JP3725315B2 - 薄肉容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は薄肉容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液状化粧品等を収納する容器は、保形性を有する肉厚の合成樹脂或いは硝子等により形成され、従来は内容物の使用後廃棄するのが一般的である。しかしながら、近年のゴミ処理事情の悪化に伴い、廃棄物は出来るだけその量を押さえることが要望されている。
【0003】
この様な背景から最近では、内容物を簡単な詰め替え用袋に収納して内容物の詰め替えを行い、詰め替え用の袋のみを廃棄することが行われている。これらの袋は廃棄の際、その重量、嵩を出来るだけ少なくすることが好ましいため、例えばプラスチックフィルムの周囲内面相互を接着して製袋した袋内部に液を密閉収納させ、使用に当たって、例えば、袋のコーナーの一部を切断除去して収納部を開口させ、しかる後収納部を押圧して開口部より内容物を注出する如く構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の袋はコーナー部を切断除去して開口させるため開口部が小さ過ぎて注出に時間が掛かったり、或いは大き過ぎて液を注入する容器口から外れたり、また、切断角度が悪いとあらぬ方向に液が注出したり、更に、保形性に乏しいため持ち難く、的確に容器に注入することが難しい等、容器への注入が行い難いという欠点がある。
【0005】
また、一旦開口した場合には内容物を全部移し替えない限り開口したままで保管しなければならない不都合があり、その場合、保形性が無いため極めて保管が難しい。
【0006】
本発明は、上記した点に鑑み、注出口を常時略一定に開口出来て他の容器への注入が行い易く、また、開封後残液があっても良好な保管を行え、しかも構造は極めて簡単で安価に製造できるとともに、保形性を備えた薄肉の合成樹脂により形成しているため、廃棄の際には小重量,小容量で行える優れた薄肉容器を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の薄肉容器は、上記課題を解決するため、周壁4上端縁より頂板5を延設してなる下端面開口の有頂筒状をなすとともに、頂板5の離隔位置に短筒状に隆起した左右一対の隆起部6を突設してなる合成樹脂製の容器本体2と、該本体下面に上面周縁部を固着させて本体2下端開口を閉塞する合成樹脂製の底蓋3とからなり、一方の隆起部6aの内径を他方の隆起部6b外周に密嵌可能な大きさに構成してなることを特徴とする薄肉容器として構成した。
【0008】
また、請求項2発明の容器は、上記頂板5中央を前後に縦断して二分割するとともに、両端を容器本体2の周壁4前後上部にそれぞれ延設してなる折り込み線aを設けてなる請求項1記載の薄肉容器として構成した。
【0009】
また、請求項3発明の容器は、上記頂板5が折り込み線aに向かって傾斜下降する如く構成してなる請求項2記載の薄肉容器として構成した。
【0010】
また、請求項4発明の容器は、上記容器本体周壁4が、下方より上方に行くに従って縮径するテーパ状に形成してなる請求項1記載の薄肉容器として構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
本発明の薄肉容器1は、容器本体2と、底蓋3とから構成している。
容器本体2は薄肉に形成した合成樹脂製で、周壁4上端縁より頂板5を延設した下端面開口の有頂筒状をなしている。容器本体2の肉厚は、使用する樹脂等により若干異なるが、保形性を維持しつつできるだけ薄く構成することが好ましく、例えば、0.3ミリメートルを中心とする目安で選択すると良い。但し、厚さはこの数値に限定されない。
【0013】
容器本体2の具体的形状としては、図示例の如く、下方が円筒状で上方が四角筒状である異形筒状であっても、或いはその他の円筒状、四角筒状、或いは他の筒状であっても良い。また、容器本体2は、その周壁4が下方より上方に行くに従って縮径するテーパ状に形成すると良い。この様に構成することにより、液充填後の容器の起立安定性を高め、また、液充填前には積み重ねておくことが出来る。
【0014】
また、容器本体2の頂板5の離隔位置に短筒状に隆起した左右一対の隆起部6を突設している。
【0015】
この隆起部6の一方は注出口を形成するためのもので、他方は注出口を閉塞する閉塞栓の役割を果たすものである。本発明では、各隆起部のうち一方の隆起部6aの内径を他方の隆起部6b外周に密嵌可能な大きさに構成している。そして、一方の隆起部6a先端部を切断除去して注出口Aを開口し、頂板5を折り畳んで注出口A内に他方の隆起部6bが密嵌する如く構成している。
【0016】
本実施例の各隆起部6は、下端を開口した上端面閉塞の短円筒状で、各々の周壁部にそれぞれ嵌合突条部7を突周設している。各嵌合突条部は外方へ半円状に突出した断面形状の突条であり、一方隆起部6aを他方隆起部6bに嵌合させた際に一方の突条部7内面に他方の突条部7外面が嵌合して外力により簡単に外れない様に構成している。
【0017】
容器本体2には折り込み線aを設けると良い。この折り込み線aは、その部分に於いて頂板5を屈曲させて折り畳み易くするために設けたもので、頂板5中央を前後に縦断して二分割するとともに、両端を本体周壁4上部に至る部分に延設している。尚この折り込み線aは、頂板5にのみ設けても良い。
【0018】
折り込み線aの具体的形状は種々採用できるが、例えば図示例の如く、断面が外方へ向く半円状に膨出させた突条として構成することができる。或いは、内方へ半円状に膨出する突条として構成してもよく、或いは、その部分を薄肉線状に形成しても良い。
【0019】
また、上記折り込み線aを形成した容器に於いて、容器本体の頂板5を折り込み線aに向かって傾斜下降する如く構成すると、更に折り畳みが楽に行える。
【0020】
この様に構成した容器本体2を形成する場合は、例えば、合成樹脂シート或いはフィルムを用いて真空−圧空成形等のシート成形方法により形成することができる。
【0021】
底蓋3も合成樹脂製で、本体2下面に上面周縁部を固着させて本体2下端開口を閉塞する。固着方法としては、融着が採用でき、また、その他接着剤を使用する接着を採用することもできる。図示例では、本体2の周壁下端縁より延設したフランジ下面に、円板状の底蓋上面周縁部を融着させている。
【0022】
上記の如く構成した容器を使用する場合について説明すると、開封前の図1の状態から一方の隆起部6a先端部を切断除去して収納液を使用する。収納残液がある場合には、折り込み線aの部分で頂板5を折り畳み注出口A内に他方の隆起部6bを嵌合させて注出口Aを密閉する。
【0023】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明薄肉容器は、既述構成としたことにより、短筒状の一方の隆起部先端を切断除去することにより開封でき、常時略一定の開口部を得られて他の容器への注入等が行い易く、また、一方の隆起部の内径を他方の隆起部外周に密嵌可能な大きさに構成しているので、開封後残液があっても開口部を他方の隆起部により密嵌させて閉塞できるため、良好な残液の保管を行える。しかも構造は簡単でシート成形により大量に形成できる利点を兼ね備えている。
【0024】
また、薄肉の合成樹脂で形成しているため、小重量或いは小容量での廃棄を行えるものである。
【0025】
また、頂板中央を前後に縦断して二分割するとともに、両端を容器本体の周壁上部にそれぞれ延設してなる折り込み線を設けたものにあっては、頂板の折り畳みが極めて容易に行え、その結果、開口部の開閉をより容易に行えるという効果を併せて発揮するものである。
【0026】
また、上記折り込み線を設けたもので、且つ頂板が折り込み線に向かって傾斜下降する如く構成したものにあっては、更に頂板の折り畳みが容易に行えるものである。
【0027】
また、容器本体周壁が、下方より上方に行くに従って縮径するテーパ状に形成してなるものにあっては、液充填後の容器の起立安定性が増し、また、液充填前には積み重ねておくことができて、嵩張らず、余分なスペースをとらないという利点を兼ね備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同実施例の開封後に注出口を閉栓した状態を示す斜視図である。
【図3】同実施例の開封後に注出口を閉栓した状態を示す一部切欠き要部側面図である。
【符号の説明】
2…容器本体,3…底蓋,4…周壁,5…頂板,6,6a,6b…隆起部,
a…折り込み線,A…注出口
Claims (4)
- 周壁4上端縁より頂板5を延設してなる下端面開口の有頂筒状をなすとともに、頂板5の離隔位置に短筒状に隆起した左右一対の隆起部6を突設してなる合成樹脂製の容器本体2と、該本体下面に上面周縁部を固着させて本体2下端開口を閉塞する合成樹脂製の底蓋3とからなり、一方の隆起部6aの内径を他方の隆起部6b外周に密嵌可能な大きさに構成してなることを特徴とする薄肉容器。
- 上記頂板5中央を前後に縦断して二分割するとともに、両端を容器本体2の周壁4前後上部にそれぞれ延設してなる折り込み線aを設けてなる請求項1記載の薄肉容器。
- 上記頂板5が折り込み線aに向かって傾斜下降する如く構成してなる請求項2記載の薄肉容器。
- 上記容器本体周壁4が、下方より上方に行くに従って縮径するテーパ状に形成してなる請求項1記載の薄肉容器。
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JP31453797A JP3725315B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 薄肉容器 |
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JP31453797A JP3725315B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 薄肉容器 |
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JPH11130107A JPH11130107A (ja) | 1999-05-18 |
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Family Applications (1)
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JP31453797A Expired - Fee Related JP3725315B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 薄肉容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3725315B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-29 JP JP31453797A patent/JP3725315B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11130107A (ja) | 1999-05-18 |
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