JP3732925B2 - 高温再生器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は吸収冷凍機の高温再生器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸収冷凍機(吸収冷温水機などと呼ばれるものを含む)に設けられる従来の高温再生器においては、
▲1▼燃焼・加熱室に立設する液管の本数を減らして製造コストを削減する。
▲2▼吸収液の流動制御を容易にする。
などの観点から、長い液管を使用していたため、左右方向の寸法より上下方向の寸法の方が大きくなっている。
【0003】
このため、図4に示したように、高温再生器100と共に吸収冷凍機を構成する低温再生器200と凝縮器300を収納した上胴400と、蒸発器500と吸収器600を収納した下胴700の下方に潜り込ませることが困難で、止むなくその側方に配設していたため、設置のための広い床面積が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、吸収冷凍機の設置床面積を削減するために、吸収液の流動を損ねることなく、高温再生器の高さを低く抑えて上胴と下胴の下方に潜り込ませることができるようにする必要があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、少なくとも上下および左右両側方が二重壁構造の炉壁によって囲繞形成された燃焼・加熱室と、この燃焼・加熱室に立設されて二重壁の上部空隙部と下部空隙部とを連通する複数の液管と、前記上部空隙部と前記下部空隙部とを連通する左右両側空隙部と、燃焼・加熱室の前方に液管に臨んで横向きに設置された面状火炎型バーナと、燃焼・加熱室の後方に開設された排気口とを有して構成され、この面状火炎型バーナが生成する火炎と、排気口に向かって流れる燃焼ガスとで、器内に注入した吸収液を加熱濃縮する吸収冷凍機の高温再生器において、燃焼・加熱室は上下方向より左右方向の寸法を大きく形成して高さ方向の寸法を抑え、その左右方向の中央部に面状火炎型バーナを設置し、且つ、二重壁を構成している外壁の上部を左右方向の中央寄りで、前記面状火炎型バーナ側から前記排気口側まで立ち上がらせて液ヘッダーを形成し、この液ヘッダーの排気口側上部に立設した気液管を介して、液ヘッダーと上方に配設する天部に冷媒蒸気流出口を備えた気液分離器とを連通すると共に、液ヘッダーが立設された外部上壁の排気口側に位置する前記左右両側空隙部の上方に吸収液が流下する流入口を開設するようにした第1の構成の高温再生器と、
【0007】
前記第1または第2の構成の高温再生器において、液ヘッダーの上部内面を、面状火炎型バーナ側から気液管側に上り傾斜に形成するようにした第2の構成の高温再生器と、
を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明になる高温再生器100の一実施形態を、図1および図2に基づいて説明する。
【0009】
1は、上下方向より左右方向の寸法の方が大きく形成された加熱・燃焼室であり、その上下と左右の両側方は二重壁によって囲繞されている。
【0010】
加熱・燃焼室1の前方にはバーナ設置口2が開口し、後方には排気口3が開口している。なお、バーナ設置口2は、加熱・燃焼室1の左右方向の中央部に開口し、バーナ設置口2にそれ自体は従来周知の面状火炎型バーナ4が、燃焼面が横向きになるように設置されている。
【0011】
また、加熱・燃焼室1には多数の液管5が立設されて、二重壁の上部空隙6と下部空隙7とを連通し、二重壁の上部空隙6・下部空隙7・右側部空隙8・左側部空隙9などに注入した吸収液が加熱時に対流できるようになっている。
【0012】
そして、上部空隙6は、その左右方向の中央部分が上方に拡大形成されて、液ヘッダー10を形成し、この液ヘッダー10の排気口3側上部に気液管11が立設され、この上端開口部に気液分離器12が連結され、液ヘッダー10となっていない両側の上部空隙6部分に吸収液流入口13が開口している。
【0013】
なお、液ヘッダー10の上部内面は、バーナ設置口2側が低く、気液管11側が僅かに高くなるように傾斜して設けられている。
【0014】
気液分離器12は、上方に向けて開口した冷媒蒸気流出口14と、側方に向けて開口した吸収液流出口15とを有し、さらに気液管11の上端開口部に臨んで飛沫防止部材16が配設されている。
【0015】
したがって、吸収液流入口13から吸収液をポンプ圧を利用して注入し、面状火炎型バーナ4に点火すると、面状火炎型バーナ4の表面に面状の火炎が形成され、生成した高温の燃焼ガスは加熱・燃焼室1を通って排気口3から排出される際に、液管5の管壁と、上部空隙6・下部空隙7・右側部空隙8・左側部空隙9それぞれにおいても内壁を介して加熱されるが、温度分布を比較すると、面状火炎型バーナ4側と排気口3側では火炎を形成して燃焼している面状火炎型バーナ4側が高くて排気口3側が低く、中央部と側壁部側の左右方向では火炎を形成して燃焼している面状火炎型バーナ4側が高くて側壁側が低いので、矢印で示したように、排気口3側から面状火炎型バーナ4側に、側壁部側から中央部側にと吸収液は対流するので、温度が上昇した吸収液だけが液ヘッダー10に流入する。
【0016】
特に、火炎が直接当たったり、火炎の輻射熱を受けることになる面状火炎型バーナ4の前方に位置する液管5では最大の加熱作用が生じ、これら液管5の内部では吸収液が沸騰し、生成する気泡のポンプ作用が加わると共に、液ヘッダー10が上方に延設されているので、この部分に向かう強い上昇流が発生し、これに伴って吸収液流入口13から注入された温度の低い吸収液は、主にその近傍の右側部空隙8・左側部空隙9を沈降して全体の対流を促進するので、高温再生器100全体でも腐食性の吸収液が部分的に滞留したり、偏流することがなくなり、壁面の腐食が抑制される。
【0017】
液ヘッダー10に流入した気泡混じりの吸収液は、排気口3側に流れて気液管11に流入し、ここを気泡のポンプ作用によって上方の気液分離器12に揚送され、ここで気液が分離されて、冷媒蒸気は冷媒蒸気流出口14から吐出し、液体の吸収液は吸収液流出口15から吐出する。
【0018】
このとき、液ヘッダー10の上部内面は気液管11側が高くなるように傾斜して設けられているので、高温再生器100が多少傾くことがあっても、沸騰する吸収液から蒸発分離する冷媒蒸気が液ヘッダー10の上部に溜って空洞が生じると云った懸念がない。
【0019】
なお、液管5は、バーナ設置口2の側に密に立設される第1の液管群5Aと、排気口3の側に粗に立設される第2の液管群5Bとに分けて立設され、第1の液管群5Aと第2の液管群5Bとの間には液管5が立設されないて燃焼促進空間17が設けられている。
【0020】
このため、面状火炎型バーナ4が生成する火炎と燃焼ガスは、第1の液管群5Aにおいて吸収液に速やかに放熱して温度が下がるため、高温燃焼時に増加すると云われるNOxの生成量が顕著に減少し、その後は燃焼促進空間17においてさらなる温度低下を抑制して燃焼を促進し、低温燃焼時に増加すると云われるCOの発生を抑えたのち、第2の液管群5Bに放熱して排気される。
【0021】
上記構成の高温再生器100は、高さが低いため、例えば図3に示したように低温再生器200と凝縮器300を収納した上胴400と、蒸発器500と吸収器600を収納した下胴700の下方に潜り込ませることが可能であり、所要床面積が小さくなるので、設置場所を選定する際の自由度が増える。
【0022】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0023】
例えば、気液管11を複数本配設した高温再生器とすることなども可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高温再生器によれば、高さを抑えても吸収液の強い対流が起こって局部的に滞留すると云ったことがない。したがって、低温再生器と凝縮器を収納した上胴と、蒸発器と吸収器を収納した下胴の下方に潜り込ませることが可能であり、吸収冷凍機の所要床面積が小さくなるので、設置場所を選定する際の自由度が増えると云った特長がある。
【0025】
また、請求項3の高温再生器によれば、液ヘッダーの上部内面は気液管側が高くなるように傾斜して設けられているので、高温再生器が多少傾くことがあっても、沸騰する吸収液から蒸発分離する冷媒蒸気が液ヘッダーの上部に溜って空洞が生じると云った懸念はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 正面から見た一実施形態の説明図である。
【図2】 側方から見た一実施形態の説明図である。
【図3】 本発明の高温再生器を用いて構成した吸収冷凍機の説明図で、(A)は正面から見た図、(B)は上方から見た図、(C)は側方から見た図である。
【図4】 従来技術の高温再生器を用いて構成した吸収冷凍機の説明図で、(A)は正面から見た図、(B)は上方から見た図、(C)は側方から見た図である。
【符号の説明】
1 加熱・燃焼室
2 バーナ設置口
3 排気口
4 面状火炎型バーナ
5 液管
5A 第1の液管群
5B 第2の液管群
6 上部空隙
7 下部空隙
8 右側部空隙
9 左側部空隙
10 液ヘッダー
11 気液管
12 気液分離器
13 吸収液流入口
14 冷媒蒸気流出口
15 吸収液流出口
16 飛沫防止部材
17 燃焼促進空間
100 高温再生器
200 低温再生器
300 凝縮器
400 上胴
500 蒸発器
600 吸収器
700 下胴

Claims (2)

  1. 少なくとも上下および左右両側方が二重壁構造の炉壁によって囲繞形成された燃焼・加熱室と、この燃焼・加熱室に立設されて二重壁の上部空隙部と下部空隙部とを連通する複数の液管と、前記上部空隙部と前記下部空隙部とを連通する左右両側空隙部と、燃焼・加熱室の前方に液管に臨んで横向きに設置された面状火炎型バーナと、燃焼・加熱室の後方に開設された排気口とを有して構成され、この面状火炎型バーナが生成する火炎と、排気口に向かって流れる燃焼ガスとで、器内に注入した吸収液を加熱濃縮する吸収冷凍機の高温再生器において、
    燃焼・加熱室は上下方向より左右方向の寸法を大きく形成して高さ方向の寸法を抑え、その左右方向の中央部に面状火炎型バーナを配置し、且つ、二重壁を構成している外壁の上部を左右方向の中央寄りで、前記面状火炎型バーナ側から前記排気口側まで立ち上げて液ヘッダーを形成し、この液ヘッダーの排気口側上部に立設した気液管を介して、液ヘッダーと上方に配設する天部に冷媒蒸気流出口を備えた気液分離器とを連通すると共に、液ヘッダーが立設された外壁上部の排気口側に位置する前記左右両側空隙部の上方に吸収液が流下する流入口を開設したことを特徴とする高温再生器。
  2. 液ヘッダーの上部内面が、面状火炎型バーナ側から気液管側に上り傾斜に形成されたことを特徴とする請求項1記載の高温再生器。
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