JP3733362B2 - はんだ回収方法及びはんだ回収装置 - Google Patents
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Description
本発明は、はんだを含んだドロス塊からはんだを回収する方法及びその装置に関するものである。
はんだ付け作業を行なうと、ドロスが発生する。ドロスは、はんだを溶融したときに、はんだが酸素と反応して生成される酸素化合物や、空気と反応して生成される窒素化合物である。ドロスに還元処理を施すと、はんだに再生できる。しかし、ドロスの還元処理には高価な還元装置が必要なため、はんだ使用業者がドロスの還元処理を行なうことは稀である。多くのはんだ使用業者は、はんだ付け作業の際に生じたドロス塊を回収し、所定量のドロス塊が貯まる度に、産業廃棄物としてはんだ再生業者に処分を委託している。
ところが、ドロス塊にはドロスのみならず使用可能なはんだも含まれている。従来から、ドロス塊に含まれるはんだを回収して有効利用することが行なわれている。特開2000−192158号公報には、ドロス塊からはんだを回収する代表的な方法が開示されている。以下、従来のはんだ回収方法について、図1(A)乃至(C)を参照して説明する。
従来のはんだ回収方法は、まず、図1(A)の如く、加熱炉1にドロス塊2,2,…を収容して加熱する。ドロス塊2,2,…が溶融すると、同図(B)の如く、はんだ3とドロス4に分離する。次に、同図(C)の如く、加熱炉1の下部から純度の高い底層のはんだ3を抜き出す。従来は、以上の工程によりドロス塊2,2,…からはんだ3を回収している。しかし、従来のはんだ回収方法では、同図(C)の如く、加熱炉1で溶融したはんだ3とドロス4の混合層、即ち低純度のはんだ3を加熱炉1内に残すため、ドロス塊2,2,…から全てのはんだ3を回収できない。はんだ3のコストを低減させるため、ドロス塊2,2,…からのはんだ3の回収率の向上が要望されている。
特に、鉛を含まないはんだ、いわゆる鉛フリーはんだは、ドロス塊からの回収率の向上が強く望まれている。鉛フリーはんだは、はんだに含まれる鉛によって生じる環境汚染を防止するために開発されたもので、鉛を含むはんだに比べて、単価が高い。しかも、ドロスの発生量が多く、その3〜4割程度がドロス塊になる。従来のはんだ回収方法によりドロス塊2,2,…から鉛フリーはんだ3を回収する場合、ドロス4の含有量が多いために、加熱炉1で溶融した鉛フリーはんだ3とドロス4の混合層が増加し、高純度のはんだ3を少量しか回収できないという問題がある。
本発明は、斯かる実情に鑑み創案されたものであって、その目的は、はんだ付け作業の際に生じたドロス塊からのはんだの回収率を向上することにある。
本発明のはんだ回収方法は、はんだを含んだドロス塊を加熱炉に収容して加熱し、溶融したはんだの表面でドロスを灰状化させる加熱工程と、溶融状態のはんだと共に灰状のドロスを篩いにかける第1の篩い工程と、篩い落とされて滴状又は線状になったはんだを冷却して固化させると共に灰状のドロスを冷却して粉状にする冷却工程と、固化した滴状又は線状のはんだ及び粉状のドロスを篩い分ける第2の篩い工程とを含むことを特徴としている。
はんだ付け作業の際に生じたドロス塊を加熱炉に収容して加熱すると、ドロス塊に含まれるはんだが溶融する。さらに加熱を続行すると、ドロス塊に含まれるドロスその他の不純物が酸化して溶融したはんだの表面でさらさらの灰状になる。溶融状態のはんだは、灰状のドロスと共に篩いにかけると、滴状又は線状になって落下する。他方、灰状のドロスはさらさらの状態のまま落下する。滴状又は線状のはんだ及び灰状のドロスを液冷又は空冷によって冷却すると、滴状又は線状のはんだは、第1の篩い工程で使用した篩いの目よりも大きな塊になって固化し、灰状のドロスは、前記篩いの目よりも小さな粉状のまま冷却される。以上の工程で、はんだを含むドロス塊が、はんだを含まない粉状のドロスと、ドロスよりも大きな滴状又は線状のはんだに分離される。これらを再度篩いにかけると、粉状のドロスは篩い落とされ、滴状又は線状のはんだが篩いに残る。
さらに、本発明の回収方法により得られた高純度のはんだに対して、再度、上記の各工程又は従来の回収工程(図1(A)乃至(C)に示す工程)を繰り返すと、より高純度のはんだが得られる。
なお、加熱炉内でドロス塊を溶融すると共にドロスを灰状化させた段階で、底層のはんだは、純度が高くなっているので、加熱炉の下部から抜き取って回収することも可能である。この場合、第1の篩い工程以降の工程は、ドロスが混合して低純度になっている表層のはんだ及び灰状のドロスに対して行なう。
また、上記のはんだ回収方法を使用したはんだ回収装置としては、はんだを含んだドロス塊を溶融し、溶融したはんだの表面でドロスが灰状になるまで加熱する加熱炉と、前記加熱炉から供給された溶融状態のはんだ及び灰状のドロスを篩い落とす第1の篩い手段と、前記第1の篩い手段によって篩い落とされて滴状又は線状になったはんだを冷却して固化させると共に灰状のドロスを冷却して粉状にする冷却手段と、前記冷却手段によって固化した滴状又は線状のはんだ及び粉状のドロスを篩い分ける第2の篩い手段とを備えたものが挙げられる。なお、第1及び第2の篩い手段は、別々の部材に限らず、同一の部材であっても構わない。
本発明のはんだ回収方法及びその装置によれば、従前の方法と比較してはんだの回収率を向上できる。
以下、図面を参照しつつ本発明のはんだ回収方法及びその装置について説明する。
図1(A)〜(F)は、本発明のはんだ回収方法を例示するフロー図である。同図(A)及び(B)に示す加熱工程は、加熱炉1にドロス塊2,2,…を収容して加熱する工程である。加熱温度は、はんだの融点より高い温度(概ね200〜280℃程度)である。ドロス塊2,2,…が溶融してから、さらに加熱を続行すると、同図(B)の如く、溶融したはんだ3の層と、ドロス4その他の不純物(以下、単にドロス4という。)が燃焼してさらさらの灰状になった層に分離する。加熱炉1内の底層のはんだ3は、純度が高いので、同図(C)の如く、加熱炉1の下部から抜き取って回収する。
図1(D)の如く、加熱炉1に残った溶融状態のはんだ3及び灰状のドロス4を有孔柄杓5ですくい取る。有孔柄杓5は、直径1.5mm程度の孔5a,5a,…を複数設けた柄杓である。
図1(E)は、第1の篩い工程及び冷却工程を示している。第1の篩い工程は、有孔柄杓5を冷却槽6の上方(概ね50〜60cm程度上方)で振って、溶融状態のはんだ3及び灰状のドロス4を篩い落とす工程である。冷却槽6には、冷却液として水7を貯留してある。篩い落とされたはんだ3は、有孔柄杓5の孔5a.5a,…よりも大きな滴状又は線状(概ね3〜5mm程度)になって落下する。他方、灰状のドロス4は、さらさらの状態のまま落下する。冷却工程は、滴状又は線状のはんだ3及び灰状のドロス4を冷却槽6内に滴下させて、瞬時に冷却固化する工程である。これにより、冷却槽6内には、はんだ3を含まない粉状のドロス4と、粉状のドロス4よりも大きな滴状又は線状のはんだ3が固化した状態で貯まる。
図1(F)に示す第2の篩い工程は、冷却槽6内の滴状又は線状のはんだ3及び粉状のドロス4を有孔柄杓5ですくい取って篩い分ける工程である。有孔柄杓5を振ると、はんだ3を含まない粉状のドロス4が篩い落とされ、高純度の滴状又は線状のはんだ3が有孔柄杓5に残る。
以上の図1(A)乃至(F)に示す各工程を経て、はんだ付け作業の際に生じたドロス塊2,2,…から純度の高いはんだ3が回収される。なお、上記の図1(C)で得られた底層のはんだ3や図1(F)で得られた滴状又は線状のはんだ3に対して、上記の図1(A)乃至(F)の各工程又は上記の図1(A)乃至(C)の各工程を施すと、さらに高純度のはんだ3が得られる。
次に、図2を参照しつつ本発明のはんだ回収方法を使用したはんだ回収装置の実施形態について説明する。
図2は、本発明のはんだ回収装置を例示する概略図である。このはんだ回収装置は、加熱炉1の下方に、電動篩い器5’を配設したものである。電動篩い器5’は、上部に第1及び第2の篩い手段として機能する篩い5a’を設置してある。篩い5a’には、所定孔径のメッシュ5b’を張設してある。また、電動篩い器5’は、冷却手段としての下部容器6’を有し、この下部容器6’に冷却液として水7を貯留してある。図中、8は、篩い5a’を振動させるための振動発生部である。また、図中、5c’は、篩い5a’と下部容器6’との間に所定の間隔を保持するためのスペーサ部材である。
このはんだ回収装置は、加熱炉1でドロス塊2,2,…(図1(A)参照)を溶融し、溶融したはんだ3の層と、灰状のドロス4の層に分離するまで加熱する。加熱炉1の下部から排出した溶融状態のはんだ3及び灰状のドロス4を電動篩い器5’の篩い5a’に供給し、篩い5a’によって下部容器6’の水7の中へはんだ3を滴状又は線状にして篩い落とす。他方、灰状のドロス4は、篩い5a’によってさらさらの状態のまま篩い落とされる。滴状又は線状のはんだ3及び灰状のドロス4は、下部容器6’内の水7によって瞬時に冷却されて固化する。これにより下部容器6’内に、はんだ3を含まない粉状のドロス4と、粉状のドロス4よりも大きな滴状又は線状のはんだ3が貯まる。滴状のはんだ3及び粉状のドロス4を下部容器6’から取り出して、再度、電動篩い器5’の篩い5a’にかけると、篩い5a’に滴状又は線状のはんだ3が残り、粉状のドロス4は篩い落とされる。
以上、本発明の一実施形態につき説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、第1の篩い工程と、第2の篩い工程で異なる篩い(有孔柄杓5や篩い5a’)を使用しても構わない。この場合、第2の篩い工程で使用する篩いは、孔径が第1の篩い工程で使用するものと同径若しくはそれより若干大径とする。このメッシュ孔径の上限は、冷却工程で得られる滴状又は線状のはんだ3の大きさによって適宜設定する。
また、上記実施形態では、第1の篩い工程で篩い落としたはんだ3及びドロス4を液冷により冷却して固化させているが、送風機を使用してはんだ3及びドロス4を落下の途中で空冷により冷却固化させることも可能である。
1 加熱炉
2,2,… ドロス塊
3 はんだ
4 ドロス
5 有孔柄杓
6 冷却槽
7 水
2,2,… ドロス塊
3 はんだ
4 ドロス
5 有孔柄杓
6 冷却槽
7 水
Claims (2)
- はんだを含んだドロス塊を加熱炉に収容して加熱し、溶融したはんだの表面でドロスを灰状化させる加熱工程と、溶融状態のはんだと共に灰状のドロスを篩いにかける第1の篩い工程と、篩い落とされて滴状又は線状になったはんだを冷却して固化させると共に灰状のドロスを冷却して粉状にする冷却工程と、固化した滴状又は線状のはんだ及び粉状のドロスを篩い分ける第2の篩い工程とを含むはんだ回収方法。
- はんだを含んだドロス塊を溶融し、溶融したはんだの表面でドロスが灰状になるまで加熱する加熱炉と、前記加熱炉から供給された溶融状態のはんだ及び灰状のドロスを篩い落とす第1の篩い手段と、前記第1の篩い手段によって篩い落とされて滴状又は線状になったはんだを冷却して固化させると共に灰状のドロスを冷却して粉状にする冷却手段と、前記冷却手段によって固化した滴状又は線状のはんだ及び粉状のドロスを篩い分ける第2の篩い手段とを備えたはんだ回収装置。
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JP2005105312A JP2005105312A (ja) | 2005-04-21 |
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KR100932126B1 (ko) * | 2009-08-26 | 2009-12-16 | 전개천 | 폐납 재생 장치 |
US8119060B2 (en) | 2009-01-23 | 2012-02-21 | Ricoh Company, Ltd. | Solder recovery device |
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