JP3729311B2 - アイアンクラブセット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイアンクラブセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のゴルフクラブのアイアンヘッドは、ヘッド背面側に凹部を形成し、即ち、ヘッド周辺を厚肉に、打球部中心近辺を薄肉にして、重量をヘッド周辺に分布させることにより、ヘッドの重心回りの慣性モーメントを増大させ、その結果、スイートスポットから外れた点で打球しても、ヘッドの回転が少なく、打球の方向が安定するという、いわゆる「キャビティバック」アイアンが主流になっている。
【0003】
一方、一般的にロフト角の小さいいわゆる「ロングアイアン」は、アベレージ以下のゴルファーや比較的非力なゴルファーには、打球が上がりにくい番手であることから、ヘッド重心が低いことが性能として求められている。
【0004】
また、逆にロフト角の大きいいわゆる「ショートアイアン」に於ては、通常やさしい番手、即ち、ロフト角に応じた打球が可能であることから、重心が低すぎると打球が上がりすぎ、ボールコントロールしにくくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のキャビティバック形状のアイアンヘッドは、慣性モーメントの増大は可能になるが、ヘッドの重心位置まで制御されるものではなかった。そこで、ロングアイアンの低重心化を実現する手段として、ヘッドの下側にヘッド本体より比重の大きい別部材を埋設する方法、ヘッドの底面を広くして形状の効果で低重心化するもの等が知られているが、前者は製造工程が複雑化すること、後者は十分な低重心化を図るためにはヘッドの底面を非常に広くする必要があり、ヘッドのコントロールがしににくなる欠点があげられる。
【0006】
そこで、本発明では、ヘッド形状を一般的な形状から変えることなく、効果的に重心位置を制御するアイアンクラブセットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、ヘッド背面側に凹部を形成すると共に番手が大きくなるにつれて大きなロフト角を有するアイアンクラブセットに於て、ヘッドのスコアリングエリアのトウ側端面とヒール側端面で区切られた領域で、上記凹部の周縁部の打球面厚みを除いた上側部分の体積を1cm3 ≦V1 ≦2.5 cm3 の範囲でロフト角が小さいヘッドからロフト角が大きいヘッドになるにつれて漸増するように設定し、上記凹部の周縁部の打球面厚みを除いた下側部分の体積を4cm3 ≦V2 ≦9cm3 の範囲でロフト角が小さいヘッドからロフト角が大きいヘッドになるにつれて漸減するように設定し、上側部分の体積の下側部分の体積に対する比を0.15≦V1 /V2 ≦0.44に設定し、さらに、該比が、ロフト角が小さいヘッドからロフト角が大きいヘッドになるにつれて漸増するように設定したものであり、単一部材でヘッドを構成した場合でも効果的に重心位置を制御しうるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す図面に基づいて詳説する。
【0009】
図1と図2に於て、番手が大きくなるにつれて大きなロフト角Xを有する本発明のアイアンクラブセットUの実施の一形態を示している。このクラブ1のヘッド2は、背面側に凹部3を形成した、いわゆるキャビティバック構造であり、ヘッド2の打球面部であるフェース壁部4の中央部の肉厚が、薄肉に設定されている。
【0010】
具体的には、このヘッド2は、純チタン,チタン合金,アルミ合金,ステンレス,炭素鋼等の一つ乃至2種以上の材料から成っており、1種乃至2種以上の材料から成る単一の部材で構成するのが良い。また、このヘッド2は、フェース壁部4の裏面4a側に凹部3を有しており、(図外の)ゴルフクラブシャフトに接続するためのネック部5が一体に形成されている。
【0011】
そして、図3〜図5に示すように、ヘッド2のスコアリングエリアのトウ2a側端面P1 とヒール2b側端面P2 で区切られた領域Aで、凹部3の周縁部の打球面の厚みTを除いた、上側部分の体積V1 の下側部分の体積V2 に対する比V1 /V2 が、ロフト角Xが小さいヘッド2からロフト角Xが大きいヘッド2になるにつれて漸増するように設定されている。
【0012】
なお、凹部3の周縁部とは、凹部3の周縁の厚みの変化している部分を含んだ部分とする。また、スコアリングエリアとは、ヘッド2の左端縁から右端縁に向かって形成された複数本のフェースライン10…の存在する領域をいう。また、(図4に示したように、)トウ2a側端面P1 とヘッド2とが交わって形成された交線の上端点と下端点との中点Mと、ヒール2b側端面P2 とヘッド2とが交わって形成された交線の上端点と下端点との中点Nとを結んだ直線Eで、上側部分と下側部分とを、区切る境界線として、各体積V1 ,V2 を計測するものとする。
【0013】
なお、上側部分の体積V1 をロフト角Xが小さいヘッド2からロフト角Xが大きいヘッド2になるにつれて漸増するように設定して、下側部分の体積V2 を、ロフト角Xが小さいヘッド2からロフト角Xが大きいヘッド2になるにつれて漸減するように設定してもよい。なお、好ましくは、1cm3 ≦V1 ≦2.5 cm3 、4cm3 ≦V2 ≦9cm3 、0.1 ≦V1 /V2 ≦0.5 に設定するのがよい。
【0014】
なお、本発明に於けるアイアンクラブセットUとしては、図1の各番手の組み合わせ以外に種々変形自由であって、1番アイアン、2番アイアンを追加したり、逆にSWや中間番手を省略することも可能である。
【0015】
【実施例】
本発明に係るアイアンセットUの内、3番アイアン、7番アイアン、アプローチングウエッジ(AW)の3本の番手のクラブ1…のみについて、実施例、及び、比較例1,2,3,4を製作し、それぞれのロフト角X、ライ角θ(図6参照)を表1に示すように設定する。なお、3番アイアンはロングアイアン、7番アイアンはミドルアイアン、AWはショートアイアンの例とする。
【0016】
【表1】
【0017】
次に、実施例、及び、比較例1,2,3,4に於て、上側部分の体積V1 、下側部分の体積V2 、上側部分の体積V1 の下側部分の体積V2 に対する比V1 /V2 の値を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】
表2に示したように、実施例は、V1 を番手が大きくなるにつれて漸増し、一方、V2 を番手が大きくなるにつれて漸減するように設定し、V1 /V2 の値を、番手が大きくなるにつれて漸増するように設定されている。また、比較例1はV1 を漸増し、V2 を一定に保った場合である。比較例2はV1 を一定に保ち、V2 を漸減した場合である。比較例3はV1 及びV2 を夫々一定に保った場合、比較例4はV1 を漸減し、V2 を漸増した場合を示している。
【0020】
次に、実施例及び、比較例1,2,3,4に於て、(図2に示したように、)ヘッド2の重心Gから打球面上に下ろした垂線の足Sの地面からの高さLs (スイートスポットSの高さ)を測定し、表3に示す。
【0021】
【表3】
【0022】
即ち、表3に示したように、実施例は、いずれも、ロングアイアンは低重心に、ショートアイアンになるにつれて(番手が大きくなるにつれて)重心が高くなっていることが分かる。さらに具体的には、比較例1は実施例同様ロングアイアンは低重心に、ショートアイアンになるにつれて重心が高くなっているが、V2 を一定にしているので実施例ほどには効果的に変化していない。比較例2も実施例と同様にロフトの増加に伴い重心が高くなっているが、V1 を一定にしているので実施例ほどには効果的に変化していない。比較例3では番手間で高さが略一定であり、即ち重心が番手間で略一定の高さになっている。また、比較例4はショートアイアンの方がロングアイアンに比べて低重心となっている。
【0023】
つまり、ロングアイアンに於ては、実施例の方が、比較例1,2,3,4よりもスイートスポットSの高さLs が低く、即ち、低重心であるため、スイートスポットSより高い位置で打球する確率が高くなり、打球が上がりやすくなることが判った。一方、ショートアイアンに於ては、実施例が、比較例1,2,3,4に比べて、スイートスポットSの高さLs が高く、即ち、高重心であるため、番手に応じた打球が得られ、ボールコントロールしやすいことが判った。
【0024】
次に、実施例、及び、比較例1,2,3,4について、ハンディキャップ15〜25のゴルファー20名を対象に試打を実施し、20名の結果の平均データを表4に示す。なお、試打に於いて、打球直後のボールの打出し角度、及び、落下地点での飛距離を測定し、さらに、AWの試打に於ては、上記測定に加えて、目標地点を50ヤード地点に設け、目標地点との距離のズレ(距離差)を測定した。
【0025】
【表4】
【0026】
表4に示すように、ロングアイアンに於ては、実施例の方が、比較例1,2,3,4に比べて、打出し角が大きく、ボールが上がりやすいため、飛距離が大きくなる。一方、ショートアイアンに於ては、実施例の方が、打出し角が抑えられるため、ボールコントロールしやすく、目標地点との距離のズレが少なくなっている。
【0027】
そして、上記5種類のクラブセットU…について、上記20名に関する実打フィーリングテストのアンケート調査を行った。その結果を表5に示す。
【0028】
【表5】
【0029】
表5に示したように、実施例は、(比較例1,2,3,4と比べて、)ロングアイアンに於ては、使い易く、かつ最も良く飛ぶと感じ、ショートアイアンに於ては、距離合わせしやすいと感じる、総合的に非常に評価の良いクラブセットUであることが判った。このように、実施例は、番手毎の性能が発揮され、非常に使用しやすいクラブセットUの実現が可能となった。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、以下に記載するような著大な効果を奏する。
【0031】
(請求項1によれば、)本発明では、いわゆるキャビティバックで慣性モーメントが大きくなるというヘッド2の構造の利点を生かし、さらにロフト角Xが小さいロングアイアンでは、ロフト角Xの大きいショートアイアンに比べ、V1 /V2 が小さいために、ヘッド2の下側に重量が分布し、重心が低くなることから、アベレージ以下のゴルファーや比較的非力なゴルファーにとっても、打球が上がりやすいクラブ1を提供できる。逆に、ショートアイアンに於ては、ロングアイアンよりも重心が高くなるために、必要以上に打球が上がりすぎることがなく、ボールコントロールしやすいクラブ1を提供でき、セットUとして、非常に使用しやすいセットを実現できた。
【0032】
さらに、ロングアイアンに於ける低重心化を図ることができるため、打球が上がりやすく、一方、ショートアイアンでは、ロングアイアンに比べて重心を高く設定できるので、必要以上に球が上がらず、打球をコントロールしやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す正面図である。
【図2】その縦断面図である。
【図3】スコアリングエリアの説明図である。
【図4】要部を説明する背面図である。
【図5】V1 ,V2 の説明図である。
【図6】ライ角を示す説明図である。
【符号の説明】
2 ヘッド
2a トウ
2b ソール
3 凹部
A 領域
P1 端面
P2 端面
U セット
T 厚み
V1 上側部分の体積
V2 下側部分の体積
V1 /V2 比
X ロフト角
Claims (1)
- ヘッド2背面側に凹部3を形成すると共に番手が大きくなるにつれて大きなロフト角Xを有するアイアンクラブセットに於て、ヘッド2のスコアリングエリアのトウ2a側端面P1 とヒール2b側端面P2 で区切られた領域Aで、上記凹部3の周縁部の打球面厚みTを除いた上側部分の体積V1 を1cm3 ≦V1 ≦2.5 cm3 の範囲でロフト角Xが小さいヘッド2からロフト角Xが大きいヘッド2になるにつれて漸増するように設定し、上記凹部3の周縁部の打球面厚みTを除いた下側部分の体積V2 を4cm3 ≦V2 ≦9cm3 の範囲でロフト角Xが小さいヘッド2からロフト角Xが大きいヘッド2になるにつれて漸減するように設定し、上側部分の体積V1 の下側部分の体積V2 に対する比V1 /V2 を0.15≦V1 /V2 ≦0.44に設定し、さらに、該比V1 /V2 が、ロフト角Xが小さいヘッド2からロフト角Xが大きいヘッド2になるにつれて漸増するように設定したことを特徴とするアイアンクラブセット。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25637598A JP3729311B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | アイアンクラブセット |
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Family Applications (1)
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1998
- 1998-09-10 JP JP25637598A patent/JP3729311B2/ja not_active Expired - Fee Related
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