JP3727289B2 - 自動販売機の幅ガイド調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動販売機の幅ガイド調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
略上方から下方に延びる収納搬送路に商品を収納して下方に送り、下端の商品を払い出す、いわゆるサーペンタイン式などの自動販売機は既に知られている。この種の自動販売機においては、図11に示すように、前面扉を開閉自在に支持する自動販売機本体10の上部手前側に商品Xを投入する投入口1が設けられているとともに、この投入口1が設けられている手前側箇所から奥側の収納搬送路2における上端の搬送路入口部分に向けて斜め下方に傾斜する傾斜導入通路3が設けられている。この傾斜導入通路3の底面壁部および片側の側面壁部(図示せず)は入口ガイド4により形成されており、投入口1から投入された商品Xは、入口ガイド4上(傾斜導入通路3)を流れながら奥側に送られ、その後、接続部を介して収納搬送路2内に導入されるようになっている。これらの傾斜導入通路3をなす入口ガイド4や収納搬送路2はその両側に立設された側壁5間に跨って配設されている。
【0003】
ところで、上記自動販売機の商品Xとしては、複数種類の円筒形の缶商品やPETボトル商品などがあるが、これらの長さの異なる商品Xにも対応できるように、入口ガイド4上には、商品の長さ(長手方向の長さ)に応じて有効通路幅W(図13参照)を調節する幅ガイド11が設けられている。なお、図11に示すように、必要に応じて、収納搬送路2の有効通路幅をも調節できるように横方向に移動自在の搬送路幅ガイド9が設けられている場合もあり、搬送路幅ガイド9が設けられている箇所については、幅ガイド11の後端部11aが搬送路幅ガイド9の上端部に左右から挟んだ状態で係合して、幅ガイド11と搬送路幅ガイド9とが一体的に移動可能に構成されている。
【0004】
幅ガイド11は、図12〜図14に示すように、入口ガイド4上に沿う底面部12と、底面部12の片端部から上方に延びて有効通路幅Wを規制する側面部13とから構成されている。また、底面部12の前端には、入口ガイド4の前端に形成されたロッド部4aに沿って左右にスライド自在に係合する半円フック形状の第1係合操作部14が形成され、また、底面部12の前端よりも少し奥側の箇所には、入口ガイド4に形成された左右に延びるスライド溝4bに沿って左右にスライド自在に係合する鉤型フック形状の第2係合操作部15が形成され、これらの第1係合操作部14および第2係合操作部15が入口ガイド4に係合した状態で左右にスライド自在とされている。
【0005】
さらに、幅ガイド11の底面部12の後端部には、下方に突出する爪16(図15(a)に示すように、板状の爪16を単に下方に曲げて切り起こしたり、図15(b)に示すように、爪16自体がある程度幅を有するように切り起こして形成したりしている)を形成し、入口ガイド4の奥側箇所には、前記爪16が挿入される矩形スリット17を、左右方向の位置が異なる複数箇所に形成している。
【0006】
そして、商品の変更に伴って幅ガイド11の位置を変更する場合には、図12において仮想線で示すように、第2係合操作部15を下方から押し上げて、第1係合部14が係合した入口ガイド4のロッド部4aを支点として、幅ガイド11の後方側部分が入口ガイド4より浮き上がった姿勢(したがって爪16が矩形スリット17から離脱した姿勢)で、幅ガイド11を左右に移動させ、適切な矩形スリット17に爪16を挿入させるようになっている。
【0007】
ここで、矩形スリット17は爪16がある程度余裕を持った状態で挿入できるよう、若干大きめに形成されている。また、第1係合操作部14も製作精度上の関係から、入口ガイド4のロッド部4aに対してある程度がたつきがある状態で係合している。したがって、入口ガイド4の奥行寸法が大きいものの場合には、幅ガイド11の爪16を1つの矩形スリット17に挿入している状態でも、幅ガイド11の前端部が、図14において、仮想線で示すように、爪16による係合位置を支点として左右に振れてしまう。
【0008】
このため、入口ガイド4の奥行き寸法が大きいものの場合(図11においては最上段の入口ガイド4)には、図16、図17に示すように、爪と矩形スリットとをもう1組設けている。具体的には、幅ガイド11の前寄り箇所(詳しくは、第2係合操作部15よりも少しだけ奥側の箇所)に下方に突出する補助爪18を一体形成するとともに、この補助爪18を挿入させることができる補助矩形スリット19を入口ガイド4の左右方向の異なる複数箇所に形成し、幅ガイド11の爪16および補助爪18を入口ガイド4の適切な位置の矩形スリット17および補助矩形スリット19に挿入させて、幅ガイド11の位置ずれが少なくなるように図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成によれば、幅ガイド11の位置調整を行うために操作する際に、幅ガイド11に爪16だけが設けられているものでは、図18に示すように、第1係合操作部14を回転中心として、そのがたつきの範囲内で幅ガイド11全体が斜めに振れるため、入口ガイド4の矩形スリット17に対して平行となり難くなって、角度のずれを生じてしまう。したがって、幅ガイド11の後部が、望ましい位置近傍まで移動されても、幅ガイド11の爪16が入口ガイド4の適切な位置の矩形スリット17に挿入され難くなり、多くの手間や時間がかかって操作性が悪くなっていた。
【0010】
また、図16、図17に示すような、幅ガイド11に爪16および補助爪18が設けられているものでは、上述したように、これらが適切な位置の矩形スリット17および補助矩形スリット19に一旦挿入された場合には、位置設定の信頼性が良好となる一方で、この場合には、爪16が矩形スリット17に入り難いという現象が、補助爪18と補助矩形スリット19との2箇所で同様に生じるため、爪16および補助爪18を矩形スリット17および補助矩形スリット19に同時に挿入させることが一層困難となり、操作性がさらに悪くなっていた。
【0011】
本発明は上記課題を解決するもので、多くの手間や時間をかけなくても幅ガイドの位置設定を行うことができ、しかも位置設定を行った際の信頼性が良好に維持することができる自動販売機の幅ガイド調整装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載の自動販売機の幅ガイド調整装置は、略上下方向に延びて商品を収納する収納搬送路と、この収納搬送路上端の搬送路入口部分に向けて斜め下方に傾斜する傾斜導入通路と、この傾斜導入通路の少なくとも底面壁部をなす入口ガイドと、この入口ガイドに沿って横方向に位置調整可能に配置され、傾斜導入通路の側面壁部をなして有効通路幅を調整する幅ガイドとを備え、幅ガイドに形成された爪を、入口ガイドに横方向に複数間隔をあけて形成されたスリットのうちの一つのスリットを選択して挿入させることで幅ガイドを位置決めして入口ガイドに係合させる自動販売機であって、前記幅ガイドの爪がその頂部に向けて両側または片側に傾斜する形状であり、前記入口ガイドのスリットの孔形状が、前記幅ガイドの爪の頂部が挿入される箇所は膨らんで太幅となり、前記幅ガイドの爪の端部が挿入されるスリットの端部が細幅となり、これらの太幅部分と細幅部分とがなだらかにつながった形状であることを特徴とする。
【0013】
この構成において、幅ガイドが移動されて、適切な位置のスリットの近傍に幅ガイドの爪が移動されてくると、幅ガイドの爪の頂部が挿入されるスリットの部分は膨らんで太幅となっているので、比較的容易に幅ガイドの爪の頂部をスリットの太幅部分に入り込ませることができる。一旦、幅ガイドの爪の頂部がスリットの太幅部分に入り込むと、爪の頂部に続く稜線の部分が、スリットにおける太幅部分と細幅部分とのつながった形状の部分に案内されながら、その孔に入り込み、そして、幅ガイドの爪全体がスリットに挿入される。この状態では、スリットの細幅部分でも幅ガイドの爪が入り込んでいるので、がたつきを少なくすることができて、位置設定を行った際の信頼性を良好に維持することができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動販売機の幅ガイド調整装置において、幅ガイドの爪と入口ガイドのスリットとが、傾斜導入通路における商品流れ方向に対して2組設けられ、幅ガイドにおける商品流れ方向下流側に配設された爪がその頂部に向けて両側または片側に傾斜する形状であり、この爪に対応する入口ガイドのスリットの孔が、前記幅ガイドの爪の頂部が挿入される箇所は膨らんで太幅となり、前記幅ガイドの爪の端部が挿入されるスリットの端部が細幅となり、これらの太幅部分と細幅部分とがなだらかにつながった形状であり、商品流れ方向上流側に配設された爪が、入口ガイドの前端にスライド可能に係合する幅ガイドの第1係合操作部が設けられた箇所と、入口ガイドにおいて横方向に延びるように形成されたスライド孔に挿通して係合する幅ガイドの第2係合操作部が設けられた箇所との間に配置されていることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、商品流れ方向上流側に配設された爪が、第2係合操作部が設けられている箇所よりも奥側(商品流れ方向下流側)にある場合と比較して、傾斜導入通路における商品流れ方向に対して上流側の爪と下流側の爪との間の距離を大きくとることができるので、位置設定を行った際の幅ガイドの振れる角度を減少させることができて信頼性がさらに良好になる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の自動販売機の幅ガイド調整装置において、幅ガイドにおける商品流れ方向上流側に配設された爪も、その頂部に向けて両側または片側に傾斜する形状であり、この爪に対応する入口ガイドのスリットの孔が、前記幅ガイドの爪の頂部が挿入される箇所は膨らんで太幅となり、前記幅ガイドの爪の端部が挿入されるスリットの端部が細幅となり、これらの太幅部分と細幅部分とがなだらかにつながった形状であることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、商品流れ方向上流側に配設された爪についても、その頂部を比較的容易にスリットの太幅部分に入り込ませることができ、一旦、幅ガイドの爪の頂部がスリットの太幅部分に入り込むと、爪の頂部に続く稜線の部分もスリットの孔に入り込み、幅ガイドの爪全体がスリットに挿入される。そして特に、幅ガイドの手前側部分を持って幅ガイドの位置を調節する場合には、この持つ部分からの距離が、商品流れ方向上流側に配設された爪の方が、下流側の爪よりも近くにあるために適したスリットに入りやすく、このように、商品流れ方向上流側に配設された爪が、適したスリットに挿入されると、そのスリットに挿入した爪のがたつきの範囲内でしか幅ガイド全体が振れなくなり、その結果、商品流れ方向下流側に配設された爪についても、適したスリットにさらに容易に入りやすくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる自動販売機の幅ガイド調整装置を図面に基づき説明する。なお、従来の自動販売機と同様な機能の構成要素には同符号を付す。
【0019】
図1〜図4に示すように、この自動販売機の幅ガイド調整装置においては、傾斜導入通路3の有効通路幅Wを調整する幅ガイド11に、第1の爪21と第2の爪22とが設けられている。
【0020】
幅ガイド11は、入口ガイド4上に沿う底面部12と、底面部12の片端部から上方に延びて有効通路幅Wを規制する側面部13とから構成されている。また、底面部12の前端には、入口ガイド4の前端に形成されたロッド部4aに沿って左右にスライド自在に係合する半円フック形状の第1係合操作部14が形成され、また、底面部12の前端よりも少し奥側の箇所には、入口ガイド4に形成された左右に延びるスライド溝4bに沿って左右にスライド自在に係合する鉤型フック形状の第2係合操作部15が形成され、これらの第1係合操作部14および第2係合操作部15が入口ガイド4に係合した状態で左右にスライド自在とされている。
【0021】
図5、図6に示すように、第1の爪21は、幅ガイド11の底面部13の後端部、すなわち、商品流れ方向下流端箇所に配設されており、平板状の部分を下方に突出するように曲げて形成されている。そして、この第1の爪21は、少し丸められた頂部21aに向けて両側の稜線部21bが傾斜する略三角形状とされている。
【0022】
また、入口ガイド4の奥側箇所には、第1の爪21が挿入される第1のスリット23が、左右方向の位置が異なる複数箇所に形成されている。ここで、第1のスリット23の孔形状は、第1の爪21の頂部21aが挿入される中央部23aは円弧状に膨らんで太幅となり、第1の爪21の傾斜部端部である稜線部21bが挿入される両端部23bが細幅となり、これらの太幅の中央部23aと細幅の両端部23bとがなだらかにつながった形状とされている。また、第1のスリット23における両端部23bの細幅部分の幅寸法は、第1の爪21の厚みに、僅かの余裕分(がたつき)を加えた寸法とされている。
【0023】
図2、図6に示すように、第2の爪22は、幅ガイド11における第1係合操作部14が設けられた箇所と、第2係合操作部15が設けられた箇所との間に配設されており、平板帯状の部分全体が、側面視して逆台形形状に下方に突出するように切り起こして形成されている。
【0024】
また、入口ガイド4の手前側箇所には、第2の爪22が挿入される第2のスリット24が、左右方向の位置が異なる複数箇所に形成されている。ここで、第2のスリット24の孔形状は、奥行き方向に長い矩形形状とされている。また、第2のスリット24における孔の幅寸法は、第2の爪22の幅に、僅かの余裕分(がたつき)を加えた寸法とされている。
【0025】
上記構成において、収納する商品の変更に伴って幅ガイド11の位置を変更する場合には、図2において仮想線で示すように、第2係合操作部15を下方から押し上げ、第1係合部14が係合した入口ガイド4のロッド部4aを支点として、幅ガイド11の後方側部分が入口ガイド4より浮き上がった姿勢(したがって、第1および第2の爪21、22が第1および第2のスリット23、24から離脱した姿勢)で、第1係合操作部14および第2係合操作部15を操作しながら幅ガイド11を左右に移動させ、適切な第1および第2のスリット23、24に第1および第2の爪21、22を挿入させる。
【0026】
この場合に、第2の爪22は幅ガイド11の前端部近傍の、比較的見やすい場所に設けられているので、適した位置の第2のスリット24に比較的簡単に挿入させることができる。
【0027】
また、第1の爪21と第2の爪22との間の距離が従来のものよりもさらに大きくなっているので、幅ガイド11における第1の爪21が設けられている後端部は、第2の爪22を中心とした振れ量が大きくなり、第1の爪21を第1のスリット23に合わせ難くなる。しかしながら、第1の爪21の頂部21aが挿入される第1のスリット23の中央部23bは膨らんで太幅となっているので、幅ガイド11の後端部側箇所が正規の位置に対して少しずれている場合でも、第1の爪21の頂部21aを比較的容易に第1のスリット23の中央部23bに入り込ませることができる。そして一旦、第1の爪21の頂部21aが第1のスリット23の中央部23bに入り込むと、第1の爪21における頂部21aに続く稜線部21bが、第1のスリット23における太幅の中央部23bと細幅の端部23bとの間のつながった形状の部分に当接して案内されながら、第1のスリット23の孔に入り込み、さらには、第1の爪21全体が第1のスリット23に挿入される。
【0028】
また、第1の爪21全体が第1のスリット23に完全に挿入した状態では、第1のスリット23における細幅の両端部23bでも第1の爪21が入り込んでいる。したがって、この際には、第1のスリット23の中央部23aの幅に関係なく、第1の爪21における稜線部21bの端部と第1のスリット23の端部23bとの間の隙間分だけのがたつきしか生じない。
【0029】
また、この場合に、幅ガイド11の第2の爪22は、第2係合操作部15が設けられている箇所よりも手前側に配設されているので、第2の爪22が第2係合操作部15の箇所よりも奥側に配設されている場合に比べて、第1の爪21との間の距離を大きくとることができ、位置設定を行った際の幅ガイド11の振れる角度を減少させることができて信頼性がさらに良好になる。
【0030】
また、第1の爪21および第2の爪22は、幅ガイド11の底面部12の一部を切り起こして形成したので、幅ガイド11とは別途部品で第1の爪21や第2の爪22を形成した場合に比べて製造コストを安価に済ませることができて、従来から製造コストが増加することもない。
【0031】
なお、上記実施の形態においては、最上段および上から2段目の入口ガイド4および幅ガイド11とも、第2の爪22および第2のスリット24が設けられている場合を説明したが、これに限るものではなく、通路長さが比較的短い、例えば上から2段目の傾斜導入通路3の有効通路幅を調整する幅ガイド11などは、第2の爪22を設けずに、第1の爪21のみ設けて、これに対応して入口ガイド4には、第2のスリット24を設けずに、第1のスリット23だけを設けるように構成してもよい。
【0032】
また、上記実施の形態においては、第1の爪21として板状の部分の一辺を単に下方に曲げて形成したものの場合を述べたが、これに限るものではなく、帯状部分の両側を切断してある程度の幅を有する帯状に切り起こして形成したものを用いてもよいことはもちろんである。
【0033】
さらに、図7、図8に示すように、第2の爪22および第2のスリット24の形状を、上述した第1の爪21および第1のスリット23の形状と同様に構成してもよい。すなわち、第2の爪22についても、平板状の部分を下方に突出するように曲げて形成し、少し丸められた頂部22aに向けて両側の稜線部22bが傾斜する略三角形状とし、また、第2のスリット24の孔形状を、第2の爪22の頂部22aが挿入される中央部24aは円弧状に膨らんで太幅となり、第2の爪22の傾斜部端部である稜線部22bが挿入される両端部24bが細幅となり、これらの太幅の中央部24aと細幅の両端部24bとがなだらかにつながった形状とする。
【0034】
この場合には、第1係合操作部14や第2係合操作部15に近くに配設された第2の爪22についても、その頂部22aを比較的容易に第2のスリット24の太幅部分に入り込ませることができ、一旦、第2の爪22の頂部22aが第2のスリット24の太幅の中央部24aに入り込むと、第2の爪22の頂部22aに続く稜線部22bも第2のスリット24の両端部24bに入り込み、第2の爪22全体が第2のスリット24に挿入させることができる。そして、このように、第1係合操作部14や第2係合操作部15に近くに配設されているために操作時に位置決めし易い第2の爪22が、適した第2のスリット24に挿入されると、その第2のスリット24に挿入した第2の爪22のがたつきの範囲内でしか幅ガイド11が振れなくなるため、商品流れ方向下流側に配設された第1の爪21についても、第1のスリット23にさらに容易に入りやすくなり、操作性が一層向上する。
【0035】
また、図1などに示すように、これらの実施の形態においても、必要に応じて、収納搬送路2の有効通路幅を調節できるように横方向に移動自在の搬送路幅ガイド9が設けられ、搬送路幅ガイド9が設けられている箇所については、幅ガイド11の後端部11aに、搬送路幅ガイド9の上端部を左右から挟んで係合させる部分が設けられ、幅ガイド11の後端部が搬送路幅ガイド9の上端部に係合して、幅ガイド11と一体的に搬送路幅ガイド11を移動させることができるようになっているが、これに限るものではない。
【0036】
さらに、上記図1〜図6に示す第1の実施の形態では、第1の爪21は、その頂部21aに向けて両側の稜線部21bが傾斜する略三角形状とされ、また、第1のスリット23は、中央部23aが円弧状に膨らんで太幅となり、第1の爪21の傾斜部端部である稜線部21bが挿入される両端部23bが細幅となっている場合を述べ、この場合には、第1の爪21の頂部21aが第1のスリット23の中央部23aに一旦入り込むと、第1の爪21における両側の稜線部21bが第1のスリット23に当接するため、第1の爪21が良好に案内されて第1のスリット23内に要り込み易い利点があるが、これに限るものではない。つまり、図9に示すように、第1の爪21として、その頂部21aに向けて片側の稜線部21bが傾斜する略三角形状のものを用い、また、第1のスリット23として、第1の爪21の頂部21aが突入する一端部側が膨らんで太幅となり、他端部側が細幅となっている場合でも、類似した作用効果を得ることができる。また、図7、図8に示す第1の爪21、第2の爪22、第1のスリット23、第2のスリット24についても同様である。
【0037】
また、入口ガイド4の片側だけに幅ガイド11を設けることに限るものではなく、図10に示すように、入口ガイド4の左右両側に幅ガイド11を設けて、両方の幅ガイド11にて有効通路幅Wを規制してもよい。
【0038】
また、図10に示すように、傾斜導入通路3をなす入口ガイド4を商品流れ方向に対して複数に分割し、傾斜導入通路3の長さが異なるものに対しても共通化した入口ガイド4A、4B、4Cを用いることができるように構成してもよい。この場合には、各入口ガイド4A、4B、4C毎に第1および第2のスリット23、24を設けて、手前側の入口ガイド4Aの第2のスリット24’と奥側の入口ガイド4Cの第1のスリット23’とを用いればよい。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、有効通路幅を調整する幅ガイドに形成された爪を、その頂部に向けて傾斜する形状とし、入口ガイドのスリットの孔を、前記幅ガイドの爪の頂部が挿入される箇所は膨らんで太幅となり、前記幅ガイドの爪の端部が挿入されるスリットの端部が細幅となり、これらの太幅部分と細幅部分とがなだらかにつながった形状とすることにより、幅ガイドの爪を入口ガイドのスリットに容易に挿入できて、利便性を向上させることができ、かつ、位置設定を行った際の信頼性を良好に維持することができる。
【0040】
また、幅ガイドの爪と入口ガイドのスリットとを、傾斜導入通路における商品流れ方向に対して2組設け、商品流れ方向上流側に配設された爪を、入口ガイドの前端にスライド可能に係合する幅ガイドの第1係合操作部が設けられた箇所と、入口ガイドにおいて横方向に延びるように形成されたスライド孔に挿通して係合する幅ガイドの第2係合操作部が設けられた箇所との間に配置することにより、位置設定を行った際の幅ガイドの振れる角度を減少させることができて、信頼性がさらに良好になる。
【0041】
さらに、幅ガイドの爪と入口ガイドのスリットとを、傾斜導入通路における商品流れ方向に対して2組設け、何れの組の爪も、その頂部に向けて両側または片側に傾斜する形状であり、この爪に対応する入口ガイドのスリットの孔が、前記幅ガイドの爪の頂部が挿入される箇所は膨らんで太幅となり、前記幅ガイドの爪の端部が挿入されるスリットの端部が細幅となり、これらの太幅部分と細幅部分とがなだらかにつながった形状となるように構成することで、商品流れ方向上流側に配設された爪を、入口ガイドの前端にスライド可能に係合する幅ガイドの第1係合操作部が設けられた箇所と、入口ガイドにおいて横方向に延びるように形成されたスライド孔に挿通して係合する幅ガイドの第2係合操作部が設けられた箇所との間に配置した場合でも、商品流れ方向上流側に配設された爪のスリットへの挿入ならびに、商品流れ方向下流側に配設された爪のスリットへの挿入が一層容易となって操作性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる自動販売機の自動販売機本体上部の側面断面図である。
【図2】同自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの側面断面図である。
【図3】同自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの平面図である。
【図4】同自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの正面図である。
【図5】同自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの後部拡大斜視図である。
【図6】同自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの拡大側面断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかる同自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの側面断面図である。
【図8】同自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの拡大側面断面図である。
【図9】(a)および(b)は本発明のその他の実施の形態にかかる自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの後部拡大側面断面図、および入口ガイドのスリットの孔の平面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態にかかる自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの平面図である。
【図11】従来の自動販売機の自動販売機本体上部の側面断面図である。
【図12】同従来の自動販売機における入口ガイドおよび幅ガイドの側面断面図である。
【図13】同従来の自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの正面図である。
【図14】同従来の自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの平面図である。
【図15】(a)および(b)はそれぞれ同従来の自動販売機における入口ガイドおよび幅ガイドの後部拡大斜視図である。
【図16】同従来の自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの正面図である。
【図17】同従来の自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの平面図である。
【図18】同従来の自動販売機の入口ガイドおよび幅ガイドの平面図である。
【符号の説明】
3 傾斜導入通路
4 入口ガイド
4b スライド溝
11 幅ガイド
12 底面部
13 側面部
14 第1係合操作部
15 第2係合操作部
21 第1の爪
21a 頂部
21b 稜線部
22 第2の爪
22a 頂部
22b 稜線部
23 第1のスリット
23a 中央部
23b 両端部
24 第2のスリット
24a 中央部
24b 両端部

Claims (3)

  1. 略上下方向に延びて商品を収納する収納搬送路と、この収納搬送路上端の搬送路入口部分に向けて斜め下方に傾斜する傾斜導入通路と、この傾斜導入通路の少なくとも底面壁部をなす入口ガイドと、この入口ガイドに沿って横方向に位置調整可能に配置され、傾斜導入通路の側面壁部をなして有効通路幅を調整する幅ガイドとを備え、
    幅ガイドに形成された爪を、入口ガイドに横方向に間隔をあけて複数形成されたスリットのうちの一つのスリットを選択して挿入させることで幅ガイドを位置決めして入口ガイドに係合させる自動販売機であって、
    前記幅ガイドの爪がその頂部に向けて両側または片側に傾斜する形状であり、
    前記入口ガイドのスリットの孔形状が、前記幅ガイドの爪の頂部が挿入される箇所は膨らんで太幅となり、前記幅ガイドの爪の端部が挿入されるスリットの端部が細幅となり、これらの太幅部分と細幅部分とがなだらかにつながった形状である
    ことを特徴とする自動販売機の幅ガイド調整装置。
  2. 幅ガイドの爪と入口ガイドのスリットとが、傾斜導入通路における商品流れ方向に対して2組設けられ、
    幅ガイドにおける商品流れ方向下流側に配設された爪がその頂部に向けて両側または片側に傾斜する形状であり、この爪に対応する入口ガイドのスリットの孔が、前記幅ガイドの爪の頂部が挿入される箇所は膨らんで太幅となり、前記幅ガイドの爪の端部が挿入されるスリットの端部が細幅となり、これらの太幅部分と細幅部分とがなだらかにつながった形状であり、
    商品流れ方向上流側に配設された爪が、入口ガイドの前端にスライド可能に係合する幅ガイドの第1係合操作部が設けられた箇所と、入口ガイドにおいて横方向に延びるように形成されたスライド孔に挿通して係合する幅ガイドの第2係合操作部が設けられた箇所との間に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の幅ガイド調整装置。
  3. 幅ガイドにおける商品流れ方向上流側に配設された爪も、その頂部に向けて両側または片側に傾斜する形状であり、この爪に対応する入口ガイドのスリットの孔が、前記幅ガイドの爪の頂部が挿入される箇所は膨らんで太幅となり、前記幅ガイドの爪の端部が挿入されるスリットの端部が細幅となり、これらの太幅部分と細幅部分とがなだらかにつながった形状である
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機の幅ガイド調整装置。
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