JP3728348B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力トルクを検出するポテンショメータを備えた電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例の電動パワーステアリング装置としては、例えば、図9〜12に示すものがある。
図9、10に示すように、ギヤボックス1には、両端に図示しない車輪が連係する操舵ロッド2を摺動自在に組み込んでいる。また、このギヤボックス1には、図示しないハンドルが連係する入力軸3を挿入し、この入力軸3を軸受4、5で支持している。
そして、入力軸3に形成したピニオン6を、上記操舵ロッド2に形成したラック7にかみ合わせている。したがって、図示しないハンドルを切って入力軸3が回転すると、その回転力が、これらピニオン6とラック7とからなる連係機構を介して、操舵ロッド2に伝えられる。
【0003】
上記入力軸3は、その先端がピン8によって支持され、このピン8を中心として回動自在となっている。また、図示しないが、上記軸受4、5が収容されるギヤボックス1内の空間は、操舵ロッド2と平行な長軸を有する長孔形状となっている。
このようにした入力軸3には揺動レバー9を設けるとともに、その支点部10をギヤボックス1内に設けたカラー11で支持し、また、先端の作用部12を、ギヤボックス1に固定したケース13内に突出させている。
いま、ハンドルを切ると、車輪側の負荷などによって入力軸3の回転が妨げられ、そのときの入力トルクTに応じて、軸受4、5及び入力軸3が長孔の長軸方向に移動する。そして、入力軸3が長孔の長軸方向に移動すれば、それにともなって、揺動レバー9が支点部10を中心として揺動することになる。
【0004】
ケース13には、摺動自在にプランジャ14を組み込んで、その軸線を入力軸3の軸線とほぼ90度だけずらしている。そして、このプランジャ14に形成した孔30に、上記揺動レバー9の作用点部12をはめ込んでいる。
このプランジャ14の一端を縮径部15として、ケース13内のスプリング室16に配置するとともに、この縮径部15の外周面には、樹脂からなる一対のスプリングシート17、18を相対移動自在にはめ込んでいる。
そして、これら一対のスプリングシート17、18の間にセンタリングスプリング19を介在させると、スプリングシート17が、ケース13内の段部20とプランジャ14の段部21とに、また、スプリングシート18が、閉塞部材23の端部31と縮径部15にはめ込んだワッシャ22とにそれぞれ当接し、プランジャ14は、図10に示す中立位置を保つことになる。
【0005】
さらに、ケース13にはポテンショメータ24を設けるとともに、このポテンショメータ24から突出させたロッド25を、上記プランジャ14の他端に当接させている。
図11に示すポテンショメータ24の概略図からもわかるが、所定の抵抗値Rを有する抵抗素子26上に、上記ロッド25に連係させたワイパ27を摺動自在に設けている。ただし、この抵抗素子26は、図11(b)に示すように、すべての幅・厚さなどが等しく、その全域にわたって単位当たりの抵抗値が均一となっている。
このようにした抵抗素子26の両端には一定の電圧が印加され、ワイパ27が移動すると、その変位に応じて電圧を分圧して、電圧信号Vを出力する。
【0006】
ここで、入力トルクTと電圧信号Vとの特性線を、図12の実線に示す。
例えば、ハンドルを、その中立位置から一方の方向に切ったとする。
ハンドルを切り始めたときは、ハンドルの遊びによって、揺動レバー9は揺動しない。このとき、プランジャ14が図10の中立位置を保つとともに、ワイパ27も中立点にあるので、電圧信号Vは変化しない。
そして、ハンドルをさらに切ると、入力トルクTが大きくなるので、揺動レバー9は支点部10を中心として一方の側に揺動し、プランジャ14がセンタリングスプリング19に抗してケース13内を摺動する。したがって、プランジャ14に当接するロッド25も移動し、ワイパ27が抵抗素子26上を矢印28方向に摺動して、電圧信号Vは大きくなる。
【0007】
このようにしてハンドルを一方の方向に切って、遊びの範囲を超えると、入力トルクTに比例して、電圧信号Vが大きくなることになる。
ハンドルを最大限まで切ったら、今度は他方の方向に切ったとする。このとき、ハンドルに入力されるトルクTは徐々に小さくなるので、ワイパ27も中立点に復帰しようとし、電圧信号Vは比例的に小さくなっていく。
そして、遊びの範囲を超えて、ハンドルをさらに他方の方向に切ると、上記一方の方向に切ったときと同様に、揺動レバー9は支点部10を中心として他方の側に揺動し、プランジャ14がセンタリングスプリング19に抗してケース13内を摺動する。したがって、ロッド25も移動し、ワイパ27が抵抗素子26上を矢印29方向に摺動して、電圧信号Vはさらに小さくなる。
【0008】
ハンドルを最大限まで切ったら、再び一方の方向に切るものとする。このとき、ハンドルに入力されるトルクTは徐々に小さくなるので、ワイパ27も中立点に復帰しようとし、電圧信号Vは比例的に大きくなっていく。
このようにしてハンドルを周期的に変化させると、入力トルクTと電圧信号Vとの特性線は、図12に示すように、同一線上を往復しないで、メカ的なフリクションや部材の変形などが原因となって、一つのヒステリシスループを描くことになる。
【0009】
以上述べたように、入力トルクTに応じて、電圧信号Vが図示しないコントローラーに出力される。
そして、図示しないコントローラーは、この電圧信号Vに見合ったモータ電流Iを、上記操舵ロッド2に連係させた電動モータに出力する。したがって、電動モータは上記モータ電流Iに応じて駆動し、前輪の転舵にアシスト力を付与することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例の電動パワーステアリング装置では、長年使用すると、樹脂製のスプリングシート17、18がへたったり、カラー11やその他の部材の接触部が磨耗したりして、プランジャ14が図8の中立位置からずれてしまうことがある。そして、プランジャ14が中立位置からずれると、このプランジャ14に当接するロッド25の位置もずれ、ワイパ27が中立点からずれてしまう。
そのため、例えば、図12の点線に示すように、入力トルクTと電圧信号Vとの特性線が、ワイパ27のずれ分だけずれてしまう。
そして、入力トルクTと電圧信号Vとの特性線がずれると、ハンドルを同じ入力トルクTで切ったとしても、ハンドルの切る方向によって電圧信号Vが異なってしまい、アシスト力にばらつきが生じることがあった。
また、スプリングシート17、18のへたりや、接触部の磨耗を避けるために、スプリングシート17、18を金属製にしたり、接触部を転がり接触にしたりすると、コストが嵩んで、装置も大型化してしまう。
この発明は、コストが嵩んだり、装置が大型化したりすることなく、入力トルクと電圧信号との関係のずれをできるだけ防止して、長年使用してもアシスト力にばらつきが生じることのない電動パワーステアリング装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、両端に前輪を連係させた操舵ロッドと、ハンドルを操舵ロッドに連係する連係機構と、操舵ロッドにアシスト力を付与する電動モータと、電動モータを制御するコントローラーと、ハンドルからの入力トルクに応じてワイパが抵抗素子上を摺動して、電圧信号を出力する構成にしたポテンショメータとを備え、上記コントローラーが、電圧信号に見合ったモータ電流を電動モータに出力する構成にした電動パワーステアリング装置を前提とする。
そして、第1の発明は、ポテンショメータの抵抗素子が、ワイパが位置する中立点付近の所定の範囲における単位当たりの抵抗値が、それ以外の範囲における単位当たりの抵抗値よりも小さくなっている点に特徴を有する。
第2の発明は、第1の発明において、コントローラーには、ポテンショメータから設定電圧信号が入力されるまで、電動モータにモータ電流を出力しない不感帯を設定するとともに、単位当たりの抵抗値を小さくした所定の範囲を、この不感帯内で設定した点に特徴を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜6にしたがって、この発明の第1実施例の電動パワーステアリング装置について説明する。ただし、この第1実施例では、ポテンショメータ24の抵抗素子26を変更しただけであり、それ以外の構成要素については上記従来例とまったく同じなので、同一の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明については省略する。
図1のポテンショメータ24の概略図に示すように、この第1実施例の抵抗素子26では、ワイパ27が位置する中立点付近の所定の範囲Hにおける単位当たりの抵抗値をr/2とし、それ以外の範囲hにおける単位当たりの抵抗値をrとしている。
【0013】
ただし、抵抗素子26としての全抵抗値、すなわちr×h+(r/2)×H+r×hは、従来例と同じくRとなっているものとする。
そして、所定の範囲Hにおける単位当たりの抵抗値を小さくするために、抵抗素子26の中央部分の幅を、それ以外の部分の幅の2倍にしている。
なお、この第1実施例では、抵抗素子26がその幅を徐々に広げる形状となっている。したがって、実際にはその徐々に広がる部分の抵抗値が必ずしもr/2とはならないが、簡単に説明するため、ここでは、その部分の単位当たりの抵抗値もr/2として扱うことにする。
【0014】
このようにしたポテンショメータ24では、ロッド25すなわちワイパ27が摺動すると、その変位Xに応じて、電圧信号Vが図2に示すように変化する。
つまり、ワイパ27が、中立点からいずれかの方向にH/2だけ摺動するまでは、単位当たりの抵抗値r/2によって電圧信号Vの変化率は小さくなる。そして、ワイパ27がH/2を超えて摺動すると、そこからは単位当たり抵抗値rによって電圧信号Vの変化率も大きくなる。
なお、図2に示す鎖線は、上記従来例の電動パワーステアリング装置におけるワイパ27の変位Xと電圧信号Vとの特性線を示したものである。
【0015】
また、この第1実施例では、抵抗素子26の長さ(2h+H)を、従来例の抵抗素子の長さLと同じにしているが、この(2h+H)は、必ずしもLと一致させなくてもよい。
例えば、抵抗素子26の長さ(2h+H)を、従来例の長さLよりも長くすれば、図3に示すような特性線を得ることができる。
逆に、抵抗素子26の長さ(2h+H)を、従来例の長さLよりも短くすれば、図4に示すような特性線を得ることもできる。
【0016】
このようにした第1実施例では、単位当たりの抵抗値を小さくする範囲Hを、以下のようにして決めている。
図5に示すように、入力トルクTが遊びの範囲を超えると、この入力トルクTに応じて、プランジャ14がセンタリングスプリング19に抗して移動する。したがって、ワイパ27の変位Xは、入力トルクTに比例して変化する。
また、すでに説明したように、ワイパ27の変位Xに対して、電圧信号Vは、変化率の緩やかな直線(0≦X≦H/2)と、それに連続する変化率の大きな直線(H/2<X)とで変化する。
ここで、図示しないコントローラーには、電圧信号Vが設定電圧信号V2に達するまで、つまり、入力トルクTがT2に達するまで、モータ電流Iを電動モータに流さない不感帯を設定している。
【0017】
不感帯、つまり、入力トルクTがT2以下というのは、車両が高速走行していたり、低速走行時にほとんどハンドルを切っていなかったりする状況である。そして、この範囲では、アシスト力を付与する必要はないので、コントローラーはモータ電流を電動モータに出力しない。
それに対して、入力トルクTがT2に達するというのは、低速走行でハンドルを大きく切ったような状況である。そして、この範囲では、アシスト力を付与しなければならないので、コントローラーは電圧信号Vに見合ったモータ電流Iを電動モータに出力している。
このように、不感帯を超えたとき、はじめて、モータ電流Iが電動モータに出力されることになる。
【0018】
そして、抵抗素子26の単位当たりの抵抗値を小さくした範囲Hを、この不感帯内で設定している。したがって、電圧信号Vの変化率が変わる点を超えてから、電動モータにモータ電流Iが流されることになり、抵抗素子26の単位当たりの抵抗値を変えたことによって、アシスト力に影響を与えることはない。
なお、この第1実施例と上記従来例とを比較すると、図2〜4からもわかるように、ワイパ27のある変位Xに対して電圧信号Vの値が異なることになるが、この違いはコントローラーのソフトで対応すればよい。
【0019】
以上述べた第1実施例によれば、樹脂性のスプリングシート17、18がへたったり、カラー11やその他の部材の接触部が磨耗したりして、ワイパ27が中立点からずれたしても、ワイパ27が位置する中立点付近の所定の範囲Hにおける単位当たりの抵抗値を小さくしているので、入力トルクTと電圧信号Vとの特性線のずれ量を小さくすることができる。
例えば、図6に示すように、従来例の電動パワーステアリング装置と同じだけワイパ27が中立点からずれたとき、入力トルクTと電圧信号Vとの特性線がΔV3だけずれるとすれば、このΔV3を、従来例のずれ分ΔV4よりも単位当たりの抵抗値の比分だけ小さくすることができる。
【0020】
そして、入力トルクTと電圧信号Vとの特性線のずれ量を小さくすることができれば、ハンドルの切る方向によってアシスト力にばらつきが生じるのを防止することができる。
なお、ワイパ27の中立点がずれたとき、抵抗素子26の単位当たりの抵抗値をr/2とした範囲Hがまだ不感帯内にあれば、つまり、ΔV3+V1≦V2を保っていれば、抵抗素子26の単位当たりの抵抗値を変えたことによって、アシスト力に影響を与えることはない。
しかも、従来例の電動パワーステアリング装置に比べて、コストが嵩んだり、装置が大型化したりすることもない。
【0021】
なお、この第1実施例では、抵抗素子26の全抵抗値を従来例と同じRとしているが、もちろん全抵抗値自体を変更してもかまわない。
例えば、ワイパが位置する中立点付近の所定の範囲Hにおける単位当たりの抵抗値だけを小さくして、それ以外の範囲における単位当たりの抵抗値を従来と同じにしたとする。
ただし、この場合は、抵抗素子26の全抵抗値がRよりも小さくなってしまうので、抵抗素子26の両端に同じ一定の電圧を印加すると、オームの法則により抵抗素子26を流れる電流値が大きくなってしまう。そして、抵抗素子26を流れる電流が大きくなれば、コントローラーなどにもそれに対応できるだけの容量が要求され、ハード自体を変更しなければならないことがある。
それに対して、この第1実施例のように、抵抗素子26の全抵抗値を従来例と同じRにしておけば、コントローラーのソフトだけを変更するだけで対応することができ、コストが嵩んでしまうことはない。
【0022】
図7、8に示す第2実施例は、抵抗素子26の形状を変更しただけである。
図7に示すように、第1実施例と同じく、ワイパ27が位置する中立点付近の所定の範囲Hにおける単位当たりの抵抗値をr/2とし、それ以外の範囲における単位当たりの抵抗値をrとしている。そして、単位当たりの抵抗値を小さくするために、抵抗素子26の中央部分の幅を直角的に広げ、その幅を、それ以外の部分の幅の2倍にしている。
このようにした第2実施例では、図8に示すように、変化率の緩やかな直線(0≦X≦H/2)と、それに連続する変化率の大きな直線(H/2<X)とが、点で連続することになり、第1実施例のようになだらかには連続しない。
なお、その他の構成、及び作用・効果については、上記第1実施例と同じなので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0023】
これら第1、2実施例以外にも、図示しないが、抵抗素子26のワイパ27が位置する中立点付近の所定の範囲Hに、導電性の高いメッキをするなどして、単位当たりの抵抗値を小さくしてもかまわない。
また、第1、2実施例では、ワイパ27が位置する中立点付近の所定の範囲Hにおける単位当たりの抵抗値(r/2)が、それ以外の範囲における単位当たりの抵抗値(r)の半分となっているが、その比については自由に設定すればよい。
さらにまた、ポテンショメータとしては、直線摺動型に限らず、その他のタイプ、例えば回転型のポテンショメータであってもかまわない。
【0024】
【発明の効果】
第1の発明によれば、ワイパが中立点からずれたとしても、ワイパが位置する中立点付近の所定の範囲における単位当たりの抵抗値を小さくしているので、入力トルクと電圧信号との特性線のずれ量を小さくすることができる。そして、入力トルクと電圧信号との特性線のずれ量を小さくできれば、ハンドルの切る方向によってアシスト力にばらつきが生じるのを防止することができる。
しかも、コストが嵩んだり、装置が大型化したりすることもない。
第2の発明によれば、第1の発明において、単位当たりの抵抗値を小さくした所定の範囲を不感帯に設定したので、アシスト力になんら影響を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のポテンショメータを示す図であり、(a)はポテンショメータの概略図であり、(b)は抵抗素子26の形状を具体的に示した図である。
【図2】第1実施例におけるワイパ27の変位Xと電圧信号vとの特性線を示す図である。
【図3】抵抗素子26の長さを従来例の長さよりも長くしたときのワイパ27の変位Xと電圧信号vとの特性線を示す図である。
【図4】抵抗素子26の長さを従来例の長さよりも短くしたときのワイパ27の変位Xと電圧信号vとの特性線を示す図である。
【図5】第1実施のポテンショメータの特性線を示す図である。
【図6】第1実施例における入力トルクTと電圧信号Vとの特性線を示す図である。
【図7】第2実施例のポテンショメータを示す図であり、(a)はポテンショメータの概略図であり、(b)は抵抗素子26の形状を具体的に示した図である。
【図8】第2実施例におけるワイパ27の変位Xと電圧信号vとの特性線を示す図である。
【図9】電動パワーステアリング装置の断面図である。
【図10】図9のX-X線の断面図である。
【図11】従来例のポテンショメータを示す図であり、(a)はポテンショメータの概略図であり、(b)は抵抗素子26の形状を具体的に示した図である。
【図12】従来例におけるワイパ27の変位Xと電圧信号vとの特性線を示す図である。
【符号の説明】
2 操舵ロッド
3 入力軸
6 ピニオン
7 ラック
24 ポテンショメータ
26 抵抗素子
27 ワイパ

Claims (2)

  1. 両端に前輪を連係させた操舵ロッドと、ハンドルを操舵ロッドに連係する連係機構と、操舵ロッドにアシスト力を付与する電動モータと、電動モータを制御するコントローラーと、ハンドルからの入力トルクに応じてワイパが抵抗素子上を摺動して、電圧信号を出力する構成にしたポテンショメータとを備え、上記コントローラーが、電圧信号に見合ったモータ電流を電動モータに出力する構成にした電動パワーステアリング装置において、ポテンショメータの抵抗素子は、ワイパが位置する中立点付近の所定の範囲における単位当たりの抵抗値が、それ以外の範囲における単位当たりの抵抗値よりも小さくなっていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. コントローラーには、ポテンショメータから設定電圧信号が入力されるまで、電動モータにモータ電流を出力しない不感帯を設定するとともに、単位当たりの抵抗値を小さくした所定の範囲を、この不感帯内で設定したことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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