JP3732460B2 - 植物含有舗装材及びその製造方法並びにそれを用いた舗装方法 - Google Patents

植物含有舗装材及びその製造方法並びにそれを用いた舗装方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄又は焼却処分されていた杉などの樹皮や木質を有効利用する舗装材及びその製造方法並びにそれを用いた舗装方法に関する。更に詳しくは、遊歩道、ベランダの床、テラスの床などに敷き詰められる植物含有舗装材及びその製造方法並びにそれを用いた舗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、針葉樹から切削して1辺が最大約5cmのチップを作製し、針葉樹から剥皮して厚さが最大約1cmの細長い短冊状であって柔軟なバークを作製し、上記チップ及びバークを容積比で(6.5〜3.5):(3.5〜6.5)の割合で混合し、更にこの混合物を排水可能な路盤の整地面に厚さが約3〜10cmとなるように敷き均して転圧する弾力舗装面の施工法が開示されている(特開2000−80604号公報)。
このように施工された弾力舗装面は、優れた弾力性と衝撃吸収性を発揮するため、人体の足腰に疲労などを与えないようになっている。
【0003】
一方、5〜18%の水分を含む粒径5mm以下の天然オイルサンドと、5〜18%の水分を含む粒径10mm以下の自然土とを混合して形成された表層材が開示されている(特開平8−120612号公報)。
このように構成された表層材を基盤土上に敷き、転圧を行うことにより、表土が改良される。この結果、スポーツ施設のグラウンド等に上記表土を用いると、排水性、防塵性、防霜柱性、防草性及びクッション性を向上できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の特開2000−80604号公報に示された弾力舗装面の施工法では、舗装面が柔らか過ぎるため、歩き難かったり、或いは走り難く、運動性が低下する不具合があり、また腐朽し易いチップを含むため、腐朽したときに悪臭を放つおそれがあった。
更に、上記従来の特開平8−120612号公報に示された表層土では、未だ排水性(透水性)について改善の余地があるとともに、乾燥すると固くなってクッション性が低下する問題点があった。
【0005】
本発明の第1の目的は、草が生え難く、砂塵が舞い難く、更に霜柱が立ち難いだけでなく、用途に応じて適度のクッション性を付与でき、また腐朽し難く悪臭を放たない、植物含有舗装材及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、透水性を向上でき、乾燥してもクッション性を殆ど損なわない、植物含有舗装材及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、軽石を混合することにより表層や植物粉砕物層の透水性を更に向上でき、またアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を混合することにより表層や植物粉砕物層に所定の硬度を付与できる、植物含有舗装材及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第4の目的は、降雨時にも舗装でき、工期の短縮を図ることができる、植物含有舗装材を用いた舗装方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、樹皮を粉砕して得られた樹皮繊維、樹皮を粉砕して得られた樹皮粉末及び木質を粉砕して得られた木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物を90〜40重量%と、天然オイルサンド及び粘土鉱物からなる鉱物混合体を10〜60重量%とを含み、かつ天然オイルサンドと粘土鉱物とが重量比で(1〜5):(9〜5)となるように配合された植物含有舗装材である。
この請求項1に記載された植物含有舗装材では、天然オイルサンドの存在により、草が生え難く、砂塵が舞い難く、更に霜柱が立ち難いだけでなく、天然オイルサンド及び粘土鉱物に混合する植物粉砕物の割合を上記範囲内に設定することにより、雨水等の浸透性を向上できるとともに、用途に応じて適度のクッション性を得ることができる。また樹皮繊維、樹皮粉末、天然オイルサンド及び粘土鉱物は腐朽し難いため、これらを混合した植物含有舗装材は悪臭を放ち難い。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に対して、平均粒径が3mm〜40mmである軽石を5〜50重量%更に含むことを特徴とする。
この請求項2に記載された植物含有舗装材では、軽石を含むので、雨水等の浸透性を更に向上できる。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、更に植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に対して、平均粒径が10μm〜200μmであるアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を10〜50重量%更に含むことを特徴とする。
この請求項3に記載された植物含有舗装材では、アルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を含むので、植物含有舗装材に所定の硬度を付与できる。
【0009】
請求項7に係る発明は、樹皮を粉砕して得られた樹皮繊維、樹皮を粉砕して得られた樹皮粉末及び木質を粉砕して得られた木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物を作製する工程と、天然オイルサンドと粘土鉱物とを重量比で(1〜5):(9〜5)となるように混合して鉱物混合体を作製する工程と、植物粉砕物と鉱物混合体とを重量比で(90〜40):(10〜60)となるように混合して混合物を作製する工程とを含む植物含有舗装材の製造方法である。
この請求項7に記載された比較的簡単な方法で、上記請求項1に記載された植物含有舗装材を製造できる。
【0010】
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明であって、更に植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に、平均粒径が3mm〜40mmである軽石を5〜50重量%混合する工程を更に含むことを特徴とする。
この請求項8に記載された比較的簡単な方法で、上記請求項2に記載された植物含有舗装材を製造できる。
【0011】
請求項9に係る発明は、請求項7又は8に係る発明であって、更に植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に、平均粒径が10μm〜200μmであるアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を10〜50重量%混合する工程を更に含むことを特徴とする。
この請求項9に記載された比較的簡単な方法で、上記請求項3に記載された植物含有舗装材を製造できる。
【0012】
請求項10に係る発明は、図1に示すように、地盤が強固な地盤12又は一般地盤であり、強固な地盤 12 又は一般地盤上に請求項1ないしいずれか1項に記載の植物含有舗装材11を敷き詰めて表層13を形成する、植物含有舗装材を用いた舗装方法である。
この請求項10に記載された植物含有舗装材11を用いた舗装方法では、比較的簡単な工程で舗装でき、また降雨時にも舗装できるので、舗装の工期の短縮を図ることができる。
【0013】
請求項11に係る発明は、請求項10に係る発明であって、更に図2に示すように、強固な地盤12又は一般地盤と表層13との間に、平均直径が10μm〜30μmとなりかつ平均長さが5mm〜50mmとなるように粉砕された樹皮繊維、平均粒径が50μm〜5mmとなるように粉砕された樹皮粉末及び平均直径が1μm〜3mmとなりかつ平均長さが50μm〜90mmとなるように粉砕された木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物により形成された植物粉砕物層24を介装する工程を更に含むことを特徴とする。
この請求項11に記載された植物含有舗装材を用いた舗装方法では、植物含有舗装材11に含まれる植物粉砕物の弾力性に、植物粉砕物層24の弾力性も加わるため、クッション性が更に向上する。
【0014】
請求項12に係る発明は、請求項10に係る発明であって、更に図3に示すように、地盤が軟弱な地盤32であり、この軟弱な地盤32に、平均直径が10mm〜80mmである砂利35aを敷き詰めて砂利層35を形成する工程と、この砂利層35上に請求項1ないし6いずれか1項に記載の植物含有舗装材11を敷き詰めて表層13を形成する工程とを含むことを特徴とする。
この請求項12に記載された植物含有舗装材を用いた舗装方法では、地盤が軟弱な地盤32であっても、地盤沈下することはない。
【0015】
請求項13に係る発明は、請求項12に係る発明であって、更に図4に示すように、砂利層35と表層13との間に、平均直径が10μm〜30μmとなりかつ平均長さが5mm〜50mmとなるように粉砕された樹皮繊維、平均粒径が50μm〜5mmとなるように粉砕された樹皮粉末及び平均直径が1μm〜3mmとなりかつ平均長さが50μm〜90mmとなるように粉砕された木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物により形成された植物粉砕物層24を介装する工程を更に含むことを特徴とする。
この請求項13に記載された植物含有舗装材を用いた舗装方法では、軟弱な地盤32であっても、地盤沈下することはなく、また植物含有舗装材11に含まれる植物粉砕物の弾力性に、植物粉砕物層24の弾力性も加わるため、クッション性が更に向上する。
【0016】
請求項14に係る発明は、請求項11又は13に係る発明であって、更に植物粉砕物層24の植物粉砕物100重量%に、平均粒径が3mm〜40mmである軽石を5〜50重量%混合する工程を更に含むことを特徴とする。
この請求項14に記載された植物含有舗装材を用いた舗装方法では、植物粉砕物層24に軽石を含むので、植物粉砕物層24の雨水等の浸透性を更に向上できる。
【0017】
請求項15に係る発明は、請求項11、13又は14いずれか1項に係る発明であって、更に植物粉砕物層24の植物粉砕物100重量%に、平均粒径が10μm〜200μmであるアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を10〜50重量%混合する工程を更に含むことを特徴とする。
この請求項15に記載された植物含有舗装材を用いた舗装方法では、植物粉砕物層24にアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を含むので、植物粉砕物層24に所定の硬度を付与できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の植物含有舗装材は、樹皮を粉砕して得られた樹皮繊維と、樹皮を粉砕して得られた樹皮粉末と、木質を粉砕して得られた木質繊維とからなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物を90〜40重量%と、天然オイルサンド及び粘土鉱物からなる鉱物混合体を10〜60重量%とを含む。また上記天然オイルサンドと粘土鉱物とは重量比で(1〜5):(9〜5)、好ましくは(2〜5):(8〜5)となるように配合される。
【0019】
樹皮繊維又は樹皮粉末の原料となる樹種は、スギ,ヒノキ,ヒバ,カラマツ,マツなどの針葉樹や、クリ,カバ,カシ,シイ,南洋材(ラワン等),ポプラ,ヤナギなどの広葉樹であり、これらの樹皮を単独で或いは2種以上混合して用いてもよい。特に靭皮繊維(茎で形成層から外側に発達する繊維組織であり、師部繊維を含む。)を含む杉の樹皮を用いることが好ましい。杉の辺材、内樹皮及び外樹皮の化学的な主成分はホロセルロース及びα−セルロースであり、他の樹主のものとは異なり、抽出物に富む。この抽出物としては、ベンゼン可溶物、メタノール可溶物などが挙げられ、コルク組織の多い樹皮等では、ワックス、フェノール類、スベリンなどが挙げられる。これらの抽出物は植物含有舗装材中で耐腐朽性と防草性という役割を担う。
【0020】
また木質繊維の原料となる樹種は、スギ,ヒノキ,ヒバ,カラマツ,マツなどの針葉樹や、クリ,カバ,カシ,シイ,南洋材(ラワン等),ポプラ,ヤナギなどの広葉樹や、一年草類,多年草類の草本類であり、これら単独で或いは2種以上混合して用いてもよい。なお、上記一年草類としては、ケナフ,ハーブ,ワラ,高りゃん等の一年草類の茎が挙げられる。ここで、本明細書において木質とは、針葉樹や広葉樹等の樹木の樹皮の内側に存在する木質部、即ち、樹木における心材及び辺材のいずれか一方又は双方からなる木質部をいう。
【0021】
また天然オイルサンドは、2000万年前の新生代新第3紀中新生といわれる時代に、それまでに続いていた激しい火山活動による高圧かつ高温の中で長い年月を経て形成され、石油分を多く含む凝灰岩層が隆起して形成された岩石であり、秋田県内で産出される。この天然オイルサンドの主成分はシリカ(SiO2)であり、全体の80重量%を占める。上記天然オイルサンドの残りの成分はアルミニウム、鉄、カルシウム、カリウム、ナトリウム等であり、これらが若干量ずつ含まれる。なお、上記天然オイルサンドは鉱石に10〜12重量%の油が浸透したものであり、この油は200℃以上にならないと分解せず、常温では無臭でありかつ鉱物から染み出さないようになっている。
【0022】
更に粘土鉱物は、上記天然オイルサンドと混合された土であり、平均粒径が0.075mm以下である粘土シルト、平均粒径が0.075mm〜0.425mmである細砂、平均粒径が0.425mm〜2.0mmである粗砂、平均粒径が2.0mm〜4.5mmである砂礫などを所定の割合で混合したものである。
【0023】
なお、植物粉砕物の混合割合を90〜40重量%の範囲に限定し、かつ鉱物混合体の混合割合を10〜60重量%の範囲に限定したのは、植物粉砕物が90重量%を越えかつ鉱物混合体が10重量%未満では、柔らか過ぎるという不具合があり、植物粉砕物が40重量%未満でありかつ鉱物混合体が60重量%を越えると、硬過ぎるという不具合があるからである。また天然オイルサンドと粘土鉱物との混合割合を重量比で(1〜5):(9〜5)の範囲に限定したのは、1:9未満では、即ち1/9未満では、防草効果の低下と乾燥状態での植物粉砕物の舞い上がりの発生という不具合があり、5:5を越えると、即ち5/5を越えると、クッション性が悪くなるという不具合があるからである。
【0024】
樹皮を粉砕して得られた樹皮繊維は、その平均直径が10μm〜30μm、好ましくは15μm〜20μmであり、かつその平均長さが5mm〜50mm、好ましくは10mm〜20mmである。また樹皮を粉砕して得られた樹皮粉末は、その平均粒径が50μm〜5mm、好ましくは100μm〜3mmである。更に木質を粉砕して得られた木質繊維は、その平均直径が1μm〜3mm、好ましくは2μm〜1mmであり、かつその平均長さが50μm〜90mm、好ましくは100μm〜30mmである。
【0025】
ここで、樹皮繊維の平均直径を10μm〜30μmの範囲に限定したのは、10μm未満では、透水性が悪くなり、30μmを越えると混合し難くなるからである。また樹皮繊維の平均長さを5mm〜50mmの範囲に限定したのは、5mm未満では、クッション性が悪くなり、50mmを越えると混合し難くなるからである。樹皮粉末の平均粒径を50μm〜5mmの範囲に限定したのは、50μm未満では、透水性が悪くなり、5mmを越えると混合し難くなるからである。木質繊維の平均直径を1μm〜3mmの範囲に限定したのは、1μm未満では、透水性が悪くなり、3mmを越えると混合し難くなるからである。また木質繊維の平均長さを50μm〜90mmの範囲に限定したのは、50μm未満では、クッション性が悪くなり、90mmを越えると混合し難くなるからである。なお、通常、繊維とは太さが数十μm以下のものを指すけれども、本明細書においては、50μm〜3mmと太い木質も繊維と呼ぶ。
【0026】
一方、上記植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に対して、平均粒径が3mm〜40mm、好ましくは6mm〜20mmである軽石を5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%更に含んでもよい。本明細書において、軽石とは、けい藻土,ゼオライト,セピオライトの他に、火山噴火で流紋岩、安山岩などのケイ長質のマグマが空中に噴出されたときに、急激な圧力の減少でマグマ中の揮発性成分が放出され、多数の気孔を生じたガラス質の岩石を含む意味に用いられる。ここで、軽石の平均粒径を3mm〜40mmの範囲に限定したのは、3mm未満では透水性が悪くなり、40mmを越えると軽石が表層の表面に露出してその表面に凹凸を発生させたり、その表面の見栄えを損なうからである。軽石の混合割合を5〜50重量%の範囲に限定したのは、5重量%未満では透水性が悪くなり、50重量%を越えると軽石が表層の表面に露出してその表面に凹凸を発生させたり、その表面の見栄えを損なうからである。
【0027】
また植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に対して、平均粒径が10μm〜200μm、好ましくは45μm〜150μmであるアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を10〜50重量%、好ましくは20〜30重量%更に含んでもよい。アルカリ土類金属としては、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等が挙げられる。また上記水酸化物としては、水酸化カルシウム(消石灰、Ca(OH)2)を用いることが好ましく、上記酸化物としては、酸化カルシウム(生石灰、CaO)を用いることが好ましい。ここで、アルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末の平均粒径を10μm〜200μmの範囲に限定したのは、10μm未満では硬度が不足し、200μmを越えると植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物と混合し難くなるからである。アルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末の混合割合を10〜50重量%の範囲に限定したのは、10重量%未満では硬度が不足し、50重量%を越えると植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物と混合し難くなるからである。
【0028】
このように構成された植物含有舗装材の製造方法を説明する。
先ず廃材として集められた樹皮(樹皮チップなど)を用いる場合、この樹皮の形態は長さ及び幅がそれぞれ30mm〜150mmと比較的大きいため、この樹皮をディファイブレーター,ハンマーミル,リングフレーカー等を用いて粉砕し、樹皮繊維又は樹皮粉末を作製する。また廃材として集められた木質を用いる場合、この木質の形態は上記樹皮より更に大きいため、この木質をチップ粉砕機又はリングフレーカー等により粉砕した後に、ハンマーミル等を用いて繊維状に粉砕し、木質繊維を作製する。次に上記樹皮繊維、樹皮粉末及び木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上を混合して植物粉砕物を作製する。一方、天然オイルサンドと粘土鉱物とを重量比で(1〜5):(9〜5)となるように混合して鉱物混合体を作製する。更に上記植物粉砕物と鉱物混合体とを重量比で(90〜40):(10〜60)となるように混合して混合物を作製する。なお、上記植物粉砕物及び鉱物混合体に、上記軽石を所定の割合で混合したり、或いは上記アルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を所定の割合で混合してもよい。また、この植物含有舗装材には20〜30重量%の水分を含有することが好ましい。
【0029】
このように製造された植物含有舗装材を用いた舗装方法を説明する。
図1に示すように、先ず植物含有舗装材11を一掴み握って開き、その含水率を調べる。即ち、植物含有舗装材11を一掴み握って開いたときに植物含有舗装材11が崩れると含水率が20〜30重量%より少ないと判断できる。含水率が20〜30重量%より少ない場合には、植物含有舗装材11に散水した後に、この植物含有舗装材11をミキサー等で数分間掻き混ぜる。次に舗装する強固な地盤12上に、上記植物含有舗装材11を敷き詰めて表層13を形成する。更にこの表層13上に所定のローラを転がして圧力を加える(以下、転圧という)。このように比較的簡単な工程で舗装でき、また降雨時にも舗装できるので、舗装の工期の短縮を図ることができる。
【0030】
なお、上記転圧により表層13の厚さは4〜5割程度圧縮され、転圧後の表層13の厚さは30mm〜100mm、好ましくは50mm〜60mmに形成される。また上記転圧は0.5トン〜1トンの振動ローラ又は30kg〜60kgのランマーを用いて行うことが好ましい。転圧後の表層13の厚さを30mm〜100mmの範囲に限定したのは、30mm未満では、クッション性が悪くなり、100mmを越えると、コストが増大するからである。
また、強固な地盤12の具体例としては、長期応力に対する許容応力度が1000kN/m2以上の岩盤や、長期応力に対する許容応力度が300kN/m2以上の密実な礫層や、長期応力に対する許容応力度が100kN/m2以上の堅い粘土質地盤などが挙げられる。
【0031】
このように舗装された遊歩道は、天然オイルサンドの存在により、草が生え難く、砂塵が舞い難く、更に霜柱が立ち難い。また天然オイルサンド及び粘土鉱物からなる鉱物混合体に、植物粉砕物を所定の割合で混合することにより、雨水等の浸透性を向上できるとともに、用途に応じて適度のクッション性を得ることができる。更に樹皮繊維、樹皮粉末、天然オイルサンド及び粘土鉱物は腐朽し難いため、これらを混合した植物含有舗装材は悪臭を放ち難くなる。なお、表層13となる植物含有舗装材に軽石を所定の割合で混合すれば、表層13の雨水等の浸透性を更に向上できる。また、表層13となる植物含有舗装材にアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を所定の割合で混合すれば、表層13に所定の硬度を付与できる。この結果、表層13に局所的に高い圧力が作用するハイヒール等の靴を履いて上記遊歩道を歩いたり、或いは車イスが通っても、比較的硬い表層13の存在により遊歩道には窪みが殆ど発生しない。
【0032】
図2は本発明の第2の実施の形態を示す。図2において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、強固な地盤12と表層13との間に植物粉砕物層24が介装される。この植物粉砕物層24は、平均直径が10μm〜30μm、好ましくは15μm〜20μmとなりかつ平均長さが5〜50mm、好ましくは10μm〜20mmとなるように粉砕された樹皮繊維と、平均粒径が50μm〜5mm、好ましくは100μm〜3mmとなるように粉砕された樹皮粉末と、平均直径が1μm〜3mm、好ましくは2μm〜1mmとなりかつ平均長さが50μm〜90mm、好ましくは100μm〜30mmとなるように粉砕された木質繊維とからなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物により形成される。即ち、この植物粉砕物層24の原料としては、第1の実施の形態の樹皮繊維、樹皮粉末及び木質繊維と同一のものが用いられる。
【0033】
一方、上記植物粉砕物層24の植物粉砕物100重量%に対して、平均粒径が3mm〜40mm、好ましくは6mm〜20mmである軽石を5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%更に含んでもよい。軽石としては、けい藻土,ゼオライト,セピオライトなどが挙げられる。ここで、軽石の平均粒径を3mm〜40mmの範囲に限定したのは、3mm未満では透水性が悪くなり、40mmを越えると軽石が表層の表面に露出してその表面に凹凸を発生させたり、その表面の見栄えを損なうからである。軽石の混合割合を5〜50重量%の範囲に限定したのは、5重量%未満では透水性が悪くなり、50重量%を越えると軽石が表層の表面に露出してその表面に凹凸を発生させたり、その表面の見栄えを損なうからである。
【0034】
また上記植物粉砕物層24の植物粉砕物100重量%に対して、平均粒径が10μm〜200μm、好ましくは45μm〜150μmであるアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を10〜50重量%、好ましくは20〜30重量%更に含んでもよい。ここで、アルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末の平均粒径を10μm〜200μmの範囲に限定したのは、10μm未満では硬度不足になり、200μmを越えると植物粉砕物層24の植物粉砕物に混合し難くなるからである。アルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末の混合割合を10〜50重量%の範囲に限定したのは、10重量%未満では硬度不足になり、50重量%を越えると植物粉砕物層24の植物粉砕物に混合し難くなるからである。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0035】
このように構成された植物含有舗装材11を用いた舗装方法を説明する。
図2に示すように、先ず舗装する強固な地盤12上に、上記植物粉砕物を敷き詰めて植物粉砕物層24を形成する。この植物粉砕物には、軽石、或いはアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末のいずれか一方又は双方を所定の割合で含んでもよい。次に植物粉砕物層24上に、上記植物含有舗装材11を敷き詰めて表層13を形成する。更にこの表層13上に転圧する。なお、上記転圧により表層13及び植物粉砕物層24の厚さはそれぞれ4〜5割程度圧縮される。転圧後の表層13の厚さは30mm〜100mm、好ましくは50mm〜60mmに形成され、転圧後の植物粉砕物層24の厚さは30mm〜100mm、好ましくは50mm〜60mmに形成される。転圧後の表層13の厚さを30mm〜100mmの範囲に限定したのは第1の実施の形態と同様の理由に基づく。また転圧後の植物粉砕物層24の厚さを30mm〜100mmの範囲に限定したのは、30mm未満では、クッション性が悪くなり、100mmを越えると、コストが増大するからである。
【0036】
このように舗装された遊歩道は、植物含有舗装材11に含まれる樹皮繊維等の弾力性に、植物粉砕物層24の弾力性も加わるため、クッション性が更に向上する。なお、植物粉砕物層24となる植物粉砕物に軽石を所定の割合で混合すれば、植物粉砕物層24の雨水等の浸透性を更に向上できる。また、植物粉砕物層24となる植物粉砕物にアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を所定の割合で混合すれば、植物粉砕物層24に所定の硬度を付与できる。このため、表層13に局所的に高い圧力が作用するハイヒール等の靴を履いて歩いたり、或いは車イスが通っても、比較的硬い植物粉砕層24の存在により遊歩道には窪みが殆ど発生しない。上記以外の作用は第1の実施の形態の作用と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0037】
図3は本発明の第3の実施の形態を示す。図3において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、地盤が軟弱な地盤32であって、この軟弱な地盤32と表層13との間に砂利層35が介装される。この砂利層35は平均直径が10mm〜80mm、好ましくは30mm〜40mmである砂利35aにより形成される。なお、砂利35aの平均直径を10mm〜80mmの範囲に限定したのは、10mm未満では、透水性が悪くなり、80mmを越えると、植物粉砕物層24を構成する植物粉砕物が砂利の隙間に入り込み、植物粉砕物層24が沈下するという不具合があるからである。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0038】
このように構成された植物含有舗装材11を用いた舗装方法を説明する。
図3に示すように、先ず舗装する軟弱な地盤32上に、上記砂利35aを敷き詰めて砂利層35を形成する。次に砂利層35上に、植物含有舗装材11を敷き詰めて表層13を形成する。更にこの表層13上に転圧する。なお、軟弱な地盤32の具体例としては、長期応力に対する許容応力度が20kN/m2以上であって50kN/m2未満の粘土質地盤などが挙げられる。
このように舗装された遊歩道は、地盤が軟弱な地盤32であっても、地盤沈下しないことを除いて、作用は第1の実施の形態の作用と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0039】
図4は本発明の第4の実施の形態を示す。図4において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、砂利層35と表層13との間に、第2の実施の形態と同一の植物粉砕物層24が介装される。上記以外は第3の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された植物含有舗装材11を用いた舗装方法を説明する。
図4に示すように、先ず舗装する軟弱な地盤32上に、上記砂利35aを敷き詰めて砂利層35を形成する。次に砂利層35上に、粉砕した植物粉砕物を敷き詰めて植物粉砕物層24を形成した後に、砂利層35上に、植物含有舗装材11を敷き詰めて表層13を形成する。更にこの表層13上に転圧する。
このように舗装された遊歩道は、植物含有舗装材11に含まれる植物粉砕物の弾力性に、植物粉砕物層24の弾力性も加わるため、クッション性が更に向上することを除いて、作用は第3の実施の形態の作用と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0040】
なお、上記第1〜第4の実施の形態では、植物含有舗装材を敷き詰める路面として遊歩道を挙げたが、植物含有舗装材を山道、林道又はその他の交通路に敷き詰めてもよく、植物含有舗装材を路面ではない公園、庭、運動場、競技場、ベランダの床、テラスの床などに敷き詰めてもよい。
また、上記第1及び第2の実施の形態では、地盤として強固な地盤を挙げ、上記第3及び第4の実施の形態では、地盤として軟弱な地盤を挙げたが、植物含有舗装材を一般地盤に敷き詰めてもよい。この場合、図5に示すように、植物含有舗装材11を一般地盤52上に直接敷き詰めて表層13を形成したり、或いは図6に示すように、植物含有舗装材11を一般地盤52上に植物粉砕物層24を介して敷き詰めて表層13を形成することができる。前者(図5)より後者(図6)の方がクッション性が向上する。ここで、一般地盤52とは、長期応力に対する許容応力度が50kN/m2以上であって100kN/m2未満の砂質地盤をいう。
【0041】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、植物含有舗装材が、樹皮繊維、樹皮粉末及び木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物を90〜40重量%と、天然オイルサンド及び粘土鉱物の鉱物混合体を10〜60重量%とを含み、かつ天然オイルサンドと粘土鉱物とを重量比で(1〜5):(9〜5)となるように配合したので、雨水等の浸透性を向上できるとともに、用途に応じて適度のクッション性を得ることができる。また樹皮繊維、樹皮粉末、天然オイルサンド及び粘土鉱物は腐朽し難いため、これらを混合した植物含有舗装材は悪臭を放ち難い。
また上記植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物に、軽石を所定の割合で混合すれば、雨水等の浸透性を更に向上でき、アルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を所定の割合で混合すれば、植物含有舗装材に所定の硬度を付与できる。この結果、表層に局所的に高い圧力が作用するハイヒール等を履いて歩いたり、或いは車イスが通っても、比較的硬い表層の存在により窪みの発生を抑制できる。
【0042】
また樹皮を粉砕して得られた樹皮繊維、樹皮を粉砕して得られた樹皮粉末及び木質を粉砕して得られた木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物を作製し、天然オイルサンド及び粘土鉱物を所定の割合で混合して鉱物混合体を作製し、更に上記植物粉砕物と鉱物混合体とを所定の割合で混合するという比較的簡単な作業で、上記の植物含有舗装材を製造することができる。
また地盤上に上記植物含有舗装材を敷き詰めて表層を形成するという比較的簡単な工程で舗装でき、また降雨時にも舗装できるので、舗装の工期の短縮を図ることができる。
【0043】
また地盤と表層との間に、上記植物粉砕物により形成された植物粉砕物層を介装すれば、植物含有舗装材に含まれる植物粉砕物の弾力性に、植物粉砕物層の弾力性も加わるため、クッション性が更に向上する。
また上記植物粉砕物層に軽石を所定の割合で混合すれば、植物粉砕物層の雨水等の浸透性を更に向上でき、上記植物粉砕物層にアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を所定の割合で混合すれば、植物粉砕物層に所定の硬度を付与できる。この結果、表層に局所的に高い圧力が作用するハイヒール等を履いて歩いたり、或いは車イスが通っても、比較的硬い植物粉砕層の存在により窪みの発生を抑制できる。
【0044】
また地盤と表層との間に、砂利層を介装すれば、地盤が軟弱な地盤であっても、地盤沈下することはない。
更に砂利層と表層との間に、植物粉砕物層を介装すれば、軟弱な地盤であっても、地盤沈下を防止できるとともに、植物含有舗装材に含まれる植物粉砕物の弾力性に、植物粉砕物層の弾力性も加わるため、クッション性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の強固な地盤上に植物含有舗装材からなる表層を形成した遊歩道の断面図。
【図2】本発明第2実施形態の強固な地盤上に植物粉砕物層を介して表層を形成した遊歩道の断面図。
【図3】本発明第3実施形態の軟弱な地盤上に砂利層を介して表層を形成した遊歩道の断面図。
【図4】本発明第4実施形態の軟弱な地盤上に砂利層及び植物粉砕物層を介して表層を形成した遊歩道の断面図。
【図5】本発明第5実施形態の一般地盤上に表層を形成した遊歩道の断面図。
【図6】本発明第6実施形態の一般地盤上に植物粉砕物層を介して表層を形成した遊歩道の断面図。
【符号の説明】
11 植物含有舗装材
12 強固な地盤
13 表層
24 植物粉砕物層
32 軟弱な地盤
35 砂利層
35a 砂利
52 一般地盤

Claims (17)

  1. 樹皮を粉砕して得られた樹皮繊維、樹皮を粉砕して得られた樹皮粉末及び木質を粉砕して得られた木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物を90〜40重量%と、天然オイルサンド及び粘土鉱物からなる鉱物混合体を10〜60重量%とを含み、かつ前記天然オイルサンドと前記粘土鉱物とが重量比で(1〜5):(9〜5)となるように配合された植物含有舗装材。
  2. 植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に対して、平均粒径が3mm〜40mmである軽石を5〜50重量%更に含む請求項1記載の植物含有舗装材。
  3. 植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に対して、平均粒径が10μm〜200μmであるアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を10〜50重量%更に含む請求項1又は2記載の植物含有舗装材。
  4. 樹皮繊維の平均直径が10μm〜30μmでありかつその平均長さが5mm〜50mmである請求項1記載の植物含有舗装材。
  5. 樹皮粉末の平均粒径が50μm〜5mmである請求項1記載の植物含有舗装材。
  6. 木質繊維の平均直径が1μm〜3mmでありかつその平均長さが50μm〜90mmである請求項1記載の植物含有舗装材。
  7. 樹皮を粉砕して得られた樹皮繊維、樹皮を粉砕して得られた樹皮粉末及び木質を粉砕して得られた木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物を作製する工程と、
    天然オイルサンドと粘土鉱物とを重量比で(1〜5):(9〜5)となるように混合して鉱物混合体を作製する工程と、
    前記植物粉砕物と前記鉱物混合体とを重量比で(90〜40):(10〜60)となるように混合して混合物を作製する工程と
    を含む植物含有舗装材の製造方法。
  8. 植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に対して、平均粒径が3mm〜40mmである軽石を5〜50重量%混合する工程を更に含む請求項7記載の植物含有舗装材の製造方法。
  9. 植物粉砕物及び鉱物混合体の混合物100重量%に対して、平均粒径が10μm〜200μmであるアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を10〜50重量%混合する工程を更に含む請求項7又は8記載の植物含有舗装材の製造方法。
  10. 地盤が強固な地盤 (12) 又は一般地盤 (52) であり、前記強固な地盤 (12) 又は前記一般地盤 (52)上に請求項1ないしいずれか1項に記載の植物含有舗装材(11)を敷き詰めて表層(13)を形成する、植物含有舗装材を用いた舗装方法。
  11. 強固な地盤 (12) 又は一般地盤 (52)と表層(13)との間に、平均直径が10μm〜30μmとなりかつ平均長さが5mm〜50mmとなるように粉砕された樹皮繊維、平均粒径が50μm〜5mmとなるように粉砕された樹皮粉末及び平均直径が1μm〜3mmとなりかつ平均長さが50μm〜90mmとなるように粉砕された木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物により形成された植物粉砕物層(24)を介装する工程を更に含む請求項10記載の植物含有舗装材を用いた舗装方法。
  12. 地盤が軟弱な地盤 (32) であり、前記軟弱な地盤(32)に、平均直径が10mm〜80mmである砂利(35a)を敷き詰めて砂利層(35)を形成する工程と、
    前記砂利層 (35) 上に請求項1ないし6いずれか1項に記載の植物含有舗装材 (11) を敷き詰めて表層 (13) を形成する工程と
    を含む植物含有舗装材を用いた舗装方法。
  13. 砂利層(35)と表層(13)との間に、平均直径が10μm〜30μmとなりかつ平均長さが5mm〜50mmとなるように粉砕された樹皮繊維、平均粒径が50μm〜5mmとなるように粉砕された樹皮粉末及び平均直径が1μm〜3mmとなりかつ平均長さが50μm〜90mmとなるように粉砕された木質繊維からなる群より選ばれた1種又は2種以上の植物粉砕物により形成された植物粉砕物層(24)を介装する工程を更に含む請求項12記載の植物含有舗装材を用いた舗装方法。
  14. 植物粉砕物層(24)の植物粉砕物100重量%に、平均粒径が3mm〜40mmである軽石を5〜50重量%混合する工程を更に含む請求項11又は13記載の植物含有舗装材を用いた舗装方法。
  15. 植物粉砕物層(24)の植物粉砕物100重量%に、平均粒径が10μm〜200μmであるアルカリ土類金属の水酸化物又は酸化物の粉末を10〜50重量%混合する工程を更に含む請求項11、13又は14いずれか1項に記載の植物含有舗装材を用いた舗装方法。
  16. 表層(13)の厚さが30mm〜100mmである請求項10ないし15いずれか1項に記載の植物含有舗装材を用いた舗装方法。
  17. 植物粉砕物層(24)の厚さが30mm〜100mmである請求項11、13、14又は15いずれか1項に記載の植物含有舗装材を用いた舗装方法。
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