JP3730032B2 - 記録媒体駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用のMD(ミニディスク)プレーヤ等の記録媒体駆動装置に係わり、特に記録媒体を案内する保持部材が駆動位置に至ったときに、記録媒体が誤挿入されるのを防止する記録媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の記録媒体駆動装置として、車載用のMDプレーヤの駆動ユニットを示す平面図、図7は保持部材であるホルダが上昇した待機位置にある状態を示す駆動ユニットの側部断面図、図8はホルダが下降して駆動位置にある状態を示す駆動ユニットの側部断面図である。
【0003】
図6〜図8に示す駆動ユニットUでは、図示右端(Y1側)にMD(ミニディスク)プレーヤの筐体を構成する正面パネルPが設けられている。前記正面パネルPには、光磁気ディスクを収納したMDパック1が挿入されまた排出される挿入口P1が形成されている。
【0004】
駆動ユニットUは機構シャーシ2の内部に、ホルダ3およびディスク駆動部4を有している。ホルダ3はMDパック1の保持部材であり、箱型形状に形成され、図示Y1側がMDパック1を受け入れる受け入れ口3aとなっている。図7に示すように、ホルダ3が上昇して待機位置にあるとき、前記受け入れ口3aが前記挿入口P1の内側に対向する。またホルダ3は、下面の一部が開口しており、ホルダ3に案内されて保持されるMDパック1内の光磁気ディスクの中央部に設けられたクランピングプレートがホルダ3の下側に露出する。
【0005】
ホルダ3は、図示しない昇降駆動手段により、図7に示すようにディスク駆動部4から離れる待機位置と、図8に示すようにディスク駆動部4へ接近する駆動位置との間で、昇降移動させられる。
【0006】
ホルダ3には、図示しない移送手段が設けられており、ホルダ3が図7に示す待機位置にあるとき、MDパック1が前記受け入れ口3aから導入されると、このMDパック1が前記移送手段によりY2方向へ移送され、また駆動を完了したMDパック1は、前記待機位置において前記移送手段により受け入れ口3aから排出される。
【0007】
ディスク駆動部4では、ドライブシャーシ5上にターンテーブル6が設けられ、ドライブシャーシ5の下側に、前記ターンテーブル6を回転させるスピンドルモータ7が固定されている。また前記ドライブシャーシ5にはMDパック1内の光磁気ディスクに記録された信号を読み取るピックアップが設けられている(図示せず)。
【0008】
上記構成から成るMDプレーヤは、通常図7に示すように、ホルダ3が待機位置にあるときに、MDパック1が正面パネルPの挿入口P1から挿入され、受け入れ口3aからホルダ3内に導入される。MDパック1の導入が検出されると、前記移送手段によりMDパック1がホルダ3内に引き込まれ、MDパック1はドライブシャーシ5と重なる位置に案内されて保持される。
【0009】
MDパック1がホルダ3内に保持されると、その後の一連の動作により、ホルダ3が図8に示すようにドライブシャーシ5に向けて下降させられて駆動位置に至り、MDパック1内の光磁気ディスクの中心のクランピングプレートがターンテーブル6に装着される。
【0010】
ドライブシャーシ5のY1側の先端の部分では、図示X1側にロケート部材8が設けられ、図示X2側に押圧スイッチ9が設けられている。前記ロケート部材8および押圧スイッチ9のアクチュエータ9aは、ドライブシャーシ5上から突出している。またMDパック1の下面の図示X1側には、録音再生用パックと再生専用パックの双方ともに位置決め孔1aが形成されている。またMDパック1の下面のX2側では録音再生用パックにおいてのみ識別孔1bが形成されている。
【0011】
図8に示すように、ホルダ3が駆動位置に下降したときに、MDパック1の前記位置決め孔1aが、ドライブシャーシ5に設けられたロケート部材8に嵌合して、MDパック1が位置決めされる。また、MDパック1が表裏逆向きで挿入されたとき、または横向きに挿入されたときなどのように不正常な姿勢でホルダ3に保持されているときには、ホルダ3が下降したときに、MDパック1がロケート部材8に当り、MDパック1がターンテーブル6に無理に押し付けられることがない。またホルダ3が図8の駆動位置に至ったときに、前記押圧スイッチ9により記録再生用パックか否かの識別が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、この種のプレーヤでは、図7に示すようにホルダ3が待機位置に上昇している状態で、挿入口P1および受け入れ口3aからMDパック1がホルダ3内に導入される。この導入が検知されると、前記移送手段によりMDパック1がホルダ3内に引き込まれ、さらにMDパック1がホルダ3内に保持された後に、図8に示すように、ホルダ3が駆動位置へ下降する。これは、モータの動力により一連の動作として行われる。
【0013】
ここで、図7の状態で、MDパック1を挿入口P1および受け入れ口3aからホルダ3内に挿入した直後に、MDパック1が挿入口P1から引き抜かれたとする。このときに、ホルダ3内にMDパック1が挿入されたことが検出出段で検知されると、MDパック1が引き抜かれているにもかかわらず、前記移送手段が動作するとともに、その後にホルダ3が図8に示す駆動位置に下降させられる。
【0014】
また、MDパック1が正常な向きではなく、90度回転させた横向きで挿入されたときには、前記移送手段でMDパック1を保持できないことがある。このときには、パックの挿入が検出された後に、移送手段は、MDパック1と全く係合することなく装置奥方向(Y2方向)へ移動してしまう。この場合、MDパック1の一部が挿入口P1から突出し、先部がホルダ3に保持されたままの状態で移送手段が動作し、その動作が完了すると、ホルダ3は図8に示す駆動位置へ下降しようとする。しかし、前記MDパック1が挿入口P1に掛かっているため、ホルダ3が下降できないという現象が発生する。このとき、挿入口P1から突出しているMDパック1をホルダ3内から引き抜くと、その後に空のホルダ3が、図8に示すように駆動位置に下降させられることになる。
【0015】
このような場合に、正面パネルPに設けられたイジェクト操作釦(図示せず)を押せば、昇降駆動手段が逆転動作して、ホルダ3を図7に示す待機状態に復帰させることができる。しかし、使用者は、空のホルダ3が図8の駆動位置に下降している状態で、再度挿入口P1からMDパック1を挿入するという操作を行うおそれがある。
【0016】
ここで、図7、図8に示すように、ホルダ3の受け入れ口3aが、正面パネルPの挿入口P1から離れているものでは、図8の状態でMDパック1が挿入口P1から挿入されると、鎖線で示す斜めの姿勢のまま、MDパック1の先部が受け入れ口3aからホルダ3の内部に挿入可能となる。このとき、MDパック1がY2方向へ強く押されると、ホルダ3内に突出している押圧スイッチ9のアクチュエータ9aが破損され、またはアクチュエータ9aが側方から強く押されることにより、押圧スイッチ9の故障が生じるおそれがある。
【0017】
ホルダ3内ではX1側にロケート部材8があるため、X1側ではMDパック1の無理な挿入を防ぐことができるが、押圧スイッチ9は前記ロケート部材8と離れた位置にあるため、MDパック1の先部が押圧スイッチ9のアクチュエータ9aに押し付けられる現象を避けることができない。
【0018】
また押圧スイッチ9が設けられていないものであっても、MDパック1がX2側でホルダ3内に押し込まれることにより、ホルダ3内の他の機構を破損させたり、またはホルダ3の受け入れ口3aが無理矢理ドライブシャーシ5から持ち上げられることによって、ホルダ3の支持部材や昇降駆動手段を故障させる原因となる場合がある。
【0019】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、保持部材が駆動位置にあるときに、記録媒体が保持部材内に挿入されるのを阻止し、保持部材内に位置するスイッチやその他の機構の破損などを防止できる記録媒体駆動装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録媒体が装着されるターンテーブルを有するドライブシャーシと、前記ドライブシャーシに対向し且つ導入された記録媒体を前記ターンテーブルに対向する位置へ案内して保持する保持部材と、前記保持部材を、ドライブシャーシから離れた位置で且つ記録媒体を受け入れ可能な待機位置から、ドライブシャーシに接近してこの保持部材に保持された記録媒体をターンテーブルに装着する駆動位置へ移動させる昇降駆動手段と、が設けられた記録媒体駆動装置において、
前記ドライブシャーシに、規制部材が一体に形成され、または規制部材が固定されており、前記保持部材が前記ドライブシャーシに接近して前記駆動位置となったときに、前記規制部材によって前記保持部材への記録媒体の導入経路が遮断され、前記保持部材が前記ドライブシャーシから離れて前記待機位置へ移動するときに、前記導入経路が前記規制部材から離れて、記録媒体が前記保持部材内へ導入可能とされることを特徴とするものである。
【0021】
本発明での記録媒体は、MDなどのようにカートリッジに収納されたパック状態のもの、あるいはカートリッジに収納されていないディスク、またはリッドの開放により磁気テープが露出するテープカセットなどである。また保持部材は、導入される記録媒体を保持する箱形状のものであってもよいし、あるいは記録媒体の両側部のみを案内して保持する一対の案内部材で構成されているものであってもよい。
【0022】
また、前記保持部材の前方には、前記保持部材に向けて記録媒体を挿入可能な挿入口を有するパネルが設けられ、前記規制部材は、前記保持部材と前記挿入口との間に設けられていることが好ましい。
【0023】
特に、前記挿入口と、保持部材の受け入れ口とが離れているものにおいて、規制部材を前記挿入口と受け入れ口との間に配置することにより、挿入口から、駆動位置にある保持部材の受け入れ口へ向けて記録媒体が挿入されるのを有効に防止できる。ただし、規制部材は、駆動位置にある保持部材の内側で且つ受け入れ口側に寄った位置で、正常に保持されている記録媒体に当たらない位置に設けられてもよい。
【0024】
本発明は、前記ドライブシャーシには、前記保持部材が駆動位置に移動したときにこの保持部材に保持されている記録媒体により出力が切り換えられるスイッチが設けられており、前記規制部材は、前記スイッチよりも記録媒体の導入方向の手前側に配置されているものにおいて、特に有効である。
この場合に、誤って挿入される記録媒体で、スイッチが無理に押されることを防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明における記録媒体駆動装置の実施の形態としてMDプレーヤの駆動ユニットを示す平面図、図2は図1の正面図、図3は駆動ユニット内部のホルダとMDパックを示す平面図、図4は保持部材であるホルダが上昇した待機位置にある状態を示す駆動ユニットの側部断面図、図5はホルダが下降した駆動位置にある状態を示す駆動ユニットの側部断面図である。
【0027】
図1に示す駆動ユニットUの機構シャーシ12の内部には、MDパック1(記録媒体)の保持部材であるホルダ13、MDパック1内の光磁気ディスク(図示せず)の回転駆動および情報の再生を行なうディスク駆動部(駆動手段)14が設けられている。
【0028】
ホルダ13は、正面パネルPに対向する部分が、MDパック1を受け入れる受け入れ口13aである(図3参照)。ホルダ13の内部には、正常な姿勢でMDパック1が導入されたときに、このMDパック1の両側部に形成されている凹部を挟持する挟持部材20が設けられている。挟持部材20は、図1に示す連結ピン21cにより移送アーム21に連結されている。また移送アーム21はホルダ13の上面において回動軸21aにより回動自在に支持されている。
【0029】
前記移送アーム21のα1−α2方向への回動により、挟持部材20は、図示Y1およびY2方向に移動させられる。この移送アーム21によって挟持部材20がY2方向に引き込まれることにより、挟持部材20で挟持されたMDパック1がホルダ13の内部に案内されて保持される。一方、移送アーム21により挟持部材20がY1方向に移動させられると、ホルダ13の受け入れ口13aからMDパック1が排出される。前記挟持部材20および移送アーム21により、記録媒体であるMDパック1の移送手段が構成されている。
【0030】
ディスク駆動部14を構成しているドライブシャーシ15は、機構シャーシ12の内部に設けられた複数のダンパーやスプリングコイル等の弾性支持部材22によって弾性支持されており、車の走行により発生する振動がドライブシャーシ15に直接作用しないように構成されている。ドライブシャーシ15の下面には、スピンドルモータ17が設けられ、このスピンドルモータ17の回転軸の先端は、ドライブシャーシ15の上方へ突出し、この回転軸にターンテーブル16が固定されている。
【0031】
また、正面パネルPに対向するY1側において、ドライブシャーシ15の一方の側部(図示X1側)にロケート部材18が設けられ、他方の側部(図示X2側)に押圧スイッチ19が設けられている。押圧スイッチ19のアクチュエータ19aは、ドライブシャーシ15から上方(Z1方向)に突出している。
【0032】
そして、このアクチュエータ19aの近傍で且つアクチュエータ19aよりも正面パネルP側、さらに詳しくは、前記ホルダ13の受け入れ口13aと、正面パネルPに形成された挿入口P1との間では、ドライブシャーシ15の一部が切り起され且つ上方へ折り曲げられた規制突起(規制部材)15aがこのドライブシャーシ15と一体に形成されて設けられている。
【0033】
この規制突起15aの高さ寸法は次のようにして決められている。図4に示すように、ホルダ13がドライブシャーシ15から離れる待機位置にあるとき、ホルダ13の受け入れ口13aは、その開口寸法の全域が前記規制突起15aから外れ、正面パネルPに開口する挿入口P1からホルダ13へのパック導入経路を妨げない。一方、図5に示すように、ホルダ13がドライブシャーシ15へ下降した駆動位置にあるとき、規制突起15aがホルダ13の受け入れ口13aの前方に位置して、前記挿入口P1からホルダ13の受け入れ口13aへのパック導入経路が遮断される。この条件がいづれも満たされるように規制突起15aの高さ寸法が設定されている。
【0034】
駆動ユニットUのX1およびX2方向の両側部には、摺動板10a,10bがそれぞれ設けられている。この摺動板10a,10bは、図示Y方向へ互いに同一方向に又は互いに逆方向へそれぞれ移動可能となっている。前記ホルダ13およびドライブシャーシ15は、この摺動板10a,10bに形成された摺動溝(図示せず)内にそれぞれ支持されている。この摺動溝はY方向に向うにしたがってZ方向へ斜めに延びるものであり、前記摺動板10a,10bがY方向に移動することにより、ホルダ13は図4に示すようにドライブシャーシ15から離れる待機位置と、図5に示すようにドライブシャーシ15に接近する駆動位置との間で昇降移動させられる。この摺動板10a,10bは図1に示すモータMの動力により前記Y方向へ駆動される。このモータMおよび前記摺動板10a,10bとで、ホルダ13を昇降駆動する昇降駆動手段が構成されている。
【0035】
また、前記一方の摺動板10bと前記移送アーム21が連結ピン21bにより連結されており、前記摺動板10bの摺動力により前記移送アーム21が回動させられる。その結果、前記モータMの回転力により摺動板10a,10bが駆動されると、移送アーム21および挟持部材20によるMDパック1の引き込み移送動作と、ホルダ13の図5に示す駆動位置への下降動作が一連の動作として行われる。
【0036】
MDパック1が挿入される前の待機状態においては、前記ホルダ13は図4に示すように、ドライブシャーシ15から上方へ離れた待機位置にあり、このときホルダ13の受け入れ口13aは、正面パネルPの挿入口P1に対向する。またこの待機位置にあるとき、移送アーム21は図1に示すようにα1方向に回動しており、挟持部材20がホルダ13の受け入れ口13a側(Y1側)に位置している。
【0037】
この待機状態で、MDパック1は、正面パネルPの挿入口P1に挿入され、MDパック1の先部は前記挿入口P1から離れた位置にあるホルダ13の受け入れ口13aに挿入される。このとき、MDパック1が正常な姿勢で入れられると、MDパック1の両側部に形成されている凹部が挟持部材20で挟持される。MDパック1の押し込み力で挟持部材20を介して移送アーム21が図1のα2方向へ回動させられると、移送アーム21に連結された補助部材23が軸23aを中心としてβ方向に回動し、スイッチSW1の押圧が解除される。この押圧解除のスイッチ信号により、MDパック1がホルダ13内に挿入されたことが検知される。そして、モータMが始動し、摺動板10a,10bがY方向へ駆動される。一方の摺動板10bの移動力により移送アーム21がさらにα2方向に回動させられ、これにより、挟持部材20がY2方向へ移動し、この挟持部材20に保持されたMDパック1がホルダ13内をターンテーブル16に対向する位置まで図示Y2方向に案内されてホルダ13に保持される。
【0038】
挟持部材20がホルダ13内をY2方向へ移動してMDパック1がホルダ13に保持された後に、さらに摺動板10a,10bが移動すると、この摺動板10a,10bに形成された摺動溝によりホルダ13が図5に示すようにドライブシャーシ15方向へ下降させられて駆動位置となる。
【0039】
このとき、MDパック1内の光磁気ディスクの中心のクランピングプレートが、ディスク駆動部14のターンテーブル16上に装着される。また正常な姿勢で挿入されたMDパック1の底部に形成されている位置決め孔1aが、ドライブシャーシ15に設けられたロケート部材18に嵌合する。なお、MDパック1がホルダ13内へ上下逆や90度方向を変えた不正常な状態で保持されていると、前記位置決め孔1aがロケート部材18と嵌合せず、MDパック1とロケート部材18とが当たって、ホルダ13が図5に示す駆動位置に下降できなくなる。この場合は、挿入異常として判断され、ホルダ13が上昇してMDパック1が排出される。
【0040】
また、録音再生用のMDパック1の場合には、前記アクチュエータ19aがMDパック1の下面の識別孔1b内に挿入され、押圧スイッチ19はOFFとなる。一方、再生専用のMDパック1の場合には、前記識別孔1bが設けられていないため、アクチュエータ19aがMDパック1で押されてON状態になる。このように、押圧スイッチ19の切換出力がONかOFFかにより、挿入されたMDパック1が録音再生用であるか、あるいは再生専用のものであるか検出される。
【0041】
上記の動作で、ターンテーブル16上にMDパック1内の光磁気ディスクが装填されると、ディスク駆動部14のスピンドルモータ17によりターンテーブル16と共に光磁気ディスクが回転駆動され、ディスク駆動部14に設けられたピックアップ(図示せず)により、光磁気ディスク内の情報が再生される。このとき、ドライブシャーシ15の規制突起15aは、ホルダ13に保持されたMDパック1のY1側端面よりもさらにY1側に位置している。よって、ホルダ13の昇降時にMDパック1と規制突起15aとが衝突することはない。 ここで、MDパックの異常挿入動作について説明する。
【0042】
MDパック1が正常な姿勢で挿入口P1からホルダ13内に挿入され、MDパック1の先端で前記挟持部材20が押圧され、移送アーム21がα2方向へ回動させられ、補助部材23がスイッチSW1から離れると、MDパック1の挿入が検出されてモータMの動力で摺動板10a,10bが始動させられ、移送アーム21がα2方向へ回動し、挟持部材20がY2方向へ移動し始める。このとき、MDパック1が挿入口P1から人為的に引き出されると、挟持部材20とMDパック1との係合が外れ、挟持部材20のみがY2方向へ移動する。そのまま、摺動板10a,10bが動作を継続して、ホルダ13が空のまま図5に示すようにドライブシャーシ15に下降して駆動位置に至る。
【0043】
あるいは、図4の状態で、MDパック1が90度方向を変えた横向きで挿入口P1からホルダ13内に挿入されるときも同様に、挟持部材20が押され、スイッチSW1の出力が切り換わり、モータMが始動して挟持部材20がY2方向へ移動する。このときには、MDパック1の先部が挟持部材20で挟持されることなく、挟持部材20がY2方向へ動き出すため、誤った向きで挿入されたMDパック1は、一部がホルダ13内に残り、一部が挿入口P1から突出したままである。この状態で、挟持部材20がY2方向へ移動すると、さらに摺動板10a,10bが動作してホルダ13が図5に示す駆動位置へ下降しようとするが、MDパック1が挿入口P1とホルダ13内との間で引っ掛かっているため、ホルダ13が下降できなくなる。そしてその後、MDパック1が挿入口P1から引き抜かれると、空のホルダ13が図5に示す駆動位置へ下降する。
【0044】
空のホルダ13が下降した状態で、図示しないイジェクト操作釦を押せば、前記モータMが逆転し、MDパック1の排出動作と同様な動作が行われて、ホルダ13は図4の待機位置に復帰する。あるいは、ピックアップの焦点合せ動作が所定時間内に完了しないことを検知して、モータMが逆転し、ホルダ13が待機位置に復帰する。
【0045】
しかし、空のホルダ13が図5に示す駆動位置に下降している状態で、挿入口P1から再度MDパック1が挿入されることがある。図5に示すように、ホルダ13の受け入れ口13aと挿入口P1とが離れている場合において、挿入口P1からMDパック1を斜め下向きに挿入すると、その先部が前記受け入れ口13a内に入ることになる。
【0046】
ただし、このとき、X2側では、受け入れ口13aの前方に規制突起15aが対向して、MDパック1の導入経路を遮断しているために、MDパック1の先部が規制突起15aに当たり、さらにホルダ13内に入り込むことがない。よって、X2側に位置している押圧スイッチ19のアクチュエータ19aがMDパック1により無理に押し込まれることがなく、破損等を防止することができる。なお、X1側ではドライブシャーシ15からロケート部材18が突出しているため、こちら側でもMDパック1がホルダ13内に無理に挿入されることがない。
【0047】
なお、前記規制突起15aはドライブシャーシ15の上に突出するピンのようなものであって、ドライブシャーシ15に固定されて取り付けられたものでもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、保持部材が空の状態で駆動位置へ移動しているときに、この位置にある保持部材内に記録媒体が無理矢理挿入されることがなく、保持部材内に位置する機構やスイッチなどの破損を防止できる。
また規制部材をドライブシャーシに設け、保持部材が駆動位置に至ったときのみ、保持部材への記録媒体の導入経路を遮断するように、前記規制部材の高さを設定しておくと、簡単な機構で前記記録媒体の挿入を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における記録媒体駆動装置の実施の形態として、MDプレーヤの駆動ユニットを示す平面図、
【図2】図1の正面図、
【図3】駆動ユニット内部のホルダとMDパックを示す平面図、
【図4】ホルダが待機位置にある状態を示す駆動ユニットの側部断面図、
【図5】ホルダが駆動位置にある状態を示す駆動ユニットの側部断面図、
【図6】従来の記録媒体駆動装置として、MDプレーヤの駆動ユニットを示す平面図、
【図7】ホルダが待機位置にある状態を示す駆動ユニットの側部断面図、
【図8】ホルダが駆動位置にある状態を示す駆動ユニットの側部断面図、
【符号の説明】
1 MDパック(記録媒体)
13 ホルダ(保持部材)
13a 受け入れ口
14 ディスク駆動部(駆動手段)
15 ドライブシャーシ
15a 規制突起(規制部材)
16 ターンテーブル
18 ロケート部材
19 押圧スイッチ(スイッチ)
19a アクチュエータ
U 駆動ユニット
P 正面パネル
P1 挿入口
Claims (4)
- 記録媒体が装着されるターンテーブルを有するドライブシャーシと、前記ドライブシャーシに対向し且つ導入された記録媒体を前記ターンテーブルに対向する位置へ案内して保持する保持部材と、前記保持部材を、ドライブシャーシから離れた位置で且つ記録媒体を受け入れ可能な待機位置から、ドライブシャーシに接近してこの保持部材に保持された記録媒体をターンテーブルに装着する駆動位置へ移動させる昇降駆動手段と、が設けられた記録媒体駆動装置において、
前記ドライブシャーシに、規制部材が一体に形成され、または規制部材が固定されており、前記保持部材が前記ドライブシャーシに接近して前記駆動位置となったときに、前記規制部材によって前記保持部材への記録媒体の導入経路が遮断され、前記保持部材が前記ドライブシャーシから離れて前記待機位置へ移動するときに、前記導入経路が前記規制部材から離れて、記録媒体が前記保持部材内へ導入可能とされることを特徴とする記録媒体駆動装置。 - 前記保持部材には、記録媒体が導入される受け入れ口が開口しており、前記保持部材が駆動位置となったときに、前記受け入れ口が前記規制部材に対向する請求項1記載の記録媒体駆動装置。
- 前記保持部材の前方には、前記保持部材に向けて記録媒体を挿入可能な挿入口を有するパネルが設けられ、前記規制部材は、前記保持部材と前記挿入口との間に設けられている請求項1または2記載の記録媒体駆動装置。
- 前記ドライブシャーシには、前記保持部材が駆動位置に移動したときにこの保持部材に保持されている記録媒体により出力が切り換えられるスイッチが設けられており、前記規制部材は、前記スイッチよりも記録媒体の導入方向の手前側に配置されている請求項1ないし3のいずれかに記載の記録媒体駆動装置。
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