JP3732307B2

JP3732307B2 - Seat back structure of seat with built-in side airbag

Info

Publication number: JP3732307B2
Application number: JP13574297A
Authority: JP
Inventors: 絋充小笠原
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 1997-05-12
Filing date: 1997-05-12
Publication date: 2006-01-05
Anticipated expiration: 2017-05-12
Also published as: JPH10310017A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートバックの側部にサイドエアバッグを内蔵するサイドエアバッグ内蔵シートのシートバック構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
衝突等の事故の際におけるその膨張、突出（膨出）によって着座者への衝撃を軽減するエアバッグが、自動車等に装備される保護装置として、近年広く提供されている。そして、この種のエアバッグとして、たとえば、シートバックの側部に内蔵され、衝撃の発生時におけるシートバック側部から前方、つまりは着座者の側方への膨出によって、着座者をドア等の壁面から隔離し保護する、いわゆるサイドエアバッグが知られている。
【０００３】
このようなサイドエアバッグは、一般に、インフレータと称される起動装置を内部に有して形成され、自動車の衝突等での衝撃を衝撃センサで検出したとき、インフレータでのガスの発生（噴射）および点火によって、シートバックの内部から所定方向に瞬時に膨出するように構成されている。
【０００４】
サイドエアバッグは、通常、収縮状態で所定形状に折り畳まれ、シートバックフレームの対応する側端部への基部、たとえばインフレータの固定によってシートバックに内蔵されている。そして、衝突等の衝撃発生時に膨張したサイドエアバッグは、トリムカバーの引き裂き強度の弱い部分、一般にはトリムカバーの縫製の際の縫合部分をその膨張力のもとで所定範囲にわたって裂開させ、この裂開部分を介して、シートバックの側部から突出可能となっている。
【０００５】
通常は、トリムカバーのうちのシートバックの側面に位置するまち部の前端と、シートバックの着座面となる前面に位置するメイン部の対応する側端との縫合部分が、サイドエアバッグの膨出される裂開位置として規定されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、公知の構成においては、インフレータに設けたレフ板等によって、インフレータの軸線に対する直交方向でのガスの噴出方向に指向性を持たせている。しかし、サイドエアバッグが、引き裂き強度の弱い部分をその膨張のもとで裂開させて膨出するため、その周囲の状況、つまりはトリムカバーの縫製状況や縫い糸の強度ムラ等によって、その引き裂き強度の弱い部分、つまりは裂開位置が規定位置から上下方向にずれる虞れがある。
【０００７】
このような、トリムカバーにおける上下方向での裂開位置のずれは、サイドエアバッグの膨出方向のずれ、つまりは膨出したサイドエアバッグの上下方向での位置ずれを招き、着座者に対する保護能力の低下を伴う虞れがあるため、サイドエアバッグによる着座者保護効果が期待通りに得られなくなる可能性は否定できない。
【０００８】
また、トリムカバーの裂開位置および膨出方向がずれると、サイドエアバッグの膨出時間やその内圧等にもバラツキを生じるため、この点からも、サイドエアバッグによる着座者保護効果が十分に得られなくなる虞れがある。
【０００９】
この発明は、シートバックからのサイドエアバッグの膨出方向を特定化することで、着座者に対する保護能力の向上をはかるサイドエアバッグ内蔵シートのシートバック構造の提供を目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明によれば、エアバッグブラケットが、シートバックフレームの側端部に位置するサイドブラケットに対し、所定の隙間を介して固定され、この隙間への介在を伴ってほぼ水平方向に移動可能に配設された、サイドエアバッグの膨張時での上下幅を少なくとも有する当て布によって、そのサイドエアバッグおよびエアバッグブラケットがほぼ水平方向で一括して包囲されている。
【００１１】
そして、トリムカバーのまち部の前端とメイン部の側端とに、当て布の対応する各端末が所定の縫合力のもとで個別に縫合、連結され、この当て布の各端末毎の縫合端間が、サイドエアバッグの膨張のもとで裂開可能に、各端末毎の縫合力より弱い縫合力によって互いに縫合、連結されている。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【００１３】
図１、図２に示すように、この発明に係るサイドエアバッグ内蔵シートのシートバック構造10においては、その膨張のもとで特定方向に突出可能なサイドエアバッグ12をドア14等の壁面サイドの側部に内蔵して、シートバック16が形成され、このシートバックを備えた形態として、サイドエアバッグ内蔵シート17が構成されている。
【００１４】
たとえば、シートバックフレーム18の前面に弾性体としてなるシートパッド20を配置し、このシートバックフレーム、シートパッドの周面をトリムカバー22で被覆して、シートバック16は形成されている（図１参照）。なお、このシートバック16の基本構成は公知であり、その構造自体はこの発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略する。
【００１５】
図１、図２に示すように、サイドエアバッグ12は、通常、追突、被追突等の衝突時の衝撃を感知する衝撃センサ（図示しない）に接続されたインフレータ24を内部に有して形成され、収縮状態において所定形状に折り畳まれている。そして、衝撃センサによって所定以上の衝撃を検出したとき、インフレータ24でのガスの発生（噴射）および点火によって瞬時に膨張、突出（膨出）するように、サイドエアバッグ12は構成されている。
【００１６】
なお、このサイドエアバッグ12の動作原理は公知であり、その構造およびそのための作動装置等はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。サイドエアバッグ12の動作原理、および、その基本構造として、たとえば、特開平03−281455号公報に開示のものが例示できる。
【００１７】
この種のサイドエアバッグ12は、図１に示すように、たとえば、シートバックフレーム18の側端部に位置するサイドブラケット26に、エアバッグブラケット28を介したボルト30、ナット32の螺着のもとで固定され、これによって、シートバック16の対応する側部に配置、内蔵される。
【００１８】
なお、サイドエアバッグのボルト30は、通常、上下方向に離間した２箇所に設けられる。つまり、サイドエアバッグ12は、上下方向での２点止めのもとで、シートバックフレームのサイドブラケット26に固定可能となっている。
【００１９】
また、エアバッグブラケット28は、たとえば、先端部に設けられたガイド片28a によって、サイドエアバッグ12の突出方向をシートバック16の側方サイドに導くガイド機能を併せ持っている。
【００２０】
そして、図１に加えて図２を見るとわかるように、この種のサイドエアバッグ内蔵シートのシートバック16においては、シートバック16の周面を覆うトリムカバー22のうちの、シートバックの側面に位置するまち部22-1の前端と、シートバックの着座面となる前面に位置するメイン部22-2の対応する側端との縫合部分34が、サイドエアバッグ12の膨張のもとで裂開する裂開位置、つまりはサイドエアバッグの膨出する膨出位置として規定されている。
【００２１】
ここで、図１に示すように、この発明のシートバック構造10においては、エアバッグブラケット28が、たとえば、ボルト30の回りに配設したスペーサ36によりなる隙間38を介して、シートバックフレームのサイドブラケット26に固定されている。そして、この隙間38への介在を伴ってほぼ水平方向に移動可能に配設された当て布40によって、サイドエアバッグ12、エアバッグブラケット28がほぼ水平方向で一括して包囲されている（図２参照）。
【００２２】
当て布40は、トリムカバーに比較して伸び率の小さい、かつ引張強度の強い布材、たとえば、テント等に使用される布材等から、サイドエアバッグ16の膨張時での上下幅を少なくとも有して形成されている。
【００２３】
そして、図１に加えて図３を見るとわかるように、トリムカバーのまち部22-1の前端とメイン部22-2の側端とに、当て布40の対応する端末40a、40b が所定の縫合力のもとで個別に縫合、連結され、当て布の各端末毎の縫合端間が、サイドエアバッグ12の膨張のもとで裂開可能な縫合部分34として、各端末毎の縫合力より弱い縫合力によって互いに縫合、連結されている。
【００２４】
この実施の形態においては、縫い糸の強度によってトリムカバー22における縫合力の強弱を設定する手法を例示する。つまり、この発明の実施の形態においては、当て布の端末40a、40b 毎の縫合端間を、トリムカバーのまち部22-1の前端とメイン部22-2の側端と各端末を縫合する縫い糸42より強度の劣る縫い糸44によって縫合することで、当て布の各端末毎の縫合端間の縫合部分34の縫合強度を各端末毎の縫合力より弱く設定している。
【００２５】
なお、当て布の端末40a、40b をトリムカバーのまち部22-1の前端およびメイン部22-2の側端に縫合する各縫合端での縫合力、つまり縫い糸42での縫合力としては、たとえば、トリムカバー22を縫製する際の従来の縫合力が例示できる。
【００２６】
ここで、当て布40は、たとえば、エアバッグブラケット28に整列する部分、つまり、トリムカバーのメイン部22-2に連結される端末サイドに、少なくともサイドエアバッグ12の膨張に伴う移動を保障可能とする所定範囲の切欠き孔46を有して形成されている（図１、図３参照）。そして、この切欠き孔46を介した、当て布40の内部へのエアバッグブラケット28、サイドエアバッグ12の一括配置によって、当て布の対応部分をエアバッグブラケットとサイドブラケット26との間の隙間38に介在させている。
【００２７】
この切欠き孔46は、少なくとも、上下に離間したサイドエアバッグのボルト30の挿通を保障可能とする上下幅、および、エアバッグブラケット28の挿通を保障可能とする前後幅（図中左右幅）をそれぞれ有して形成されている。
【００２８】
このような構成のシートバック構造10において、サイドエアバッグ12が、インフレータ24からのガスの噴射、点火により膨出しようとすると、サイドエアバッグの膨張に伴って、まず、図４に示すように、当て布40が移動しながらその形状変化に追従する。すると、当て布40の内部でのサイドエアバッグ12の膨張により、当て布の端末40a、40b 毎の縫合端が拡開方向に互いに引っ張られるため、この当て布の各端末の連結されたトリムカバーのまち部22-1、メイン部22-2間の縫合部分34の位置がサイドエアバッグに整列される。
【００２９】
このとき、トリムカバーのまち部22-1、メイン部22-2間の縫合部分34は、当て布の端末40a、40b からの引張力のもとで拡開方向に牽引されるとともに、これに加えて、この縫合部分に、サイドエアバッグ12の膨出しようとする力が作用するため、サイドエアバッグによるトリムカバー22の裂開位置がこの縫合部分に確実に特定化される。
【００３０】
そして、強度の劣る縫い糸44での縫合のもとで、この当て布40の縫合範囲におけるトリムカバーのまち部22-1、メイン部22-2間の縫合力が他の部分の縫合力より弱く設定されているため、上下方向での裂開位置が確実に特定化されるとともに、その裂開は迅速に行われる。
【００３１】
また、この構成においては、当て布40によってサイドエアバッグ12の側方に位置する部分、つまりトリムカバーのまち部22-1およびシートパッド20等が補強されるため、各部方向、つまりは左右方向への縫合部分34の裂開の偏りが防止できる。
【００３２】
つまり、トリムカバー22における裂開位置が、上下、左右のいずれの方向でも特定化できるため、これによって、サイドエアバッグ12の膨出方向の特定化が一層はかられる。
【００３３】
上記のように、この発明のサイドエアバッグ内蔵シートのシートバック構造10によれば、サイドエアバッグ12を包囲した当て布40を膨出の際の左右方向でのガイドとするとともに、サイドエアバッグの膨張力をトリムカバーのまち部22-1、メイン部22-2間の縫合部分34に確実に作用させること、および、この縫合部分の縫合力を他の部分より弱くすることによって、トリムカバーにおける裂開位置の特定化をはかり、これによって、サイドエアバッグの膨出方向の特定化を得ている。
【００３４】
このように、サイドエアバッグ12の膨出方向を特定化することによって、サイドエアバッグによる着座者の保護がその能力を損なうことなく確実に行われるため、サイドエアバッグによる着座者保護効果が十分に確保できる。
【００３５】
また、サイドエアバッグ12を移動可能な当て布40によってほぼ水平方向で包囲すれば足りるため、構成の複雑化を招くこともない。
【００３６】
更に、この発明によれば、サイドエアバッグ12が特定方向に迅速、容易に膨出するため、サイドエアバッグの膨出時間の遅れ、および、その内圧の低下等が確実に防止できる。従って、着座者に対する保護タイミングの一致や適切な保護力の確保により、この点からも、サイドエアバッグによる着座者保護効果の向上がはかられる。
【００３７】
ところで、このような構成において使用される当て布40に対しては、サイドエアバッグ12の表面との摩擦抵抗の少ないことが要求される。そこで、たとえば、抵密度ポリエチレンフィルム等のような摩擦係数の小さい合成樹脂フィルムを当て布40の対応する表面にコーティングすることが好ましい。
【００３８】
このような構成によれば、その接触に起因する摩擦力がサイドエアバッグ12の膨出の際の妨げとなることがないため、サイドエアバッグの円滑な膨出が容易に確保できる。
【００３９】
なお、サイドエアバッグ内蔵シートとしては、自動車のフロントシートとなるドライバーシート、アシスタントシートが一般的に例示できるとはいえ、ドア等の壁面に隣接して装着されるシートであれば、サイドエアバッグによる保護効果が十分に機能するため、フロントシートに限定されず、たとえば、リヤシートのシートバックに、この発明のシートバック構造を応用してもよい。
【００４０】
また、自動車のシートに適するとはいえ、これに限定されず、たとえば、電車、飛行機、船舶等のシートに、この発明を応用してもよい。
【００４１】
上述した発明の実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【００４２】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係るサイドエアバッグ内蔵シートのシートバック構造によれば、サイドエアバッグを当て布で包囲し、この当て布の各端末間をトリムカバーにおける裂開位置として規定しているため、裂開位置が確実に特定化され、これによって、サイドエアバッグの膨出方向の特定化がはかられる。従って、サイドエアバッグでの保護能力が一層向上し、サイドエアバッグによる着座者保護効果が十分に確保できる。
【００４３】
また、サイドエアバッグの迅速、容易な膨出により、サイドエアバッグの膨出時間の遅れ、および、その内圧の低下等が確実に防止できるため、着座者に対する保護タイミングの一致や適切な保護力の確保により、この点からも、サイドエアバッグによる着座者保護効果の十分な確保が一層はかられる。
【００４４】
そして、当て布の各端末をトリムカバーのまち部、メイン部に個別に縫合するとともに、各縫合端間を相互に連結、縫合すれば足りるため、構成が複雑化することもなく、作業性の煩雑化も招かない。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係るサイドエアバッグ内蔵シートのシートバック構造の概略横断面図である。
【図２】サイドエアバッグ内蔵シートの概略斜視図である。
【図３】サイドエアバッグ内蔵シートのシートバック構造における、当て布の一部破断の概略斜視図である。
【図４】サイドエアバッグ内蔵シートのシートバック構造における、図１に対応する概略作動図である
【符号の説明】
10 サイドエアバッグ内蔵シートのシートバック構造
12 サイドエアバッグ
14 ドア
16 シートバック
22 トリムカバー
22-1 トリムカバーのまち部
22-2 トリムカバーのメイン部
26 サイドブラケット
28 エアバッグブラケット
34 縫合部分（裂開位置）
38 隙間
40 当て布
40a,40b 端末[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seat back structure for a side airbag built-in seat in which a side airbag is built in a side portion of the seat back.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, airbags that reduce the impact on a seated person by inflating and protruding (bulging) in the event of an accident such as a collision have been widely provided as protective devices equipped in automobiles and the like. And as this kind of airbag, for example, it is built into the side part of the seat back, and the seat occupant is moved forward from the seat back side part at the time of occurrence of an impact, that is, to the side of the seat occupant. So-called side airbags are known that are isolated and protected from the wall surface.
[0003]
Such a side airbag is generally formed with an activation device called an inflator inside, and when an impact due to a car collision or the like is detected by an impact sensor, gas is generated (injected) in the inflator. And, it is configured to swell instantaneously from the inside of the seat back in a predetermined direction by ignition.
[0004]
The side airbag is normally folded into a predetermined shape in a contracted state, and is built into the seat back by fixing a base, for example, an inflator, to a corresponding side end of the seat back frame. Then, the side airbag that has expanded when an impact such as a collision occurs causes the trim cover to have a weak tear strength, generally a stitched portion when the trim cover is sewn over a predetermined range under the expansion force, It is possible to project from the side portion of the seat back through the cleavage portion.
[0005]
Normally, the stitched portion between the front end of the town portion located on the side surface of the seat back of the trim cover and the corresponding side end of the main portion located on the front surface serving as the seating surface of the seat back is the inflated side airbag. It is defined as the cleavage position to be released.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Here, in a known configuration, directivity is given to the gas ejection direction in a direction orthogonal to the axis of the inflator by a reflex plate or the like provided in the inflator. However, since the side airbag bulges by rupturing the portion with weak tear strength under its expansion, the tear may occur depending on the surrounding conditions, that is, the sewing condition of the trim cover or unevenness of the sewing thread. There is a possibility that the weak portion, that is, the cleavage position may be shifted vertically from the specified position.
[0007]
Such a shift in the tearing position in the vertical direction of the trim cover causes a shift in the side airbag's bulging direction, that is, a positional shift in the vertical direction of the bulged side airbag, thereby protecting the seated person. Since there is a possibility that the ability is lowered, there is no denying the possibility that the effect of protecting the seated person by the side airbag cannot be obtained as expected.
[0008]
In addition, if the tear cover position and bulge direction of the trim cover are deviated, there will be variations in the bulge time and internal pressure of the side airbag. There is a possibility that it will not be obtained.
[0009]
An object of the present invention is to provide a seat back structure of a seat with a built-in side airbag that improves the protection capability for a seated person by specifying the direction in which the side airbag bulges from the seat back.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, according to the present invention, an airbag bracket is fixed to a side bracket located at a side end portion of a seat back frame via a predetermined gap, and is accompanied by an intervention in the gap. The side airbag and the airbag bracket are collectively enclosed in a substantially horizontal direction by a cover cloth that is arranged so as to be movable in a substantially horizontal direction and has at least a vertical width when the side airbag is inflated . .
[0011]
Then, the corresponding ends of the patch are individually sewn and connected to the front end of the trim cover town and the side edges of the main part under a predetermined stitching force. The ends are sewn and connected to each other with a stitching force that is weaker than the stitching force of each terminal so that the ends can be torn under the expansion of the side airbag.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0013]
As shown in FIGS. 1 and 2, in the seat back structure 10 for a seat with a built-in side airbag according to the present invention, the side airbag 12 that can project in a specific direction under its expansion is provided on the wall side of the door 14 or the like. A seat back 16 is formed by being incorporated in the side portion, and a side airbag built-in seat 17 is configured as a form including the seat back.
[0014]
For example, a seat pad 20 as an elastic body is disposed on the front surface of the seat back frame 18, and the seat back 16 is formed by covering the periphery of the seat back frame and the seat pad with a trim cover 22 (FIG. 1). reference). The basic configuration of the seat back 16 is well known, and the structure itself is not the gist of the present invention, so a detailed description thereof is omitted here.
[0015]
As shown in FIGS. 1 and 2, the side airbag 12 is usually formed with an inflator 24 connected to an impact sensor (not shown) that senses an impact at the time of a collision such as a rear-end collision or a rear-end collision. And folded in a predetermined shape in the contracted state. The side airbag 12 is configured so as to inflate and protrude (inflate) instantaneously due to the generation (injection) and ignition of gas in the inflator 24 when an impact sensor detects a predetermined impact or more.
[0016]
The operating principle of the side airbag 12 is well known, and its structure and the actuating device therefor are not the gist of the present invention, and therefore will not be described in detail here. Examples of the operating principle and the basic structure of the side airbag 12 include those disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 03-281455.
[0017]
As shown in FIG. 1, this type of side airbag 12 includes, for example, a bolt 30 and a nut 32 that are screwed onto a side bracket 26 that is positioned at a side end portion of a seatback frame 18 via an airbag bracket 28. It is fixed at the beginning, and is thereby arranged and incorporated in the corresponding side portion of the seat back 16.
[0018]
Note that the bolts 30 of the side airbag are usually provided at two locations separated in the vertical direction. That is, the side airbag 12 can be fixed to the side bracket 26 of the seat back frame with two points in the vertical direction.
[0019]
The airbag bracket 28 also has a guide function for guiding the protruding direction of the side airbag 12 to the side of the seat back 16 by, for example, a guide piece 28a provided at the distal end portion.
[0020]
As shown in FIG. 2 in addition to FIG. 1, in the seat back 16 of this type of side airbag built-in seat, the side surface of the seat back in the trim cover 22 covering the peripheral surface of the seat back 16. When the side airbag 12 is inflated, the stitched portion 34 between the front end of the town portion 22-1 located at the front side and the corresponding side end of the main portion 22-2 located at the front surface serving as the seating surface of the seat back is It is defined as a tearing position for tearing, that is, a bulging position for the side airbag to bulge.
[0021]
Here, as shown in FIG. 1, in the seat back structure 10 of the present invention, the airbag bracket 28 is provided on the seat back frame via a gap 38 formed by, for example, a spacer 36 disposed around the bolt 30. It is fixed to the side bracket 26. Then, the side airbag 12 and the airbag bracket 28 are collectively enclosed in the substantially horizontal direction by the application cloth 40 disposed so as to be movable in the substantially horizontal direction with the interposition in the gap 38 (see FIG. 2).
[0022]
The patch 40 has a lower elongation than the trim cover and has a high tensile strength, such as a cloth material used for a tent or the like. It is formed.
[0023]
Further, as can be seen from FIG. 3 in addition to FIG. 1, terminals 40a and 40b corresponding to the patch 40 are respectively provided at the front end of the town portion 22-1 of the trim cover and the side end of the main portion 22-2. Stitched and connected individually under the stitching force of each side, and the stitching portion 34 between each end of the patch is sewn as a stitched portion 34 that can be cleaved under the inflation of the side airbag 12. They are sewn and connected to each other with a lower suturing force than the force.
[0024]
In this embodiment, a method of setting the strength of the sewing force in the trim cover 22 according to the strength of the sewing thread will be exemplified. In other words, in the embodiment of the present invention, the front end of the trim cover town portion 22-1, the side end of the main portion 22-2, and the respective ends are sewn between the stitched ends of the respective ends 40a and 40b of the patch. By sewing with a sewing thread 44 having a lower strength than the sewing thread 42, the stitching strength of the stitched portion 34 between the stitching ends of each end of the patch is set to be weaker than the stitching force of each terminal.
[0025]
In addition, as the sewing force at each stitching end that stitches the terminal ends 40a, 40b of the patch cloth to the front end of the trim cover town portion 22-1 and the side end of the main portion 22-2, that is, as the stitching force at the sewing thread 42, For example, a conventional sewing force when sewing the trim cover 22 can be exemplified.
[0026]
Here, it is possible to ensure at least the movement of the side airbag 12 due to the expansion of the side airbag 12 to the portion aligned with the airbag bracket 28, that is, the terminal side connected to the main portion 22-2 of the trim cover. And a predetermined range of notch holes 46 (see FIGS. 1 and 3). Then, through the notch hole 46, the air bag bracket 28 and the side air bag 12 are collectively arranged inside the batting 40, so that the corresponding portion of the batting is defined as a gap between the air bag bracket and the side bracket 26. 38.
[0027]
The notch hole 46 has at least a vertical width that can ensure the insertion of the bolt 30 of the side airbag spaced apart vertically, and a front-rear width that can ensure the insertion of the airbag bracket 28 (the horizontal width in the figure). Are formed.
[0028]
In the seat back structure 10 having such a configuration, when the side airbag 12 is to be inflated by gas injection and ignition from the inflator 24, first, as shown in FIG. The patch 40 follows the shape change while moving. Then, due to the expansion of the side airbag 12 inside the patch cloth 40, the stitched ends of the patch terminals 40a and 40b are pulled together in the expanding direction. The position of the stitching portion 34 between the town portion 22-1 and the main portion 22-2 is aligned with the side airbag.
[0029]
At this time, the stitched portion 34 between the trim cover town portion 22-1 and the main portion 22-2 is pulled in the expanding direction under the tensile force from the terminal ends 40a and 40b of the cover cloth. In addition, since a force for inflating the side airbag 12 acts on the stitched portion, the tearing position of the trim cover 22 by the side airbag is reliably specified in the stitched portion.
[0030]
Then, under the sewing with the sewing thread 44 having a lower strength, the stitching force between the trim cover town portion 22-1 and the main portion 22-2 in the stitching range of the patch 40 is weaker than the stitching force of other portions. Since it is set, the tearing position in the vertical direction is reliably specified, and the tearing is performed quickly.
[0031]
In addition, in this configuration, the portion located on the side of the side airbag 12, that is, the trim cover town 22-1, the seat pad 20, and the like are reinforced by the patch cloth 40, so the direction of each part, that is, the horizontal direction Unevenness of tearing of the stitched portion 34 can be prevented.
[0032]
That is, since the tearing position in the trim cover 22 can be specified in any of the vertical and horizontal directions, this further increases the specification of the bulging direction of the side airbag 12.
[0033]
As described above, according to the seatback structure 10 for a seat with a built-in side airbag according to the present invention, the patch 40 surrounding the side airbag 12 serves as a guide in the left-right direction at the time of inflation, and the side airbag The cover of the trim cover is securely applied to the stitched portion 34 between the trim cover town portion 22-1, the main portion 22-2, and the stitching force of the stitched portion is weaker than that of the other portions. In this way, the position of the tear is specified, and thereby the direction of the side airbag is specified.
[0034]
Thus, by specifying the bulging direction of the side airbag 12, the seat airbag is reliably protected by the side airbag without impairing its ability, so that the seat airbag is sufficiently protected by the side airbag. Can be secured.
[0035]
Further, since it is sufficient to surround the side airbag 12 in a substantially horizontal direction with the movable patch 40, the configuration is not complicated.
[0036]
Furthermore, according to the present invention, since the side airbag 12 is quickly and easily inflated in a specific direction, it is possible to reliably prevent a delay in the expansion time of the side airbag and a decrease in its internal pressure. Therefore, the coincidence of the protection timing for the seated person and the securing of an appropriate protection force can also improve the seated person protecting effect by the side airbag.
[0037]
By the way, the patch 40 used in such a configuration is required to have a small frictional resistance with the surface of the side airbag 12. Therefore, for example, it is preferable to coat a corresponding surface of the covering cloth 40 with a synthetic resin film having a small friction coefficient such as a low density polyethylene film.
[0038]
According to such a configuration, the frictional force resulting from the contact does not hinder the side airbag 12 from being inflated, so that the side airbag can be easily inflated easily.
[0039]
In addition, as a seat with a built-in side airbag, a driver seat and an assistant seat, which are front seats for automobiles, can be generally exemplified, but a side airbag can be used as long as it is seated adjacent to a wall such as a door. Therefore, the seat back structure of the present invention may be applied to, for example, the seat back of the rear seat.
[0040]
Moreover, although it is suitable for the seat of a motor vehicle, it is not limited to this, For example, you may apply this invention to seats, such as a train, an airplane, a ship.
[0041]
The above-described embodiments of the present invention are for explaining the present invention, and are not intended to limit the present invention. All modifications, alterations, etc. within the technical scope of the present invention are included in the present invention. It goes without saying that it is included in.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the seatback structure of the seat with a built-in side airbag according to the present invention, the side airbag is surrounded by the covering cloth, and each end of the covering cloth is defined as a tearing position in the trim cover. Therefore, the tearing position is reliably specified, and thereby the direction of inflation of the side airbag can be specified. Therefore, the protection capability of the side airbag is further improved, and the effect of protecting the seated person by the side airbag can be sufficiently ensured.
[0043]
In addition, since the side airbag can be quickly and easily inflated, it is possible to reliably prevent the delay of the side airbag inflating time and the decrease in its internal pressure. From this point of view, it is possible to further ensure sufficient protection of the occupant by the side airbag.
[0044]
In addition, each end of the cover cloth is individually sewn to the town part and the main part of the trim cover, and it is only necessary to connect and sew each stitching end to each other, so that the configuration is not complicated and the workability is improved. There is no complication.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a seat back structure for a seat with a built-in side airbag according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic perspective view of a seat with a built-in side airbag.
FIG. 3 is a schematic perspective view of a partial break of a patch in a seat back structure of a seat with a built-in side airbag.
FIG. 4 is a schematic operation diagram corresponding to FIG. 1 in the seat back structure of the seat with a built-in side airbag.
10 Seat back structure with built-in side airbag
12 Side airbag
14 door
16 Seat back
22 Trim cover
22-1 Trim cover town
22-2 Trim cover main section
26 Side bracket
28 Airbag bracket
34 Suture part (dehiscence position)
38 Clearance
40 patch
40a, 40b terminal

Claims

A town located on the side of the trim cover that covers the seat back peripheral surface with a seat back that incorporates a side airbag on the side of the wall surface such as a door by fixing to the seat back frame via the airbag bracket Side airbag built-in sheet that allows the side airbag to bulge forward from the tearing position with the tearing of the stitched portion between the front end of the part and the corresponding side end of the main part located on the front surface In
The airbag bracket is fixed to a side bracket located at a side end portion of the seat back frame via a predetermined gap, and is disposed so as to be able to move in a substantially horizontal direction with intervention in the gap. , the patch cloth having at least a vertical width at the time of inflation of the side air bag, with its side airbags and airbag bracket is surrounded by collectively substantially horizontal direction,
The corresponding ends of the patch are individually stitched and connected to the front end of the gusset portion of the trim cover and the side ends of the main portion under a predetermined stitching force. A seatback structure for a seat with a built-in side airbag, wherein the ends are sewn and connected to each other with a stitching force that is weaker than the stitching force so that the ends can be torn under expansion of the side airbag.