JP3730208B2 - 撮影装置におけるシャッタ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、撮影装置におけるシャッタ制御装置に関し、より詳細には、例えば赤信号を無視して走行する違反車両や制限速度を越えて走行する違反車両等の対象物が所定位置に到達したことを検出したときに、別途設置されたストロボ部を発光させて当該対象物を撮影することができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、公道等の車両通行路を走行する車両が赤信号であるにも拘らず交差点に進入することを無人監視し、信号無視をしたときにその車両を撮影し、後日に当該車両の運転者や所有者等に警告を与えたり、所定の反則金や罰金を課すことが行われている。
【0003】
また、車両が赤信号であるにも拘らずに交差点に進入することを無人監視するのみならず、走行速度が所定の制限速度を越えたことを無人監視し、違反が検出されたときに上述同様に撮影を行うことも行われている。
そして、車両が信号無視して交差点に進入することを無人監視し、違反車両を撮影する具体例としては、次のようなものがある。
【0004】
即ち、実開昭60−150531号公報に開示されているように、交差点を一望できる位置に撮影装置本体を設置し、道路に埋設した圧力センサー等の適宜の検出手段によって車両の赤信号無視が検出されたときに当該違反車両を撮影するに際して、1枚の写真に3種類の画面を一括して写し込むようにしている。
【0005】
この3種類の画面のうち、第1の画面は、として車両を特定する登録番号が記されたナンバープレートと運転者の顔が大きな倍率で鮮明に写されるように望遠系の焦点距離を有する撮影レンズを用いて撮影を行った画面であり、第2の画面は、違反車両とその周囲に存在する車両を含む広範囲の被写体を広角系の焦点距離を有する撮影レンズを用いて撮影を行った画面である。
【0006】
このように第2の画面を撮影している理由は、上述の第1の画面でも違反車両のナンバープレートと運転者の顔が大きな倍率で鮮明に写されるので、いわゆる証拠写真としての役割は充分に果たすのであるが、同時に当該違反車両の周囲に存在する広範囲の被写体を広角撮影することによって、その状況を客観的に再確認するのに役立つからである。
【0007】
そして、第3の画面は、違反したときの日時等のデータ、例えば「何年何月何日の何時何分何秒に信号が赤であるに拘らず、その何秒後に車両が交差点に進入した」等の違反時刻関係のデータや装置の設置場所を特定する番号等のデータを表示した画面である。
また、上述の撮影装置は、その性質上、かなりの長時間の連続稼動という状態で用いられることが多く、全体装置を構成する部材のなかで定期的なメンテナンスを必要とされる部分の着脱を容易にする必要がある。
【0008】
このために、定期的なメンテナンスの期間が短い、シャッタ機構のユニットは、実開昭60−150529号公報に開示されているように、ねじ止め等で着脱自在にすることが望ましい。
さて、これらの種々の撮影装置における撮影位置(被撮影車両の道路上の位置)は、車両検出を行なう手段が設置されている位置の近傍に設定された複数の地点に固定され、その近傍にストロボ装置が設置されていて、被写体輝度が低い時にストロボ装置から補助光を発光させたり、また、逆光時にストロボ発光させることも行われている。
【0009】
また、これらの装置においては、高速移動被写体(違反車両)を像ぶれなく撮影するために高速のシャッタ秒時が要求され、しかも、安定したシャッタ秒時が長期間に亘って確保されなければならないために、割合に短い周期でシャッタ秒時の点検並びに秒時調整を行っている実情にある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
高速移動被写体(違反車両)を像ぶれなく撮影するためには1/1000秒程度の高速シャッタ秒時としなければならず、しかも、安定したシャッタ秒時が長期間に亘って確保されなければならないために、割合に短い周期でシャッタ秒時の点検並びに秒時調整を行っている。
【0011】
従って、これらの点検調整工数が多く掛かってしまうという問題があり、また、これらの点検調整作業は、撮影部の設置されている高所でしかも車両の往来する道路の近傍の現場で行わざるを得ず、危険作業であると共に、設置場所の状況によっては円滑な交通の流れを一時的に妨げたりしなければならないという問題がある。
【0012】
なお、現場作業を極力減らすという意味で、点検調整済みのシャッタユニットを予め準備し、現場では、稼働中のシャッタユニットを取外し、点検調整済みのシャッタユニットに交換するということも考えられるが、撮影装置の全体システムとしては大幅な費用高騰を招来することとなるので余り得策ではない。
【0013】
安定なシャッタ秒時を劣化させる部材は、シャッタ装置の中では、シャッタ羽根を開閉駆動するための駆動動力源であるシャッタばねである。このシャッタばねのばね力は、使用に伴って減少してしまうので定期的な点検調整の際にこれらを調整し直さなければならないのである。
【0014】
一方、ストロボ撮影を行なう際には、シャッタの全開に完全に同期してストロボトリガー信号を発生させなければならないのであるが、従来装置においては、シャッタの全開を検出すると同時にストロボトリガー信号を発生させているために、一応のストロボ同期撮影を行なうことができるものの、ストロボ光源の有効利用という点で若干の問題がある。
【0015】
即ち、ストロボ同期撮影を最も効率良く行なうためには、シャッタの全開している時間の内にストロボ発光のピークが入るように制御することが要求され、低速のシャッタ秒時であれば、シャッタの全開時点で一律にストロボトリガー信号を発生させることで何等問題がないものの、交通状態の撮影の場合には、高速移動被写体(違反車両)を像ぶれなく撮影するためには1/1000秒程度の高速シャッタ秒時としなければならない。
【0016】
そして、シャッタ全開時間の約1/1000秒の間にストロボ発光のピークを入れるようにしないとストロボ光源の有効利用が出来なくなり、有効利用率が低下すると共に不均一な照明がなされた不自然な撮影が行なわれたり、極端な場合にはストロボ同期撮影が出来なくなってしまうという問題がある。
【0017】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、長期に亘って安定したシャッタ秒時を得ることができ、しかも、シャッタばねに生じるばね力の劣化が経時的に生じても所定のシャッタ秒時を確実に得ることができる撮影装置におけるシャッタ制御装置を提供することにある。
また、ストロボ光源を用いた撮影を行なう際に、シャッタの一連の動作に経時的な劣化が生じても、この劣化に対応してストロボ光源の有効利用を図ることができる撮影装置におけるシャッタ制御装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、対象物が所定位置に到達したことを検出したときに、別途設置されたストロボ部を発光させて当該対象物を撮影する撮影装置において、
シャッタ羽根の開閉動作における特定区間の動作位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された特定区間の動作時間を測定する測定手段と、
シャッタチャージの毎に前回のシャッタ開閉時の前記動作時間を所定の動作時間と比較し、その比較データに基づいて前記シャッタチャージの駆動パルス数を補正し逐次前記シャッタ羽根が所定の速度となるように制御する制御装置と、
前記検出手段での検出タイミングから前記シャッタ羽根の全開動作時点までの時間から、前記ストロボ部にトリガー信号を出力してから前記ストロボ部の発光量が最大値になる時点迄の時間を差し引いた時間を設定する設定手段と、
前記検出手段での検出タイミングから前記設定手段で設定された前記設定時間をカウントし、前記トリガー信号を出力する手段と、を具備し、
前記シャッタ羽根の駆動力の変化や駆動機構部の負荷の変化に伴うシャッタ秒時を補正した上で前記シャッタ羽根による全開動作時点とストロボ発光量が最大値になる時点とを同期させるように構成したことを特徴とするものである。
【0019】
また、請求項2に記載の発明は、ストロボトリガーの時点から発光量が最大値になる時点迄の時間データに基づく補正を行なう設定手段を具備し、シャッタ羽根による全開動作時点と上記ストロボ部の発光量が最大値になる時点とを同期させるように構成したことを特徴とするものである。
【0020】
また、請求項3に記載の発明は、シャッタ羽根の動作時間を測定する測定手段と、
シャッタ羽根の動作時間に対するストロボ部のトリガータイミングの対応データを求める設定手段と、
を具備し、シャッタ羽根による動作時間の変化に対してストロボ部のトリガータイミングを補正して発光させるように構成したことを特徴とするものである。
【0021】
【作用】
【0022】
上記のように構成されたシャッタ制御装置は、対象物が所定位置に到達したことを検出したときに、別途設置されたストロボ部を発光させて当該対象物を撮影するものである。この装置の中の検出手段は、シャッタ羽根の開閉動作における特定動作位置を検出する。この検出手段での検出タイミングから設定手段がストロボにトリガー信号を出力する迄の時間を設定するので、シャッタ羽根による全開動作に同期して上記ストロボ部を発光させることができる。
【0023】
また、上記のように構成されたシャッタ制御装置における設定手段は、ストロボトリガーの時点から発光量が最大値になる時点迄の時間データに基づく補正を行ない、シャッタチャージ毎に前回のシャッタの開閉時のシャッタ秒時の誤差を今回補正して前記シャッタ羽根による全開動作に同期して上記ストロボ部の発光量が最大値になる位置に合致させる役割を果す。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面を用いて説明する。
先ず、本発明の第1実施例を図1ないし図14を用いて詳細に説明する。
この実施例は、十字状に交差する交差点を走行する車両が赤信号であるにも拘らず走行したときに、これを検知して当該違反車両の撮影を行う場合に、本発明を適用した例を示すものである。
この撮影装置の全体構成は、図1に示すブロック図のようになっていて、その主部が撮影部10と制御部30とストロボ部50とで構成されている
また、この実施例では、図2に示すように4つの走行レーン1A,1B,1C,1Dで形成される車両通行路1と、4つのレーンで形成される車両通行路2でなる片側4車線の道路に、それぞれが4つのレーンで形成される車両通行路3と車両通行路4でなる片側4車線の道路が十字状に交差する交差点5において、車両通行路1を走行する車両が信号無視をしたときに当該車両(対象物)を撮影するようにしたものである。
【0025】
また、詳細については後述するが、その概要は、複数の走行レーンで構成される車両通行路中の所定位置に到達した車両の交通違反を検出したときに、上記車両通行路に沿って設置された撮影部10におけるズーム部11の焦点距離を最適に駆動した状態でかつフォーカス部15における撮影距離を最適なものに駆動した状態で撮影するものである。
【0026】
図2に示すように交差点5の左方に向う車両通行路1の所定高さ位置に信号機6が設置され、4つの走行レーン1A〜1Dのそれぞれのレーン上であって、交差点5の直前に設置された停止ライン(図示せず)の近傍の路面には、各走行レーン1A〜1Dのそれぞれに対応する4つ車両センサ31A,31B,31C,31Dで形成される第1の車両検出手段31が設けられている。
【0027】
この第1の車両検出手段31は、車両通行路1中の走行レーン1A〜1Dを走行する車両が、それぞれの走行レーン中に設定された第1の所定位置、即ち停止線の近傍に到達したことを検出するものである。
また、この第1の車両検出手段31の前方には、走行レーンを走行する車両が、上記第1の所定位置より走行方向(左方向)寄りの走行レーン中に位置する第2の所定位置に到達したことを検出する第2の車両検出手段32が設けられている。
【0028】
この第2の車両検出手段32は、4つの走行レーン1A〜1Dのそれぞれの走行方向寄りにそれぞれ設けられた車両センサ32A,32B,32C,32Dとして構成される。
これらの車両センサ31A〜31D,32A〜32Dは、この実施例の場合、走行車両のタイヤで踏まれることによって車両の到達を検出する圧力センサで構成されている。
【0029】
なお、4車線で形成される車両通行路1は、車両の進行方向(図2に太矢印で表示)の左側の走行レーン1Aが直進と左折が可能で、中央の2つの走行レーン1B,1Cが直進専用で、右側の走行レーン1Dが直進と右折が可能に設定されている。
また、交差点5の前方には、車両通行路1に沿い、撮影部10、制御部30が設置され、その撮影部10の設置位置より交差点5に近寄った位置にストロボ部50が設置されている。
【0030】
このストロボ部50は、車両通行路1で構成される道路に沿って設置された撮影部10による撮影光軸の変向の角度変化範囲8の全域に光を照射するような照射角度9を有している。
別の見方をすれば、第1の車両検出手段31と第2の車両検出手段32を形成する車両センサ31A〜31D,32A〜32Dのいずれの位置に車両が存在してもこれらの車両のナンバープレートと運転者の顔写真が鮮明に撮影できるような光照射を行えるように照射角度9が設定されている。
【0031】
図1に戻り、撮影部10は、車両通行路中の第1の所定位置、即ち、第1の車両検出手段31の位置に到達した交通違反車両を撮影すると共に、第2の車両検出手段32に到達した交通違反車両を確認のために再び撮影するものである。
具体的には、次の7つの構成部、即ち、ズーム部11、フィルム給送部12、データ写し込み部13、絞り部14、フォーカス部15、シャッタ部16、変向部17を有している。
【0032】
次にこれら7つの構成部の詳細について説明する。
ズーム部11は、違反車両の位置、またはフォーカス部15によって得られる違反車両の位置に基づいて該違反車両が撮影画面内に所定の倍率で写し込めるように撮影部10の有する撮影レンズ(図示せず)の焦点距離を変化させることができるようにしたものである。
【0033】
フィルム給送部12は、制御部30の制御に基づいてフィルムを適宜のタイミングで巻き上げるもので、フィルムには、35ミリ幅の長巻きのものが用いられ、数百駒の撮影を1回のフィルム交換で行うことができるようになっている。
データ写し込み部13は、違反したときの日時等のデータ、例えば「何年何月何日の何時何分何秒に信号が赤であるにも拘らず、その何秒後に走行レーン1A〜1Dのうちのある走行レーンを走行した」という信号無視の違反関係のデータや、撮影装置の設置場所を特定する番号等々のデータをフィルム面に記録するためのものである。
【0034】
絞り部14は、制御部30からの指令に基づいてフィルムに適正露光を与えるものであり、シャッタ秒時との関係において可変制御される。
また、この撮影時には違反車両のナンバープレートや運転者の顔写真を鮮明に撮影するためにストロボ部50を発光させて行なわれるようになっている。
フォーカス部15は、制御部30の制御の基に撮影部10の有する撮影レンズのフォーカスレンズを合焦状態に制御するものである。
【0035】
シャッタ部16は、制御部30の制御の基に所定のシャッタ秒時でフィルムに適正露光を与えるもので、本装置の場合には被写体が走行車両であるので、像ぶれなく撮影するために1/1000秒程度の高速シャッタ秒時にされるものである。
変向部17は、制御部30の制御の基に、撮影部10が設置される場所からの撮影光軸方向を複数の走行レーン1A〜1D毎の第1および第2の所定位置に向けて駆動するものである。
【0036】
そして、ズーム部11、フィルム給送部12、データ写し込み部13、絞り部14、フォーカス部15、シャッタ部16、変向部17等で構成される撮影部10と、ストロボ部50との2つ構成部は、制御部30によって種々の制御が行なわれることになる。
そして、ストロボ部50は、発光部51と発光量切換部52で構成され、撮影部10と同様に、マイクロコンピュータの制御機能を用いて複合的に制御されることになる。
【0037】
次に、この制御部30の詳細について説明する。
第1の車両検出手段31は、車両通行路1を形成する走行レーン1A〜1Dに設けられた車両センサ31A〜31Dからなり、これらの車両センサ31A〜31Dの各出力端には、次段の違反検出手段33の入力端に接続され、また、車両センサ31A〜31Dによる車両検出は、所定の周期で繰返して行われ、これらの各出力には、どの車両センサであるかを特定する符号が付加されている。
【0038】
第2の車両検出手段32は、第1の車両検出手段31から所定の距離だけ離れた位置に設置されており、上述同様にして車両通行路1を形成する走行レーン1A〜1Dに設けられた車両センサ32A〜32Dの各出力端は、次段の違反検出手段33の入力端に接続され、また、車両センサ32A〜32Dによる車両検出は、所定の周期で繰返して行われ、これらの各出力にはどの車両センサであるかを特定する符号が付加されている。
【0039】
違反検出手段33は、上記第1の車両検出手段31または第2の車両検出手段32を用いて車両が検出されたときに当該車両が交通違反を犯しているか否かを判定するもので、上述のようにして第1の車両検出手段31からの車両検出データと第2の車両検出手段32からの車両検出データが供給されるようになっている。
【0040】
そして、この違反検出手段33の出力端は、次段の違反車両位置特定手段34を介して制御手段35に接続されている。
この違反車両位置特定手段34は、違反検出手段33で検出された違反車両が上記複数の走行レーンのいずれのレーンを走行する車両であるかを特定するレーン特定データと当該車両が上記第1または第2の所定位置のいずれに位置するかを特定する位置特定データを生成するものである。
【0041】
より具体的には、第1の車両検出手段31を形成する車両センサ31A〜31Dの設置位置の4か所と、第2の車両検出手段32を形成する車両センサ32A〜32Dの設置位置の4か所との計8か所を特定する位置特定データを生成する。
【0042】
一方、入力手段36は、撮影部10における撮影レンズから、4つの走行レーン1A〜1Dのそれぞれの上記第1および第2の所定位置までの距離、即ち、撮影レンズから第1の車両検出手段31を形成する車両センサ31A〜31Dの設置位置までの4か所と、撮影レンズから第2の車両検出手段32を形成する車両センサ32A〜32Dの設置位置までの4か所、計8か所の距離を特定する撮影距離データとして、これを撮影部10の設置時に予め記憶部37に格納させるものである。
【0043】
これと同時的に、入力手段36は、撮影部10の設置される場所からの撮影光軸方向を、複数の走行レーン1A〜1Dのそれぞれの第1および第2の所定位置における8か所をそれぞれ視準したときの撮影光軸変向角データも撮影部10の設置時に予め記憶部37に格納させるものである。
さらに、撮影距離データと撮影光軸変向角データを記憶部37に入力手段36を用いて入力するのみならず、上述の8箇所のそれぞれにおけるズーム部11の焦点距離データと絞り部14における絞りデータも入力できるようになっている。
【0044】
そして、このような記憶部37への各データの格納は、実際の撮影画面を観察しながら上述の8か所の撮影距離データ、撮影光軸変向角データ、焦点距離データ、絞りデータなどを入力手段36を介して記憶部37に入力することにより実際に即した駆動を行なえることになる。この具体例としては、撮影部10に対して設定動作を行なう設定手段41が制御手段35に接続されている。
この設定手段41は、次のような第1ないし第6の設定手段を含んで構成される。
即ち、第1の設定手段は、必要に応じてシャッタを開放に保持するもので、具体的には、撮影レンズ鏡筒のシャッタをバルブにするものであり、第2の設定手段は、撮影レンズ鏡筒の絞りを任意の開口、例えば開放もしくは最低限の被写界深度が確保できる所定値にするものである。
【0045】
第3の設定手段は、フィルム露光用の開口に焦点板を当接保持するものであり、具体的には摺りガラスで作られた焦点板を当接保持して結像状態を目視で確認できるようにしたり、CCD等の光像/電気信号の変換を行なう素子の受光面を当接保持してモニターテレビ等で確認することができるようにするものである。
【0046】
また、第4の設定手段は、撮影レンズの被写体距離を任意の位置に駆動するための指令を与えて距離駆動リング(図示せず)を任意の角度位置に駆動できるようにするものである。
さらに第5の設定手段は、撮影レンズの焦点距離を任意の位置に駆動するための指令を与えて任意の変倍位置に駆動できるようにするものである。
【0047】
さらにまた、第6の設定手段は、撮影光軸を任意の位置(角度方向)に駆動するための指令を与えて任意の変向位置に駆動できるようにするものである。
従って、露光用の開口面に結像される像を実際に確認しながら、変倍状態、変向状態、合焦状態、被写界深度に基づく焦点状態を観察しながら、最適な各種のデータをプリセットデータとして記憶部37に格納するのである。
【0048】
さて、入力手段36によってデータが格納された記憶部37の出力端は、制御手段35に接続され、この制御手段35には第1の選択手段38と第2の選択手段39が接続されている。
第1の選択手段38は、車両通行路1を構成する複数の走行レーン1A〜1Dのうちのいずれかのレーンを走行する車両を、違反検出手段33で違反が検出されたときに撮影すべきかと、撮影すべき順序を決定するものである。
【0049】
より具体的には、第1の車両検出手段31を形成する車両センサ31A〜31Dの設置位置の4か所と、第2の車両検出手段32を形成する車両センサ32A〜32Dの設置位置の4か所との計8か所のそれぞれを特定する選択データとするのである。
【0050】
第2の選択手段39は、入力手段36で記憶部37に予め格納された複数の絞り、開口、撮影距離、焦点距離、変向の各データの中から、第1の選択手段38で選択された撮影レーンに対応し、かつ違反車両位置特定手段34で検出された位置特定データに対応した絞り、撮影距離、焦点距離、変向の各データを選択させるためのものである。
【0051】
次に、シャッタ部16におけるシャッタ機構の詳細について、図3ないし図6を用いて説明する。即ち、シャッタ機構は、その主部がシャッタ前板101とシャッタ後板101A(図3と図4参照)でなる2枚の地板の間に構成される様になっている。
シャッタ前板101の略中央には、フィルムの露光面に対向するよう長方形即ち、撮影画面に対応した形状を有する露光用開口102が穿設されている。
【0052】
また、この露光用開口102の長手方向両側に第1プーリ103と第2プーリ104が所定間隔を保って回動自在に保持されている。
この第1、第2プーリ103および104のそれぞれには薄円板状の第1シャッタ羽根105および第2シャッタ羽根106がそれぞれ同心上に固定されている。
【0053】
そして、この第1、第2シャッタ羽根105,106がフィルムの露光用開口102を選択的に露呈する回転シャッタ羽根となっている。この第1シャッタ羽根105には、上述の露光用開口102の形状と同様の2つの開口105A,105Bが180度の円周角度に穿設され、第2シャッタ羽根106においても同様の開口106A,106Bが穿設されている。
【0054】
このような2つの第1プーリ103と第2プーリ104の間には、タイミングベルト107が、テンションプーリ108による所定の張力が与えられた状態で掛け渡されている。
これらの4つの開口105A,105B,106A,106Bと露光用開口102との位置関係は、第1シャッタ羽根105が回転されたときに、開口105Aで露光用開口102を露呈するときに第2シャッタ羽根106の開口106Aで露光用開口102を露呈することになり、第1シャッタ羽根105がさらに180度回転されて開口105Bで露光用開口102を露呈するときに第2シャッタ羽根106の開口106Bで露光用開口102を露呈することになる。
【0055】
また、第1シャッタ羽根105の外周部には、シャッタ全開のタイミングを検出し自身の回転位置を検出するための4つの基準切欠き105Cが形成されこの基準切欠き105Cの位置がフォトインタラプタ135によって検出されるようになっている。
【0056】
自身の回転位置を検出するための4つの基準切欠き105Cが形成されこの基準切欠き105Cの位置がフォトインタラプタ135によって検出されるようになっている。この基準切欠き105Cとフォトインタラプタ135の組み合わせによって第1シャッタ羽根105の回転状態を検出し第1の検出データを出力する第1の検出部材が構成される。
【0057】
上述の第1プーリ103には、大径の歯車103Aが同心上に固定され、この歯車103Aは、アイドラ歯車109を介してシャッタ駆動歯車110に係合されている。第1の駆動円板としてのシャッタ駆動歯車110は、図4に示すようにシャッタ前板101とシャッタ後板101Aの間に板面に垂直な方向に固定された支軸133の上部寄りに回動自在に保持され、シャッタ駆動歯車110の下方には、第2の駆動円板としてのばねチャージ歯車111が支軸133に回動自在となるように保持されている。
【0058】
そして、このシャッタ駆動歯車110が、回転シャッタ羽根としての第1、第2シャッタ羽根105,106を回転させる第1の駆動円板となっている。
また、ばねチャージ歯車111は、上述のシャッタ駆動歯車110に対して同芯上に回転自在に配設された第2の駆動円板となっている。
このばねチャージ歯車111の歯面には、小径の減速歯車112の歯面が噛合し、この減速歯車112と同心上に連結された大径の減速歯車113の歯面が、パルスモータ115の出力歯車114の歯面に噛合されている。
【0059】
シャッタ駆動歯車110は、上述の歯面の下部外周が小径に形成され、この小径の周面にストッパカム板116とリセットカム板117のそれぞれが、ストッパカム板116が上位に位置するように二段重ねにされた状態で後述する制約の下で回動可能に嵌合されている。
このストッパカム板116とリセットカム板117は、図5にも示されるように、支軸119に回動自在なカム作動レバー118によって係脱されるように構成されている。
【0060】
即ち、カム作動レバー118は、T字状の3腕でなる第1、第2、第3腕で形成され、その第1腕の開放先端の第1係止面118Aが、ストッパカム板116のストッパカム面116Aに対して選択的に係合され、その第2腕の基部が下方に延設されてその先端の第2係止面118Cがリセットカム板117のリセットカム面117Aに対して選択的に係合され、その第3腕の基部がばね120によって引張られて自身を支軸119を中心にして反時計回りの回動力が与えられ、
この第3腕の開放先端寄りに駆動ピン118Bが固定されている。
この駆動ピン118Bには、ソレノイド123の駆動軸(可動鉄芯)122が連結され、ソレノイド123が吸引されたときにカム作動レバー118の全体を支軸119を中心にして時計回り方向に回動できるようになっている。このカム作動レバー118は、第1の駆動円板としてのシャッタ駆動歯車110の回転を係止する係止レバーとなっていて、上述のソレノイド123と駆動軸122と駆動ピン118Bで構成される機能部分が、カム作動レバー118によるシャッタ駆動歯車110の係止を解除するレリーズ部材となっている。
【0061】
上述のシャッタ駆動歯車110とストッパカム板116とリセットカム板117の3つの部材は、第1ばね掛けピン125によって3部材が固定されている。このチャージばね124の一端側は、上記第1ばね掛けピン125に掛けられ、中間部は、ばねチャージ歯車111の端部に形成された小径部に緩く巻回され、また、チャージばね124の他端には、ばねチャージ歯車111に植設された第2ばね掛けピン126に掛けられている。
【0062】
そして、チャージばね124は、第1および第2の駆動円板、即ち、シャッタ駆動歯車110およびばねチャージ歯車111の間に、両駆動歯車110,111を互いに逆回転させる方向の回転付勢力を与えるシャッタばねを構成するのである。
【0063】
また、パルスモータ115は、第1の駆動円板、即ち、シャッタ駆動歯車110がストッパカム板116を介してカム作動レバー118の第1係止面118Aで係止されているときに、第2の駆動円板、即ち、ばねチャージ歯車111をチャージばね124の付勢力に抗して回転させるもので、シャッタチャージ用のモータとしての役割を果す。
【0064】
さて、上述のばねチャージ歯車111には、同芯上にチャージホイール127が配設され、この両者は、相対位置を微調整して固定するための円弧状の長穴111A内に嵌合する止めねじ131,132によって所定の調整固定範囲を有して固定することができる。
【0065】
このチャージホイール127の周面には、基準切欠き127Aが等角度間隔で4ケ所に設けられ、第2の駆動円板としてのばねチャージ歯車111の回転状態を、フォトインタラプタ128で検出し、第2の検出データを生成し得るように構成されている。ここで、上記フォトインタラプタ128とチャージホイール127に形成された基準切欠き127Aとをもって、第2の検出部材と称することとする。
【0066】
上述のチャージホイール127には、チャージピン129がシャッタ駆動歯車110側に突設され、リセットカム板117には、ストッパピン130がばねチャージ歯車111側に突設されている。このチャージピン129とストッパピン130の位置関係は、図6に示すように、シャッタ駆動歯車110が係止されているときのストッパピン130の位置に対してチャージピン129が最大の移動範囲である角度θだけ回動できるようになっていて、この角度θは、ばねチャージ歯車111とチャージホイール127との微調整角度範囲、即ち、止めねじ131,132が長穴111Aに嵌合した状態で移動し得る範囲に対応した角度αが含まれている。
【0067】
なお、シャッタ前板とシャッタ後板101Aとの間に固定されると共にシャッタ駆動歯車110とばねチャージ歯車111を回動自在に支持する支軸113と、ばねチャージ歯車111との間にはワンウェイクラッチ134が介挿されている。
【0068】
以上のように構成された本実施例の動作を図7ないし図14を用いて説明する。
ステップ#0(以下「ステップ#」を「#」と略記する)において電源投入がされると、回路各部に電源が供給され、次の#1に移行してディジタル入出力回路がリセットされると共に、その他の条件の設定が行われる。
【0069】
この初期設定には、図8に示す#30の条件1ないし条件8の8種類であり、これらの条件が並列的もしくは直列的に実行される。
条件1の設定は、有効レーン番号の設定であり、車両通行路1を形成する4つの走行レーン1A〜1Dのどれを選択して交通違反検知を行なって撮影するかを選択するものである。また、選択された走行レーンをどのような順序で違反検知するかという条件も予め設定することができる。
【0070】
以下に説明する条件2〜5の設定は、いずれの場合も、前述のように設定手段41の中に含まれる第1〜第6の設定手段によって実際の撮影画面を観察し且つ実際の撮影条件に駆動してみることによって上述の8か所の撮影位置における条件を入力設定するものである。
条件2の設定は、撮影部10における撮影レンズ鏡筒の距離駆動リングを手動または電動モータにより駆動して複数の撮影位置(本実施例では8か所)のそれぞれに合焦させるための撮影距離データを予めプリセット設定するものである。
【0071】
条件3の設定は、撮影部10における撮影レンズ鏡筒のズーム駆動リングを手動または電動モータにより駆動して撮影倍率が複数の撮影位置(本実施例では8か所)のそれぞれに最適なものとなるように変倍させるためのプリセットデータを予め設定するものである。
条件4の設定は、撮影を行なう際の絞り値を複数の撮影位置(本実施例では8か所)のそれぞれに最適なものとなるようにさせるためのプリセットデータの設定を行なうものである。
【0072】
また、入力手段36を用いて絞りデータを記憶部37に入力する際には、撮影部10にある絞り部14の絞り開口の有する最大開口値と最小開口値との間の範囲の入力を許容するようになっていて、存在しない絞り開口の値を入力手段36で入力しても受け付けないようになっている。
その入力の具体例としては、現在の設定入力数値を増やすアップスイッチと減らすダウンスイッチのいずれかを選択的にオンすることによって目的とする絞りデータを記憶部37に格納するようにしている。
【0073】
条件5の設定は、変向部17における撮影光軸を違反車両に向けて複数の撮影位置(本実施例では8か所)のそれぞれに駆動し、プリセットデータの設定を行なうものである。
条件6の設定は、フィルム給送の設定であり、撮影を何駒まで行なったときに撮影終了とするかの設定や、違反車両の撮影と同時にフィルムに各種データを写し込む際の写し込みデータの設定である。
【0074】
条件7の設定は、ストロボ部50の発光量のプリセット設定であり、具体的にはストロボのメインコンデンサの容量を変化させたり、ストロボ発光を途中で停止させることによって光量を変化させることができる。
【0075】
本実施例の場合には、撮影ポイントが8点であり、近距離側の4点と遠距離側の4点であるので、近距離側の4点、即ち第2の車両検出手段32の車両センサ32A〜32Dの撮影ポイントのときには小光量モードに設定し、遠距離側の4点、即ち第1の車両検出手段31の車両センサ31A〜31Dの撮影ポイントのときには大光量モードに設定するという2段階の設定をし得るようになっている。
【0076】
また、より厳密には、設定された絞り値と撮影距離から適正露出が得られるガイドナンバーに設定するのである。
条件8の設定は、撮影サイクルのプリセットの設定をするものであり、違反検出で違反が検出される毎に撮影を行なうのか、あるいは特定の時間帯を定めて行うのか、さらには違反検出を常時行なって統計的なデータを得るのかを予め設定するものである。
【0077】
これらの条件1〜8の設定は、ポテンショメータやカウンタなどの出力値を直接入力したり、キーボードスイッチやタッチ式のスイッチよりなる入力手段で入力することができる。
【0078】
以上のように#30で条件1〜8の設定がなされると、次の#31に移行して条件1〜8が設定済みであるか否かが判定され、NOの場合には、再度に亘って#30が実行され、YESの場合には、#32に移行して条件設定が所望のものにされているか否かの確認を繰り返して再現させるか否かの決定を行い、YESの場合には、#33に移行してデモ動作、即ち、#30で設定された条件1によって決定された有効レーン番号で違反が発生したと仮定して一連の撮影動作が実際に行われ、次の#34でその動作が完了したか否かが判定され、NOの場合には、#33に戻され、YESの場合には、#40に移行してシャッタが閉じられ、一連の初期設定が完了する。
【0079】
一方、#32でNOの場合には、#30の条件1〜8の内容を目視によって確認するために、次の#35でシャッタがバルブにされ、条件設定の内容が再現される。
これは、上述したように設定手段41のうち、第3の設定手段により撮影部10の有する露光用開口にピントグラスを着脱可能に取り付け、この状態で第1の設定手段によりシャッタをバルブにし、第2の設定手段により絞りを開放にしてピントグラス上の撮影像を観察することによって行なわれる。
【0080】
そして、条件設定の駆動が行なわれた後に#37に移行し、再現された設定条件を変更するか否かの選択が#37でなされ、YESの場合には、#38に移行して設定条件が変更され、その変更条件が再現され、#37に移行して再び設定条件を変更するか否かの選択がなされYESの場合には再び#38が実行される。
【0081】
そして、#37がNO、即ち、設定条件を変更しないで良い場合には、次の#39に移行して設定変更動作が完了したと判断して#39でYESになった場合には、次の#40でバルブ動作が解除されシャッタが閉じられて、図7に示す#1の初期設定のルーチンが完了して次の#2に移行する。
この#2は、違反車両の撮影を行なうか否かを選択するもので、撮影を行わない場合には、#3に移行して条件変更の有無が選択され、NOである場合には#2にYESの場合には、#4で条件の確認が行われ、条件変更がない場合には、YESが選択され#5に移行する。
【0082】
この#5は、設定した撮影条件で実動作を行うものでその動作完了の後に#2に戻される。
一方、#4でNOの場合には、次の#6で条件変更がなされ、その内容が確認された後に#2に戻される。
【0083】
さて、#2でYESの場合には、#7で変動の撮影に適合するように、条件1〜8を撮影開始の直前の待機状態に設定する。この条件1〜8の待機状態を、次に列挙する。
条件1の設定は、有効レーン番号の設定であり、車両センサ31A〜31D,32A〜32Dのうちのプリセットされた検出すべき有効レーン番号に対応するものを検出可能状態にする。
【0084】
条件2の設定は、フォーカス設定であり、撮影部10における撮影レンズ鏡筒のフォーカス駆動リングの回転角度を所定の撮影待機位置にする。この撮影待機位置は、例えば、フォーカス駆動リングを最も至近寄りにしたり、最も遠距離寄りにすれば良い。
【0085】
より具体的には、距離駆動リングの現在焦点位置に対応する現在角度位置を検出し、撮影待機位置(目標値)との差の角度を演算すると共に、現在角度位置から撮影待機位置(目標値)に駆動する際の方向を検出し、その駆動角度データに対応するステップ駆動数を求める。
【0086】
そして、この求められたステップ数だけ図示しないステッピングモータに駆動パルス信号を供給すれば、その回転がフォーカス駆動リングを回転し焦点距離が撮影待機位置(目標値)に変化されることになる。
条件3の設定は、ズーム設定であり、撮影レンズ鏡筒の有するズーム駆動リングの回転角度を所定の撮影待機位置にする。この撮影待機位置としては、例えば、ズーム駆動リングを最も広角寄りにしたり、最も望遠寄りにすれば良い。
【0087】
より具体的には、ズーム駆動リングの現在角度位置を図示しない変倍駆動手段を用いて検出し、撮影待機位置(目標値)との差の角度を演算すると共に、現在角度位置から撮影待機位置(目標値)に駆動する際の方向を検出し、その駆動角度データに対応するステップ駆動数を求める。
そして、この求められたステップ数だけ図示しないステッピングモータに駆動パルス信号を供給することによりズーム駆動リングが回転され焦点距離が撮影待機位置(目標値)に変更されることになる。
【0088】
条件4の設定は、絞り設定であり、撮影レンズ鏡筒の絞りを、所定の撮影待機位置にする。この撮影待機位置とは、例えば、絞りを予め設定された限界開口値としたり、最小開口値にする。
条件5は、変向設定であり、撮影レンズ鏡筒を有する撮影部10を所定の撮影待機位置に回転させる。この撮影待機位置は、反時計回りに最も振った角度としたり、時計回りに最も振った角度にすれば良い。
【0089】
なお、このような撮影待機位置への駆動は、いわゆるオープンループの駆動制御によって駆動するものであるが、駆動リングの現在駆動角度を常に検出し、ステッピングモータを所定の駆動ステップ数(微小量)だけ駆動し、所望の角度位置に達したときに駆動停止するという、いわゆるクローズドループの駆動制御とすることもできる。
条件6の設定は、フィルム給送条件の設定であり、フィルムマガジンに収納されたフィルムを給送して露光用の開口に位置させ、撮影直前の待機状態に設定する。
【0090】
条件7の設定は、ストロボ発光量の設定であり、第1の車両検出手段31を形成する車両センサ31A〜31Dのそれぞれに位置する違反車両を撮影するときに設定される光量と、第2の車両検出手段32を形成する車両センサ32A〜32Dのそれぞれに位置する違反車両を撮影するときに設定される光量とは異ならせる必要がある。
【0091】
例えば、違反車両の撮影は、先ず遠距離にある車両センサ31A〜31Dのいずれかに位置する違反車両に対して第1回の撮影を行なった後に、当該違反車両が、近距離にある車両センサ32A〜32Dのいずれかに位置したときに第2回の撮影を行なうものであるので、第1回の撮影に備えてストロボ発光量(GNo)にする。
【0092】
条件8の設定は、サイクル設定であり、車両通行路1を構成する複数の走行レーン1A〜1Dを走行する車両のうち、違反検出手段33で違反が検出されたときにいずれの走行レーンの車両を撮影すべきかと、撮影すべき順序を第1の選択手段38で決定し、あるいは選択する。
【0093】
より詳しくは、第1の所定位置に配設された車両センサ31A〜31Dを通過する車両のうち、いずれかが違反車両であることが検出されたとき第1回の撮影を行い、さらに当該車輌が第2の所定位置に配設された車両センサ32A〜32Dのいずれかに到達したときに第2回の撮影を行うようなサイクルに設定するのである。
【0094】
また、第2の選択手段39は、入力手段36で記憶部37に予め格納された複数の撮影画角データの中から、上記第1の選択手段38で選択された撮影すべきレーンに対応し、かつ違反車両位置特定手段34で特定された違反車両位置データに対応した撮影画角データを第2の選択手段で選択するのである。
【0095】
以上のようにして条件1から条件8の撮影待機位置への設定動作が図7に示す#7として実行されると、次の#8に移行し、動作中止であるか否か、言い換えれば違反が発生したときに実際の撮影を行って良いか否かが判定され動作中止の場合には、YESに分岐して#2に戻される。
一方、NOの場合には、次の#9に移行し、第1の車両検出手段31を形成する車両センサ31A〜31Dで車両の検出が行われる。
【0096】
そして、#9においてNOの場合、即ち、車両が第1の車両検出手段31上に存在していないときには#8に戻され、再び#8が実行され、#8がYESとなるまでこの動作が繰返される。なお、この繰返しの途中で#8がYESになる場合には、#2と#7が再び実行された後に#9が実行され車両検出が再び行なわれる。
【0097】
この#9の動作は、詳しくは、図1に示すように第1の車両検出手段31を形成する車両センサ31A〜31Dの各出力が発生したか否かが違反検出手段33で常時検出され、車両の通過が検出されたときに、その出力発生信号と車両センサ31A〜31Dのいずれであるかのアドレス情報を含んだ車両通過データが違反検出手段33に入力される。
【0098】
そして、#9でYESの場合には、次の#10に移行して違反の判断が行われる。
即ち、信号機6から違反検出手段33に入力される赤信号データは、信号機6が赤に点灯開始してから所定の遅延時間を経過した時点で生成されるようになっていて、この赤信号データは、上述の車両通過データと共に違反検出手段33に入力されるようになっている。
【0099】
この赤信号データと上述の車両通過データの2つの状態によって信号無視であるか否かが違反検出手段33で判定されることになる。
なお、上述の赤信号データは、信号機6が赤になってから所定の遅延時間が経過した後に生成されるようになっているが、この理由は、次の通りである。
【0100】
即ち、信号無視か否かの判断材料の1つに上述の遅延時間を加味するのは、信号が赤になったときには全て信号無視であると単純に判定すると実態に合致しなくなり不都合が生じるからである 例えば、信号機6が黄色に点灯されているときに停止ライン上に車両が到達した場合、停止ライン前後で停止ができず、交差点の中央付近で停止することがあり、また、急制動で停止させると後続車の追突という虞れがあるために、やむを得ずにそのまま交差点5を走行する、いわゆる合法的な走行をする車両を違反とすることは不都合である。そのため、信号機6が黄色から赤に変化する瞬間から、所定の制限速度で停止ラインから交差点5を通過するに充分な時間(例えば0.3秒)を見込んだ時間を遅延時間として設定してある。
【0101】
さて、#10でNOの場合、即ち、第1の車両検出手段31としての車両センサ31A〜31Dのいずれかを車両が通過した場合には、#15に移行して4つの走行レーン1A〜1Dのいずれに、いつ車両通過があったかという統計的な交通情報の記憶がなされた後に、上述の#8に戻され上述同様に再び車両の検出と統計データの記憶が行なわれる。
【0102】
そして、#10でYESとなったとき、即ち、通過車両が違反検出手段33によって信号無視と判定されたときには、#11に移行して第1設定条件で1枚目の撮影が行なわれる。
この詳細動作は、図12のサブルーチンのフローチャートに示すように、違反の発生したレーンが違反検出手段33から違反車両位置特定手段34に出力された車両通過データを違反車両位置特定手段34で解読し、違反レーンの特定が行われ、制御手段35が起動され制御手段35の制御の基に#50が実行される。この#50は、4種の駆動、即ち、フォーカス駆動とズーム駆動と絞り駆動と変向駆動を行なうのである。
【0103】
先ず、違反車両位置特定手段34で特定されたレーン番号(走行レーン1C)のデータは、制御手段35に入力される。この違反車両位置特定手段34は、違反検出手段33で検出される違反車両が上記複数の走行レーンのいずれを走行する車両であるかを特定するレーン特定データと当該車両が上記第1または第2の所定位置のいずれに位置するかを特定する位置特定データを生成するものである。
【0104】
より具体的には、第1の車両検出手段31を形成する車両センサ31A〜31Dの設置位置の4か所と、第2の車両検出手段32を形成する車両センサ32A〜32Dの設置位置の4か所との計8か所を特定する位置特定データとなっている。
なお、以下の動作は、違反が発生したレーンを走行レーン1Cとし、位置特定データとしては、車両センサ31Cの位置が特定されているものとする。
【0105】
制御手段35は、上述のように入力手段36を用いて既に記憶部37に格納されている8か所の位置に対応してそれぞれ格納されている絞り駆動データの中から、車両センサ31Cの位置に対応するデータを取り出し、撮影待機位置にされている絞り部14の絞り駆動リングをプリセット駆動して車両センサ31Cの上に位置する車両に対して適正露光状態にする。
【0106】
より具体的には、撮影レンズ鏡筒における絞り駆動リングの現在角度位置を絞り検出手段で検出して、絞りデータ(目標値)との差の角度を駆動角度データとして演算すると共に、現在角度位置から駆動する際の方向を検出し、その駆動角度データに対応するステッピングモータのステップ数を求める。
そして、この求められたステップ数だけステッピングモータに駆動パルス信号を供給すれば、絞りが入力手段36で記憶手段37に格納されたプリセットデータに対応したものとされることになる。
【0107】
これと同時的にズーム駆動が行われる。このズーム駆動は、上述のように入力手段36を用いて既に記憶部37に格納されている8か所の位置に対応してそれぞれ格納されている変倍データの中から、車両センサ31Cの位置に対応するデータを取り出し、この取り出されたデータによって撮影待機位置にされているズーム部11のズーム駆動リングをプリセット駆動して車両センサ31Cの上に位置する車両が所定の撮影倍率で撮影できるようにする。
【0108】
そして、これらのフォーカスプリセット駆動とズームプリセット駆動と絞り駆動と同時的に変向駆動が行なわれる。この変向駆動は、次のようにして行なわれる。
即ち、上述のように入力手段36を用いて既に記憶部37に格納されている8か所の位置に対応してそれぞれ格納されている変向データの中から、車両センサ31Cの位置に対応するデータを取り出し、この取り出されたデータによって、撮影待機位置にされているカメラ本体位置、即ち、撮影レンズ鏡筒を所定の撮影位置に対応したものとするのである。
【0109】
このように#50でフォーカス駆動、ズーム駆動、絞り駆動、変向駆動が実行されると次の#51で露光開始されると共にストロボ発光が開始され、走行レーン1C上を走行する違反車両が車両センサ31Cの位置で、撮影画面の中央に違反車両が位置された状態で、大きな撮影倍率で写され、そのナンバープレートと運転者の顔が鮮明に写されることになる。
【0110】
次に、#52でフィルム巻き上げが行なわれると共にデータの写し込みがなされる。このデータ写し込み内容としては、撮影部10の設置されている場所を特定する固有データと、違反検出されたレーンが走行レーン1Cであるということを特定する表示と、赤信号になった年月日と時分秒の時刻データと、赤信号になってから何秒(百分の1秒単位)の後に車両センサ31Cが当該車両の前輪で踏まれたこと、言い換えれば、信号無視をして車両センサ31Cの設置されている停止ラインを越えて走行した、という表示が所定の文字や記号でフィルムの画面の上部や下部等の周辺領域に写し込まれる。
【0111】
このようにして1回目の撮影が終了すると、#53に移行してシャッタチャージが行なわれ、次の#54で2回目の撮影であるか否かが判定され、今の場合、第1回目の撮影であるから、NOに分岐して、#50に戻され、今まで説明した#51〜#53が再び実行されることになる。そして、次回の場合は、#54がYESに分岐して#55のエンドに移行し、一連の撮影動作が完了することになる。
【0112】
さて、図7に示す#11の第1設定条件で1枚目の撮影が完了すると、次の#12に移行し、第2の車両検出手段32で車両検出が行われたか否かを判定し、NOの場合には#12に戻され第2の車両検出手段32で車両が検出されてYESとなるまでこの判定動作を繰り返す。
そして、#12で第2の車両検出手段32による車両検出が行なわれると、#13において第2設定条件で2枚目の撮影が行なわれる。
【0113】
さて、記憶部37には、入力手段36を用いて既に、第1の車両検出手段31を形成する車両センサ31A〜31Dの設置位置の4か所と、第2の車両検出手段32を形成する車両センサ32A〜32Dの設置位置の4か所との計8か所のそれぞれに対応するフォーカス駆動データとズーム駆動データと変向駆動データ等が格納されている。
【0114】
ここで、上述の第1設定条件とは、第1の車両検出手段31を形成する車両センサ31A〜31Dのそれぞれの設置位置の4か所に対応するフォーカス駆動データとズーム駆動データと変向駆動データとを選択するものである。また、第2設定条件とは、第2の車両検出手段32を形成する車両センサ32A〜32Dのそれぞれの設置位置の4か所に対応するフォーカス駆動データとズーム駆動データと変向駆動データとを選択(設定)するものである。
【0115】
そして、第2設定条件による撮影は、図12に示すフローチャートと同様にして先ず、第1回目の撮影によって駆動された位置に設置されているフォーカス部15のフォーカス駆動リングをプリセット駆動して走行レーン1Cに設置されている車両センサ32Cの位置を走行する違反車両に対して合焦状態にする。
【0116】
これと同時的にズーム駆動が行われる。このズーム駆動は、上述のように入力手段36を用いて既に記憶部37に8か所の位置に対応してそれぞれ格納されている撮影距離データの中から、車両センサ32Cの位置に対応するデータを取り出し、第1回目の撮影によって駆動された位置にされているズーム部11のズーム駆動リングをプリセット駆動して車両センサ32Cの上に位置する違反車両が、その周囲に存在する他車両も含めた広範囲を所定の撮影倍率で撮影できるようにする。
【0117】
このようなフォーカスプリセット駆動とズームプリセット駆動および同時的に絞り駆動が行なわれる。この絞り駆動は、第1回目の撮影によって駆動された位置にされている絞り駆動リングを、記憶部37に既に格納されている絞りデータに応じて駆動するものである。
【0118】
なお、第1回の撮影時点と第2回の撮影時点のずれ時間がごく僅かであるという点と、第1回の撮影の被写体条件と第2回の撮影の被写体条件とが大きく変動していないので、第1回の撮影時の適正絞り値をそのまま第2回の撮影に採用しても実質的な不都合がないので、第2回の撮影時には絞り駆動を省略し、第1回の撮影で駆動された絞りの状態を保持しても良い。
【0119】
そして、これらのフォーカスプリセット駆動と変向プリセット駆動と絞り駆動と同時的にズームプリセット駆動が行なわれる。
そして、車両センサ32Cの位置に対応して予め入力手段36を用いて記憶部37に格納されたフォーカス駆動データ、ズーム駆動データ、変向駆動データ、絞り駆動データのそれぞれになるように#50で駆動されると共に、測光回路(図示せず)の出力によって求められた適正絞り値に駆動される。
【0120】
その直後に次の#51で露光開始されると共にストロボ発光が開始され、車両通行路1を形成する走行レーン1C上を走行する違反車両が車両センサ32Cの位置の進行方向直前に、撮影画面の中央に違反車両が位置された状態で、その周囲に位置する他車両も含んだ広い範囲が撮影されることになる。
【0121】
次に、第1回目の撮影の場合と同様に#52でフィルム巻き上げが行なわれると共にデータの写し込みがなされ、このようにして2回目の撮影が終了すると#53に移行してシャッタチャージが行なわれ、次の#54で2回目の撮影であるか否かが判定され、この場合には、2回目の撮影が終了したので、YESに分岐して、#55で一連の撮影処理が終了する。
【0122】
このようにして、#11〜#13(図7参照)がその詳細を示す図12のように第1回目の撮影と第2回目の撮影が行なわれると、図7に示す#14のように第1回と第2回の撮影に関する違反日時、違反状態、違反データ等の統計データが記憶され、次の#7に戻され、再び違反車両が検出されるまで待機状態にされるのである。
【0123】
今までの動作説明においては、データ写し込み部13とシャッタ部16とストロボ部50については、その概略を述べたが、次にその詳細について説明する。まずシャッタ部16におけるシャッタチャージ動作について説明する。
シャッタチャージを行うには、図3に示すように、ソレノイド123への通電を断った状態のときには、駆動軸122による引張力が無いのでカム作動レバー118は、ばね120の引っ張り力によって支軸119を中心にして反時計方向に回動付勢され、その第1係止面118Aがストッパカム板116のストッパカム面116Aに係止した状態になる。
【0124】
従って、ストッパカム板116に一体的に固定されたシャッタ駆動歯車110が起動直前の状態にされ、露光用開口102が第1シャッタ羽根105と第2シャッタ羽根106によって完全に覆われた状態とされる。この状態でパルスモータ115に所定のパルス状の駆動信号が供給されると、パルスモータ115は、回転をし、モータ115に直結された出力歯車114の回転力は、減速歯車113、減速歯車112を介してばねチャージ歯車111を支軸133を中心にして時計回り方向に回転させる。この回転に伴って第2ばね掛けピン126が支軸133を中心とする円上を時計回り方向に移動し、カム作動レバー118によって係止状態にある第1ばね掛けピン125に片端が掛止されたチャージばね124が付勢される。
【0125】
このようなシャッタチャージは、チャージホイール127に固定されたチャージピン129が、シャッタ駆動歯車110に固定されたストッパピン130に突き当たるまでの範囲に行なうことができるが現実にはチャージピン129がストッパピン130に突き当たる前に所要のチャージ量が得られるものである。なお、所要のチャージ量をどのように設定するかについて後で説明する。
【0126】
パルスモータ115への駆動信号の供給を断つと回転停止され、この状態では、チャージばね124の付勢力によってパルスモータ115が逆転されることとなるが、ばねチャージ歯車111は、ワンウェイクラッチ134によって一方向(シャッタチャージを行なう方向)にのみ回動し得るように構成されているために、パルスモータ115は逆転されることなく、上述の付勢力がそのまま保持されることになる。
【0127】
このようなチャージ完了状態において、シャッタ開とすべくソレノイド123に通電がなされると、ばね120による引張り力に抗してカム作動レバー118が時計回り方向に回転されストッパカム面116Aと第1係止面118Aの係止が解除され、チャージばね124の付勢力によってストッパカム板116が図3において時計回り方向に回転しこれと一体的にシャッタ駆動歯車110が同方向に回転される。
【0128】
すると、シャッタ駆動歯車110の回転力が、アイドラ歯車109と歯車103Aを介して第1プーリ103が時計回り方向に回転され、これに連動してタイミングベルト107を介して第2プーリ104が時計回り方向に回転される。
【0129】
従って、図3に示すように、第1シャッタ羽根105の開口105Bによって露光用開口102が下から上に順次露呈されると同時に第2シャッタ羽根106の開口106Bによって上から下に順次に露呈される。
露光用開口102が2つの開口105A,106Aによって全開された状態は、基準切欠き105Cがフォトインタラプタ135の位置に達したときに発生する、図13に示す第1の検出信号bの全開パルスb1によって検知される。
【0130】
一方、ストロボ発光量dは、トリガ信号eのトリガパルスe1をストロボトリガ回路に供給してからストロボ発光量dがピークとなるまでの時間t4は、ストロボ部50の発光部51の放電管の特性やメインコンデンサの容量等によって変化する。
【0131】
従って、図13において、レリーズ信号cのレリーズパルスc1が発生し、ソレノイド123に通電されてから基準パルスb2が生じた時点からシャッタ開度(符号a)が全開とされ全開パルスb1が生じるまでの時間t1は、第1、第2シャッタ羽根105,106の回転する速さ(角速度)によって変化することとなる。
【0132】
ここで、パルスモータ115によるシャッタチャージがある特定のステップ数であった場合、シャッタばね124のばね特性の劣化等によって上述の時間t1が変化することになる。
また、シャッタ開度aの1/2に位置するシャッタ秒時t3も変化することになる。
【0133】
よって、シャッタチャージ量が一定であってもシャッタばね124のばね特性の劣化やシャッタ機構における摩耗等によってシャッタ秒時t3が変化してしまうことになる。
これを解消して正確なシャッタ秒時を得るためには、露光用開口102を露呈する第1シャッタ羽根105と第2シャッタ羽根106の速さを一定にすればよいのであるが、この第1、第2シャッタ羽根105,106の回転駆動源がチャージばね124であるために長期の使用中にその付勢力が徐々に低下してしまう。
これと共にチャージばね124から第1、第2シャッタ羽根105,106に至る回転伝達部材(タイミングベルト107等等)に生じるガタによってもシャッタ秒時が変化してしまう。
このために、第1、第2シャッタ羽根105,106の速さを一定にすべくチャージばね124のチャージ量を調整(制御)するようにしている。
具体的には、先ず、所定のシャッタ秒時のときの第1シャッタ羽根105の速さ(角速度)、即ち基準切欠き105Cの速さをフォトインタラプタ135で検出して得られる基準パルスb2のパルス幅の時間t2を測定しておく。
【0134】
そして、チャージ時にパルスモータ115に印加される駆動パルス数と上記時間t2とをテーブルとして記憶部37に格納しておくのである。そして、シャッタ開閉の動作を行なったときに上述の基準パルスb2のパルス幅に対応する時間t2を測定する。
この測定結果t2と上記テーブルに予め格納したt2とを比較し、この時間t2がシャッタ秒時t3に対応する基準パルスb2の時間t2と略同じであった場合には駆動パルス数N1を次回のシャッタ開閉時のチャージ量としてそのまま用いる。
【0135】
一方、チャージばね124の劣化等によって第1シャッタ羽根105の速さ、即ち基準切欠き105Cの速さ(角速度)に応じた基準パルスb2の時間t2が所定のものでなかった場合、例えば時間t2が長くなった場合にはシャッタ秒時t3が長くなってしまうので、時間t2を短くするために、次回のシャッタ開閉動作を行なうときに駆動パルス数N1を増加するように補正してシャッタ秒時t3を所定値になるようにする。また、時間t2が短くなった場合には、シャッタ秒時t3が短くなってしまうので、時間t2を長くするために次回のシャッタ開閉動作を行なうときに駆動パルス数N1を減少するように補正してシャッタ秒時t3が所定値になるようにする。
【0136】
これらの動作をフロー化したものが図9であり、#16でシャッタチャージ用のパルスモータ115が回転開始されると、次の#17においてチャージホイール127の基準切欠き127Aがフォトインタラプタ128で検出され、YESとなったときに次の#18で駆動パルス数N1のカウントが開始される。
【0137】
なお、チャージホイール127の無チャージ状態における初期位置は、多少の範囲の幅(バラツキ)を有しているために静止状態の位置が正確に特定されない。このためにパルスモータ115に若干の駆動パルスを与えて、若干チャージが行なわれて基準切欠き127Aがフォトインタラプタ128で検出された時点を基準の初期位置としている。
【0138】
このような初期位置から#18によって駆動パルス数Nのパルスカウントが開始され、#19では、#18で計測された駆動パルス数Nが所要の駆動パルス数N1に達したか否かが判定され、YESとなったら次の#20でシャッタチャージ用のパルスモータ115が停止されシャッタチャージ完了され今回のシャッタ開閉動作に備えられる。
【0139】
そして、今回のシャッタ開閉動作が行なわれると、このときに上述の時間t2が計測され、この時間t2が所定のものでなかった場合には上述の通りにして次回の駆動パルス数N1が補正され、所定のシャッタ秒時t3が得られるように補正され、以下同様にシャッタチャージの毎に前回のシャッタ開閉時のシャッタ秒時の誤差を今回補正することによって逐次安定したシャッタ秒時が自動的に得られることになる。
【0140】
以上のようにして行なわれるシャッタチャージにおいて、チャージばね124等の経年変化によって第1、第2シャッタ羽根105,106の回転が遅くなった場合に次回のシャッタ開閉動作を行なうときのシャッタチャージ量を増加させているが、この増加は、ばねチャージ歯車111(チャージホイール127)に固定されたチャージピン129がシャッタ駆動歯車110(リセットカム板117)に固定されたストッパピン130に突き当たるまで行なうことができる。
【0141】
このようにチャージピン129がストッパピン130に突き当ったときにチャージ増加の補正が限界になる。このときには、止めねじ131,132を緩めて長穴111Aに沿ってストッパピン130に対するチャージピン129の初期位置を変化させ、即ちパルスモータ115によるチャージを行なう以前にシャッタ駆動歯車110とばねチャージ歯車110との間に有する予備的なシャッタチャージ量を増加させればよい。この増加によってもシャッタチャージ量が不足したときには、チャージばね124等の劣化が限界に達したものであるので、部品交換を行う必要がある。
【0142】
さて、ストロボ発光量d(図13参照)の特性は、トリガ信号eのトリガパルスe1が印加されてから発光量が最大となるまでの時間t4は発光管の特性やメインコンデンサの容量によって変化する。
【0143】
また、時間t4は、発光部51(図1参照)の発光特性に応じて変化するために、本実施例においては、撮影すべき位置の距離に応じて2段階の発光量、即ち、撮影すべき位置が遠距離にある第1の車両検出手段31のときに「大光量モード」とし、近距離にある第2の車両検出手段32のときに「小光量モード」とし、これらの2つのモードのそれぞれにおけるトリガパルスe1の発生時点からストロボ発光量dのピーク時点までの時間t4を2種類に設定している。
【0144】
このために本実施例においては、図14のフローチャートに示すように#250において撮影すべき位置に応じてストロボ発光量セットを切換部52を用いて行ない、具体的には、ストロボのメインコンデンサの容量を大容量と小容量に切換えるのである。
そして、次の#251においてシャッタ開マグネット、即ち、ソレノイド123(図3参照)にレリーズ信号c(図13参照)のレリーズパルスc1を通電する。
【0145】
すると、前述の通りに第1、第2シャッタ羽根105,106が回転し、第1シャッタ羽根105の基準切欠き105Cがフォトインタラプタ135で検出されることによって第1の検出信号bの基準パルスb2が生じる。
この基準パルスb2、即ち、発光タイミング信号がオンとなったか否かが#252で検出され、NOである場合には、そのまま待機し、YESになった場合に次の#253に移行する。
【0146】
この#253では、基準パルスb2が生じてからシャッタ開度aが全開となるまでの時間t1からトリガパルスe1が生じてからストロボ発光量dがピークとなるまでの時間t4を差し引いた時間Tをカウント開始するものである。
ここで、このときの時間t1は前回にシャッタを開閉したときに計測された基準パルスb2の時間t2に基づいて得られるシャッタ全開までの時間であり、時間t4は、撮影すべき位置に応じて光量設定されたときのトリガパルスe1の発生から発光ピークまでの時間である。
【0147】
そして、上述の時間Tが経過すると、次の#254においてトリガ信号、即ちトリガパルスe1が発生し時間t4の後にストロボ発光量dのピークが生じる。このピークになった時点は、レリーズパルスc1によって作動開始されたシャッタ全開時点と一致することになる。
【0148】
また、時間t2がシャッタばね124の劣化等によって変化されても、この変化された時間t2に基づいて全開までの時間t1がシャッタ開閉の度毎に求められるので、シャッタ秒時の変化によって発光ピークとシャッタ全開のタイミングがずれてしまうことがなく完全なシンクロ撮影を行うことができる。
【0149】
次にデータ写し込みの詳細動作を図10と図11を用いて説明する。
本実施例におけるフィルム給送は、フィルム給送用のパルスモータ(図示せず)に印加される駆動パルスfによってステップ駆動されることによって行われる。また、データ写し込みは、フィルムがステップ駆動されるときの停止区間内に1列7ドットのLEDを、写し込み文字に応じて発光パルスgを写し込み時間Sだけ選択的に発光させることによって行われる。
【0150】
詳しくは、図11に示すように#21でフィルム給送用のパルスモータで1画面を給送するのに必要な回転数(パルス数)Npがセットされ、次の#22でLEDの発光タイミングがセットされる。このセットは、写し込みデータの文字画素におけるタテ1列の7個のLEDのオンオフのタイミングをパルスモータとの関係で設定するものである。
【0151】
そして、次の#23でパルスモータが回転を開始され、次の#24でパルスモータに印加された駆動パルスが1つカウントアップされたか否かが判定され、YESとなるまで待機し、YESになったときに次の#25で「N≧一定値?」の判定がなされる。この一定値とは、写し込みのスタートをフィルム給送の開始タイミングより遅らせて画面の所定の部分に写し込みデータが記録されるようにするためのステップ数であり、フィルム給送開始時点ではNOであるので#27にジャンプし、#27で「Np=N?」の判定がなされる。
【0152】
この#27は、フィルム給送が予定のパルス分送られたか否かの判定を行うステップであるので、今の場合、フィルム給送開始の直後であるから、NOに分岐し、#24に戻され再度フィルム給送が1ステップ分行なわれる。そして、1パルス分カウントアップされ、次の#25で再度「N≧一定値?」の判定がなされる。
【0153】
そして、フィルム給送のみを行なう期間が経過するまで上述動作が繰返され、データを写し込むべき位置が到来して#25がYESとなったときに#26に移行してLEDが一定時間だけONされる。このON状態は、上述の#22でセットされている写し込みデータの文字画素の1列7ドット分を写し込む印字タイミングであり、フィルム感度に基づく適正露光となる状態にされている。
【0154】
この#26におけるLEDのオン動作は、写し込まれるべきデータが残っている状態、この例の場合、フィルムの1駒送りが完了するまでは、#27で「Np=N?」をNOに分岐し、#24〜#27のステップを繰り返す。
そして、#27で所定の写し込みステップ数(文字画素列数)Npに達したとき、#28に移行し、パルスモータが停止されることにより、フィルム給送が完了すると共に、写し込みデータの記録が完了する。
【0155】
さらに、走行車両が第1の車両検出手段31の位置で違反と検出された直後に当該車両が大きな撮影倍率でかつ画面の中央部に位置される車両のナンバープレートが鮮明に撮影される。
また、この撮影は、ストロボ部50によるストロボ発光が行われているので、通常は露光不足状態にある車両内の運転者の顔にストロボ光が照射されることになり、運転者の顔も鮮明に撮影されることになる。
さらに、2回目の撮影においては、違反車両のみならずその周囲の状況まで含まれるような広い範囲が撮影されるので違反車両の状態を総合判断することができるのである。
【0156】
本実施例において、詳しくは、予め設定された複数の撮影ポイント(第1の車両検出手段31の4点と第2の車両検出手段32の4点の計8点)のそれぞれにおいて最適なフォーカス駆動データ、ズーム駆動データ、変向駆動データ、絞り駆動データを、撮影装置の設置時にプリセットデータとして記憶部37に格納し、第1の車両検出手段31で車両が検出される毎に、通過車両が信号無視違反であるか否かを信号機6の状態に基づいて判定すると共に、違反が発生しているのが走行レーン1A〜1Dのいずれであるのかを特定し、違反と判定されたときに4つの車両センサ31A〜31Dのいずれかの該当位置に対応させて記憶部37のフォーカス駆動データ、ズーム駆動データ、変向駆動データ、絞り駆動データを取り出し、この取り出されたデータに応じてフォーカス駆動、ズーム駆動、変向駆動、絞り駆動等をしているので、撮影位置における最適の焦点距離、被写体距離、変向方向を直ちに得ることができる。
【0157】
また、撮影装置の設置は、設置場所の走行レーン数、レーンの幅、信号機の位置等々の態様に合わせて最適なものにできるので大きな万能性を有していることになる。
【0158】
さらに、フォーカス駆動データ、ズーム駆動データ、変向駆動データ、絞りデータを、撮影装置の設置時にプリセットデータとして記憶部37に格納するに際して、露光用の開口に着脱自在に焦点板を取付け、シャッタを全開させた状態で実際の被写体像を目視で確認しながら、いわゆる初期設定を行なっているので、撮影装置が設置される場所の状態、詳しくは走行レーンの数や幅とその周囲の状況まで総合的に加味した最適の撮影画面を設定させることができるのである。
【0159】
次に、本発明の第2実施例を図15ないし図17を用いて説明する。
前述の第1実施例においては、第1の車両検出手段31で違反車両が検知されたときに1枚目の撮影を開始し、第2の車両検出手段32によって違反車両の到達が検知されたときに2枚目の撮影を開始するようにタイミング設定されているが、本実施例においては、このタイミング設定を車両検出手段91で違反車両が検知されときに1枚目の撮影を行い、この時点から所定時間が経過したときに2枚目の撮影を行うようにしたものである。
【0160】
この撮影装置の全体構成は、図15に示すブロック図のようになっていて、その主部が撮影部10とストロボ部50と制御部100で構成されている。
また、この撮影部10とストロボ部50については前述の第1実施例と同様である。
【0161】
また、この実施例では、図16に示すように4つの走行レーン1A,1B,1C,1Dで形成される車両通行路1と、4つのレーンで形成される車両通行路2でなる片側4車線の道路に、それぞれが4つのレーンで形成される車両通行路3と車両通行路4でなる片側4車線の道路が十字状に交差する交差点5において、車両通行路1を走行する車両が信号無視をしたときに当該車両を撮影するようにしたものである。
【0162】
図16に示すように交差点5の前方の車両通行路1の所定高さ位置に信号機6が設置され、4つの走行レーン1A〜1Dのそれぞれには、交差点5の直前に設置された停止ライン(図示せず)の近傍の路面に各走行レーン1A〜1Dのそれぞれに対応させて4つの車両センサ91A,91B,91C,91Dで形成される車両検出手段91が設けられている。
【0163】
この車両検出手段91は、車両通行路1中の走行レーン1A〜1Dを走行する車両が、それぞれの走行レーン中に設定された所定位置、即ち停止線の近傍に到達したことを検出するものである。これらの車両センサ91A〜91Dは、走行車両のタイヤで踏まれることによって車両の到達を検出する圧力センサで構成されている。
【0164】
また、車両検出手段91を形成する車両センサ91A〜91Dの各出力端は、次段の違反検出手段33の入力端に接続されている。車両センサ91A〜91Dによる車両検出は、所定の周期で繰返して行われる。これらの各出力には、どの車両センサからの出力であるかを特定する符号が付加されている。
【0165】
違反検出手段33は、上記車両検出手段91によって車両の通過が検出されたときに当該車両が交通違反を犯しているか否かを判定するもので、上述のようにして車両センサ91A〜91Dのいずれかからの車両検出データが供給されるようになっている。
【0166】
そして、この違反車両位置特定手段34は、違反車両が複数の走行レーンのいずれを走行する車両であるかを特定するレーン特定データを生成するもので、具体的には、車両センサ91A〜91Dの設置位置の4か所を特定する位置特定データとなっている。
【0167】
また、違反検出手段33には、設定時間がt秒にされているタイマー回路92の起動入力端と出力端が接続されている。
このタイマー回路92を設けた理由は、車両検出手段91に到達した車両が違反車両であるときに第1回目の撮影を行い、この後に第2回目の撮影を行うまでの時間をタイマー回路92の設定時間として決定させるようにしたものである。そして、第2回目の撮影は、違反車両の状態を再確認するために行われるものであるので、違反車両のみならずその周囲に位置する他車両の状況まで含めた広い範囲の撮影が行われるのである。
【0168】
この設定時間のt秒は、次のようにして決定されている。
即ち、車両検出手段91を通過した車両が違反であるときに1回目の撮影を行ない、所定時間の遅延時間後に2回目の撮影を行う方式であるため、第2回目の撮影位置を車両通行路1を構成する各走行レーン1A〜1Dのどの位置を目標にすれば良いかという問題がある。
【0169】
これは、前述の第1実施例における2回目の撮影位置、即ち、第2の車両検出手段32(図2参照)の位置に達するに必要な時間を設定すれば良いのであるが、通過車両の速度が特定されないので走行距離が特定されない。例えば、時間t秒の間に、規定速度を下回って走行する車両の走行距離L1と、規定速度を大幅に越えて走行する車両の走行距離L2と規定速度で走行する車両の走行距離L3のいずれを採用するかということがある。この道路を走行する車両の状況を統計的に検討しなければ決定することが出来ないが、2回目の撮影は違反車両を含んだ周辺状況を撮影するということを目的としているので、多少撮影位置が変化しても別段の問題とはならないために本実施例では、車両検出手段91からt秒の間に規定速度で走行する車両が到達する距離L3を2回目の撮影位置として採用した。
【0170】
さて、違反車両位置特定手段34は、違反検出手段33で検出される違反車両が上記複数の走行レーンのいずれを走行する車両であるかを特定するレーン特定データと当該車両が上記第1または第2の所定位置のいずれに位置するかを特定する位置特定データとを生成するものである。
【0171】
より具体的には、車両検出手段91を形成する車両センサ91A〜91Dの設置位置である第1の撮影位置の4か所と、第2の撮影位置である距離L3の方向に直交する走行レーン1A〜1Dのそれぞれの4か所との計8か所を特定する位置特定データとなっている。
【0172】
また、入力手段36は、撮影部10の設置される場所からの撮影光軸を、複数の走行レーン走行レーン1A〜1Dのそれぞれの第1および第2の撮影位置、即ち、第1の撮影位置である、車両センサ91A〜91Dの設置位置の4か所と、第2の撮影位置の4か所との計8か所を特定する位置のそれぞれに対応させた複数の撮影光軸変向角E1〜E8と、これらの8箇所のそれぞれに対応する撮影距離データを撮影部10の設置時に予め記憶部37に格納させるものである。また、撮影距離データのみならずズームデータ、絞りデータ、撮影光軸変向データも同時的に格納される。
【0173】
このように、実際の撮影画面を観察することによって上述の8か所の撮影距離データ、ズームデータ等のデータを入力手段36を介して記憶部37に入力するので、実際に即したプリセット量の設定をすることができる。この具体例としては、カメラ本体79の露光用開口にピントグラスを着脱可能に取り付け、この状態でシャッタをバルブにして絞りを開放にして、ピントグラス上の撮影像を観察しながら、ステッピングモータをステップ駆動して所望の撮影画角となるステップ数データを求めたり、ズーミングモータをステップ駆動して所望の焦点距離となるステップ数データを求めて、このデータを撮影画角データあるいはズームデータ等として記憶部37に格納するのである。
【0174】
第1の選択手段38は、車両通行路1を構成する複数の走行レーン1A〜1Dのうちのいずれのレーンを走行する車両を、違反検出手段33で違反が検出されたときに撮影すべきかと、撮影すべき順序を決定して選択するものである。
第2の選択手段39は、入力手段36で記憶部37に予め格納された複数の撮影距離、焦点距離、撮影画角等の各データの中から、第1の選択手段38で選択された撮影レーンに対応し、かつ違反車両位置特定手段34で検出された位置特定データに対応したデータを選択させるためのものである。
【0175】
次に第2実施例における動作を図17を用いて説明する。
図17に示すフローチャートは、第2実施例の動作を示すものであり、#200から#211までは前述の第1実施例の動作を示す図7中の#0〜#11と同様もしくは類似であるので、重複を避けるために同様部分はその説明を省略し、異なる部分のみについて説明する。
【0176】
#200において電源投入がされると、回路各部に電源が供給され、次の#201に移行してディジタル入出力回路がリセットされると共に、その他の条件の設定が行なわれる。この初期設定は、前述の第1実施例におけると同様であり、以下の#211まで、前述の第1実施例におけると同様である。
【0177】
#211の次に実行される#212は、第1回目の撮影を開始した時点でタイマー回路92を起動するものであり、その次の#213でタイマー経過時間が時間tに達したか否かが判断され、NOの時にはYESとなるまで#213が繰り返し実行され、YESとなったときに次の#214に移行して上述の第1実施例と同様にして第2設定条件での第2回目の撮影が行なわれる。
【0178】
さて、記憶部37には、入力手段36を用いて既に、車両検出手段91を形成する車両センサ91A〜91Dの設置位置の4か所と、第2の撮影位置の4か所との計8か所のそれぞれに対応するフォーカス駆動データとズーム駆動データと変向駆動データが格納されている。ここで、上述の第1設定条件とは、車両検出手段91を形成する車両センサ91A〜91Dのそれぞれの設置位置の4か所に対応するフォーカス駆動データとズーム駆動データと変向駆動データとを選択するものである。
【0179】
また、第2設定条件とは、第2の撮影位置の4か所に対応するフォーカス駆動データとズーム駆動データと変向駆動データとを選択するものである。
そして、第2設定条件による撮影は、前述同様にして、第1回目の撮影によって駆動された位置に設置されているフォーカス部15のフォーカス駆動リングをプリセット駆動して走行レーン1Cの第2の撮影位置の近傍を走行する違反車両に対して合焦状態にする。
【0180】
これと同時的にズーム駆動が行われる。このズーム駆動は、上述のように入力手段36を用いて既に記憶部37に格納されている8か所の位置に対応してそれぞれ格納されているズーム駆動データの中から、走行レーン1Cの第2の撮影位置に対応するデータを取り出し、第1回目の撮影によって駆動された位置にされているズーム部11のズーム駆動リングをプリセット駆動して第2の撮影位置の近傍に位置する違反車両が、その周囲に存在する他車両も含めた広範囲を所定の撮影倍率で撮影できるようにする。
【0181】
このようなフォーカスプリセット駆動とズームプリセット駆動と同時的に絞り駆動が行なわれる。この絞り駆動は、第1回目の撮影によって駆動された位置にされている絞り駆動リングを図示しない測光回路の出力に応じて適正露光を与えるに必要な絞り値に変化させるように駆動するものである。
そして、これらのフォーカスプリセット駆動とズームプリセット駆動と絞り駆動と同時的に変向プリセット駆動が行なわれる。この変向プリセット駆動は、次のようにして行なわれる。
【0182】
上述のように入力手段36を用いて既に記憶部37に格納されている8か所の位置に対応してそれぞれ格納されている変向駆動データの中から、走行レーン1C上の第2の撮影位置に対応する変向角度データを取り出し、この取り出されたデータによって第1回目の撮影によって駆動された変向角位置にされているカメラ本体のレンズ鏡筒を、第2の撮影位置に向けるようにするのである。
【0183】
そして、#211と#214のように第1回目の撮影と第2回目の撮影が行なわれると、第1回と第2回の撮影に関する違反日時、違反状態、違反データ等の統計データが#216で記憶され、次の#207に戻され、再び違反車両が検出されるまで待機状態にされるのである。
【0184】
よって、走行車両が車両検出手段91の位置で違反と検出された直後に当該車両が大きな撮影倍率でかつ画面の中央部に位置される車両のナンバープレートが鮮明に撮影される。
また、この撮影は、ストロボ部50によるストロボ発光が行われているので、通常は露光不足状態にある車両内の運転者の顔にストロボ光が照射されることになり、運転者の顔も鮮明に撮影されることになる。
【0185】
さらに、2回目の撮影においては、違反車両のみならずその周囲の状況まで含まれるような広い範囲が撮影されるので違反車両の状態を総合判断することができるのである。
【0186】
本実施例において、予め設定された複数の撮影ポイント(車両検出手段91の4点と第2の撮影位置の4点の計8点)のそれぞれにおいて最適なフォーカス駆動データ、ズーム駆動データ、変向駆動データおよび絞り駆動データを、撮影装置の設置時にプリセットデータとして記憶部37に格納し、車両検出手段91で車両が検出される毎に、通過車両が信号無視違反であるか否かを信号機6の状態に基づいて判定すると共に、違反が発生しているのが走行レーン1A〜1Dのいずれであるのかを特定し、違反と判定されたときに4つの車両センサ91A〜91Dのいずれかの該当位置に対応して記憶部37のフォーカス駆動データ、ズーム駆動データ、変向駆動データを取り出し、この取り出されたデータに応じてフォーカス駆動、ズーム駆動、変向駆動しているので、撮影位置における最適の焦点距離、被写体距離、変向方向を得ることができる。
【0187】
また、第1回目の撮影が完了してから所定時間経過した後に第2の撮影位置の近傍に達した車両を、4つの撮影位置のそれぞれに対応して記憶部37に格納されたフォーカス駆動データ、ズーム駆動データ、変向駆動データ等を取り出し、この取り出されたデータに応じてフォーカス駆動、ズーム駆動、変向駆動等をしているので、第2の撮影位置(予定撮影位置)における最適の焦点距離、被写体距離、変向方向、絞り値を得ることができる。
【0188】
尚、前述の第1実施例における構成に加えて、撮影モード時の待機状態のときに、フォーカス駆動、ズーム駆動、変向駆動、絞り駆動を行なう際に入力手段36で記憶部37に予め格納された複数のプリセットデータに基づく駆動範囲の中間角度に、それぞれ駆動する中間位置復帰指令手段93を設けてもよい。
【0189】
即ち、この中間位置復帰指令手段93は、例えば、ズーム駆動撮影手段によるズーム駆動撮影モード時の待機状態のときに、焦点距離リングを入力手段36で記憶部37に予め格納された複数のズームデータに基く変倍範囲の中間角度位置に駆動させるようにすればよい。
また、フォーカス駆動、変向駆動、絞り駆動においても、焦点距離リングの中間値への駆動と同様に、撮影モード時の待機状態のときに駆動角度範囲の中間角度位置に駆動制御させるようになっている。
【0190】
図17に示すフローチャートにおいては、#211に示す第1設定条件での1枚目の撮影によって駆動された違反車両の撮影のための駆動位置が、そのまま保持され、この状態から第2設定条件での2枚目の撮影に応じる目標位置に駆動されるようになっているが、図17に破線で示す#218のように#213のステップと並行して#215と同様の中間位置駆動ステップを行う#218が設けられている。
【0191】
従って、本実施例では、フォーカス駆動、ズーム駆動、絞り駆動、変向駆動のそれぞれに対して、目標値への駆動に先立って中間位置に駆動をしているので、撮影に先立つ駆動の量を少なくすることができるので、撮影に先立つ準備時間を短縮することができる。これに伴って、撮影開始指令時点(車両検出手段91に違反車両が到達した時点)と実際に撮影が開始される時点とのタイムラグを非常に少なくすることが出来るのである。
【0192】
なお、本発明は、上述の実施例に限定されること無く、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施をすることが出来ることは勿論である。
例えば、本発明に係る車両検出手段としての車両センサは、圧力感知型のもののみならず半導体センサー等の他の形式のものであっても良い。
また、実施例では、フォーカス等の各種のプリセットデータの個数が8個であるが、これ以上またはこれ以下であっても良く、その規模は実際に撮影装置が使用される地域の道路事情に応じて任意に設計することができる。
【0193】
さらに、違反の検出としては信号無視のみならず、速度超過や踏切の一時停止違反等の各種違反における撮影にも用いることが出来る。
また、第2実施例における時間tの設定は、交通事情に応じて全くの任意に設計することができる。
【0194】
さらに、第2実施例における中間位置への駆動は、第1回目の撮影が完了した時に、第2回目の撮影に先立って行うようにしたり、第1および第2回目の撮影が全て完了した時に行うようにしても良い。
また、上述の第2実施例における中間位置への駆動は、変倍と変向と合焦と絞りの4つの全てに対して行なっているが、これに限定されることなく、変倍の中間位置駆動を省略したり変向の中間位置駆動を省略することができる。
【0195】
【発明の効果】
以上詳しく説明したところより明らかなように、本発明によれば、
対象物が所定位置に到達したことを検出したときに、別途設置されたストロボ部を発光させて当該対象物を撮影する撮影装置において、
シャッタ羽根の開閉動作における特定区間の動作位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された特定区間の動作時間を測定する測定手段と、
シャッタチャージの毎に前回のシャッタ開閉時の前記動作時間を所定の動作時間と比較し、その比較データに基づいて前記シャッタチャージの駆動パルス数を補正し逐次前記シャッタ羽根が所定の速度となるように制御する制御装置と、
前記検出手段での検出タイミングから前記シャッタ羽根の全開動作時点までの時間から、前記ストロボ部にトリガー信号を出力してから前記ストロボ部の発光量が最大値になる時点迄の時間を差し引いた時間を設定する設定手段と、
前記検出手段での検出タイミングから前記設定手段で設定された前記設定時間をカウントし、前記トリガー信号を出力する手段と、を具備し、
前記シャッタ羽根の駆動力の変化や駆動機構部の負荷の変化に伴うシャッタ秒時を補正した上で前記シャッタ羽根による全開動作時点とストロボ発光量が最大値になる時点とを同期させるように構成したので、特に、シャッタを開閉させる駆動源の駆動力が経時的に変化したり、シャッタの駆動機構部の負荷が変化し、シャッタの動作に経時的変化が生じても、それに対応してシャッタ羽根の動作を逐次所定(一定)の速さとなるように制御されると共に、このような制御の下に、シャッタが全開されている時間内にストロボの発光量のピークが常に位置づけられ、ストロボ光源を有効に活かした撮影を行い得る撮影装置におけるシャッタ制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る撮影装置におけるシャッタ制御装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例による複数撮影位置の詳細を示す平面図である。
【図3】図1に示した第1実施例のシャッタ部の機械的構成を示す平面図である。
【図4】図3に示した実施例におけるシャッタ駆動部の詳細を示す縦断面図である。
【図5】図3に示した実施例におけるシャッタ駆動部の詳細を示す平面図である。
【図6】図5に示したシャッタ駆動部のチャージホイール部分の詳細を示す平面図である。
【図7】本発明の第1実施例の動作を示すフローチャートである。
【図8】図7中に示される初期設定ステップのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図7中に示される一部のステップの詳細を示すフローチャートである。
【図10】図1に示す実施例中のフィルム給送部およびデータ写し込み部に入力される信号波形を示す波形図である。
【図11】図1に示す実施例中のデータ写し込み部の動作を示すフローチャートである。
【図12】図7中に示される撮影ステップのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】図1中に示す実施例中のシャッタ部の開閉動作タイミングとストロボ部のトリガータイミングとの関係を示す波形図である。
【図14】図1中に示す実施例中のストロボ部のトリガータイミング動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2実施例に係る撮影装置におけるシャッタ制御機能付き撮影装置の全体構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示した第2実施例における複数撮影位置の詳細を示す平面図である。
【図17】本発明の第2実施例に係る撮影装置におけるシャッタ制御装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 車両通行路
1A,1B,1C,1D 走行レーン
2,3,4 車両通行路
5 交差点
6 信号機
8 角度変化範囲
9 照射角度
10 撮影部
11 ズーム部
12 フィルム給送部
13 データ写し込み部
14 絞り部
15 フォーカス部
16 シャッタ部
17 変向部
30 制御部
31 第1の車両検出手段
31A,31B,31C,31D 車両センサ
32 第2の車両検出手段
32A,32B,32C,32D 車両センサ
33 違反検出手段
34 違反車両位置特定手段
35 制御手段
36 入力手段
37 記憶部
38 第1の選択手段
39 第2の選択手段
41 設定手段
50 ストロボ部
51 発光部
52 発光量切換部
91 車両検出手段
91A,91B,91C,91D 車両センサ
92 タイマー回路
93 中間位置復帰指令手段
101 シャッタ前板
101A シャッタ後板
102 露光用開口
103 第1プーリ
104 第2プーリ
105 第1シャッタ羽根
105C 基準切欠き
106 第2シャッタ羽根
107 タイミングベルト
108 テンションプーリ
109 アイドラ歯車
110 シャッタ駆動歯車
111 ばねチャージ歯車
111A 長穴
112,113 減速歯車
114 出力歯車
115 パルスモータ
116 ストッパカム板
116A ストッパカム面
117 リセットカム板
117A リセットカム面
118 カム作動レバー
118A 第1係止面
118B 駆動ピン
118C 第2係止面
119,133 支軸
120 ばね
121 ばね押え
122 駆動軸
123 ソレノイド
124 チャージばね
125 第1ばね掛けピン
126 第2ばね掛けピン
127 チャージホイール
127A 基準切欠き
128,135 フォトインタラプタ
129 チャージピン
130 ストッパピン
131,132 止めねじ
134 ワンウェイクラッチ

Claims (3)

  1. 対象物が所定位置に到達したことを検出したときに、別途設置されたストロボ部を発光させて当該対象物を撮影する撮影装置において、
    シャッタ羽根の開閉動作における特定区間の動作位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された特定区間の動作時間を測定する測定手段と、
    シャッタチャージの毎に前回のシャッタ開閉時の前記動作時間を所定の動作時間と比較し、その比較データに基づいて前記シャッタチャージの駆動パルス数を補正し逐次前記シャッタ羽根が所定の速度となるように制御する制御装置と、
    前記検出手段での検出タイミングから前記シャッタ羽根の全開動作時点までの時間から、前記ストロボ部にトリガー信号を出力してから前記ストロボ部の発光量が最大値になる時点迄の時間を差し引いた時間を設定する設定手段と、
    前記検出手段での検出タイミングから前記設定手段で設定された前記設定時間をカウントし、前記トリガー信号を出力する手段と、を具備し、
    前記シャッタ羽根の駆動力の変化や駆動機構部の負荷の変化に伴うシャッタ秒時を補正した上で前記シャッタ羽根による全開動作時点とストロボ発光量が最大値になる時点とを同期させるように構成したことを特徴とする撮影装置におけるシャッタ制御装置。
  2. ストロボトリガーの時点から発光量が最大値になる時点迄の時間データに基づく補正を行なう設定手段を具備し、シャッタ羽根による全開動作時点と上記ストロボ部の発光量が最大値になる時点とを同期させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置におけるシャッタ制御装置。
  3. シャッタ羽根の動作時間を測定する測定手段と、
    シャッタ羽根の動作時間に対するストロボ部のトリガータイミングの対応データを求める設定手段と、
    を具備し、シャッタ羽根による動作時間の変化に対してストロボ部のトリガータイミングを補正して発光させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置におけるシャッタ制御装置。
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