JP3728253B2 - 液体吐出ヘッドおよび画像形成装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドおよび画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体吐出ヘッドおよびこの液体吐出ヘッドを用いる画像形成装置に関する。
【0002】
なお、本明細書において記述される「プリント」とは、文字や図形など有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像,模様,パターンなどを形成したり、あるいはエッチングなどのようなプリント媒体の加工を行う場合も包含する。
【0003】
また「プリント媒体」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙片のみならず、布帛,樹脂フィルム,金属板,ガラス,セラミックス,木材,皮革などの液体を受容可能なものであり、シート状物体以外の三次元立体、例えば球体や円筒体なども包含する。
【0004】
さらに「液体」とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきもので、プリント媒体上に付与されることによって、画像,模様,パターンなどの形成,エッチングなどのプリント媒体の加工,あるいはインクの処理、例えばプリント媒体に付与されるインク中の色材の凝固や不溶化に供され得る液体を指し、プリントに関して用いられるあらゆる液体を包含する。
【0005】
【従来の技術】
インクジェットプリンタにおいては、装置全体が長期間使用されない場合や、多数の吐出口のうちの特定の吐出口が他の吐出口に比較して稀にしか液体、すなわちインクおよび/またはプリント媒体に対するインクのプリント性を調整するための処理液の吐出を行わない場合には、液体が吐出不良となることがある。その理由は、吐出口や吐出口に連通する液路内で水分が蒸発し、インクが増粘するためである。また、吐出口が配設されたインクジェットヘッドの吐出面に吐出液滴,水滴,あるいは塵埃などが付着し、吐出される液滴がこれらの付着物に引っ張られ、吐出方向が偏向することもある。
【0006】
これらの不具合を防止するため、従来のインクジェットプリンタは、いわゆる吐出回復装置として以下のような手段を具えている。例えば、プリント作業の前に液体を所定の液体受容媒体に吐出して増粘インクなどを排除する予備吐出手段や、吐出口や共通液室から液体を吸引することにより付着物を排除する液体吸引手段、液体タンク交換時に混入する気泡を排除するための液体吸引手段、および吐出口からの液体水分蒸発を防止するキャッピング手段などである。
【0007】
一方、カラー画像をプリントできるインクジェットプリンタでは、1つのインクジェットヘッドに黒色インク用の他に、例えば黄色インク用,マゼンタ色インク用およびシアン色インク用などの複数のカラーインク用の吐出口群を設け、各吐出口群にそれぞれ独立のインクタンクおよびインク供給系と、各吐出口群に共通の回復用キャップおよび吐出回復手段とを設けた装置が開発されている。この種のインクジェットプリンタでは、黒色以外のカラープリント画像を2色または3色で構成する場合が多い。この場合、1ドット当たりのカラーインクの吐出量を黒色インクの吐出量と同量にすると、紙などのプリント媒体上にプリントされるインクドット径が大きくなり過ぎる。そこで、カラーインクに対しては吐出口径を小さくしたり、吐出口に連通する液流路断面積を変えたりしている。電気熱変換体などの加熱により液滴を吐出させる、いわゆるバブルジェット(登録商標)方式では、電気熱変換体の面積を小さくしたり、電気熱変換体と吐出口との距離を変えたりする方式も採用される。同様に、濃淡度の異なる複数種のインクを用いるインクジェットプリンタにおいては、同一のインクジェットヘッドまたはヘッドカートリッジ内に複数の吐出口群を形成し、さらに各吐出口群の個々の吐出口の径や液流路断面積を変えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、プリント画像の品質およびプリント速度を向上させるべく、上述したような多色インクや濃淡インク用のインクジェットヘッドの技術を利用し、開口面積が相互に異なる複数の吐出口群から共通のインクを吐出するようにしたインクジェットヘッドが考えられている。
【0009】
液体が供給される液体供給口と、この液体供給口に一端側が連通する分岐供給路と、これらの分岐供給路の他端側に連通する共通液室と、これらの共通液室に液路を介して連通し、かつ液滴が吐出される吐出口群とを具えた液体吐出ヘッドに対して吸引回復処理を行う場合、吐出口の開口面積の合計値が大きい吐出口群と、吐出口の開口面積の合計値が小さい吐出口群とから同時に液体を吸引すると、一般的には吐出口の開口面積の合計値が大きい方の吐出口群から、より多量の液体が吸引される傾向を持つ。
【0010】
また、各吐出口群に連通する個々の液路の容積がすべてほぼ同程度である場合、吸引回復時に排出されるべき液体の量も同程度となるため、吐出口の開口面積の合計値が小さい方の吐出口群に合わせて吸引回復処理を行うと、吐出口の開口面積の合計値が大きい方の吐出口群からは必要量以上の液体が過剰に吸引排出される結果となるため、液体が無駄に消費されてしまう不具合があった。
【0011】
さらに、スポンジなどの液体を保持する多孔質体が組み込まれた液体タンクを使用したものにおいて、吸引排出される液体の量がタンク毎に異なる場合、排出量の多い液体タンクが接続されている流路に気泡を取り込んでしまう不具合があった。
【0012】
【発明の目的】
本発明の目的は、吐出口群毎に流路抵抗が相互に異なる複数の吐出口群から液体を一括して吸引する際に、個々の吐出口群からの液体の吸引量がほぼ同じになるか、または同じになる方向へ近づくようにした液体吐出ヘッドを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、吐出口群毎に吐出口の構成が相互に異なる複数の吐出口群から液体を一括して吸引する際に、効率よく吸引を行うことができ、しかも無駄な液体の消費を抑制しつつ流路内への気泡の取り込みを防止し得る液体吐出ヘッドを提供することにある。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、吐出口群毎に吐出口の構成が相互に異なる液体吐出ヘッドの複数の吐出口群から液体を一括して吸引する際に、効率よく吸引を行うことができ、しかも無駄な液体の消費を抑制しつつ流路内への気泡の取り込みを防止し得る液体吐出ヘッドを用いた画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の形態は、液体が供給される液体供給口に一端側が連通し、途中から分岐して複数の分岐路となる分岐供給路と、記複数の分岐路にそれぞれ連通する第1および第2の共通液室と、前記第1の共通液室に液路を介して連通し、プリント媒体に液体を吐出するための第1の吐出口と、前記第1の共通液室に液路を介して連通し、前記第1の吐出口に隣接して配され、プリント媒体に対する画像の形成に関与しない第1の液排出口と、前記第2の共通液室に液路を介して連通し、プリント媒体に液体を吐出するための、前記第1の吐出口より開口面積が小さい第2の吐出口と、前記第2の共通液室に液路を介して連通し、前記第2の吐出口に隣接して配され、プリント媒体に対する画像の形成に関与しない前記第2の液排出口とを有し、前記第1の液排出口の開口面積の合計値が前記第2の液排出口の開口面積の合計値よりも小さいことを特徴とする液体吐出ヘッドにある。
【0027】
本発明の第の形態は、本発明の第1の形態による液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドによって画像の形成が行われるプリント媒体の搬送手段と、前記液体吐出ヘッドの第1の吐出口,第1の液排出口,第2の吐出口および第2の液排出口を覆うキャップ部材と、前記キャップ部材を介して前記第1の吐出口,第1の液排出口,第2の吐出口および第2の液排出口から前記液体吐出ヘッド内液体を吸引る吸引回復手段とを具えたことを特徴とする画像形成装置にある。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の形態による液体吐出ヘッドにおいて、第1の吐出口の開口面積と第1の液排出口の開口面積とが等しく、第2の吐出口の開口面積と第2の液排出口の開口面積とが等しく、第1の液排出口の数が第2の液排出口の数よりも少ないものであってよい。
【0030】
本発明の第1の形態による液体吐出ヘッドにおいて、第1の吐出口,第1の液排出口,第2の吐出口および第2の液排出口が共通のキャップにより一括して覆われ、吸引が施されるものであってよい。
【0031】
液体供給口には、液体を貯溜する液体タンクが接続可能であり、この液体タンクは液体を保持するための多孔質体を有するものであってよい。
【0032】
開口から液滴を吐出するための吐出エネルギー発生部を液路に設けることができる。この場合、吐出エネルギー発生部は、液体に膜沸騰を生じさせるための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有するものであってよい。
【0034】
本発明の第1の形態による液体吐出ヘッドにおいて、第1および第2の共通液室は、液体が供給される液体供給口に一端側が連通し、途中から分岐して複数の分岐路となる分岐供給路の当該複数の分岐路にそれぞれ連通するものであってよい。
【0038】
本発明の第の形態による画像形成装置において、取り付け部がプリント媒体の搬送方向と交差する方向に走査移動可能なキャリッジを有するものであってよい。この場合、液体吐出ヘッドが着脱手段を介し、キャリッジに対して着脱自在に搭載されるものであってよい。
【0039】
液体が、インクおよび/またはプリント媒体に対するインクのプリント性を調整するための処理液であってよい。
【0040】
【実施例】
本発明による画像形成装置をシリアルスキャンタイプのインクジェットプリンタに応用した参考例および実施例について、図1〜図15を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施例に限らず、これらをさらに組み合わせたり、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるべき他の技術にも応用することができる。
【0041】
本実施例におけるインクジェットプリンタの概略構造を図1に示す。すなわち、キャリッジ11は、プラテン12上に搬送されて来る図示しないプリント用紙などのプリント媒体のプリント面と対向してインクおよび/またはプリント媒体に対するインクのプリント性を調整するための処理液を吐出するための複数の吐出口群19A,19B(図3参照)が形成されたヘッドカートリッジ13を図示しない着脱手段を介して取り外し可能に保持する。このキャリッジ11は、ヘッド駆動モータ14の駆動力を伝達する駆動ベルト15の一部に連結され、図示しない液体タンクが交換可能に装着されるヘッドカートリッジ13をプリント媒体の全幅に亙って往復走査移動させることが可能である。
【0042】
本実施例におけるヘッドカートリッジ13の主要部の概略構造を分解状態で図2に模式的に示し、その吐出口板の正面形状を図3に示す。すなわち、本実施例におけるヘッドカーリッジ13の複数(図示例では2つ)の共通液室16a,16bの一端部には、それぞれ分岐供給路を形成する複数(図示例では2本)の分岐供給管17a,17bの一端部が連通しており、これら分岐供給管17a,17bの他端部は相互に連結され、液体が供給される1つの液体供給口18に連通している。共通液室16a,16bの他端側には、図示しない多数の液路およびこれら液路にそれぞれ連通する吐出口群19A,19Bを吐出口面20a,20bに開口させた複数(図示例では2つ)の吐出口板21a,21bが取り付けられ、液体供給口18から供給された液体は、二股に分かれた分岐供給管17a,17bをそれぞれ通って共通液室16a,16bに入り、各液路を介して個々の吐出口19a,19bから液滴となって吐出される。吐出口群19Aを構成する個々の吐出口19aの径およびこれに連通する液路の容積が大きな大液滴吐出用の吐出口板21a、および吐出口群19Bを構成する個々の吐出口の19bの径およびこれに連通する液路の容積が小さな小液滴吐出用の吐出口板21bは、本参考例において共に128個の吐出口19a,19bをそれぞれ600dpiの間隔で配列したものであり、それぞれの径は吐出口19aが直径16μm,吐出口19bが直径10μm程度に設定されている。また、大液滴吐出用の吐出口19aから吐出される個々の液滴の体積は4ピコリットル、小液滴吐出用の吐出口19bから吐出される個々の液滴の体積は2ピコリットル程度に設定されている。
【0043】
なお、本参考例では、各吐出口群19A,19Bの配列方向に沿ってこれらの両端から4番目までにそれぞれ位置する合計値16個の吐出口19a',19b'は、画像の形成に関与しないダミー吐出口、すなわち液排出口であり、これら液排出口19a',19b'からは、各吐出口群19A,19Bの配列方向両端部に介在しやすい気泡が吸引回復動作によって排除されるように機能する。
【0044】
ヘッドカートリッジ13に対する吐出回復装置22は、このヘッドカートリッジ13の走査移動経路の一端、例えばホームポジションと対向する位置に配設され、回復用モータ23の駆動力により機械的伝達機構24を介してキャップ部材25をヘッドカートリッジ13の吐出口面20a,20bに対してキャッピングする。この吐出回復装置22のキャップ部材25によるヘッドカートリッジ13へのキャッピングに関連させ、吐出回復装置22に組み込まれた図示しない吸引手段による液体吸引動作、またはヘッドカートリッジ13に対する液体供給経路の途中に組み込んだ図示しない加圧手段により液体の圧送を行い、液体を個々の吐出口19a,19bから強制的に排出させることにより、吐出口19a,19bおよびこれらに連通する液路内に介在する増粘インクなどの液体を除去する吐出回復処理が行われる。また、プリント作業を終了した時点でキャップ部材25により吐出口面20a,20bを一括して密閉状態で覆うキャッピングを施すことにより、ヘッドカートリッジ13の吐出口面20a,20bが保護される。
【0045】
上述したキャップ部材25の部分の外観を図4に示し、このキャップ部材25によるヘッドカートリッジ13のキャッピング状態を図5に断面状態で示す。すなわち、キャップ部材25の内側には、このキャップ部材25内に残留する液滴を吸収保持するための多孔質または繊維質の廃インク吸収体26が配置され、この廃インク吸収体26に臨むように吸引口27が開口し、ここに吸引用配管28が連結されている。キャップ部材25は、非プリント作業時にはヘッドカートリッジ13の吐出口面20a,20bに密着状態で当接し、吐出口19a,19bから液体が蒸発するのを防止する。また、ヘッドカートリッジ13が長期間放置され、吐出口19a,19bや液路および共通液室16a,16b内部の液体の粘度が増大したり、外部から液路や共通液室16a,16b内に気泡が混入した場合、または液体タンク29の交換時などにその連結部分から侵入する気泡を取り除く場合などにおいて、ヘッドカートリッジ13の吐出口面20a,20bに圧接し、図示しない吸引ポンプにより吸引し、吐出回復処理を行う。
【0046】
参考例では、上述した大液滴吐出用の吐出口19aに連通する分岐供給管17aの通路断面積を、小液滴吐出用の吐出口19bに連通する分岐供給管17bの通路断面積よりも、例えば2分の1程度に小さく設定している。このような構成にすることにより、吐出口群19Aを構成する吐出口19aの面積の合計値が大きく、従来では吸引回復時の液体排出流量が相対的に多くなる大液滴吐出用の吐出口群19A側の流路抵抗が相対的に大きくなる一方、吐出口群19Bを構成する吐出口19bの面積の合計値が小さく、従来では吸引回復時の液体排出流量が相対的に少なくなる小液滴吐出用の吐出口群19B側の流路抵抗が相対的に小さくなるため、吸引回復時に排出される液量を大液滴吐出用の吐出口群19A側と小液滴吐出口用の吐出口群19B側とで近づけることができ、吸引回復時の無駄な液体の排出を抑制することが可能となる。
【0047】
なお、本参考例では大液滴吐出用の吐出口群19Aに連通する分岐供給管17aの通路断面積を一様に設定しているが、部分的にその断面積を小さくしても同様な効果を得ることができる。
【0048】
エーテルウレタンなどで形成された可撓性を有する払拭ブレード30は、吐出回復装置22の側方に配設されてブレード保持部材31に保持されている。この払拭ブレード30は、吐出回復装置22と同様に上述した回復用モータ17および機械的伝達機構24により作動し、その先端部がヘッドカートリッジ13の吐出口面20a,20bに対して摺接し得る状態となる。これにより、ヘッドカートリッジ13のプリント作業中に適切なタイミングでヘッドカートリッジ13の吐出口面20a,20bに付着した液体ミストや塵埃などを拭き取ったり、または吐出回復装置22を用いた吐出回復処理後に払拭ブレード30をヘッドカートリッジ13の移動経路中に突出させ、ヘッドカートリッジ13のホームポジション側への走査移動に伴い、ヘッドカートリッジ13の吐出口面20a,20bに付着した液体ミストや塵埃などを払拭するようになっている。
【0049】
上述した参考例では、2本の分岐供給管17a,17bの通路断面積を相互に変えるようにしたが、これらの通路長を変えることによっても同様な効果を得ることができる。
【0050】
このような液体吐出ヘッドの他の参考例の断面構造を図6に示すが、先の参考例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本参考例では大液滴吐出用の吐出口群19Aに連通する分岐供給管17aの通路長を、小液滴吐出用の吐出口群19Bに連通する分岐供給管17bの通路長よりも、例えば2倍程度に長く設定している。このような構成にすることにより、吐出口19aの面積の合計値が大きく、吸引回復時の液体排出流量が通常では多くなる傾向を持つ大液滴吐出用の吐出口群19A側における流路抵抗が相対的に大きくなるのに対し、吐出口19bの面積の合計値が小さく、吸引回復時の液体排出流量が通常では少なくなる傾向を持つ小液滴吐出口用の吐出口群19B側の流路抵抗が相対的に小さくなるため、吸引回復時に排出される液量が大液滴吐出用の吐出口群19A側と小液滴吐出用の吐出口群19B側とでほぼ同じに近づけることができ、吸引回復時の無駄な液体の排出を抑制することが可能となる。
【0051】
上述した参考例では、2つの吐出口群19A,19Bを構成する吐出口19a,19bの数が同じであるため、分岐供給管17a,17bの通路断面積や通路長を変える必要があったが、小液滴吐出用の共通液室16bに連通する液排出口を吐出口19bに隣接して多数配設することにより、上述した参考例とほぼ同様な効果を得ることができる。
【0052】
このような本発明による液体吐出ヘッドの実施例の断面構造を図7に示し、その吐出口面の正面形状を図8に模式的に示すが、先の参考例と同一機能の部材にはこれと同一の符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施例では大液滴吐出用の吐出口群19Aに連通する分岐供給管17aおよび小液滴吐出用の吐出口群19Bに連通する分岐供給管17bの通路断面積および通路長は共に同じに設定されている。本実施例における小液滴吐出用の吐出口群19Bが形成された吐出口板21bには、画像の形成に関与しない液排出口群19Cが吐出口群19Bに沿って配置されており、その数および寸法形状などは個々の吐出口19bとほぼ同じに設定されている。本実施例では、吐出口19bおよび液排出口19b',19c'がそれぞれ600dpi間隔で128個ずつ並んでおり、直径が12μm程度にそれぞれ設定されている。また、大液滴吐出用の吐出口19aは600dpi間隔で128個並んでおり、直径が17μm程度に設定されている。このような構成にすることにより、小液滴吐出用の吐出口19bおよび液排出口19b',19c'の面積の合計値を、大液滴吐出用の吐出口19aおよび液排出口19a'の面積の合計値とほぼ等しくすることができるため、吸引回復時に吐出口群19A側から排出される液量と、吐出口群19Bおよび液排出口群19C側から排出される液量とが等しくなり、効率のよい吸引回復処理を行うことができる。
【0053】
なお、液排出口群19Cを構成する液排出口19c'の面積および寸法形状は上述した実施例以外でもよく、小液滴吐出用の吐出口19bおよび液排出口19b'の面積の合計値が大液滴吐出用の吐出口19aおよび液排出口19a'の面積の合計値に近いほど、本発明の目的に沿った効果を得ることができる。また、液排出口群19Cを構成する液排出口19c'に連通する液路に吐出エネルギー発生部を組み込み、必要に応じて液滴の吐出動作を行えるようにすることも可能である。小液滴吐出用の吐出口19bおよび液排出口19b',19c'の面積の合計値を大液滴吐出用の吐出口19aおよび液排出口19a'の面積の合計値に合致させることができない場合、図5および図6に示した参考例のように分岐供給管17a,17bの通路断面積や通路長を変えることも有効である。
【0054】
図3に示した参考例では、2つの吐出口板21a,21bにそれぞれ形成された液排出口19a',19b'の寸法形状をこれらが形成された液吐出口19a,19bの寸法形状に合致させたが、大液滴吐出用の吐出口群19Aが設けられた吐出口板21aに寸法形状の小さな液排出口を形成する一方、小液滴吐出用の吐出口群19Bが設けられた吐出口板21bに寸法形状の大きな液排出口を形成することによっても、本発明による目的をある程度達成することができる。
【0055】
このような本発明による液体吐出ヘッドの吐出口群の配列状態を図9に示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、大液滴吐出用の吐出口群19Aが形成された吐出口板21aには、直径10μm程度の寸法形状の小さな液排出口19a'が吐出口群19Aの配列方向両端部にそれぞれ形成されている。逆に、小液滴吐出用の吐出口群19Bが形成された吐出口板21bには、直径16μm程度の寸法形状の大きな液排出口19b'が吐出口群19Bの配列方向両端部にそれぞれ形成されている。本実施例における液排出口19a'の寸法形状は、小液滴吐出用の吐出口19bの寸法形状とほぼ同じに設定されており、液排出口19b'の寸法形状は、大液滴吐出用の吐出口19aの寸法形状とほぼ同じに設定されている。このような構成にすることにより、大液滴吐出用の吐出口19aおよび液排出口19a'の面積の合計値と、小液滴吐出口用の吐出口19bおよび液排出口19b'の面積の合計値とを近づけることができるため、吸引回復時に吐出口群19A側から排出される液量と、吐出口群19B側から排出される液量とを近づけて効率のよい吸引回復処理を行うことができる。
【0056】
なお、液排出口19a',19b'の数や寸法形状などは、上述した実施例に限ることなく、小液滴吐出用の吐出口19bおよび液排出口19b'の面積の合計値が大液滴吐出用の吐出口19aおよび液排出口19a'の面積の合計値に近いほど、本発明の目的に沿った効果を得ることができる。また、大液滴吐出用の吐出口群19Aに連通する分岐供給管17aおよび小液滴吐出用の吐出口群19Bに連通する分岐供給管17bの通路断面積および通路長は、図7に示した先の実施例と同様に、共に同じに設定することが可能であるが、必要に応じてこれらの通路断面積や通路長を変えるようにしてもよい。
【0057】
上述した実施例では、2つの吐出口板21a,21bにそれぞれ形成された液排出口19a,19bの数や寸法形状を適切に設定することにより、吐出口群19Aから吸引排出される液体の量と、吐出口群19Bから吸引排出される液体の量とを近づけるようにしたが、吐出口板21aの吐出口群19Aを構成する吐出口19aの開口面積の合計値と、吐出口群19Bを構成する吐出口19bの開口面積の合計値との差を所定範囲内に抑えることによっても、本発明による目的をある程度達成することができる。
【0058】
このような液体吐出ヘッドの一部の断面構造を図10に示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、大液滴吐出用の吐出口群19Aは、配列方向両端に位置する片側4つの液排出口19a'と、片側128個の吐出口19aとで構成されており、これらは2列に並んだ状態で共通液室16aに連通している。この共通液室16aには、インク供給口32aを介して図示しない分岐供給管17aが接続している。大液滴吐出用の吐出口群19Aの液排出口19a'および吐出口19aの直径は12μmに設定され、1列当たり300dpiの間隔で並んでいる。本参考例では、2つの列の配列ピッチをその配列方向に沿って半ピッチずらしているため、これらの見かけ上の配列ピッチは600dpi間隔となる。同様に、小液滴吐出用の吐出口群19Bは配列方向両端に位置する4つの液排出口19b'と、合計128個の吐出口19bとで構成されており、これらも2列に並んだ状態で共通液室16bに連通している。この共通液室16bには、インク供給口32bを介して図示しない分岐供給管17bが接続している。小液滴吐出用の吐出口群19Bを構成する液排出口19b'および吐出口19bの直径は10μmに設定され、1列当たり300dpiの間隔で並んでいる。本参考例では、2つの列の配列ピッチをその配列方向に沿って半ピッチずらしているため、これらの見かけ上の配列ピッチは600dpi間隔となる。
【0059】
従って、大液滴吐出用の吐出口群19Aの開口面積の合計値が小液滴吐出用の吐出口群19Bの開口面積の約1.4倍に抑えられている。なお、これが1.6倍程度以下の差であれば、吸引回復時にすべての吐出口群から許容できる程度に均等に液体を排出することができることから、本参考例の吸引回復時における吐出口群19A,19Bからの液体の吸引量の差を許容範囲内に収めることが可能となる。
【0060】
上述した参考例では、流路が2つに分岐するヘッドカートリッジ13について説明したが、流路が3つ以上に分岐する液体吐出ヘッドに対しても本発明を有効に適用することができる。
【0061】
このような液体吐出ヘッドのさらに別な参考例の断面形状を図11に示し、その吐出口面の正面形状を図12に示すが、先の参考例および実施例と同一機能の部材にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本参考例におけるヘッドカートリッジ13は、大液滴吐出用の吐出口群19Aを有する吐出口板21aと、中液滴吐出用の吐出口群19Dを有する吐出口板21dと、小液滴吐出用の吐出口群19Bを有する吐出口板21bとを有し、これに対応して3つの共通液室16a,16d,16bおよび分岐供給管17a,17d,17bなどを有する。各吐出口群19A,19D,19Bを構成する吐出口19aの直径は16μm程度,吐出口19dの直径は10μm程度,吐出口19bの直径は7μm程度に設定され、各吐出口列は600dpiの間隔で128個ずつ形成されており、これらの配列方向両端部に位置する吐出口がそれぞれ液排出口19a',19d',19b'となっていることは、先の参考例および実施例と同じである。吐出口19a,19d,19bからはそれぞれ4ピコリットル,2ピコリットル,1ピコリットルの液滴が吐出される。
【0062】
なお、本参考例では分岐供給管17a,17d,17bの分岐箇所を2箇所に設定し、これらの長さの割合を1:2:4程度に設定しているが、これらの分岐箇所を1箇所に設定するようにしても特に問題はない。さらに、これら分岐供給管17a,17d,17bの断面積も、例えば1:2:4程度の割合で異ならせるようにしてもよい。
【0063】
このような構成にすることにより、吐出口の面積の合計値が大きく、吸引回復時のインク排出流量が大きい大液滴吐出口19a側ほど流路抵抗が相対的に大きくなるのに対し、吐出口の面積の合計値が小さく、吸引回復時のインク排出流量が少ない小液滴吐出口19b側ほど流路抵抗が相対的に小さくなるため、吸引回復時に排出される液量が大液滴吐出用の吐出口群19A,中液滴吐出用の吐出口群19Dおよび小液滴吐出用の吐出口群19Bで相互に近づく結果、吸引回復時の無駄な液体の排出を抑制することが可能となる。
【0064】
上述した参考例および実施例では、単一種類の液体または単色のインクを吐出するヘッドカートリッジ13について説明したが、複数種類または複数色のインクを同一のキャップ部材を用いて吸引回復するようなヘッドカートリッジに対しても本発明を適用することが可能である。
【0065】
このような液体吐出ヘッドの分解構造を図13に示すが、先の参考例および実施例と同一機能の部材にはこれと同一の符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。黒色インクを貯溜する黒インクタンク29K,シアン色インクを貯溜するシアンインクタンク29C,マゼンタ色インクを貯溜するマゼンタインクタンク29Mおよび黄色インクを貯溜する黄インクタンク29Yの4つで構成される液体タンク29から供給される各色インクは、接続板33に形成された接続部34K,34C,34M,34Yおよび流路形成板35に形成されたスリット状のインク供給路36K,36C,36M,36Yを通り、個々の共通液室16K,16C1,16C2,16M1,16M2,16Yに供給される。本参考例では、シアン色用のインク供給路36Cおよびマゼンタ色用のインク供給路36Mがそれぞれ2つに分岐されて分岐供給管を構成し、それぞれ2つのシアン色インク用の共通液室16C1,16C2と、マゼンタ色インク用の共通液室16M1,16M2とに接続しているため、全部で5つの共通液室16K,16C1,16C2,16M1,16M2,16Yを具えている。これら共通液室16K,16C1,16C2,16M1,16M2,16Yには、黒色以外の3色に対応したカラーインク用吐出口板21Lと、黒色用の黒色インク用吐出口板21Kとが設けられており、これら吐出口板21L,21Kに形成された吐出口から液滴が吐出可能となっている。
【0066】
吸引回復時には、カラーインク用キャップ部材25Lおよび黒色インク用キャップ部材25Kにそれぞれ連通する図示しない吸引ポンプを独立に作動させることにより、カラーインクと黒色インクとを別々に吸引排出できるようになっている。
【0067】
参考例における液体吐出ヘッドの一部の断面構造を図14に示す。この液体吐出ヘッドは、双方向プリント、すなわち往走査時および復走査時共にプリント動作を行う際に、液体吐出ヘッドの往走査時と復走査時とでカラーインクの吐出順番が変わらないようにするため、走査方向両端側にシアン色インクの吐出口列、その内側にマゼンタ色インク用の吐出口列、真中に黄色インク用の吐出口列を配している。黒色インク用吐出口板21Kに形成された吐出口群19Eは、配列方向両端部に位置する片側4つの液排出口19e'と、片側160個の吐出口19eとで構成されており、これらは2列に並んだ状態で共通液室16Kに連通している。これらは、1列当たり300dpiの間隔で並んでいるが、2つの列の配列ピッチをその配列方向に沿って半ピッチずらしているため、これらの見かけ上の配列ピッチは600dpi間隔となっている。
【0068】
カラーインク用吐出口板21Lの中央部には、黄色インク用の吐出口群19Fが形成され、マゼンタ色インク用の吐出口群19G,19Hは、この黄色インク用の吐出口群19Fを挟むようにカラーインク用吐出口板21Lに形成され、シアン色インク用の吐出口群19I,19Jは、これら3つの吐出口群19F〜19Hを挟むようにカラーインク用吐出口板21Lの両側端側に形成されている。
【0069】
黄色インク用の吐出口群19Fは、黒色インク用の吐出口群19Eと同様に、配列方向両端部に位置する片側4つの液排出口19f'と、片側128個の吐出口19fとで構成されており、これらは2列に並んだ状態で共通液室16Yに連通している。これらは、すべて直径が16μmに設定され、1列当たり600dpiの間隔で並んでいるが、2つの列の配列ピッチをその配列方向に沿って半ピッチずらしているため、これらの見かけ上の配列ピッチは1200dpi間隔となっている。
【0070】
マゼンタ色インク用の吐出口群19G,19Hおよびシアン色インク用の吐出口群19I,19Jは、16μmの直径を有するそれぞれ128個の大液滴吐出用の吐出口19gL,19hL,19iL,19jLおよびこれらの配列方向両端部に続く4個の液排出口19gL',19hL',19iL',19jL'が600dpiで並ぶ列と、10μmの直径を有するそれぞれ128個の小液滴吐出用の吐出口19gS,19hS,19iS,19jSおよびこれらの配列方向両端部に続く4個の液排出口19gS',19hS',19iS',19jS'が600dpiで並ぶ列とでそれぞれ2列ずつ形成されている。本参考例では、黄色インク用の吐出口群19Fを挟んでその両側に位置するマゼンタ色インク用の吐出口群19G,19Hおよびシアン色インク用の吐出口群19I,19Jは、これらの配列方向に沿って半ピッチずらした状態となっているため、これらマゼンタ色インク用の吐出口群19G,19Hおよびシアン色インク用の吐出口群19I,19Jの見かけ上の配列ピッチは1200dpiとなっている。なお、シアン色インクおよびマゼンタ色インクに比較してドットの粒状感が目立ちにくい黄色インク用の吐出口として小液滴吐出口を形成しないことにより、黄色インク用の吐出口をすべてを1つの共通液室に収めることが可能となり、プリントヘッドの製造コストを抑えることができ、しかも走査移動幅を短くすることができるので装置の小型化も可能となる。
【0071】
このようなカラー側のノズル構成にすることにより、開口面積の合計値が最大となる黄色インク用の吐出口群19Fに関し、その開口面積の合計値は、開口面積の合計値が最小となるマゼンタ色インク用およびシアン色インク用の吐出口群19G〜19Jの開口面積の合計値の約1.4倍に抑えられる。なお、これが1.6倍程度以下の差であれば、吸引回復時にすべての吐出口群から許容できる程度に均等に液体を排出することができることから、本参考例の吸引回復時におけるインクの吸引量の差を許容範囲内に収めることが可能である。
【0072】
なお、吐出口および液排出口の数や寸法形状などは、上述した参考例および実施例に限ることなく、開口面積の合計値が最大となる吐出口群における当該開口面積の合計値が、開口面積の合計値が最小となる吐出口群における当該開口面積の合計値に近いほど、本発明の目的に沿った効果を得ることができる。このような目的のため、インク供給路36K,36C,36M,36Yの長さおよび通路断面積を適宜変更することも有効である。
【0073】
上述したカラー用の液体吐出ヘッドの主要部の破断構造を図15に示す。すなわち、本参考例における液体吐出ヘッドの主要部は、厚さが0.5mm〜1.0mmのシリコン基板37の上に成膜技術を用いて吐出エネルギー発生部,共通液室16,吐出口19などを形成したものであり、シリコン基板37には、これを貫通してインク供給路36に接続する長孔状のインク供給口32がその結晶方位を利用した異方性エッチングなどにより形成されている。このインク供給口32の両側には、当該インク供給口32の長手方向に沿って所定間隔で2列に並ぶ複数(本参考例では片側128個)の電気熱変換体38が相互に半ピッチずらした状態で形成され、それぞれ吐出エネルギー発生部を構成している。シリコン基板37には、これら電気熱変換体38の他、電気熱変換体38と図示しない電気配線基板との電気的接続を行うための金などで形成されるバンプ状の接続端子39およびアルミニウムなどで形成される図示しない電気配線などが成膜技術によって形成されており、これら接続端子39を介して図示しない駆動ICから電気熱変換体38に対する駆動信号が与えられ、同時に駆動電力がこの電気熱変換体38に供給される。
【0074】
シリコン基板37上には、インク供給口32に連通する共通液室16を介して電気熱変換体38とそれぞれ正対する複数の吐出口19を有する吐出口板21が設けられている。すなわち、この吐出口板21とシリコン基板37との間には、個々の吐出口19と共通液室16とに連通する液路が形成され、隣接する液路の間には仕切り壁40が形成される。これら共通液室16,液路および仕切り壁40などは、吐出口19と同様にフォトリソグラフィ技術により吐出口板21と共に形成される。
【0075】
上述した参考例では、開口面積の合計値が最大となる吐出口群における当該開口面積の合計値が、開口面積の合計値が最小となる吐出口群における当該開口面積の合計値に近い場合について説明したが、同一の液体タンクに連通する1つまたは複数の吐出口群の開口面積の合計値が最大となる液体吐出ヘッドの開口面積の当該合計値が、他の同一の液体タンクに連通する1つまたは複数の吐出口群の面積の合計値が最小となる液体吐出ヘッドの開口面積の当該合計値の5倍以下、好ましくは最小の合計値に近いか、あるいは等しいことを満たしていれば、吐出口群の開口面積の合計値が最大となる液体吐出ヘッドに連通する液体タンクからの液体排出量のみが極端に大きくなることを防ぐことが可能なため、流路内に気泡を取り込む不具合を防止することができる。この効果は、液体を保持するスポンジなどの多孔質体が内部に収容された液体タンク29を用いる液体吐出ヘッドの場合、特に顕著である。
【0076】
なお、本発明は、液体の吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光など)を具え、この熱エネルギーにより液体の状態変化を生起させるインクジェット方式の液体吐出ヘッドやヘッドカートリッジまたは画像形成装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、プリントの高密度化および高精細化が達成できるからである。
【0077】
その代表的な構成や原理については、例えば米国特許第4723129号明細書や、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマンド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型の場合には、液体が保持されているシートや流路に対応して配置される電気熱変換体に、プリント情報に対応した核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することにより熱エネルギーを発生させ、液体吐出ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長および収縮により、吐出口を介して液体を吐出させ、少なくとも1つの液滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書や、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。
【0078】
なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うことができる。
【0079】
液体吐出ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口と液路と電気熱変換体との組合せ構成(電気熱変換体が液路に沿って配置された直線状液路または電気熱変換体が液路を挟んで吐出口と正対する直角液路)の他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書や、米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や、熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示した特開昭59−138461号公報に基いた構成としても、本発明の効果は有効である。すなわち、液体吐出ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によればプリントを確実に効率良く行うことができるようになるからである。
【0080】
上述した参考例および実施例の如きシリアルタイプのものでも、走査移動するキャリッジに対して一体的に固定された液体吐出ヘッドや、キャリッジに対して交換可能に装着されることでキャリッジとの電気的な接続や装置本体からの液体の供給が可能となる交換自在のチップインタイプのヘッドカートリッジ、あるいは液体吐出ヘッド自体に液体を貯溜したタンクが一体的または交換可能に設けられるヘッドカートリッジを用いた場合にも本発明は有効である。
【0081】
本発明の画像形成装置の構成として、液体吐出ヘッドからの液体の吐出状態を適正にするための予備的な補助手段などを付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、液体吐出ヘッドに対するクリーニング手段,加圧手段,電気熱変換体やこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段,プリント作業とは別に吐出を行う予備吐出手段を挙げることができる。
【0082】
搭載される液体吐出ヘッドの種類や個数についても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられたものの他、プリント色や濃度(明度)を異にする複数種のインクに対応して複数個設けられるものであってもよい。すなわち、例えば画像形成装置のプリントモードとしては黒色などの主流色のみのプリントモードだけではなく、液体吐出ヘッドを一体的に構成するか、複数個の組み合わせによるか何れでもよいが、異なる色の複色カラーまたは混色によるフルカラーの各プリントモードの少なくとも一つを備えた画像形成装置にも本発明は極めて有効である。この場合、プリント媒体の種類やプリントモードに応じてインクのプリント性を調整するための処理液(プリント性向上液)を専用あるいは共通の液体吐出ヘッドからプリント媒体に吐出することも有効である。
【0083】
以上説明した本発明の実施例においては、室温やそれ以下で固化し、室温で軟化もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では液体自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行って液体の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用プリント信号付与時に液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱エネルギーによる昇温を、固形状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用させることで積極的に防止するため、または液体の蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するものを用いてもよい。何れにしても熱エネルギーのプリント信号に応じた付与によって液化し、液体が吐出されるものや、プリント媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるものなどのような、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質のものを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合の液体は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シートの凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各液体に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0084】
本発明にかかる画像形成装置の形態としては、コンピュータなどの情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダなどと組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置や捺染装置、あるいはエッチング装置の形態を採るものなどであっても良く、プリント媒体としては、シート状あるいは長尺の紙や布帛、あるいは板状をなす木材や皮革,石材,樹脂,ガラス,金属などの他に、3次元立体構造物などを挙げることができる。
【0085】
【発明の効果】
本発明の液体吐出ヘッドによると、液体吐出ヘッドの第2の吐出口を第1の吐出口よりも開口面積を小さくし、第1の液排出口の総開口面積を第2の液排出口の総開口面積よりも小さくしたので、第1の吐出口および液排出口から吸引される液量と、第2の吐出口および液排出口から吸引される液量とをほぼ近づけることができ、吸引回復処理に伴う無駄な液体の排出を抑制することができる。
【0086】
液体吐出ヘッドの第2の吐出口を第1の吐出口よりも開口面積を小さくすると共に第2の液排出口を第1の液排出口よりも開口面積を小さくし、第1の液排出口の数を第2の液排出口の数よりも少なくした場合には第1の吐出口および液排出口から吸引される液量と、第2の吐出口および液排出口から吸引される液量とをほぼ近づけることができ、さらに効率のよい吸引回復処理を行うことができる。
【0093】
第1の吐出口,第1の液排出口,第2の吐出口および第2の液排出口を共通のキャップにより一括して覆い、吸引を施す場合には、液体吐出ヘッドの吸引回復処理を効率よく行うことができる。
【0094】
液体が貯溜され、かつ液体を保持するための多孔質体を有する液体タンクは、通常、吸引回復時に処理される液体の流量が多い場合、液体を保持している多孔質体に空気の通り道が形成されてしまい、液体吐出ヘッドのインク流路部に泡を引き込み、画像劣化の弊害を招きやすいが、本発明の液体吐出ヘッドにおいては良好な吸引回復処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置をインクジェットプリンタに応用した一実施例の概略構造を表す斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリンタで用いられるプリントヘッドの一実施例の概略構造を表す分解斜視図である。
【図3】図2に示したプリントヘッドの吐出口群の配列状態を表す模式図である。
【図4】図1に示したインクジェットプリンタで用いられるキャップ部材の外観をプリントヘッドと共に表す斜視図である。
【図5】図4に示したキャップ部材のキャッピング状態を表す断面図である。
【図6】体吐出ヘッドの他の参考例をそのキャップ部材と共に表す断面図である。
【図7】 本発明による液体吐出ヘッドの実施例をそのキャップ部材と共に表す断面図である。
【図8】図7に示した実施例における液体吐出ヘッドの吐出口群の配列状態を表す模式図である。
【図9】本発明による液体吐出ヘッドのさらに他の実施例における吐出口群の配列状態を表す模式図である。
【図10】体吐出ヘッドのさらに別な参考例における一部抽出断面図である。
【図11】体吐出ヘッドの異なる参考例をそのキャップ部材と共に表す断面図である。
【図12】 図10に示した参考例における液体吐出ヘッドの吐出口群の配列状態を表す模式図である。
【図13】体吐出ヘッドのさらに異なる参考例の分解斜視図である。
【図14】 図13に示した参考例における一部抽出断面図である。
【図15】 図13に示した参考例における液体吐出ヘッドの主要部の外観を破断状態で表す斜視図である。
【符号の説明】
11 キャリッジ
12 プラテン
13 ヘッドカートリッジ
14 ヘッド駆動モータ
15 駆動ベルト
16a,16b,16d,16K,16C1,16C2,16M1,16M2,16Y 共通液室
17a,17b 分岐供給管
18 液体供給口
19A,19B,19D〜19J 吐出口群
19C 液排出口群
19,19a,19b,19e,19f,19gL〜19jL,19gS〜19jS 吐出口
19a',19b',19e',19f',19gL〜19jL',19gS〜19jS'液排出口
20a,20b,20e 吐出口面
21a,21b,21e,21L,21K 吐出口板
22 吐出回復装置
23 回復用モータ
24 機械的伝達機構
25,25L,25K キャップ部材
26 廃インク吸収体
27 吸引口
28 吸引用配管
29,29K,29C,29M,29Y 液体タンク
30 払拭ブレード
31 ブレード保持部材
32,32c1,32c2,32m1,32m2,32y インク供給口
33 接続板
34K,34C,34M,34Y 接続部
35 流路形成板
36K,36C,36M,36Y インク供給路
37 シリコン基板
38 電気熱変換体
39 接続端子
40 仕切り壁

Claims (3)

  1. 液体が供給される液体供給口に一端側が連通し、途中から分岐して複数の分岐路となる分岐供給路と、
    記複数の分岐路にそれぞれ連通する第1および第2の共通液室と、
    前記第1の共通液室に液路を介して連通し、プリント媒体に液体を吐出するための第1の吐出口と、
    前記第1の共通液室に液路を介して連通し、前記第1の吐出口に隣接して配され、プリント媒体に対する画像の形成に関与しない第1の液排出口と
    前記第2の共通液室に液路を介して連通し、プリント媒体に液体を吐出するための、前記第1の吐出口より開口面積が小さい第2の吐出口と、
    前記第2の共通液室に液路を介して連通し、前記第2の吐出口に隣接して配され、プリント媒体に対する画像の形成に関与しない前記第2の液排出口と
    を有し、前記第1の液排出口の開口面積の合計値が前記第2の液排出口の開口面積の合計値よりも小さいことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記第1の吐出口の開口面積と前記第1の液排出口の開口面積とは等しく、
    前記第2の吐出口の開口面積と前記第2の液排出口の開口面積とは等しく、
    前記第1の液排出口の数は前第2の液排出口の数よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 請求項1または請求項に記載液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドによって画像の形成が行われるプリント媒体の搬送手段と、
    前記液体吐出ヘッドの第1の吐出口,第1の液排出口,第2の吐出口および第2の液排出口を覆うキャップ部材と、
    前記キャップ部材を介して前記第1の吐出口,第1の液排出口,第2の吐出口および第2の液排出口から前記液体吐出ヘッド内液体を吸引る吸引回復手段と
    を具えたことを特徴とする画像形成装置。
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