aに加える処理を行う(ステップS293)。そして、このようにして作成したA予備群124AのDSP105をA処理用DSP群121に加えることで故障による欠員を補う(ステップS294)。そして、この状態でA予備群124AにDSPがまだ存在しているかどうかをチェックする(ステップS295)。存在していなければ(N)、予備的なアイドルDSP群124Dの中の1つのDSP105にA処理用プログラムをロードすることで(ステップS296)、A予備群124Aを作成しておいて、必要なときに直ちにA処理用DSP群121に加えることができる体制を整えておく。
【0053】
このようにして、A処理用DSP群121内のDSP105が故障しても、これによる稼働率の低下を補うことができることになる。
【0054】
なお、実施例では音声に関するデータを3種類の処理に分けて処理する場合のDSPの管理について説明したが、2種類あるいは4種類以上の処理に対してDSPを分配制御する場合にも本発明を同様に適用することができる。また、実施例では閾値を設けてDSPを1つずつ処理することにしたが、複数個ずつの単位で同様の制御を行うことも可能である。
【0055】
また、実施例では音声信号処理装置について説明したが、これに限るものではない。一般に音声以外あるいは音声と他の信号を含んだ信号に複数段階の処理を行ってある信号として出力する信号処理装置に対しても本発明を同様に適用することができる。
【0056】
更に実施例では3段階の閾値を設定して信号処理プロセッサの増減を制御したが、閾値の数は3つに限るものではなく、これよりも多い場合ももちろん有効である。
【0057】
また実施例ではDSP1051〜105NをA処理用DSP群121〜D処理用DSP群124に分けて、入力された信号をA処理用DSP群121〜C処理用DSP群123で処理するようにしたが、これ以外の信号処理群を設けることは自由である。たとえば第1のDSP群入出力回路106に入力データ種別X〜入力データ種別Zの3種類の信号が選択的に入力されるものとして、入力データ種別Xに対してXA処理用DSP群〜XC処理用DSP群が順次処理を行い、また入力データ種別Yに対してYA処理用DSP群〜YC処理用DSP群が順次処理を行い、更に入力データ種別Zに対してZA処理用DSP群〜ZC処理用DSP群が順次処理を行うといったようなものであってもよい。この場合には、それぞれの処理用DSP群の数が異なっていてもよいことも当然である。
【0058】
更に実施例では信号処理装置に入力される単位量ずつの信号のそれぞれの入力のタイミングについて特に触れなかったが、それぞれの処理用DSP群の処理が1つの処理を行ったら次の処理用DSP群があればこれにその処理を受け継がせるパイプライン処理を行う場合だけでなく、これらの処理が並列的に行われる並列処理に対しても本発明を同様に適用できることは当然である。
【0059】
ただし、それぞれの処理用DSP群の処理時間がほぼ等しく、かつ処理される信号が連続的に信号処理装置に入力されるような場合には、実施例のように1単位の信号処理が終了してその負荷が減少したときにその処理用DSP群を構成するDSPを予備的な構成員とせずにアイドルDSP群に戻すと、次の1単位の信号が入力を開始して再度負荷が掛かったときの対応が遅くなるという問題がある。そこで、このような場合には処理用DSP群を構成するDSPのうち当面不要となったものをその処理用DSP群の予備的な構成員に戻すというような設定を行うことも有効である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1〜請求項7記載の発明によれば、N通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部を備えた信号処理装置のそれぞれの信号処理部を構成する信号処理プロセッサを負荷の関係で増加するときに、一度予備群に設定して専用のプログラムをロードした後にその信号処理部に追加することにしたので、プログラムをロードする時間が信号処理部の処理時間に与える影響を最小限のものとすることができる。また、予備群の信号処理プロセッサに一部変更されたプログラムや機能変更を加えていくことで、プログラム本体の改版や機能変更を装置の運用中に実行することも可能になる。
【0061】
また請求項3記載の発明によれば、信号処理部構成員削除加手段が設けられており、負荷検出手段が第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて予備用負荷よりも小さい他の所定の負荷未満となったことを検出したときその信号処理部の構成員としての信号処理プロセッサの一部をこの構成員から開放することにしたので、ある信号処理部の負荷が著しく減少したような場合にはその信号処理プロセッサの一部をその信号処理部から撤去(開放)することができ、これを他の負荷の大きな信号処理部に割り当てることができるので、信号処理プロセッサの効率的な活用を図ることができる。
【0062】
更に請求項5記載の発明によれば、共有メモリのメモリ領域を各信号処理の段階に応じて分割して使用することにしたので、メモリの管理の簡略化を図ると共にデータやそのフォルダの断片化を防止することができる。
【0063】
また請求項6記載の発明によれば、信号処理部のそれぞれについて信号処理プロセッサの数を初期的に設定できるようにしているので、たとえばエコー除去方法やパケット化方法等の手法に応じたパラメータの設定や処理能力に応じた信号処理プロセッサの数の割り振りを行うことができ、運用開始状態からある程度円滑な信号処理が可能になる。
【0064】
更に請求項7記載の発明によれば、、故障検出手段が第1〜第Nの信号処理部を構成する信号処理プロセッサの故障を検出し、故障した信号処理プロセッサを正常な信号処理プロセッサに置き換えるので、処理の負荷が増大したり信号の処理が遅延するといった不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における音声信号処理装置の回路構成の概要を表わしたブロック図である。
【図2】図1に示した装置における第1〜第NのDSPのグループ分けと共有メモリの関係を具体的に表わしたブロック図である。
【図3】図1に示した装置における共有メモリと第1および第2のDSP群入出力回路の関係を表わしたブロック図である。
【図4】本実施例で音声についての信号処理システムが再開するときの動作の流れを表わした流れ図である。
【図5】本実施例で音声信号処理装置が運用状態で第1のDSP群入力回路を用いて入力する音声データの処理の流れを表わした流れ図である。
【図6】本実施例で音声信号処理装置が運用状態で第2のDSP群入力回路を用いて入力する音声データの処理の流れを表わした流れ図である。
【図7】本実施例で3種類の閾値を用いた処理用DSP群と予備群およびアイドルDSP群の間でのDSPの変遷に関する制御の様子を表わした流れ図である。
【図8】本実施例で処理用DSP群の中のDSPが故障した場合の振替制御の様子を表わした流れ図である。
【図9】DSPを使用した従来の音声信号処理装置の構成を表わしたブロック図である。
【符号の説明】
101 音声信号処理装置
105 DSP
1081 第1の共有メモリ
1082 第2の共有メモリ
121 A処理用DSP群
122 B処理用DSP群
123 C処理用DSP群
124 D処理用DSP群
124A A予備群
124B B予備群
124C C予備群
124D アイドルDSP群

Claims (7)

  1. 信号を入力してこれに所定の複数の信号処理としてのN通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部と、
    前記N通りの信号処理のうちのいずれかの信号処理のためのプログラムをロードされることによって前記第1〜第Nの信号処理部のうちの該当する信号処理部の予備的な構成員となりうる複数の信号処理プロセッサと、
    前記第1〜第Nの信号処理部のそれぞれの信号処理の負荷を複数の段階で検出する負荷検出手段と、
    この負荷検出手段が前記第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかが予め定めた予備用負荷以上となったことを検出したとき前記複数の信号処理プロセッサの所定個数にその信号処理部に対応するプログラムをロードしてその信号処理部の予備群とする予備群生成手段と、
    前記負荷検出手段が前記第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて前記予備用負荷を超える所定の値以上の負荷を検出したとき予備群生成手段で生成した該当する信号処理部の予備群に属する信号処理プロセッサの少なくとも一部をその信号処理部を構成する信号処理プロセッサに変更する信号処理部追加手段とを具備することを特徴とする信号処理装置。
  2. 音声信号を入力してこれに所定の複数の信号処理としてのN通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部と、
    前記N通りの信号処理のうちのいずれかの信号処理のためのプログラムをロードされることによって前記第1〜第Nの信号処理部のうちの該当する信号処理部の予備的な構成員となりうる複数の信号処理プロセッサと、
    前記第1〜第Nの信号処理部のそれぞれの信号処理の負荷を複数の段階で検出する負荷検出手段と、
    この負荷検出手段が前記第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかが予め定めた予備用負荷以上となったことを検出したとき前記複数の信号処理プロセッサの所定個数にその信号処理部に対応するプログラムをロードしてその信号処理部の予備群とする予備群生成手段と、
    前記負荷検出手段が前記第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて前記予備用負荷を超える所定の値以上の負荷を検出したとき予備群生成手段で生成した該当する信号処理部の予備群に属する信号処理プロセッサの少なくとも一部をその信号処理部を構成する信号処理プロセッサに変更する信号処理部追加手段とを具備することを特徴とする信号処理装置。
  3. 音声信号を入力してこれに所定の複数の信号処理としてのN通りの信号処理を順次行った信号を出力する第1〜第Nの信号処理部と、
    前記N通りの信号処理のうちのいずれかの信号処理のためのプログラムをロードされることによって前記第1〜第Nの信号処理部のうちの該当する信号処理部の予備的な構成員となりうる複数の信号処理プロセッサと、
    前記第1〜第Nの信号処理部のそれぞれの信号処理の負荷を複数の段階で検出する負荷検出手段と、
    この負荷検出手段が前記第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかが予め定めた予備用負荷以上となったことを検出したとき前記複数の信号処理プロセッサの所定個数にその信号処理部に対応するプログラムをロードしてその信号処理部の予備群とする予備群生成手段と、
    前記負荷検出手段が前記第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて前記予備用負荷を超える所定の値以上の負荷を検出したとき予備群生成手段で生成した該当する信号処理部の予備群に属する信号処理プロセッサの少なくとも一部をその信号処理部を構成する信号処理プロセッサに変更する信号処理部構成員追加手段と、
    前記負荷検出手段が前記第1〜第Nの信号処理部のうちのいずれかについて前記予備用負荷よりも小さい他の所定の負荷未満となったことを検出したときその信号処理部の構成員としての信号処理プロセッサの一部をこの構成員から開放する信号処理部構成員削除加手段
    とを具備することを特徴とする信号処理装置。
  4. 前記第1〜第Nの信号処理部は、第1の信号処理部から第Nの信号処理部へと信号の処理を行う場合と、その逆に第Nの信号処理部から第1の信号処理部へと信号の処理を行う場合の2系統が存在し、それぞれの系統のそれぞれの信号処理部に信号処理プロセッサが割り振られることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の信号処理装置。
  5. 前記第1〜第Nの信号処理部の信号処理用に共有メモリが配置されており、これらはそれぞれの信号処理の段階に応じて領域が振り分けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載の信号処理装置。
  6. 前記信号処理部のそれぞれについて信号処理プロセッサの数を初期的に設定する初期設定手段を具備することを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載の信号処理装置。
  7. 前記第1〜第Nの信号処理部を構成する信号処理プロセッサの故障を検出する故障検出手段と、この故障検出手段が信号処理プロセッサの故障を検出した信号処理部についてこれに代わる信号処理プロセッサを追加する故障時追加手段とを具備することを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の信号処理装置。
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